●お前ら男ならヒカルたんハアハアだよな?Part66○

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1名無しさん@ピンキー
オレ達の天使「ヒカルの碁」のヒカルたんに、24時間、問答無用で(;´Д`)ハァハァするスレッド。
おまえらここで、心置きなく淫乱天使ヒカルたんに弄ばれよう。
過去ログ、関連サイト、お約束は>>2-5辺り参照。

<前スレ>
●お前ら男ならヒカルたんハアハアだよな?Part65○
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1278493796/
※スレ乱立荒しにより落ちますた
2名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:05:26 ID:???
過去ログ〜〃ヾ▼  ノ
     ⊂(゚▽゚⊂⌒ヽつ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【Part1】 http://school.2ch.net/campus/kako/1014/10140/1014095514.html

【ログ保管庫】 http://hikarutan.chu.jp/makyo/ (過去ログは全部ここ!)
【魔境避難所】 http://jbbs.shitaraba.com/movie/1361/ (困ったときやハァハァ以外はこちら!)

<兄弟スレ>
○趣味の部屋『塔矢愛好会』Part136●
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1292066420/
3名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:09:22 ID:???
魔境ワールド〜〃ヾ▼  ノ
        ⊂(゚▽゚⊂⌒ヽつ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【魔境避難所】 http://jbbs.livedoor.jp/movie/1361/ (修正・要望はこちら!)
【小説倉庫】 http://blue.ribbon.to/~hikalog/hikaru/index.php (倉庫番さん、ありがとう!)
【魔境・ぷち魔境 小説倉庫】http://hikarutan.chu.jp/makyo/souko/ (お節介たん、お世話になります!)
【魔境お絵描き掲示板】http://cat.oekakist.com/luck7/ (ひろたん、ありがとう!)
4名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:11:02 ID:???
(旧・1)http://fox.oekakist.com/ha2hika/ (旧・2は終了しました)
【ヒカルたんハアハアアプロダ】 http://hikarutan.chu.jp/makyo/up/
【魔境大辞典】 http://hikarutan.chu.jp/makyo/dictionary/h/ (お節介たん、ありがとう!)
【お下劣しりとりログ】 http://hikarutan.chu.jp/makyo/log/shiritori.html
【ムービー宝箱】 http://f22.aaacafe.ne.jp/~kaizo/ (改造たんの力作!)
【ブロック崩し】 http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pen/7331/haahaa.html
(ボールマターリ版) http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pen/7331/haahaa2.html
5名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:14:08 ID:???
オヤクソク〜 〃ヾ▼  ノ
     ⊂(゚▽゚⊂⌒ヽつ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
キモ男なら黙って喋りつつヒカルたんにハァハァしようぜ!
煽りや荒らしは大歓迎!
女の子は漢になりきってヒカルたんにハァハァすると(・∀・)イイ!!みたい☆
6名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:18:16 ID:???
ヒカルたん  オレ
オレ、(;´Д`)ハァハァ やめない!
ずっと(;´Д`)ハァハァ の道を歩く!

これだけ言いに来たんだヒカルたんに(キリッ



というわけで落ちても何度でもスレを勃てるお!(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
7名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 01:07:50 ID:???
名言と共にスレ立て乙!マジで乙!

ヒカルたん(;´Д`)ハァハァヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
やっぱヒカルたんの中はいいな!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
8名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 03:02:20 ID:???
>>1
うわああああああああん
ヒカルたん復活してたあああああああああああ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
いちおつ!おつ!マジでおつ
荒しで落ちてスレ立てしたかったけど冒険の書関連でレベル足りなくて
スレ立てもできず悶々としていたんだ
せっかくのバレンタインをヒカルたんの卑猥ネタで祝えなかったのが悔やまれるが
まあこれからもイベント(;´Д`)ハァハァ はたくさんあるしな!
ヒカルたん、オレもヒカルたん(;´Д`)ハァハァ やめない!
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
9名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 12:19:28 ID:???
バレンタイン終わったけど今からでもヒカルたんの
ホワイトホットチョコレート直飲みしたい!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
10名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 16:28:18 ID:???
ヒカルたああああん!!!
いち乙!!まじでありがとうな!(;´Д`)ハァハァ
俺のオアシスがなくなって人生に絶望するとこだった…
これからも毎日ヒカルたん(;´Д`)ハァハァするお(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
11名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 22:24:19 ID:???
やっぱヒカルたんの子供みたいなちょっと高めの体温を
分けてもらわないと冬は越せないな
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ

むぎゅ
12名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 20:24:03 ID:???
>>11
俺にもヒカルたんをむぎゅらせてくれ!
あったかくてすべすべでいい匂いだねヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
13名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:09:41 ID:???
ヒカルタン探したよ。会えてよかった
14名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:29:01 ID:???
ヒカルたんは童貞だけど処女じゃない

これだけおまいらに言っておきたかったんだ(キリッ

エロい子だよヒカルたんけしからんよ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
15名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 23:15:08 ID:???
>>14
百も承知(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

ヒカルたん今日もいやらしいことを沢山しようね(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
16名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 23:52:33 ID:???
>>14
背徳的でいいよな
トーマスんちのの研究会で進藤はまだ経験がないんだろ?とか
言われてからかわれつつも、実は違う方向で経験豊富とか(;´Д`)ハァハァ
からかわれるふりしてニヤリとほくそえむ小悪魔ヒカルたん最高(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
17名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:58:04 ID:???
ヘタレあたりが「し、進藤、お前男との経験はないのか…ゴクリ」
とか(;´Д`)ハァハァ しながらずけずけと聞いてきそう
18名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 18:49:42 ID:???
ずけずけw
ヘタレって何かそういうとこあるよな・・・
優しそうだけど結構押し強いみたいな
中国帰ってまずヒカルたんちに直行とかずうずうしいんだよヽ(`Д´)ノ
19名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 21:20:55 ID:???
弱気ながらずけずけって新しいな
俺もずけずけとヒカルたんの菊に直行したいものだ(;´Д`)ハァハァ
20名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 22:21:29 ID:???
ヒカルたんち訪問してから対局→その後の流れがイマイチ不明なんだよな
あれは何かいやらしいことがあったと見るのが当然だろう(キリ

ヘタレの顔自体、いやらしいことしにきましたって満々なんだよ!
ズボン膨らんでただろ!クソッヘタレめヽ(`Д´)ノ
21名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 23:32:21 ID:???
若゛先生が知ったらヘタレの命が危ないなw
22名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 23:40:50 ID:???
「跡はつけないでっ…」とかいうヒカルたん

(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
23名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 23:57:10 ID:???
すでにけしからん身体にしつけられてるヒカルたん・゚・(ノД`)・゚・。
ヘタレやトーマス果ては芹沢までありあとあらゆる棋士達の欲望と暴走を止められないお(;´Д`)ハァハァ
24名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 00:07:21 ID:???
あんなかわいい顔して経験豊富な淫乱小悪魔ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
みんな初めてに違いないって思うんだろうなあ
それもまた(・∀・)イイ!!

(*´Д`)
25名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:05:07 ID:???
それもいいが、まだ未経験のヒカルたんが、
「オレ、オマエの事好きだから…ガマンする。好きにしていいぜ」
とか顔を赤らめながら言うのもアリアリだ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
26名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 04:12:32 ID:???
ヒカルたんの菊門はいつもキツキツだから、みんな自分がヒカルたんの初めての
相手は自分だと思うんだろうな (;´Д`)ハァハァ

門脇とかさ
27名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 00:16:48 ID:???
>>26
倉庫の門脇小説はよかった…(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
何も知らない清楚な女子高生のようだと思ってたヒカルたんが…
っていうのはとんだ勘違いだったんだよな
終盤の開き直るヒカルたんがこれまたいい…(;´Д`)ハァハァ
28名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 12:15:13.92 ID:???
>>22
たまらん…(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
でも跡つけられて「ボクに隠れて何してるんだ!!」って若にお仕置きされるヒカルたん

>>27
あの門脇小説の淫乱ヒカルたんは大好物だ(;´Д`)ハァハァ
そろそろ春めいてきたね、ヒカルたん
一緒にあったかい外でセクロスしようよ(;´Д`)ハァハァ
29名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 17:45:44.16 ID:???
久しぶりに原作12巻読んだけどヒカルたんマジかわええええええええええ(;´Д`)ハァハァ
中学生とは思えないおぼこぶりだよ
サイに「もうっ!」て怒るとことかもうかわいすぎる
ショタヒカルたんもいいな…ゴクリ
しかしかわええええええええええええええにおいかぎたいくんかくんかくんか(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
30名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 18:18:44.82 ID:???
ちょっと12巻読んでくる(;´Д`)ハァハァ
31名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 18:37:44.39 ID:???
読んだ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
頬っぺたぷにぷに元気いっぱいヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
やっぱりこの頃は可愛い服着せられてるな(;´Д`)ハァハァ
ショタ時代も未亡人も一人で二度美味しいヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
32名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 21:11:07.02 ID:???
丸い顔にほっそい肩幅が中学生に見えない
ヒカルたん同級生の中でも子供っぽいほうだよね
ちっさかったし
そんな子があんなに色っぽく変身するかと思うとホント
二度おいしいと思うわー
成長する過程までもいやらしいよヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
33名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 23:19:58.31 ID:???
オレのヒカル(;´Д`)ハァハァ
34名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 23:31:16.85 ID:???
違う!俺のヒカルたっ、ヒカルだ!(;´Д`)ハァハァ
35名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 23:37:51.31 ID:???
ヒカルたんに所有格つけるなんて100万年早いんだよ(゚Д゚)ゴルァ!!
呼びつけも禁止ーヽ(`Д´)ノ
36名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 23:58:35.53 ID:???
ヒ、ヒカル…
ええぃ!素直に(;´Д`)ハァハァするならヒカルたんだ!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
哀れだが、パソも下半身も一発で変換される(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
37名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 00:12:59.70 ID:???
ヒカルさん(;´Д`)ハァハァ

なんかマサルさんみたいでちょっと違うな…w
38名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 01:06:18.77 ID:???
>>1 遅ればせながら乙!
オレしばらく迷子になってたけど、ヒカルたんが棋院前で声かけてくれた(;´Д`)ハァハァ
39名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 01:33:00.82 ID:???
ヒカルたん「なんだよ?お前も迷子?ニコッ」とかかわいく笑ってくれそうなヒカルたん
(;´Д`)ハァハァ スレを自ら案内するヒカルたん(・∀・)イイ!!
若゛先生と碁会所で出会ったときも気さくだったよな・・・ちっ
40名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 13:16:44.57 ID:???
ヒカルたんに手を引かれてスレに辿り着きたい(;´Д`)ハァハァ
41名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 14:45:07.28 ID:???
もしヒカルたんがリアルにいたら、絶対何人もの男を骨抜きにしてるだろうな…(;´Д`)ハァハァ
俺たちのように(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
42名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 21:02:18 ID:???
ヒカルたんの中あったかいナリ…(;´Д`)ハァハァ
43名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 22:17:00 ID:???
入るなー!
ヒカルたんに侵入する奴はコロ助だろうが勉三さんだろうがゆるさない
たとえウィルスや花粉でもヒカルたんに入るなー!
メイツブロック!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
44名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 23:36:16 ID:???
しかし勉三さんみたいなキモメン(勉三さんすまん)に
いやらしいことをされるヒカルたんという構図は正直結構(;´Д`)ハァハァ する…
メイツも然りでキモければキモいほどヒカルたんの可愛らしさが映える!(キリッ
(;´Д`)ハァハァ
45名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:23:28 ID:???
蹂躙されて子鹿っぽさが際立つよね(;´Д`)ハァハァ
46名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 02:35:27 ID:???
キモメンにいやらc−ことされても感じて
びくびくしちゃうヒカルたん
はぁはぁ…(*´Д`)
47名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 21:12:55 ID:???
ヒカルたんの周りはルックスのいい奴が大杉だから
微妙な顔の男にエロいことされてるのは新鮮さもあって興奮する(;´Д`)ハァハァ
48名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:06:05.62 ID:???
この季節、ヒカルたんのマスクになりたい
鼻の頭真っ赤でお目々うるうるヒカルたん…
49名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 22:22:42.07 ID:???
ヒカルたんのマスク…(;´Д`)ハァハァ
ベロベロくんかくんかがとまらんな(;´Д`)ハァハァ
50名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 16:45:26.73 ID:???
ヒカルたん部屋のシーツや掛け布団カバーになる夢も捨てきれない(;´Д`)ハァハァ
51名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:42:05.10 ID:???
じゃ俺ヒカルたんの枕カバーになるよ(;´Д`)ハァハァ
52名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:42:29.79 ID:???
ヒカルたんの汗とかよだれとか全部吸収したいお(;´Д`)ハァハァ
53名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:54:55.46 ID:???
寝具になってメイツはヒカルたんを優しく包むよ
たまには擦り付けオナしてくれないかヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
54名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:57:46.99 ID:???
ちょw
おまいらまさかの無機物化かよ
どんだけヒカルたん好きなんだよ

ってすまん気持ち分かる!分かるぞおおお(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
55名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 07:14:50.58 ID:???
では俺はヒカルたんの部屋の碁盤になるぞおおおい
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
56名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 18:32:53.88 ID:???
ヒカルたん「ぱちーん!!」
>>55「イテテッ」
57名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 20:01:39.43 ID:???
無機物でもヒカルたんのパンツになりたいと言い出さないのが
俺達の慎ましいところだ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
58名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 20:07:23.12 ID:???
ヒカルたんのぱんつにオレはなる!(;´Д`)ハァハァ
59名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 20:13:53.46 ID:???
>>58
あっ!言ったな

くそう…痩せ我慢していたのに(;´Д`)
俺だって本当はパンツやヒカルたんの入る風呂の湯になりたい!(;´Д`)ハァハァ
60名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 22:11:28.63 ID:???
正直、おぱんちゅよりも
ぷにぷに時代のスパッツが最強だと思うんだがどうか 密着度的に
よってヒカルたんのスパッツに俺はなる!!
碁Tシャツとかはおまえらに譲るよ
61名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 23:45:08.50 ID:???
※スパッツは危険度が高いので(変質者をおびきよせる的な意味で)
美津子ママによって処分されますた
62名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 23:57:10.96 ID:???
履かせたのも美津子、処分も美津子
さすが母ちゃんだ
今で言うとレギンスか、時代を先取ってたねヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
63名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 16:04:32.88 ID:???
トップランナー見たが
20代って、肌綺麗な奴は綺麗なんだな
ヒカルたんはもっと綺麗に違いない!(;´Д`)ハァハァ
64名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 19:39:33.78 ID:???
アニメのヒカルたんもゲスト出演した井山名人のトップランナーかな
ヒカルたんは吹き出物知らずのとぅるとぅる肌(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
65名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 19:44:27.80 ID:???
ヒカルたんの肌はつるんとして柔らかいイメージ
毛穴ゼロ肌やね
たまにジャンクフード食べすぎてぽちっと吹き出物できてるかも
でもそれすらも愛おしい(;´Д`)ハァハァ
66名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 03:05:13.90 ID:???
吹き出物をぷにぷにする若゛
ああ、若゛になりてえ
なりてえよおおうああああ(;´Д`)ハァハァ
67名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 03:27:24.17 ID:???
若゛先生ってなんかヒカルたんの吹き出物を
不意打ちで潰しそう
そんで涙目のヒカルたん見て(;´Д`)ハァハァ みたいな
軽く猟奇 入ってるの似合うと思うんだ
68名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:51:13.26 ID:???
うおおおおい!
潰してヒカルたんの肌に跡が残ったらどうする
ああヒカルたんの丸いすべすべほっぺに吸い付きたい(;´Д`)ハァハァ
すべすべまんじゅうがに(;´Д`)ハァハァ
69名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:14:13.29 ID:???
>>68
まんじゅう蟹?
ヒカルたんなら蟹コスプレも似合いそうだが…(;´Д`)ハァハァ
70名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:40:17.63 ID:???
>>69
スベスベマンジュウガニという珍名のカニがいるんだ
なんか勢いで(;´Д`)ハァハァしてしもうた

ヒカルたんごめん浮気じゃないよ!(;´Д`)ハァハァ
71名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 22:52:42.58 ID:???
スベスベマンジュウガニってなんかかわいいな、響きからして

Σ(゚Д゚)あ、 ヒカルたんオレも決して浮気じゃないからねっ!!
ヒカルたんは世界一、いや銀河系一かわいい子だからねっ(;´Д`)ハァハァ
72名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 23:35:17.37 ID:???
「オレ、別にかわいくねーもん…」とか言うヒカルたんを受信した

(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
73名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 00:03:25.08 ID:???
ヒカルたんに会いたくて俺の胸と股間が震えてるぜ…(;´Д`)ハァハァ
74名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 00:19:03.17 ID:???
ヒカルたんが原作から飛び出して会いに来てくれたのは
メイツの熱い想いのせいかな?
それとも、僕が今シャブやってるからかな?
75名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:14:15.57 ID:???
>>71
銀河系一じゃねーよばかっ
宇宙一だよばか
76名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 01:07:35.83 ID:???
うむ
宇宙一かわいい愛らしい子
それがヒカルたんだ(;´Д`)ハァハァ
77名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 01:29:27.74 ID:???
なんかすげえ寒い
ヒカルたんの中に入ってもいいかな(;´Д`)ハァハァ
78名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 22:44:46.59 ID:???
花粉でぶえっくしょい!!てくしゃみするヒカルたんの
唾を浴びたい(;´Д`)ハァハァ
変態上等!!
79名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:46:11.10 ID:???
ヒ、ヒカルたんのマスクになって、花粉から守ってあげたい
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
80名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:52:06.53 ID:???
>>78
今日25回くらいくしゃみしたわ
俺のでよければ浴びせよう!
ヒカルたんの唾一滴渡さない(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
81名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 14:57:41.11 ID:???
ヒカルたん!地震が怖いよ!
抱き締めさせてくれよ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
82名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:44:05.83 ID:???
ヒカルたんならオレが揺さぶってて地震に
気づいてなかったから安心汁(;´Д`)ハァハァ
>>81のメイツも無事のようで何よりだ
(;´Д`)ハァハァ 言ってるから大丈夫だよな?
落ち着いて行動したら大丈夫だからイキロ
83名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:45:01.38 ID:???
ヒカルたん俺と一緒に机の下に潜ろうね(;´Д`)ハァハァ
メイツはみんな大丈夫かー?
84名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 16:17:15.73 ID:???
>>82
俺は大丈夫だ!ありがとよ!(;´Д`)ハァハァ
しかしヒカルたんを揺するのはただちに止めてもらおうか

日本ヒカルたん協会の中継が怖すぎてたまらない
津波やべえええ
メイツもあらゆる人達も無事でいてくれええ
85名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:11:30.92 ID:???
ヒカルたん明日は一日中停電だから暗闇プレイができるね…(;´Д`)ハァハァ
大丈夫しがみついてれば揺れても怖くないからね(;´Д`)ハァハァ
停電終わったらいっしょに家具直そうねヒカルたん
86名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 03:42:32.04 ID:???
ちっ
今週はオレがヒカルたんをもらいうける週だったから
いろんないやらしいことを試してヒカルたんをあんあん
言わせる予定だったんだが(*´Д`) 、西に住んでて日常が淡々と
続くばかりって感じだろうから>>84に臨時貸出してやるよ
舐めたり吸ったり抱きしめて大事にしてやれよヽ(`Д´)ノ
あ、入れるのは禁止だからな!
それは守れよヽ(`Д´)ノ
87名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 04:35:53.75 ID:???
間違えた
>>85だった…
しかも今頃気づくなんて
ヒカルたん恥ずかしいよおお(;´Д`)ハァハァ
88名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 12:13:10.71 ID:???
>>85
許す
いつもならヒカルたんを取り戻すところだが、今回ばかりは許す
ヒカルたんと濃くてエロいホワイトデーを過ごせよ!(;´Д`)ハァハァ

しかしとんでもないことになったな
各地の状況に胸が張り裂けそうだよヒカルたん(;´Д`)
89名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 19:38:42.88 ID:???
ばかてんてーのばかヽ(`Д´)ノ
90名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:39:35.02 ID:???
ひ、ヒカルたん、また大きな地震が
メイツはだいじょうぶか
怖いよヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
91名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:33:30.30 ID:???
ヒカルたんはオレの下であんあん言ってたから
また地震には気づかなかったようだ
ヒカルたんを怖がらせないためになるべく
ヒカルたんを揺さぶっていようと思う(キリ
92名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:40:52.27 ID:???
冗談言える奴がひとりでもいると安心するな
なあヒカルたん、君はいつも俺と一緒なのにな(;´Д`)ハァハァ
93名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:52:07.02 ID:???
ヽ(`Д´)ノ
94名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 09:54:32.70 ID:???
ヽ(`Д´)ノ
95名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 00:23:33.27 ID:???
ヒカルたん…好きだああああああああああああああああああああ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
96名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 01:53:28.96 ID:???
ヒカルたん好きだよかわいいよ愛してるよおおおおおおおお(;´Д`)アアアア
97名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 12:33:27.35 ID:???
俺だってヒカルたん大好きだあああああ抱きてええええええ(;´Д`)ハァハァ
98名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:07:12.91 ID:???
ああああぁーっ!(;´Д`)ハァハァバンビヒカルたんを「…怖くないよ」と
手なずけておいて、思い切り押し倒してぇえええええええ(;´Д`)ハァハァ
99名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:48:51.08 ID:???
俺はむしろヒカルたんに「もう勃っちゃったの?…かわいい」ってにやにやされながら押し倒されたい(;´Д`)ハァハァ
ああヒカルたんの汗を煮詰めてなめたい……(;´Д`)ハァハァ
100名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:07:19.64 ID:???
俺はヒカルたんに背中から抱きつかれて
「なあなあ今日はしねえの?」とねだられてええええええ
するよやるよいたすよヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
101名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:36:01.76 ID:???
「怖くなんてねーよっ」なんて言いながら苺を吸うと
怯えた目をしつつビクビク感じまくるヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
102名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:52:34.77 ID:???

ヒカルたんに、口汚く罵られたい
103名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:56:50.97 ID:???
いいな、それも
汚いものをみるような目で罵ってもらって
おまけにぶっとばされたらもう最高(;´Д`)ハァハァ
104名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:12:53.43 ID:???
「おながい、もうゆるして…」とヒカルたんに言わせるのが
オレのジャスティス!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
105名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 02:17:14.60 ID:???
快楽に涙を滲ませてとろけきったお顔で言ってくれたらもう…
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ…ウッ!
106名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 07:27:44.54 ID:???
今から2時間、誰も止めに来なかったら
ヒカルたんも、ついでに若゙もまとめて俺のものってことで(キリッ
107名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 17:56:41.48 ID:???
無効!無効!ヽ(`Д´)ノ
あ、若゛先生だけならどうぞどうぞ^^
ただおとなしく誰かのものになるようなタマじゃねえというか
スタンガンで逆襲されるのがオチとは思うがの・・( ゚Д゚)y─┛~~
108名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:26:55.40 ID:???
ヒカルたんの珍毛ほすぃ…(;´Д`)ハァハァ
お守りにするんだい
109名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:41:22.76 ID:???
ヒカルたんのちん毛を神棚に(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
110名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:39:16.86 ID:???
ヒカルたんの珍毛をふりかけに(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
111名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:47:33.06 ID:???
新しいΣ(゚Д゚)
ヒカルたんの珍毛はほわほわに違いない、きっと金髪だな(;´Д`)ハァハァ
若゛先生はまっ黒でまっすぐなストレートだろうな
112名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:04:45.47 ID:???
ふりかけか…ゴクリ
ヒカルたんのホワホワちんげを撫でて梳いて摘んで捩って遊びたい(;´Д`)ハァハァ
113名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:09:21.37 ID:???
ふりかけわろたw
ヒカルたんの陰毛、ふりかけにできるまで集めたお
って言い放って真っ赤になったヒカルたんに涙目でぶっとばされたい(;´Д`)ハァハァ
114名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 15:15:42.23 ID:???
ふっと息を吹きかけるとタンポポの綿毛のように飛んでいくヒカルたんのちん毛
各地で芽吹くんだねヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
115名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 17:54:49.16 ID:???
ヒカルたんの珍毛花(・∀・)イイ!!
きっと可憐ないいにおいの花を咲かせるのだろう
マジで各地で芽吹いてほすぃ(;´Д`)ハァハァ
116名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 20:12:20.59 ID:???
花言葉は淫乱(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
117名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 20:37:56.09 ID:???
淫乱ふいたw
なんちゅう花言葉
小悪魔・誘惑・純真・可憐・無垢・華奢あたりも追加してくれよおお
珍毛花のつぼみはポークビッツに激似だといいな(;´Д`)ハァハァ
118名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:15:55.09 ID:???
ポークビッツボミを優しく扱いてやると早く花が咲くらしい
いやらしいな(;´Д`)ハァハァ
そういやそろそろ花見の季節だ
ヒカルたん今年もメイツと桜見ようね(;´Д`)ハァハァ
119名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 07:14:12.62 ID:???
なんだかんだとヒカルたんの珍毛花は
塔矢邸に咲き誇ってそうな気がする(´・ω・`)
あ、トーマスのオンボロアパートの畳のすみっこにも
一厘くらい生えてるか
120名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 07:16:20.66 ID:???
>ポークビッツボミを優しく扱いてやると早く花が咲くらしい
いやらしいけど健気だ…(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
121名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 08:45:07.20 ID:???
メイツ相変わらずのノリで安心した
122名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 17:21:48.84 ID:???
綿毛(?)はやはり金色かな?
123名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 22:18:55.82 ID:???
>>122
うんほわほわの金色
キラキラしてるよ(;´Д`)ハァハァ
124名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:48:48.16 ID:???
ホワホワと風に乗ってヒカルたん本体もおいでおいで(;´Д`)ハァハァ
125名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 09:41:21.83 ID:???
ヒカルたんが例のポポポポ〜ンを口ずさんでる
とても可愛い(;´Д`)ハァハァ
そんなヒカルたんにムラムライオン(;´Д`)ハァハァ
126名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 02:19:38.81 ID:???
オレ、24時間いつもヒカルたんにムラムライオンしてる(;´Д`)ハァハァ
127名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 15:02:44.67 ID:???
ヒカルたんがすっぽぽぽぽーーん!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ


ちょっと言ってみたくなた ゴメン…逝ってくr……
      
128名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 21:34:19.86 ID:???
いや逝ってはならぬ
衣服にさよなライオンしたすっぽんぽんのヒカルたんこんにちワン
そしてメイツがいただきマウス(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
129名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 22:17:32.82 ID:???
衣服にさよなライオン…素敵すぐる(;´Д`)ハァハァ
130名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 17:04:58.27 ID:???
おまえらいつも絶好調にヒカルタンハァハァだな
131名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 20:15:25.81 ID:???
ヒカルたん桜が満開だよ
夜桜見物でおじさんとえっちなことしようか(;´Д`)ハァハァ
132名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 21:30:29.88 ID:???
俺も混ぜてくれ!(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたん、桜の花びら付いてる。取ってあげるよ
あっ乳首だった!ごめんごめん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
133名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 21:51:25.29 ID:???
ヒカルたん(;´Д`)ハァハァな俺なんだが、
近衛光たんハァハァでもある(;´Д`)ハァハァ
光たんの着物が色っぽく着崩れてるのを想像するだけで(;´Д`)ハァハァ
134名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 21:52:36.52 ID:???
桜色の苺…(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
ついでに桜色の菊に花見酒入れてもいいかいヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
135名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 21:55:13.60 ID:???
>>133
近衛光たんもいいよね…ゴクリ
近衛たんの着物の合わせから苺を弄びたい(;´Д`)ハァハァ
136名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 00:00:56.82 ID:???
一度で二度おいしいヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんは着物を着ても愛らしい(;´Д`)ハァハァ
137名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 19:00:06.96 ID:???
着てても脱いでも(;´Д`)ハァハァだしな
ヒカルたん、君のパンツおくれ(;´Д`)ハァハァ
春のパンツ祭りしようよ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
138名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 19:17:44.31 ID:???
ヒカルたんの白い肌に、全身桜花びらマークを散らしたる(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
拉致るところから計画しなければな(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
139名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 15:51:05.10 ID:???
♪ちん毛のはーなー咲く頃〜

桜もいいけどほわほわのヒカルたん珍毛花も見ごろだといいな
ヒカルたんと手をつないで珍毛花畑にピクニックに行きたい(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
140名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 20:00:02.04 ID:???
>>139
清らかなイメージの歌をお下劣にしたな(;´Д`)ハァハァ
141名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 00:20:34.44 ID:???
ヒカルたん…(;´Д`)ハァハァ
最近不眠症気味なんだがヒカルたんが添い寝してくれたら眠れそうだ(;´Д`)ハァハァ
142名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 01:14:07.60 ID:???
ヒカルたんが添い寝してハァハァ、安らかに眠れるメイツなハァハァ
143名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 01:15:55.71 ID:???
…なぞ存在しない(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
144名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 01:27:42.37 ID:???
だな
ボッキンキンが止まらないよヒカルたん
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
145名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 01:45:02.52 ID:???
普通に、当たり前に、ヒカルたんヤルよな(゚∀゚)
添い寝してくれてるヒカルたんには、敬意と慈悲を感じつつも
ヤルよな?(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
146名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 02:04:33.19 ID:???
ヤルっていうか体が止まらないっていうか
ヒカルたんにむしゃぶりつくこと以外考えられねえ(;´Д`)ハァハァ
147名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 02:33:01.97 ID:???
やる
やるなら今しかねえ(;´Д`)ハァハァ
148名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 22:38:09.55 ID:???
ヒカルたん昨日はどのおっさんのベッドで寝たんだ?(;´Д`)ハァハァ
今日は俺といい夢を見ようね(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
149名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 22:50:52.47 ID:???
阻止だ(゚Д゚)ゴルァ!!
150名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 22:57:39.75 ID:???
いやだ!寝るんだあ!
ヒカルたんのすべすべうなじの匂いを嗅ぎながら!(;´Д`)ハァハァ
151名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 23:03:30.78 ID:???
オレならヒカルたんを寝かせたりしない!(キリッ
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
152名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 23:21:07.86 ID:???
ヒカルたんのもちもち桃尻…(;´Д`)ハァハァ

サワサワサワサワサワ(;´Д`)シ(( サワサワサワサワサワ
153名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 23:23:56.34 ID:???
寝かせずガバガバにするメイツやお触り変態メイツより俺を選んで
今日はシーツも布団カバーも替えたよヒカルたん!(;´Д`)ハァハァ
154名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 23:33:05.05 ID:???
ヒカルたんの中はいつだってキツキツだっヽ(`Д´)ノ
155名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 23:34:21.22 ID:???
>サワサワサワサワサワ(;´Д`)シ(( サワサワサワサワサワ
すげえいやらしい…(;´Д`)ハァハァ
156名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 23:53:29.33 ID:???
すげえいやらしい…
耳元でささやくヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
157名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 23:58:51.47 ID:???
>>156
想像したらハァハァが止まらないじゃないか!(;´Д`)ハァハァ
158名無しさん@ピンキー:2011/04/20(水) 00:11:51.33 ID:???
「お願い、許して」と並ぶ最終兵器な言葉と今気づいた
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
159名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 18:48:25.57 ID:???
俺的にはヒカルたんは
すっげーやらしい…
だな
160名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 22:01:03.09 ID:???
すげーエロい…でもいい(;´Д`)ハァハァ
言ってもらえるように精進せねば
161名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 22:08:45.71 ID:???
個人的にはそういうセリフ聞きたくて変態行為がエスカレートして(痛いことはNGな!)
ヒカルたんが本気で泣いちゃう…とかいうシチュエーションもありだな(;´Д`)ハァハァ
鬼畜でごめんよヒカルたん
キミの本気泣きが好物なんだ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
162名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 22:19:37.71 ID:???
若゛先生ってハメはずしすぎて何回かヒカルたん泣かせてると思うんだ(´・ω・`)
あの河童、凝り性っぽいしマニアックなこといろいろやってそうなんだよな
くそがああああああああああああ
163名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 22:36:44.09 ID:???
恥ずかしいセリフを強要されたりしてるんだろうか…(;´Д`)ハァハァ
どこがいいとか何してほしいとか(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
164名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 22:42:18.10 ID:???
>恥ずかしいセリフを強要されたりしてるんだろうか
これはいいな…むちゃくちゃ(・∀・)イイ!!
あのかわいい愛らしい唇からどんな卑猥な言葉が出てくるんだろうか
それを考えただけでオレもうやべえよお(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
165名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 22:48:30.88 ID:???
小悪魔ヒカルたんも好物なオレとしては清純ぶりっこして
ふえっ…と涙を見せつつ裏で舌出して「してやったり」とほくそえむ
ヒカルたんも好きだったりする
(*´Д`)
166名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 22:52:23.71 ID:???
淫語言いまくりのヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
ぶりっこヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
一日おきに相手をしたい(;´Д`)ハァハァ
167名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 00:01:01.06 ID:???
汚れないんだよなヒカルたんて
どんなことしようが言おうが愛らしくて可愛くてキラキラしてる…
オレのヒカル…(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
168名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 22:21:38.95 ID:???
ヒカルたんはみんなのヒカルたんだよ!
しかも呼び捨てとはいい度胸(;´Д`)ハァハァ
169名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 22:44:39.57 ID:???
みんなのヒカルたんてなんかかわいくて萌えた(;´Д`)ハァハァ
オレ「だけ」のヒカルちゃん(;´Д`)ハァハァ
170名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 22:46:40.44 ID:???
ヒカルたん
ヒカルちゃん
ヒカル
進藤
どの響きも(;´Д`)ハァハァなのは俺だけか

他に呼び方ある?
171名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:05:36.32 ID:???
ヒカル様…恭しくお仕えしたくなる
ヒカル殿…拙者とか言いたくなる

>>169
独占禁止!
油断も隙もない(;´Д`)ハァハァ
172名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:13:58.80 ID:???
ヒカルさん(;´Д`)ハァハァ
だと人妻みたいな響きか…w
ヒカルさん(*´Д`)
173名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:18:05.17 ID:???
ヒカルっち
ヒカル☆
とかだと萌えキャラ系かな(;´Д`)ハァハァ
174名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:21:19.92 ID:???
ヒカルん☆
175名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:22:34.14 ID:???
ヒカルたんが小さいとき自分のことを
「ヒカルね〜」なんて呼んでたら
萌えすぎて死ねる(;´Д`)ハァハァ
176名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:23:29.61 ID:???
最初はしっ…進藤さんとか言いながら(表面上は)お行儀よく迫るメイツであった
177名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:24:21.99 ID:???
>>175
幼児ヒカルたんって鼻血出そうなほど萌えるよな…(;´Д`)ハァハァ
178名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:27:19.38 ID:???
>>175
テラモエス(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
179名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:39:16.95 ID:???
最初はやっぱ「し…進藤さん!」
から始まって次第にレベルアップしていくのも(;´Д`)ハァハァだよな。
進藤さん→進藤くん→進藤→ヒカルくん→ヒカル→俺のヒカル

180名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:42:47.49 ID:???
この間小さい子が突然「キャ〜〜〜ッ」
って嬉しそうな叫び声を上げながら走り回って
俺の元に来てペロペロキャンディーを見せてくれたんだよ
何か舌出しながら。
それはもう可愛らしい4歳ぐらいのヒカルたんに見えたよ(;´Д`)ハァハァ
181名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:43:39.87 ID:???
>>179
ヒカルたんが抜けてるヽ(`Д´)ノ
>進藤→ヒカルくん
ここに最終的に「俺のヒカル」を目指すメイツのあざといスケベ心が
透けて見えるなw
182名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:45:57.51 ID:???
>>180
ペロペロキャンディとヒカルたんのコラボだったら
オレ何をしてしまうかわからねええ(;´Д`)ハァハァ
ヘソからレロレロしたい(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
183名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:46:09.48 ID:???
>>179
俺は進藤先生から入るわ
指導碁をお願いして仲良くなる(;´Д`)ハァハァ
最後には呼び捨て、そして俺の名字になってもらう!(;´Д`)ハァハァ
184名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:48:45.51 ID:???
>>181
「ヒカルたん」は出会う前から常に心の中でそう呼んでたから
枠外なんだよ(;´Д`)ハァハァ
185名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:51:25.23 ID:???
お前らww
いつも書き込まないだけで常にヒカルたんスレに駐在してるんだなw
安心したよww

>>183
ヒカルたんごとペロペロしてしまいたいよ(;´Д`)ハァハァ
186名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 23:57:49.78 ID:???
居るぞー!常に(;´Д`)ハァハァしてるぞー!

>>182
ヒカルたん自体が甘い飴(;´Д`)ハァハァ
今日腹を舐めたらイチゴの味がしたよ(;´Д`)ハァハァペロペロ
187名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 00:07:23.63 ID:???
ヒカルたんのたいらなおなかをペロペロ…
ラーメン食べすぎてぷっくりふくらんでるおなかもまた(・∀・)イイ!!
188名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 07:31:01.71 ID:???
俺は尻が好きだ(;´Д`)ハァハァ
189名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 13:20:18.32 ID:???
ヒカルたんの小さいけどぷりんとした桃尻(;´Д`)ハァハァ
190名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 19:29:21.30 ID:???
なんと(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんのお尻はプリン味だったかペロペロペロペロペロ
191名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 18:07:25.77 ID:???
プリンみっけー!!とか言いながらヒカルたんのキュートなヒップに
かじりつきたい
そんで「やだっくすぐったい…あ…あんっ…やぁ」とか言われたいよ(;´Д`)ハァハァ

明日は月曜で鬱だな…(´・ω・`)
192名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 21:15:54.73 ID:???
ヒカルたんの尻の割れ目に顔をうずめて明日のことも何もかも忘れてしまいたい(;´Д`)ハァハァ
193名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 21:19:21.34 ID:???
ヒカルたんが膝の上から離れてくれなくて困ってる
誰か助けて
194名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 21:30:01.59 ID:???
>>193
俺の嫉妬いっぱいの回し蹴りをくらえ!

ヒカルたんは危ないからこっち来なさい(;´Д`)ハァハァ
195名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 19:33:37.98 ID:???
ヒカルたんにちゅうしてえ(;´Д`)ハァハァ
196名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 04:14:33.47 ID:???
ヒカルたー(;´Д`)ーん!!!

今年のGWは最長10日間だぜヒカルたんどこに行こうかヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんと一緒ならどこでもリゾート気分だぜヒカルたん(;´Д`)ハァハァハァハァ
197名無しさん@ピンキー:2011/04/30(土) 02:02:59.29 ID:???
GWはヒカルたんの中にずっと入っていたい(;´Д`)ハァハァ
198名無しさん@ピンキー:2011/04/30(土) 02:21:19.76 ID:???
英国王室の結婚式があったことだし俺もヒカルたんと結婚する
GWはヒカルたんとハネムーン(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
199名無しさん@ピンキー:2011/04/30(土) 06:48:44.14 ID:???
ヒカルたんは何年も前から、オレの嫁だ(;´Д`)ハァハァ
200名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 23:57:35.20 ID:p0bUGxZ7
>>199
(;´Д`)⊂彡☆))Д´) パンッ!
201名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 00:01:15.25 ID:???
まさか>>199の発言を見落としていたとは
俺からも
>>199、くらえ!!
( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
猛省しなさい、ヒカルたん独占禁止!嫁にすんのも禁止ヽ(`Д´)ノ
202名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 01:17:20.39 ID:???
ヒカルたん、連休中はえっち禁止だよ
我慢するんだお(;´Д`)ハァハァ
203名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 02:00:09.33 ID:???
淫乱天使ヒカルたんがそんな長い間我慢できるはずがない!(;´Д`)ハァハァ
204名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 01:05:36.08 ID:???
我慢できないよぉ…っ
てなってるこらえ性のないヒカルたんもいい…(;´Д`)ハァハァ
205名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 01:57:12.30 ID:???
もしさ…
ヒカルたんが自分の子だったらどうする?
いっそ弟でもありだな(;´Д`)ハァハァ
本気で目の中に入れても痛くなさそうだ(;´Д`)ハァハァ

既に今でもそうだが(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
206名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 02:16:00.62 ID:???
>>205
自分の子だったらいやらしいことができないのが難点だな…
しかしその代わり、エロ心なしで思い切り愛情注ぐだろうなあ
おぼっちゃまくんのお父さんみたいにベロベロ犬かわいがりするかもしれん
嫁には出さんよー(`・ω・´)ゞ
207名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 03:23:24.07 ID:???
ヒカルたんがサイを思ふ今宵・・・

(´;ω;`)ウッ
208名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 03:34:04.35 ID:???
佐為を偲んで今日は性的なことを慎むヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
禁欲未亡人ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

>>205
家で付き纏い毎日100枚くらい写真を撮ってしまいそうだ(;´Д`)ハァハァ
209名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 22:28:31.11 ID:???
今日はヒカルたんの運命の日だったか
この日を境にぷにぷにヒカルたんから大人の階段を
昇って色っぽくなったんだよね(;´Д`)ハァハァ
210名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 23:12:15.80 ID:???
ヒカルたんのはじめては俺が貰ったんだったな……(遠い目)
あのときのヒカルたんを思い出すと(;´Д`)
211名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 23:18:57.98 ID:???
>>210が夢の話をしてるのは分るんだけど一応な
(;´Д`)⊂彡☆))Д´) パンッ!
ケジメはつけないとね
ヒカルたんの初めては今んとこ日○棋院のプロフィールにも
記載されない超極秘シークレットなのだ
212名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 22:07:54.56 ID:???
(´Д`;三;´Д`)
ヒカルたん今夜は二人きりだよ…(;´Д`)ハァハァ
怖くないから出ておいで(;´Д`)シ‖コンコンコンコンコン…
213名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 22:22:03.53 ID:???
させるか!(;´Д`)ハァハァ
天岩戸を開かせるのは俺(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
214名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 23:06:03.40 ID:???
ヒカルたんも一人であんあん言いたい夜もあるさ
(;´Д`)ハァハァ
215名無しさん@ピンキー:2011/05/08(日) 22:30:46.73 ID:???
ヒカルたん昨夜はひとりでお楽しみだったのか?(;´Д`)ハァハァ
今日は俺が4545してあげるよ(;´Д`)ハァハァ
216名無しさん@ピンキー:2011/05/12(木) 02:11:11.95 ID:???
雨が降るとヒカルたんを抱きしめたくなる
217名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 17:30:22.24 ID:???
暑いよぉヒカルたん
ヒカルたんのひんやりしたお尻にオレのほてった顔を
押し付けたい(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
218名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 19:06:06.57 ID:???
暑いのう
だから今日はもうヒカルたんと風呂に入った(;´Д`)ハァハァ
さっぱりしたねヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
219名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 21:47:04.03 ID:???
風呂に入ったヒカルたんに赤ちゃん用の
パウダーはたいてあげたいお(´・ω・`)
お尻にぱふぱふと(;´Д`)ハァハァ
220名無しさん@ピンキー:2011/05/16(月) 22:08:31.61 ID:???
ヒカルたんのお尻はもっちりしてるからな(;´Д`)ハァハァ
ベビーパウダーをはたくとまるで大福餅のようだな(;´Д`)ハァハァ
221名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 00:36:19.47 ID:???
ち、乳首にパフパフしたら苺大福(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ!
222名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 13:39:33.53 ID:???
いいネ、その苺大福…(;´Д`)ハァハァ
223名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 01:18:10.92 ID:???
井山名人が国際大会で優勝したんだな
すげー!めでたい!
ヒカルたんも海外行くだろうけど、外国のおっさんにも気をつけてな
変態は世界中にいるからね(;´Д`)ハァハァ
224名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 01:44:59.35 ID:???
oh prettyboy......(;´し`)ハァハァ
みたいな外人メイツもいるだろな
海外棋戦でも気を抜けないヒカルたんであった
225名無しさん@ピンキー:2011/05/26(木) 22:36:52.81 ID:???
34局の扉のヒカルたんの生足(;´Д`)ハァハァ
226名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 01:47:05.76 ID:???
べろべろしたいお(;´Д`)ハァハァ
227名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 00:20:46.98 ID:???
ヒカルたんに踏まれたい(;´Д`)ハァハァ
228名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 00:42:10.92 ID:???
ハーフパンツから出た健康的な足で(;´Д`)ハァハァ
ジーンズからのぞく可愛いあんよで(;´Д`)ハァハァ
踏まれたい!(;´Д`)ハァハァ!
229名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 20:49:23.48 ID:???
オレは豪快にぶっとばされたい派だな(;´Д`)ハァハァ
230名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 02:53:17.82 ID:???
オレはヒカルたんを…オレのヒカルたんに…(;´Д`)ハァハァ
231名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 08:46:42.65 ID:???
オレのヒカルたんだっヽ(`Д´)ノ
232名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 12:46:03.64 ID:???
俺のヒカルたんで争わないで!(;´Д`)ハァハァ
233名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 13:21:54.25 ID:???
しかしヒカルたんの心は佐為のものであった
234名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 21:05:40.90 ID:???
ヒカルたんは佐為大好きっ子だからな…
235名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 22:57:34.13 ID:???
佐為が大好きなヒカルたんが大好きだ(;´Д`)ハァハァ
236名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 23:34:39.71 ID:???
サイを大好きなままのキミがボクは好きなんだ
まるごとキミを愛してるよ(キリッ

とか若゛先生がすかして言ったら純真なヒカルたんは
間違いなくおちるな…

くそうくそうううううううギギギヽ(`Д´)ノ
237名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 00:06:43.94 ID:???
佐為がいなくなったときのヒカルたんに惚れたよ(;´Д`)ハァハァ
238名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 00:32:34.86 ID:???
未亡人ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
239名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 01:03:05.72 ID:???
>>236
い、言わせねえっ(;´Д`)ハァハァ
そんないい感じになる前にヒカルたんと逃げる
240名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 03:41:11.37 ID:???
素直でいい子なヒカルたんがたったの15でもう未亡人とかねもうね(;´Д`)ハァハァするしかないよハァハァ(;´Д`)
241名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 08:30:56.90 ID:???
オレの場合はあの容姿はむちゃかわいいけど
生意気でやんちゃだったヒカルたんがあんなに
しっとりと儚げに変身したギャップに萌えだな(;´Д`)ハァハァ

別れと喪失、痛みを経験して大人の階段を昇ったんだなあ(;´Д`)ハァハァ
ごめんヒカルたんそんなヒカルたんにも(;´Д`)ハァハァ しちゃってごめん

でも(;´Д`)ハァハァ はやめない(・∀・)!!
242名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 20:18:48.59 ID:???
元気いっぱいプリプリピチピチヒカルたんと
15才の未亡人めそめそショボーンヒカルたんを
一度に楽しめる奇跡(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
243名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 23:16:53.52 ID:???
処女喪失もこのときだったんだよな(;´Д`)ハァハァ
244名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:06:55.82 ID:???
処女喪失…たった一度のヒカルたんの初めてが……………(;´Д`)ハァハァ
245名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:22:33.47 ID:???
処女の未亡人というのも(;´Д`)ハァハァだけどな
奪うのは勿論俺!(;´Д`)ハァハァ
246名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:26:27.46 ID:???
案外奪ったのはヘタレなんじゃないかという疑惑が払拭しきれない…
ヘタレ許すまじ
247名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:32:17.34 ID:???
ヒカルたんの部屋まで押し掛けてきたヘタレをヒカルたんが泣き顔でノックアウトさせたアレか(;´Д`)ハァハァ
248名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:35:50.73 ID:???
ただでさえメイツの夢、ヒカルたんの部屋で二人きりを成し遂げているから
くやしさ百倍いや千倍じゃあ(;´Д`)ハァハァ
249名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:44:21.70 ID:???
お前らヘタレで確定ってわけじゃないぞヽ(`Д´)ノ
やめろおおおおおお
単行本16巻とか叩きつけたくなるじゃねーかyo
250名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 02:34:17.73 ID:???
ヘタレ、ヒカルたんが学校から帰ってくるまでヒカルたんの部屋で
何やってたかわかったもんじゃないよな
ベッドの中入ってくんかくんか(;´Д`)ハァハァ くらいは絶対やったと思う
251名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 15:43:51.30 ID:???
俺ならついでにパンツの一枚や二枚や三枚や四枚はもっていくな(;´Д`)ハァハァ
252名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 16:48:35.12 ID:???
おま…ヒカルたんの私物しかもおパンツ持ち出すなんて…
ヒカルたん狂いのメイツ共から何されるかわかったもんじゃねーぞ
253名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 16:53:25.78 ID:???
絶対に許さない(#゚Д゚)
254名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 21:58:09.04 ID:???
許さないヽ(`Д´)ノ
が、ヒカルたん狂いのメイツとしてはパンツの一枚二枚
機会があれば失敬してしまうのは当然の行為とも言える(キリ

(;´Д`)ハァハァ
255名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 20:30:26.27 ID:???
ヒカルたんが腕や脚や腹を晒す季節(;´Д`)ハァハァ
スーパークールビズを期待してる(;´Д`)ハァハァ
256名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 22:49:40.20 ID:???
腕や足は小麦色だがぽんぽんは真っ白ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
257名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 23:34:21.14 ID:???
プリけつプリけつ!(;´Д`)ハァハァヒカルたんの白桃の様な尻(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
258名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 22:50:12.69 ID:???
あっついよおヒカルたん
ヒカルたんのひんやりとしたお尻に顔をうずめたい季節が近づいてるね(;´Д`)ハァハァ
259名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 23:40:15.21 ID:???
ヒカルたんの右尻は貰った(;´Д`)ハァハァ
260名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 23:44:13.26 ID:???
>>259
お前がそんなこと言うならオレはヒカルたんのいちごちゃんを二粒ともいただいてくぞ!(;´Д`)ハァハァ
261名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 00:04:10.51 ID:???
苺を二つともだと
俺はヒカルたんの桃尻の片側だけと遠慮したというのに
なんたる強欲!(;´Д`)ハァハァ
262名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 22:32:56.84 ID:???
ポークビッツはヒカルたんの本体ごとオレがいただきましたんで…(;´Д`)ハァハァ
おいしかったです…(*´Д`)
263名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 06:50:41.57 ID:???
>>262
── =≡∧_∧ =!!
── =≡( ・∀・)  ≡    ガッ     ∧_∧
─ =≡○_   ⊂)_=_  \ 从/-=≡ r(    )
── =≡ >   __ ノ ))<   >  -= 〉262 つ
─ =≡  ( / ≡    /VV\-=≡⊂ 、  ノ
── .=≡( ノ =≡    "  ,ヽ   -=  し'
 " ""        """  "  ,ヽ
       "", ,,, ,,  , ,, ,,,"_wノ|
""""     v,,, _,_,,, ,,/l ::::... |
    ,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,/:: i
,    ,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /::./
    _V\ ,,/\,|  i,:::Y: :: :i/:: |
264名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 11:44:45.28 ID:???
>>263
よくやったGJ(*´∀`*)b
265名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 12:22:50.29 ID:???
抜けがけメイツには厳罰を(;´Д`)ハァハァ
266名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 15:30:59.32 ID:???
うわぁぁぁぁあ!・(ノД`゚)・。
267お節介:2011/06/10(金) 16:15:27.31 ID:???
みんなお久しぶりです。
出張所管理人のお節介です。

我らがヒカルたんの声を担当してくださっていた川上とも子さんが
昨日お亡くなりになりました。
いてもたってもいられずこのスレにきました。


どーしていいのかわからないよ。
つらいよ。。。。
268名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 16:22:59.88 ID:???
デマだと思ってたのに……マジかよ
269名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 16:45:18.67 ID:???
ええええええええええ
病気療養中なのは知ってたけど
うわああああ悲しいいいあかん泣けてきた
270名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 16:55:02.64 ID:???
>>267
お節介さんこんにちは
いつも倉庫でお世話になってます
ずっと通ってるので本当にありがたく思ってます
…とせっかく挨拶できたのに川上さんマジでお亡くなりに
なられたんですか…
まだお若いだろうになんてこった
悲しいですね、そしてとても寂しい…
271名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 18:22:42.12 ID:???
     |~~'-、  ゛''ー ___          |    _|
.    |;;;;;;|;;|;;;iー?、, ?'''''--------┴--''" |
.    |;;;;;;;|;;;|;;;|;;;;;;;;|;;|?~7iー----------''i'''"|
    |;;;;;;;|;;;|-;;|;;;;;;;;|;|;;;;;/|-......__      _ィ-!;;;;;|
   |;;;;;;;;|;;;|ヾ!|;;;;;;;;|リ;;/r;;;o=、 `    ,f;;jア゛ |;;;|
.   |;;;;;;;;|;;;|ミニ|;;;;;;;|/` ゛="-     !''''"~  j;;;|
   |;;;;;;;;|;;;;|、 o|;;;;;;;|           !    j;;;;|
  |;;;;;;;;/;;/ツフ:|;;;;;;|           _,   j|;;;;|          心ゆくまで打ち合いましょう
  |;;;;;;;;;/;/"/;:|;;;;;;|          _,   /|;;;;|    ヘ
 /;;/;;;/;//、" |;;;;;|ヽ    `''''ニ゛  // |;;;|  /   \
../;//;/;// \ |;;;|  丶       /;;/  |;;| /    / \
///;/;//\   ` |;;|、丶  ` .,.,___/\/  |;;| /   /   /|
//;/;;//゛"![jニ- 、 '!;;| \\  j j \ \ー-|;/   /  /  |
/;/;;;/   ゛'![j:i,`ニ:'!;;|、___`_、_、j_j,,..一` -7 /   /  /    |
;/;;;/      `゛'!l,j-'!;i_ ___,.=---''''?  //   /  /    /\
;;;;/         `'[j!l,`}f , <ニ?--''"/  /  /    /   \
;;/ヽ         `-'l"??    /  /
"ヽ \      / ||ゝ        >、/
272名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 18:26:49.88 ID:???
復帰待ってた……ウッ
273名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 19:01:22.84 ID:???
初期からいるメイツだが……ショックだ……
ヒカルタンの天使ボイスを演じてくれていた川上とも子さんが……
ここで言うのもなんだが、ウテナも大好きだったんだぜ……
274名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 20:04:13.61 ID:???
>>273
俺もだいぶ遅れてウテナ見たよ
名作と呼ばれるに相応しいとんでもねーアニメだね
評判よかったし主役が川上さんだから見た
いい作品に巡りあえたのはとも蔵さんのおかげだよ
275名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 20:35:51.68 ID:???
うえぇぇぇぇ〜ん!!・(ノД`゚)・。

管理人さんのレスを読んでびっくりしたよ!

