>>555 私が気を遣ってるんじゃなくて、おにいさんに気を遣わせちゃってるからそのお返しをしてるだけだわ。
ありがとうって言うなら私の方なのに…本当、おにいさんって心底優しいのね。
(子供特有の自己中心的な言動も含めておにいさんを振り回しているはずなのに)
(振り回されているおにいさんが私にお礼を言ったり謝ったりしてくれる…その優しい心に素直に感動して)
どうして?いいじゃない別に。思ったことを思った時に出してしまわないと心が疲れちゃうでしょう?
私でいいならその時その時のおにいさんを見せて欲しいな。
それって子供ってことじゃないと思うもの。
それにすぐに気付かれてるってわけじゃないわよ。
私は…その、おにいさんのことばっかり見てるから気付いてるだけだもの。
(言っていて少し頬が赤くなってしまうけれど、本当のことだものねと思いきって伝えて)
ううん、おにいさんが幸せなんて私も幸せだわ、おにいさんが自分勝手なら私だってそうね。
(おにいさんにつられて笑顔になりながら感じる体温に心が温かくなる)
…?
(おにいさんがメニューを見ている様子が少し変な気がするものの、その原因までは分からずに)
(ドリンクを受け取ると少し人の目の無いベンチにおにいさんと座ってゆっくりと息を吐いた)
(ベンチは後ろの木々が作る木陰にあって、風が気持ちよく吹き抜けていく)
(一口飲んだイチゴミルクははしゃぎすぎた甘く体にしみこんでいって)
うーん、美味しい♪おにいさんも飲んでみる?
(何の気なしに、いつもパパやママにしているようにカップをおにいさんに向けた)
【謝ることじゃないわ。私ってばけっこう鈍いから遠慮なく何でも伝えてね】
【了解。でも眠くなったらいつでも教えてね。私も無理はしないから】