>>22 お、……いやいや。
さっきも言った通りだよ。
イリヤの事、好きだし、大事にしたいって思うのは当たり前だろ。
(俺の苦しい立場も分かってくれ、と言いそうになるが)
(流石にその泣き言は男としてどうか思い、なんとか思い止まるが)
(今自分が言ってる言葉も告白に近いよなぁ、などと他人事のように思ってしまい)
…………ごめん、イリヤ。
そんな風なつもりで言ったわけじゃないんだ。
(無垢な思いを感情のままにぶつけられれば)
(感動や感謝よりも、彼女を深く傷つけてしまったと血の気が引くのを感じる)
(気がつけば、シーツにくるまれた身体ごと、両腕で抱きしめていて)
俺だって、好きだよ。
嫌いなんてわけ、ない。
そうだよな、イリヤがここまでしてくれたのに、正論に逃げるのは卑怯だよな。
(まだ感情は整理できていない。好きのレベルもはっきりとしない)
(それでも、珍しく逡巡することなく行動に出て――涙を指で拭ってやると)
(潤んだ瞳を覗き込んでから、ゆっくりと唇を近づけていき……重ねる)
【ぐ、最後の武器を使われてしまった】
【と、当初のコンセプトは完全に崩壊してるよねコレ……!】
【時間結構遅くなってきたけど、大丈夫?】