あの舌足らずな具合がヒカルたんの天使っぷりを倍増してたから大好きだったのに……
276名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 21:10:30.81 ID:???
本当に悲しいなあ
ヒカルたんのキュートだけどやんちゃで元気な男の子って感じと
川上さんの声はとてもあってたと思う
ここで(;´Д`)ハァハァ してるときもヒカルたんが何歳の設定でも
無意識に川上さんの声が脳内再生されてた気がするよ
大人ヒカルたんも川上さんの大人声で想像してたっていうか
だから川上さんの声はオレの中でヒカルたんとして一生
生き続けるって感じだ
でも本当にまだ若いのにかわいそうで、もっといろんな作品でお声を聞きたかったとも
思う…悲しい

ご冥福をお祈りします
277名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 21:20:20.64 ID:???
俺はアニメからヒカルたんに入った
チラ見した初回で、すでに顔も声も可愛いハァハァと思ったよ
なんか声に馴染みがあるような気がして調べた
そしたら、おまかせアレックスの主役をやった人だった
当時漫画もアニメも卒業してたけど、NHKのアメドラは好きでさ
中でもおまかせアレックスは気に入ってた
んで勝手に運命感じて、最終回まで見るしかねえ!ハァハァと決意したんだ
ヒカルたん!アニメ見たのも漫画買ったのも数年ぶりだったよ!
きっかけを作ってくれた川上さんが亡くなって本当に悲しい
278名無しさん@ピンキー:2011/06/10(金) 21:46:30.66 ID:???
サイととも蔵さんにご冥福を…………

つ菊
279名無しさん@ピンキー:2011/06/11(土) 00:11:13.86 ID:???
ヒカルたんの笑い声かわいくて大好きだ
川上とも子さん…(´;ω;)
280名無しさん@ピンキー:2011/06/11(土) 00:35:34.10 ID:???
ヒカルたんの甘えんぼボイス(;´Д`)ハァハァ
語尾が伸びて舌っ足らず(;´Д`)ハァハァ
嬉しい時は心底嬉しそうで、泣いてる時はもらい泣きするほど悲しげな演技
もう聞けないと思うと……酒飲みはじめちまったよ
ジンうめえ
うめえ…ちくしょう
281名無しさん@ピンキー:2011/06/11(土) 01:35:33.49 ID:???
二年ぶりにここ来てしまった
ヒカルたんはあのカワイイ声あってこそのヒカルたんだ

本当にありがとう川上さん
ヒカルたんの中にずっと生き続けてるよ
282名無しさん@ピンキー:2011/06/11(土) 10:13:13.18 ID:???
確か大学板での荒らしとの戦いの日々からこのスレにいて、
そんな中でアニメ化の朗報を聞いて、
川上さんのヒカルたんって合わないんじゃないかなーとか思ってたけど
見たらちゃんと合っててかわいくて、しかも成長後の演じ分けもできてて
ヒカルたん萌えを加速させてくれた

毎週がいつも楽しかった、佐為が消えた後の泣き演技とかすっごい忘れられねェ
あなたあってのヒカルたんでした
283名無しさん@ピンキー:2011/06/11(土) 10:26:55.00 ID:???
いつかあの声で北斗杯のアニメが見れることを妄想していたのに…
284名無しさん@ピンキー:2011/06/11(土) 22:47:33.40 ID:???
ヒカルたんの喋り方どれも大好きだ
永遠にヒカルたん萌えだよ
やんちゃで元気なヒカルたん真っ直ぐなヒカルたん弱気になってるヒカルたん
前を向くヒカルたん佐為を思うヒカルたん
川上さんボイスで色んな台詞がすぐに脳内再生される
ショックすぎてどうしていいかわからない。本当に悲しすぎる
285名無しさん@ピンキー:2011/06/11(土) 23:35:56.20 ID:???
ヒカルたん…まだ信じたくない
テレビのニュースでも報道されたそうなのに
各方面見ると本当に愛されてたんだね
中国のアニオタの皆さんまで向こうの掲示板でキャラの名前いくつか挙げて
ショック受けたと言ってるってブログ記事見たよ
訳されててヒカルたんの名もあったよ
286名無しさん@ピンキー:2011/06/12(日) 11:26:15.69 ID:???
アニメでヒカルたんを知った一人だ
オレの中ではヒカルたん=川上さんボイス
ヒカルたんの可愛さもエロさもカッコよさも儚さも
川上さんがひきたててくれて大好きだった
アニヒカが終わってもネットラジオでヒカルたんを感じて(;´Д`)ハァハァ していたものだ
復帰されるのをずっと待っていたのに・・・。

ヒカルたんが佐為のもとへ逝ってしまったって書き込み見たけど
ヒカルたんは死んでない
川上さんボイスとともにずっと生き続けるんだ
あなたの声とともにヒカルたんをずっと愛しつづけます
本当にありがとうございました


287名無しさん@ピンキー:2011/06/12(日) 18:48:04.53 ID:???
梅沢由香里先生もブログで触れてるね
川上さんの番組にゲスト出演してたんだ
コメント欄、ヒカルたんと若”先生の絆が男女の恋愛を超えてる云々は…
本当にそんな話が番組内で行われたのかい!
こんな時まで嫉妬する俺をお許しください(;´Д`)
288名無しさん@ピンキー:2011/06/13(月) 22:45:40.70 ID:???
泣く、笑う、怒る
我らがヒカルたんの(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ イメージビデオを
完璧に再現してくれたことに改めて感動を覚えた

ヒカルたんマジ天使!!

ヒカリン教万歳!!
289名無しさん@ピンキー:2011/06/13(月) 23:11:38.31 ID:???
ヒカリン教っていいな(;´Д`)ハァハァ
290名無しさん@ピンキー:2011/06/14(火) 00:04:25.25 ID:???
教祖ヒカルたん様(;´Д`)ハァハァ
御神体を御開帳ください(;´Д`)ハァハァ

俺も一生ヒカルたんととも蔵姉さんを愛するぞー!
291名無しさん@ピンキー:2011/06/14(火) 00:20:35.26 ID:???
ひさびさに来ますた。
川上さんのご冥福をお祈りいたします。

そういや、最近は小説うpとかしないのかな・・・みんな?
前使ってたPCのデータを見てたんだけど、
漏れ(←死語w)が書いたヒカ碁プロットが出てきて恥ずかしかったw
で、久しぶりに魔境へ行って職人さんたちの見て、プロット見ながら再構築しよかと
思ったが、魔境の人々の作品見てソッコーで投了したw
中にはセミプロかプロなんじゃないか???って人いるし。
292名無しさん@ピンキー:2011/06/14(火) 00:33:17.95 ID:???
最近は前スレだったかな
塔矢親子で正月姫はじめの(;´Д`)ハァハァ 小説があったよ
紅葉先生がノリノリだった
あと密室たんとかいたなあ
トーマスのアパートでヒカルたんが村上さんとかに
無体なことをされていた、おもらしヒカルたんがよかった(;´Д`)ハァハァ
トーマスが調子に乗りすぎのケがあったが…w
あとツチノコ小説もよかった
終始シュールで最後に変態若先生によってヒカルたんが卵を出産させられてた
職人は相変わらずすごいなあと思った次第
>>291も気が向いたらうp!щ(゚Д゚щ)!!
293名無しさん@ピンキー:2011/06/14(火) 17:25:36.87 ID:???
ヒカリン教カワイイなw
294名無しさん@ピンキー:2011/06/14(火) 20:39:34.16 ID:???
当時軽い気持ちでのぞいたら、あまりにクオリティの高い小説が沢山あって
腰が抜けそうになったもんだ
俺が暗黒面に堕ちたのは職人さん達の神作品のおかげだよ
もちろんヒカルたんの可愛さが一番の原因だ(;´Д`)ハァハァ
295名無しさん@ピンキー:2011/06/15(水) 00:52:53.84 ID:???
>>294
291です。
そうなんだよ!
クオリティ高いのがあって、俺もまだまだだなと思った記憶がある。

≫292
昔のデータを全部プリントアウトして、新しいノートも買って来た。
現在、ブレインストーミング中。
プロットを細かく作らないで勢いで書いちゃう手もありか?と悩んでるトコロ。
ちなみに俺の実家は日本鬼淫快感の近所、実家帰ってそのへんをうろつきてぇよ。

296名無しさん@ピンキー:2011/06/15(水) 15:32:37.42 ID:???
>>295
うおおおおお(;´Д`)ハァハァ
待ってる!!ずっと待ってるから!!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ


俺も久しぶりに倉庫行って神小説を読み直そうかと思ってるんだが
お前らのお薦めを教えて欲しい(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
タイトルと内容がいまいち一致しないんだ…(;´Д`)ハァハァ
297名無しさん@ピンキー:2011/06/15(水) 19:59:08.22 ID:???
>>295
聖地、鬼淫快感の近くに実家とかうらやましすぐる…(;´Д`)ハァハァ
>>296
オレは三年くらい前に倉庫を知った新参だけど初めての体験シリーズが好きだなあ
あと同じ職人さんの「日記」も好きだ
で、「とびら」はいろんな意味で驚愕した作品
今でもあの当時受けたインパクトは忘れられない、三日三晩くらい一日中読んでた
後日談の「りぼん」までが一つの作品だと思ってる
ここに投下された当時は連載と連動してたことも分かってますますすごいなあとも思った
他にも「ウツクシキコト」の人も好きだし連載してた人のシリーズてtやっぱりすごいんだよなあ
今でも続きが読みたくてたまらなしいし倉庫でよく読んでる
包囲網のシリーズも好きだしこれ語り出したら止まらないから>>296メイツはとりあえず
かたっぱしから読んで(;´Д`)ハァハァ してくるといいよ!
短編まで語りだしたらオレ暴走モードに入って収拾つかなくなるわ

しかし倉庫の存在を知ったときは本当にぶったまげたもんだ…
クオリティの高さ、(;´Д`)ハァハァ が止まらなくて一週間くらい軽く熱が出てたんじゃないかと思う…(*´Д`)
298名無しさん@ピンキー:2011/06/15(水) 20:03:53.85 ID:???
おっと平安シリーズも全部好きだ
あれで近衛光たん萌えにも開眼したんだった(;´Д`)ハァハァ
299名無しさん@ピンキー:2011/06/15(水) 20:40:15.26 ID:???
俺は読み返すとすぐハマって、徹夜になってしまうのでけっこう我慢してる
みんな上手すぎる(;´Д`)ハァハァ何者だよ
でもやっぱり読みたくなるんだよな
好きな本でもそう何回も見ないタイプなんだけど

初めての体験は、小悪魔ヒカルたんが誘いまくるやつだよね
そんな脇役のおっさんまでかよ!と笑いながら興奮した(;´Д`)ハァハァ
300名無しさん@ピンキー:2011/06/15(水) 20:58:04.90 ID:???
倉庫小説はケータイでも読めるからマジでやめられないんだな…(;´Д`)ハァハァ
最近は「研究会」とかエロくて(;´Д`)ハァハァ が止まらんかったお
桜の季節に読んだ門脇のやつも興奮しまくった
あれも小悪魔系ヒカルたんだったな(;´Д`)ハァハァ
301名無しさん@ピンキー:2011/06/16(木) 04:25:42.16 ID:???
痴漢電車とかタイトル見た瞬間に食らいついたぞ(;´Д`)ハァハァ
302お節介:2011/06/16(木) 17:08:20.78 ID:???
放置し続けててみんなごめん。
とりあえずスレログだけうpしたよ。
時間をみて小説もうpしていこうと思う。




小説倉庫2が見られなくなってる……なんでやorz
303名無しさん@ピンキー:2011/06/16(木) 22:10:54.53 ID:???
>>302
お節介たんログあげてくれてどうもありがとう!!
実は倉庫2は半年くらい前にも見れなかったんだ…
痴漢電車やdon't disturbの続きが見れて結構利用してたので
残念に思ってたところでありました…
お時間あるときでいいので、また前みたいに見れるようになると嬉しいです!
304名無しさん@ピンキー:2011/06/16(木) 22:33:44.30 ID:???
>>302
乙!
疎いので何がどうなってるか分からないが無理しないでくれ
ありがとう(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
305名無しさん@ピンキー:2011/06/16(木) 23:24:03.64 ID:???
>>302
うわーありがとう!
そんなお節介たんに(;´Д`)ハァハァ
ほんとヒカルたんはいいメイツに恵まれてるなぁ
小説職人もレベル高いし長く愛されてる

> 小説倉庫2が見られなくなってる……なんでやorz
煤i゚Д゚)ホンマや
「金魚」の完結編とか「雨宿り」読みなおそうと思ったら…

お節介たんが無事でこのスレを覗いてくれているのが分かっただけでも嬉しかったんで
無理せずマイペースでかまいません

倉庫が充実していたおかげでヒカルたん(;´Д`)ハァハァが思う存分できて
とても楽しい(;´Д`)ハァハァな日々を送ることができたことできること感謝してます!
306名無しさん@ピンキー:2011/06/17(金) 00:52:11.24 ID:???
>>305
雨宿りを読んで悶えるほどハァハァしたことを思い出した
ヒカルたんが荒んでて堪らなかった(;´Д`)ハァハァ

平安時代のを書ける職人さんもマジ尊敬する(;´Д`)ハァハァ
俺なんか当時の日用品の名前すらパッと出てこないよ
307名無しさん@ピンキー:2011/06/17(金) 12:52:09.00 ID:???
>>302
おつ!お節介たんいつもありがとう(;´Д`)ハァハァ
308灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 20:36:58.53 ID:???
どうも。291です。超ひさびさに2ちゃんぬるに小説投下します。プロットは一応、作りましたが
途中変更もアリアリなヨカン・・・。ワードで起こしていちおう、レビュー済みのブツから
順次、投下してまいります。
ひさびさなんで、マナー違反とか、ボケかましてるとか、クソおもしろくねーYO!とか
いろいろあるかもしれませんが、
リハビリ中ということで生温か〜い目で見てやってください。

ではでは、【灼熱の放課後】をどうぞ。
309灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 20:39:32.93 ID:???
内ポケットの中の携帯が鳴って、取るといつものようにぶっきらぼうな声が響いてきた。
「よぉ、岸本。オマエ、暇だよな?六本木の店で待ってるから来いよ。」
彼はいつも強引だ。その強引さで学生時代には起業、そして今は若き実業家として業界ではそこそこ知られるまでになった。
彼は俺に悪いことを全部教えたヤツだ。数年前、偶然クライアントと取引先担当という立場で出会ったとき、最初は気付かな
かったものの、たまたま俺がガキの頃に囲碁に夢中になっていたという話が出てお互いを思い出したわけだ。
それからというもの、俺の何が気に入ったのか、彼はことあるごとに俺を誘って地下世界の遊びにつき合わせた。買春や
クスリ(といってもハマらない程度に)、SMクラブなんていうのはほんの触りで、とにかく、下半身はかなり鍛えられたと思う。
そのかわり、俺は三十手前となった今、親に結婚をせっつかれても全くその気すらないのだが。
何故、彼が正反対の俺とつるむのか不思議で聞くと、女受けがいいこともあるが、どんな遊びを教えても決して溺れない
冷静さがあるからだと答えた。それに両刀だしな。と付け加えて。
彼の遊びの中には男遊びも入っていたから、その方が楽なのだろう。
310灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 20:41:44.07 ID:???
梅雨時のしめっぽさが残る空気の中、六本木の裏通りにまわった。表から道一本入っただけだ
というのに妙な静けさのもと、街灯もまばらな小道を足早に行くと、薄暗い中でそこだけ妙に豪
華なつくりの雑居ビルにつきあたる。あたりには誰もおらず、それでも俺はついつい後ろを一度
振り返ってからビルに入りエレベーターに乗った。このビルにはやや高級そうなキャバクラもあ
るものの、謎めいた会員制クラブが二つ、入っている。
目的階に下りると、でかいフロアの片隅に金属製の重厚な壁がある。その横にインターホンが
ついていて、それを押すと抑揚のない男の声が俺の名前を確認し、ついでゴッという物音ととも
に自動で扉が開いた。
中はクロークのような小部屋になっていて、カウンターの向こうでタキシードを身につけた中年
の男が愛想よく笑いながら、俺の荷物を預かると言った。この店では携帯電話はここで預けな
ければならない。淡い間接照明があやしさを醸し出すこの小部屋にはじめて足を踏み入れた
時は、荷物を取り上げられるものものしさに、俺は意味もなくドキドキしたものだった。
入ったドアの反対側にもう一つ、ビロード張りのドアがある。
中年男がテンキーを差し出しながら言った。
「お代はお連れさんからいただいてますので、どうぞ。」
暗証番号を入力すると、奥の扉が自動で開いた。
まるで水槽の奥底にいるかのような青い光が俺を迎えた。黒いカウンターの向こうで二十代の
バーテンが微笑み、頭を下げた。
「今日は水曜日ですから、まだ人が少なくて…。」
彼はすまなそうに言って、視線で連れの居場所を示した。
「いや、別にいいよ。ヤル気で来てるわけでもないしね。」
こういう秘密クラブというのは、裏風俗とは違うし、女が客を接待することもない。客同士、好き
勝手に語り合って、やりたければそのままホテルに直行だ。ここの店は席で大っぴらに行為を
することをよく思っていない(こそこそと悪戯する程度はいいらしい)。
311灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 20:43:48.28 ID:???
『会員』、つまり客は基本的に紹介で来るか、インターネットのHPで申し込みをし、「審査」を
受けて晴れて会員になるらしい。そういう数々の制限があるわりには、中はひどく牧歌的で、
カウンターやボックス席でまるで天気の話でもするように緊縛のコツやら、露出セックスの
スポットなどという話に花が咲く。そういえば、前回、来た時はやけにひょうきんな中年男が
常連女性客の一人を服の上から亀甲縛りにする「実演」をして、周囲の緊縛好きと「検討」
に入っていた。
要するに変態どもが寄り集まって世間の常識から外れかねない性癖を語り合う場だといえ
ばいいか。そこで悪いお遊びの計画が立つこともあるし、やけにマニアな話で盛り上がるこ
ともある。それだけの場に決して安くはない料金をぽんぽん払って足繁く来るのはやはり金
持ちの部類で、大人の社交場、やや貴族的な雰囲気があるといえばそうかもしれない。
芸能人や、ヒルズの住人どもも来るし、経済誌なんかでお目にかかるインテリも来る。そうし
たやつらの会話を聞きながら、表の顔とはえらい違うものだと不思議な発見をしたりもした。
俺も外資系金融のマネージャークラスになって金銭的な余裕はあるが、今日の連れといい、
人というのは金が余ってくるとおかしな趣味に走るものなのだろうか。

俺はバーテンが視線で示した先へとゆっくり近づいて行った。彼は定位置から少し奥まった
ところに背中を向けて、誰かと話に興じている最中だった。ゆっくりと背後から近寄り、声をかけた。
「よう、待たせたな。」
「岸本!おせぇぞオマエ。ってか、びっくりしたぜ。こいつらな…。」
彼がそう言いかけたとき、さらに奥のほうでスツール椅子が軋む音がして、黒っぽいスーツに
身を包んだ青年がふらりと立ちあがった。
「岸本…先輩なんですか。」
俺ははっとその声の方向へ向いた。まぶしいほどのブルーの光に照らされる中、ぴったりと仕
立てたスーツにきちんとネクタイを締めてはいるが、その上にのっかっている切り下げ髪。端正
な顔立ちは成長こそしたものの、昔の面影そのままだった。俺は喉の奥で、あ、と小さく叫んだ。
「…もしかして…塔矢か?」
312灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 20:47:50.37 ID:???
俺と塔矢は向かい合うようにしてぽかんと口を開けたまま立ちつくしていた。
「何やってるんだ、こんなところで。」
「…岸本先輩こそ。」
まあ、そうだ。この俺がこんなところにいる以上、真面目そうだった塔矢が同じ場にいてもおか
しくはあるまい。彼はくすりと笑うと、傍らに目を落とした。
「進藤…岸本さん、覚えてるか。」
進藤だと?あわてて塔矢の傍らに目を移すと、目だけはあの頃と同じぐらいでかい男が笑い
出しそうな表情を浮かべてこちらを見ていた。雑誌かなにかの写真で見たとおり、さすがに昔
のような幼い顔立ちとは違っていたが、はっきりした目鼻立ちをそのまま残している。
「進藤って…あの進藤だよな。」
彼はただでさえでかい目を見開いて、塔矢と俺を見比べ、それから素っ頓狂な声を上げた。
「あー!海王の大将か!思いだした!!」
「よく覚えてたな。」
「そりゃあ覚えてるよ!オレ、院生になる前に一度ギッタギタにやられてるもん。うへえ、こんな
ところで中学校の同窓会かよ、ありえねぇ…。でさ、加賀さんがなんで頭よさそうな海王の元大
将とつるんでるわけ?」
「おい、それじゃ俺が頭悪いみてぇじゃねーか。」
加賀はそう言って進藤を小突いた。
「えっ、そうじゃないの?」
「オマエに言われたかぁねぇ。」
「言っとくが、俺は岸本にとっちゃお客さんなんだからな!で、時々、一緒に遊んでやってるわけ。
わかったか。」
進藤が言うように俺と加賀では正反対のタイプだろう。それがどこでどうしてか繋がり、そして目の
前の二人と対峙している。下半身の欲望はどんな奴でも同じということか。俺はスツールに倒れこ
むように座り、眼鏡を外し、バーテンの渡してくれたおしぼりでじっとりと汗ばんだ手をぬぐった。驚
きのあまり、心臓がバクバク震えた。
「それにしても、まさかこんなとこで会うたぁ思わなかったな。」
加賀が俺の心のうちを見透かしたように言い、手元の酒をぐいと飲み干した。
「ま、せっかくだから乾杯でもするか。マスター!VIP席に移動するけどいいだろ?それから俺の
ボトル出して!グラス4つね!」
313灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 20:49:57.34 ID:???
俺たちはぞろぞろと店の奥にある通称・VIP席に移った。マジックミラーつきの完全な個室だ。
俺と塔矢が向かい合わせに座り、加賀は進藤と向かった。
「なんか、団体戦みたいだな」
加賀が冗談めかして言うと、進藤がそれに応酬する。
「三将がいないじゃん。団体戦じゃなくて、指導碁の体制だってば。はい、九石置いて、みたいな。」
「ケッ、エラソーにしやがって!このヤロウ。」
憎まれ口を叩きながら、だが、今日の加賀はいつになく楽しげで、黒いテーブルの上に置かれた
ワイルドターキー17年をグラスに惜しげもなくたっぷり注いでいる。
「おお〜スゲェ。高いヤツだよね、これ。」
「おまえらだって相当稼いでるんだろうが。ターキーの17年なんかメじゃないだろ。」
「塔矢のおかげでね。塔矢とセットでイベントに出ると高いんだよ。」
「バカ、本業ならそれどころじゃないだろ。賞金だよ、賞金!」
進藤は塔矢をちらりと見て微笑み、塔矢が苦笑いを返した。
やつらが最年少で各タイトルを手中にしはじめたあたりから、爺くさい碁の世界にとんでもない美形が
二人いるらしいと騒がれ、専門誌だけではなく、一般誌やはては女性誌にまで写真が載るようになった
のを思い出した。二人セットのテレビCMもあった。
俺は彼らがずいぶん遠いところまで行ってしまったような気がして、ぼんやりとそれをながめていただ
けだったのだが。だが、実際、目の前に二人並べてみると、碁打ちというよりは男モデルが二人並んで
いるようで、なるほど、これならセットで高くつきそうだ。
加賀は進藤とワイワイ言い合いながら、素早く、バーボンの入ったグラスをテーブルの上に滑らせて
いった。
「よっしゃ、じゃあ…進藤、キサマは棋聖、天元を連続防衛してるんだよな?いいかげん、後輩に譲
れよ。とりあえず、おめでとう。」
「塔矢は名人に復活して碁聖も防衛したぜ。ってか、オレが負けたからだけどさ。」
「ああ、そうだったなぁ。よし。じゃ、とりあえず、棋聖、王座、名人、碁聖防衛、それから…。それから
何かあるか、岸本?」
「それから…再会を祝して、乾杯。」
314灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 20:52:23.87 ID:???
進藤が照れくさそうに笑った。いや、ここにいる誰もがそうだったかもしれない。それにしても、
進藤は十数年の歳月でずいぶん大人っぽくなった――当たり前だが。学生服に着られている
ようだった子供が、俺と視線の位置が同じになって、細身とはいえ肩幅もある。甘さを残したさ
ぞかし女どもの嬌声を買うに違いなかった。それは塔矢にしても同じで、もともと女顔の美形
だったのが、妙な色気と貫録までついてきて、俺はじろじろと二人を眺めまわしながら、遠い
月日を思い返した。ふと、奥の席にいた塔矢と目が合う。
「岸本さんはあまり変わっていませんね。」
「塔矢もな。」
それを聞くと、かつての百害あって一利なしの問題児はふふとうすく笑った。
「そう思いますか。」
「進藤を追いかけまわしているのも変わってなさそうだな。」
「彼がボクを追いかけることもありますよ。」
塔矢はそうつぶやくと、傍らにいる進藤を見て再びまぶしそうに微笑んだ。俺と塔矢はそれか
らあたりさわりのない話をしていたが、加賀と進藤が騒がしいほどにしゃべりまくっていた気が
する。俺はといえば、塔矢とぼそぼそ言葉を交わしながら、手持無沙汰だからか、いつもより
早いペースで酒を空けていた。記憶が断片化していて、気がつけば加賀のマンションでひっく
りかえっていたのだった。
315名無しさん@ピンキー:2011/06/17(金) 21:07:28.42 ID:???
なんかキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
乙乙乙!期待(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
316灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:09:28.72 ID:???
「今日は飲みすぎたな。」
手元の時計を見ると、すでに夜中の二時をまわっていた。
加賀が冷蔵庫からミネラルウォーターを出して俺に放り投げた。
「めずらしいな、岸本が酔い潰れるなんざ。かわいい後輩に再会して興奮したんじゃねぇのか?」
「別にそういうわけでもないけどな。懐かしいっていえばそうかもな。」
加賀がフッフッと含み笑いを洩らし、煙草に火を点ける。
「よりによって秘密クラブで会うなんざな。で、あいつら、デキてんだとよ。」
「なるほど。」
あの二人がただならぬ関係なのは、塔矢と話しながらもうすうす気づいていた。塔矢が進藤のこと
を話す時、辛らつな言葉を並べながら、どこか言葉の端々にうっとりと甘い響きを感じた。加賀は俺
のうすい反応にがっかりしたようだ。
「なんだ、驚かねぇのか。」
「まあな。思えば、昔から塔矢の彼への入れ込みぶりは凄かったし。ま、その時はライバルとしてな
んだろうが。」
「ほお、中坊の頃からそのケはあったってことか。あいつらな、もう8年になるんだとさ。」
俺は頭の中で逆算しだした。俺と加賀が28、すると、やつらは26かそこらだろう。すると、まだ10代の
頃からデキてたってわけか。そこから脇目もふらず――いや、実際はそうでもなかったのかもしれ
ないが――いちずに想い合っていたとは恐れ入る。偶然、二人とも生まれついての同性愛者とも思
えないし、まったく、俺や加賀と違って生真面目な話だ。
「進藤の野郎、俺に岸本とデキてるのかって聞いてきやがった。んなわけねーだろ。悪いお遊び仲
間だって言ったら、なんつったと思う?」
「なんだ?」
「じゃ、先輩後輩のよしみで自分にも教えろだってさ。ったく、ガキの癖に。」
「フン、教えてやればいいじゃないか。ただ、塔矢はキレたら怖いからな。バレんように教えてやれよ。」
「ああ、そうそう、そのオマエの後輩ちゃん、可愛いなあ。進藤みたいなガキの相手にしとくにはちともっ
たいない。」
317灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:11:31.43 ID:???
「ほう。ああいうのが好みなのか、おまえ。」
「好みってわけでもねぇけどな…あれ?もしかして、オマエ、中坊の頃に食ったのか?」

「そりゃあないね。だいたいその頃はそんなの考えたこともなかった。それに、俺は塔矢が
少々、苦手だ。」
「その割にゃ、しっぽり語り合ってたじゃねぇか。」
「おまえら二人で勝手に盛り上がってるからだろうが!」
加賀はニヤニヤと笑い続けた。
「進藤は?」
「またその話か。やめようぜ。お遊びでお前につきあってやってるだけで、俺はやっぱり女
のほうがいいね。」
俺は呆れたように溜息をついてペットボトルの水を飲みほした。だが、酔いつぶれていた割
にはやけにあいつのふわふわとした前髪の間からのぞく黒目がちの目がちらつく。
「進藤が今度は一緒に飯でも食いましょうってさ。」
「あいつら、忙しいんじゃないのか。まあ、俺もだがな。」
「んー。来週の木曜日あたりどうかってさ。俺は行けるかどうかわからん。微妙なところだ。
ま、オマエ、行けそうなら行ってやれば。いま、メアド転送する。」
「あ…ああ。」
「十年とちょっと…か。そりゃ、やつらも大人になるし、俺たちだってオヤジになるよなあ。
まあ、よくもあんな生意気なガキが色気ついてきたもんだよ。ビックリだ。」
そう言うと、加賀はバスルームに消えていった。俺はフローリングの上に敷かれたマットレ
スに倒れこみ、ふらつく頭で反芻した。
318灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:13:38.41 ID:???
進藤と塔矢。たしかに塔矢は進藤に異常な執着を露わにしていた。だが、それが恋愛感情にすり
変わることなど、あるのだろうか。そういえば、やつら同士、どっちが上なんだろうか、とろくでもな
いことを考えだす。体格から言えば進藤なんだろうか。だが、塔矢も人当たりこそ柔らかいものの、
強引さもあれば、容赦なく敵を一刀両断するような男っぽさも印象にある。あいつは淡泊そうに見
えて、セックスも激しいかもしれない。
そこまで考えて、俺は妙に興奮しだした。だいたいあんな秘密クラブにわざわざ来るほどだから、
どのみちフツウのセックスなんぞしていないだろう。もっとも、同性愛からしてフツウではないの
だが。ちら、と進藤の無防備なほど無邪気な表情が浮かんだ。
あいつがイクときってどんな表情になるんだろうか――。
「くそっ。酔っ払いすぎだ。」
俺は誰に言うでもなく、そう呟いてマットレスに倒れこんだ。
319灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:19:42.42 ID:???
翌週、俺は木曜日を空けるべく、必死で仕事を片付けていた。俺は相当ピリピリしていたらしい。
木曜日の午後には、同僚から「オマエ、何テンパってんだ。」と聞かれるほどに。
俺は6時半に早足で会社を出ると、メールで伝えられた神楽坂の料亭へと向かった。なぜか、
時間に遅れそうなわけでもないのに走った。そうして着いた先、座敷に通されると、進藤が一人
で座椅子にもたれかかっていた。
「今日は加賀さんは来ないんですか。――あ、塔矢はあとで来ます。」
俺が息を整えながら座敷のふすまを閉めると、スーツ姿の進藤が剣呑にそう聞いてきた。
「加賀は出張でニューヨークへ行ったよ。俺一人で悪かったかな。」
進藤はそれには直接答えず、居ずまいを正すと頭を下げた。
「この間はオレと加賀さんだけでうるさくてすみませんでした。塔矢とゆっくり話したかったんじゃ
ないですか?」
おや、と思った。夜のけばけばしい照明の下で見るのとは違い、今、目の前にいる進藤は物腰
のやわらかい好青年にしか見えない。年長者だらけの世界で鍛えられたのだろう、かつてのよ
うな生意気さは影をひそめ、年に似合わぬ落ち着きと優雅さすら感じた。
320灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:22:24.93 ID:???
「キミもずいぶん変わったなあ。口うるさいジジイどもに仕込まれたからか?塔矢の影響か?」
「そんな、オレだってもう26ですよ。いつまでも中坊じゃありませんって。ま、あいつのする通りに
真似してまともになったっていうのはありますけどね。」
「ほう。彼がキミを教育したっていうことか。」
進藤はぶんぶんと頭を振った。
「アキラ…じゃなくて塔矢はいちいちオレに注意するなんてことしませんよ。あいつ、意外と放任
主義なんです。それもキミの個性だからいいんじゃないの、とか言っちゃって。」
「ふうん。二人だけのときはアキラ…か。で、同棲してるのか?」
俺はニヤリと笑って下世話な先制パンチを打ち込んだ。怯むかと思ったが、進藤は上目遣いに
俺を見て軽く受け流した。
「…加賀さんから聞いたんだ?うん、まあ同棲って言っても、お互い、国際棋戦も増えたし、二人
して家でマッタリする暇なんてあまりないですけどね。」
「塔矢の親は知ってるのか?」
「うん、知ってる―ってか、塔矢先生、勘が鋭いからオレたちの仲もあっさりバレちゃって…で、オレ、
殺されるの覚悟で挨拶に行ったら、二人が幸せならいいって一言だけ。」
「それもすごい話だな。さすが塔矢行洋ってところか。君の親はどうなんだ?」
「うーん…。うちのオフクロはうすうす感づいてるみたいですけどね。オヤジもオフクロもあいつを
えらい気に入っちゃって、家族同然の扱いはしてるんだけど。…でも、ソレとコレは別問題ですよ
ねえ。うちのオヤジはキレるだろうし…ま、オレもどうにかしたいんだけど。」
襖の向こうから失礼します、という女の声がして、冷えたビールが運ばれてきた。俺と進藤はひと
たび、口をかたく結んで仲居が消えるのをじっと待った。再び、襖が閉じられるのを見届けると、
俺たちはグラスをかち合わせて静かにビールを流し込んだ。
321灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:32:39.42 ID:???
「そういやこの間、家に帰ってからも、あいつ、なんかうれしそうだったんですよ。」
「えっ?」
「いやあ、なんていうか…あいつにしてはやけに上機嫌だったな。」
「へえ。海王囲碁部で楽しい思い出なんてないだろうに。」
「…あ、そうか。あいつ、強すぎるからイジメられてたんでしょ?」
「そうだな。俺としては複雑な気持ちだったよ。今思うと、彼にはずいぶん酷いことを言った。」
「なんて?」
「おまえの存在は百害あって一利なし、とかなんとか。」
「うわ、ヒデェ!…でも、あいつ、たぶん気にしてないと思う――もしかしたら覚えてないかも。」
俺は決して塔矢を嫌っていたわけではない。むしろ、憧れさえ抱いていたし、彼の身を案じてもいた。
彼は周りが敵視する中でもひどく落ち着いていて、部長のメンツを躍起になって保持しようとしてい
た俺のほうがよほどガキだった。だから、進藤と闘いたい一心で三将になりたいと言い張る彼の姿
には驚愕した。そうだ、彼にとっては俺の言った一言などどうでもいいことで、進藤のこと以外、眼中
になかったのかもしれない。
「で、岸本さんは今の塔矢ってどう思う?」
進藤は俺のグラスにビールを足した。
「どうって…すごいと思うよ。キミもだけどな。その若さでそれぞれ二冠だろう?国際棋戦でも中国、
韓国のトップ棋士相手に互角にやりあっているそうじゃないか。」
「いや…そういうことじゃなくて…。」
「人となりということか?」
「はぁ…まあ、そうですね。」
322名無しさん@ピンキー:2011/06/17(金) 21:33:16.37 ID:???
まだ続くのかな
ヒカルたん…すっかり大人になって…(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
323灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:34:53.67 ID:???
進藤は居心地が悪そうにもぞもぞと体を動かした。正直に言うと、俺はまだ塔矢に対してどこか
苦手意識を持っていた。いや、苦手というよりは、何もかもが違いすぎて―――溢れる才能や
ステータス、美貌にいたる全て―――俺はどこか卑屈になっている。それを言うか言うまいか
迷って、口をついて出て来た言葉は、昔よりやわらかくなったような気がする、という毒にも薬に
もならぬ一言だった。
進藤はそれに落胆したようで、俯いて無言のまま、ビールを口に運んだ。
「あいつ、遅いですね…先に頼んじゃいましょうか。」
「彼は…まあ、昔よりかわいらしくなったと思うよ。よく笑うようになったし。」
「えっ…。あ、はい、ありがとうございます…ってなんでオレがお礼言ってるんだろ。」
言った言葉は嘘いつわりではなかった。だが、その恋人を前にして言うのも憚られたし、男に
かわいいというのも気が引けて言いあぐねたのだ。ただ、恋人を他人に褒められて悪い気がし
なかったのか、進藤は照れ笑いを浮かべた。
「すみません、遅れてしまって。」
そのとき、襖がさらりと開き、青の開襟シャツに麻の上着を着た塔矢が姿を現した。
「ああ、どうだった?」
「今日の勉強会は緒方さんもいたんだ。君こそどうだった?今日の相手は萩原先生だろう?」
「もちろん勝ったさ。オマエ、岸本さんの隣に座れば?」
進藤はとなりに来ようとした塔矢を制して、俺のとなりに座らせようとした。
「えっ…でも…上座は…。」
「いーからいーから!上座とか下座とか言ってる仲でもないじゃん。ね、いいでしょ?岸本さん。」
「ああ、かまわないさ。」
「じゃあ…お言葉に甘えて。」
324灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:38:18.27 ID:???
塔矢は丁寧に頭を下げて、俺の真横に坐した。このほうが俺と塔矢が話しやすいとでも思ったの
だろう。
だが、俺はと言えば、目の前の進藤のほうが気になっていた。この間は加賀と昔話に興じていて、
ろくに話すことすらしなかったのだ。少年時代に返ったように悪ふざけをする進藤と今日の進藤は
まるで違っていた。
気配りの足りなさを素直に詫び、禁断の関係を両親にカムアウトするかどうかで思い悩む姿に、
俺は何も答えられないのをどこか歯がゆく思った。大人と子供の間を往ったり来たりしているよう
な進藤が妙に艶めかしく思えた。今日のところは彼が大切に思う恋人となんのわだかまりもなく、
親しく語りあうことにしよう。
「さっき、岸本さんから聞いたぜ。オマエ、百害あって一利なしとか言われたんだって?」
「ああ、それね。あの時はそこまで言うことはないだろうとは思ったけど。」
塔矢は優雅に、しかしてきぱきと鮎の塩焼きに箸を入れ、流れるような動作で骨を抜きながら笑った。
「あれは俺だって済まなかったと思ってるよ。」
「いえ、いいんです。岸本さんはボクのためを思ってそう言ったんでしょう?」
「いやあ、当時は中学生だからな。そこまで深くは考えてなかったよ、たぶん。」
「ひどい先輩ですね。ふふ、まあ、ボクもなりふりかまわずだったし。三将にしろだの大会終わったら
やめるだの…。わがままですよね。」
「キミにとっては、ほかに中学生活の思い出ってあるのか?」
「え…。でも、岸本先輩って大人っぽくって…ちょっと憧れてたかも…。」
「ほう。それはうれしいな。」
だが、塔矢の視線は俺に向けられることなく、目の前にいる進藤に流れて行った。
「ねえ、進藤。その鮎、かして。」
325灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:40:58.62 ID:???
進藤は小さな魚に四苦八苦していたが、諦めたように箸を置くと鮎ののった瑠璃色の皿を塔矢に
渡した。塔矢が白い指先に持った箸で香魚の腹を何度か向きを変えて押し、頭をおさえて持ち上
げると、するりと背骨が抜けた。
「これ、何度やってもうまくいかないんだよなー。オマエがやると魔法みたい。」
進藤はほうと溜息をついてその指先に魅入っている。
「なあなあ、岸本さんのもやって!」
手品を見せつけられた子供のように、彼は俺の手元にある皿を指してはしゃいだ。塔矢は一瞬、
たじろいだが、俺が笑いながら皿を渡すと、あっという間に同じように骨を抜いた。
「岸本さん、見た見た?」
琥珀色を帯びた瞳が揺れ、屈託のない笑みがこぼれる。俺もつられて笑ってしまった。
「こんなのコツを覚えればそう難しくないだろう?」
「えー!ムリムリ!たぶん、オレ、器用じゃないんだよ。蟹もオマエにやってもらってるじゃん。」
「ああ言ってるけど、進藤は料理うまいんですよ。ボクはてんでダメみたいだけど。」
「へえ。それは意外だな。今度、俺にも食わせろよ。」
「ああ、いいっすよ。最近、和食を作るのがうまくなったんですよ。こいつがいちいちうるさく言うから。」
「ハハ、口だけ出して何もやらないのか、塔矢は。」
「そんなことないですよ。後片付けはボクがやってます。」
進藤の百変化する姿を全て見ている塔矢に俺は微かな嫉妬を覚えた。あの澄みきった瞳を独占する
のはいったいどんな気分なのだろうか。
326灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 21:43:12.05 ID:???
どれぐらい笑いながら飲んだだろうか。ウィスキーをロックで二、三杯飲んで、俺はすっかり気持ちがよくなっていた。
進藤が席を立った。
水菓子も出たことだし、ちょうど良い具合に酔った。ここはそろそろお開きにするつもりだろう。だが、次へ行くような話
も出なかったし、俺は急に寂しい気分になりながら、とりとめもなく塔矢に話しかけた。
「…なあ、キミと進藤くん、とてもうまくいっているみたいだな。8年もよく頑張ったよ。」
「いいえ。気が付いたら8年、経ってただけですから…。」
「彼もキミもモテるだろ?浮気はしたことないのかい?」
その時、一瞬、塔矢の横顔が強ばった。やはり――あったのだろうか。塔矢は両手でウィスキーグラスを握りしめ、
まっすぐと進藤の出て行った襖を見据えた。
「…浮気…ですか…。しますよ。」
俺はいっとき、言葉を失った。これは到底、昔話で終わったようには聞こえない。どちらかが…いや、おそらく進藤の
ほうが現在進行で浮気をしているということなのだろうか。俺は冗談で聞いたつもりが、ひどく痛いところを探ってしま
ったような気になってうろたえた。
「岸本先輩。」
塔矢がすぐ横で、真正面から俺を見つめていた。
「ボクが浮気をするんですよ。」
俺の手の上に、塔矢のひんやりとした手が重ねられ、そして指が絡め取られた。畳の擦れる音がして、塔矢が俺に
ぴったりと体を預けてきた。俺は驚きのあまり、動けないでいた。どういうことなのか、頭が混乱する。ふわり、とムス
クの香りがして、塔矢の吐く深く熱い息が俺の首にかかった。
327名無しさん@ピンキー:2011/06/17(金) 22:21:50.79 ID:???
ナンカキテタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
(;´Д`)ハァハァ
328灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 23:51:38.65 ID:???
塔矢が自分で、シャツのボタンをいくつか外し、俺の手を掴んでわずかに淡い色に染まった胸元
に導いた――指に吸いつくような柔らかい肌。
彼は頬を上気させて、長い睫毛を伏せたまま息を詰めていた。その表情のエロティックさと酔い
も手伝ってか、俺はいっとき、理性を失っていた。導かれるままに、指先を肌の上にすべらせて
いった。
「んっ…。」
塔矢はかすかに呻いて震えた。俺は左腕を塔矢の細い腰に絡ませ、指先でむきだしになった
鎖骨を指でなぞる。頭ががくりと後ろにのけ反り、その拍子に桜色の乳首がちらと見えた。下手
な女よりもはるかにそそるその様子に、俺は激しく欲情してしまったらしい。
俺は指先でうすく色づいた乳首の周りを撫であげた。
「んッ…あっ…。」
だが、俺がきつく尖った乳首をつまみあげたとき、塔矢が小さく声をあげて、俺は我に返った。
「すまん。つい、酔っぱらったみたいだ。進藤が帰ってきたらまずい。」
俺は冷たく言ったつもりだったが、声が上ずっていたかもしれない。だが、塔矢は動じる様子も
なく、熱っぽい目で俺を見た。
「いいえ。彼は帰ってきませんよ。」
「どういうことだ?」
俺はようやく事態が飲みこめたような気がした。要するに、浮気をするのは塔矢のほうで、進藤
をさっさと先に帰らせて俺と楽しもうという算段だったのか―――と。
俺の耳元で塔矢が囁いた。
「ホテル…来ていただけますよね。」
それはやわらかい囁きだったが、有無を言わせぬ強さがあった。――もとより、俺の股間はおさ
まりようもないほど発情していて、どのみち断れなかった。
329灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/17(金) 23:54:34.46 ID:???
してやられた。塔矢の強引な賢しさに俺はなかば呆れた。正直なところ、こうなるなら進藤のほ
うに興味があったが、塔矢でもじゅうぶん悪くはない。優秀すぎるかつての後輩とやるのも倒錯
的でいい、俺はそんな莫迦げたことを考えていた。
「いいのか、俺なんかと浮気していて。彼にばれて別れる羽目になっても知らんぞ。」
「ええ、大丈夫です。」
やけにあっさり答えられて、俺の方が面食らった。まったく、根性が据わっているのか、よほど
の自信家なのかわからない。だが、塔矢はさっきまでの表情と打ってかわって、冷静すぎる眼
差しを俺に向けてきた。
「…だって、彼も認めていることですから。」
330名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 00:01:22.55 ID:???
なんか来てたから一気に読んだーーーーーーーーーーーーー!!

灼熱たん…とお呼びしていいのか?
謎めいててなんか新しいタイプの小説ktkr
岸本の言う「彼」は加賀だったのか…
なんかドキドキする展開だね
ヒカルたんが大人っぽくて新鮮だ…(;´Д`)ハァハァ
331名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 00:17:20.86 ID:???
久々の新しいヒカルたんに(;´Д`)ハァハァ
しかし、どうなるのやら(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハラハラ
332名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 00:32:58.77 ID:???
確かに(;´Д`)ハァハァ &ハラハラするなあ
灼熱たん、今日はこれで投下終わりなのだろうか?
一気に大量投下してくれてありがとな!
続きが気になるが若先生とヒカルたんは紅葉先生にカミングアウト済みで
8年も付き合ってるとかかなりの出来上がりようで許せん!!ヽ(`Д´)ノ
読んでるうちに岸本目線で二人を見てしまうのが新鮮な体験だなあと思う
灼熱たん、続き楽しみにしてるよ!!
333名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 00:44:25.45 ID:???
連投規制あるのかな
だったら俺ウロチョロし続ければよかったよ

当たり前のように付き合いそのうえ浮気とは
若”よ一体どういうこっちゃ
でもヒカルたんがさせてるような雰囲気もあるし…気になる(;´Д`)ハァハァ
334名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 01:31:30.60 ID:???
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
なんか凄く嬉しいよ
なんなんだろうこのwktk感

岸本目線は新鮮だし我らがヒカルたんが物腰のやわらかい落ち着きと優雅さをもった
好青年に成長したんなんて感慨深いなぁ
しかも若゛先生とヒカルたんの関係はいったいどうなってるんだ!?
浮気をする若゛先生を知ってて放置するヒカルたん
続きが激しく気になるハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)
335灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 01:36:47.96 ID:???
あ、ども。灼熱でつ。
大量投下しちまって、いいのかなぁ・・・と思ったんですが、おつきあいくださり、ありがとうございます。
今日のところは、これにて投下終了です。

続きは・・・また明日!へへへ・・・。
まあ、新しいタイプっていやあそうかも・・・。たしかにないっすね、こういうの。
俺的には、たしか2000年あたりで15歳じゃなかったっけ〜?(すまん、今手元に原作ないんだ)
ってところから2011年のリアルタイムで考えてみた。
しかし、現実の囲碁界も20歳で井上九段が二冠だわ、中国で今年トップは19歳だわで、ヒカ碁の世界も
あながちフィクションとは言えない感じになってきました。
長らく中国、韓国にやられっぱなしの日本棋界も井上九段が出てきて、非公式戦ではありますが、
中韓のトップを撃破したりと、なんかそっちもワクテカしてます。
俺は明日も仕事なんで、何時にうpできるかわかりませんが、夜にはなんとかなるかなー。では、おやすみなさい。
336名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 01:44:45.19 ID:???
うおおお!!なんか来てるー!!幸せだ!
今から正座して読ませていただきます(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

しかしこの膨大な文章を見てたらなんだか俺も捜索意欲が沸いてきたかも…しれん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
実は昔から温めてたネタがあるんだよなw

押しかけ女房ヒカルたんみたいな(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
337名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 02:08:09.88 ID:???
押し掛け女房ヒカルたん
なにその甘美な響き(;´Д`)ハァハァ
み、見てえええ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

>>335
乙!
だがしかし、井山だよ井山名人だよ(;´Д`)ハァハァ
トップランナーのゲストの時にスタジオ観覧したメイツもいたよ
338名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 03:52:48.25 ID:???
>>335
灼熱たん怒涛の投下乙でした!
続き楽しみにしてるよ!
>>336
押しかけ女房ヒカルたん(・∀・)イイ!!
てかすげえ読みたいいや読ませてください頼みます!!(;´Д`)ハァハァ
うp待ってるよおお
339灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 22:56:02.12 ID:???
>>337
大丈夫か俺!?そうだった井山名人ですた。
俺、中国で見たんだけど
中国語読みのジンシャン(井上、井山も発音ほぼ同じ)がなぜか脳内プールされっぱなしだったみたいだすまん。

つか、今、うpしたのを読み返したら、ちゃんとレビューしたハズが、ありえねー間違いしてるとこあって死にたくなったw

>>333
連投規制はあります。何回ぐらいで規制かかるのかは俺もよくわかりません。
その時によって違うっぽいです。

・・・というわけで、つづき。
340灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 22:58:11.03 ID:???
俺と塔矢は広々として落ち着いたシティホテルの一室に転がりこむと、シャワーの水を全開にし
て、その下でさきほどの続きに入った。酔いがほどよく回った体には冷たい水のほうがよかった
のだ。妙にあまったるい匂いのボディソープの力を借りて、俺は前戯もそこそこに、抵抗する塔
矢をシャワールームの大理石の壁に押し付け、立ったまま後ろから犯した。
「やっ…まだダメ…。」
塔矢は後ろ手に俺の腕を引き止めて暴れたが、逆にそれがそそった。後孔に爆発寸前のモノを
押しこむと、彼は悲鳴をあげた。両腕で腰を抱きかかえるようにして、ゆっくりと沈めていく。酒の
せいなのか、体が火照っているのか、塔矢の中は異様に熱く俺を締めつけた。
「ん…ん――ゴム…してないと…。」
「あ、ああ。外に出せばいいだろう?」
俺はかるく適当なことを言っていたが、わずかに動くたびに頭の中で火花が散り、朦朧としてい
く意識でどこまでコントロールできるか、はなはだ自信はなかった。
ようやく根元まで飲みこませたところで、俺は背筋を電流が走り抜けるのを感じ、慌てて体を離
した。
塔矢の細い脚に俺の精液が飛び散った。
(くそっ。三こすり半どころか、入れただけで――。)
俺は情けないのと可笑しいのと半々になって、塔矢を背中から抱きしめた。
「すまん。――その、男は久しぶりなんでな。痛かったか?」
塔矢は無言のままふるふると首を振り、濡れた黒髪が揺れた。
一度、はからずも達してしまったが、俺の下半身はまだじゅうぶんな熱をもてあましていた。
静謐という言葉が似合う、お堅そうな塔矢が大胆な方法で俺を誘ってきた。俺はそのギャップ
にヤラれてしまったのかもしれない。
バスローブをひっかけ、俺はバスルームを出た。俺の背後ではまだ、シャワーが床に打ちつ
ける音がこだましていた。
「先に出て待ってるぞ。」
「え…はい。」
バスルームを出た。
ベッドへ向かおうとして、俺はその場に凍りついた。
341灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 23:01:09.60 ID:???
真四角に近い形の大きなベッドが二つ、窓際と手前に並んでいた。そして窓際のベッドからやや
離れて、ゆったりとした肘掛椅子が二つと小さなテーブル。テーブルの上には氷の入ったグラス
と細く煙をのぼらせた煙草が載った灰皿が置かれていた。
「早かったじゃないですか、岸本さん。」
肘掛椅子には、進藤が足を組んで座っていた。俺は背筋に寒いものを感じ、ぐっと拳を握りしめた。
彼も認めていることですから、という塔矢の言葉を思い出し、ようやく言葉を絞り出す。
「わざわざ見物に来るとは、キミも悪趣味だな。」
グラスの表面にはうっすらと水滴がついている。彼はいったい、いつここに来たのだろうか。そして、
どうやってここを突きとめたのだろうか。
進藤は髪をかきあげると、いたずらっぽく笑った。
「ビックリした?」
ふと、背後でドアの軋む音がして、塔矢が顔をのぞかせた。
「塔――。」
「ああ、ヒカル。もう来てたんだ。」
心臓が口から飛び出しそうな俺の焦りと裏腹に、塔矢はこともなげに進藤を見やった。進藤が塔矢
に目配せすると、再びバスルームの扉が閉ざされ、中からドライヤーのブロー音がうっすらと聞こえた。
「岸本さんも何か飲む?」
「いや、自分で取るよ。…それより、どういうことなのか説明してもらおうか。」
「ああ、なんか言うタイミング逃しちゃって。驚かせてすみません。実はオレね、役立たずで。」
「役立たず?」
「だから〜まだ20代だっつうのに、立たなくなっちゃったんですよ。」
「それで、俺にキミの代わりをしろと…そういうことか。」
進藤はミニバーにあったマッカランの小瓶をきゅっと開けると、一気にグラスに注いだ。
「そう急かさないでくださいよ。ま、とりあえず座ってください。」
そう言われて、俺は突っ立ったままなのに気付き、狐につままれたような気分でミネラルウォーター
のボトルを手に進藤の隣に座った。
上着を脱いでネクタイを外し、シャツのボタンを開けている首元に目が吸いよせられる。
「ウーン。一年ぐらい前からかな。なんか…最初はいいんだけど、途中で萎えちゃって。はじめは
そのうちなんとかなるとか、塔矢にもそのほうが負担かからなくていいんじゃねぇの、とか思ってた
んだけど…やっぱ、あいつも気にしだして。医者行けとか薬に頼ったらとかね。オレも情けないわ
焦るわで。で、ある時、緒方さんにあの店に連れて行かれて…。」
「緒方…さん?ってあの緒方本因坊か?」
「そうそう。緒方さんもオレたちの関係はとっくに知ってる仲なんだけど…まあ、店に行ったらなぜか
碁盤があって…緒方さんが持ち込んだみたい。で、酔っ払ってオレに対局しろって。VIPルームでさ。」
342灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 23:03:26.75 ID:???
「それで?」
「それで…オレはしょうがないから緒方さんの相手してたんです。塔矢は面倒くさくなったらしくて、
一人でカウンターで飲んでた。」
進藤は灰皿の上でくすぶる煙草を揉み消すとラッキーストライクの箱から一本、煙草を抜きだした。
「岸本さんも吸う?」
俺がかぶりを振ると、進藤はそれに火をつけ、深く吸いこんで肘掛椅子に寄りかかった。
「それで?」
「それで…オレはしょうがないから緒方さんの相手してたんです。塔矢は面倒くさくなったらしくて、
一人でカウンターで飲んでた。」
進藤は灰皿の上でくすぶる煙草を揉み消すとラッキーストライクの箱から一本、煙草を抜きだした。
「岸本さんも吸う?」
俺がかぶりを振ると、進藤はそれに火をつけ、深く吸いこんで肘掛椅子に寄りかかった。
「オレと緒方さんの勝負がついて、カウンターのほうへ行ったら、あいつ、隣のオヤジとなんかベタ
ベタしてたんですよ。髪とか触らせちゃってさぁ。オレ、それ見てなんか頭に血がのぼっちゃって。」
「それは塔矢がその男に気があったってことか?」
「いや、そんなんじゃないと思うけど。あとで聞いたら、逃げたかったみたいだし。そんなのわかってた。
で、オレ、すぐあいつ連れて家帰ったんだけど…でも、なんか…気がついたら、玄関で押し倒して
ヤッちゃってた。ヤッたっていうより犯したって感じ。立たないはずが…そりゃもうビンビンで…。」
俺は笑っていいのか、たしなめるべきなのか躊躇した。なるほど、嫉妬の力か。
「それで…それに味をしめたわけだ、キミは。」
「うーん…それは語弊があるけど、まあ、そうなのかな…。」
「で、エスカレートして、間男さがしに奔走したと。」
進藤は静かに頷き、ウィスキーに口をつけた。
「塔矢の気持ちはどうなるんだ?」
「あいつはあいつで、口には出さないけどノリノリですよ。オレが役立たずになる前よりも…。あんなに
淫乱だと思わなかった。それも、オレが見てる前でヤられるのがいいみたい。変態だよな。」
あまりに淡々と言われて、俺はあっけにとられるしかなかった。いまから、ここで、進藤の嫉妬に燃え
る視線を浴びながら塔矢とやれということか――俺はそんな茶番につきあわされるのはごめんだ。
だが、俺の意に反して、下半身はとんでもなく熱を帯びていて、さっき抜いたばかりだというのが嘘
のように反応していた。
343灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 23:07:07.61 ID:???
「淫乱」に変化する塔矢も見てみたいし、進藤がいったいどんな顔をして俺を見るのか――そう
いう思いに行きついた俺はぐっと奥歯を噛みしめた。
「それで…俺に間男として塔矢を抱いてくれ、というのがキミの望みなわけか。」
「無理にとは言いませんけどね。」
「この状況で無理も拒むもないだろう。まったく…強引だよ、キミたち二人は。」
進藤はほっとしたように溜息をついたが、急に真顔になって頭を下げた。
「すみません。でも…あいつも岸本さんなら…とか言うし、預けても大丈夫かなって。それに…
岸本さん、絶対断らないだろうって思った。」
なるほど、俺は最初から進藤の手のうちだったということか。塔矢について何かと探り出すよう
な問いかけをしていたのはこのためだったのだろうか。
「ほう。それは光栄だね。だが、俺はキミが思うほどやさしくないかもしれないぞ。」
カタリとバスルームの扉が開き、白いバスローブ姿の塔矢が現れた。
「さって…と。オレもシャワー浴びてこよ。なんか蒸し暑くてさ。あ、岸本さん、オレと3Pはない
から安心して勝手にヤッちゃってて。」
バタン。
ドアの閉じる音とほぼ同時に、塔矢がベッドのはしに腰かけて目を伏せた。妙な沈黙の間は
作りたくない。俺はさっさとサイドテーブルにあるスイッチに手をかけた。
「電気、消そうか?スタンドだけ残して。」
「あ…はい。」
淡い光がぽつんと灯され、塔矢のまるで人形のような横顔がやわらかく浮き上がった。彼は
顔立ちといい体つきといい中性的で、それがかえって猥雑さを醸している。俺は性急に彼の
右手首を掴んで、上半身をベッドの上に押し倒すと、塔矢の黒髪がベッドカヴァーの上には
らりと散り、俺は荒ぶる息を吐きながら白い首筋に吸いついた。
「岸本先輩…ベッドカバー外さないと…。」
塔矢が声を上ずらせて、言った。
俺は手を伸ばし、掛け布団ごと、一気にアンバー色のベッドカヴァーを引っ張り上げ、白く糊
のきいたシーツの上に塔矢を放り投げた。一秒だって惜しい気がして、俺はバスローブを脱
ぎすて、塔矢のものも乱暴に引き剥いだ。
344名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 23:13:54.70 ID:???
わっふるわっふる!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
345灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 23:19:15.01 ID:???
進藤が戻ってくるまでに軌道にのせておかなくてはならない。ヤツの視線が気になりだしたら、
塔矢を抱くどころではなくなるような気がした。俺は塔矢の両手首を掴んでベッドの上に沈みこ
ませた。彼は俺から視線をはずすようにうっすらと横を向き、長く黒々とした睫毛を伏せている。
一点の曇りもない白い肌。
アイツは――進藤はこれに欲情し、抱いている。なだらかな起伏を描いた胸と、女のように細い
腰はちょっと成人の男とはかけ離れている。なるほど抱きたくなる体だと思った。男というよりむ
しろ少年じみていて、俺はどこかで見た妖精の絵を思い出していた。
「なあ、彼はどんななんだ?」
俺は舌先を伸ばして、左の首筋をくすぐった。俺の下でぴくりと体が震えた。
「どんなって…普通…ですよ。」
「それが、俺にヤラれたあとのキミを目の前にすると、ケダモノになる…?」
塔矢はくすぐったがる子供のように首をすくめて、唇を引き絞った。
二の腕から産毛ほどしか生えていない脇の下に舌を這わせると、塔矢の体が緊張した。やわら
かい脇の下に軽く歯を当てて吸い、舌先で円を描くように撫であげた。
「はァ…ん…っ…ダメ…。」
手首を押さえこんでいた両手を離し、腰を抱き上げる。脇の下から、ゆっくりと脇から腰にかけて、
舌先でたどっていくと、苦しげな喘ぎが漏れた。右の脇を何度か往復し、激しく上下する胸の上に
ある蕾を舌先でなぞる。
体が大きく跳ねて、声が漏れた。塔矢の両膝が俺の腰をきつく挟み、熱にうかされたように、ふる
ふると震えた。
「へえ。乳首が感じるなんて、女みたいだな。」
俺がそう囁くと、塔矢は恥ずかしげに俯いて唇を噛んだ。右膝に手をかけて、すっきりと伸びた
太腿に手の平をすべらせていく。膝から体の中心に向かって、ゆるりと撫であげ、腿の付け根に
触れると、細い腰が浮いた。
その先にある一物は意外にも大きく、形もよかった。かすかに上反っていて、俺が仮に女だっ
たら、黙ってはいられない類のものだ。腹につきそうなほど強くいきり立っていて、先端からは
じっとりと先走りが零れ出していた。
だが、俺はそれをまるで無視して、スタンドの光に照らし出されて淡く光る内腿に吸いついた。
塔矢はじれったそうに呼吸を速めて、俺の髪を撫であげてきた。
俺の背後で、ギシリと椅子が軋む音がした。その方向をちら、と見るとスーツのズボンから
シャツを出した状態で進藤が拳を口に当ててじっとこちらを見ていた。
346灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 23:24:08.43 ID:???
俺はなぜか、そこで挑発するようにニヤリと笑いかけていた。進藤が一瞬、はっとしたように目
を見開き、そして眉を顰める。塔矢も俺の視線の先に気づいたらしく、おずおずと脚を閉じよう
とする。俺は両膝の裏に手を入れ、大きく開かせた。
「だ…ダメッ…!」
塔矢が金切り声をあげた。いきり立ったモノのすぐ下に小さい果物のような睾丸が二つ。もとも
と体毛が薄い塔矢のそこは、つるりとしていて、俺はそれにしゃぶりついた。
「アアッ…ン…」
白い手がシーツの上に爪を立て、ベッドが軋んだ。俺は片方ずつ、口に含み、舌の上で転がす
ようにすると、甘く切ない喘ぎが断続的に漏れだした。
腰を抱き上げ、うつ伏せに返す。髪の毛をかきあげ、うなじに口づけながら、右手で滑らかな胸
をまさぐりたてた。
背中に進藤の視線が痛いほど感じられる。
俺の一物も強く脈打っていたのだが、不思議に挿入をあせる気持ちはなかった。それどころか、
時間をかけて塔矢を焦らし、乱れさせ、進藤に見せつけたい――俺はその行為に没頭しきっていた。
体の位置を少しずつずらしていく。俺と塔矢の行為の全景がよく見えるように。獣のような四つん
這いがいいだろう。俺はわずかに丸みを帯びた塔矢の尻を撫であげ、脚の間からのぞく睾丸を
舌先で弄んだ。ひぁっ、と声を上げて背中が弓なりに反りかえり、上半身がかくりと崩れ落ちた。
「どうした?まだ序の口だぞ。」
俺は塔矢の背中に覆いかぶさるようにして、肘で体をかろうじて支えている塔矢の乱れた黒髪を
耳にかけてやった。頬が紅潮し、激しく息をついている。指先で耳からうなじをたどりながら、背骨
に沿って音を立てて口づけていくと、俺の唇が触れるたびに、ひくりと震えた。
俺はふたたび、進藤のほうに視線を向けた。彼は肘掛椅子に身を預け、煙草をくゆらせてはいる
が、その眼は大きく見開かれてギラギラとした光を放っていた。俺は進藤の余裕のない表情に
不思議な征服感を覚えた。
俺は塔矢を攻めることで進藤の心を乱しているのだ。つまり、俺は塔矢の体を通して彼の胸のう
ちに入り込み、好きなように弄び、犯している。やはり、この奇妙な誘惑を受けてよかった、そして
遊び慣れした度胸がついていてよかったと、俺はおかしなところで加賀に感謝していた。
そろそろ手ぬるい攻めではあきたらなくなってきたか。俺は塔矢の白い双丘に手をかけ、左右に
押し広げた。後孔は俺を誘うように蠢いていた。そこから睾丸までのごくわずかな谷間。俗にいう
蟻の門渡り。俺はそこに舌先を尖らせちろちろと嬲った。
347灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 23:30:50.74 ID:???
「あ…あああっ!」
ひときわ鋭い悲鳴が漏れ、塔矢の腰がはじかれたように揺れた。なまめかしい嬌声はとまること
なく、小さく漏れ続ける。
「あっ…もう…。」
塔矢は片手を外して熱く燃え盛る体の中心に伸ばしていた。俺が焦らし続けたことに業を煮やし
たのだろう。だが、俺は情け容赦なくその手首を掴んで押し戻した。
そのとき、ベッドがわずかに揺れた。顔をあげると、進藤がベッドの反対側に腰かけ、塔矢の髪に
指を入れて梳いていた。
「ダメだろ。自分でやっちゃ。」
そうして、俺が押し戻した手首をおさえつけ、塔矢の耳元で囁くように言った。
「こんなにやらしー顔してるオマエって初めて見たかも。自分で抜きたいぐらい飢えてるんだ?ん?」
「や…やだ…。見ないで。」
塔矢は救いを求めるように濡れた目をして、進藤を見上げた。
「やだじゃないでしょー、アキラくん。ちゃんと岸本さんにおねだりしなきゃ。…岸本さん、すげー…
やべ、オレマジやばい。」
俺はその言葉に押されるかのようにして、もとの場所に舌先をねじこみ、さらにその上の後孔を
責め立てた。
「あ…や…もう…おかしくなりそうッ!」
塔矢が悲痛な声をあげ、呼吸が激しさを増した。俺は興奮に息を詰めながら、しかし、頭の中は
おどろくほど冷静だった。後孔の襞を一枚一枚、確かめるように舌先でなぞっていく。塔矢の体が
ふらりと崩れ落ちそうになり、俺は片腕を腰にまわして抱きとめた。
「おっと…ベッドにこすりつけようったってそうはさせないぜ。」
俺は意地悪くそう言って、反対側にいる進藤を見た。
「ん…そんなこと…」
進藤は塔矢の両手首をおさえこんだまま、獣のようにぎらつく目で恋人の悶える姿を見下ろし
ていた。俺とふと目が合うと、微かに口の端を上げて不敵に笑んだ。
「岸本さん、おねだりしなきゃダメだって。」
「あっ…んんっ…。」
塔矢は潤んだ目をしばたいて、深く息を吐きながらベッドに横たわっていた。そしてようやく、擦れ
る声で訴えた。
「挿れ…て…。」
どこから出してきたのか、ローションのチューブと、コンドームのパックが三枚、シーツの上に
置いてあった。俺は片腕で塔矢の腰を抱えながら、ローションをとりあげ、パチンと蓋を開けた。
冷たいが、まあいいだろう。そこに塗り込むと、呻き声が漏れ、俺は傷つけないようにゆっくりと
指を沈みこませた。最初にバスルームで挿入したからか、一本目は大して抵抗なく入った。
348灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/18(土) 23:40:55.95 ID:???
「このへんかな…。」
中指を根元近くまで挿れ、前立腺の位置を探る。指の腹を使って丁寧に撫であげると、塔矢の腰
が痙攣したように揺れた。すかさず、指を二本に増やし、ゆっくり後孔を広げてやる。
「ん…あっ…っ…イイッ…!」
俺が勝ち誇ったようにベッドの向こうに視線を走らせると、進藤の目はもはや尋常ではない熱さを
帯びていた。
「快感には二種類あるのさ。ドライ・オーガズムと、ウェット・オーガズム。」
俺はひとり言のように語った。進藤がそれに反応して、睨みつけるように俺を見た。
「ウェット・オーガズムっていうのは…射精で得られる快感だよ。だが、体力が奪われるし、持続性も
ない。一度スッキリしたら終わりだ。」
「へえ。」
「だが、ドライ・オーガズムは違う。射精は…していることはしているが、勢いよく出るわけじゃない。
その代わり、高レベルの快感が波のように続くわけさ。女が挿入で得る快感に近いんじゃないかな。」
進藤は訝しげに俺を見た。
「前立腺と門渡りを同時に攻めるのさ。それも弱くね。ペニスに刺激は与えない。何度でもエクスタ
シーを得られる。」
俺はそう言って、指を二本くわえ込んだ後孔のすぐ下にある谷間に舌先を当てた。鼻にかかった
甘ったるい声が漏れ、指にやんわりと圧力がかかってくるのを感じた。
「岸本さん…スッゲーな。さすがって感じ。」
進藤はあきらかに興奮していた。俺を避けるように視線を下に向けてはいるが、伏せた瞳から、
うすく情欲の炎が立ち上っているかのようだった。
「うまくいってるかどうかはわからないよ。感度にもよるし。ま、これも加賀の受け売りみたいなもん
だけどな。それに、加賀だってどうせあの店のツワモノ常連から聞いたんだろ。フフッ。」
進藤は感心したようにため息を漏らして俺のくだらぬ薀蓄を聞いていた。そもそも、俺だって薀蓄を
語る余裕なんてなかったはずだ。だが、進藤の目の前で塔矢が乱れれば乱れるほど、俺の頭の芯
は冷静になっていき、次にどうやって進藤を驚愕させようかと頭の中のプログラムが構築されていった。
俺はいったん、指を抜くと塔矢の細い体を抱き上げ、仰向けに倒した。

(つづく)
349名無しさん@ピンキー:2011/06/19(日) 00:17:07.45 ID:???
灼熱たん乙です!!!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
いよいよ濡場に突入で俺の心拍数が急上昇(;´Д`)ハァハァ
続きが待ちきれない(;´Д`)ハァハァ

それと押しかけ女房ヒカルたん、俺も構想練ってみるよ(;´Д`)ハァハァ
早ければ明日ぐらいにうpれるかもしれん。期待は禁物。

灼熱たんのスゲー文章読んでたら俺も書きたくなってきたんだ(;´Д`)ハァハァ
350名無しさん@ピンキー:2011/06/19(日) 05:04:02.97 ID:???
灼熱たん、続ききてたーーーーーーーーーーーーー!!
そうか、現本淫棒は緒方の兄貴なのか…
実はちょっと気になっていたんだけどね
ヒカルたんと若先生はなんか倒錯した関係なんだな
やけに従順な若先生がなんだか怖いのだが…w
ヒカルたんもなんだかいろいろ抱えてそうな気もするけど
どうなんだろう…
なんだか二人の関係性がとても気になる…(;´Д`)ハァハァ
灼熱たん、忙しいと思うけどまた続き待ってる!

>>349
押しかけ女房ヒカルたん、マジで待ってる!!(;´Д`)ハァハァ
無理せず、>>349メイツのペースで気長に創作してくれい!
いくらでも待ってるから!!(;´Д`)ハァハァ
あー楽しみだ
351名無しさん@ピンキー:2011/06/19(日) 23:43:02.38 ID:???
ログ保管庫(ttp://hikarutan.chu.jp/makyo/)、もしかしてトロイの木馬に感染してない?
サイトにアクセスしたらセキュリティソフトが反応したんだけど。
(そのお陰でこっちは無事だった)

セキュリティソフトが検出したウィルスは、これと思われる↓
http://home.mcafee.com/VirusInfo/VirusProfile.aspx?key=260426

念のため、セキュリティソフトの入ってないPCからはログ保管庫にアクセスしないように!
352名無しさん@ピンキー:2011/06/20(月) 00:23:19.65 ID:???
>>351
まじでか…(||゚Д゚) !!!!
俺今パソコンに何のセキュリティソフトも入ってない状態で
アクセスしてしまったんだが…(゚Д゚)
ちょっと調べてみるよ
忠告ありがとう!!
353灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/21(火) 00:01:18.95 ID:???
「進藤くん、そこの枕とって。」
進藤は俺に枕を放り投げると、もといた「観賞席」に戻った。その刹那に俺に敵意のこもった眼差しを向
けてきた…ように思う。
俺はコンドームのパックをひきよせ、丁寧に袋を破いた。後ろでジッポライターの金属音がカチンと響い
た。長く息を吐く音が何度か聞こえ、俺は進藤が嫉妬に狂い、苛立つ空気を感じて興奮を覚えた。
ふと、思い直してその方向に顔を向けると、進藤は椅子に身体を預け、せわしなく煙草を吸いながら視
線を宙に浮かせている。
「ナマでやったらダメか?」
進藤は鋭い一瞥を俺に向けてきた。
「ゴムつきだとカリがつぶれるだろう?それでは狂わせてやれない。もちろん、中で出すようなヘマは
しない。」
進藤は仕方ない、とでも言うかのように肩をすくめて頷いた。
コンドームのパックを握りつぶし、俺は塔矢の細長い両脚を持ちあげた。
俺の一物は固く屹立している状態を保っていた。大丈夫だ。俺は自分にそう言い聞かせ、先を後ろの
口に当てがい、一呼吸置くと、慎重にわけいっていった。
「は…んッ…!」
塔矢の体がぶるっと震えた。俺は両膝を抱え、ポイントに当たるよう小刻みに身体を揺する。塔矢の
目が空中をさまよい、うすく開かれた唇の間から舌がちらりと見えた。後孔はバスルームで犯した時
とは比べものにならないほど俺を締めあげ、執拗なほど吸いついてくる。
俺のほうがどうにかなりそうなのを堪えていると、塔矢が焦点の合わない目を泳がせながら囁いた。
「…ん…イイ…気持ちいい…。」
俺はしっかりと両方の膝をつかんだまま、この扇情的な表情の生き物に覆いかぶさるようにして身を
乗り出した。塔矢の顔の真上で誘うように舌先をちらりと出すと、彼は俺の首の後ろに腕をまわして
舌を伸ばしてきた。
354灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/21(火) 00:03:20.30 ID:???
舌同士が触れ合い、ひらひらと絡んだ。塔矢は片肘をついて唇を近づけ、俺の舌と唇を求めてきた。唇
がこすれ合い、舌が絡みつく濡れた音がする。その淫靡な響きに触発されるように俺は身体を小刻みに
動かした。
ふいに、塔矢の身体の中にある俺のモノがぎゅっと締めつけられた。
「うぉっ…!」
俺はうめいて首をのけ反らせた。塔矢が俺を逃すまいと回した手に力を入れてくる。俺は舌先で塔矢の
綻びた唇をなぞった。
「そんなに締め付けるな…俺が動けなくなる。」
俺は腰を抱き直すと、塔矢の華奢な肢体にのしかった。膝が胸につくほどに身体が折られ、彼は関節の
軋みに眉根を寄せていた。俺の腹に彼の生ぬるい体液で濡れまくった一物が当たる。それは幾筋もの
雫の跡を残し、わずかばかり生えた下腹部の茂みに溜まっていた。
俺と塔矢は再び舌を探り合って淫らなキスを繰り返しながら、蠢くように身体を揺すった。
俺と彼は上でも下でもこの上なく淫らに繋がっている――しかも、進藤が見ている前で。俺はわざといや
らしく音を立てて塔矢の舌を舐め、唇を吸い上げていた。
「あっ…あっ…いくッ!…ああっ…!」
熱を帯びた塔矢の身体が大きく痙攣し、爪が俺の肩に食い込む。
そして、指の力がゆるみ、ズルリと俺の肩から滑り落ちた。呼吸がまだおさまらないまま、塔矢はうっすら
と目を開いた。どうやら達したらしい。
だが、身体は繋がったままで、そこから離れようとすると、塔矢が潤んだ目で俺を見上げ、細い指を俺の
腕に絡めてきた。
「まだ…後ろからして。」
エクスタシーが波紋のように次のエクスタシーを引きずり出しているのだ。
俺は目だけで進藤を追った。薄暗い中で彼は微動だにせず、まるで皇帝のようにゆったりと椅子に身を
預けて肘をつき、軽く握った拳を細い顎の下に当てていた。
まばたきすら忘れたように見開かれた瞳の下にどんな感情が渦巻いているのか。勝負師らしく、静観した
ふりでもしているなら、俺がそれを暴いてやりたかった。
355灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/21(火) 00:07:15.81 ID:???
俺は後ろから塔矢の腰を抱き、動物が交うように犯した。
「あぁ…いい…いいッ…!」
――棋界の貴公子。いつぞ見た雑誌のグラビア写真が思い出された。紋付袴に身を包み、和室に静か
に座す塔矢の姿は日本画のようで、だが、その静謐な貴公子は見る影もないほどに乱れ、声を上ずら
せていた。身体を震わせて再び頂点を迎え、だが、寄せては返す波のように、一度轟音を上げて砕け
散った波は止まることなくまた次の波をつくりつづける。
三度目の波が悲鳴とともに散って、俺も達する前兆を感じて身体を引いた。塔矢の身体の中で極限まで
高められた俺のモノを手でおさえると、夥しい量の精液が手の中に吐き出された。
サイドテーブルにあるティッシュを手繰り寄せる。
手の中にある青臭い液体をぬぐって、ダストシュートしたのち、ベッドに脱ぎ棄てられたバスローブをひっ
かけて、俺は進藤の傍らにドサリと座った。
「煙草、くれるか?」
俺は進藤から目を逸らしたまま、ミネラルウォーターを喉に流し込んだ。ラッキーストライクのボックスが
差し出され、俺はそこから一本、抜き取った。目の前でジッポライターの蓋がパチンと開き、オイルの匂
いがする炎が閃いた。
「こんなもんでどうだ?」
俺は煙草の煙を吐きながら、首を後ろに倒して天井に視線を泳がせた。
「やりすぎ。」
「今すぐ犯せるぐらいに、か?」
俺は鼻で嗤って、横目に進藤を見た。
「ああ、ヤバいぐらいに勃ってますよ。」
「あっちもまだおさまってないみたいだぞ。」
俺はベッドの上で突っ伏して、呼吸で背中が浮き沈みしている塔矢に視線を落とした。
進藤が立ちあがり、静かにベッドの側へ寄った。片膝をベッドに掛け、塔矢の髪を撫でながら耳元で何か
囁きかけた。
俺は煙草を灰皿の上で揉み消すと、バスルームへ向かう。
「シャワー使うぞ。」
進藤が何の感情も宿していない冷ややかな目で俺を見上げて言った。
「どうぞ。ごゆっくり。」
356灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/21(火) 00:12:18.81 ID:???
ガラス張りのシャワールームに入ると、俺は頭からぬるい湯を浴びた。頭がくらくらする。最中は何か得
体の知れないものが俺の興奮を抑え込んでいたのが、ようやく実感が沸いてきて、脚がガクガクと震え
た。露出セックスや乱交なんぞ、いまさらというほどにした。人目に曝されてするセックスなど、俺には
もはや興奮する範疇ではない。だが――今日のは一体、どうしたというのだろう。
表と裏でまったく違う顔を持つことなど、俺はあの秘密クラブをはじめとして、厭になるほど見てきている。
だが、あの二人はどこか危うげだ。
恋人が抱かれる姿でしか燃えなくなった進藤と、他の男に抱かれるのを恋人に見られることで燃えあが
る塔矢。―― 一体、何があったのか――いや、くだらぬ詮索はやめておこう。
身体を丁寧にタオルで拭き、バスローブをひっかける。
音を立てないようにそっとドアを開けると、わずかに塔矢の艶めいた喘ぎが聞こえた。早速、進藤は不貞
の恋人を犯しているらしい。
進藤の背中が見えた。逆三角形の背中は思ったよりも肉付きがよく、ジムででも鍛えているのか、肩甲骨
から肩にかけて形のいいしっかりとした筋肉がついていた。華奢で中性的な塔矢とは対照的だ。
「あ…あっ…もうやめてッ…」
塔矢がシーツの上に肘をついて苦しげに声をあげていた。進藤が塔矢の腰を掴んで組み伏せ、打ちつけ
る度に身体と身体が弾きあう音がその激しさを物語っていた。
「ヒカルっ!…やめて…壊れるッ…!」
進藤の背中がビクリと震え、反りかえった。そのまましばらく動かなくなり、そして身体が離れた。塔矢が
崩れ落ちるようにシーツに倒れ込んだ。
進藤は膝立ちのまま、しばらく荒い息をついていた。
白いシーツの上に散らばる黒髪を進藤の指先が撫で、細い肩に口づけが落ちた。
塔矢が気怠げに進藤を見あげ、そしてまた白いシーツの海に沈んでいった。
357灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/21(火) 00:21:39.35 ID:???
         ◆          ◆          ◆
細かい雨がガラスに叩きつけられ、小さな飛沫をつくって流れおちていった。
「なんだよ、岸本。オマエ、煙草やめたんじゃなかったのかぁ?」
「ああ、とっくにやめたと思った。」
俺と加賀は渋谷にある彼の会社からほど近いカフェレストランで向かい合っていた。男二人で入るには
少々気が引けるような洒落た店の中、食事を一通り済ませて煙草に火をつけたところだった。あの日以
来の喫煙の習慣だ。
その日は雨が降りしきっているせいか、客もまばらで、俺たちの座るテーブルのほかは、奥のほうに
スーツを着崩した外国人たちと、派手な化粧をしたOLらしき女が二人いるだけだった。
「で…話って何だよ。オマエから仕事以外で飯に誘ってくるなんて何か気持ちわりーな…その上、暗い顔
しやがって。今度のプロジェクト、受けられませんとかいう話じゃねぇよな?」
「いや、あれは全く問題ないですよ。そんな話じゃありません。」
俺は思わず、仕事付き合いの自分になって答えてしまった。加賀はニヤッと笑うとワインを口に運んだ。
「あ…いや、そんなんじゃない。まあ…急に呼び出して済まなかった。」
俺は白いテーブルクロスに目を落とし、思ったほど旨くはなかった鴨ローストの皿を脇へ押しやった。
テーブルクロスの白さが柔らかい黒髪の散ったシーツを思い出させる。そして、それを梳いていく進藤の
長く繊細な指も。
「で…なんだよ?」
「…キミは…どれぐらい進藤くんを知ってるんだ?」
加賀はいっとき、俺に鋭い一瞥を浴びせ、ワイングラスを置くと身を乗り出した。
「なんかあったのか?」
「いや、まあ…なんていうか…謎めいているんだよ。」
「ほう。ま、俺もそんなに進藤をよく知ってるわけでもないんだがな。ただ、あいつが謎だらけっていうの
には同意だ。」
俺ははたと顔を上げて加賀を見た。
「俺がはじめて会った時、あいつ、まだ小学生でさ。で、この俺を囲碁で負かしたんだよ。その割にゃー
あいつ、囲碁部に入ったらありえねーぐらいド下手なのな。こいつ、二重人格なんじゃねえのって思うぐ
らいにな。」
「それは俺も少々、心当たりがあるな…そうか…二重人格という考え方もあるな。」
加賀は髪をかきあげ、椅子の背もたれによりかかると、腕組みをして俺を見据えた。
「で?何があったんだ?さっさと言えよ。」
「いや、たいしたことじゃないさ…。」
358灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/21(火) 00:28:00.07 ID:???
俺は木曜日にあったことを言うか言うまいか迷った。世間で騒がれるほどになった美形の若い棋士
二人が、異常な関係にあること――怜悧な空気を湛えた塔矢が三文小説に出てくる娼婦のように
俺を誘い、屈託のない笑顔を振りまいて俺を魅了した進藤が尋常ならざる手口でしか性感を得られ
ない――言ってどうにかなるわけではないのはわかっていたが、自分ひとりの胸のうちにおさめきれ
ない何かを吐きだしたかった。
「なんだよ、はっきり言えっての。」
「あ…いや、まあ…進藤にちょっと興味があってな。」
俺はすんでのところで胸の引っかかりを誤魔化した。加賀はふっと鼻白んで身を乗り出してきた。
「へ〜え。そりゃ、ヤリたいっていう意味での興味か?」
「まあ、そうかな。」
「海王みたいないいトコのヤツらから見ると、ああいう奔放なバカってそそるのか?」
「それは関係ないだろ。」
「ハッ、冗談だって。たしかに…アイツ、年食ってもでっかい目したチワワみたいで可愛いよな。脱いだら
イイ身体してそうだし。」
「まあな。不思議な魅力があるよ、彼は…もっとも…塔矢とベッタリでつけいる隙なんてなさそうだが。」
「そう思うか?」
「えっ…。」
俺はまじまじと加賀を見詰めた。口元に笑いは浮かべているものの、その眼は冗談ではなかった。
「おいおい、そんな怖えー顔すんなよ。ま、これはオレの勘違いかもしんねーけど…あの日、アイツ、
俺を誘ってんのかって思ったね。バカ話ばっかしてたんだけどよ、ときどき俺をジーッと見てんの。」
俺は料亭の座敷で誘ってきた塔矢を思い出した。そうだったのか。加賀はそれをどうにか振り切り、俺は
見事、陥落したというわけか。俺は進藤の信頼を得た選ばれし者だといい気にさえなったが、結局は加賀
でも俺でもどちらでもよかったということだ。――加賀、貴様はそのまま進藤の視線に転べばお気に入りの
塔矢を思う存分抱けたのだ。いや…これからでもそのようなチャンスはまだあるかもしれない。
「それにな、あのヤロー、別れ際にぼそっと言ったんだよ。あの頃に戻りたいってさ。」
「それが?」
「ヤツは塔矢を追っかけて碁打ちになったんだよな?それが、初めて会った頃に戻って何するんだ?
今、お互い仲良く二冠ずつ獲って乗りに乗ってる時に、妙なこと言うなと思った。」
「そう…かな…?」
「波に乗ってる時ってのは過去がどうとか過去に戻りてぇなんてフツー考えねーもんだよ。怖いモノ知らず
で前へ進むことしか考えてねぇ。俺だってそうだ。後ろなんか振り返って後悔してる暇はねーし、しちゃダメ
だしな。アイツだってそんなことわかってる筈だ。なんとなくだが…俺はヤツが何か迷ってるって直感したな。」
359名無しさん@ピンキー:2011/06/21(火) 00:53:35.89 ID:???
毎度楽しく読ませてもらってます乙!
360灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/21(火) 00:57:30.25 ID:???
「つまり…それは進藤が塔矢と出会わなければよかったって思ってるのか?彼が今の関係から逃れた
がってる…ということか?」
加賀は面倒くさそうに顔を顰めてワインを啜った。
「知るかよ。ま、8年もベッタリくっついてりゃー倦怠期にもなるんじゃねえのか。それか仕事のことでも
恋愛のことでもないのかもしれねーし。オマエ、そんなにアイツが気になるならいっぺんカマかけて
みたらいいんじゃねーのか?いや…案外、ガッツリ襲っちまうほうが落ちるな、ありゃ。」
「キミはつくづく酷いことを言うな。」
俺は苦笑しながら、煙草を揉み消した。
「バーカ、一般論だよ、一般論。倦怠期に入って迷ってる人妻の落とし方と同じ理屈だ。」
「倦怠期の人妻か…。なるほどな。」
「歌舞伎なんかの世界じゃ浮気も芸の肥やしって言うぐらいだ、ま、ああいう特殊な世界にいるなら
進藤もチンマリおさまってねぇでちったぁ暴走することがあってもいいんじゃねえの?」
加賀は何も知らないのだ。すでにあの二人は危うい暴走に入っていることを。雨がひときわ強く窓に
叩きつける中、俺はふと、二人はどうしているだろうかとあてもなく考えた。
             ◆     ◆         ◆
その次は意外に早く来た。
ようやく、梅雨が明けて蒸し暑くなってきた夕暮れ、俺はテレビ会議室でドバイと上海から聞こえて
くる異常に訛りの強い英語と格闘していた。ようやくモニターの電源が切られ、同僚たちと久しぶりに
ビールでも一杯やっていこうと軽口を叩いているところで、デスクの携帯が勢いよく振動した。
フリップを開けてみる。
――進藤からだ。俺は世間話に興じる同僚たちから離れて脈拍が上がるのを抑えつつ、メール
を開いた。今日、急に予定が空いたので、もしも時間の都合がつくならば自宅に来てほしいという内容を
彼は婉曲に伝えて来た。
自宅だと?いきなりそんなプライベートな空間に俺が踏みこむのか。頭の片隅で「断れ」という警告音
が渦巻いた。
同僚が俺にどこの店が言いか、聞いてきた。
「悪い、急用が入って行けなくなりそうだ。また誘ってくれよ。」
俺はメールの送信ボタンを押し、携帯のフリップをパタンと閉じた。
(つづく)
361名無しさん@ピンキー:2011/06/21(火) 06:18:53.57 ID:???
灼熱たん乙!
チワワなヒカルたん、倦怠期の人妻ヒカルたん…(;´Д`)ハァハァ
奔放なバカにはわろたが
加賀め…
しかし若先生を相手にしながらヒカルたんをつけ狙う岸本、油断ならないメガネだな
むっつりと(;´Д`)ハァハァしてる感じが見事にオレとシンクロしている
ヒカルたんが何を考えてるか分からないからすげぇドキドキする
(;´Д`)ハァハァ の予感を感じながらミステリーを読む感覚で楽しんでるよ
灼熱たん、また続き待ってる!
362名無しさん@ピンキー:2011/06/21(火) 06:24:44.59 ID:???
男らしいヒカルたんもいいもんだなぁ(;´Д`)ハァハァ
不意に後ろから抱きついて突き飛ばされたくなるようなヒカルたんだな
このヒカルたんがもしかしたらこれから犯されちゃうのかもしれないと思うと夜も眠れない(;´Д`)ハァハァ
凛々しいヒカルたんかわいいヒカルたん淫乱なヒカルたんハァハァしてるヒカルたんハァハァされてるヒカルたん
みんな大好きだーー
待てよ、このヒカルたんでも、メイツ15人掛かりぐらいで行けば…(;´Д`)ハァハァ
363灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/22(水) 23:57:41.09 ID:???
俺は帰り仕度を整え、立ったままポケットに手を突っ込んで、デスクの上の携帯を凝視していた。ガラス
のパーティション越しに、何人かが立ち去っていくのが見えた。
携帯が青白く光り、プルッと震えた。
俺は間髪入れずにそれをひっつかんで耳を押しあてる。
「あー…。岸本さん?」
進藤の声が街の喧騒と一緒に遠く聞こえた。
「ああ、俺だ。今、どこにいる?」
「たぶん、岸本さんの会社の前。シルバーのZ4がオレだから。」
「わかった。すぐ行く。」
俺は答えながら、廊下を速足ですすみ、4基あるエレベーターホールに抜け出た。
エレベーターに乗って降りている間がやけに長く感じた。その間、俺は必死でこれは食事の誘いに違い
ないと根拠のない希望的予測を頭の中で反芻しつづける。
ようやく、1階にたどりつくと、俺は脇目も振らずにガードレールに走り寄り、ぴったりと横づけされた
流線型の車を見つけた。パワーウィンドーが下がり、中から進藤が目をまるくして俺を見ていた。
「はやっ…!あ、すみません。左ハンドルってこういう時不便ですよね。角まで動かしましょうか?」
「いや、いいよ。」
俺はガードレールに手をかけてひょいとジャンプし、右のドアを開けてシートに滑り込んだ。
白いTシャツにところどころ裂け目が入ったクラッシュド・ジーンズを履いた進藤が長い腕をハンドルに
かけていた。
「さっき、部品交換終わったの取りにいって、テスト走行兼ねて車で来ちゃったんです。」
「なんかチューンでもしてるのか?」
「うん、ちょっといじってる。でも、今回はブッシュ交換と水回りだけ。」
「キミがBMWなんて意外だな。」
「あー、コレね、塔矢が買ったんですよ。名義も一応、塔矢だし。あいつ、何思ったかおととしのオレの
誕生日にポーンとZ4買ってきて、ハイ、プレゼントあげるって…オレはヒモかよって思った。」
俺は思わず吹き出してしまった。エンジンが低く唸り、すべるように八重洲通りを通り抜けていった。
「あいつ金銭感覚おかしいですって。誕生日にZ4ですよ!?いくらオレが買ったマンションに同居してる
からってさぁ…しかも、納車されてきたの見て、あっ、コレ左ハンドルなんだ、どうしようって頭抱えてるし。
ディーラーでわけわかんねーまんまコレくださいとか言ったんだよ、たぶん。」
「けっこう天然なんだな、彼は。」
「普段は隙なんて見せないんですけどね。時々すげー抜けてる。そこが可愛いっちゃ可愛いけど…。」
進藤の横顔を見ながら、俺はちりちりと胸が焼けつくのを感じた。白のTシャツは身体にぴったりとした
タイトフィットで、乳首の形をわずかに見せていた。肘の裏側から手首には太い血管がくっきりと浮き出て、
体脂肪率の低さが感じられる。
364灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/23(木) 00:00:20.34 ID:???
「あ、そうだ。先に飯行っちゃいます?なんか、塔矢からさっき電話あって、もうちょいかかるみたいで。」
「なんだ、家でお食事会かと期待してたのに。」
「え?」
「ほら、前、和食食わせろって言っただろう?」
「あーー!そうだった!オレ、すっかり忘れてた…。ごめんなさい、オレ、今日休みだったんだけど何も準
備してないや…。」
だったら何のために俺を呼びつけたんだ、と聞こうとしてやめた。そんなことはハナからわかっている。両
肩に何かずっしりと重いものを感じた。わかっているはずなのに、どうしていとも簡単に釣られたのか、我
ながら馬鹿馬鹿しくて俺は額に手を当てながら溜息をついた。
「かまわんよ。でも、今車だから外で飲んで帰るわけにもいかないだろう?」
進藤はしばらく考えていたが、小さく「そうですね」と答え、アクセルを勢いよく踏みだした。
俺はエンジンの静かな唸りを聞きながら、心拍数が上がって行くのを感じた。塔矢なんぞそのまま出先で
捕まっていればいいのだ。
「キミのところってここから遠いのか?」
「いえ、すぐですよ。考えてみたら岸本さんの会社からオレんちってスゲー近い!」
車は永代通りをまっすぐに突き進み、永代大橋にさしかかった。どこかレトロな町並みの一角に車が滑り
込み、ライトアップでもされているのか、淡色の光に浮き立つ瀟洒なマンションが見えた。
「あそこ。ね、結構近いでしょ?」
ちょうど隅田川を見下ろすような位置にそれはあった。
駐車場に車を入れると、防犯装置とドアロックをかけ、進藤はオートロックの玄関へ向かった。真後ろに立
つと、腰履きしているジーンズからボクサーパンツのウエストがちらりと見えた。
この前は暗がりでうっすらとしか見えなかったバックのシルエット。肩甲骨がくっきりと浮き出て腰まわりは
無駄な肉をそぎ落として細く締まり、流れるようなラインを作っていた。
「キミ、ジムにでも通ってるのか?」
エレベーターの中で俺は進藤の斜め後ろに立ち、ビジネスバッグを胸の前できつく抱きかかえた。
「ウン、座りっぱなしの仕事だし、案外体力使うから…週に3回ぐらいは行ってますよ。」
「俺と出会ったころはちっちゃくて細かったのにな。」
「あーっ、それもコンプレックスだったっていうか…オレ、塔矢よりちっさかったのが超コンプで…。ムキになって
鍛えまくりましたよ。今じゃアイツより3センチもデカいんですけどね。」
進藤は結局のところ、全て塔矢を基準にしている。塔矢しか見えていないのだ。加賀の言葉が脳裏をよぎった。
――あの頃に戻って何をするんだ?
彼らはあの頃から何も変わってはいないのだ。追いかけ、そして追いかけられる。彼らの間には一分の隙
すらないのだ。だが、その間に俺を組みこませたのは何故なのだろうか。
玄関のロックが外された。
365灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/23(木) 00:02:28.75 ID:???
「あ、玄関の電気、切れちゃったみたい。すいません、暗くて。廊下の電気つけてこよ・・・。」
夕闇が迫り、ほの暗くなった玄関で、進藤が俺を振り返った。淡い暗闇の中で、桜貝のような唇がなぜ
か目についた。
俺は両手でかたく握りしめていた鞄を取り落とし、進藤の両肩をつかんで壁に押し付けた。ゴトンと重苦
しい音が俺の足元で響き、俺は進藤の唇に噛みついた。
進藤は喉の奥で短く呻き、俺の腕をふりほどこうと抵抗した。だが、俺はその肩を力任せに握りしめ、舌
先で進藤の唇を煽りたてた。うすく唇が開かれ、俺は強引にその間に舌をこじ入れた。
腕にかかっていた力がわずかに緩み、俺はジーンズとボクサーパンツの間に左手を滑り込ませた。進
藤の唇が大きく開き、すかさず舌を絡め取りながら、左手でまだ形になっていない隆起を撫であげた。
進藤は凍り付いたように身体を固くして、俺のなすがままになった。俺の手の中で進藤のモノが徐々に
頭をもたげてきていた。
ようやく、唇を離すと、進藤はゲホゲホと咳き込み、大きく息を切らした。
「し…死ぬかと思った…。いきなり…なに…?」
「キミがそんなエロい格好をしてくるのが悪い。」
「はぁ!?」
俺の言っていることはほとんど言いがかりに近い。だが、俺は構わず左手で半勃ちぐらいにまでなった
モノを擦り上げ、タイトTシャツに浮き出た乳首を布の上からゆるく噛んだ。
「ちょ…ちょっと…ヤるならここじゃなくて、ベッドで…。」
「キミは塔矢と玄関でヤッたって言ったよな。」
「いや…だから…ベッド行こ…!」
進藤は俺の手首をつかんで、靴を蹴り飛ばすように脱ぎすてた。俺はようやく進藤の身体から手を離し、
仕方がないというふうにチップウィングの靴をゆっくり脱いでつま先で玄関先に揃えた。
彼は俺の手首をつかんだまま、暗い廊下をずんずんすすんでいった。リビングのとなり、引き戸のような
カーテンウォールを勢いよく開けると、真四角のベッドと碁盤ぐらいしかないシンプルな部屋が現れた。
俺は背中から抱きしめ、後ろ髪をかきあげて甘い香りのするうなじに吸いついた。
「…岸本さんって意外と節操ないんだ…。」
「違うよ。もともと塔矢よりもキミのほうに興味あったんだよ。この間のアレがキミだったら、あんな悠長な
ことはやれないさ。」
「あ、射精させないで何度もイカせるってアレ?」
「…なんなら、キミにもしてあげようか?どこまで俺が堪えられるかわからないけど。」
「えっ…。」
俺はTシャツをたくしあげると、腹斜筋に沿って脇腹を撫であげた。進藤が息を詰めて軽く鼻を鳴らす。
「あ…あの…その前にシャワー浴びさせて…。一応、オレ、…ほとんど初めてだし。」
「塔矢にもヤラせたことないのか?」
「う…うん…。あ、それか…岸本さん先にシャワー行っててよ。」
俺は進藤を向き直らせ、眼鏡を外して進藤の小さな唇に軽くキスを落とした。
「じゃあ、キミが用意している間にちょっと行ってくるか。」
366灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/23(木) 00:06:03.78 ID:???
生成りのリネンの上で、進藤は身を固くしていた。ひきしまった蜂蜜色の肌に触れると、目をきつく
閉じたまま微かに身じろぎした。俺ははやる気持ちを必死で抑えながら、首筋から鎖骨、鎖骨から
うすく盛り上がった胸、胸から腹へと、ときどき唇を触れながら、指の腹で撫でおろしていった。
うっすらと凹んだ腹直筋の溝を舌先でたどると、進藤はピクッと震えて足先がリネンを摺る音がした。
「あー、なんかキンチョー…。さっきね、トイレで中洗ってきたんだけど…自分でやるのってけっこー
ハズい…。」
「いいさ。粗相をしても。」
進藤は息があがっていくのをごまかすつもりか、息と息の間で言葉を継いだ。
「アキラよりオレって…シュミわりーよ…。」
「そうか?加賀を誘ってた癖によく言うよ。」
「え…そんなん…してな…」
股間にゆるくそそりたつモノの先端を口に含むと、言葉が途切れた。小さくもなく大きくもないそれは、
カサの張り出しもそれほどなくて、口に含んだまま舌を動かせた。
「んッ…んふっ…」
進藤は枕を片手で抱きかかえて口に押し当てていた。俺はベッドの上に転がっていたクッションを引
きよせ、進藤の尻の下に敷くと、両膝の裏をぐいと掴んで脚を大きく広げさせた。
「んー…っ・・・!」
象牙色の内腿から健康的に締まった尻までが晒される。脚の間で重たげに横たわる睾丸。その下
に周囲よりもやや色素が濃い小さなすぼまりが刺繍のようについていた。
睾丸をぺろっと舐め上げると、進藤はもじもじと身体を捩った。
「…くすぐったい…。」
吸いあげるように睾丸を咥えると、膝をおさえている俺の手を押し返すように脚が抵抗し、枕ごしの呻
きが長く伸びた。
「ここもして欲しいんだろう?」
睾丸と後孔の間のわずかな谷間に舌先を尖らせて、ゆっくりとなぞっていく。
「んーーッ…!んふ…ふ…ん…」
抱えた枕をカリカリと爪で引っ掻く音とベッドの軋み。抵抗していた脚の力が次第に緩み、枕がパサリ
と音を立ててシーツの上に落ちた。すかさず、花の蕾のように固く口を閉じているすぼまりに舌先を当てた。
「ああっ…あ…ヤダ…!」
泣きだしそうな声が響いて、俺は膝裏を掴んだ手の力を強めた。舌先でちらちらと意地悪く攻め立てる。
そして、十分にそこを濡らしてから、もう一度、門渡りを舐めあげると、彼は大きく息を吐いて弛緩した。
「ん…関節んとこ…痛い…」
俺はそろそろと膝裏にかけた手の力をゆるめ、少しだけ下のほうに手をずらした。ふたたび、門渡りと
後孔の間を尖らせた舌先で往復する。
「はっ…あ…スゲっ…気持ちイイ…」
ふと、俺の両手に進藤の指が触れた。身体を起こすと、目をきつく閉じて唇の間からハッハッと息を切
らせた進藤が自分で膝裏に手をかけて身体を開いていた。関節が柔らかいのか、膝頭が胸のすぐ横
まできている。
367灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/23(木) 00:08:22.53 ID:???
俺はそのエロティックな姿をしばらく眺めまわしていた。完全に勃起した一物が腹に突き刺さるようにして、
臍のすぐ下に体液を滴らせていた。
俺は身体を起こして、ベッドサイドテーブルにきちんと揃えてあるローションのチューブを手に取り、手の
中で冷たい液体を温めながら、ふたたび音を立てて熱を帯びた身体に吸いつく。
「ひぁ…ん…んんっ…」
進藤の太腿がビクビクと震えた。俺は門渡りを舌でつつきながら、透明なジェル状のローションを後ろに塗
りたくった。
「ふぁ…!ああんっ…!」
指と舌で同時に攻められているせいか、進藤は女のような甲高い声をあげた。俺は両手の親指をそこに当
てて、すぼまりを広げるように揉みしだいた。ようやく小指一本ほどの隙間ができ、俺はジェルをまとわせた
人差し指をそこに潜り込ませた。
「うグッ…!」
「そのまま、じっとしてろよ。」
襞の奥にある括約筋のうすい壁が指を阻んだ。無理やりその奥へ押し入れる。なだめるように門渡りをくす
ぐりながら、前立腺の位置をさぐった。
器官を息がせわしなく往復する乾いた音がして、ベッドが軋んだ。
「はぁん…は…イッちゃうよッ…出ちゃうってば…」
俺はもう一方の手で、そそり立って体液を溢れさせているモノを握りこんだ。
「あーー!出ちゃうッ…!出ちゃうよぉっ!」
進藤はビクッと身体を震わせ、あっという間に達した。大量の熱く溶けた精液が握りこんだ俺の手の上にだら
だらと流れ落ちる。
「キミ、勃たないって本当なのか?」
俺は身体を起こすと、ティッシュを抜き取り手を拭いた。
進藤はリネンの上で手足をだらしなく伸ばしたまま目をうすく開いて、放心したように俺を見ていた。
「さて…そろそろ俺のほうもどうにかしてもらおうか。」
腰を抱え上げると、進藤は逃れるように横を向いた。俺は素早く背中から抱いて組み伏せた。
「や…!ちょっと待ってって…!アキラが帰ってきちゃうってば…!」
「じゃあ、見せつけてやればいいだろう?」
俺は後ろに中指をもぐりこませると、前立腺の位置を摺りあげながら、やさしく出し入れを繰り返した。
「はぁんッ…!」
指を二本に増やし、徐々に後ろを広げてやる。そこはまだ固くぎこちなく俺の指を受け入れていた。三本目を
入れたところで、進藤は膝立ちになっていた。両腕を突っ張り、ときに大きく息を吐く。
俺は指を抜いて、ジェルを足し、やわらかいくびれに形どられた腰をガッチリと抑えつけた。爆発寸前のモノを
押し当てて、ジェルでぬらぬらと光る後孔に沈みこませる。
368灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/23(木) 00:10:49.88 ID:???
「あ…あっあっ…ヤダっ!はいらねーよそんなもんッ!」
「ほぉう。塔矢に入れてるクセにか?」
俺の屹立しきってどうにもならないほど燃えさかる一物がずるりと腸壁を擦って奥へとすすんだ。
「根元まで入ったぞ。」
俺は『焦るな』と自分に言い聞かせ、時間をかけて身体を引いた。
きつい。進藤のアナルは痛いほど俺のモノを締めあげてくる。俺が身体を引くと、進藤は小さな悲鳴をあ
げた。
「うー…ヤダ…っ…ウンコ出ちゃうんじゃねコレ…っ…」
「そういう気がするだけだ。ちゃんと洗ってきたんだろ?」
「う…ウン、そうだけど…」
俺は息を吐きながらゆっくりと律動を加えた。何度目かの往復から、進藤の喘ぎに甘い囁きが混じり始
めた。
ジークムント・フロイトは人が生まれ落ちてから最初に得る性欲は肛門からの排泄だとした。
ゆえにアナル・セックスで得られる快楽は性器よりも強烈でコントロール不能なんだ、といつぞや六本木
の秘密クラブで常連の男がうそぶいたのを思い出した。
「な…なんかヘンっ!」
俺は一旦、動きを止めた。俺のほうだって暴走する寸前だ。少し頭を冷やした方がいい。息を整えてゆっ
くりと抜いた。進藤は肩で息をしていた。
すらりと伸びた背筋に沿って唇を這わせると、進藤は首をのけ反らせて小さく叫んだ。
「どうだ?たまにはヤラれてみるものだろう?」
答えは返って来なかった。
「続けるか?」
俺が耳元で囁くと、彼は小さく頷いた。進藤の白い尻を鷲掴みにする。固く閉じていた蕾はゆるく開き、
朱鷺色の粘膜がかすかに見えていた。俺はふたたび、そこに当てがうと、一気に突き通した。
「はぁんッ…!」
中はおそろしく熱を持っていた。後孔の入り口がときどきヒクリと震えて、俺のモノをきつく締めあげる。
苦心しながら片手を前の方に回し、指先で門渡りをさぐりあてると、進藤の腰がピクリと揺れた。
不意に、どこか遠くでバタンとドアの開く音がした。
――塔矢だ。
「えっ…ちょっ…アキラが…」
進藤は俺に振り向いて泣きそうな顔をしたが、快楽に支配されすぎているのか、俺の手から逃れることすら
忘れているようだった。
「ヒカル…?いるんだよね?岸本先輩は…?」
廊下をパタパタとスリッパで向かってくる音。遠くのほうで明かりがパチパチとつきはじめる。俺は身体の角
度を変えて、先が前立腺に当たるよう、小刻みに動いた。
「ひぁっ…!やっ…!」
足音が止まった。俺はその方向を見ることすらせず、揺さぶるように動き続けた。
数秒の間を置いて、塔矢の低い声がした。
「ちょっと失礼。」
ふたたび、フローリングの床を踏みしめる音が俺の背後を通過し、ベッドルームの奥にあるウォークインク
ローゼットを開ける音が聞こえた。
中で微かな衣擦れの音がし、再びドアが開いた。ギシリとベッドが軋みをあげ、混麻の甚平を着た塔矢が
ベッドの端に腰かけていた。
「今日は趣向を変えようってわけですか?」
俺が横目に塔矢の表情を見ると、彼は唇の端に嘲笑するような笑みを浮かべていた。だが、眼はあきらかに
怒りを秘めて震えていた。
(つづく)
369灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/23(木) 00:26:04.82 ID:???
コメントを書いてくださるメイツの皆さん、いつもどうもありがとう。
灼熱でつ。

コメントのおかげで、予定してなかったモノがばんばん脳内に沸いてますw
こういうところが投下の面白さですな。

ところで、俺は魔境避難所の存在をさっぱり忘れていたんだよ。
あっちに投下するのが本筋なのか・・・?と思ったが、こっちに投下しちゃったから
諦めてこのままシコシコと逝かせていただきます。

おまいらのおかげで、本筋から外れない程度にいろいろインスパイアされてます、ありがとう。

さて、押しかけ女房たん
そのシチュには俺も萌え萌えだー!
俺んちに押しかけてくださいおねがいします

んで
「オマエ、部屋ぐらい掃除しろよぉぉー!」とか罵倒しながら掃除⇒そこで俺が強姦
(;´Д`)ハァハァ

まあ、押しかけ女房たんが俺のブツに刺激されて創作意欲わいたんだったら、
俺も冥利につきます。
俺だって、倉庫にある「とびら」とか「平安異聞録」見て、すんげー憧れました。
とびらの作者さんみたいに簡潔なうまい文章書きてー。
俺ときたら、連体修飾とどうでもいい副詞のオンパレードで読みにくいんだよ!わかってるんだよ!
類語辞典引きながら書いてるけどボキャ貧なんだよ!ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!

だから、ちゃんと読んでくれるメイツさんには心から感謝しています。

明日から出張はいっちゃったんで、どの程度完成させられるかわかりません。
出張先からでもうpできればいいなーとか思ってます。では!
370名無しさん@ピンキー:2011/06/23(木) 00:32:48.16 ID:???
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
待ってた!!
とうとう、とうとうヒカルたんが…(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんのエロい服装、桜貝のような唇…
岸本うまいことやってんじゃねーぞヽ(`Д´)ノ
いや実はこの展開待ってたんだけどなw
しかしこのヒカルたんは処女だったとは…意外といえば意外だった
まだまだこの話のヒカルたんには謎がありそうだな
さて甚平着た若先生は二人にどういう反応なんだろうか
なんかこえーわ…w

灼熱たん続き投下してくれてありがとな!!
ちょっとこれからまたじっくり読みます
371名無しさん@ピンキー:2011/06/23(木) 00:42:54.01 ID:???
>>369
灼熱たん出張控えてるのに乙!
灼熱たんのペースでいいからまた投下待ってる
こちらとしては読ませてもらってマジでありがたいので…

>「オマエ、部屋ぐらい掃除しろよぉぉー!」とか罵倒しながら掃除⇒そこで俺が強姦
メイツ魂が現役すぎる灼熱たんにわろたw

灼熱たん、ディテール細かいし、なんか情景が浮かびやすいです
加賀と岸本がランチしてる店とか岸本の会社とか(;´Д`)ハァハァ なとこだけじゃなくイメージ浮かんでる
職人はみんな細かいんだよなあと感心してた

またゆっくりでいいから続き待ってる!
372名無しさん@ピンキー:2011/06/24(金) 05:02:24.10 ID:???
>>351
大事典とかうpロダもずっとトロイ検知でアクセスできないんだけど
ずっとセキュリティソフトの誤作動だと思ってたわ……
373名無しさん@ピンキー:2011/06/24(金) 08:10:22.15 ID:???
ヒカルたんヒカルたん!
灼熱たんのヒカルたんまじ天使
このまま若゙先生にもヤられちゃうのか!?
続き、続きを…!
374名無しさん@ピンキー:2011/06/25(土) 08:42:33.52 ID:???
朝から暑い…
ヒカルたんの尻を模した水羊羹でも食べたい(;´Д`)ハァハァ
375名無しさん@ピンキー:2011/06/26(日) 00:49:38.74 ID:???
ヒカルたんの尻型ゼリーもいいね
ぷるぷるしたやつ
376灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/26(日) 03:14:02.25 ID:???
「ボクにもさせたことないのに先輩にやらせちゃうなんて許せないよ…でも、目の前で他の人に抱かれて
るのを見るって興奮するものなんだね…。」
塔矢は静かに言い、指先で進藤の頬に触れ、軽く唇にキスした。その間、進藤は俺に揺すぶられる中、
言葉を失って浅い呼吸をしているだけだった。
「それで…ボクはどうしたらいいのかな…。黙って鑑賞できるほどボクは寛容じゃないみたいだよ。」
塔矢はゆっくりと立ち上がって言った。
「シャワー浴びてくる。」
俺は遠ざかっていく姿を挑発するように、わざと乱暴に進藤の中に沈めていたものを抜いた。
「ひぁ…!」
ベッドが軋み、進藤の声がひっくり返った。塔矢にも聞こえたはずだ。
俺は立ち膝のまま進藤の上半身を背中から抱き上げ、肩を甘く噛みながら、汗ばんだ肌を撫でまわした。
「どうしよう…」
体中の火照りを冷ますように喘ぎながら、進藤はうろたえたように呟いた。
「怒ってるだろうな。顔がひきつってたぞ。」
俺は喉の奥で笑った。背中から前にまわした右手の人差指と中指の間に固くなった乳首を挟み、捏ね回
しながら、勃起して先端から体液をにじませている一物を左手でゆるく撫であげた。
「後ろを弄られながら、ここを塔矢に咥えてもらうっていうのはどうだ?」
進藤の身体がピクリと震えた。背中をぴったりと密着させて熱に染まった耳を唇で挟むと、滑らかな肌が
粟立ち、浅い呼吸が続いた。そうしながら、形のいい尻の谷間を俺の怒張したモノで摺る。
「想像しただけで興奮するか?狂いそうになるぐらいアナルも門渡りも弄ってやるよ。――塔矢が戻って
きたらな。」
進藤のモノが俺の手の中で跳ね、進藤は消え入るような声で囁いた。
「やっ…やだ…!アイツ、きっと怒ってる…何されるかわかんね…」
背後でカタリと音がした。横目に見ると、バスタオルを腰に巻きつけただけの塔矢が立っていた。
「そうだよ、もちろん怒ってるよ。キミはボクには何もさせないくせに…口でするのだって、時々いやがるよね」
塔矢はベッドの上に仰向けになり、進藤の身体までずるずると近寄った。
「岸本先輩――ヒカルがイッたのって何回目?」
「まだ一回だな。」
「ふぅん。じゃあ、まだ余裕だね。――もうちょっと協力していただけますよね、先輩?」
俺はそれで彼の意図を即座に理解した。進藤の細い腰を掴み、ゆっくりと塔矢の上に落とした。
「はっ…あ…あっ…あ…!」
くちゅっと濡れた音がして、塔矢の白い手が進藤の太腿にまわされた。俺は屈みこんで、小さな尻を左右に
割った。半ば口を開いた後ろがヒクヒクと蠢いていた。舌をこじ入れて粘膜を蹂躙する。進藤の背中が弓な
りに反った。
前後から同時に攻められる衝撃に声も出なくなったのだろうか、彼は荒く息を吐きつづけるだけだった。
俺は怒張したものを唾液で濡らされた入り口に当てた。腰を少しだけ引きよせると、進藤の脚の間から、目を
伏せてそそりたつモノにピンク色の舌を当てている塔矢がちらと見えた。
俺は腰を固定して、さかり狂ったモノを沈みこませた。上ずった喘ぎを洩らし、進藤の身体が俺に吸いついてきた。
入り口をやさしく摺り上げる――抜けおちそうなほど身体を引き、そしてまたゆるりと根元まで咥えこませる。
そして、奥にある快楽の扉に細かく先端のほうをこすりつける。
377灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/26(日) 03:24:25.57 ID:???
「あ…熱い…痺れる…っ…」
ジェルと唾液で濡らされたそこからビチャビチャと淫猥な音が響き、塔矢がきつく勃ちあがったモノを吸い
上げる音がそれに重なった。後ろを俺に犯されながら、前を塔矢に吸われ、進藤は堪え切れなくなったの
か絶叫した。
「あっあっあっ…ヤっ…あっ…ああーーっ!」
爪がリネンを掻きむしり、つま先が緊張で立ちあがる。まるで生き物のように俺のモノにまとわりつき、締め
つけられる。進藤の身体が何度か痙攣して、ひときわ強い締めつけが起き、俺は呻いて身体を外そうとした。
だが、入り口に亀頭がひっかかった途端、俺は爆発してしまっていた。進藤の身体から抜くと、どろりとした
精液が脚を伝って流れ落ちた。
塔矢が這いだすように起き上がり、辛うじて腕で身体を支えていた進藤の頭を両手で挟んで唇を吸った。
「ほら、キミが出したもの。」
「ヤダ…!」
進藤は顔をそむけようとしたが、唇の間に舌を捩じりこまれ、くぐもった声を洩らした。そのまま、塔矢がのし
かかるようにして倒れ込んだ。舌を吸う生々しい音が響いた。
間接照明に彩られたベッドの上で、塔矢の細い身体に深い影が落ちていた。
「こんなに出したんだよ、ヒカル――気持ちよかった?」
進藤は短く息をついたまま、虚ろな目で塔矢を見ていた。
塔矢が進藤の背中に手をまわして抱きしめる。――俺の仕事はどうやらもう終わったようだ。あとは、塔矢が
進藤を犯すなり、まだおさまっていない進藤が塔矢をヤるなり、好きにしたらいい。
一抹の寂しさを感じながら、俺はバスルームで冷たいシャワーを浴び、時間をかけてスーツを着直した。
ゆっくりと髪を乾かしていると、洗面所のドアの向こうから塔矢の声がした。
「帰りはお送りします。」
いつものような落ち着き払った声が意外だった。てっきり、俺がシャワーをしている間に熱く燃えあがっている
のかと思っていたが。
さっきと違い、煌々と灯りのついたリヴィングに戻って、俺ははじめてその空間がシンプルながら趣向を凝らし
たものなのに気付いた。
広々としたフローリングの床に淡い色のラグを敷き、そのほぼ中央に象嵌細工を施した黒いテーブル。壁に沿
って座椅子ほどの高さしかないソファ。大小のクッションがその上に置かれており、さながら中近東の古式ゆか
しいサロンのようだった。
クッションに埋もれるようにして、進藤が丈の長いシャツ一枚でぼんやりと座り、煙草をくゆらしていた。
俺を見あげると困ったような微笑を浮かべた。
「どっか飯食いに行きましょうか?」
「いや、いい。今日のところは退散するよ。」
廊下の奥から声がした。
「ねえ、ヒカル――車の鍵、どこ?」
進藤はクッションの山から起きあがった。
「えーっと…あ、たぶんオレのジーンズの中に入れっぱなしかも…。」
塔矢は無言でウォークイン・クローゼットに入り、BMWのエンブレムがついたキーを手にして戻って来た。
「岸本先輩はボクが送っていくから…。」
「はぁ!?オマエ何言ってんの?オマエがあれ運転したら…」
「うるさい。ぶつけたら次はポルシェにしようか?楽しみだろう?」
とげとげしくそう言うと、塔矢はスタスタと廊下をすすんでいった。俺は慌ててそのあとを追った。
地上へと降りるエレベーターの中、俺と塔矢は無言で立ちつくしていた。
378灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/26(日) 03:27:43.19 ID:???
「あれは…まあ、俺が仕掛けた。」
駐車場へ向かう中、俺は低く呟いた。塔矢が一瞬、立ちどまり、俺を冷ややかな眼で見た。
「そう…ですか。」
Z4のロックを解除し、塔矢がシートに滑り込んだ。イグニッションがスパークし、エンジンが急速回転して
排気が一気に流れ出す高い音がした。わずかに前進した車に俺が乗りこむ。
「赤羽橋はわかるか?」
「ナビをセットすればいいんじゃないですか?」
塔矢はまっすぐ前を向いたまま、よろよろと車を発進させた。俺は溜息をついて額に手を当てた。
こいつは俺と心中する気でいるのだろうか。
ぎこちなく大きな通りに出ると、車は意外に少なく、目の前にある巨大な橋がやわらかくライトアップされ
ていた。
「――岸本先輩。」
「なんだ?」
「ちょっとドライブにつきあっていただいてもいいですか?」
俺は眉をひそめたが、断る理由もなく返事をした。進藤と違い、塔矢の運転は甚だおぼつかない。左ハン
ドルに慣れていないせいか、かなりセンターラインに寄りながらふらりと揺れる。だが、最初こそ先が思い
やられたが、高速の入り口まで来るころにはどうにかなりそうな気になっていた。
「で、どこへ行くんだ?」
「さぁ。――どこか落ち着くところ?」
箱崎ジャンクションを通過し、狭苦しい道路の両脇から銀座の喧騒がうかがえた。
「進藤くんを襲うのは俺を始末してからゆっくり…ってとこか。」
「どうでしょうね。」
「ずいぶん、気のない返事じゃないか。」
「ねえ、岸本先輩。」
まばゆいばかりの光が塔矢の白い肌を通過していき、俺は以前、ホテルのベッドで抱いた塔矢を思い出し
ていた。あの時、進藤が俺に嫉妬して燃えあがったように、今は塔矢が俺を嫉妬しているのだろうか。
「――ボクにはヒカルが…進藤が見えないんです。」
「えっ…?」
浜崎橋の分岐点にさしかかったところで、背後からキセノンランプのまぶしい光が差して、塔矢の青白い横
顔を照らし、せまってきた青いWRXが轟音をあげて抜き去っていった。
「いま、虫の居所が悪いんですよ。家に帰ってきたら、ヒカルは先輩をたらしこんでセックスしてるし――。」
俺は進藤を弁護しようとしたが、前を凝視しながら、目のはしに涙を溜めて揺れている瞳に気付いて言葉を
飲みこんだ。
「ちょっと…気晴らししてもいいですか?」
俺がわけもわからないまま一も二もなく頷くと、エンジンが高く唸りだして、周りの風景が光の帯になって散
っていった。レヴカウンターに目をやると、いまにもレッドゾーンに触れそうなほど怖ろしい勢いで回転があ
がっていっている。
少し先に不格好なリアスポイラーをつけた青のWRXが軽快にほかの車の間を縫って湾岸線に吸いこまれ
ていくのが見えた。
「おい、あんなオタ車につられてたら…。」
「コレはツーシーターでしょ?重さならこっちのほうがたぶん有利。」
「いや、そういう話じゃなくてだな…」
車線変更のきかないレインボーブリッジでWRXももたつき、有明から大井に抜ける頃にはかなり差が詰ま
っていた。
「言っとくが、湾岸道路はオービスがよく設置されてるからな。気をつけろよ。」
「まあ、ボクは免許停止になったところで、痛くも痒くもないですからね。」
379灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/26(日) 03:30:08.19 ID:???
俺は心の中で祈るような気持ちになって、目を閉じた。右に左にかすかに揺れながらも、レヴ・カウンター
の針が上昇している音が聞こえた。
「よし。」
塔矢の呟きに目を開けてみると、青いWRXが目の前にあった。
相手もこちらの存在に気付いたようだ。いたぶるようにスピードをあげてきた。――テイル・トゥ・ノーズ。
青いリアに噛みつかんばかりに疾走するZ4の中で俺は手に汗を握りしめる。塔矢はビッタリと後ろにつ
けたまま、追い立てるようにアクセルを踏み続けていた。
「塔矢――いいかげんに…。」
俺がそう言いかけた時、すぐ先にコンテイナー・トラックの影が見えた。タイヤが地面を激しくこする高い
音がして、俺は固く眼を閉じた。なぜか、脳裏にスケジュール帳に記された明日のミーティングの予定や
ら、大口顧客のレセプションパーティーの時刻が浮かぶ――俺がいなかったら誰が代理で行くことにな
るのだろうか。
ふわふわと空気中を漂っていくような浮遊感とともに金色と赤の光がちらちらと流れて行った。
不意に、身体に強い横Gがかかり、左にガクンと倒れた。うっすらと目を開けてみる。高速出口の緑色の
プレートが目に飛び込んできた。バックミラーに、コンテイナートラックの後ろからゆらりと這いだすWRX
が見えた。
「寸前で車線変更したんですよ。あっちはボクに気を取られて前が見えてなかったみたい。――やった、
出しぬいた!」
塔矢がクスクス笑った。
「で…ここドコかな…。とりあえず降りちゃってから考えよう…。」

「キミにそんなドライビング・センスがあるとは知らなかったよ。」
俺は缶コーヒーのプルトップを開けて、苦い液体を喉に流し込んだ。
「車運転したのなんて、久しぶりだな…。まだドキドキしてる。碁で集中力が鍛えられててよかった。」
塔矢はボンネットに寄りかかるようにして、笑った。
目の前に黒い海が広がり、微かに潮の匂いが漂ってきた。さすがに海辺とあって、夜風が冷たい。
「で…少しはスッキリしたのか?」
塔矢を振り返ると、彼は軽く頷いた。
「進藤くんが見えないってどういうことだ?」
俺は飲み終えたコーヒーの缶をゴミ箱に勢いよく放り込み、塔矢の目の前に立つ。
海辺から湿気を帯びた風が吹きつけ、塔矢の髪を乱す。手で顔にかかる髪をおさえている微笑が冷たく
沈んでいった。
「――ボクと彼は…同じ道を歩いて、一緒に生活して、父にもなんとか認めてもらって…ずっと一緒だって
…思ってた。」
瞳が揺れる。俺は気休めにもならない言葉を吐きだしていた。
「あのな…8年も一緒にいれば、倦怠期にもなるだろう?――それとも、彼がセックスできない身体になった
のを気にしてるのか?――ま、俺から見たらそんな気配はみじんもないがな。」
「多少は気にしていますよ。ストレスや過労でなる場合もありますから…でも、そうじゃないのはわかった
でしょう?」
「じゃ、冷たくなったのか?――いや、そんなわけはないな。彼はキミに惚れているとしか思えないが…」
「そう思います?」
「ああ。」
俺は胸にうっすらと重いものがつまるのを感じた。よく動く茶色がかった瞳が俺に向けられる度、俺は柄にも
なくときめいていた。すっきりとしたセクシーな後姿をずっと抱きしめていたいと思った。それを独占している
塔矢に淡い嫉妬を感じていた。だが、その塔矢は俺の目の前で進藤がわからないと言う。
「彼、ボクに飽きたのかな…。ボクはぜんぜんそんなことないんだけど。」
塔矢はボンネットに両手をついて空を仰いだ。長い睫毛がせわしなく上下した。
「彼に聞いてみたのか?」
塔矢は目を伏せて小さく首を振った。
380灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/26(日) 03:32:57.98 ID:???
「そんなこと、怖くて聞けないですよ…でも、聞いたほうがいいんでしょうね…。」
「さてと…そろそろ帰ったほうがいいんじゃないのか?進藤くんにあらぬ誤解をされるのはまっぴらだ
からな。」
俺は塔矢の前から離れ、右のドアに手をかけた。
「…ボクがどうして彼の前で他の人とセックスするか、わかります?」
「…え?」
「嫉妬されてると、安心するんですよ。ああ、まだ大丈夫なんだ、って。進藤がものすごく嫉妬して、
それで壊れそうなぐらい激しく抱かれると――まだボクは彼のモノなんだなって…よかったって思って。」
なまぬるい風が吹き抜けて、塔矢はアークティック・シルバーに輝くボンネットから離れた。そして、やわ
らかく笑った。
「…あ、そうだ。先輩、運転していきます?――慣れないことやったら疲れちゃって。」
「ああ、かまわんさ。Z4はいっぺん乗ってみたかったしな。」
塔矢がエンブレムのついたキーを差し出し、俺はそれに手を伸ばした。銀色に輝くキーが俺の手のひら
に落ち、かすかに、塔矢の冷たく長い指が触れた。
あの夜、シーツに俺が押しつけていた手。生々しく舌を絡め取り、思いのほか力強く引きよせられて長い
間キスしていた。間接照明の黄色い光に照らされた記憶が、一気に俺をレッド・ゾーンに叩きこんだ。
塔矢の手を掴み、引きよせた。
「えっ…?」
俺は腕の中に塔矢を抱きとめていた。俺はいったい何をやっているのだろうと考えながら。我ながら節操
がないと思う。欲望のままに進藤を襲ったというのに、今は儚く闇に溶けてしまいそうな塔矢を抱いている。
洗いたての髪の匂いに鼻をうずめ、俺はじっとしていた。
「岸本先輩?」
不安げな声。俺はやっと現実に引き戻されてパッと手を離した。
「いや、すまん。おかしなことをするつもりはないんだ。」
視線をそらしたまま、ドアを開けてシートに滑り込み、イグニッションをまわした。

        ◆        ◆         ◆
381灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/26(日) 03:36:54.21 ID:???
俺はデスクの上に分厚いファイルを投げ出して、黄色のラインマーカーを手の中でもてあそんでいた。来
週までに読みこまなければならないファイルの内容はさっぱり頭の中に入っていかない。
眼鏡を外して目頭をおさえる。
不意にデスクのIP電話が点滅して、不愉快なコール音に俺は飛び上がった。受信ボタンに触れると、入社
して間もない新入社員の固い声が聞こえてきた。
「あ、あの…加賀さまからお電話が入っているんですけど…。えっと…。」
俺は即座に繋げと言った。
「よう、岸本。なんだよオマエ、さっきからケータイのほうにかけまくってんのにちっとも出ねえじゃねえか。
いま、ちょっといいか?」
俺ははっとして椅子にかけた上着の中をさぐった。サイレント・モードにしたままぼんやりしていたのだ。
俺は丁重に詫びるとエルゴノミクスチェアに深く掛け直した。
「あのな、二、三、確認させてくれ。オマエが出してきたデューデリファイルにはない記載だが…」
ガラスで仕切られたパーティションのドアを俺は凝視して、向こうで受話器を持ったまま、不安げに俺を見て
いる新入りにドアを閉めるよう、手振りで示した。
ひとしきり、先週渡したファイルの内容について話し終えると、ふいに加賀が訝しげに聞いた。
「…岸本、オマエ、なんか具合でもわりーのか?」
「いえ、何かヘンですか?」
「なんかシャキッとしねぇなぁー。夏バテか?やりすぎか?」
加賀の遠慮ないジョークに、俺は乾いた笑いを洩らし、上着から携帯を取り出してずらりと並んだ「加賀」の
名前をながめた。加賀と俺はほぼ毎日のようにやりとりしている。下手をすると、社内の同僚よりもコミュニ
ケーションの頻度が高いほどだ。
携帯メールのボックスを開ける。受信が5件。うんざりしながら開けると、一通は4月に転職していった元同僚
から。相談に乗っていただきたいことがある、だと?どうせ転職先で手詰まりになって俺に泣きつくつもりだろう。
――削除。
二通目は先月、つきあいで嫌々行ったクラブの女からだ。メールで営業しようなどというお手軽な魂胆が気に
食わない。――削除。
三通目。同じフロアにいる女性クラーク。最近、疲れてるようですが大丈夫ですか?社内なのになんで携帯
にメールをしてくるのか、下心が見え見えで面倒くさい。――削除。
四通目。件名なし。進藤。
「そーいや、進藤はどうした?脈ありそうか?」
メールボックスの中の名前と加賀の声が完全にシンクロして、俺は思わず口走ってしまった。
「ああ、進藤くんか?寝たよ。」
「マジか!?」
382灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/26(日) 04:25:39.65 ID:???
加賀が受話器の向こうでニヤついているのが手に取るようにわかった。俺は言ってしまったことを後悔した。
こんなことを言えば、加賀にどう突きまわされるかわからない。だが、俺は自分自身がひどく混乱していて、
その出口を求めていた。
「ついでに言うと、塔矢とも寝た。」
今度は加賀が言葉を失った。
「オマエ…それ、本当か?…チャッカリしてるのか節操ないのかわからねぇな。」
「ああ、進藤くんにもそう言われたよ。」
俺は脈拍が上がるのを感じながら、進藤からのメールを開いた。
【今日、会えますか?】
頭の中が真っ白になった。今日、会ってどうしようというのだろう。あの日から一週間と経っていない。塔矢との
危険なドライブを疑われているのだろうか?それなら、何もなかったと言うしかない。だが、一言だけのメール
に俺はひどく甘い誘惑を感じ取っていた。加賀が受話器の中から言葉をかけてきた。おそらくは俺にあきれて
いるのだろう。
秘書がバインダーに挟んだ書類を持ってガラスのドアをノックした。俺は頷いて手招きした。
「加賀さん、その件については今度ゆっくりお話させていただけますか?明日でも結構です。」
俺は営業用の声でそう言って、デスクの上のペンを取った。

――夜9時。
俺は人もまばらになった事務所を出ると、携帯をたしかめた。
一度、ビルの玄関を出て、裏手の小道にまわる。オレンジ色の街灯の下に見慣れたシルバーの車を見つけて、
俺は小走りになった。
黒いシートに身体を滑り込ませると、進藤のしっかりした手が伸び、俺の肩に触れた。
この前よりもさらに薄い布地のTシャツの上にストライプのシャツを重ね着して、ウェストが見え隠れするジーンズ。
俺は身を乗り出して進藤の唇を吸い取った。
かすかに煙草の匂いがして、進藤の右手が俺の肩を撫であげた。
唇が触れただけで離れた俺を進藤が上目遣いに見た。
「塔矢は、今日、名古屋で仕事してる。」
俺はしばし、胸の奥底に痛みを感じたが、進藤のガラス玉のような瞳とシャツからのぞく象牙色の肌がそれを
押し流した。
「俺のところへ来るか?」
進藤は無言のまま頷き、エンジンをかけた。
(つづく)
383名無しさん@ピンキー:2011/06/26(日) 09:27:31.40 ID:???
ますます盛り上がってきましたな(;´Д`)ハァハァ
無理をせずゆっくり続けてください(;´Д`)ハァハァ
384名無しさん@ピンキー:2011/06/26(日) 09:59:25.31 ID:???
灼熱たんきてたー
深夜の投下乙です!
若先生が岸本ぬっころすんじゃないかとドキドキしてしまったw
あと岸本、後輩の相談に乗ってやれよw
メール削除しまくりワロタ
ヒカルたんからのメールだけ(;´Д`)ハァハァなのな、気持ち分かるが…
翻弄されっぷりがいいな(*´Д`)
385灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/27(月) 03:28:47.91 ID:???
玄関を開けるや否や、進藤は暗がりの中で俺にしがみついてきた。俺はよろけながらそれを
抱きとめて白い歯がちらりとのぞく唇に触れた。
唇が触れた瞬間から、熱を持って濡れた舌をさぐり合い、俺は薄い黒のTシャツをずりあげて
滑らかに走る腹筋や胸筋の起伏を指でなぞった。
進藤は激しいキスの間から詰めた息を漏らしていた。俺の背中を強く両腕で締め、腰をすり
つけてきた。進藤が俺を求めている――スーツとジーンズを通していても彼が欲しがってい
るのがはっきりとわかった。
手探りでジーンズのボタンを外して、コットンのボクサーパンツの中に指を滑り込ませた。
「んっ…!」
進藤は俺に舌を吸われたまま、低く呻いた。ぴったりとした下着の中で、固くなったものが窮屈
そうに押し込められていた。俺はもどかしくなって、玄関のフロアマットに進藤の体を押し倒した。
ジーンズにつけていたウォレットチェーンだろう、カシャカシャと騒がしく床を擦る音がした。
下着を押し上げているそれを手で包む。それはすでに固くなっていて、先端から先走りが俺の手
のひらにわずかについた。俺はボクサーパンツの中から一気に引きずり出した。
進藤は呼吸に胸を上下させながら宙を見ていた。真っ暗な中で、眼と濡れた唇だけが外から漏
れてくる光に反射して生々しく光っている。
俺はかがみ込んで、進藤のまっすぐに屹立したものを咥えると、体がピクンと跳ねた。俺との逢
瀬の前に体を洗ってきたのだろう、石鹸の匂いがした。俺は夢中で吸い上げ、舌先で亀頭を舐
めまわした。
「…気持ちイイ…」
進藤がどんな表情をしているのか、俺は気になって体を起こした。
半分閉じられた長い睫毛が艶めいていて、小さく開かれた唇からは短く早い息が漏れ続けていた。
進藤が睫毛の下で揺れる瞳を俺に向けて微かに笑った。
「会いたかった。」
――愛おしい。
「俺もキミに会いたかった。」
俺は進藤をきつく抱きしめる。愛おしすぎて、身体中がピリピリ痺れる。
「アハハ――急に呼び出したりして、無視されるかなって思ってた。」
「俺だって、遅くまで待たせて帰られたらどうしようかって思ってたよ。」
俺はクスッと笑ってやわらかい唇にキスした。溶けるような肌をくまなく味わいたくて下着をジーンズ
ごと膝まで下げた。
「ん…ここでヤるの?」
俺はそこでやっと気づいて、進藤を見下ろした。真っ暗な中で、胸から膝まで裸の肌を晒している姿
が妙に淫らで、俺の頭を一気にスパークさせた。腰を抱いてうつ伏せにし、その隙にジーンズから長
い脚を引き抜く。進藤が息を飲んで声をあげた。
「岸本さん…ベッド…で…。」
俺はスーツの上着を脱ぎ捨て、進藤のすべすべとして滑らかな尻に吸いついた。太腿の裏から尻に
向かって舌でたどる。身体が跳ねて腰が浮いた。俺は自分でもみっともないぐらい息を激しく弾ませ
ながら、尻の谷間を舌でまさぐった。
「あー!ソコ、ダメっ!」
進藤が鋭く抗議をした。だが、そんなものはおかまいなしに、俺はわずかに盛り上がった襞の塊りを
探し当てて、舌先でくすぐった。ヒクッと喉が震わせて、進藤が呻いた。
指先で襞を押し広げてゆっくりと舌を動かすと、うわずった声が漏れた。
「ああっ…あっあっあっ…あ・・・いッ・・い・・れて…」
386灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/27(月) 03:30:54.68 ID:???
快楽に翻弄されながら、進藤が俺の左手を掴んだ。
「ローション、持ってきてるんだろ?」
「ん…あれ…の中…」
俺は床の上に落ちたワンショルダーバッグを引きよせて、片手でその中をかきまわし、プラス
ティックの冷たい容器を探し当てた。手探りで手のひらに絞り出す。出しすぎて手のひらから
溢れ、カフスボタンをつけたシャツの手首がベトベトになった。
なんだってこんな日にカフスなんかつけた長袖シャツを着ているのか、俺は自分に毒づいた。
ジェルを尻の谷間に塗り付けると、まだ温まりきっていないジェルの冷たさに進藤の身体が
ヒクリと震えた。
指先で丁寧にアナルの周りを撫であげる。まだ固さが残っているが、俺は待つのもじれったくて、
指を強引に沈めた。
最初の一撃こそ早急だったが、後孔を広げるようにして円を描きながら出し入れしてやると、徐々
に艶のある呻きが漏れだした。人差し指に中指を足して、入り口をゆっくり往復する。
「あ…イイ…もっと…して…」
進藤が片頬を床につけて、潤んだ目で俺を見た。どうやら、進藤は後孔そのものだけで感じるら
しかった。普段の彼とはかけ離れた姿に俺は眩暈がするほどそそられ、欲望ではちきれんばか
りになった股間を重だるく感じた。
「欲しい?」
指が三本入ったところでそう囁くと、進藤は小さく頷いた。乱暴に彼の身体を仰向けに転がした。
胸までずりあげられたTシャツと脱げかかった靴下だけの身体が卑猥さを醸していた。俺は立ち
上がると、傍らの壁のスイッチをつけた。玄関先の黄色い電気がともり、進藤の肌をうっすらと
飴色に照らし出した。
進藤は一瞬、虚をつかれたかのように目を開いた。俺はズボンのジッパーを下ろし、固く熱を持
った一物を押し当てた。そしてすらりと伸びた脚を肩の上に掛けさせ、進藤の中へ欲望の証を
突きいれた。
「はぅんッ・・・!」
きつい入り口を擦るたびに、俺は歯を食いしばって堪えた。少しでも気を抜いたら暴発してしま
いそうだった。
「は…ん…イイ…」
かすれた声がして、気がつくと、進藤の左手が自分のモノをおずおずと撫であげていた。俺が身
体を揺すり上げるたびに手の動きも激しくなり、熱に浮かされたような喘ぎが漏れた。
俺に犯されながら自慰に耽る進藤に、俺は鋭い興奮を覚えた。
俺は前立腺のポイントに雁首を当てて身体を揺すった。
「あっ…あっ…そこ…イッちゃう…」
手の動きが早まり、床に押し付けられている背中が浮いた。入り口がざわざわと俺を締めつけ、
俺ももう限界だった。
「んあっ…!」
進藤が声を上げて達した。俺は一瞬遅れて進藤の中に放ってしまった。
(つづく)
387名無しさん@ピンキー:2011/06/27(月) 08:21:13.21 ID:???
続ききてたーーーーーーーーーーーーーーー!!
灼熱たんありがとう!
ヒカルたんのすべすべの尻(;´Д`)ハァハァ
靴下だけとか…もうたまらん(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
冷静で皮肉屋っぽい岸本がヒカルたんに翻弄されとるね
会いたかったとか岸本のくせに!岸本のくせに!ヽ(`Д´)ノって
心の中で三回ほど叫んだ…(´・ω・`)
388名無しさん@ピンキー:2011/06/27(月) 18:38:07.65 ID:???
おねだりヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
俺も会いたかったって言われたい
つーか、ヒカルたん甘えたいんだろ?そうだよね?
可愛いよ
389名無しさん@ピンキー:2011/06/29(水) 21:15:57.13 ID:???
ヒカルたああぁぁん!!!エロすぎるよおぉおオオ!!!!ハァハァ( ;´Д`)ハァハァッ!!
灼熱たん無理せず創作に励んでなあ!続き楽しみにしてるYO!!
390灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 13:16:21.92 ID:???
俺はしばらくの間、進藤の身体の中に入れたまま、性急なセックスの余韻を噛みしめていた。
「悪いな…つい、中に出してしまった。」
「じゃ…洗わなきゃ…」
興奮のおさまったものを引き抜いた。
精液がわずかに床にこぼれ落ちた。俺と進藤は息を弾ませながら見詰め合った。俺はそこで
はじめて、クーラーすらつけずにいたことに気付いた。俺も進藤も全身から汗が吹き出していた。
ようやく周囲の視界が広がり始めた。脱ぎ棄てられた服。鍵や携帯やジェルのチューブ…散乱
したいろいろなもの――。
「岸本さんって結構、激しいんだ。」
進藤が笑った。――俺は散らばった服を拾い集め、進藤の身体を抱き起こした。
「シャワーしなきゃな。」
バスルームに進藤を追いたて、俺は急いでリヴィングと続きになっているベッドルームのエアコン
をつけた。そして、レースカーテンだけのアルミサッシの窓に遮光カーテンとブルーのカーテンを
重ねて引いた。生活臭の薄い部屋で、俺はふと冷蔵庫にビールぐらいしかないことを思い出した。
あたふたとコーヒーマシーンにコーヒーの粉をぶちこみ、「アイスコーヒー」にセットして、冷凍庫
の中にロックアイスが2袋あることを確かめた。それでも心配になって、キッチンカウンタの上に
立てかけてあるデリバリーメニューの束を取り、ぱらぱらとめくる。場所柄、24時間頼める店
は山ほどある。俺は携帯を取って夜中までやっているカフェに電話し、軽食と飲み物を思いつくま
まに頼んだ。携帯を閉じてほっとしたのも束の間、はたと気づいて今度は洗面所の棚からタオル
を引っ張り出し、バスルームの前の脱衣カゴに置いた。
ドキドキしすぎて頭の中がまとまりがつかなかった。夏用のスーツを脱いでパイル地のガウンに
着替え、ハンガーにスーツを掛ける。コーヒーマシーンがゴホゴホと音を立てた。ものの少ない食
器棚からマグカップを2つ取り出して入れる。口に入れると普段のより濃いような気がした。俺は舞
い上がって味覚までおかしくなっているのだろうか。そわそわと辺りを見回し、ベッドの上掛けをめく
りあげた。シーツを触ってみて、昨日、クリーニングからかえってきたのを敷いたばかりなのを思い
出して少し安心する。…一体、俺は何をやっているんだろう。いまさっき、勢いにまかせてセックス
したものの、現実感がまるでなかった。そもそも、突然のメールをもらってから、俺は地に足がつ
いていなかった。
『会いたかった。』
伏し目がちの瞳が俺を見てそう言ったのが信じられなかった。
その一方で、塔矢の横顔が脳裏を横切った。塔矢には申し訳ないと思う。だが、これは成り行きと
いうものだし、彼自身、進藤の気持ちが離れているのを直観しているのだ。
――俺のせいじゃない。
俺はマグカップを握りしめて頭を振った。
「ふう、涼しいー。」
進藤の声に俺の思考が中断された。バスタオル一枚に包まれた身体はどこも無駄がなく、均整が
とれている。
「コーヒー飲むか?」
進藤が頷いて俺の手からマグカップを受け取って口をつけた。
「岸本さんて、濃いの好きなんだ?」
彼が何を言っているのかわからなくて、一瞬、さっきの玄関での情事のことかと思った。
「砂糖、ある?」
――しまった。アイスコーヒーにするはずのものをそのまま渡してしまったのだ。いつもより濃いと
思ったのは気のせいではない。俺はあわてて箱に入った角砂糖と、コップにさしてあるスプーンを
差し出した。
「そういや、岸本さんにはコーヒーおごってもらったんだよね、初めて会った頃。」
「そうだったか?」
「うん、そう。あの時は岸本さんがスゲー大人に見えた。」
「今は?」
391灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 13:18:25.20 ID:???
「今も…かな。…なぁ、シャワーしてこねーの?」
進藤が一歩近づいて、まだ濡れたままの茶髪をストンと俺の胸に落として囁いた。
「まだ、したいし…。」
俺ははじかれたようにバスルームへ向かった。全身が甘く痺れていた。ボディソープを泡立て、
急いで身体を洗い流した。今すぐにでも進藤の身体をベッドの上で乱したかった。
身体を拭くのもそこそこに出て、リヴィングに戻ると進藤が大きなバスタオルに肩まで包まるよ
うにしてソファの上に浅く腰かけていた。背中に腕をまわして唇を重ね、首筋を唇でなぞってい
くと、俺の肩にまわされた手がガウンを握りしめた。
「今日は…ちょっと手ごわい相手だったんだけど…岸本さんから返事もらって、ソッコーで終わ
らせたくって、早碁みたいな感じだった…でも、検討長くて意味ないじゃんって感じで…」
小さく喘ぎながら、進藤は声を上ずらせてとりとめもなく喋り続けた。
「それからアセって家帰って…シャワーして…一番エロっちぃ服出して…結局、時間ギリで…」
小声で喋り続ける進藤がどこかあどけなく、この一日、進藤の頭の中は俺でいっぱいだったの
かと思うと切ないぐらい胸が締めつけられた。
「…昨日は岸本さんで抜いちゃった…。」
それは俺も同じだった。あの日以来、俺は肌の感触を思い出しながら頭の中で進藤に次々と
卑猥な姿をさせては犯しまくる幻想が止まらなくなっていた。だが、そんなことはおくびにも出さず、
俺は意地悪く聞いた。
「どんな俺だったんだ?」
「え…。」
「俺も毎日、キミを犯してたよ…恥ずかしい体位にして、何度も。」
進藤は俺から目をそらしてまばたいた。長い睫毛が小鳥の羽のようにパタパタと上下し、耳が赤
く染まっていた。
俺はソファの上に上半身を押し倒すと、淡い色を帯びた乳首を舌でくすぐり、軽く噛んだ。
「んッ…!」
身体がピクンと跳ねて、進藤が伏せた睫毛の奥から熱っぽい目で俺を見詰めていた。
突如、玄関のチャイムがかん高く鳴り響いた。表のオートロックからの音だ。デリバリーが来た
らしい。ちょうどいいところで来るとは、やってくれる。
「ちょっと待ってろよ。」
ガウンの襟をなおし、財布を持ってオートロックを解除する。ほどなく玄関先に現れた配達人は
きれいに彩られたフィンガーフードのプレートと、冷えた飲み物がいくつも詰まった袋を俺にあず
けた。会社で金持ち外人どもに向けてやるプレゼン中に出るようなちまちました食い物に俺は失
笑した。俺が気合を入れた限界はこんなもので――考えてみると、俺はいままでデートだの恋人
と食事だの、そんな浮付いた雰囲気に呑まれたことがない。遊びで誰かと適当に付き合うことは
あっても。
「何か食べるか?飲み物も…まあ、何でもあるな。」
進藤はソファに身体を横たえたまま、ふるふると首を振った。
「あとで…。」
俺は頷いて冷蔵庫の前に立ち、それらをがさつに放り込んだ。
タオルを剥がし、進藤の身体にのしかかるようにして、再び乳首に噛みついた。喉が翻った。
「で?あのあと、塔矢に犯してもらったのか?」
「…ん…それ、ムリ。…アイツ帰ってきてからヤリたそうにしてたけど…口でイカせた。」
「俺にはヤラせるのに?」
俺はきれいな稜線を描いている胸に歯を当てて、肩まで撫であげた。
「…ッ…!岸本さんは…特別・…。」
392灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 13:20:26.14 ID:???
俺は進藤の肩をゆるく噛んだ。甘い呻きが漏れた。俺は恍惚となり、つぎつぎに肩や首筋を噛
んでいった。はちみつ色のやわらかい肌に俺の歯のあとがうっすらとつき、そして消えていく。
――特別――その響きに俺は溺れた。それが俺のテクニックのことなのか、それとも俺自身
なのか、そんなことはもはやどうでもよかった。
「加賀でもよかったんじゃないのか?」
「…え…加賀さん?…やだよ…」
俺は真意を確かめようとして、ロクでもない愚問をしてしまった。心臓が騒がしいぐらいバタバタ
と騒ぎ、俺は手つかずだった左の乳首を歯の間に挟んで引っ張り上げた。
「んあっ!」
進藤の身体が浮いた。脚の間にあるものが徐々に持ちあがっていた。塔矢でも加賀でもない
…俺にしか見せない進藤が目の前にいる。――被虐趣味、つまりM―俺はそう確信して、うすい
パイル地のガウンを止めていた紐をゆっくりと抜き取って脱ぎすてた。両手首をつかんで頭の上
で交差させ、細長い帯のようなそれを絡ませていく。うかつに関節を縛るとやっかいな事態になり
かねないが、手首の少し下なら大丈夫だろう。紐の両端を持ってきつく引き絞った。
進藤の表情をうかがうと、うすく唇を開いてトロンとした目つきで俺を見ていた。
「こんなことなら、縄でも用意しておけばよかったな。」
「え…」
艶を帯びてゆらゆらと揺れる瞳。
「キミをいやらしい姿に縛りあげて楽しむためだ。…アナルが物欲しそうにひくついてるのが見える
ようにな。」
俺進藤は頬を紅潮させ、目をきつく瞑って激しく頭を振った。
片方の足首を掴んで、そのくるぶしを舌先でくすぐると、つま先がぴくりと震えた。
「ンッ…!」
そのまま、ふっくらとした足指の裏を舌でなぞり、一本一本、淫らな音を立てて舌で転がすように口
に含んでいった。
「はン…い…や…」
「ほう。ここが感じるのか?それとも縛られて感度が上がったのか?」
「や…だ…岸本さ…」
脚の間で横たわっていたかわいらしい一物が呼吸をするようにゆっくりと頭をもたげていた。俺は彼の
猫っ毛がかって細い髪をかきあげてやる。
進藤は俺に訴えるような潤んだ目でせわしない呼吸を繰り返していた。
指の腹でふっくらと盛り上がった後孔を、触れるか触れないかほどに円を描いて撫であげながら、足の
指をしゃぶった。
「はァんッ!」
進藤が鋭く叫んで脚をガクガクと痙攣させた。腕を頭の上で固定されたままゆるく勃起している姿に、
俺は加虐心の高まりを感じていた。さっき玄関で進藤のアナルに締めつけられて果てた一物が再び
脈打っている。
俺は脇にあるテーブルをずらして空間を広げると、進藤の腰を抱き上げ、ソファから引きずりおろした。
「…痛ッ!」
ゴトッと鈍い音を立てて進藤の身体が床に転がり落ちた。
俺は仁王立ちになって乱暴に進藤の髪を掴み上げ、鼻先に勃起したものを突きつけた。
「あ…」
進藤は怯えたような目で俺を見あげたが、足をずらして膝立ちに座り直すと、舌を出して俺のモノを咥
えこんだ。
393灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 13:22:32.90 ID:???
進藤の温かい口腔がうねりながら切先に吸いつく感触に、俺は陶然となって思わず呻いた。
――予想以上だった。ビロードのような舌がリズミカルに動き、強く弱く口腔が吸いつく。やわらか
な唇が俺を締めあげ、雁首の一番敏感なところを舐め取るように刺激してきた。
俺は進藤の頭をおさえつけると、前後に身体を揺すった。
「んッ…!ぐふッ…!」
進藤は呻いて眉間を顰めた。
「歯を立てるなよ。」
やわらかい髪を掴んで腰を叩きつけるうちに、進藤の目の端にうすく涙がたまり、ポロポロと流れ
落ちた。俺は獣のように高ぶる心を抑えきれなくなり、浅く深く進藤の唇を犯し続ける。
「横からもだ。」
唇から燃えたぎる一物を引き抜くと、進藤は息苦しさから解放されてハァハァと激しく息をついた。
頭を掴んで唇の間にそれを挟ませる。
「ん…クッ…!」
進藤は舌を出して裏筋に当て、小刻みに動かし始めた。先から根元まで、側面をたどっていく。
俺は背筋を反らして荒く息をついた。閃くような快感に膝が震えた。
あやうく射精しそうになってすんでのところで身体を引き離す。
進藤は両手を身体の前で交差させたまま、ぺたりと床にへたりこんでいた。呼吸に合わせて肩が
上下している。パイル地の紐で括られた両手を持ちあげると、淡くピンク色に染まった亀頭をのぞ
かせたものが鋭く上を向いていた。先から透明な液体が溢れかえって床に染みをつくっていた。
「――フェラをさせられて濡らしてしまったか。」
「やっ…」
「ソファに手をついて足を開けよ。」
「…!」
大きな栗色の目が震えながら俺を見あげる。
「どうした?フェラのご褒美をやろうと思ったが。」
次に来るものを予感してか、進藤は耳まで赤くなって俯き、身体をモジモジと動かした。
腰を持ちあげて立たせる。
「や…恥ずかしいよ…。」
両腕が固く結ばれているせいで、肘をソファにつくと、小ぶりながらプルンとした尻が高くもちあがり、
蛍光灯の下に細部まであますことなく晒された。
その前に膝をつき、足の付け根を舐め上げる。
「は…っ…!」
「もっと足を開かなきゃな。してやらないぞ。」
低くそう言うと、彼は鼻を鳴らしながら、そろそろと足の間隔を広げた。脚の間に高ぶったものをすり
つける。俺はそのまま背中を覆うように身体を伸ばすと、両腕を拘束している紐の結び目に指を入
れてほどいた。やや鬱血して冷たくなった指先を取り、口に含み入れる。
唾液を絡ませるようにして舌を這わせ、音を立てて吸いあげる。
そしてその手を後ろに導いた。ソファの上にふわりと散った茶髪をかきあげて耳元で囁く。
「自分で広げるんだよ。」
肩がぴくっと震え、掴んだ手首が虚しく抵抗する。
「コレが欲しいんだろう?」
394灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 13:24:37.12 ID:???
「ん…あ…」
尻の谷間に沿って高ぶったものを這わせると、進藤はそれに呼応するように細かく尻を動かした。
俺は再び床の上に座ると、足の間から進藤の長い手をくいと引っ張り、すでにざわめいている
後ろの口に指先を当てさせた。
俺はしびれを切らして指先ごと、ヒクヒクとうごめく穴に舌を当てた。
「はぁんッ!」
進藤が悲鳴を上げた。唾液をのせていくように、やわらかくなりかけたすぼまりに舌を当てていく。
膝がこまかく痙攣し、喉の奥からか細い声が長くひきだされた。唾液が産毛もない門渡りや、そこ
に当てている指を伝って流れ落ちた。
俺はそこから唇を離し、内腿を撫でながらながめまわす。
「ん…んぅ…」
進藤の白くて形のいい指が秘蕾にめりこみ、そしてツプリと沈められた。長い中指がためらいがち
に出し入れされ、淫靡な音を立てた。
「キミはここに入れられるのがよほど好きなんだな」
俺は低くそう呟いたが、その淫らな光景にとても平静ではいられなかった。
「は…や、やだっ…早く…」
「まだ入るだろう?」
おずおずと二本目が入れられる。
俺はわざと緩慢に立ち上がり、ソファの背にかけてあった進藤の服を拾い集めた。
「しばらくそのままにしてろよ。」
服を丁寧にハンガーにかけ、ベッドルームのクローゼットに吊るす。そしてベッド脇のスタンドテーブル
に置かれたジェルとコンドームのパックを手にとり、ゆっくりと引き返した。
指が三本、付け根まで沈められ、尻が小刻みに揺れていた。
「そのままって言っただろう?イケナイ子だな。」
屈みこんで頬を撫で、咥えこませていた指を外させる。進藤は子犬のような目をしばたいて俺を見た。
――彼が院生になる前に俺と勝負して負けたときを思い出した。あの時はただのフザケタ子供に過ぎ
なかった彼が、いつしか塔矢とともに棋界を背負う存在になり、甘いルックスと美しい身体を持つ大人
になっていた。そして――今は俺の思うがままに翻弄され、痴態を晒している――。俺は背中にゾクリ
としたものが駆け上がるのを感じた。
「イケナイ子はお仕置きだな。」
「はっ…んっ…や…だ…。」
俺は進藤の腰を抱え上げると、きゅっと上を向いた尻に手のひらを振り下した。
――パシッ。
鋭くはじける音が部屋に響いた。
「ひぁんっ…!」
背中が反り上がった。透き通るように白い尻が薄紅色に染まる。俺は容赦なく次々と振り下ろした。打ち
つけるたびに高い悲鳴があがり、クリーム色の肌が赤く染められた。
ようやく、手を止めて抱きかかえた進藤を見ると、肩で息をしながら、その瞳は潤んでどこか恍惚としていた。
「痛かったか?」
その問いかけに返事はない。俺は膝まづくと、薔薇のように色づいた肌にじっとりと舌を当てた。
「あ…んっ……!」
395灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 13:30:32.75 ID:???
俺は紅色に染められた肌を消していくようにやさしく舌でたどり、舐め上げた。
「ああーッ!」
進藤が甲高く絶叫した。
「あっあっ…岸本さ…ん…あ…いい…イイよぉ…」
――苦痛と快楽。ジェットコースターのようにこの間を駆け抜けていく進藤の身体は過剰なま
でに反応していた。
手探りで前をさぐると、そこはさきほど以上に固くなっていて、水っぽい液体がしたたるほどに
あふれていた。
俺のものも痛いほどに立ちあがっていた。
俺はジェルの存在など忘れて、開きかけた後孔を舌で湿らせた。進藤の淫らで切ない悲鳴が
漏れ、俺は猛り狂ったものをそこにねじりこんだ。
「アアーーッ!」
進藤の指先が皮のソファを掴もうとする鈍い音を上げた。脚のつま先が立ち、嗚咽のような声
がこぼれおちる。進藤の身体の中が俺を圧迫し、蠢き、そして掴んでくる。
俺はゴムすらつけるのを完全に忘れていた。腰を引くたびに、後孔の膜がわずかに引きずり出
され、俺のものにまとわりついた。何も考えられないほど熱く痺れあがり、俺は片手を腰の前
に渡して、進藤のものを激しく擦り上げた。
「はぁッ…イヤ…イク…イクぅっ!」
俺は目を閉じて唸り、進藤の中から抜き去った。そして、進藤の身体を正面に向かせると先走
りに濡れるサオを深く咥えこんだ。
「やぁ…イクぅぅっ!」
それは口の中ではじけ、俺の口腔に生ぬるい精液を吐きだした。
それを受けると同時に、俺も冷たい床の上で果てていた。

枕元のデジタル時計が鳴った。
俺はまだ朦朧とした頭でそれを取り上げ、目覚ましを解除した。
「ん…」
胸元で細い猫っ毛が揺れ、俺の首筋を掠った。寝がえりを打って俺の胸にぴったりと頬をつけ、
まだ茫然とした目を開く。
「すまんな。起こしたか?」
「ううん。――今、何時?」
そう言うなり、進藤が半分目を閉じたまま、俺の首に腕を絡ませてきた。
「岸本さんてさ…いつも何時ぐらいに会社行くのー?」
「そうだな…早い時は朝5時とか…遅い時は午後から行ったり色々だよ。」
進藤がふっと目を開けて微笑した。
「外資系ってやっぱ自由なんだ…」
「ま…リーダーかマネージャーになればな。」
「加賀さんに聞いたんだけど、岸本さんてエライ人の中で一番若いんでショ?しかも異例の
大出世だって言ってた。岸本さん、すっげ頭いいもんなー」
俺はクスッと笑いを洩らして進藤の髪を撫でた。
「たまたまさ。運がよかっただけだよ。それを言うなら、キミのほうがすごいじゃないか。最年少
棋聖で王座だろう?」
「んー…あー、それはそうだけど。」
「コーヒー、入れてくるよ。」
起きあがりかけた俺の手を進藤がつかんだ。
「…もうちょっと…。」
俺はやわらかくその手をふりほどいて言った。
「すぐ戻ってくるから。」
俺は冷蔵庫の中からフレンチ・ローストにしてもらったハワイ・コナを取りだした。ハワイ・コナと呼ばれるまがい物は多いが、これは正真正銘、希少品だ。当然、値段も張るがこういう特別な朝にはそれぐらいして当然だと思った。
396灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 13:34:54.08 ID:???
コーヒーメーカーに丁寧にセットし、スイッチを入れてベッドに戻る。進藤が枕をかかえてじっと
こちらを見ていた。
「…なんだ?」
俺は上掛けをめくって中に滑り込むと、前髪をかきあげて額にキスした。
「なんか…岸本さんて、眼鏡外すと印象ちがうなって思って。」
「ほう。そうか?」
「…コンタクトにしないの?」
「実は持っているんだが…眼鏡かけてるほうが表情が読み取られにくいからな。」
「なんで?…あ、そっか。仕事であんまりナメられたくない?」
俺は頷いて俊敏な動物を思わせるしなやかな身体を抱いた。
「キミは…たぶん、勝負する時はきっと今とは全然違う表情になるんだろうな。」
「…そうかも。岸本さんて、オレの知らないオレまで知ってるみたいだ…。」
そうだ。彼も今まで知らなかった彼自身を暴きだしたのは俺だ。塔矢ですら知らない彼を。
「キミは今日はどうするんだ?」
「ンー。午後から研究会と、それからちょっと取材入ってる…塔矢とセットで。」
俺はふたたび胸にかすかな嫉妬の炎がくすぶるのを感じて、進藤の身体を引きよせた。
「…キミ、本当のところはどうなんだ?」
「え…?」
「塔矢のことだよ。」
進藤はじっと俺の目を見据えた。
「こういうの…やっぱ浮気だよね…オレってサイテー…。塔矢のことは、好きだし、大切だよ。喧嘩も
何度もしたし、何日も口聞かなかったこともあるけど――やっぱりアイツなしじゃダメで。でも…。」
進藤は長い溜息をついた。
「でも…今は…塔矢が怖い。」
「…怖い?…って今更、彼の性格うんぬんの話じゃないよな?」
「ちがうよ。」
「…勝負での話か?」
「ちがう…そりゃあ、アイツ碁石持たせると鬼になるし、こえーけど…でも、そんなんじゃない。」
そう言ったきり、進藤は身じろぎもせずに視線を宙に向けた。
コーヒーメーカーがゴボゴボとできあがりを示して咳き込むような音をたて、進藤がベッドから起き
あがった。
「コーヒー飲も!…あ…なんか昨日、すげーデカい皿冷蔵庫に入れてたよね…あれ、何?」
「あ…ああ、昨日は結局食べるどころじゃなかったな…朝食代わりにしようか?」
俺はガウンを着ると冷蔵庫へ向かい、色鮮やかなカナッペやらジュレがぎっしり詰まったプレートを
引っ張り出した。
シャツを引っかけただけの進藤が興味津津といった顔でキッチンカウンターの上のプレートを眺め
て言った。
「すげー…レセプションで出てくるヤツみたい…あ、ケーキまである…もしかして、わざわざ頼んだ?」
「そうだよ。…ま、俺が考えつくデート飯の限界はこんなもんだ。馬鹿みたいだろ?…さ、シャワー
行ってこいよ。」
「…岸本さん…。」
進藤がこの上なく甘い微笑を浮かべて俺の前に立った。そして、唇が一瞬だけ、触れた。
397灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 14:01:24.75 ID:???
「ありがと。…じゃ、ちょっと待ってて。」
リヴィングのドアがパタンと閉じて、彼はそよ風が吹き抜けたように扉の向こうへ消えた。
◆         ◆        ◆
俺の話を聞き終えると、加賀はジロリと鋭く俺を見据えた。
ブルーの光が包み込むカウンター。金曜日とあって、その日は客も多く、あちこちで女たち
の嬌声や、男たちの笑い声がさんざめいていた。
俺と加賀はカウンターの隅でハイボールの氷をつつきまわしていた。加賀は半分ほど口を
つけたところで、コースターにそれを戻した。
「薄めたウィスキーってのはどうも飲む気にならねぇな。…で…岸本。」
俺はフレームレスの眼鏡を外すと、ゆっくりと拭きとった。
「オマエ…まさかあのガキに惚れたとか言うんじゃねえだろうな?」
眼鏡をかけなおそうとして、やめた。カウンターの上に折りたたんで置き、そして手元の煙草
をゆっくりと一本引き抜いて火をつける。
深く吸い込み、宙に向かって煙を吐きだした。
「加賀さん…。彼はもう子供でもないよ。成熟しきって…ちょうど食い頃って感じかな。」
俺はニヤリと加賀に笑いかけた。加賀は唖然としていた。
「オマエ…。」
「惚れてるのかどうかは俺自身、よくわからないな。――なにしろ、俺に恋愛なんて二文字は
なかったからな…。まあ、でも…たぶん、そうなんだろう。」
加賀は俺を睨みつけると、ハイボールを一気に流し込んだ。
「悪いこた言わねえ。火遊びはほどほどにしろよ。塔矢とアイツの間に割って入ろうとするなん
ざ…俺には危険としか言いようがねぇな。」
「わかってるさ。」
俺は宙に目を泳がせながら、小さく呟いた。
「――わかってる。…会いたかったなんて…言いやがって…嘘つけ。」
(つづく)
398灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/06/30(木) 14:12:00.03 ID:???
灼熱でつ。
なんかちと間があいてしまってすまん。実は色々ありますた。
出張ちゅう、会議でノートPC立ちあげて、ものすげーコワイ顔して・・・濡れ場のレビューをしていたんだがw

いやーーーー実は俺、海外からなんですけど、まさかアク禁食らうたぁ思ってませんでした。
で、すかさずVPNでアクセスして投下しようと思ったんですが、なぜかVPNが全部ダメ!w
こんなん初めてっすよ。。。ハァァ。
なーんかすげぇヤなヨカン…暴動でも起きるのかYO!?

おまけに出張から帰って来た⇒書斎の電気がぶっ壊れたw⇒ローソクともしてシコシコ制作
⇒なんか調子出ねぇw⇒しょうがねぇ、リビングにクッション敷いてやるか(食卓っつぅ便利なものは俺んちにないw)
⇒ケツ痛ェw⇒うわ、掘られまくったヒカルたんってこんな感じ?w⇒痛いトコ違うだろw
⇒ピンポーン★日本語できるヒカ碁オタの友達がヒカ碁完全版(もちろん日本語の原版)を全巻持ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
⇒「灼熱たん、ご希望のヒカ碁全巻もってきたお!」⇒あ、ありがとう友よ…お礼は俺のカラダでいいかい?
⇒「ふざけるなっ!」とヤカン投げつけられる⇒それをものともせず、完全版を熟読モードに入る俺
⇒ところで、灼熱たん、オフなのに仕事かい?⇒( ゚д゚)ハッ!い、いやこれは・・・(しどろもどろ)ってか、ベルセルク全巻貸してやるからとっとと帰れ!
⇒結局、ぜんぜんすすんでいないヽ(`Д´)ノウワァァァン!!(以上、一部デフォルメあり)

という事情でうpできませんですた。心配かけてすまん。
もうね、アク禁食らう事情もさっぱわかんねーし、めんどくせーので、とっとと2ちゃんねるビューア買っちまったぜ!
というわけで、次回からは大丈夫でつ。

いやいや、俺ってばエロの権化のくせに、
濡れ場書くのがつくづく苦手ときたもんだw ブラックコーヒーとエチーの下りは5つぐらいボツにしたんだが、メイツのみなたんが
(;´Д`)ハァハァしてくれるかどうか、未だにドキドキなんだお。ザーメソの1滴とは言わん!先走りぐらい出してくれれば俺としては
激しくウレシイぜ!
399名無しさん@ピンキー:2011/06/30(木) 14:32:47.75 ID:???
いろいろと大変だったみたいで…
気長に(;´Д`)ハァハァしてるんで無理せず進めてくだしあ
400名無しさん@ピンキー:2011/06/30(木) 18:32:20.13 ID:???
マゾのヒカルたんキター(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
だよなだよなヒカルたんはMだよな
わざとエロ服選んでやって来るヒカルたん、いけない子!(;´Д`)ハァハァ
岸本よ、柄になくドキドキする気持ち分かるぞ
俺はヒカルたんとサシで飯食う妄想ですらヤバイ
しかし惚れてるわりに大胆だなこのムッツリメガネが

灼熱たん乙でした
どうか無理はしないでくれよ
401名無しさん@ピンキー:2011/06/30(木) 20:11:46.72 ID:???
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
海外から怒涛の投下乙乙乙乙ーーーーーーーーーー!!(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
今回また一段といやらしい、エロ度高くてたまらん、まさに灼熱だお灼熱たん!(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
しっかしこのメガネのムッツリスケベのブラックコーヒー野郎は何回中出ししてんだ(゚Д゚)ゴルァ!!
とか思いつつも、アレだな、いい仕事しやがるな!
組み合わせ的にヒカルたんの淫乱小悪魔という特性を引き出しやすいというか
イケナイ子ヒカルたんがますますイケナイ子でいやらしくかわいらしくまったくけしからん子に
開花していくのがもう…!(;´Д`)ハァハァ
Mっ子ヒカルたんに最適のどS野郎で嫉妬しつつ(;´Д`)ハァハァ しつつすげえ忙しいんだが…w

しかし灼熱たんのライフスタイルと岸本ってなんかかぶってそうなイメージがあるんだけどどうなんだろ
オレにはすでに灼熱たん=岸本の顔でカタカタとキーを叩いている姿が浮かんでたりするw
>>398は岸本フェイスを浮かべながら読ませていただきますた
すげえ面白かったけどなんか大変だったみたいだね
ほんときしも…いや灼熱たんのペースでいいんだからな!
ほんと読ませていただけるだけでありがてえんだし
会話にしか出てこない若先生の存在感が少し怖いとか思いつつまた待ってます
ありがとな!
402名無しさん@ピンキー:2011/06/30(木) 20:27:17.57 ID:???
あ、「コーヒー飲も!」
ていうヒカルたんいいなあ…かわいいいいい
淫乱セクロスの後とは思えないヒカルたんの無邪気で奔放な可愛らしさがいいね
とか言いつつ(;´Д`)ハァハァ しつつ二回めの熟読に入ってるオレ(゚∀゚)
ブラックのアイスコーヒーうめぇ
灼熱たんのヒカルたんは中学時代のまだサイがいたころを思い出しちゃって
ますますエロいんだなあとしみじみ
ああああああああ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
403名無しさん@ピンキー:2011/06/30(木) 21:05:46.33 ID:???
俺もヒカルたんのオナニーのオカズにされたいよ(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんがイソイソとおめかしして会いに来てほしいよ(;´Д`)ハァハァ
んでヒカルたんの尻の穴の縁が捲れあがるのを間近で見たいよ(;´Д`)ハァハァ
404名無しさん@ピンキー:2011/06/30(木) 23:31:41.89 ID:???
捲れあがるってのがいいよな(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんの尻の穴の縁とかいやらしいにもほどがあるよ…ハァハァ(;´Д`)
オレのヒカル…!
405名無しさん@ピンキー:2011/06/30(木) 23:57:43.56 ID:???
>>401
俺も灼熱たん=ブラックコーシィな脳内変換してるww

灼熱たん!海外から下半身爆発しそうな小説うpしてくれてありがとう!!
ブラックを翻弄しまくりのヒカルたんマジ天使な小悪魔だな(;´Д`)ハァハァ
若のみならずヒカルたんとも肉体関係を持ってしまったブラックが
この先平穏な日々を送れるとは思えないな...あーどうなってしまうんだろう
ますます続きが気になるなあ!
しかしひとまず乙ですた!くれぐれも無理しないでなあ!
さて上に戻ってまたヒカルたん( ;´Д`)ハァハァしてから寝るとしよう
406名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 00:47:29.53 ID:???
>>404
まてまて
ヒカルたん独占は法により禁じられてる

メイツもムッツリメガネも油断ならんな
ヒカルたんのチンコも尻もみんなの物だよ(;´Д`)ハァハァ
407名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 12:59:54.83 ID:???
ヒカルたん「オレの尻もチンコもオレのもんだヽ(`Д´)ノおまえら触るなよおおおおお!」
408名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 21:40:29.91 ID:???
触るよおおおおおお(;´Д`)ハァハァ
409灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/04(月) 14:08:14.22 ID:???
こんばんは。 きしも…イエ、灼熱です。
なんか俺=ブラックコーシーにされていて、嬉しいやら恥ずかしいやらでw
実態はというと・・・・イヤイヤ、これは本編終了後にぶっちゃけることにしようw

現在、俺は作品のちょうどターニングポイントをせっせと制作中であります。
前回は強制フェラ+強制オナヌ+スパンキングという、絵に書いたようなSM入門コースで、
さすがにスパンキングはドン引きされるかしらあ???と軽めに――。
いあ、俺もスパンキングなんて苦手だしw 
結果、メイツ諸君はさほどでもなかったくさいので、岸本くんの変態度を1ポイントだけ格上げ中。
現在、エロ場と非エロ場のバランスをどないするか、あっちこっち足したり削ったりしてますな。
あと2、3日で完成するか!?
俺的には、エロ場ばっか書いてるのもヤなんで――ボツにしたエロ場が死屍累々と俺のノートやデータに・・・。
ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!

≫400
ヒカルたんはMとしか思えない!
だいたいだな、コミックスであっちこっちエロい格好しやがってコラw
完全版見てたら、第80局の表紙、ハワイアン・スプラッシュ咥えてビミョーなM字開脚のヒカルたん・・・
うおおおおおおおおおおおおおおおお!なんですか小畑先生そのサービスショットは!
制作中にボッキしたではないか!できればハワイアン・スプラッシュより俺のてぃむぽを・・・(;´Д`)ハァハァ

≫401
はい、けしからんですなー小悪魔どころじゃありませんなーもう魔性の子ですわなー
俺が岸本かどうかは後日w

≫402
やっぱりバレてるw
俺が一番好きなのはサイが消える直前ぐらいのヒカルたん。
設定上、ちょとアキラ化してる大人なヒカルたんを書くつもりが・・・・。

≫403−404
「めくれあがる」って表現、いいですなーーー。そのボキャブラリーは俺にはなかったっっ!Σ(゚д゚lll)ガーン

≫405
ブラックの運命も気になるところであります。これもボツ案多数w

≫406
いったいどんな法だよ?w
ってか、ヒカルたんをみんなで仲良く輪姦…ていうのも…(;´Д`)ハァハァ
うを!?なんか新しい設定が・・・!
出演男優&汁男優を揃えねば!(と、完全版を熟読)

というわけで、メイツ諸君、どうもありがとうっす!
410名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 19:34:02.74 ID:???
>>409
灼熱たんこんばんは!っていうか乙であります!!
物語は佳境に入ってるんだね…ますますいやらしく(;´Д`)ハァハァ できそうで
オレの股間が期待に満ち満ちてパンパンに膨らんでるよ!(;´Д`)ハァハァ
なんか綿密なプロット練ってるんだなあ、すげえよ(*´Д`)
それがまたブラックコーシーっぽくて感心してしまったお
メガネをキラリーンと光らせながらカタカタとキーを叩く灼熱たんの姿が
見えた!(エロシーンでも表情は一切変わらないのだった)

魔性の開脚少年ヒカルたんはまたブラックコーシーにどんなお仕置を受けるんだろうか
とゴクリ…(;´Д`)ハァハァ
正直、スパンキング&強制フェラはあの二人の中学時代を思い返すと興奮度が増して
何回も読み返して楽しませてもらったよ!
たまに地下の碁会所がチラついた気がする

灼熱たん、続きすっげえ楽しみだけどどうか無理せず灼熱たんのペースでうpってくだしい!
411名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 21:03:41.67 ID:???
ヒカルたんヒカルたん怖いよ!
俺のところ雷がハンパねええ!音も光も怖いよ!
抱きついていいかい?ギュウギュウさせてくれ!(;´Д`)ハァハァ
412名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 21:45:15.30 ID:???
ヒカルたんを抱いてなんとか雷をやり過ごした
ありがとうヒカルたん(;´Д`)ハァハァ

>>409
灼熱たんいつもサンキュー
尻ぺんぺんもおしゃぶりもオナさせるのも好きだよ
最終的にヒカルたんがアンアン言ってくれればなんでもいいんだ
413灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 03:32:56.89 ID:???
7月に入ると、進藤も忙しくなりだし、また俺も新しいプロジェクトを抱えて、お互い会うのもままならな
くなっていた。それでも、ほぼ毎日のようにメールをやりとりしていた。進藤のメールは防衛しなければ
ならないタイトルに向けて忙しい様子や各棋戦での勝ち負けが淡々とつづられていることもあったが、
多くは俺とのセックスに関すること――俺とのどんなセックスを回想し、妄想して自慰をしたか――に
割かれていた。俺はそれにそっけない返信しかしていなかったが、実のところは彼の被虐性を知って
しまったがゆえに加賀にも言えない愚挙にでていた――俺は六本木のあの店で以前会ったことのある
「緊縛師」にわざわざ教えを乞うまでになってしまったのだ。無論、それは進藤にも秘密だったが。
「あぁ、僕に教えてほしいっていうのは君のことだったのか。」
40がらみのその男は、青白い光の散るカウンターで人懐っこく笑って俺をしげしげと眺めた。

店にその男が現れたら連絡してほしい――そう言っておいたのだが、この男はちょくちょく店に来るようで、
頼んでから三日もしないうちに店から電話が入り、俺はデスクの上もろくに片付けないまま、あわただしく
店に駆け付けたというわけだ。
「君は加賀くんのオトモダチなんだよね?あ、もしかして彼氏?」
俺は苦笑いをして首を振った。彼は細身の体を揺らして笑った。詳しくはしらないが、ファッション業界の人
間だそうで、なるほど40がらみとは言っても服のコーディネートは斬新で若々しく見える。もしかしたら、
年もずっと上なのかもしれなかった。気さくで、やや細めの眼は柔らかく、一見したところ、やさしい教師
のようだった。
「彼さぁ…イイ男だよね。君も男前だから、二人並んでいるとサマになるよねえ。」
「いや…まぁ…どうもありがとうございます。」
俺が辞令的な礼をすると、男は思いだしたようにポンと手を打った。
「そうそう、この間さ、君たちと一緒にいた若い子二人、今日は一緒じゃないのかい?」
お追従笑いを浮かべていた俺はその言葉にピクリと反応した――塔矢と進藤のことだ。やはり彼らはどこに
いても華やかで目立つのだろう。このテの変態はそういうのを見逃さないということか。俺はこの男に生理的
な嫌悪感をうっすらと感じつつ、愛想良く微笑んで首を振った。
「あの子たち、すごくキレイだよねえ。髪の長い子なんて凛々しくてクラッとするぐらいキレイ!もう一人は
可愛い顔してイイ身体してるし!前も一度来たんだよね。緒方ちゃんとさぁ。最初、緒方ちゃんのお稚児さん
かと思ったわあ!」
「ハハ、ちがいますよ。」
男は烏龍茶を一口飲むと、含み笑いを洩らした。
「緒方ちゃんはVIPルームで可愛いほうとよろしくやってるみたいだったんだけど…それで、髪の長いキレイ
な子のほうが…アキラ君ていったかな…なーんかムスッとして飲んでるわけ、僕のすぐ隣で。で、あわよくば
と思ってチョッカイかけちゃったんだけどさ、アレ、お手付きだったみたいね。可愛い子のほうがものすごい
形相で連れて帰っちゃった。」
「…!」
その話には覚えがある。――そう、進藤と俺が寝るきっかけとなったすべての出発点とも言えた。塔矢に言い
よって結果的に進藤を煽った男とはコイツだったのか――俺はなにやら因縁めいたものを感じてまじまじと
コイツを眺めた。俺がその『キレイな子』と『可愛い子』のどちらも抱いたと言ったら、涎を垂らさんばかりのこの
男はどんな顔をするだろうか。
414灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 03:35:17.90 ID:???
「で…さっき店の子から聞いたんだけど、君、緊縛やってみたいんだって?」
「…はい。」
「まあ、僕もプロじゃあないからねぇ…趣味だから、シュミ。あんまり真剣に取らないでよ。で、縛りたいの
は、男?女?――それで用意するものが違ってきちゃうしね。」
「――男。」
彼は突如、ヒューと口笛を吹いて可笑しそうに笑った。
「やっぱりね。彼氏と緊縛ごっこか。」
「…まあ…彼氏というより…セフレ?」
「ふーん…ドMのセフレなんだ?」
「ええ、まあ…。」
「――どんな子なの?」
俺はジッとソイツを凝視した。
「さっき言ってた、可愛いほう。」
男はぽかんと口を開け、そして次にニヤッと笑って、俺の背中を勢いよく叩いた。
「なるほどね。あんなキレイな彼氏がいる子を君がたぶらかしてるわけか!やるねぇ、君。」
「ただキレイなだけじゃないですよ――最強の彼氏…と言っていいかな、塔矢は。」
男はしばらく口に手を当てて考え込んでいたが、ふと低く声を洩らした。
「アレ…塔矢って…あ、そうか!イケメン棋士とかって騒がれた子かぁ…!どっかで見たことあるなぁとは
思ってたんだけどさ。なるほど、それで緒方ちゃんが連れてきたのね…ものすごく強いんでしょ?あー、
そうかそうか、あの子ね…あれっ?すると、もしかして可愛いのは…なんていったっけ?」
「進藤。――進藤ヒカル。…これはご内密に。」
俺は声を低くして言った。
「ハハハ、この店には芸能人だって有名人だっていっぱい来るからね、いまさらって話だよ!見かけによらず
やるなぁ、君!――まあ、僕もだけどね!そうとは知らずにセレブを口説いていたわけね。」
男は甲高い声を上げて大笑いした。
「そうは言うけど、貴方だってひとかどの者じゃないでしょう?」
俺はさぐるように言って煙草に火をつけた。
「まあね。――知る人ぞ知るってところかな!――それにしても君、イイ趣味してるじゃない。――ウン、たしかに
アレは緊縛したくなる身体だよねえ。…じゃ、ちょっと失礼。」
そう言うと男はすっくと立ち上がり、クロークの方へ向かったが、しばらくしてアタッシェ・ケースを手にして戻って来た。
「今、彼と背格好が似てるのを呼びよせた。で、これは七つ道具。――本当は僕がやりたいぐらいだけど…でも、
ワクワクするね。ああいう子が縛られるとどうなっちゃうのかなあ…。」
男はクククと笑って奥にある小部屋を指した。
「さてと。VIPルームおさえたから…そこで練習と行きましょ!」
それまで陽気に笑っていた男の眼が鋭く光る。
たかが少し手ほどきしてほしいという俺の頼みに、相手は思ってもみなかったほど徹底したことを言ってきて、俺は
少々気後れした。
「ずいぶん本格的にやるんですね。」
男はVIPルームに入ると、黒いテーブルの上に色とりどりの縄の束を並べていった。生成りの鈍い亜麻色から赤、
紫と様々な色の束が置かれていく。長さも相当ありそうだ。
「たかが遊びっていったって、ちゃんと教えないと下手すりゃ死んじゃうから。君が僕に教わってあの可愛い子を絞め
殺したんじゃシャレにもならんでしょう?」
「はあ…。」
「それに、締めるトコきちんと締めあげなきゃ、やられてるほうは興ざめだし。やるならきちっとね。」
男の顔は笑いながらも真剣そのもので、俺は軽い気持ちで教えを乞うたことを後悔した。だが、今更断るわけにもいかず、
俺は黒革のソファに腰掛けてアタッシェ・ケースから次々に出される異様な光景を眺めていた。
415灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 03:39:47.41 ID:???
「――それにさ、君、あの子に相当まいっちゃってるみたいだし?クールな振りして、実は好きでたまんな
いんでしょ?」
男は俺をじっと見つめてニタリと笑った。
「そう…ですかね…。」
「あのね、愛がないと緊縛なんてやれたもんじゃないのよ。――あ、それね、綿紐。手芸店で手に入るよう
なヤツね。やわらかいし、肌を傷つけることはないから初心者向けかな!ただ、時間が経つとゆるんでくる
からね。で、こっちが麻縄。もちろん、加工済みのヤツ。」
「加工済み?」
「ああ、麻で撚った縄をそのまま使うわけにはいかないのよ。そんなの使ったらケバだってクズは出るわ擦れ
て傷だらけになるわでね。まず、麻縄を手に入れたら、熱湯で煮るの。それから、手でいちいちしごいてやわら
かくして、オイルをまんべんなく摺りこむ。これを何度も繰り返して使うのよ。」
「はあ…。」
「赤とかピンクに染めた麻縄もあるのよ。」
手元にひそやかなつやを帯びた深紅の束が転がった。黒いテーブルの上に深紅の縄の束が置かれた瞬間、
俺はそれが進藤の象牙色の肌に絡んできつく食い込んでいるさまを想像して、ブルッと身震いした。
「あ、あのこれ…。」
俺は独特の深い光沢を放っている紅色の束を手にとってみた。
「やっぱり気に入った?市販のと違ってきれいでしょう?これね、僕が染めたのよ。」
「――ええ、そうですね…あの…これ、譲っていただくわけにはいきませんか?」
俺はろくに考えもせずについ口走ってしまった。だが、男はニッコリと微笑んだ。
「いいよ。そうね、彼みたいなきれいな肌をした子にはこういう色が似合うんじゃない?」
「ありがとうございます。お代は…。」
男はふたたび気さくに笑った。
「いや、いい、いい。僕から君にプレゼントするよ。そうねえ――これより長いほうがいいだろうから、後日、それを
届けさせるよ。その代わりと言っちゃなんだけど――その可愛い子を締めあげたあとの感想を聞かせてくれない
かなあ。ああいう子がどうなっちゃうのか、楽しみよね。」
彼は歌うように言った。俺は耳障りな男の声それから逃げるように血のように赤い束をじっと見つめた。
「ええ、楽しみですよ。――とっても。」
男の横顔がニタリと不気味に笑った。
         ◆           ◆           ◆
416灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 03:43:13.03 ID:???
盂蘭盆が終わり、季節は8月へとじりじり向かっていた。オフィスの幾人かは一、二週間ほどのバカンス
に旅立ち、どこか閑散としていた。それでもワーカホリックなやつらには事欠かず、俺もまたせっせとファ
イルの間に付箋を貼りつけ、バインダーに挟まれた書類に次々と署名を入れていた。
夕暮れ時から急に雨が降り出した。最初は夕立かと思っていたが、夕立にしては勢いのない雨がパラパラ
と降り始め、結局、終業時間になってもやむことはなかった。
俺は天気予報をチェックしなかったせいで、傘を持っていなかった。だが、まだ仕事は山ほどある。人も少な
くなったオフィスでそれらをやっつけてからタクシーで帰宅するしかなさそうだ。オフィスの一角にあるコーヒー
サーバーから濃い目のコーヒーをサーモカップに注ぎ、ゆっくりとした足取りでガラス張りの自分のスペース
に戻った。
時計は午後7時前を指していて、俺はデスクカレンダーと交互にそれを見渡した。今日は進藤が天元の挑戦者
決定戦に出ている。今日、勝てば晴れて挑戦権を得ることになり、だから、昨日の夜、短いメールがあって以来、
俺の携帯はおとなしい。だが、そろそろ終わった頃だろう。インターネットで勝敗をチェックしようとコーヒーをデスク
に置いてマウスを持った時、携帯が鳴り響いた。
「はい、岸本です。」
「――岸本さん。」
くぐもった進藤の声が俺の耳に飛び込んできた。
いったい、何週間ぶりだろう。彼のやや高く甘い声に心が一気にざわつきだし、俺はたまらず携帯を両手でぎゅっ
と握りしめた。
「終わったのか?」
「うん。」
受話器の向こうで乾いた笑いが漏れた。
「―――負けた。」
語尾が微かによれた。そして、進藤は急に早口にまくしたてた。
「あーーーッ!信じらんねぇ!勝てる気でいたのに倉田さんに一目半差で負けちゃって!準決勝でアキラが倉田さん
にありえねぇ負け方して、アキラにも言ったんだ!オマエがダメならオレがリベンジしてやるって!なんだよ、結局二人
してあと一歩のところで敗退かよって感じ!天元戦には二人とも異様に相性わりーみたい…はぁぁ、情けねえ…。これ
でまたアイツに検討やろうかとか言ってムカつくことネチネチ言われるんだぜー。」
俺は半分、ほほえましくさえ思いながらそれにじっと耳を傾けていた。
「塔矢にはまだ会ってないのか?」
「ウン。アイツ、まだ検討室にでもいるんじゃないかな…。あー、頭痛い。」
「そうか…。」
俺は何と言っていいか迷いながら言葉を探した。いくらプロで勝ち負けを当たり前のように受ける立場だとしても、やはり
こたえる負け方だったのだろうか。終わってすぐ俺に電話してきたのが正直、嬉しい。だが――進藤の長い長い溜息が
聞こえ、俺はどうやってフォローするべきかドキドキしていた。
進藤がぽつりと呟くように言った。
「岸本さん…。今から会いに行っちゃダメ?」
「えっ…。」
心臓がドクンと脈打った。――会いたい。俺の心は必死でそう叫んでいた。もう、どのくらい会っていないのだろう。毎日毎日、
情欲を掻き立てるようなメールを受け取りながら、俺はそれをつとめてかわすような返事しかしてこなかった。だが、内心は
彼と同じように…いや、彼以上に求めていた。
「今から会うって…俺はまだ会社にいるんだが…。」
――沈黙。
「そうだよね。ごめんなさい。」
進藤はあっさり小声でそう言うと、また今度と言いながら電話を切ろうとした。俺は酸欠の魚のように喘ぎながら叫ぶように答えた。
「俺の家の前にカフェがあるの、わかるよな?そこで待っててくれ。すぐ行く!」
「えっ…あ…うん。」
「すぐ行くから!」
俺は携帯を切ると、椅子にかけてあった上着をひっつかんだ。その拍子に、デスクの端に置きっぱなしのサーモカップが倒れ、
コーヒーがじわりと黒い水たまりを作った。俺は舌うちをしてポケットの中のハンカチを取り出して拭いた。PCの電源を乱暴に
切り、ハンカチをゴミ箱に投げ入れる。
慌ててガラスのドアを出て行く俺に、部下が訝しげに声をかけてきたが、俺はそれも無視してオフィスを全速力で走り抜けた。
417灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 03:45:14.48 ID:???
ビルを出たものの、外はまだ雨で、傘を持っていない俺は二度、毒づいた。雨に打たれながら、どうにか
道路わきに走り出ると、見覚えのある後姿が傘を閉じかけてタクシーに乗り込もうとしていた。――いつ
だったか、俺にわけのわからんメールを送って来た女性クラークだ。
「ちょっとすまん。急いでいるんだが、タクシーを譲ってくれないか?」
いきなり肩をつかんだ俺に彼女は目を丸くしたが、俺の勢いにひるんだのか、身体を引いてどうぞ、とタク
シーの後部座席を示した。
「ありがとう。恩に着るよ。――これ。」
俺は内ポケットの札入れから一万円札を出して彼女に手渡そうとした。
「い、いえ…結構です…。」
彼女は後ずさりしながら手を振って拒んだが、俺はかまわず彼女の手の中に札を押しつけ、飛び込むよう
に後部座席に入った。
タクシーの中で俺は小さく息を切らした。――彼女はよくよく見れば可憐な美女だったことに初めて気づいた。
おとなしく控えめで、鵜の目鷹の目で独身の男を狙う女が多い社内にあっては珍しい存在だったのだが、どう
いうわけか俺には携帯メールを送るという大胆な行動に出た。だが――俺が男に入れ上げているなどと知っ
たら彼女は失望するだろうか。それとも軽蔑するだろうか。
濡れた髪と服を拭こうとして、ポケットに手をつっこんだが、ハンカチをゴミ箱に放り込んだことを思い出し、
舌うちをしながらシートにもたれかかって宙をあおぐ。ときどき、車の外でバシャバシャと水を跳ねていく音が
聞こえ、俺は暗い水煙に巻かれた外をぼんやり眺めた。
この前、進藤を抱いた時のことが思い出されて、雨に濡れて冷たくなっているはずの身体が熱を帯びていく。
すべすべとした肌に紅い跡がつき、立ったまま犯した時に切なげな声をあげつづける姿が焼きついている。
そして、朝、温かい肌や綿毛のような茶色い髪が俺の腕の中にあったことも。
いつになく進藤の沈みきった声に体中がちくちくと痛みを覚えている。心の奥底に言えない何かがあると、
それを誤魔化すつもりなのか流されるように話す彼の癖を思うと、何かいてもたってもいられない焦燥感に
駆られた。
「そこの角の手前、カフェの前で止めてください。」
約束の場所。雨はさらに強くなって、パタパタと飛沫をあげていた。
雨にこれ以上、濡れないように走って店の中に入る。ガラス張りの店内に入ると、コーヒーの香ばしい香りと、
クリームの甘い匂いが鼻をくすぐった。ぱらぱらといる客の中で俺は進藤の姿を探した。
いない。――まだ来ていない。
俺はがっくりと肩を落とし、とりあえずテラス席に腰を落ち着けようとした。すると背後から慌ただしい靴音が
迫って来た。
「ごめん…岸本さん。あのあと、記者や先輩たちを巻くのにちょっと手こずっちゃって。」
進藤がびっくりしたように目を開いてそこに立っていた。黒いシャドーストライプのスーツ。白いシャツに光沢
のあるラベンダー色のタイがくすんだ灰色の背景の中で鮮やかに見えた。ズボンの裾は雨に濡れたのか、
わずかにへたっていた。
おそらくは仕立てたものだろう、黒いジャケットは彼のきれいな身体のラインをぴったりと形どっている。
ファッション雑誌から抜け出したようなその姿に、カフェの中にいた若い女が二人、振り返って見ていた。
「俺も今来たところだ。――じゃ…。」
進藤は小さく頷き、俺は顔なじみの店員に軽く目配せして店を出た。
「あれ…岸本さん、傘は?」
ネイヴィー・ブルーの傘を開こうとして俺を振り返った。
「あぁ、忘れたよ。」
俺は眼鏡を折りたたんで上着のポケットに突っ込んだ。進藤が開いた大きな傘を俺にさしかけた。
「男と相合傘か。」
俺と進藤は顔を見合わせてくすりと笑った。足早に俺のマンションへと向かう。
オートロックの表玄関を抜けて、エレベーターに乗り込む。進藤が熱っぽい目をして俺の前に立ち、エレベーターの自動ドアが閉じた途端、どちらからともなく唇を激しく求め合った。
418灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 03:49:02.21 ID:???
鞄で手がふさがっていない左手で進藤を抱き、性急に唇を吸い上げる。ライムの香りがして、口腔に舌
を入れると、かすかに甘かった。身体を密着させようとしたその瞬間、エレベーターがふわりと止まり、
俺たちはあわてて身体を引き離した。
突き当たりの俺の部屋にすすみ、鍵を開ける。この間のように玄関でセックスするのは気が引けて、俺は
さっさと靴を脱ぎ、スリッパを素気なく出してやるとスタスタと廊下を先に行った。
「…おじゃまします。」
少し背後で進藤の声がして、スリッパの足音が追って来た。
リヴィングのスイッチを着けようと立ちどまったところで、進藤が背中から貼りつくように抱きついた。
「岸本さん…髪、濡れてる。」
「そうだな。」
「風邪…引くよ…。」
「そうだな。」
「――怒ってる?」
「なんでだ?」
ゆっくりと振り向くと、進藤がすねたような、泣きそうな顔で俺を見ていた。
「――いつもオレから勝手なことばっかり言ってるから…。スミマセン。」
俺は細い顎を持ちあげてやさしく唇に触れた。
「ああ、まったくワガママだよ、キミは。」
だが、俺はそのわがままに振り回されれば振り回されるほど心の奥底で歓喜に踊り狂っている。――我ながら
ほとほと呆れるが、泣きそうな顔をしている彼が切ないほどにいとおしくて、わずかにムースのついた頭を引き
よせて抱きしめた。
「――ゴメンナサイ。」
進藤は消え入るような声で言うと、俺の胸に頬を当てた。
「わかってるよ。」
「…うん。」
進藤は俺の胸に顔を埋め、声を殺して低く嗚咽していた。
「ほら、ティッシュ。」
俺はそろそろとテーブルの上にあるボックスを引きよせて、上を向いたままそれを差し出した。
ティッシュを引き抜く音が何度かした。俺は子供をあやすように背中をやさしく叩いた。
「ガキみてー、オレ…。プロなんだし勝ったり負けたりなんて当たり前だって思ってるんだけど…なんか今日
はダメみたい。いろいろありすぎて心が折れちゃったって言うか。」
「…で、俺のところに転がり込んできたわけか。」
進藤は赤くなった目で俺を見あげた。
「やっぱり迷惑だった?」
「ああ、大迷惑だよ。――俺はすぐにでもキミを押し倒したいのに泣かれてはね。」
唇を吸いながら、舌を絡め取る。久しぶりに味わう唇は甘くて――だが、それはキャンディやガムの甘さだけ
ではなくて――俺は舌先でくまなく舐め取るように味わっていた。
進藤が塔矢ではなく、俺のところに来てくれたのが嬉しくてたまらない。いとおしい。――切ないほど、いとおしい。
このまま時間が止まってしまえばいい。
「岸本さん…。指、冷たいよ?」
「そのうち温まるさ。キミのスーツ姿に欲情してるしな。」
ボタンを二つ三つ外して直に素肌に触れていく。進藤の息が徐々にあがり、俺はジッパーを下げ、親指で形になり
かけた隆起をなぞる。
「コレ、けっこう…気に入ってるんだけど…アキラには派手すぎるって…言われて…。アイツ、服のセンス最悪なくせに…。」
上着を剥ぎ取り、ソファの上に投げ上げる。進藤も息を詰めながら俺のネクタイを外しにかかっていた。
「そうなのか?この間会った時はそうでもなかったと思うが?」
「あ…あれは…全部…オレが…見てやって…んの…。髪だって…オレが切ってる…ン…。」
「へえ、ずいぶん世話女房なんだなキミは…。」
俺は笑みを浮かべたつもりだったが、どこか不自然にひきつっていたかもしれなかった。明るいベランダに丸椅子でも
出して、彼が塔矢のまっすぐな黒髪に触れている情景が浮かぶ。
――進藤のささやかな嗚咽すら引き受けられないくせに、そんな風に彼を独占している塔矢が憎かった。
アイツには進藤が見えないのではない。進藤が塔矢に見せないだけなのだ。
俺は身体をありったけの力を込めて抱きしめると、喉元をきつく吸い上げた。
「あ…岸本さ…ん…アト、ついちゃうよ…。」
進藤は俺の肩に指を食い込ませて抵抗した。ようやく唇を離すと、象牙色の喉元に真っ赤な斑点がくっきりと浮き出ていた。
進藤は虚ろな目をしたまま、息を短く吐いていた。
乱暴に腕をひっぱるとベッドに叩きつけるように転がして、両手首をおさえつけた。
419灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 03:53:30.99 ID:???
「岸本…さ…ん?」
「なあ、今日は俺の好きなようにしていいか?――キミだって無理やり転がり込んできたんだ、それぐら
いの覚悟はあるんだろう?」
進藤は茫然と目を見開いて俺を見詰めていた。俺は噛みつくようにキスをして、彼の体の上にのしかかった。
一枚一枚、着ているものを引き剥がしては床に落としていく。
下着だけになった彼の膨らみをなぞると、進藤の身体がヒクンと浮きあがった。胸や脇を強く吸い上げては
赤い粒模様をつけていく。
「や…跡残っちゃうよ…。家に帰れなくなるって…。」
「じゃあ、帰らなきゃいいだろう?」
俺はたまらなくなって、進藤の肩を抱きしめた。目を閉じて小声で耳元に囁きかける。
「…頼むから…帰るな。――ヒカ…ル。」
初めて、彼の名前を呼んでみた。苦しいほどの熱風が俺の心臓を吹き抜け、甘い響きが幾重にもこだまし
つづけるようだった。
進藤がクスクスと笑った。
「おい――笑うなよ。」
「笑ってないってば。」
「いや、笑ってる。」
「初めて下の名前で呼ばれた!…なんか、くすぐったい…。」
俺は暴走していた――と思う。体中が熱い。おそるおそる腕の力をゆるめて彼の表情をちらりと見た。
とび色の大きな目に涙がたまっていた。俺は動揺をおさえこもうと、舌打ちして溜息を洩らした。
「笑ったり泣いたり、忙しいなキミは。」
頬を撫で、静かに、そっと口づける。きめの細かい頬が指先に触れた。耳のすぐ下を吸い上げると進藤が軽く
鼻を鳴らしてのけぞった。温かい霧の中を漂っているような夢見心地に俺は身を委ねていた。
突如、それを破るかのようにして進藤の携帯が鳴り響いた。彼はぎょっとしてソファに掛けられたジャケットを見、
それから俺の瞳を探った。
「取らないのか?」
「……。」
彼は身を固くして躊躇していたが、俺が先にベッドから降り、スーツの内ポケットにある携帯を探り出して進藤に
手渡すと、諦めたようにフリップを開けた。
まちがいなく相手は塔矢だろう。俺はそれに背を向け、リヴィングを抜け出してバスルームでシャワーを全開にした。
ゆっくりと頭を洗い、身体中を執拗にスポンジでこすった。そしてしばらく棒立ちになって熱い雨が叩きつけるがまま
にしていた。シャワーの熱さに少しは頭が活動しはじめたのか、強ばった身体も徐々にほぐれてきて、少しはマシな
気分になった。
今日はどうあっても塔矢のもとに返すつもりはなかった。今、彼はいったいどんな表情でどんな話をしているのか、
ひどく気になる。嘘をついているのか、それとも――。
コットンのバスローブに着替え、重い足取りでリヴィングに戻ると、進藤はベッドにうつ伏せに枕に顔をうずめていた。
俺は食器棚からグラスを取り出すと、キッチンカウンターの上にある、残り少ないラガーヴーリンを注ぎ込んだ。正露丸
のようなヨード臭を放つこのウィスキーは俺のお気に入りだったが、ざわついた心はちっとも落ち着かず、苦い味だけ
が舌の上に残った。上着の中から煙草を取り出してせわしなく吸った。
「――アキラに言っといた。今日は帰れないって。」
「そうか。」
「明日、きちんと話をするからって。」
「話…?」
「ウン。――今までずっと逃げ回ってたけど…。ちゃんと言って…それで…」
俺は音を立ててグラスを置くと、ベッドの上にいる進藤を背中から抱いた。
「――別れるのか?」
進藤は身じろぎもせず、身体を固くしていた。そして、絞り出すように囁いた。
420灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 03:58:49.99 ID:???
「ねえ、岸本さん…オレを滅茶苦茶にしてよ。」
胸の奥がズキリと痛んだ。いったい、進藤をここまで追い詰めたものは何なのだろう。それに、どうして
こういう時に俺に寄りかかってくるのだろう。――利用されている、それはわかっている。所詮、火遊びで
しかないのもわかっているし、俺とてこんなパンドラの箱のような――魅惑的ではあっても、有名税が
おどろくほど高くつくオトナ子供にいつまでもかまっている気はない。だが、俺は彼の心の奥底に沈む
冷たい何かが知りたくてたまらなかった。
耳たぶを甘く噛みながら、低く囁いた。
「クローゼットの中にオーダーした縄があるんだよ…おいで。」
進藤はビクリと身体を震わせると振り返って俺の目を覗き込んだ。
「え…。」
俺は彼の腕をぐいと引っ張ってクローゼットを開け放ってそこに立たせた。タイラックから臙脂色のアス
コットタイを抜き出した。
「出来上がるまで見るなよ。」
アスコットタイを進藤の瞼に当てて、くるりと後ろで結ぶ。
クローゼットの奥から、黒い紙箱を取り出した。あの男に会った翌日に俺のオフィスに堂々と届けられたものだ。
中には達筆な字で、毎日枕でもクッションでも縛って縄に手をなじませておくように、という忠告が書かれた紙と、
緩衝材に包まれたハッカ水――これの使い方も十分にレクチャーを受けていた――が入っていた。
それを受け取った時、俺はやれやれと溜息をつきながら、部屋でひとり、せっせと大きなクッションを梱包していた
わけだが――だが、毎日そうした地道なレッスンを繰り返すうちに縄がやわらかくしなりだし、なぜだか自分の手の
一部のような気になってきた。ようやく縄師っぷりが少々、板についてきたところで、あの男から人体実践の誘いを
受けて、彼の御指導のもと、進藤と背格好がよく似た青年を締めあげてみた。男はなかなか筋がいいと終始ご満
悦の様子で俺はあっさり及第点をもらったというわけだ。
だが、実際に進藤の均整の取れた裸体を目の前に俺は手が細かく震えているのを感じた。深紅の麻縄の束を解し
ながら、俺の一物はすでに勃起していた。
(つづく)
421名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 10:50:55.41 ID:???
灼熱たん乙であります!
ヒカルたんから毎日メール届くとか冒頭からこのメガネ野郎めヽ(`Д´)ノ
しかもヒカルたん、メールに切々と(;´Д`)ハァハァ なことを訴えてるんだな
そのメール晒せよいや晒してくださいお願いします(;´Д`)ハァハァ
しかしヒカルたん、絵文字とか使ってるのかなとかも考えてしまった…w
謎の緊縛師の緊縛レクチャー面白いね、朝からふむふむと勉強になったぜ

それにしても「ヒカル」と呼ばれて涙浮かべちゃうヒカルたんがかわいいいいいいいいい(;´Д`)ハァハァ
やっぱそれはアレだよな、アレなんだよな、セツナイよヒカルたん、でもそこがまたかわいすぐるおヒカルたん…!
そしてクッションを部屋で緊縛してみるメガネ…さすが「海王の大将!」とか言ってしまうオレであった
中学のときからブレないよなあ、さすがだ

灼熱たん、今回も面白かったよー
緊縛ヒカルたんを想像して(;´Д`)ハァハァ しつつ、また続き楽しみにしてる!
422名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 12:44:15.14 ID:???
勉強家の変態キテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
女王様と友人になった人からの又聞きだが、責めるのも色々大変らしいからな
ましてや可愛いヒカルたんだし、絶対よくしてやりたいという訳だ
このど変態!いやアッパレな心意気!いいぞ!(;´Д`)ハァハァ
しかしヒカルたん、いつもそんなキラキラしたスーツで練り歩いてるのかい?
メールといい、本当にいやらしい子になったものだ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
423名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 18:32:58.50 ID:???
うわああああ灼熱たん乙です!!!
一気に読んでしまったよ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
俺が岸本だったら…という想像をしながら読んでたんだが
堪らん(;´Д`)ハァハァ

ヒカルたん…(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

>>421
ヒカルたんは可愛い絵文字とか使ってそうだよな(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
文と関係ない絵文字とかつけてそうだ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
424灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 19:25:54.21 ID:???
はい。灼熱でつ。
えーと、今日はオフにつき、絶賛制作中。
今回もまたドン引きされそうな内容にビビりながらレビュー中。
切ったり貼ったりしながら、今日中に大量投下したいなぁ。

オフだと集中できてよろしいですな。

で、エロメールfromヒカルたんなんだが、実はボツ原稿の中にはあるのだよw
まあ、これもそのうち公開でつな!

基本的にヒカルたんメールは・・・・
句読点と改行が極端にできてないメールということで…。
一応、26歳設定なのでギャル文字はないお。
絵文字は時々使う程度。絵文字より2ちゃん表現が多い希ガス。
そして、もちろん漢字の変換間違い多数、しかも変換間違いに全く気付いていない!
和谷にはテラワロスとかテラモエスとか書いたDQNメールを送りつけているヒカルたん。


ケータイ着信音は市ヶ谷駅の電車発着音(雲を友として)。
四谷や市ヶ谷で電話来たらカブっちゃって気付かない。
そこらへんがビミョーにおバカな子ヒカルたん(設定ノートより)
425名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 20:10:57.78 ID:???
>>424
ちょwヒカルたんの(;´Д`)ハァハァ メールくる━━━━(゚∀゚)━━━━!?
灼熱たんの設定ノートすげえ
>句読点と改行が極端にできてないメールということで…。
あーヒカルたんぽい、バカっぽくていい!!w
DQNヒカルたんて好きなんだよなあオレ
ヒカルたんについては全てにおいてギャップ萌えってのがあるから
あんなかわいい顔しておバカとかアホとかますます(;´Д`)ハァハァ するんだよな
若せんせえに騙されて何でも信じてやらしいことされちゃうヒカルたんとかも大好物!!
しかし設定ノートとかあるあたり、やっぱり灼熱たんは岸本の化身と確信しますた!
続きは無理ないペースでいいからね!
でも楽しみにしてるー!
426灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 23:04:25.75 ID:???
――落ち付け。
俺はそう自分に言い聞かせ、縄の端と端を合わせて半分の長さに折った。折ったそこを進藤のうなじに
掛ける。ちょうど胸の中央の位置に一つ、結び目をつくる。それから腹の下のやわらかな茂みまで二つ
三つ等間隔に結び目を作っていった。長い縄を手の中で手繰っているうちにカサカサとした麻が進藤の
肌に当たり、わずかに肌が粟だった。
そのまま、身体の中心線に沿って赤い縄を垂らしていき、ゆるく頭をもたげている一物のところで二つ結
び目をつくる。結び目の間につくった小さい輪に半勃ちになったモノを通し、さらに注意深く位置を定めて
少し大きいコブのついた結び目を三つ。そこまでできたところで、俺はじっとりと背中に冷汗が浮き出て
いるのがわかった。指で押さえながら、足の間を通し、背中に沿ってするすると縄を持ちあげ、うなじの
後ろにできた輪に通し、勢いよくぐいと引っ張った。進藤の身体がキクン、と揺れた。首の後ろでもう一度
通して固定し、足の間を確かめる。位置はどうやらいいらしい。
ここまで来たら、あとは表の結び目と結び目の中間に縄を通していけばいい。背中の後ろで両手首を重ね、
そこを固定して完成したときには、象牙色の肌にきれいな深紅の菱形模様が連綿とできていた。
――亀甲縛り。あの男が初心者には一番作りやすくきれいに仕上がると教えてくれたものだ。胸や尻に食
い込んでいく菱形に俺は我ながら拍手喝采したい気分だった。
やっと落ち着いて進藤のうなじに触れると、そこは異様なほど熱を持っていて、半開きの唇から息が細か
く漏れていた。
アスコットタイをゆるめてクローゼットの大鏡の前に立たせる。
「ほら、完成だ。」
進藤は目を伏せて顔を赤らめた。
「なにこれ…岸本さんヘンタイ…。」
悪態をつきながらも、進藤の両脚はカタカタと震え、ピンク色の一物がゆるく頭をもたげていた。
俺は尻の間を通って背中からうなじにまっすぐと通過する赤い線に指をかけてぐいと引っ張った。
「あ…!」
進藤が小さく声を上げた。背中の赤い線をぐいぐいと引っ張ったり緩めたりしていると、崩れ落ちるように
膝をついてへたりこんだ。
俺は上半身を抱きとめ、横向きに床に転がした。
赤い線が滑らかな肌に食い込み、ところどころ薄い桜色のあとをつけていた。形のいい脚が震えている。
俺は右膝を持ちあげ、足の間にある秘密の場所を見詰めた。
「あ…!す・・・擦れるっ…!」
激しく息をつく。紅色の線は屹立しかけた一物とふっくらとした睾丸に輪をかけ、そしてそこから門渡りに
くるりと丸まった結び目をつくっていた。身じろぐたびにその結び目がわずかに動き、進藤が声をあげた。
さらに結び目のコブが尻の秘蕾に沈みこむようにおさまっていて、俺がそれに触れると彼は息を呑んで
脚を閉じようとした。
「動けば動くほど食い込んでいくぞ。」
「んああぁ…!」
進藤は動きたくとも身が自由にならないのと、動けば鋭い刺激がもっとも敏感な部分を掠めるのに身体
を痙攣させていた。
俺はその生殺しの快楽に蝕まれる姿に激しい興奮を覚えた。
黒い箱を引きよせる。中から茶色い薬品瓶を取り出し、フタを開けると涼しげなミントの香りが舞いあがった。
それを数滴、指先に垂らし、門渡りと秘蕾に触れている結び目の内側に摺りこむ。
いくばくもしないうちに、進藤がひきつった悲鳴を洩らしはじめた。
「やっ…!何…!?」
潤みきった目のはじにうっすらと涙がたまっている。
「ただのハッカ水さ。薬局で売っているようなやつ。」
「ハッカ水…?」
「メンソールの原液みたいなもんかな…スースーして涼しいだろう?」
俺はこともなげに言ったが、粘膜に直接触れているそれは涼しいどころではないだろう。全身が逆毛立つ
ような感覚に苛まれているに違いなかった。
「やだッ!あ…熱いよ…ねェ、とってよッ!」
「暴れると擦れてハッカ水が散るぞ。」
427灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 23:06:58.22 ID:???
半ば泣き叫ぶ進藤に俺は冷たく突き放した。床に膝をつかせ、谷間に紅色の縄を咥えこんだ尻を高く持
ち上げた。
「んあ…。」
背中にしっかりと固定されている両手の指が閉じたり開いたりしていた。床につけた片頬。その部分の床
が吐息の熱で白くくすんでいた。
「――出来ぐあいは…完璧だな。位置がずれてたらどうしようかと思ったが。」
赤い線は睾丸の付け根にぴったりと輪をかけていた。ぷるんと熟れた果物が縄で絞り出されているかの
ようだった。その果実をくまなく舐め回すと、可愛らしい喘ぎ声がつぎつぎにこぼれた。
「あっ…あっ…あっ…はぁっ…!」
俺は尻を左右に割って足の間を観察しながら、紅い縄に締めつけられて菱形の模様に浮いた尻を撫であげた。
「いっ…いや…熱いよ…痛い…ねェ…解いてよ…」
俺は腰を這い上っている線をぎゅっと持ちあげ、上下にぐいぐい動かした。
「あ…や、やだ…擦れる…はんッ…」
上半身を支えている肩を撫であげる。下半身を苛む刺激に連動して体中が敏感になっているのか、指先
が触れると肩が震え、滑らかな肌が粟立っていた。
そのまま、胸に手をずらし、手探りで固くなった乳首をやわらかく摘む。悲鳴をあげて身体がしなり、上半身
が崩れ落ちそうになった。
「おっと、へたりこむんじゃないぞ。」
背中を通る紅い線をぐいとひっぱって肩を床に押し付ける。ぴんと張った赤い縄が尻に食い込んで進藤は
悲鳴をあげた。
「疼いてたまらないんだろう?――ここが。」
俺は後孔に当たる小指の先ほどの結び目を指先でやさしく押しこむように転がした。
「んあぁぁッ!」
立てた膝がガクガクと震え、全身が熱く染まっていた。
パッと手を離して血のように赤い縄が食い込み、羞恥に悶える『作品』を惚れ惚れと鑑賞する。
――進藤は目をきつく閉じ、息を切らせながら体を前後に揺らしていた。
進藤は俺が触れることなく、縄とわずかなハッカ水に犯されているのだ。秘蕾に当たっている結び目を動か
そうと高くあげた尻をいやらしく振る姿に俺は思わず自分の一物を握りしめていた。
首の後ろから固定された手首の間に二重にかけられた線をぐいと持ち上げる。うっすらと紅潮した上半身が浮いた。
「欲しいんだろう?」
膝立ちになった進藤は朦朧とした目で俺を見あげ、ついでそそり立つ俺のモノを目の前に口をパクパクさせ
て鼻を鳴らした。
「先だけだぞ。」
淡い色の舌が伸び、音を立てて雁首が吸われた。俺は痺れるような快感にうめいた。ツプツプと音を立てながら、
進藤の舌が雁首を責め立てる。貪欲に吸い込み、唇が激しくまとわりついて更に奥まで呑みこもうとする。
「ふぁッ…!」
身体を引き離そうとしたが、あまりの強い快感に俺は身体を反らして受け入れてしまった。半分ほども咥えこまれ、
俺はめくるめく快楽に溺れ――フワフワとした細い髪を撫でながら、進藤の舌の動きに翻弄されていた。ふと、
膝あたりに濡れたようなものを感じた。そろそろと見下ろすと、進藤が激しく腰を動かして俺の脚の内側にきつく
持ちあがったモノを擦りつけていた。先走りが俺の膝下を濡らし、だらだらと流れ落ちている。俺は進藤の頭を
両手で抑え込むと、容赦なく動いた。
「ンふッ…!ウウッ…!」
眉根が寄せられ、苦しげに眼が閉じられた。背筋に電流が走り抜け、俺は獣のように声を絞り出すと進藤の口
の中に精液をぶちまけた。
「吐き出したら弄ってやらないからな。」
428灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 23:10:49.95 ID:???
コクッと呑み下す音がして、ようやく身体を離すと、進藤は小さく咳き込んでその場に倒れ込んだ。唇の
端から、半透明の液体が一筋、流れ落ちた。
「辛いか?」
耳たぶにキスしながら聞くと、進藤は目を潤ませてコクコク頷いた。乳首を舐めると身体が大きく跳ねた。
「んクッ…!も…ダメ…許してッ…!」
「キミみたいにあっちこっちで色目を使う淫乱な子は許せないな。」
俺はピンと立ったモノを指ではじいた。再び身体が跳ねた。
「そんなん…してな…い。」
「俺と離れている間、塔矢にしてもらったのか?見た目と違って彼のアソコは立派だからな。それとも他
の男にココを弄らせたのか?」
進藤は激しくかぶりを振った。
俺は肩口に口づけると、手首の結び目に指をかけた。
暴れたせいで結び目をほどくのには少々苦労した。だが、手首の上がとけ、後ろのうなじの結び目をほどく
と菱形が崩れるように消えていき、ピンク色の跡だけが肌に残されていった。進藤は赤い線の残骸をまだ身
にまとわせて四つん這いになったままだった。
振り返るように俺を見る目は湿った熱を持って誘惑している。
「ン…岸本さ…ん…。」
後孔が牡丹のようにうすく色づき、ふっくらと蕾を開きかけていた。締めあげられていたところに沿ってただれ
たように線がついている。
「イイ色になったじゃないか。」
さんざんいたぶられた蕾に舌を当てる。進藤は背中を反らせて小刻みに尻を振った。
ハッカのピリピリした刺激が俺の舌先を直撃した。舌ですらこれだけ痺れるのだ、それが粘膜なら正気では
いられないだろう。刺激で敏感になっているのか、進藤ははしたなく喘いで俺を求めた。
「んぁ…岸本さん…欲しい…ッ!」
「俺が?――残念だな。まだ、回復してないんだ。」
俺は意地悪くそう言った。眩暈がするほど興奮はしている。いや、興奮しすぎて俺のモノは進藤の口の中で
果てたあと、だらりと下を向いたままなのだ。ふと、緊縛師の言った「縛ってる時は興奮してても全然立たない」
という言葉を思い起こした。俺は床に転がったジェルをろくに温めもせず、紅い蕾に落とすと一気に指を二本、
突き入れた。
「…痛ッ!」
急な挿入に進藤はビクンと身体を反らし、腰が逃げた。俺は腰を引きよせてまだきつい孔にズブズブと指を沈め、
腸壁の中で円を描いた。
「俺以外に弄ってないっていうのはどうやら本当らしいな。」
入り口をゆっくり擦ってやるうちに、進藤の身体がもっと奥まで受け入れようとゆらゆら動いた。荒く息をつきなが
ら腰を振り続ける。
手を止めると、片頬を床につけたまま恨めしそうに俺の顔を見返してきた。
「まったく、好きモノだよキミは。さかったメス猫みたいに――仕方ないな。」
俺は指を引き抜いて立ち上がると、カウンターの上のウィスキーをスニフターグラスに全部注ぎ込み、ボトルネック
にかかる金属性のシールを丁寧に切りはがした。それを持ってゆっくりと床に座る。ボトルの口をぺろっと舐めると、
かすかに苦い味がした。左手で腰を抱きかかえる。なだらかな尻にボトルの口を這わせた。
「えっ…ヤ、ヤダ…!岸本さん!」
「これぐらい入るだろ。動くなよ。」
俺はふたたび指を二本、蕾に咥えこませると、指の間隔を広げた。後孔がぱくりと開き、淫らな色をした蕾の中が
ちらりと見えた。そこにボトルの口をあてがう。
「やっ…やめてよォ!冷たいッ!許して…っ。」
ジェルをボトルの口にたっぷり垂らすと、俺は口を開けてひくつく後孔にボトルの口を慎重に沈めた。透明なボトル
が肉襞をズルズルと侵食していく。
「やだ…やめてよお…。」
「俺の好きにさせろって言っただろう?――ほら、半分入ったぞ。」
少しずつ、出し入れを繰り返しながら奥へと入れる。ボトルネックが完全に見えなくなった頃には、進藤はすすり
泣きを洩らしていた。そろそろとボトルを引くと、身体がブルッと震えて粟立った。ガラスの首に入り口がまとわり
ついて、中のピンク色の襞がめくれあがる。フジツボのようにぬらぬらとしたふくらみをガラスの上に這わせている
様子に俺は息をつくのも忘れて興奮していた。
ボトルで広げられた襞を丹念に舌先でつつく。
429灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 23:13:43.93 ID:???
「あ…ぁぁぁぁ…あ…!」
襞が呼吸をするようにヒクリヒクリとざわめいた。再び、ボトルを奥に沈みこませる。ジェルがなじんでき
たのか、俺の手の中でボトルがクチュクチュと卑猥な音を立てて出し入れされ、堪え切れなくなった悲
鳴が小さく漏れた。
「フーン。いやだって言う割にはイヤラシイ声上げてるじゃないか。」
「や…やだ…あン…恥ずかしいよぉ…見ないで…。」
「咥えこめるならなんでもいいんだな、キミは。」
「ち…ちがうッ…!はぁんっ!」
俺はビクビクと震え続ける肩を唇でたどると甘く囁いた。
「――可愛いよ、ヒカル…。」
俺は進藤の右手をとると、身体の下で血管を浮き立たせているモノに導いた。進藤は声を上げて屹立した
モノを擦り始めた。少しばかりボトルを出し入れする速度をあげると、進藤はそれをきつく握りしめた。
「あっあっあっ…!ダメだよっ…出ちゃう…!」
「ホラ、手がお留守だと抜いてしまうぞ。」
「あ…フッ…!だって…出ちゃう…やだ…」
唇を噛みしめながら、一物を擦り続ける姿を確認し、俺は前立腺を圧迫するように小刻みにボトルを抜き差
しした。
「も…もう…!…んッ…!」
大きく息を吸って尻がきゅっと窄まり、ビクリと身体が痙攣すると同時に、精液が勢いよく床に飛び散り、ゴトン
と音を立てて進藤が床に転がった。ボトルをゆっくり抜いて、汗ばんだ背中に触れる。
「ヒカル…?」
ピクリとも動かない進藤に俺は心底、慌てて抱き起こした。腕の中で首が後ろにカクンと倒れ、半開きになった
唇から唾液が筋をつくってこぼれ落ちた。
――まずい。失神したか。俺は焦ってパチパチと頬を叩いてみたが反応はなく、抱き上げてベッドにおろし、
冷蔵庫からアイスパックを取り出して額の上に乗せてやるとようやくうっすらと目を開けた。
「岸本…さん?」
俺はホッとして大きく息をついた。進藤はまだ状況が呑みこめていないらしく、くるくるとあたりを見回した。
「あれ…?オレ…」
「イク時に失神したんだ。ちょっとやりすぎたかな。」
「そっか…なんか…すごいコトされてて頭真っ白になっちゃった…。」
俺は何も言えなくなって、ベッドを離れると、ウェットティッシュを抜いて床の上にこぼれた精液を拭きとった。
それから、ベッドの下に散乱した進藤のスーツを拾い上げて、皺を伸ばすとクローゼットの中のハンガーにかけてやる。
「ね…岸本さん…こっち来て。」
俺はカウンターの上のグラスと煙草、それに灰皿を持ってベッドにもぐりこんだ。
進藤が俺の首に腕をまわしてきて、俺はそれを受け止めた。外でパタパタと雨がガラス窓を叩く音がした。
一旦、弱くなった雨足が再び勢いをつけてきたらしい。
手首を取って、縄の跡をたしかめたが、内出血はしていないようだった。
「痛かったか?」
「ううん。」
「よかった?」
進藤の耳がかぁっと赤く染まった。
「えっ…うーん…なんか…よく覚えてない…」
覚えていないというのは間違いなく嘘だろう。だが、思いだす前に記憶のフタを必死で閉めようとする進藤が
いじらしくて、俺は胸の上で散っている茶髪を撫でた。
430灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/06(水) 23:49:07.18 ID:???
「岸本さんてさ…セックスうまいよね。いっつも岸本さんに乗せられてありえねーことばっかりやらされて
る気がする…。なんか、開発されちゃってるってゆーか。」
「俺はキミの秘密の扉をちょっと開けてるだけだよ。」
俺はクスッと笑って、サイドテーブルの煙草に火を付け、一口吸うとその吸いさしを進藤の唇の間にはさ
んでやった。
「秘密の扉…ね…。」
進藤はゆっくりと煙を吐きだし、不意に起きあがると長い前髪をかきあげた。
「オレさ…アキラとしばらく別居しようかなって思ってて。」
俺は予感していたものの、唐突な告白にぎょっとして進藤の横顔を見た。
「…別居?それはもしかして俺が原因なのか?」
「ううん。岸本さんは関係ないよ。ただ…なんていうか…岸本さんとエッチして、案外大丈夫なんだなって
わかっちゃった。…アキラ以外とヤるなんて考えたこともなかったし、ぜってームリって思ってたんだけど
…してみたら結構楽しいし、平気で嘘もつけちゃうし、正直言って岸本さんのほうがアイツより100倍ラクだし。
俺とアイツの絆なんて案外ゆるいんだなって。」
俺は進藤の指から直接、煙草を吸い、すこし起きあがって灰皿に押し付けた。
「だが、塔矢はそう思ってないぞ。」
進藤はまばたきもせず、俺をジッと見ていた。その眼になにか非難めいたものを感じて、俺はあわてて
弁解をした。
「別に塔矢の肩を持つわけじゃないがな。ただ――キミが塔矢に飽きたんじゃないかって泣いてた。」
「別に飽きたとかじゃねーよ…。でも…オレ、そういうアイツが時々重くて…アキラってさ、いいトコのお坊ちゃん
で天然のせいか、オレを買いかぶりすぎてんだよ。」
「買いかぶり?」
進藤は言葉を切ってしばし、天井をぼんやりと見詰めた。
「アイツさー、この先、オレとずーっと一緒でいいのかな…。モテるのに女の子なんて目もくれないでオレに
ひっついてて…で、同棲してることだって限られた人しか知らなくって。――先生だって、認めてくれてるって
言ったって、年いってからの一人息子じゃん。本音はやっぱり普通に恋愛して普通に結婚してほしいんじゃな
いのかな…。付き合い始めた頃からそういうのって考えないわけじゃなかったけど、どうにかなるって思ってた
…でも、どうにもなってねーし。」
「で…別れるのか?」
「まだ、そこまで結論出せない…優柔不断だよなあ、オレ…。サイッテー…。でも…アイツがオレといる以外の
生活知っちゃったら、オレなんて一蹴されそうだし…それにさ、先生もお母さんもオレたちのことは知ってるけど、
オレ、自分の親には言ってない…。オレ、すげーヘタレじゃん!何度も両親に言おうと思って言えなくて…でも、
アイツは別に言える時が来たら言えばとか笑ってるだけだし。アイツ、オレになんでも許して…オレのことしか
見てなくて…そんでスゲー真剣で…それが重くて。」
俺は起きあがるとガウンを羽織って、カウンターの上に置かれっぱなしの酒に口をつけた。
もし、仮に塔矢が俺だったら――俺なら、どんなに恋い焦がれていても俺は火遊びの振りをしつづけるだろう。
塔矢はその点についてあまりにも正直で不器用すぎた。思えば、彼は「あの時」からそうだった。進藤とあいま
みえんがために、四面楚歌の中にわざわざ飛び込み、尹先生に泣いて食ってかかっていた塔矢を思い出す。
普段は物腰のやわらかい、下手をすれば少々抜けているようにさえ見える塔矢は進藤のことになるとまっすぐ
すぎるほどなのだ。だが、塔矢は知らないだろう。全身全霊でごまかしのないその魂が進藤を怯えさせている
ことを。
「それで…。」
俺は残り少なくなったグラスの中を補充すべく、キッチンの下からラフロイグの14年を出して封を切った。進藤が
起きあがってまじまじとそれを見ていた。
「飲むか?」
「うーん…オレ、ウィスキーってちょっと…。」
「バーボンのほうがいいか?――メーカーズ・マークならあるぞ。」
「ウン…じゃ、それ。」
「キミと塔矢が知り合って何年になる?」
「14年…かな?」
「ほう。じゃ、このラフロイグと同じか。――じゃあ、そろそろ答えが出る時期なのかもな。」
(つづく)
431名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 01:10:58.44 ID:???
ついに亀甲縛りキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
濃いのキテル…(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ

灼熱たんの亀甲縛りの繊細な描写に惚れ惚れしてしまったオレはどうすりゃいいんだっ
メガネやることが徹底してるというか興奮しながらいちいち丁寧なとこがすげえな
やっぱりさすが海王のry
しかもヒカルたんにヘンタイとか言われてズルいヽ(`Д´)ノ
淫乱なメス猫ヒカルたん、ハッカ水に犯されるヒカルたん最高!もっと泣いちゃえー!!(;´Д`)ハァハァ
そしてめくれ上がる描写あって興奮しつつ感激したオレ
フジツボぬらぬらも卑猥で(・∀・)イイ!!
灼熱たんのねっとり具合に脱帽しますた(;´Д`)ハァハァ

そして若先生とはどうなるんだヒカルたん…なんか重いとか言われとるし(´Д⊂
でも翻弄しつつも若先生に怯えるヒカルたんってなんだかリアルだなあ
ごまかしのない魂って表現は若先生にぴったりだね

灼熱たん、大量投下乙でした!毎度のごとくすげえ読み応えありますた
432名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 01:52:10.32 ID:???
亀甲キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ごっくんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
「許して」キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
異物挿入キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
失神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
あああああああああなあなヒカルたんの尻の穴(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
まったくグッジョブすぎる薫ちゃん
433名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 16:12:14.08 ID:???
灼熱たんに脳ミソ焼き切られたー!
コーヒー野郎に翻弄されるジムで鍛えたヒカルたん26歳…!
くそう、ショタヒカルたん以外にこんなに興奮させられるなんて悔し(ry

仕事とメイツ魂を両立させているなんて素晴らしすぎる
続きを全裸で待ってるぜ
434名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 17:07:20.71 ID:???
感じまくってたくせに、よく覚えてないって言っちゃうヒカルたんもかわいいよな(;´Д`)ハァハァ
容赦なくそれってウソじゃんて思う薫ちゃんもアレだが…w
いじらしいヒカルたんきゃわ(・∀・)イイ!!
435名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 19:05:27.57 ID:???
変態プレイで絶頂なヒカルたんに暑さも忘れて萌え萌えだぜ(;´Д`)ハァハァ
灼熱たんありがとう!ありがとう!
436名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 22:16:31.07 ID:???
この後ヒカルたんが若"先生に刺されるかも…という心配もしてる(;´Д`)ハラハラ
437灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/09(土) 22:29:07.74 ID:???
俺はキッチンの下を探った。キッチンの下といっても、料理なぞするはずもない俺が入れているものと
いったら、多少の食器らしきものと酒で――ありがたいことに、時々、加賀が手土産代わりにいろいろな
酒を持ってきてくれるとあって、そこはちょっとした酒蔵のようになっている。
俺は奥のほうにしまっておいた中からバーボンの瓶を取り出してカウンターの上に置くと、進藤が急に笑
みをこぼれさせ、甘えるような声で言った。
「あ…やっぱり岸本さんと同じのにする。」
「言っとくが相当強烈だぞ、ラフロイグは。」
「そうなの…?」
「ヨードチンキとか正露丸の匂い。」
「――なにそれ!やっぱ岸本さんて変態…。」
ウィスキーと言っても、シングルモルトウィスキーは作られる場所によって味、香りが違ってくる。地酒みた
いなものだが、イギリスのうすら寒い北の島々で作られているウィスキーたち――いわゆるアイラ系ウィス
キーは海藻が積もってできた泥炭で原料を燻すため、海藻に含まれるヨード成分が独特の薬品臭さを残す。
この強烈な香りが癖になるわけだが、人によってアイラ系の好き嫌いははっきり分かれる。実際、俺はその
虜になり、加賀はアウトだ。
「変態じゃなくてツウだと言ってくれ。――で、ストレートでいいよな?」
「ンー。おまかせします…。」
俺はラフロイグをカットグラスに少し入れてから、ふと思いついた。
それをそのまま持ってベッドに滑り込む。
「これ?」
進藤は身を乗り出して、俺の顔とグラスの中身を交互に見比べながら、鼻をひくつかせた。
「――たしかに…薬みたいな匂い。でも…こういうのを飲む岸本さんってカッコイイ。」
俺は一口だけ口に含むと、進藤の頭を抱きこむようにして唇を塞いだ。唇の間から焼けつくような液体を流し
込んでやる。虚をつかれた進藤は一瞬、身体を引こうとしたが、俺が口腔の中を舌でくすぐると鼻を鳴らして
動かなくなった。燻したような深い香りで唇が、舌が一直線に繋がり、俺は手探りでグラスをサイドテーブル
に置くと両腕の中に今しがたまで燃えあがっていた身体をしっかりと抱きとめた。
ようやく唇を離すと、進藤が微笑を浮かべて俺の瞳を覗き込んでいた。
「――悪くないかも、コレ。」
「…だろう?さっきまでキミの体に入っていたのもコレと同じタイプなんだけどな。」
「やっ…!」
俺がニヤッと笑ってそう言うと、進藤は目をパチパチとまばたいて赤くなった。俺は再び口に含んで飲ませ、
まだ焼けつくような舌を首に、鎖骨に、胸に当てていった。やわらかい肌はミルクチョコレートのようで、強烈な
匂いを放つウィスキーとは相性も良さそうだった。
俺は次々と口に含んだ酒をピンク色の唇に流し込み、一方で蕩けそうなチョコレートを堪能した。グラスの中
身が空になり、進藤は目の周りを赤くそめて息を切らしていた。
「酔っ払いそう…。」
「酔っ払ったほうが感度が上がるからいいだろう?」
まったく、俺はスケベオヤジみたいなことばかり言っている。進藤が恥ずかしそうにウーッと唸り、俺の肩を
噛んだ。
「…酔っ払ってやらしーこと言っちゃうかも…。」
「ふぅん。例えば?」
俺は長い脚を持ちあげて脚の間に固く回復したモノを当てた。
「ふぁ…!」
進藤の身体が大きくのけ反って喉仏が見え、彼は俺を受け入れるように腰を浮かせた。潤んだ目のまわりが
薄紅色に染まっているのは酒のせいだけではないだろう。ハァハァと息をつきながら誘うような眼で俺を見詰
めてくる。
「まだぜんぜんヤラれ足りないみたい…」
「ほう。どこをヤラれたいんだ?」
「んあッ…ヒドいよ…わかってるくせに。」
438灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/09(土) 22:32:40.08 ID:???
進藤は瞼を閉じ、眉を顰めて喘いだ。俺は細い腰をつかみ両脚を肩の上に絡ませた体勢にすると、どう
しようもなく熱くなった一物を固く絞まった菊門に擦りつけた。
「きちんとオネダリしないとな。」
進藤は頭を振りながらきゅっと紅い唇を噛んでいたが、やがて右手をそろそろと下に伸ばし、人差し指と
中指でひくつく粘膜を広げ、震える声で小さく言った。
「んっ…んくッ…ココ…挿れて…」
俺は堰を切ったように開かれた秘蕾に押し入った。押しこむたびにジェルが溢れて、進藤の白い腹に滴り
落ちる。身体を引くたびに小さく声が漏れ、鳥肌が立っていた。その色艶を帯びた高い呻き声が俺を駆り
立てた。俺の一物が進藤の固く絞られた秘孔を淫らに広げている様子に俺は心底酔っていた。――しか
も俺が初めてだ。俺は野獣のように激しく息をしながら進藤の身体を折らんばかりにのしかかった。
「う…ん…岸本さ…んイイ…壊れそう…っ…ソコ…イイ…もっとして…」
血管が浮き出た俺のモノがぬらぬらと光り、ぷくっと膨れた襞の入り口を出入りする光景に、俺は絶頂を
迎えようとしていた。ジェルが泡立つ音が激しくなった。
「なぁ、俺と塔矢とどっちがいいんだ?」
進藤の口の周りを舐めながら、俺は愚にもつかないことをささやいていた。我ながら頭がぶっとんでおかしく
なっていると思った。だが、彼はウィスキー色の瞳を揺らして言った。
「ん…岸本さ…ん…!」
「本当?」
俺はぼうっとしていた。周りの音が全て聞こえなくなって…ベッドの軋みも、激しい雨がガラスに叩きつける
音も、俺の呼吸も…なぜか、空のグラスが灯りに透けてキラキラと輝いているのだけが見え、右手に触れ
る進藤の肩の感触だけが感じられた。
「うん…好き…」
それはかすれていて、蜻蛉の羽音ぐらいにかすかで、たぶん俺は頭に血がのぼりすぎていて、それはたぶ
ん――幻聴だったにちがいない。だが、進藤の腕が包み込むように背中にまわって、俺の背中に爪が立て
られたとき、か細い声が言うのをはっきりと聞いた。
「…好き。」
頭の中でジェット機が通過するような轟音がして、俺は彼の体内で弾けた。
            ◆             ◆             ◆

俺はガラス張りの執務室で、ドバイとの交信を終え、ヘッドセットマイクを外した。午前中から電話会議づくめで、
いいかげん耳が痛くなっている。ヘッドセットをデスクの上に放り投げ、サーモカップの中のコーヒーを飲もうと
して中身がすっかりぬるくなっていることに気付いた。それでも喉の渇きがおさまらず、仕方なく味気ないコー
ヒーを流し込む。
ふと、紺色のワンピースを着た女性クラークがドアをノックしていることに気づき、無言でそちらを見てうなづいた。
「ちょっと、よろしいですか?」
ガラスの板から顔を出した彼女に、俺はまたおざなりのサインをしなくてはならない書類を持って来たのかと思い、
メモパッドの上の水性ボールペンを手にとった。
彼女は無表情のまま俺のデスクの前に立つと、そっと白い封筒をデスクの上に置いた。俺は何が入っているの
か予想もつかず、無言で彼女を見あげた。
「これ…お返しに来ました。」
「は?」
「昨日の一万円です。わたしにはこれをもらう理由がありませんから。」
439灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/09(土) 22:34:42.55 ID:???
そこまで聞いて、俺はやっと昨晩の雨を思い出した。俺が無理やりタクシーを譲らせた女性クラークだ。進藤から
会いたいと言われ、それから無茶苦茶な方法で会い、夜明けまで何度も求め合った。そして、彼は朝、塔矢と話
をすると言って出て行った。
俺はその結果がどんなものになるのか、内心ドキドキしていて、それを誤魔化すためにいつもより早く出社して
ファイルの山の中に鼻をつっこみ、かたっぱしから電話で交渉事を片付けていた。目の前のことを高速ですすめて
いくうちに俺は昨日のクラークのことなど、忘れかけていたのだ。俺はちょっとだけ口元を綻ばせて笑いかけ、肩を
すくめた。
「いや、キミにはこれをもらう権利があると思うよ。なにしろ、俺がムチャなことを頼んだんだし。」
だが、彼女は固い表情で首を振った。
「まあ――どうしてもキミが厭だというなら仕方がないか。…ただ、やっぱり俺としてはああいうことをしておいて黙って
いるのもね…」
「きっと何かご事情があったのでしょうけれど…岸本さんがあんな顔をしてわたしに訴えるなんて。」
彼女はそこでやっと少しだけ微笑した。その眼はまるで恋人にでも会いに行ったんでしょう?と言いたげだった。
――ああ、図星だ。だが、安心してくれたまえ。キミがライバル視したがるような女ではないから。ただし、キミがどう
ひっくり返っても勝てない相手ではあるが。
「俺はそんな物凄い形相をしていたのか?」
「ええ――。冷静な岸本さんがもうこの世の終わりって顔してらっしゃいましたよ。」
俺は思わず苦笑して椅子に寄りかかった。
「キミには勝てないな。――よし、じゃあ、この金はおさめておくから、今度、食事でも奢らせてもらうよ。それならいい
だろう?ランチでもディナーでも構わないよ。」
彼女の顔がパアッと明るく輝き、俺はたかが女クラークを説得するなんぞちょろいものだと思った。せいぜい、青山か
溜池山王あたりでフレンチでも奢ってやればいいだろう。接待で使うような店だと誰かに目撃されて面倒なことになり
かねないから、ここはちょっとカジュアルなフレンチと行くか。
俺は頭の中でレストランのリストをめくっていた。うかつに恋人だらけの店も女は勘違いするから面倒くさい。ああそうだ、
飯倉にあるカジュアルフレンチなら穴場で飯も本格的でイケる。外人の家族連れも多いからそう甘い雰囲気にもならん
だろう。
「フレンチでいいかい?旨い店があるんだよ。」
「ええ、おまかせします。」
「じゃ、来週あたり…そうだな、予定が固まったら知らせるよ。」
俺がそう言うと、彼女は満足げに頷いた。
「あ…!ちょっとすまん。電話だ。」
デスクの上の携帯がビリビリと震えた。見知らぬ番号がディスプレイに映し出されている。彼女はにこやかに会釈をし
て出て行った。
クラークの後姿を見送りながら受信ボタンを押す。
「――塔矢ですが。」
押し殺すような低い声。俺は背筋に冷たいものが走り、心臓がひときわ大きく跳ねるのを感じた。
「よう。塔矢か。」
そう呼びかけたものの、電話の向こうは重く沈黙を守ったままで、俺は口の中に溜まった唾液を飲み下した。
「――岸本先輩。今夜あたりお時間をいただけますか?長くはとらせません。」
俺は髪をかきむしりながらしばらく考えた。目的ははっきりわかっている。進藤から別れ話を持ち出され、進藤が俺との
関係を暴露したのか、それとも塔矢が問い詰めたのか知らないが――とにかく、面倒な事態になっていることは確かだ
ろう。
「生憎だが、今夜は接待でふさがっていてね。――そうだな、キミ、夕方頃はどうなんだ?」
「ええ、かまいませんよ。ほんの10分程度で済みますから。」
「なら、ご足労だとは思うが、俺のオフィスに来てもらえないか?時間は…7時ぐらいまでならいるよ。会議もできるだけ
キャンセルしておく。下の受付にも話はしておくから、あとは受付嬢に案内させるよ。」
塔矢は静かにわかりましたと答え、俺は丁寧にオフィスの場所を伝えて電話を切った。
440灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/09(土) 22:49:12.64 ID:???
接待は午前中にキャンセルされたばかりで、塔矢とじっくり外で会う時間はたっぷりあった。だが、俺は
塔矢を自分のフィールドに引きずり込んで地の利を稼ぐ姑息な手段に出たわけで――俺とて一応のプ
ライドはある。塔矢が二冠のエースなら、俺は小さくはない組織の最年少マネージャーだ。浮世離れし
た世界にいる塔矢にとって、ここは異次元のように感じるだろう。
俺は拳を握りしめ、サーモカップに熱いコーヒーを足しに立った。

塔矢が現れたのは意外に早く、電話があってから二時間と経っていなかった。内線で受付から連絡を
受けると、俺はそのまま自分のオフィスに案内するように伝え、ついでうしろのキャビネットからうやうや
しくサイフォンとミネラルウォーターのボトルを出して、サイフォンの下に置かれたアルコールランプに火
をつけると、デスクの上でコーヒーを点て始めた。
ほどなく、ガラスのドアがノックされ、受付嬢の後ろに紺色のスーツを着た塔矢が立っていた。俺がそちら
を振り向いてうなづくと、受付嬢はドアを開けてちらりと塔矢に微笑みかけ去っていった。
「さてと。まあ、座れよ。」
俺はデスクの傍らにある小さな応接セットを指して言った。
「どうも。」
塔矢はガラス張りのスペースからあわただしく人が行き交うフロアを眺め渡した。
「すまんな。会議室が全部ふさがっていてね。」
「いいえ、こちらから無理を言いましたから…。」
フロアにいる何人かの外人がちらりとこちらを見た。忙しげに動く女たちもガラスの巨大な箱を通りざまに
塔矢に視線を投げかけて行く。いくらスーツを着ているといっても、塔矢の華やな美しさはやはり目立つ。
おまけに艶のある切り下げ髪はお堅いこの世界ではいやがおうにも目を引く。
「で――話というのはだいたい予想がつくが…。」
俺はデスクの上で香りを振りまいているコーヒーを悠々とレノックスの白いカップに入れた――震える手を
悟られないよう、塔矢に背を向けて――ようやく入れ終わったそれをローテーブルに置きながら塔矢を見下
ろすように立った。
「ならば回りくどい話はやめたほうがよさそうですね。」
塔矢はそう言うと、上目遣いに俺を見た。
「誤解しないでください、先輩。ボクは何もあなたを責めるとか、泣きついて別れてくれって言うとか――そん
なことのために来たんじゃありませんから。」
俺は自分のデスクに寄りかかるようにしてコーヒーを啜った。
「それに、あなたのことは進藤から聞いたわけでもありません。ボクの勘――いや、確信ですね。」
俺はコーヒーを置いて腕組みをした。組んだ腕をぎゅっと指先で掴む。
「そこまでわかっているなら、俺ももう言うことはないな――。まあ、お察しの通りだ。俺はキミの恋人と寝た。
それも一回じゃない。」
それを聞くと塔矢は『だから何だ?』と言わんばかりに冷笑を浮かべた。
「…今朝、進藤から言われましたよ。しばらく冷却期間を置きたいって。ボクの存在が重すぎて辛い…って。」
塔矢はそう言うとため息をついて俯いた。
俺はやけに饒舌になっていたと思う。塔矢が重く沈んでいる姿を目の前に、俺は頭の隅でいい気味だとせせら
笑っていた。
「彼はキミの未来も案じているんだよ。キミの人生を引き受ける自信がない、とね。少しは彼の心持もわかって
やったらどうだ、塔矢。――彼はキミの前で弱くなれないんだよ。また、彼の両親にキミたち二人の関係を言え
ない自分に苛立ってもいる。」
441灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/09(土) 23:17:00.21 ID:???
「――そんなの、どうだっていいのに…。ボクはまわりに反対されようが蔑まれようがいいと思ってたぐら
いだから。――幸運にもボクの父は進藤をもう二人目の息子だと言いきってる。それだけでも…。」
塔矢の声が沈んでいき、俺は勝ち誇った気分になった。すうと浅く息を吸い込む。
「塔矢。――だからこそ、辛いんだよ。彼は偉大なキミの父君の本音がそうじゃないと見抜いている。きっと、
キミには普通の恋愛や結婚をしてほしいに違いないと思ってる。つまりはだ――進藤くんはキミと別れた
ほうがキミにとってもいいんじゃないかとさえ考えているんだよ。」
塔矢は顔をあげてジロリと俺を睨んだ。
「ずいぶん、進藤のことを知っているような口ぶりですね。」
俺と塔矢はしばらく沈黙したまま、睨みあうようにお互いを見つめていた。
「まあ、俺は進藤くんにとってはただのセフレでしかないがね。」
俺は自嘲するようにフッと笑った。
「彼にとってキミは真剣すぎるし、荷が重すぎる。考えてもみろ、キミは棋界のサラブレッドで一分の隙もない
ほど張りつめているじゃないか。それだけでも普通なら裸足で逃げだすだろうね。俺のような肉体関係しかな
い軽い相手のところに転がり込んで来たくもなるというものだ。」
塔矢はクッと笑いをかみ殺すようにして髪を掻きあげると、すくりと席を立った。
「わかりました。――じゃ、ボクは彼が開き直るまで待ちますよ。ボクは進藤が弱くても何でもいいんだけど。
でも、彼がそれがイヤだというなら――強くなれるまで待ちます。」
俺は塔矢に怒りを感じた。進藤の弱さを受けとめることなんて不可能なのに――そんなことができるのは俺し
かいないのに――コイツの脳天気なほどに進藤との関係を信じている。
「まったく、キミは中学時代からちっとも進歩がないんだな。彼を追いかけまわして、追い詰めて、挙句の果て
にいつまでも待つつもりか?まるで傷ついたウサギを狙う鷹だな。」
俺は飲みかけのコーヒーを入れたカップをソーサーに戻した。ガチャリと鋭い音がして、俺はその音の高さに
自分が震えているのに気付いた。
「あなたがなにをしたか知らないけど…ヒカルは渡しません。…誰にも。」
塔矢はまばたきもせず、切れ長の目で鋭く俺を見ていた。俺は嘲笑するようにフンと鼻を鳴らした。
「それは本人が決めることだろう。」
「ええ、そうです。だから…彼が…ヒカルがボクから離れることなんて、ありえない。それを言いにきただけです。
――しばらく、彼が先輩のお世話になるかもしれませんが。…では、お手間取らせました。失礼。」
塔矢は俺に一瞥をくれると、ガラスのドアの前まで行き、そしてゆっくりと頭を下げて立ち去った。
進藤がしばらく俺の「世話」になるだと?あたかも俺がペットの犬を預かっているような言い草に俺は怒りでこめ
かみが脈打つのを感じた。――ふざけるな。進藤はどうせ自分のもとにもどってくると余裕で言わんばかりじゃ
ないか。
俺は携帯をひっつかみ、登録番号を震えながら探った。
「くそッ…!」
悪態をつきながら発信ボタンを押す。4度目のコールでプツッと乾いた音がした。
「…岸本さん?」
涼やかな声が俺の頭にこだました。何としてでもこの甘い声の持ち主を引きとめていたい。
「今日、俺のところに来れるか?何時でもいい。」
「えっ…。オレ、今夜またアキラと話し合おうと思ってたんだけど…。」
「いや、話ならちゃんとつけたよ!」
「はぁ!?それ…どういうこと?」
俺はゼェゼェと息をついていた。塔矢の冷たい眼が脳裏に浮かび、俺は心底ヤツを腹立たしく思った。
「詳しくはあとで話す!だから…来てくれるよな?」
「う…うん…。でも…」
「じゃ、またあとで!」
俺は進藤が抗議しかけたのを封じるように電話を切った。こめかみがズキズキと痛む。デスクの上に握り拳を
叩きつけ、白いカップがカタカタと揺れた。

to be continued
442名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 00:26:39.75 ID:???
灼熱薫たん乙!
酒詳しくないからウィスキーのレクチャーが面白いためになる…らふいろぐ、らふいろぐ
正露丸の香り…φ(。。;)メモメモ
ヒカルたんやられたりないとかいけない子すぐるこの淫乱め!
キッシー、オレと変われよおおおおおお
ヒカルたんのあんあんとメガネの野獣のような雄たけびが共鳴してすごいことになってそうな
部屋に訪問希望!(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんに「好き」といわれながらジェット機の轟音を感じつつオレだって中田氏してえよ!ヽ(`Д´)ノ
でも、ヒカルたんの「好き」は意味深だね、メガネ自分のことだと思ってるけどぜってー違うから!
そしてついに若先生キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
正直、若先生が出てきた瞬間、何をしでかすやらとか思ってドキドキしたw
キッシーのびびりがオレに伝染した模様
しかしどうなっちゃうんだ、ヒカルたんと若先生
ヒカルたんの感情はどこをさまよっているんだろうか…

灼熱たんまた続き待ってるyo-
443名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 00:30:44.78 ID:???
あ、続きは待ってるけどどうか無理せず!
灼熱たんのペースでな!
結構読み返したりしてるよ、それも面白い
(;´Д`)ハァハァ なとこを特に念入りに再読させてもらってるお
444灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/10(日) 02:42:46.32 ID:???
やあやあ、メイツ諸君。こんばんは。
灼熱でつ。
やぁ…緊縛ぐらいまでならまだしも、ウィスキー瓶つっこんじゃう部長…。
これまでを通して読むと、部長ってばヘンタイすぎて何やっとんだって感じですなw
若は食うわヒカルたんには中田氏し放題の調教しまくり、
しかも冷静にウンチクたれながらやっているあたりがなんともはやw

そのヘンタイっぷりでメイツ諸君の脳ミソをショートさせることができたようで何より。
ヘタレな俺は緊縛はまだしも、ハッカ水やらウィスキーボトルまで出動させて大丈夫なんか!?
とちとドキドキしておりました。ちなみにどちらも当初の設定にはなくて、メイツ諸君が俺にくれた米でヒラメキますたw

メイツ諸君あってのエロ展開ですなー。おまいらの妄想、感想こそ俺の制作の根源でつw
どうもありがとうございます。

しかし…コレ書いたら、ラガーヴーリン16年が…俺の大好きな酒が…の、飲めなくなりそうだおw
ラフロイグとチョコレートのコンビもやばい…。
ちょっと興味ある人は、ウィスキーを揃えているバーなんかで、スニフターグラスに入れてもらって
ストレート&チェイサーでチビチビいってみてください。匂いは正露丸ですが、味のバランスは大変よろしいウィスキーです。
かつて、マイケル・ジャクソンという有名なウィスキーレビュアー(あのMジャクソンとは何のかかわりもないおっさん)が
最高得点をつけたのがラガーヴーリン16年です。
チーズ好きな人は、青カビチーズのスティルトンをアテに一杯イクとよろしいでしょう〜
チョコレートとの相性もバッチシ・・・うっ、飲みたくなってきたw

んで、ボトルネックを眺めつつ「こ、こんなものがヒカルたんに・・・」と(;´Д`)ハァハァしていただければw
ラフロイグは更にラガーヴーリンより更にワイルドな正露丸風味でつw

さて、本来、コレって三部作にするつもりでシコシコ制作してるわけなんですが、
プロット自体はすでに第二部に突入しております。ただ・・・第二部は若様の出番が多い・・・
このままヒカルスレで投下していていいッスかー?
もちろん、エロネタにはメイツ諸君の読書感想文があるかぎり事欠きませんがw

お、そういえば…!押しかけエロ女房ヒカルたんはどうなったんでありましょうか?
445名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 13:25:55.14 ID:???
岸本が変態なのかヒカルたんが変態なのか灼熱タソが変態なのかメイツが変態なのか変態濃度が高すぎてオラ何が何だかわからなくなってきたぜ…
ただ一つわかることは

変態って最高だな!(;´Д`)ハァハァ
446名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 18:18:58.84 ID:???
灼熱たんのヒカルたんはなぜ今までバージンだったのか
若せんせえ何でやっちゃわなかったんだ
447名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 19:56:58.32 ID:???
本当だなあ
まあ、若゙先生のことなんで
なにか壮大な計画(企みともいう)があると見るのが妥当か
これからの展開が楽しみだ(;´Д`)ハァハァ
448名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 20:43:07.23 ID:???
今回もすばらしいエロヒカルたん
ミルクチョコレートのような肌だって(;´Д`)ハァハァけしからん
ヒカルたんに好きと言われたい
たった二文字がなんと尊いものか(;´Д`)ハァハァ
だんだん欲が出てきたな岸本よ
ヒカルたんは独占したくなるからな
449名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 16:00:17.93 ID:???
灼熱たんキテターーーーー!!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
うっほう一気に読んじまったよ!岸モー変態ドSでGJすぎる!
縛られヒカルたんハァハァ( ;´Д`)
天然ゆえまわりを振り回す小悪魔っぷりにまたハァハァ( ;´Д`)
岸モーの職場に凸ってきた若が怖すぎてgkbr( ;°Д°)

あと第二部は若の出番多しとの事だが
ヒカルたんハァハァ( ;´Д`)が基本姿勢であるならばこれからもここに投下でいいんでないかな
…と自分は思ってるけど他のメイツたちはどうだらう?
もし他スレに投下したとしても
若並のしつこさで「ヒカルたーん!」つって追っかけて逝くけどな( ;´Д`)ハァハァ

最後にどーでもいい感想
自分はバラファイスキーでよく飲んでいるんだが
今度奮発して灼熱たんオヌヌメのラガヴーリン買ってみる!
ヒカルたんハァハァ( ;´Д`)以外にも為になる情報ありが豚!
これからも楽しみに待ってまつ!
450名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 19:01:57.07 ID:???
灼熱たん、>このままヒカルスレで投下していていいッスかー?
オレ、これ見落としてたよ
>>449メイツと同じでオレもここに投下してもらって全然構わないです
むしろ若先生の心情知りたいっていうか…( ・∀)ヘヘ

オレ、実は倉庫の小説で、若゛先生のヒカルたんへの思いの深さに
同調しすぎて泣いたことあったりする…と衝撃の告白かましてみたりして…
若先生の触ったら突き刺さりそうな髪と同じくらいまっすぐな思いってオレは
結構弱かったりする
暴走してもよし煮詰まってもよしの素材っていうのかねw
若先生のブレなさもくせになるんだよなー( ゚Д゚)y─┛~~
つうわけで若先生編も期待してるおー
451名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 22:31:11.25 ID:???
俺も>>449と同じ気持ちです( ;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんハァハァがそこにあるかぎり俺もどこまでも追いかけていくお!

しかしもう何度目になるか分からんほど灼熱たんの文章を読み返してるが、
何度読んでもヒカルたんが可愛すぎてハァハァする(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
このヒカルたんはいじめたくなるよな…(;´Д`)ハァハァ
452灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/12(火) 00:25:22.93 ID:???
その夜、夜中を過ぎても進藤が俺の部屋に来ることはなく、また携帯も切られたままだった。
――冷たいベッドの中で進藤がキラキラと揺れ動く瞳で俺を誘う。唇からちらりと舌が出され、俺はそれ
に吸いついた。両腕で抱きかかえると彼も俺の背中に腕を回して力を入れた。進藤の脚の間に熱くなった
ものを擦りつけて煽る。彼の細長い指がそれを握りしめて上下に擦った。
目を閉じて深く息をつく。進藤がやんわりと俺の上にのしかかってまぶしそうに俺を見下ろしていた。進藤
の手の中で俺はなおも透明な液体を吐きだしつづけ、堪えられなくなって身体を反らすと、手が離れてピ
チャピチャと水音がした。瞼をうすく開いてみる。進藤が俺の腰を挟んで膝立ちになり、その細長い指にま
とわりついた俺の体液を舐め取っていた。
俺は甘い戦慄に襲われて木苺色の舌の動きを凝視した。その眼が妖しい光をひらめかせながら俺を見詰め、
唇が、舌がピチュッと音を立てて指についたものを吸いとっていた。俺の膝は震え、進藤は淫らに指をしゃぶ
りながら、片手で俺の勃起した一物を支えると、その上にゆっくり腰を落とした。真綿のような温かく柔らかい
肉襞が俺のモノを包み込んだ。進藤は指先を噛んだまま、俺のモノをあますことなく味わうように上下に動いた。
俺は腰骨のあたりを掴むと夢中で突き上げた。嗚咽に似た声が広がり、気がつくと彼は両手を後ろについてしゃ
がみこむように膝を大きく開き、足の裏をつけた体勢で激しく動いていた。動くたびに上を向いた一物が揺れ、
俺がそれを手の中に包み込んでやると後孔がピンと俺を締めつけてきた。なおも手の中で反りかえったモノを
転がしてやるうちに進藤は声を鋭く上げて俺の腹の上に勢いよくピュッピュッと精液をまき散らした。
だが、それで終わるはずなどなく、俺が乱れた細い茶髪のかかる耳元で甘く囁く。彼は身体を強張らせ、俺は
耳たぶを噛みながらささやき続ける。――進藤はためらうようにもそもそと四つん這いになり、両手を尻に当て
てクッと尻の肉を左右に開いた。熟れた桃の色をした秘蕾がぱくりと口を開き、俺はそこに再び欲望の杭を打
ち込んだ。
――悲鳴とも歓びともつかぬ声が次々と溢れだし、俺は根元から雁首まであますことなく、きつく絞り続ける秘
蕾の味を味あわせる。
「ウアッ…ウッ…ウッ…!」
俺の手に収まりきらない精液が腰をつたってシーツに染み込んだ。
俺は息をつきながら眼を開けた。うすらぼやけた部屋の天井が次第に焦点を合わせ、エアコンの冷気が肌を刺す。
――頭をずらして枕元のデジタル時計を見ると、すでに五時をまわっていた。
結局、俺はほとんど眠ることなく夜明けを迎えたらしい。しかも、起きしなに進藤の幻想にとらわれて自慰までして
しまった。
起きあがってキッチンカウンターの上にある煙草を一本抜く。それに火をつけると、咥え煙草のまま汚してしまった
シーツを引き剥がした。精液の大きな染みをつけたシーツをそのままクリーニングに持って行くのも憚られ、かとい
ってこんなでかいものを自分で洗濯するのも面倒くさい。しばらく考えたあげく、シーツは染みの部分を隠すように
畳んで、ちょっと離れたクリーニング屋の引き取りロッカーに放り込むことにした。
そこはちょうど駅のコインロッカーのようになっていて、そこに洗濯ものをつっこむと、バーコードが印刷された紙が
出てくる。翌日、その紙を読み取りセンサーに当て、表示された料金通りに現金やプリペイドカードを押しこむと、で
きあがった洗濯物がロッカーの中におさまっているという手筈だ。
俺は熱いシャワーを浴び、コーヒーを飲むと、念入りにスーツを選んででかけてしまうことにした。いつもよりかなり
早い時間だったが、遠回りしてシーツを預け、そのままオフィスへ向かった。
オフィスがあるビルの一階にはいっているコーヒーショップでベーグルサンドとダブルエスプレッソを調達して仕事
場に足を踏み入れる。
「よう。カオル。早いな。」
カナダ人の同僚がすれ違いざまに声をかけてきた。俺よりワーカホリックなこのカナダ人は、そういえばゲイだった
と思いだした。噂では年端もいかない若いのが好物らしい。
「なあ、昨日、オマエのオフィスにいた美人、アレ、いいケツしてたなァ。オマエの顧客か?」
「あン…?」
「ほら、ちょっと髪長くてネイビーブルーのスーツ着てただろ。」
――塔矢のことか。俺はコイツのやにさがった面を一瞥した。
453灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/12(火) 00:27:27.14 ID:???
「やめとけよ。やれるもんならくれてやりたいところだが、彼はハンパなく怖いぞ。」
俺はカナダ人のホモ野郎が何やら言うのを無視してガラス張りのスペースへと滑り込んだ。今日は一日、仕事に専
念しよう。そうでなければ俺は気が狂ってしまいそうだ。
上着から取り出した携帯をデスクに放り投げ、まじまじとそれを見る。手に取ろうとしてやめた。
こちらから深追いするように何度もメールをしたり電話したりするのは避けたかった。俺は泰然としているべきだ。それ
でも、カタカタとキーボードを打ちならしながら、俺は何度も何度も携帯のディスプレイを眺めては溜息をついた。
進藤はあの後、塔矢と一体どんな話をしたのだろうか。塔矢は俺とのやりとりを進藤に伝えたのだろうか。激しい口調
で喧嘩をしながら、結局は抱き合ってキスをし合う二人の姿が脳裏にちらつき、俺はいてもたってもいられず――せめ
て結果報告ぐらいしてくれればいいのにと進藤を怨んだ。
だが――俺と進藤の関係は結局のところ、何なのだろうか。そもそもはといえば、進藤は俺を利用し、塔矢を抱かせた。
俺は情けない間男でしかなかったはずだ。
そこからどこをどう転がったか、俺は進藤を抱くようになったが、それとてセフレの域でしかない。おまけに塔矢には体の
いい一時預かり処のように言われ、この俺がよくもそんな酷い扱いに耐えられるものだと思った。
しかし、それでもいい。
だいたい、俺が塔矢の代わりになることなど不可能だ。進藤が塔矢には求められないものを与えることができるという
事実――これだけで十分だ。俺の腕の中でいっとき、甘えた表情を浮かべて、そして無邪気に眠りに落ちてくれればいい。
彼のみずみずしい肌が、細い髪の感触が手の中に蘇ってくる。それをいつまでも手にしていたいなどとは言わない。塔矢
とよりを戻したってかまわない。セフレでいい。たかが二、三回寝ただけで自分のモノにしたなどとは思っていない。
だが――せめて、もう一度だけ――声だけでも聞きたい。
その思いは昼がすぎ、そして夕闇がせまるころには耐えがたいものとなり、俺は誘惑に負けて携帯を手に取った。
ダメ元で電話をしてみよう。それでまだ繋がらないなら――いっそのこと、進藤のマンションまで行ってみようか…。俺は考
えもまとまらないまま、登録してある進藤の番号にコールした。
トーン音がやけに大きく、長く響き、俺は息苦しさを募らせていく。まるで死刑台に引っ立てられていく気分だった。背中が
じっとりと汗ばんでいくのを覚え、俺は何回目のコールで携帯を置こうかと考えた。
突如、コール音が止み、俺はビクッとして汗ばむ手で携帯を握りしめた。
「はい。進藤です。」
俺は詰めていた息を一気に洩らした。
「あ…し、進藤くん…だよね?俺だ、岸本だ。」
口から心臓が飛び出しそうだった。俺は何と言っていいかわからず、そのままじっと待った。
「あーーーーーッ!岸本さん!よかったァ…」
進藤はハーッと息を洩らして俺の名を呼んだ。俺はなにが起きているのか見当もつかずにうろたえた。
「ゴメン、岸本さん!ほんっとにゴメン!連絡もしなくて…。」
「な、なにがあったんだ・・・」
俺の舌はもつれて、ロクに言葉を繰り出せそうにもなかった。
「昨日さ、塔矢と話したんだけどさぁ…アイツ、案の定キレちゃって…で、俺の携帯、ぶっ壊された!」
「何!?」
「もーーー大変だったよォ…データ全部飛んじゃうし!岸本さんや加賀さんの電話番号ねーし!うわぁどうしようって感じだった!」
俺は身体の力がへなへなと抜けていくのを感じ、椅子に倒れ込んだ。
「なんだ…そうだったのか。」
「で、さっき、時間やっとあいたからソッコーで新しい携帯買って番号だけ入れてもらったんだけど…もしかして、昨日はずっと待ってた?」
「まあな。」
「わーッ!本当にゴメンナサイ!」
経過を聞いてみれば何のことはなく、俺は一日中、地球滅亡のような気分を味わっていたのに、なんだか損した気になった。
「それで?塔矢と話はついたのか?」
「うん…まぁ…なんか…岸本さんとのことはバレてたけど。アイツもそれで頭に血が上っちゃったみたいで…で、それからちょっと冷静に
なって話し合って…しばらく実家に戻るからとか言って…。」
進藤は再びハーッと溜息をついた。
454灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/12(火) 00:31:31.67 ID:???
どうやら、塔矢は俺と面と向き合った時のことは進藤に言っていないらしかった。それにしても、俺と向か
い合ったときはクールな振りをしていたものの、実は相当頭に来ていたのだろう。そう思うと、俺はなんと
なく可笑しくなってきて、必死で笑いをかみ殺した。
「でも…さっき家に帰って来たんだけど…やっぱりこたえる…かな…」
「何が?」
「イヤ、塔矢のモノが減ってて。ホントに出て行っちゃったんだーって思った。自業自得だけど。」
俺は言葉を必死で探った。一人で住むには大きなマンションの一室。そして、一人で寝るには大きすぎる
真四角のベッドを思い出す。
「車はどうしたんだ?」
進藤はしばらく言い淀むように沈黙していたが、ぼそぼそと言葉を継いだ。
「ウーン。キーを返そうとしたら、いらないって突っ…返され…た。名義変更しとい…て…って。」
進藤の言葉がプツプツと途切れはじめ、最後は言葉になっていなかった。しゃくりあげる声が微かに聞こえ、
俺は呆然とその嗚咽を聞いていた。
「オレ…バカみたいだ…カッコつけて…アキラと別れたほうがお互いにとって…イイとか言って…オレ…」
「でも、終わりと決まったわけじゃないんだろう?」
「うーん…そうだけど…でも…。」
俺は進藤は渡さないという塔矢の言葉に怒りを覚えたのも忘れて妙な慰めに入っていた。ひとしきりしゃくり
上げると、進藤は息をついてもう大丈夫、とだけ言った。
「一人が嫌なら…今夜会えるか?」
「えっ…。」
進藤が言葉に詰まった。我ながら火事泥棒のようで姑息だとは思ったが、一日中お預けを食らった俺の心
はもう限界に来ていたのだ。
「あの…そのコトなんだけど…オレ、やっぱり岸本さんにもう会わないほうがいいと思う。」
予想できた答えではあった。だが、俺は息苦しくて、体中が軋むように痛み、眼鏡を外すとじっと目頭に手を
当てた。
「オレ――アキラと冷却期間置こうって話し合って決めたのに、それで岸本さんと浮気してるって…ズルいと
思う…。それに…岸本さんにも迷惑かけたくないし。」
「俺は迷惑とは思ってないがな。」
「イヤ…!でも…やっぱり…なんていうか…いいことじゃないよね?」
塔矢は俺に彼を預けてもいいと言った――それを言いかけて、俺はとどまった。俺と塔矢が直接会ったことは
秘密にしておくほうがいいように思えた。
「そうか。キミがそう思うなら…仕方がないな。」
「…ゴメンナサイ。」
俺はそのまま、何も言わずに電話を切った。呆然と立ち尽くした。いづれはそういう時が来るとは予感していた。
だが、こんな唐突な形で――塔矢に宣戦布告された直後にあっさりと電話で告げられるとは思わなかった。せめ
て、塔矢が言うように「しばらく」預かり、彼自身が心を決めて戻るなりなんなりするまで甘い日々が多少は続くと
思っていた。――誤算だった。
塔矢が憎いとは言わない。俺は結局のところ、何一つアイツに勝てるものなどない。俺は負け惜しむようにどこま
でもブレのない塔矢をなじり、セックスの盾に隠れていつまでも本心を明かさない俺こそが進藤の安息地だと言っ
たが――進藤が怯えながらも心惹かれているのはやはり俺ではなく塔矢なのだ。
椅子に長いこと腑抜けてもたれた揚句、その日俺はそのやり場のない想いをもてあまして加賀にすがった。
「ったく、どうせ進藤か塔矢のことだろ?」
渋谷の、地下にあるバーで落ちあった加賀は腰をおろすなりニヤニヤ笑って俺を見た。
「――で?バレたのか?」
「ああ。塔矢が宣戦布告してきた。」
加賀は口をポカンと開いて穴があくほど俺を見詰め、ついでひきつった笑いをした。
「なんだそりゃ…。決闘でも申し込まれたのか?まぁー塔矢ならやりかねんなぁ。」
「進藤は誰にも渡さない、だとさ。」
加賀は瞼を半分閉じて、上着からマルボロの赤箱を取り出し、火をつけて大きく煙を吐き出しながらウェイターを
呼びとめた。
「オマエ、何飲む?オレは…っと…ターキーをロックで。」
「…ラフロイグがあるな。ラフロイグ10年をストレートでチェイサーつけて。」
455灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/12(火) 00:33:43.33 ID:???
ウェイターはかしこまりましたとにこやかに頷いてカウンターのほうに振り向いた。ラフロイグ―ー進藤の甘酸っぱ
い肌の味が舌の上にじわりと広がっていくような気がした。
「まぁたあの薬くせぇのかよ。オマエの趣味はホント変わってるよな。酒といい、バカなチワワ野郎といい。」
俺はニヤリと笑って加賀を見返すと、ぐっと声をひそめて言った。
「――亀甲縛りにしてウィスキーのボトルを突っ込んだらアンアン言いながら失神したぜ。」
「えっ…?」
「ヒカルのことさ。彼、結構なドMでね。スパンキングしたらヨガりまくってたな。」
「岸本――オマエ…。」
加賀は目を見開いて絶句していた。喉仏がゆっくり上下する。
「ヨガリ声がそそるんだよ。絞まりもいいしな。手放したくなくなるってもんだ。」
「おい…やめろよ、岸本」
加賀は溜息をつくと俺の肩に手をかけた。俺は薄笑いを浮かべながら続けた。
「キミにも見せてやりたいよ。ガンガン突くと涙流して喜ぶ――とんでもない淫乱だな。」
「やめろ、岸本。」
加賀は小さく、だが鋭い声で制した。
「どうしちまったんだ、オマエ…。オレがオマエが溺れない体質だから気に入ってたんだぞ。」
「――ヒカルが…もう俺とは会わないほうがいいって電話かけてきた。」
加賀は顔をしかめてボリボリと頭を掻いた。
「ケッ、いつの間にやらヒカルかよ。おめでてえな。で、そこまでズブズブになって結局フラれたわけか。
だからやめとけっつったんだ。」
カウンターの上にコトリとグラスが二つ置かれた。
俺は答えなかった。加賀はターキーをあおると煙草の煙を吐きだした。
「まあ、あきらめろ。」
俺は唇を噛みしめ、水滴の散るテーブルを凝視した。『会いたかった。』暗い玄関で茶色い瞳が俺を見詰めて微笑していた。
俺は声を振り絞ってつぶやいていた。
「…クソ…!俺だって会いたい…。」
「え?」
俺は手のひらを組み合わせた中に顔をつっこんで呻いた。目頭が熱い。
「俺に寄りかかって、俺に甘くささやいて、俺の腕の中で泣いて――それでどうしてもう会わない、なんだ?人を翻弄して、
弄んで、息苦しくさせて…それがあっさり電話で終わりか?とんだ道化だな、ハハ。」
視界がぼやけてきて、俺はギュッと目を閉じた。手の中にあるチェイサーの氷がカランと音を立て、加賀がバーテンを呼
ぶ声が聞こえた。
「しょうがねえな。今日はオレがつきあってやるから、倒れるまで飲もーぜ。ゲロ吐こうが暴れようが自由だ。死ぬまで飲む
ぞ。で、何飲む?薬くせぇのでもガソリンくせぇのでもいいぞ。」
俺はそれには答えず、ガタリと音を立てて椅子から立ち上がった。そして、バーの扉目指して一直線に進んだ。
「おい…!岸本!どこ行く!?帰るならオレが…」
背中に加賀の声を受けながら、俺は扉を開き、暗闇の中を全速力で走り出した。ちょうど向こうから「空車」の青いプレート
を出したタクシーが細い路地を這ってきて、俺はその前に立ちふさがった。
後部座席のドアが開いた。
「永代大橋へ。――高速を使ってくれ。」
運転手は振り向いて頷き、車を発進させた。まばゆいほどの光が俺の膝の上を通過していき、車は高速の入り口に吸い
込まれていった。
車のスピードが上がっていくのを感じながら、俺はやっと詰めていた息を吐いた。夜なのに悶々とした空気の中で走ったせ
いか、シャツが汗で肌にはりついている。タクシーのラジオから流れる声が無機質に来週には立秋になると告げていた。
456灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/12(火) 06:21:27.65 ID:???
「お客さん、大橋からはどう行きますかねぇ?」
運転手ののんびりした声に引き戻される。
すぐ目の前にライトアップされて美しく光るアーチ型の橋が迫り、俺は方向を示した。静かな夜の街灯の
向こうにオレンジ色に浮きあがるマンションが見えた。
「あのマンションの前で。」
タクシーは音もなく止まり、俺は金を支払って久しぶりに見た気がする進藤のマンション前に立っていた。
きれいに手入れされた玄関脇の植え込みを横目に、大きなガラス扉の横についたナンバーロックを凝視
する。ここでインターフォンを押せば、進藤は出るだろうか?また、出てもそのまま切られそうな気がして、
俺は躊躇しながらゆっくりと歩を進めた。
と、ちょうどその時、ガラス扉の向こうに中年の男が現れた。手に財布を持っているところを見ると、近くの
コンビニへちょっと買い物に――といった風体だ。俺はごくごく自然にガラス扉に向かい、ガラス戸が開くと
男に軽く会釈をしてすれ違った。
俺はチャコールグレーのスーツで、鞄を手に下げているから、残業が終わって家に帰って来たサラリーマ
ンのように見えた筈だ。見知らぬ顔とはいっても、そこそこの世帯数があるマンションなら一人二人ほど知
らぬ顔があったところでどうということはない。
エレベーターに入った。進藤の部屋は最上階の角部屋で、ベージュ色の玄関ドアの前で俺は深呼吸して
ドアフォンを押した。
進藤は俺が電話した時には部屋にいるような口ぶりだったから、それから数時間しか経っていない今もい
るはずだ。――気晴らしに外にでも出かけているのでなければ。インタフォンで俺の正体を明かしたら追い
返されそうな気がした。
だが、目の前で無防備にドアが開け放たれ、黒のハーフパンツに藍色のTシャツを着た裸足の進藤が姿を
現した。
彼は目を大きく見開いて俺をまじまじと見つめ、俺は鼻先で閉められまいとドアの端を握った。
「岸本さん…。」
「すまんな。電話で済まされるのがシャクで来てしまった。」
「えっ…あ…あぁ…。」
「安心しろよ。別に取って食おうってわけじゃないし、キミをぶん殴ろうとかいうんでもない。」
進藤の髪は少しだけ濡れていて、たぶん、俺との会話のあとにシャワーを使ったのだろうと思った。その肌
に口づけたいのを堪え、俺はじっと進藤の瞳を覗き込んだ。
「――入れて、くれないか?」
進藤は諦めたようにドアをゆっくり押し、どうぞ、とだけ言った。
応接間に入ると、テーブルの上に飲みかけのビールが入ったタンブラーが置いてあった。
進藤は大きなクッションをどかして空間を作ると、そこに幾何学模様の座布団を置いた。
「岸本さんもビール飲む?あ――コーヒーの方がいいかな…。」
「じゃ、コーヒーをもらおうか。」
進藤はちらっと笑うとキッチンに消えて行った。パーコレーターがフツフツと沸く音がしている間、俺はジロジロ
とあたりを見回していた。
進藤は塔矢の荷物が減ったと言っていたが、前回来た時とそれは変わりないように見えた。もっとも、それはリ
ヴィングだからで、ベッドルーム奥にあるクローゼットや、俺が足を踏み入れたこともない個室はそうではない
のだろう。ふと、すぐ横にあるサイドボードの中に一枚の写真が立てかけられているのを見つけた。コーヒーカッ
プや酒などに混じって、紋付袴の塔矢とスーツ姿の進藤が並んで立っていた。表情は硬く研ぎ澄まされていた。
おそらく、タイトルをめぐる直接対決の直前だろう。
「それ…2年前のNEC杯んときかな…。」
いつの間にか進藤がすぐ横に立っていた。カタン、とサイドボードのガラス戸を開けるとコーヒーカップを二脚
取り出し、そしてその写真立てを伏せるように倒した。
コーヒーを入れたカップを持って戻って来た進藤はこげ茶色のラグの上に正座した。
「…やっぱ、きちんと会って話さなきゃダメだよね…。考えてみたら、オレ、岸本さんいなかったらアキラとも落ち
着いて話すなんてできなかったかも…。」
俺は眼鏡を外して折りたたみ、テーブルの上に置いた。そして、進藤の腕を掴んで引きよせ、きつく抱きしめた。
「…だ、ダメだよ、岸本さん。離してよ。」
「何がダメなんだ?」
俺はジタバタと暴れる進藤を痛いほど抱き締め、まだ湿気を帯びた頭にキスをした。
「一晩中、お預け食らった上にいきなり電話で切られたんだぞ。」
「ご、ごめんなさい…でも…ダメだよ…もう岸本さんと寝ないって…決めた…オレ、このままズルズル岸本さん
に甘えてたら…」
「甘えてたら?」
進藤は俺を濡れた目で見上げた。
457灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/12(火) 06:28:02.32 ID:???
「――アキラんところへ本当に戻れなくなりそう…。」
俺は進藤の顎を持ちあげて、乱暴に唇を吸い上げた。壊れるほど強く抱きしめ、何度もキスした。
――ひょっとすると、塔矢も進藤の危なっかしさに惹かれたのだろうか、と愚にもつかないことを思った。
強がりながらガラスのように脆く、背伸びをするように男を演じながらいちいちうぶなところを見せる。
大人と子供、百戦錬磨の勝負師と生娘が同居している進藤に振り回されている俺と塔矢はつまるところ
似た者同士だという気がした。
「ヒカル…身体の関係だけでいい…気まぐれに抱かれるだけでいい…だから…」
俺はタガが外れていた。熱に蝕まれて、堰を切ったように次から次へと狂おしい波が俺を押し流し、そし
てやわらかな深海へと突き落とした。
「だから…もう少しだけ…。」
進藤の瞳が淡い色に揺れ、そして彼は静かに首を横に振った。
「ごめんなさい。今は…無理…岸本さん、オレに優しいし、すっげーヤリたいけど…。でも…。」
揺れる瞳がふと、半分開いたカーテンウォールの向こうに向けられた。きちんと整えられた、巨大なベッド。
進藤はこの上で何度、塔矢を抱いたのだろう。いや、それどころか、彼らはこの家の至るところで激しく求
め合ったに違いなかった。
「オレさ…アイツと違って見られながら燃えるタイプじゃないんだよね…たぶん。」
俺は諦めて渋々手を離した。ここには塔矢の空気が痛いほどまとわりついていた。
「じゃあ、今度、会う時は俺の部屋で。」
458灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/12(火) 06:30:04.35 ID:???
        ◆            ◆              ◆
あの日以来、俺はいつも通りワーカホリックな生活に戻り、毎日、加賀から電話が来て――だが、加賀と
俺の間では進藤のことはタブーで――俺は時々、思いついた様子を装って進藤に短いメールを送った。
メールは時に短い返信があり、時には何も返って来なかった。
セックスに関することは避けていた。俺は塔矢とのことを気遣うような素振りをしたメールを送り続けた。
そして、八月に入り、塔矢が王座の挑戦権をもぎ取ったことを知った。

「岸本さんは、趣味とかってあるんですか?」
俺は白い紙ナプキンの上に赤ワインのグラスを置き、運ばれてきたイベリコ豚のソテーと、その向こうにある
羊のローストを見比べた。
「ウーン…今は仕事が趣味…かな。」
「岸本さんらしいですね。」
栗色に染めた髪を肩のあたりで揺らしながら、彼女はウフフと笑った。飯を奢るという約束は結局延び延び
になって、八月も下旬にさしかかってから俺はくだんの女性クラークを飯に誘った。
「キミは?」
「そうですねェ…読書とか。それから、時々、囲碁教室に通ったりとか。」
「へえ。女性で珍しいね。実は俺も囲碁はやってたんだよ。学生時代までね。」
女の顔がパッと輝き、彼女は身を乗り出してニコニコと微笑した。
「中学時代の同級生がプロ棋士なんです。打ってもらったこともありますよ。」
「ほう。俺はプロ目指してたけれど、諦めたな。今は後輩の一人が名人サマだ。」
彼女は口に手を当てて目をまるくした。
「それって…塔矢名人のことですよね?」
「ああ、俺は海王の囲碁部にいてね。塔矢は一応、後輩に当たるよ。」
「…わたしの同級生って、進藤くんなんですけど…。知ってます…よね?」
「何!?」
手元からナイフとフォークが滑り落ち、皿に当たって甲高い音が辺り一帯に響いた。
「あら、久美子じゃない。」
俺の背後から女の声がして振り向くと、見たことのある女が――たしか、法務部にいるクラークだったか――
が立っていた。
「あーら、久美子ったらナニ、岸本チーフとデートしてんのよ。」
俺は口の中でチッと呟いた。
「デートなんかじゃないわよ!岸本さんに奢ってもらえる約束だったの!」
久美子は耳まで赤くして俯いた。その様子が可憐で、俺は少しだけ微笑ましい気分になった。
「まあ、お邪魔しちゃ悪いから――じゃあ、ごゆっくり。」
女が去り、俺はフォークを拾い上げた。
「キミは――そうか、進藤くんの同級生だったのか…。」
「ええ…。奇遇ですよね…。」
運命とはなんと偶然の連続なんだろうか。俺はなぜかまだ、進藤を取り巻く運命の蜘蛛の糸の中にいる気が
して、遠からず彼に会えるような予感がした。
「王座戦が――始まるな。」
「え?」
「俺の後輩とキミの同級生の激しい闘いさ。」
灼熱の夏が、終わる。
ポケットに入れたままの携帯がピリッと震えた。

(灼熱の放課後・終)
459名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 13:42:35.57 ID:???
灼熱たんきてたーーーーーーー
指しゃぶりヒカルたん、ぱっくり蕾のヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
てお前メガネ、ヒカルたんでそんな鮮明なオナヌとか裏山しすぎるんだが
男心を翻弄しまくる無自覚な淫乱天使ヒカルたんにメガネの執着はいっそう
深まるてパターンですな、さすが魔性だよ
ヒカル呼ばわりのときはオレ、加賀に同化していたw
ほんでまさかの久美子ちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
なんか控えめで性格よさげなおにゃの子っぽいなあ

>運命とはなんと偶然の連続なんだろうか。俺はなぜかまだ、進藤を取り巻く運命の蜘蛛の糸の中にいる気が
>して、遠からず彼に会えるような予感がした。
「終」の字を見てガーーーン!Σ(゚Д゚)となったけどここ見たらこれは第一部完てことなんだよな?
メガネまだいろいろあきらめきれてないよな?て思ったけどどうなんだろ
でもこれはこれで一つの作品としておさまった気もするけど
一部完にしても本当の完結にしても灼熱たんものすげえ乙でした!
オレ、感想言うのヘタだから今はうまくまとめられないけどまたポツポツ書かせてもらうかも
とにかく毎回密度濃い(;´Д`)ハァハァ な内容だから圧倒されるばかりでなあ
疾走感のある内容で毎回ほんと楽しかったです!ありがとなっ
460名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 23:15:56.94 ID:???
続きあるのかどうかはともかく乙でした
最初はこのムッツリメガネめとニヤニヤしてたんだが、
何時の間にやらすっかり感情移入するようになった
もうヒカルたんを気持ち良く幸せにしてくれるなら
岸本に預けてもいいと思うようになってしまったよ
ヒカルたんをオカズにするなんてもう立派なメイツじゃないか(;´Д`)ハァハァ
俺はこれからもヒカルたんに弄ばれるよ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
461名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 11:36:48.85 ID:???
乙でした
存分に(;´Д`)ハァハァさせてもらいました
462名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 12:25:52.17 ID:???
ハァハァ
463灼熱の放課後 ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/13(水) 17:37:08.34 ID:???
ヒカルたんを見ると触ると(;´Д`)ハァハァが止まらないメイツ諸君!ボンジュール!
灼熱でつ。
いやあ、とりあえず第一部オワタ。これまで読んでくれた諸君に激しく感謝だ!
最後のほう、エロ場を期待していた諸君はすみません。
しかし、すでに第二部を書きはじめ、第三部のプロットも詰め始めているんだ。そっちでまた炸裂するつもりだぜ!

あとがきの代わりに今日は「灼熱の放課後」設定ノートをチラチラと紹介するお。

当初の設定では、岸本くん第一部で退場するはずだったのだが、あまりに変態ドS役がハマりすぎ、
さらにメイツ諸君の支持も得られたようなのでもうちょっと登場していただくことにしますた。
それをどこに埋め込もうか思案中だ!もちろん変態っぷりはヴァージョンアップしてますなぁ・・・。
最初は大人で男らしいヒカルたんが途中から天然ロリータはいってんのは・・・オトモダチから借りた完全版を読み返し
あちこちで色香を振りまくヒカルたん(特に院生〜佐為喪失)で俺の心がボッキしすぎて折れたからでつ!

当初の設定では、若とヒカルたんとコーヒー野郎でひたすら3Pとか加賀を入れてエロい同窓会やりつつ
岸本が「くそぅ・・・ホントはヒカルたんだけでいいんだよ…(;´Д`)ハァハァ」とかするプロットであった!

もーね、エロ設定が山ほどあったんだが、ボツ設定を並べたらヒカルたんエロ日替わり定食できるな。
さて、各人物設定について。
岸本部長は頭いいし、冷たく見えるがなにげに若の心配してたり、ヒカルたんを煽って
結果的に院生の道へ行かせることになったわけで、人の心を読み取る力、発奮させる力に非常に長けていると言えます。
そういうわけで、社会人になっても優秀なリーダー、しかしどこか冷めている人物設定となりました。
加賀は見たまんま天才的な勘と強いリーダーシップでこれまた成功した実業家ですな。
原作でも加賀は出番が少ない割には異様に人気の高いキャラでしたが、今回はワイルドながら一歩引いたクールな人物設定

プロットの一つとして、ライブドアやリキッドオーディオ事件みたいな若い実業家の株式上場やM&Aに絡む事件をヒントに、
ヒカルたんの色香に溺れまくるTOB担当(岸本)とリスキーな賭けに出てコケる実業家(加賀)が転落していく、みたいな
経済小説くさい展開もあったのだよ!だがしかし・・・俺ってTOB担当の仕事なんてなんとなくしかわかんねーし
調査取材めんどくせーしw ボツになりましたが、それはそれで面白かったかも・・・。

Z4で湾岸ミッドナイトするエピソードは、すげー俺の趣味丸出しで実際に投下したブツの5倍ぐらいの長さあったw
あまりにノリノリで止まらなくなってきたんで、ボツにしたほうが・・・と思いつつ、結局大幅カットで採用。
車のセッティングを考えてるのが異様に楽しかったなー。若先生とブラックで車の中でいたす案もあったが、
若先生受けだと萌えないんだよ俺は!!!!

また、俺の設定ノートは食い物とか酒の設定書きこみが異様に多いんだが、各自の酒の好みも細かく書いてある。
当初は加賀も岸本もバーボン派だったのがボトルプレイ以降、岸本の好みは俺と同じシングルモルトウィスキー
ヒカルたんは焼酎、若は酒豪でなんでもおk
二人で家飲みして若がヒカルたんをツブすのとか萌えるなオイw
あ、ご質問にありました「なぜヒカルたんは今までバージンだったのか」ですが、正確には「ほとんどバージン」でつ。
んで、第三部ぐらいで真相が明らかになるお!

では、今週末ぐらいに第二部投下をめざしてがんがるお!
464名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 20:20:13.32 ID:???
灼熱たんボンソワー!そして激しく狂おしく乙!第一部完お疲れ様ですた!
そしてすでに三部の構想までってエネルギッシュなパワーに敬礼!
壮大な三部作になりそうですげぇなあ…ゴクリ

で、灼熱たんの貴重な設定ノートを紹介してもらって思ったんだが
岸本ってヒカルたんの結構というかかなり重要な人生のポイントに
現れて「煽り」やってる人だよな
院生からプロまでの道のりをヒカルたんが思い描けたのもあの碁会所に連れ込まれる
ことがなかったらどうなってたかワカランし
オレはあの原作のあの場面はいつ見てもヒカルたんがお口ぽかーんして動揺してるのが
かわいくてかわいくて(;´Д`)ハァハァ するばっかりであんまり事の重大性を理解してなかったとこあったよ
で、そういう意味でいえば加賀もヒカルたんの将来を後押ししてくれた人物でこの二人の
組み合わせってのはいろいろと深いめぐりあわせと意味があったんだよなあとか思った

で、途中からの天然ロリータヒカルたん秘話、これは完全版もってきてくれた友達ほんとにGJ!
どんなヒカルたんも大好きだけど愛らしいロリータヒカルたんはオレの大好物だ(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんのエロ日替わり定食、毎日食いてええええええええええ
ヒカルたんのほぼバージンだった設定、これもすげえ気になる
あのかわいい子が26まで操をほとんど守ったってことは何かしらのわけがあったんだろうなあ
なんか(;´Д`)ハァハァ することじゃないかもしれんけど(;´Д`)ハァハァ するお
いやあ灼熱たんの設定ノートもまた読み応えあった
また期待して二部待ってる!けど無理せず灼熱たんのペースでなー
465名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 01:59:05.35 ID:???
灼熱たん、本当に楽しませてくれてありがとう
連載が続いていたらと妄想することはよくある
俺の中では、何年経とうがヒカルたんはアホ可愛いイメージだ
北斗杯で精神的な弱さがモロに出たり
ホテルは苦手とドキドキしたり、ネクタイをお母さんに結んでもらってたり
ここら連載終盤のエピソードが頭に強く残ってるからかな
地に足つかずのフワフワしたヒカルたんが俺のヒカルたんなんだ
そしてまだ佐為のことを待ってる甘えんぼヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
正直しっかりしたヒカルたんには、君はいったい誰だね?と聞きたくなる
でもさ、職人さんらの能力、意欲、情熱には毎度脱帽してるよ
なので思うがまま好きにやっちゃってください
画でも文でも彫刻でも建築でも、才能ある人達をいつも尊敬してるから

しかしみんな熱いな
俺もつられてついつい長文に
ヒカルたんのせいだよ(;´Д`)ハァハァ罪な子だね(;´Д`)ハァハァ
466幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/15(金) 23:29:39.48 ID:???
ぼくの名は岡。弱冠二十歳とちょっと越えたプロ棋士で三段。院生だった小学生時代、最初は漠然とし
たプロになりたいって気持ちがあるだけで、むしろ、院生の中で勝ったり負けたりとか、自分の順位が
何位とか、そういうことに気を取られてたと思う。でも、ある日を境にぼくははっきりとプロになりたいって
思った。
忘れもしない、北斗杯で塔矢先生が怒涛の闘いを繰り広げ、そしてその直後の若獅子戦で進藤さんと
打ったときから。
――そして、ぼくは今、ここにいる。
ぼくを変えた運命の二人が向かい合う王座戦の第一局で。

ぼくは唖然としながら棋譜に目を落とした。王座戦の第一局、序盤から塔矢先生は勇み足なのではな
いかと思うほど深いところに次々切りこんでいき、それに気押されたのかいつもは華麗な立ち回りを見
せている進藤さんがひたすら固い守りに入っている。
「――進藤棋聖、残り時間20分です。」
秒読みの女性の声が緊張の張りつめた室内にうすぼんやりと響いた。
この記録係の仕事はホント、偶然に偶然が重なってまわってきた。ぼくが秒読みや記録を取るのは得意
だったからかもしれない。
激しい応戦になって間髪入れずお互い打ち合っていても、それをジッと見て正確に記録をつけていけたし、
ぼくの記録は見やすいと評判だった。師匠の芹澤先生は「岡くんは記録取りよりも昇段のほうがんばって
ほしいなァ」などと笑ったが、目の前で若きタイトルホルダー二人の熱戦が見られるいい機会かもしれない
と言った。
進藤さんが防衛すれば三連覇、塔矢先生が奪取すれば新王座の誕生となり、ぼくは密かに興奮していた。
ぼくは今までに一度ずつ、二人と打ったことがある。ぼくが院生だった頃の若獅子戦、一回戦の相手が進藤
さんだった。塔矢先生とは、その五年後、ぼくがプロデビューする直前、新初段シリーズで打っている。どち
らも完敗だった。
ぼくと5つしか違わないのに、二人とも物凄いオーラを放ち、まったく予想もしないところから魔法のように
打ってきて、ぼくはパニックに陥った。
新初段シリーズでボロ負けしたのち、茫然とするぼくに塔矢先生が二コリと笑って「キミの打ち筋って時々、
進藤みたいにドキッとするものあるんだよね。」と言ってくれた。
ぼくは院生時代から憧れていた人になぞらえて言われたことも勿論、嬉しかったけど、塔矢先生に笑いか
けてもらったことでぼくは舞い上がっていた。塔矢先生はその時、紺色の着物に灰色の袴を着ていて、それ
で髪はトレードマークのおかっぱ頭で、まるで日本人形みたいだった。塔矢先生は一見すると冷たそうだし、
あまりしゃべらないけど実は凄く気を使う人で優しい。それにぼおっとするほどキレイだと思う。男と女が同居
しているみたいなところがあって、男らしくて凛々しく感じることもあれば、絶世の美女みたいに感じることもあ
る、不思議な人だと思う。――実を言うと、塔矢先生は男だというのにぼくの初恋みたいなものだった。こんな
ことは口が裂けても仲のいい庄司には言えない。その庄司はデビュー後、体調のすぐれないままの成澤先生
から森下先生が引き受けて、森下門下になった。それで同門の進藤さんともときどき対局しているらしい。ぼく
はちょっとそれが羨ましかったけど、院生時代からの師匠である芹澤先生の研究会に時々、進藤さんと塔矢
先生が来る。雲の上のような二人がぼくの打った一局を検討してくれたときは本当にドキドキした。
進藤さんは気さくな兄貴分って感じで、よくしゃべる。塔矢先生とは正反対だ。兄弟子の和谷さんや、若手研究
会つながりの伊角さんから時々飲み会に誘われるけど、そういう場に来るときの進藤さんはたかが三段のぼく
にもちっともエラソーじゃなくて、むしろ、年上の伊角さんや和谷さんのパシリみたいにあれこれ注文をまとめたり、
酒を作ったりしてる。おまけに『今度は塔矢も一緒にウチで飲み会やろう』とか言って、あとで伊角さんに聞いたら、
塔矢先生と進藤さんはもう何年も同居しているらしかった。結局、二人は棋戦に追われたまま飲み会の話は立ち
消えになり――ぼくは男二人で何年も同居しているってなんだか不思議な気がしたけれども、その時はそれぐ
らい仲がいいのだと解釈していた。
467幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/15(金) 23:32:36.94 ID:???
けれど、そのしばらく後に偶然、渋谷のコーヒーショップで二人を見かけたとき、ぼくは二人が恋人同士
なんだと悟った。
ガラス張りのコーヒーショップの窓際に塔矢先生が座っていて、まぶしいぐらいの光を浴びながらやさし
く笑っているのを見た。笑っているというよりも、うっとりとしていて物凄く可愛かった。ぼくはその溶ける
ような表情にドキドキした。その向かいにいるのは進藤さんで、二人はぼくが遠くからジッと見ているのに
気付かないまま、こっそりとテーブルの下で手を握った。それから、席を立ってどこかへ消えてしまった。
ぼくは二人が男同士なのに恋人だということにあまりびっくりしなかった。着ているものから言葉遣いや
態度までまるで正反対なのに、二人はこれ以上ないというほど似合っていた。そして、いつもは物静かで
どこか冷たい感じのする塔矢先生が進藤さんと一緒にいるときだけは夢見るような表情で笑うのがなぜ
か嬉しかった。
でも、塔矢先生が王座の挑戦権を勝ち取った直後、ぼくは偶然、不穏な話を聞いてしまった。七段の伊角
さんが中心になってやっている研究会に参加しようとして、いつもより早く棋院に着いてしまったぼくは休
憩所で缶コーヒーでも飲んでみんなを待とうと思ったが、やはり先に部屋に入って待つことにした。
研究会の行われる部屋に入ろうとして、ぼくは上り口に靴がすでに二つあるのに気付いた。そして、わずか
に開いたドアから和谷さんの大きな声が聞こえた。
「あーーーーっ!進藤も何考えてんだかさっぱわかんねぇ!今更、塔矢と別れたってなんだソレ!?」
ぼくはドアの取っ手にかけた手をいったんひっこめた。伊角さんがシーッと和谷を制する声がして、ぼくは耳
を澄まして伊角さんが低くぼそぼそと話す声を拾うことに専念した。
「いや、それが別れたわけでもないらしいんだよ。何があったか知らないが、塔矢くんが進藤のところを出て、
冷却期間を置くとかなんとか――彼らのことだから、棋戦に影響はしてないとは思うけど…でも、進藤は落ち
込んでいるし…またプロやめるとか言いだしやしないか俺は気がかりだな。」
「ああ、そんなんあったなぁ。さすがにそれはないんじゃねえの?だって、今は棋聖だぜ。ガキじゃあんめーし。」
「そうだな。和谷は何か進藤に聞いてないのか?」
「聞いてねーよ!だいたい進藤が塔矢との仲をオレに話すわけねーじゃん。オレ、塔矢苦手だし。まあ、アレ
じゃね?塔矢の性格の悪さに進藤も愛想つかしたってところなんじゃねーの?」
「塔矢くんは勝負に厳しいだけで、そう性格悪くもないぞ?むしろ、礼儀正しくて気配りもできるし…オレなんか
子供みたいな進藤を塔矢くんが支えてるって感じに思ってたけどな。」
二人が沈黙したところで、ぼくはわざと大仰に失礼しまーす、と言ってドアを開け放ち、その話はそれきりになった。
それから二か月後、パチパチと碁石の乾いた音しかしない中、ぼくは冷静に記録を取り続けていたが、あまり
に予想外の展開に戸惑っていた。中盤から徐々に塔矢先生の一方的な展開になっていき、
結果は進藤さんの中押し負けとなった。
芹沢先生の研究会でも、二人のこんな様子は見たことがなかった。進藤さんと塔矢先生はヨセに入ってもギリ
ギリの攻防をすることも少なくなかったし、劣勢でも進藤さんはそう簡単に投了はしないと思っていた。でも、こ
の日の進藤さんはまるで闘いを避けるかのようにあちこちで妥協し、らしくなく地にこだわりすぎて完璧に自滅
していた。
天元挑戦者決定戦で見せたような、負けはしたものの底力のある闘いとはまるで別人だった。
すぐ目の前にいる塔矢先生をちらと窺うと、塔矢先生は紙のように真っ白な顔色をして俯いていた。その向かい
で進藤さんは鋭い目つきで盤上を凝視していた。
検討がはじまり、塔矢先生の顔色はますます白く血の気が失せていった。それに気付いた進藤さんが心配そうに
塔矢先生を見詰め、「今日は――検討はこれぐらいでいいでしょうか?」と言い、早々に席を立った。
記者たちや見学の棋士たちがぞろぞろと外に出て行き、塔矢先生も立ち上がろうとしたが、袴をつけた立ち姿がぐ
らりと揺れ、ぼくはあわてて塔矢先生のところへ駆け寄った。
「だ…大丈夫ですか、先生。」
468幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/15(金) 23:34:40.43 ID:???
塔矢先生は片膝を畳についたまま、ハァハァと細かく息をしていた。わずかに残っていたカメラクルーや棋士たち
が騒然となったが、塔矢先生は無理に微笑を浮かべた。
「ちょっと眩暈がしただけですから。ご心配をおかけいたしました。」
だが、塔矢先生はちらりと僕の顔を見て、小声で囁いた。
「――岡くん…だったよね?済まないが、ボクのすぐ前を歩いて控え室まで行ってくれないか?視界がぼやけて
前がよく見えないんだ。」
ぼくは塔矢先生の言いたいことを瞬時に察知した。他の人たちや記者たちに気取られたくないのだろう。ぼくははい、
と頷いてできるだけゆっくり、先生の前を歩いていった。
控え室のドアがしまるやいなや、塔矢先生の身体が前のめりに倒れこんだ。
「せ、先生!」
ぼくはあわてて先生を抱きとめた。先生のまっすぐな髪がぼくの頬をかすめ、小刻みな呼吸がぼくの肩にかかった。
抱きとめた身体は異常なほど熱を持っていて、額にも頬にも脂汗が流れている。
「すごい熱じゃないですか――えっと…誰か呼ばないと…」
「イヤ、駄目だ。」
うろたえるぼくに先生はピシャリと言い、ぼくはとりあえず、傍らにある小さなソファまで先生を抱きかかえるようにし
ておろし、ミネラルウォーターのボトルを差し出す。
「塔矢先生…本当に誰も呼ばなくていいんですか…?」
目は赤っぽく潤んでいて、ぼくはたちの悪い風邪か何かだと直感した。だが、塔矢先生はそれには答えず、ぼくに
小さな声で言った。
「キミにこんなことを頼むのも筋違いだけど…ボクを家まで送ってくれないか?棋院の近くなんだ。」
「は…はい!」
「誰かに聞かれたら、ちょっと貧血起こしたとか言っておいて。」
控え室の外でなにやらざわざわしていて、そっとドアをうすく開けると、天野さんや芹澤先生もいて、心配顔でぼくを
見た。ぼくは塔矢先生に言われたとおり、気を張り詰め過ぎてちょっと疲れたのだとかなんとか、適当なことを言い
繕った。
それから、もう一度ドアを開けて誰もいないのを確認すると、塔矢先生を支えながらエレベーターでロビーに降り、
第一局が行われたホテルの前からタクシーに乗って三番町にあるという塔矢先生の自宅へと向かった。
タクシーの中で、塔矢先生はじっと目を閉じていて、どうやらウトウトしているらしかった。唇から血の気が完全に
引いていて、額にはじっとりと汗をかいていた。
ぼくはタクシーが半蔵門通りから旧・日テレ通りに入ったところで塔矢先生に声をかけてみた。先生はうっすらと
目を開けると、方向を指し示した。
車が止まった先はレンガ色のマンションで、そこの六階を押すとぼくは先生から預かった鍵を取りだした。ドアに
鍵を差し込んで開くと、短い廊下の先に居間らしきものが見えた。
支えるようにしてそこまで行った。居間には小さな丸テーブルと一人がけのソファが二つあるだけで、そこと引き戸
だけでつながっている隣の部屋にセミダブルのベッドがあった。
「服――脱がなくちゃな…。」
「あ、ぼく手伝いましょうか?」
「そう…じゃあ、お行儀悪いけれど脱ぎ散らかしたものをどこかにかけておいてくれないか。」
ぼくは先生の着ていた紺色の羽織を脱がせた。
先生は袴の両脇に手を入れて腰のあたりをさぐっていた。パラパラと袴が音を立てて足元に落ちた。
ついで角帯に手をかける。ぼくはなんとなくどきどきして、その姿から目を逸らした。
鮮やかな色の裏地を見せてからげてある単から、グレーの長襦袢の裾が見えた。帯を解いてしまえばかなり身体が
楽になるはずだし、あとは襦袢の紐をゆるめてやればいい。
「あの…パジャマとかどこですか?」
「ベッドの下に浴衣が入ってるから、それでいいよ」
煩わしい和服から解放されたせいか、塔矢先生はほうと息をついてベッドの上に座った。ぼくはベッドの下の引き出し
をあけると、一番上にあったガーゼ地の寝巻を出して塔矢先生に手渡した。
469幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/15(金) 23:37:51.20 ID:???
すると、塔矢先生が襦袢を解き、白くて細い脚が剥き出しになった。ふつうは襦袢の下にステテコみたい
なものを履くんだけど、ぼくが襦袢だと思っていたのは男用の腰巻で、だから先生はあっというまに下着
一枚になっていった。ぼくはどこに視点を合わせていいのかわからなくて、足元にある袴や単を必死でか
き集めた。
「これ、畳んでおきますから…。」
「…できる?」
ぼくは手際よくかき集めた和服を床の上に伸した。
「ぼくの実家って、呉服屋なんですよ。」
「そうなんだ――じゃ、ちょっと寝るから…キミも帰っていいよ。どうもありがとう。」
ぼくははっとして床の上の袴から顔をあげた。
「だ、だめですよ!あの…お医者さん呼びましょうか?近所のお医者さんとか・・薬も買ってきますから…
何か食べたいものとか飲みたいものも…。」
そうは言ったものの、塔矢先生からは返事もなくて、白いまぶたを閉じてスースーと呼吸していた。
たぶん、意識が朦朧としているんだろう。額に触れるとものすごく熱くて、ぼくは先生から預かった鍵をに
ぎりしめると急いでドアを出た。
外に出てみたものの、ぼくはこの辺に何があるかなんてあまり思いつかなかった。たしかに棋院にはもの
すごく近いけど、棋院前の坂を登り切った公園から先なんて、あまり行ったことがなかった。仕方がないの
でとにかく大通りに出て薬局を探し、薬剤師に聞いて解熱作用のある風邪薬を買った。次はコンビニにでも
行って何か胃の中に入れるものを買ってこよう。
――でも、ぼくは塔矢先生が何を食べたいのかなんて皆目見当がつかない。ぼくはちょっと立ち止まって、
スーツのポケットから携帯を取り出した。
塔矢先生は誰にも言うなと言ったけれども、さすがにそうもいかない。伊角さんに相談すればぼくよりも適任
の人を教えてくれるかもしれない。伊角さんに電話してみる。
だが、伊角さんはどこか携帯の繋がらないところにいるらしく、無味乾燥なメッセージが延々と流れた。
――どうしよう。
ぼくはアドレス帳を次々と見て行った。そして、コンビニに入ると一番仲のいいライバル、庄司に電話をかけた。
「もしもしぃ?」
庄司の間延びした声が聞こえた。
「――岡だけど。」
「あー!王座の第一局、終わったんだよな?オレ、いままで指導碁でさぁ。進藤さんが中押し負けしたって?」
ぼくは早口で次々しゃべりだす庄司を遮った。
「その話はまたあとで…あ、あのさ、庄司さ、進藤さんの電話番号なんて知ってる?」
「あー知ってるよお!なんで?」
「い、いや理由はいま説明してる暇ないんだ!至急、進藤さんと連絡取りたいんだよ!あっ…えっ…えーと、ぼく
今書くものないから、メールで送るか、進藤さんにぼくの番号伝えておいてくれる?」
「え…ウンいいけど…。で、なんでおまえが進藤さんと?」
ぼくは一瞬、庄司に話そうかどうしようか迷った。でも、ここは話して緊急性の高さをわかってもらうほうがいいと
思った。
「――庄司さ、あの…これ、誰にも言わないで欲しいんだけど…約束してくれるか?」
「なんだよ。いいよ、約束するよ。」
庄司は苛々したように答えた。ぼくは誰が聞いているわけでもないのに、コンビニの中、腕に青い買い物カゴの
取っ手をひっかけ、声をひそめた。
「塔矢先生が対局直後に倒れたんだ。で、ぼくが部屋の鍵預かってるんだけど、もーどうしたらいいかわかん
なくって…。進藤さんならなんとかなるかなって・…。」
「え?マジで?…わかった、すぐ言っとくから。」
ガチャリと電話が切れ、ぼくは飲み物が入っているガラス張りの冷蔵庫を開けた。まずは飲み物。ポカリスエットを
薄めたものが風邪にはいいとか聞いたことがあるから、ポカリスエットの1.5リットルボトル。それから、果物。ぼく
ならプリンが食べたくなるところだけど、塔矢先生がプリン食べてるのなんて想像つかないから却下。ほかにサラダ
とかもあったほうがいいかもしれないって思って、どのサラダがいいか悩んだところで、手に持ってる携帯が勢いよ
く鳴った。
470幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/15(金) 23:40:48.97 ID:???
「もしもし、岡です。」
「あ、岡?オレ、進藤だけど。」
すごく早い。ぼくはすこしほっとしてサラダのあるところからちょっと離れた。
「塔矢が倒れたんだってな?」
「は、ハイ――。とりあえず、自宅まで送って、風邪薬買って戻るところで…。」
「先生とか塔矢のオフクロさんはいねーの?」
「は…?先生って…」
「塔矢行洋先生だよ!塔矢のオヤジ!アイツ、実家にいるんだろ?」
ぼくは何を言われているのかよくわからなかった。行洋先生のことはもちろん知っているけど、あの1LDK
程度の部屋に家族がいるとは到底思えなかった。
「い、いえ…棋院近くのマンション…ですけど…。」
「棋院近くのマンションだぁ?聞いてねーよそんなん!」
進藤さんは高い声でぼくに問い詰めた。
「え…知らなかったんですか、進藤さん…塔矢先生は誰にも知らせるなって言ったんだけど、なんか熱出
てるし…だから、今、薬と飲み物買って塔矢先生んちに戻ろうかと…。」
ぼくが言い終わらないうちに進藤さんはきつい声で言った。
「バカかよアイツ!なんで誰にも知らせねーんだよ!…わかった、すぐ行く。――あ、食い物とかあんの?」
ぼくは冷蔵庫の中は確認しなかったからよく知らない。でも、リビングから見える台所は閑散としていて、どっ
かのモデルルームみたいで、使った形跡なんてあんまりなかった。
「たぶん…あんまりないんじゃないかと…ぼく、今コンビニで飲み物とか果物は買っていくつもりなんですけど。」
「わかった。わりーんだけどさ、岡、2時間ぐらい塔矢んちにいれる?」
ぼくは即座にはいと答え、進藤さんは礼を言ってあわただしく電話を切った。
結局、飲み物と果物、それから雑誌コーナーで新聞と週刊誌を買って、ぼくは塔矢先生の自宅に戻った。
そうっとドアを開け、足音を忍ばせていくと、塔矢先生はベッドで仰向けになってすぅすぅ寝息を立てていた。さっき
より、少しだけ顔色がよくなっている気がした。それでも、額には玉の汗が浮き出ていて、黒髪も汗でよれている。
「塔矢先生?なんか飲みますか?」
そう呼びかけてみたけどやっぱり返事はなくて、ぼくはとりあえず買ってきたものを冷蔵庫に入れたり、ソファのと
ころのテーブルに置いたりしながら塔矢先生をちらちら窺った。
薬を飲ませたほうがいい気がしたけど、わざわざ起こして飲ませるのも不憫で、だからぼくはコンビニで自分用に
買った烏龍茶を飲みながら、ソファの上で雑誌をぱらぱらめくっていた。
どうして塔矢先生はあまり親しくもないぼくに自宅まで送るよう頼んできたんだろうって思った。先生から見たらぼく
なんてたかが三段のペーペーで、同じ門下でもなければ研究会で特別親しいわけでもない。
成り行きっていうものだとは思うけど、でも、そうだとしたらぼくはすごくラッキーだって気がした。
なにしろ、憧れの――そして初恋の人が同じ部屋にいるんだから。ぼくは倒れた塔矢先生には申し訳ないけど、
その寝顔がとてもかわいくて、今それをぼくは一人で見ているっていうコトに幸せとときめきを感じてた。
「ん…。」
塔矢先生が呻いて寝がえりを打った。きれいな顔がぼくの真正面に向いて、髪が頬に貼り付いてた。ぼくは布団を
掛け直した方がいいかもしれないってベッドまで行った。
塔矢先生は真っ赤な唇を開き加減にして息苦しそうにしていた。頬もものすごく熱いみたいで赤い糸みたいな血管
がたくさん浮き出ていた。
「先生――なんか飲みますか?」
塔矢先生は一瞬、虚ろな目を少しだけ開いて、小さく頷いた。ぼくはあわてて冷蔵庫からポカリスエットを出してその
へんにあったコップにつぐと、ベッドに戻った。
先生は布団の中でもぞもぞしていたが、ぼくが背中に手をまわして抱き起こすと、ぼくの肩に体重を預けてきた。
「どうぞ。」
コップを差し出すと、朦朧とした目のまま、コップを受け取り飲み始める。白い喉仏が動いて、そこでぼくはやっぱり
塔矢先生って男だったんだ、とかバカみたいなことを考えていた。ガーゼの浴衣はすでにべたべたと湿気を帯びていた。
「塔矢先生、着替えますか?――えと…身体も拭いたほうがいい…かな?」
ぼくは先生が首を横に振るか、いつもの静かな声でいや、いいよ、とか言うんじゃないかと思ってた。
471幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/15(金) 23:44:37.93 ID:???
「うん――気持ち悪い。」
意外にも塔矢先生はそう言ってパタンとうつぶせに倒れ、腰の横で結んだ帯を動かした。
「あ・・・ぼくがやりますから。」
ぼくは半分パニックしていた。タオルはたぶん、風呂場の近くにあるんじゃないか――それを少し水で濡
らして電子レンジで温めればいいけど、その前に塔矢先生を丸裸にしなければならない。
あわてて風呂場のほうへ行き、棚にきれいに積まれたタオルを何枚か抜きとった。そして、台所で水で濡
らして絞り、電子レンジに放り込む。
それからベッドの下の大きな引き出しを開けて、パジャマの下にあった木綿の浴衣を引きずり出した。
電子レンジがピーッと鳴って、ぼくは再び台所に戻る。熱いタオルを手の上で少し冷まして、それからそうっ
とガーゼ浴衣の襟に手をかけた。
「ごめんね。」
塔矢先生は呟くように言って、うつ伏せのまま、脱がせやすいように肩から襟を抜いた。真っ白な肩が剥き出
しになり、ぼくはその色っぽさにめまいを起こしそうになりながら――寝巻を腰のあたりまで下ろすと、ぼくは
丁寧に温かいタオルで染み一つない背中を拭き始めた。
心臓の音が塔矢先生に聞こえそうなぐらい、バクバクしてる。へんに呼吸なんかしちゃったらハーハーしちゃい
そうで、ぼくは必死で息を殺した。
「脱がせますよー。」
そうっと帯を抜いて、寝巻を持ちあげた。白地に藍の模様がついている寝巻がするっと抜け、先生の背中から
その下に履いている股上の浅いブリーフまでが露わになった。
ちょっとエッチっぽい下着を履いてるのを見て、ぼくは指先までカアッとなりそうだった。いわゆるビキニブリーフ
っていうやつ。そこで急に、もし、これ脱がしたら先生のお尻が丸見えになるんだろうなあとか、すごく不謹慎なこ
とを考えてた。
「これも脱いじゃおうかな…」
塔矢先生がぼそっと呟いて、ぼくはひっくり返りそうになった。先生は掛け布団を後ろ手にたぐりよせて腰の上まで
ひきあげると、その下でしばらくゴソゴソ動いていた。たぶん、下着も汗を吸って気持ち悪かったんだと思う。でも
――布団をはいだら先生は全裸なわけで――ぼくは落ちつけ、落ちつけと呪文のように頭の中で繰り返した。
「先生、薬飲んでくださいね。」
「はい。」
「新しい浴衣着せますよー。」
裸の肩に紺色の浴衣をかけ、腕を通してあげた。先生の腕はどこまでも白くてすべすべだ。両腕を通し終わったら
帯を通して、寝がえりをうってもらう。白くて薄い胸とその下、布団との境界にちらっと黒い茂みが見えてどきどきした。
胸のところもタオルで拭いてあげたら、先生が突然、くすくす笑った。
「――キミ、進藤みたい。」
「えっ…!?」
ぼくは何がなんだかさっぱりわからなくて、でもそれきり先生はまたぐったりしたように顔をちょっと横に向けてたから、
ぼくはさっさと浴衣の前をあわせ、空になったコップを持ってキッチンにひきかえし、飲み物を足した。薬も飲ませなきゃ
いけないから、薬の箱を開けて銀色のシートからプチプチって2錠、錠剤を出した。
「どうぞ。」
手のひらに薬をのせて差し出すと、先生は細い指先でそれをつまみあげ、なぜか中指と薬指でぼくの手のひらをツーッ
と撫でた。ぼくはびっくりしたけど、金縛りにあったように手をひっこめることもできなくて、なすがままになってた。
――コレって一体なんだろう?…もしかして、心細くて手を握ってほしいのかなとかいろいろ考えたけど、とにかくまず薬
だなって思った。
「ちょっと…起こしますよー。」
ぼくは介護士さんになったような気分に集中して、先生の背中に左腕を回して持ち上げた。そしたら、先生の身体がさっき
よりもずっとぼくに寄り添うようにして、もうしなだれかかるって感じで、ぼくはまたもや落ち着け落ち着け落ち着けって頭の
中でくりかえしながら、コップを差し出した。
先生はそれで薬を飲み下したけど、コップを離さないから、ぼくは飲み終わるまでその体勢で待つしかなかった。ふと、
進藤さんが2時間ぐらい待てって言ったことを思い出して、先生に告げた。
472幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/15(金) 23:49:37.05 ID:???
「あとちょっとしたら…進藤さん、来ますから。」
先生がふーと溜息をついた。
「岡くん、ボクは誰にも言わないでって言ったよね?――ましてや、進藤なんかに。」
口調はそんなに怒っているようには聞こえなかったけど、ぼくはビクッとして謝った。
「すみません。――でも、このままじゃ先生、ひどくなっちゃうし。進藤さんも心配してたし。」
ぼくはその時、たぶん、何か言わなきゃって思ってて、だから、ついうっかり口を滑らせてしまった。
「――進藤さんと別れちゃったから、やっぱり会うの嫌なんですか?」
言っちゃってからしまったって思った。二人の関係を知ってるのって一体どこまでなんだろう?伊角さん
と和谷さんのほかに。塔矢先生は無言のまま、コップから飲み物を飲みほすと、黙ってコップをぼくに
手渡し、ゴロンと横になった。ぼくは肩まで布団をかけてあげて、コップを台所に戻そうと後ろを向いた。
「進藤が来たら起こして。」
振り向いたけど、先生はもう目を閉じてふたたび寝息を立てていた。
ぼくはまたソファに戻って、週刊誌をめくったけどまるで内容なんてわかってなかった。それならって新聞を広げ
てみたら、なぜか下のほうにエッチなDVDの通販広告が載っていて、まあ一般紙だから乳首のとこに★とかし
てあってそんなに露骨じゃないんだけど、「人妻」とか「禁断」とかいう文字にズキンときた。
あわてて紙面をめくって、今日の詰め碁っていうコラムをありえないぐらい熟読した。それは簡単な死活の問題
で、出題者は一柳先生だった。今はかつてのような勢いはなくて塔矢先生たち若手に押されまくってる一柳先生
だけど、でも、先生のお話はいつもとても面白くて(ちょっと長いからたまにくたびれるけど)、ぼくらぐらい若いの
も分け隔てなく接してくれる。ぼくはそんな一柳先生の顔を無理に思い出しながら、目の前にいる塔矢先生から
意識を遠ざけようとがんばった。
ふと、バサバサと羽布団が揺れる音がして、顔をあげた。
塔矢先生は熱を持った身体が熱すぎてか、上掛けを半分はねのけていた。ぼくはゆっくりと立ち上がって布団を
掛け直そうとしたけど、ベッドの前でどうしていいかわからなくなった。
先生は少し顔を横に向けていて、布団の上半分がめくれ、さらに藍色の寝巻も大きくはだけて胸元が見えていた。
桃の花みたいな色をしたちっちゃい乳首が見えた。さっき着替えたとき、きちんと帯を結んでなかったから、寝巻は
うねりながら乱れてる。
ぼくはきちんと結び直したほうがいいのかな、と上掛けをちょっとめくったら右前もくしゃくしゃしてて、先生の細い脚
がはみ出してた。
ぼくはパニックしてた。なんか、強姦されたあとみたいだと思った。――そして、ぼくは股間がものすごく熱く疼いてて、
なんで男を前にこんなになっちゃってるんだろうって自分を叱咤しまくった。
「先生、ひも直しますよー。」
小さい声で呼びかけたけど、やっぱり反応なんてなくて、ぼくはすごく迷って、誰もいるはずないのになぜか後ろとか
見回したりしてから、寝巻の左前と右前をきゅっと握って持ち上げた。
藍色の木綿地の間に挟まれて先生の白い肌が見えた。
気がついたら、ぼくは藍色の左前と右前を開いて、上掛けをさらにめくってて、肩ぐらいしか隠れていない塔矢先生の
真珠色したハダカを食い入るように見てた。
腰のあたりに藍と白の縞模様をした細い帯が絡まってて、そのすぐ下にぽやぽやと薄く毛が生えてて、足の間にちょっ
とピンクがかったものが見えてた。
(うわー、塔矢先生ってやっぱり男なんだ・・・)
ぼくは当たり前のことを思いながら、動悸が早くなっているのを感じてた。もしかして…進藤さんってこういう塔矢先生の
姿を毎日のように見てたんだろうか。――もしかしたら、塔矢先生のナニをエッチに触ったりフェラとかしてたかもしれな
いし――ていうか、塔矢先生も射精とかするんだよなあ。ガキじゃあるまいし、ぼくより剥けてるぐらいだから、オナニーも
するはずだし、それとも進藤さんがしてあげてたかもしれないし。
ぼくはどんどんおかしくなってて――なぜか進藤さんが来ちゃったらまともに進藤さんが見れないかもしれないとか思っ
て――それで、いま一瞬でもいいから進藤さんになりたいとか思った。
でも、別れちゃったなら今更エッチなことされても燃えないか…。
473幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/15(金) 23:59:34.82 ID:???
ちら、と塔矢先生の顔を見たら、ぼくが物凄くフラチなことをいっぱい考えているのもつゆ知らず、軽い寝息を立ててた。
ぼくはおそるおそる、先生の妙に色っぽい形をした太腿にそーっと手を当てた。
――熱持ってて熱い。
熱出してるんだから当たり前なんだけど、でも、ぼくはそれがなんだか別のことのせいに思えて、さっき、先生がぼくの
手のひらの上で指を往復させてたことを思い出し、もしかしてあれはああいうふうに触ってほしいっていうサインだったの
かとか勝手な妄想をはじめてた。
ぼくは唾液をごくりと飲み込んで、中指と薬指の先をそおっと塔矢先生の内腿に這わせていった。
――肌はピンと張っていて、それでやっぱり生温かかった。そして、すべすべしている。
息を詰めて膝頭からずうっと上へ、上へゆっくりいって、それからまた膝のほうにおろして。途中で膝がぴくん、と震えたから、
目を覚ましたのかって思ってビクビクしながら顔を見たけど全然気づいてないみたいで、だからぼくはそこで更に大胆になって
いった。
股間が爆発しそうなぐらい熱かった。左手でズボンの前をおさえると、もうガチガチになっていた。
ぼくはすべすべの内腿を指でなぞりながら、膝頭に唇を近づけた。
目の前が雪のように白くなっていって、産毛みたいな毛が少し見えた。ここで塔矢先生が起きちゃったら…って考えたけど、
そしたら強引に押し倒しちゃえばいいやとか、普段は気の弱いぼくがやたら大胆で楽観的にそんなことを考えてた。

突如、玄関のチャイムが甲高く鳴って、ぼくは心臓が止まるんじゃないかってぐらい驚いた。
――進藤さんだ。
ぼくはあわてて寝巻の前をどうにか合わせて羽根布団をバサバサと上に掛けた。それから、あわててスーツの上着のボタンを
きっちり下までとめて股間の形を隠し、急いで玄関へ行った。
「よう。岡。ごめんな、待たせて。」
玄関を開けると、進藤さんが大きな銀色の手提げ袋みたいなのを両手に持って立っていた。
「あ、どうも…。」
進藤さんは腰履き気味のジーンズの上に腕を捲くった白いシャツ…たぶん、さっきまで着ていたスーツの中のシャツを着てるだ
けで、よほど急いで来たのか、ときどきうすら寒くなる季節だというのに裸足のままスエードのローファーを履いてた。白いボタン
ダウンのシャツはところどころ赤い点が飛び散ってて、何かこぼしたんだろうかと思った。
進藤さんは玄関で靴を脱ぐと、裸足のままペタペタと廊下をつたってリビングまで行った。
そしてテーブルの上に銀色の袋を置くと、しばらくベッドの上の塔矢先生をじいっと見つめていた。
「あの――風邪薬はもう飲みましたよ。」
「そっか、風邪なんだ?」
「たぶん――すごい熱あるから…。」
「体温計どっかにあるかな…。」
進藤さんはあたりをキョロキョロ見回した。ぼくは薬局で薬を買うついでに体温計も買えばよかったと後悔した。
そうしておいてベッドまで近寄ると、塔矢先生の頬とか額に手のひらを当てた。
「で、薬飲む前に何か食ったの?」
「イエ…。ポカリぐらいで。」
進藤さんはウーンと唸りながらリビングに戻って、銀色の袋から大きめのジップロックコンテナーを次々と取り出した。銀色の袋は
保温袋だったんだ――触ってみるとまだ、温かい。
「とりあえず、急いでミネストローネ作ってきた。あ、岡は何か夕飯食った?」
「いえ…。」
白いシャツに点々とついている赤いのは、それを作った時のトマトが跳ねたものだろう。意外と進藤さんて器用なのかもしれない。
「ウーン、あとはレトルトのお粥と生湯葉と温野菜ぐらいしかないんだよなあ…なんか取るか…。」
「あっ…イエ、ぼくもう帰りますから…。」
進藤さんが来たのなら、ぼくの出番なんてない。それでも進藤さんは引きとめにかかっていた。
「いや、飯ぐらいおごってやるから食ってけよ。だって、岡がいなかったらコイツ、どうなってたか…。」
進藤さんは本棚の下の方にある電話帳をめざとく見つけてきて、ペラペラめくり、携帯を取り出した。
「テキトーに頼んじゃうけど、いい?」
「はい…。」
474幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/16(土) 00:10:01.13 ID:???
近くにあったイエローページを手繰り寄せて電話で何かを注文したあと、進藤さんはふたたびベッド脇に行った。
羽根布団から寝巻の帯の端が垂れ下がっていて、進藤さんはそっと布団をはぐった。
胃を締めつけられたようになった。――やばい。ものすごく、やばい。あわてて前をあわせて羽根布団をかけた
だけだから、寝巻の裾なんてぐしゃぐしゃだ。
進藤さんの動きがピタッと止まった。
ぼくは生きた心地がしなくて、ぼくがおかしなことをやっていたのに気付かれたらどうやって弁解しようか、頭の中
でうろうろ考え出した。
「なんだよアキラ、パンツも脱いで――」
進藤さんは裾をひっぱりあげると、丁寧に畳むように前を合わせた。それから――すごく小さい声だったけど、ぼく
には聞こえてしまった。
「…誘ってんのかよ。」
ぼくはいたたまれなくなって、下を向くと鞄の中にぬるくなった烏龍茶をごそごそ入れた。
「あの…やっぱりぼく、帰ります…。」
進藤さんが振り向いて、じいっとぼくの顔を見ていた。
「もう頼んじゃったし、すぐ来ると思うから食ってけよ。」
「いえ…なんかお邪魔そうだし…!失礼します!」
ぼくは立ち上がって帰ろうとした。
「ちょ、ちょっと待てって。」
「お二人で話さなきゃならないこと、いっぱいありそうだし――。ぼくなんかいたらイチャつくこともできないでしょ!」
…また、ロクでもないことを言ってしまった。
おそるおそる進藤さんを見ると、彼はきまり悪そうにちょっと視線を外して、それから困ったような顔をしてぼくを見た。
「――知ってたんだ?」
「あ…はい…たまたま…。」
ぼくは言葉を濁した。伊角さんと和谷さんの会話を盗み聞きしたとか、渋谷のカフェでの光景を盗み見したとは言え
なかった。進藤さんは視線を逸らしたまま、ぼそっと呟くように聞いてきた。
「ヘンだろ?」
「いいえ。そんなふうに思ったこと、一度もありませんから――。進藤さんカッコイイし、塔矢先生はすごくキレイだし
…なんか似合ってるなって。」
「マジで?――あのさ、俺もアキラも男なんだけど?」
「わかってますよ。――でも、進藤さん、先生が好きなんでしょ?」
進藤さんは言葉に詰まって目を泳がせた。
「えっ…うーん…そ、そうかな…?」
ぼくはなんとなくいらいらしてきた。進藤さんを睨みつけてた。
「好きなんでしょッ!?」
「あ…は、ハイッ!」
進藤さんは反射的に気をつけの姿勢になって答えた。
475幻惑されて〜Dazed & Confused ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/16(土) 00:12:03.70 ID:???
「じゃ、ぼく帰りますから…!さよならっ!」
ぼくは廊下を早足ですすみ、靴をひっかけてガーンとドアを開けた。恥ずかしくて涙が出そうになりながら、ぼくはひたすら
走った。地下鉄新宿線の入り口が見えて、もう次から次へと後悔することばかりで、心の中で塔矢先生に謝った。
地下鉄に乗って家に戻った。鞄を乱暴に放り投げ、スーツを脱ぎ棄てた。風呂を沸かしながら、水圧がイマイチゆるくなった
シャワーを頭から浴びた。ボディソープを手に取ってそのまま身体中を洗った。
ユニットバスにガスで沸かしたお湯がドブドブ音を立てながら溜まって行き、ぼくはその滝壺みたいな音に隠れるようにして
喘ぎながら――やってた。
塔矢先生の頬にはりつく黒髪と、すうっとした薄い胸と、ちっちゃくきゅっと締まった臍と――思いだすと、塔矢先生の身体って
ちょっとロリっぽかった。男っていうよりも、発達してない女の子みたいな感じ。でも、足の間にあった「アレ」とのギャップがす
ごくて――右手の中指と薬指に残った感触だけがやけになまなましくて、ぼくはそれを自分の亀頭に擦りつけた。こんなので
明日からどうやって塔矢先生と顔合わせよう、と思った。きっと会うたびにあの肌の感触を思い出すと思う。
今、先生と進藤さんてどうしてるんだろう――。
いくらなんでも、あんな高熱出してる先生を襲ったりしないと思うけど…。でも、ぼくの頭の中は二人がいろいろエロいことやって
る妄想で一杯で、いつの間にかぼくは進藤さんになりきって先生を犯してた。
先生が熱っぽい目でこっちを見てて、それでぼくはものすごいエロいキスし続けて――それから少しの隙間をあけた太腿の間
に指入れたら、ピクンと膝頭が震えて、指を挟んできて――。
男相手にどうやって犯るかなんて、なんとなくしかわかってないのに、ぼくの頭の中では正常位で犯されてアンアン声をあげて
る先生がいた。ぼくは手の握り具合をいろいろ変えながら、めちゃくちゃ勝手に先生の中を妄想しまくった。女の子の経験もろく
にないのに、ぼくは先生ってなんか名器のような気がしてた。そうでなければ、いかにも女の子にモテそうな進藤さんがハマる
はずがないと思った。
「ふぁぁ…!」
ぼくはイキそうになってちょっと声をあげてしまった。
『アキラ、中に出してもイイ?』
頭の中でそんな台詞を吐いたら、すごく興奮した。先生が潤んだ目をして、こくん、と頷いて、ぼくの意識がふっとんだ。
「イッ――!」
手の中にどろどろと精液が吐き出され、ぼくはしばらくぼう然と立ちつくしていた。喉がカラカラで、息はまだおさまってない。
――ものすごい、虚しい。
虚しいというか、フラチで、バカで、情けなかった。よりによって、自分とはあまりに格が違いすぎる塔矢先生をオカズに抜いて
しまうなんて…先生がこんなこと知ったら、きっと軽蔑するんだろう。
バスタブのお湯がすっかりフチまで溜まっていて、溢れそうだった。ぼくが飛び込むと、お湯が一気にあふれた。そのまま頭ま
で熱い湯に潜った。
そして、ぼくは息苦しくなるまで、じっとそのままでいた。

(CHAPTER Dazed 1 End)

to be continued.....
476名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:33:35.73 ID:???
これは…!
灼熱たんの第二部キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!なのか?
まさかの岡視点でびっくりというか意表つかれたyo
若先生体ロリっぽいけどちん子デカイと…φ(。。;)メモメモ
なんかこれまた先が全然読めなくて楽しみすぐるー
岡はまだヒカルたんのエロい魅力に気づいてないっぽい
そして岡といえば庄司
ヒカルたん係(うらやましい係りだが)はもしや…?
うーんいろいろ考えちまうぜ
灼熱たんもしくは幻惑たん乙でしたー
477幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/16(土) 01:30:17.80 ID:???
>>476
ヒカルたん命の476たん、ニイハオ!
灼熱からこんどは幻惑になりますた。

俺的には、若がヒカルたんを孕ませたら岡が生まれるんじゃないかと思うのだが…。
プニプニ感とファッションセンスはヒカルたん、性格と黒髪は若似で。
和谷がヒカルたんを孕ませたら⇒庄司
・・・とか言ったら、「勝手に孕ませるなあああああああ!」とメイツ諸君から殺されそうだな・・・。
これ書くために20巻を熟読したら、佐為喪失後のちょっと大人になったヒカルたんも(・∀・)イイ!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
高永夏に負けてボロ泣きするヒカルたんに改めて骨抜きにされますた。
うぉっしゃー!これからヒカルたんを泣かせ&鳴かせまくるぜ!再見!
478名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 20:55:31.08 ID:???
>>477
やっぱり灼熱たんだったんだ、こんばんは!
20巻あたりのヒカルたんは唇とかやたらエロいよね(;´Д`)ハァハァ
後姿とかまで大きくなったんだけどちょっと儚い感じでそのまま
バックで犯してしまいたい衝動に突き動かされるよ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
最終回のボロ泣きヒカルたんはあんなに顔いっぱいで子供みたいに泣いてるのに
それでも色気あるってどういうことだよほんととんでもない魔性っ子だよヒカルたん…!
ヒカルたんを泣かせて鳴かせまくる…期待してるよおおおおお
479幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/17(日) 00:41:51.29 ID:???
>>478
唇もエロいが、17巻で御器曾のおっさんとやりあうヒカルたんに脳髄沸騰中。
キタナイものを見るような眼で・・・(;´Д`)ハァハァ
許せねぇ!とか言われて・・・(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
「話しかけている暇があったら盤上をよく見るんだね」 …ゴフッ(鼻血大量出血)
あのクールな眼がたまらんたまらんたまらん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

若いのに踏みつけられるのには慣れっこだが…ってオイ!御器曾!
ヒカルたんに踏みつけられて光栄だと思わんのか(゚Д゚)ゴルァ!!
もっと踏みつけてくだしあ(;´Д`)ハァハァ ヒカルたんのカカトが…アッー!
踏みつけられつつ靴下はいでぺろぺろしたいお!(;´Д`)ハァハァ 勿論、靴下はお持ち帰りな(;´Д`)ハァハァ

オトモダチに借りた完全版のおかげでイチイチ制作が止まるんだが(;´Д`)ハァハァ
480名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 19:49:17.36 ID:???
一巻を読み直して色々と噴いたり吐いたりしてるヒカルたんを見たら
立派に成長したんだね…としみじみした
481名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 00:08:37.39 ID:???
>>479
汚いモノを見るような目で…(;´Д`)ハァハァ いいね!
ヒカルたんのあのかわいい顔がオレへの嫌悪で歪む瞬間…たまんねえええ
オレは靴下は取らないでそのままぺろぺろ派だけどな!
ヒカルたんの靴下だけの姿(;´Д`)ハァハァ

>>480
あの一巻のDQN風味のヒカルたんがあんなにいやらしく可憐に成長するかと思えば
一巻から存分に(;´Д`)ハァハァ してしまうオレであった(゚∀゚)
482名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 00:33:29.86 ID:???
ヒカルたんにゲロぶっかけられたい(;´Д`)ハァハァ
483名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 02:05:29.26 ID:???
そんなアブノーマルなプレイさせてたまるか!
ヒカルたん、歪んだ欲望を持つメイツに気を付けて
さあ俺と一緒に女子サッカー決勝見ようね
寝過ごさないようにイチャイチャして待とう(;´Д`)ハァハァ
484名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 06:23:19.54 ID:???
いやったあああああああああああ!!!!
ああああああああああヒカルたああああああん!!(;´Д`)ハァハァ!!!!
485名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 12:29:22.66 ID:???
お、優勝したのか
サッカーといえば119局の扉のヒカルたん(;´Д`)ハアハア
486名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 13:25:33.53 ID:???
上目遣いがいい(;´Д`)ハアハア
487名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 20:01:10.96 ID:???
作中では碁しかしてないけど扉ではアレコレさせられるヒカルたん
入浴やオナニーやセックスも扉絵でやればよかったのに!(;´Д`)ハァハァ!
488名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 21:18:56.87 ID:???
扉絵の袋とじシリーズとかあったらよかったのになあ
入浴ヒカルたんオナニーヒカルたん尺八ヒカルたん
セーラー服ヒカルたんメイド服ヒカルたん…(;´Д`)ハァハァ >>892
489名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 21:55:22.93 ID:???
セクロス相手は黒塗り仕様でな(;´Д`)ハァハァ
490幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/18(月) 22:59:02.05 ID:???
Chapter Confused1
それは王座第一局の二日後だった。午後6時をちょっと過ぎた頃に彼から唐突なメールが届いた。
俺は姑息にもこのタイミングをはかっていた。最後に会ってから、二ヶ月目。その時、進藤はありったけ
の理性をかき集めて俺を拒み、それから俺はじっと機会をうかがっていたのだ。そして、王座第一局で
進藤は動揺を抑えきれなかったのか、およそ彼らしくない惨敗を喫した。
――チャンスがやっとめぐってきたのかもしれない。俺はメールで返信せず、電話で単刀直入に進藤を
誘った。
「――キミとセックスしたい。」
彼はしばらく沈黙していたが、やがて呟くように答えた。
「うん――いいよ。」

そして1時間後、俺はオフィスのトイレで眼鏡を外してコンタクトを入れ、鞄の中からガチャガチャ金属音
を響かせながら、新たな「ツール」を取りだすと、それをポケットに入れてオフィス裏の道路に走った。
マグネシウム灯の下でシルバーのZ4を探し、そしてその中でハンドルに両手をかけてぼうっとしている彼
を見つけた時、俺は身体に震えが走るのを覚えた。俺は無言で右ドアを開けるとシートベルトをきっちりしめ、
進藤もまた無言のまま、キーを回してアクセルをいきなりベタ踏みにした。
「――何があったんだ?」
俺は日比谷公園もだいぶ過ぎてからやっと口を開いた。
「え…?」
「王座戦だよ。塔矢と戦いたくないっていうのが見え見えだったな。」
「うーん…。そういうわけでもないんだけどな。まあ、アイツの棋力はよく知ってるから、マトモにやりあったん
じゃあぶねェなと思ってさ。で、まとまらないうちにイロイロやりすぎちゃったっつーか。」
進藤は眉をひそめて呟いた。
「…にしてもヒデェ碁だったのは認めるよ。集中力ゼロだったし。まあ…次はこうはいかねぇけどさ。」
一瞬、進藤の横顔が勝負師のものになって、俺は少し微笑んだ。
「意外と元気そうでよかった。」
目の前の交差点で信号が赤に変わり、進藤は乱暴にブレーキを踏んだ。
身体がわずかに前のめりになり、シートベルトで引き戻された。
「――岸本さん。」
進藤はまっすぐ前を向いたまま抑揚のない声で淡々と言い放った。
「オレと塔矢――やっぱダメかもしんない。」
俺は一瞬、ドクンと心臓が波打つのを覚えた。目の前をさまざまな光の帯が通り過ぎ、横断歩道をスーツ姿の
会社員の群れが早足に横切って行くのを眺めながら、俺は次の言葉を待った。
「アイツさぁ…年下の新しい彼氏できたっぽいし。」
「年下?」
「うん。――アイツさ、実家に帰りますとか言っといてオレの知らない間に一人暮らししてた。王座戦の直後に倒れ
たって聞いたからソコ行ったんだけど、ノーパンで寝てるし、そこにいた年下クンがオレ睨みつけてきてさ。」
「それだけじゃ確定でもないだろう?」
「それがさ、翌日、会いに行ったら年下クンとイチャイチャしてるし――アイツにそんなに仲良かったんだ?って聞い
たら、そうだね彼は素直ですごく可愛いよ、だって。」
もともと子供みたいなところがある進藤と長年付き合ってきた塔矢が年下とよろしくやっている、という図式も考え難
いわけでもなかった。だが――数ヶ月前に俺のオフィスで堂々と宣戦布告してきた塔矢からは程遠く、俺はにわか
には信じられなかった。しかし、仮にそうだったとしたら、俺にとっても好都合な話で――もうしばらく心がささくれだ
っている進藤を抱けそうな気がした。
俺は膝の上に置いた鞄に目を落とし、左のポケットをさぐって革の感触を確かめながら、これからどうするか思案した。
車は第一京浜をまっすぐ進んでいた。
「次、右折してくれ。」
進藤はいっとき訝しげに俺を見たが、何も言わず、ウィンカーを倒してゆっくりと右折していった。すぐにうっそうとした
森が目の前に現れ、俺は木々と木々の間の道を指し示し、その道の途中にあるコイン駐車場に車を停めさせた。
491幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/18(月) 23:01:11.51 ID:???
「――外でやんの?」
進藤はZ4の運転席ドアを勢いよく閉めてあっさり俺にくっついてきた。道路わきを時々、ジョギングする
人が行き交う以外は人気はなく、森の中の小路に落ちる枯葉を踏みしめながら、俺は進藤の冷たくなった
手を握った。木々の間に鬼火のような街灯がポツポツと立ち、周囲を見回しながら、すばやく進藤のセク
シーな形をした唇を奪った。
「外でヤルには今日って寒くね?」
「どうせすぐ熱くなるだろう?」
進藤がくすっと笑い、それからしばらく俺の目を見詰めた。
「――眼鏡もいいんだけどさー、やっぱコンタクトのほうがエロくていいかも。」
「なんだそれは…。」
進藤は寄りかかるようにして俺の首筋に顔を埋めた。
「オレさ、岸本さんに改造されちゃったから…アイツとじゃ外でヤルとか縛られてヤルとかそんな変態プレイ
できないよなあ…。第一、アイツにはヤラれたくねーし。」
たしかにお堅い塔矢はそんな話でもすれば切れ長の眼を細めて軽蔑したような一瞥を浴びせてきそうだ。
俺は進藤の肩を押し、ふたたびゆっくりと歩き出した。
すぐ先に金網に囲まれたテニスコートが二面、見えてきた。夜、使われることのないテニスコートは黒い池
のようにそこだけ暗くなっていて、周囲の高い樹木の間から青白い街灯の光が散った。――俺はごくりと固唾
を飲んで進藤をそこへ導いた。
「フーン。テニスコート?…って鍵かかってて入れないじゃん。」
金網に沿って、背もたれのない木のベンチが並んでいた。大きさからすると、進藤の頭から膝ぐらいまであって、
なかなかよさそうだった。細い角材を並べたような形になっていて、そこに背中を押しつけるのは少々痛そうな気
もしたが、それはそれで新たな発見があるかもしれなかった。
ベンチの一つに近寄ると、樹の葉の間から、街灯の光が木洩れ日のようにまだらになって落ちていた。金網に
身体を押しつけ、軽くキスをしながらベルトを外し、ジッパーを下ろすと下着も何もつけていないのがわかった。
「やる気満々だな。」
「だって、どうせすぐ脱いじゃうんだし。Tバックもいいかなーとか思ったけど、どうせまた変態プレイのネタになり
そうだし…。」
「まあ、そうだな。賢明な判断だ。」
俺は上着のポケットを探って革でできた筒状の「道具」を取りだした。金属音が響き、進藤が呆れたように笑った。
「やっぱりまた変なモノ持ってきた。ナニ、それ。」
「貞操帯。」
「は?」
「さっさとイカれたんじゃつまらんからな。キミのかわいいココに装着してイケないようにするのさ。」
それは太いベルトが三つ並んだようになっていて、俺はそれをまださほど形になっていない進藤のモノに通し、
一番奥にある細いベルトを睾丸の裏にひっかけて固定した。そして、三つあるベルトのバックルをゆるく締め上げた。
「うわ――これじゃ勃ったときに締めつけられて痛いじゃん!」
「そうだ。まあ、鬱血しない程度にはしたつもりだがな。」
「――ヘンタイ…。」
ブルーのシャツの下に着ている長袖Tシャツに手を入れて乳首をさぐる。指先が触れただけですぐに心地よい硬さ
の突起となり、指先で転がしてやると進藤の溜息が漏れた。
俺は唇を割ってひらひらと逃げる舌をくすぐった。そうしながらリンパ腺に沿うように首筋のきれいな溝を指でたどると、
進藤は鼻を鳴らしてビクリと震えた。首筋の溝は彼の快楽を煽る部分の一つであることを俺は熟知していた。唇を離し、
甘い匂いのする首筋を舌で十分に味わう。
乳首のまわりを指でなぞり、ほどよく立ち上がった乳首を弄ぶと、進藤は鼻にかかった甘い声を洩らし始めた。焦らす
ようにして摘まんだり撫でたりするうちに息遣いが深く強くなり、進藤の右手が俺の腕にかかって強く爪を立ててきた。
形のいい耳に舌をこじ入れると、進藤はひときわ高い声を上げて身体をビクビクと痙攣させた。
「久しぶりで身体が疼いてたまらないんだろう?」
それは俺も同じだった。――今まで進藤の滑らかな肌を夢想し、触れるたびに若鮎のように跳ねる新鮮な身体を俺は
来る日も来る日も頭の中で犯し続けていた。今度こそ手放したくなかった。
音を立てて耳たぶや頬に口づける。進藤は息を切らしながら俺にしがみついていた。
俺は背中をこちらに向けさせて、金網に押し付けた。カシャン、と金網が軋み、進藤の両手が金網を掴んでいた。デニム
のストレートパンツを膝までずり下ろすと、彼は息を短く吐きながら尻を突き出した。
492幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/18(月) 23:03:25.72 ID:???
俺は落ち葉の積もる地面に膝をつき、すべすべとした小さな尻の感触を両手のひらいっぱいに味わった。
両方の上で大きく円を描くように撫でまわしたり、下から上に撫であげると、彼は金網を強く握りしめ、
金属同士がギシリとこすれ合った。
尻の割れ目近くに舌先をねっとりと這わせていく。進藤は焦れて叫び声をあげた。
「ん…もうッ…焦らさないでよッ…!」
「じゃあ、どうして欲しいか言うんだな。」
俺はなおもギリギリの境界を舌先でちらちらとくすぐり、彼は背を弓なりに反らせて色っぽく喘いだ。
「ソコ…。」
進藤はハァハァ息をつきながら、腰をくねらせた。
「ソコだけじゃわからないぞ。ほら、どうして欲しいんだ?」
「んはぁッ…!んあ…っ…。」
羞恥に震える進藤を俺は存分に楽しんでいた。今更、初めてでもあるまいにこういうウブなところがたまらなく
可愛い。俺は尻から手のひらも唇もパッと離して、青白い光の下で悶える身体を眺めた。
「んッ…あっ…アナル…舐めてッ!」
消え入るような声が聞こえ、俺は息がかかるぐらいに近づいて囁いた。
「ほう。キミは尻の穴を舐めてほしいのか。――ヘンタイだな。」
「ああああッ…!いやぁ…!」
小さな襞がピクッと震え、俺はそこに舌先をあてがった。そこはじっとりと湿っていて、ひどく人工的な甘みと、
安っぽいバニラの香りがした。
「ふぅん。舐めてもらいたくて仕込んできたんだ?」
「あ…あンッ…だって…」
小刻みに舌を震わせると、色っぽい悲鳴が漏れた。双丘に手をかけて左右に開き、バニラの蕾を剥き出しにする。
トロッとしたジェルがゆっくりと内腿を伝って流れ落ちた。襞の一つ一つを丹念にさぐり、音を立てて吸いあげると、
膝が震えた。
「はぁんッ…イイっ…気持ちイイよ岸本さん…」
俺の背後で、枯葉をガサリと踏みしめる音がかすかに聞こえた。俺は緩急をつけて舌先で甘く悶える蕾を堪能し、
進藤はそれに夢中で気づいていなかったが、カサカサと落ち葉を踏む音は次第に数を増やして近づいていた。
俺は舌先を尖らせると、開きかけた蕾の奥に舌を突き入れた。
「あ…!んあッ…ん…もっと入れてェ…!ねェ…入れてよぉ…指で弄ってよォ…!」
「指だけでいいのか?」
「ヤ…ヤダ…!岸本さんのも…入れて…」
「俺の…?俺の何だ?」
「う…。」
進藤は腰をゆらめかせながら、フーフーと息をついていた。
「ね…痛いよコレ…取ってよ…」
黒革とバックルに包まれたペニスはきつく勃起していて、はちきれそうになっていた。
「家に帰るまでダメ。」
「えー。死んじゃうよッ…!」
「キミのペニスは俺以外に好きにはさせないさ。」
「え…?」
「もちろん、キミの可愛いアナルもな。」
俺は睨みをきかせながら、ゆっくりと後ろを振り返った。暗がりの中で、三人――いや、四人はいる。彼らはまるで儀式
を待ちうけるかのように木のベンチを囲って立っていた。

To be continued….
493名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 23:35:53.24 ID:???
青姦キター(;´Д`)ハァハァ
が、なんだなんだどうなってしまうんだコレは?(;´Д`)
とりあえずノーパンヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
494名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 00:20:01.08 ID:???
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
いきなり薫のターン!これはたまらんいやらしさ
野外で乱れるヒカルたん…続きを靴下いっちょで待ってるよ乙!
495名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 01:30:19.11 ID:???
言葉攻めの羞恥プレイきてたーーーーーーーーーーーーー
バニラの蕾ってヒカルたん何を仕込んできたのやら(;´Д`)ハァハァ
貞操帯とかきしもっちゃんやることがメイツ並のどエロだよ!(;´Д`)ハァハァ
496幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/19(火) 02:29:26.87 ID:???
>>495
解説⇒味と香りつきローションていうのがありマス。
とくに、アメリカ製のがスゲェ。チョコレート味とかブルーベリー味とかイチゴ味とかイロイロあって、
FDA(アメリカ食品衛生局)認可成分しか入れてません!だから舐めても飲んでも大丈夫!なのです。
味はいかにもアメリカンな人工甘味料系、あんまり(゚д゚)ウマーではない。ま、お遊びグッズ系ですな。
アダルトグッズ屋とか通販で売ってるんだが、ヒカルたんが「んー。岸本さん⇒やっぱコーヒー味?
チョコ味もいいかも」とか悩んだあげく、一番外しそうじゃないバニラ味を選んで「つ、通販だから本名だよな?(ドキドキ)」
とかしながら宛先を打ち込んでるのを想像すると…(;´Д`)ハァハァ
それまでは若が堂々とダースでお取り寄せしていた質実剛健なドイツ製(無味無臭)を使っていた。
(以上、俺のどうでもいいモーソータイムですた。)
497名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 19:24:23.59 ID:???
>>496
ほほーう…勉強になりますた灼熱たん
ヒカルたんがアダルトグッズ屋の通販使ってるとか
その現場を捉えてお仕置してあげたい(;´Д`)ハァハァ
(ドキドキ)がかわえかった!(*´Д`)
498名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 20:44:35.71 ID:???
>>497
それはそんないやらしいことしてるの日本棋淫のみなさんに
バレたらどうなるのかなとか全国のファンにこのことを…
とか言って脅してヒカルたんに関係を迫るというアレか
おまいって奴はヽ(`Д´)ノ


ってウソ、最高だな!!(;´Д`)ハァハァ
ごめんよヒカルたん鬼畜なこと考えてっ
でも関係迫られて泣きながらセクースするヒカルたんとかそういうのも大好物なんだ!
ごめんよごめんよ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
499名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 21:56:39.42 ID:???
>>498
んで、泣きながら「あんっ!イイッ!もっと奥!」とか感じまくりで言っちゃうヒカルたんは
更に大好物。
500名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 22:25:20.12 ID:???
>>499
いいな…(;´Д`)ハァハァ
そういう意味で?倉庫の平安異聞のヒカルたんは
痛々しくも(;´Д`)ハァハァ が止まらなかったぜ
ごめんねごめんねと思いながら(;´Д`)ハァハァ やめられねえんだ(・∀・)!!
501名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 22:34:13.08 ID:???
鬼畜野郎にいびられるヒカルたん…
かわいそかわいそかわいそ…(;´Д`)ハァハァ
502名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 23:18:25.05 ID:???
可哀想なヒカルたんこそ至高(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
泣き顔が美しすぎるから(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
503幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/20(水) 23:55:17.33 ID:???
「ギャラリーがずいぶん増えたじゃないか。」
俺は樹の葉のくっついた膝をはたいて立ち上がり、耳たぶにキスした。進藤が振り向くのと同時に俺は
彼の前にまわり、金網に寄りかかりながら上に着ているシャツを脱がせ、その下の長袖Tシャツをたくし
あげた。
頬を両手で挟んで軽く何度も口づけた。進藤は明らかに戸惑っていて、大きな目を不安に泳がせている。
まるで、狼の群れに子ヒツジを投げ込んだような表情に俺は興奮を覚えた。
カサカサと乾いた枯葉の音が近づいた。
「ホラ、もっと尻を突き出せよ。」
腰をぐいと後ろに引かせると、短い指をした手を進藤の太腿に当てて、足の間に膝まづく小太りの男が
見えた。
「あ…!」
進藤は俺の首に腕をまわしてしがみつき、俺は唇を吸った。喉の奥でぐっと呻きが漏れた。あちこちで
ピチャピチャと進藤の身体を舐めまわす音が響いた。
「指は突っ込むなよ。――貴様のモノなんか突っ込んだらタダじゃおかん。」
俺が鋭く言うと、中年男はビクッと震えた。いつの間にか進藤のデニムは足首まで下ろされ、傍らでスーツ
姿の男が尻の片側を開くように持ち上げながら、太腿を舐め上げていた。
「ん…あッ…!イヤ…。」
進藤が突如、ピクンと身体を反らせて息を吐いた。しばらく、押し殺した甘い呻きと、唾液が粘膜を擦る淫靡
な音が続き、俺の興奮も耐えがたいものになってきた。
「――おい、そこ、後ろ下がれ。」
小太りの男がまたビクリとして、顔をあげた。縁なしの眼鏡がずり下がっていて見るからに気の弱そうな男
だったが年齢は思ったよりも若そうだった。俺は手の甲をそいつに向けて犬でも追い払うように振ると、ヤツ
は尻をついたままおずおずと下がった。
俺はゆっくりとジッパーを下し、すでにガチガチになったものを取りだした。ホゥという声にならない溜息が
漏れる。――別に平均をちょっと上回っているだけだろう。何に感心しているのか知らないが――いつの間
にやら、進藤の両脇はスーツ姿と細身の若者に固められていた。
俺に絡まっていた進藤の腕をはずし、頭をそっとおさえた。
「膝はつくなよ。」
背後の金網がカシャンと軋みをあげ、ゆっくりと頭がおりていった。そして熱くなっている息が俺のモノにかか
るが早いか、亀頭が濡れた唇に包まれた。
再び、小太りの男が息を切らしながら、進藤のアナルに吸いつき、俺のモノを咥えこむ唇の動きが時々、ため
らうように止まった。
「ン…ンンッ…。」
相変わらずの溶けるような感触に、俺は恍惚となった。進藤は時としてウブなくせに、フェラをさせると少しも気
が抜けないほど達者だ。塔矢のあの身体に不釣り合いな程デカいモノで慣れているのか、喉に当たるほどの
ディープスロートをしてくる。だが、今日は少々、状況が違っていた。裏筋を激しく磨っていたかと思うと、動きが
ピタリと止まる。何度か、その繰り返しが続いたあと、俺のモノが唇をかすめて外れ、背中が折れんばかりに反
らせて進藤が声をあげた。
小太り男の舌がちらと見えた。ヤツは両手で進藤のつんと上を向いた尻をめいっぱいに広げるとアナルに舌を
ねじこんでいるらしかった。まっすぐ伸びた脚がガクガクと震えている。追い打ちをかけるように、両脇の二人が
しゃがみこんで乳首を弄りまわしている。一人が上半身を後ろに反らして小太りオタク男の舌が嵌っている先を
見た。
「…うわ、スゲェな…アナルに舌が入っちゃってるよ…このコ、ケツマン柔らかいんだな…。」
「かわいいし、やらしい身体してるからねェ…いろんな人に広げられちゃったんだ?」
突如、オタク野郎が顔をあげて、聞きとるのもやっとの声でボソボソと呟いた。
「…イエ…キツいですよ…普通だったらもっと入っちゃいますから…。」
俺はその答えに満足していた。その背骨が溶けるような締めつけを知っているのは俺しかいないと思うとゾクゾ
クした。進藤の髪を掴み上げると、片手が金網から外れて俺の手にすがるように握りしめ、俺の顔を見あげた。
「…も、もうダメ…入れて…」
ゆらめく瞳を見下ろし、俺はゆっくり首を振った。再び先走りに濡れる俺のモノを唇に擦りつけると、舌を出して
それを受け入れた。
小太り男が再び派手に音をさせながら舌での侵入を開始し、進藤は呻きながらも必死で俺のモノを吸い上げた。
「ンー!ンッ…!」
進藤の身体がビクリと波打ち、両膝ががくりと地面に落ちた。小太り男が大胆にも睾丸からアナルまで舐め上げ
ているらしかった。舌が上滑りする動きに合わせるかのように進藤は呻いた。俺は唇が外れないように彼の頭を
おさえこみ、腰を前後に揺すった。
「ンー・…ッ!」
504幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/20(水) 23:57:48.06 ID:???
俺はさらに激しく腰を叩きつけ、真っ白な世界に投げ出されるような快楽に震えながら…放った。
「クフッ…」
頭をおさえこんでいた手を外し、やっと解放された進藤は下を向いてゼェゼェ息をついていた。だが、後ろ
への攻撃はまだ続いていて、すぐに甘い声を洩らしながら弓なりに反った。
「ひぁああんッ!あ…あ…!」
両脇の男二人が囁くように小声で言った。
「飲んじゃったよ…。こんなかわいいコに俺もしゃぶってもらいてえ…」
「ですよね…相当うまいですよ、この子。よほど彼氏に仕込まれたのかな…」
そう言いながら、若い男が俺にギラギラとした視線を投げかけ、俺は唇の端をあげて笑った。
「それは…お行儀次第じゃないですか…?俺も大切なコを下手に弄られたくないんでね。」
そう言いながら、とりあえずはおとなしくなったモノをジッパーの中におさめ、なおも進藤の身体を離すま
いとする小太り男を見やった。
「おい――そこの。どけよ。」
オタク野郎はまたもやビクリとすると、はじかれたように顔を離し、後ずさりした。進藤の腕をひっぱって立ち

上がらせた。
いつの間にか薄いデニムは脱がされ、シューズも脱げかかっていた。そのままひきずるようにして傍らのベンチ
に進藤の身体をのせる。ベンチの片側で進藤の両手を頭の上でおさえつけ、屈みこむようにして額にキスすると、
進藤は怯えたような、しかし求めるような眼をして俺を見た。
スーツ姿の中年男と若い男がそれぞれ膝の裏に手をかけて進藤の身体をMの字に大きく開き、尻がベンチから
浮いた。
「スゴいな…。めくれあがってヒクついてる…」
暗がりの中で誰かがかすれた小声で言い、黒い影が次々とその上に重なってきた。
「あ…!いっ、イヤ…!」
進藤はきつく眼を閉じてふるふると頭を振った。
彼は眼を見開いて俺を見詰めた。眼のはじにうっすらと涙が溜まっていた。
「さあ、どうする?やめさせようか?」
進藤は体の至るところから襲ってくる快楽に身悶えしていた。いくつもの手が暗闇から伸びて、彼の淫らな形に
なった肢体をを撫でまわしている。彼はヒクッヒクッと喉を鳴らし、やがて絞り出すように言った。
「やっ…やめないで…ッー!」
言い終わらないうちに身体がビクンと波打ち、淫らな叫びが漏れた。中年の男が進藤の右足からソックスを脱が
せて足の指にむしゃぶりついていた。長袖Tシャツをめくりあげられ、頭の上で手をおさえつけられて無防備になった
乳首にスーツ姿の男が舌を当てていた。
「乳首、感じるんだね…こんなに固くして…」
それに連動するように、若い男も左の乳首にねっとりと舌を当ててきた。
大きく開かれて晒された脚の間に、グレーのスーツを着た30がらみの男が立っていた。
気弱なオタク野郎ははじき飛ばされ、ずっと後ろで股間を握りしめていた。
「なあ、彼氏さん。指入れていいか?」
30がらみの男は眼付は鋭いものの、どこか紳士的で、それにそこそこの美形だった。
505幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/21(木) 00:00:05.68 ID:???
「爪はちゃんと切ってヤスリもかけてあるし、消毒もしてあるぜ。」
彼は挑発的にニヤリと笑いかけ、テクニックがあるということを示すように指先でツーッと内腿をなぞった。
進藤の身体がヒクン、と揺れた。
俺は頷いて言った。
「ああ――だが、やりすぎるなよ。二本までだな。」
彼は苦笑した。
「彼氏さん、細かいんだな。――ま、それもオレに似ていて気が合いそうだが。」
そう言うと、彼はエヴィアンの小さいボトルときれいに折りたたんだハンカチを出し、舌うちをした。
「――あのブタ野郎、ドロドロにしやがって…。ちょっと冷たいが我慢してくれよ。」
枯葉の上にパタパタと水が落ちる音がして、男は丁寧にオタク野郎の唾液を拭き清めているらしかった。
「いやらしいケツしてるな、このコ。――ココに欲しいですってヒクヒクしてる…淫乱すぎて貞操帯つけられ
ちゃったってか?」
「ああ――ドMの淫乱だよ。可愛いだろう?」
「じゃ、その淫乱っぷりを愉しませていただきます。」
男は礼儀正しくそう言うと屈みこみ、指先で剥き出しになった蕾を撫であげた。
「はぁんッ!…ダメ…もうダメぇ…入れてェ…お願い入れて…!」
「――恥ずかしい格好にされて感じてるんだろ?そういう淫乱なコはちゃんとしつけないとなあ。」
男が含み笑いを洩らし、進藤は眉根を寄せて歯を食いしばった。だが、それも両腕両脚を固めて攻められて
はどうにもならない抵抗だった。
「アッアッアッ…だめェ…!」
進藤の両脚がビクリと震えた。両方の足指がそれぞれ二人の男の口に含まれ、音を立てて吸われている。
中年男と若い男に右と左で同時に両方の乳首をつまみ上げられ、進藤の背中が軽く反った。
「フーン…。足の指が感じるんだ?――っていっても、これだけあちこち攻められてたら、何が何だかわから
ないだろうな。――なあ、彼氏さん、ローションは持ってるんだろ?」
俺はオレンジ色のチューブを投げ、男は片手でそれを受け取ると、右手にたっぷりと絞り出した。
今、進藤の身体には何人もの欲望がへばりついている。その異様な光景に俺はふたたび股間がきつく立ち上
がるのを覚えた。
「あン…ン…ンッ…!」
「気持ちいいか?」
「う…ん…イイ…スゴくイイ…狂いそうッ…欲しい…してッ…!」
俺は足の間で屈みこんでいる男のほうに目を向け、男もニヤリと笑って俺を見返してきた。男の細長い中指が
静かに沈められた。
鋭い悲鳴があがり、進藤の白くて小さい尻が男の指を咥えこんだまま小刻みに揺れた。
「指一本でこんなに歓ぶのか…ホントに淫乱だな。」
男は焦らすようにわざとゆっくり中指を出し入れしはじめた。身体中が敏感になっているのか、ほんのわずかな
刺激でも体のそこかしこが震え、うすく開いた唇の端から唾液が筋をつくってこぼれ落ちた。俺は両手首をおさ
えこんでいた手を外し、柔らかい頬を撫であげた。
「は…あん…あ…外して…痛い…イイ…」
意識が混濁していた。俺は細い髪をかきあげて、耳に舌をこじ入れた。進藤の肩が電流を通したように震えた。
「あああああんッ!ダメ…!そこ…許してッ!」
506幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/21(木) 00:02:20.34 ID:???
ふと、横を見た。進藤の左手に中年男の右手が重ねられ、その中で勃起した肉棒が握られていた。俺
が男を見あげると、中年男は喘ぎながら俺を見据えた。
俺は目を閉じたり開いたりしながら陶然としている進藤の唇に目を落とした。――苦悶と快楽に歪む表
情がもっと見たい――濡れた唇から流れ落ちる唾液がいやにそそった。
俺は両手で彼の頬をはさむと、ゆっくり左を向かせた。そして、耳元で低くささやいた。
「咥えてやれよ。」
中年男はいそいそと膝をつき、剥け切った太い肉棒を唇に押しつけた。進藤はそれから逃れようと頭を
揺すった。
「――咥えろ。」
俺がもう一度、低く囁くと、進藤は観念したように目を閉じてそろそろと口を開いた。
「うぉッ…!」
男は声をあげて腰を揺すり始めた。周囲から羨望の溜息が漏れる。
「ちゃんとしゃぶってやれよ。――手抜きなんかしたら入れてやらないからな。」
進藤の眉間がきつく寄せられ、男の激しい動きに時々、喉の奥から苦しげな呻きが漏れた。吐き気がこ
みあげてくるのだろう。反対側では、若い男のほうが進藤の手の中に一物を握らせて激しく喘いでいた。
中年男が野獣のように叫んで動かなくなった。進藤がゲホゲホと咳をして、中年男の精液を吐きだした。
「おい――誰が口の中に出していいと言った。」
俺がギラリと睨みつけ、男は後ずさりしながらジッパーを上げ、そして脱兎のごとく逃げだした。
真正面にいるグレーのスーツがせせら笑うように言った。
「まったく…礼儀ってもんがわかってないよなァ。でも、このコ、フェラしてる間ずっとオレの指を締めつけ
てるんだぜ。ホントにドMだよな。」
俺は進藤をきつく締めあげている黒革のバックルに手を伸ばした。留め具を一つだけ、解放してやる。
その間にも、若いほうのが我慢しきれなくなったのか、猛然と進藤の唇を犯していた。進藤の茶色い瞳が
涙で揺れ、ポロポロとこぼれ落ちている。
「ウ…ウウッ…!」
一人、イカせるたびにバックルをゆるめ、四人目が終わったところでやっと貞操帯が外されてピンク色に充血
したモノが現れた。
「…で、オレが最後?」
グレーのスーツが唇の端をあげて俺を見詰めた。
「ああ、そうだ。」
「オレはフェラでイカせてもらおうなんて考えてないぜ。――でも、指でイカせるのはいいだろ?」
ジェルを塗りたくった蕾に二本目の指が入れられた。両脚をおさえつけていた二人の男が、さらに進藤の細い
身体を二つに折り曲げ、青白い光の下に淫靡な体を晒した。
「ああああンッ!」
グシュグシュとジェルの擦れる音が響き、男の長い指が出し入れされていた。
「あっ…あっ…んああっ……あっ…」
「気持ちイイか?ヒカル。」
俺はさきほどの中年男が放棄していった乳首をつまみあげながら、耳元で囁いた。
「みんなにイクところを見てもらおうか?」
「イヤあ…!」
507幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/21(木) 00:08:37.89 ID:???
いままで締めつけられてピンク色に色づいたモノが腹にこすれながら透明な液体を吐きだしていた。男
の指が根元まで沈んで、中を蹂躙しているのがわかった。
「イヤッ…!あんっ…あっ…イク!イクぅっ!」
――ほとばしり出た。
進藤の体から力が抜け、片腕がストンと、下の枯葉の上にこぼれ落ちた。

それからは鋭い目をしたスーツの男が再び丁寧に進藤の体を拭き清めてくれ、俺はあちこちにちらばった
服を拾いあつめ、木の葉を落として着せた。
進藤が虚ろな色をした目を開いて、喉乾いちゃった、と言った。
まだ進藤の脚はおぼつかなくて、それで、結局、グレーのスーツ男に肩を貸してもらって、それで俺と彼
の間に進藤を挟みこむようにして駐車場まで戻った。
駐車場の脇にある自販機で男がお茶とコーヒーの缶を買って、俺に手渡した。進藤は早々に右ドアから
助手席に放り込んだ。
進藤にお茶の缶を開けてやって手渡すと、ぼうっとした顔をしたままコクコク飲みだした。まだ現実に戻って
きていないのだろう。
俺は上着のポケットからたばこを取り出し、火をつけると自販機のそばに立って、白い息を吐きながら
缶コーヒーを飲んでいる男のところへ行った。
「――すみませんでした。…あ、煙草は?」
男は手を振って固辞した。
「タバコはやめたんですよ。」
「そうですか。」
男はふと、内ポケットからなにやら取り出すと、俺の胸ポケットにつっこんだ。
「オレが気に入ったなら、また呼んでくれよ。」
俺は悪くない考えだと思いながら、煙草の煙を吐いた。そして、彼がぼそりと言った。
「――あれ、進藤だろう?プロ棋士の。」
彼を振り返った。
「ビックリしたな。ひさびさのハッテン場にちょっと寄っていったら――。」
俺は咄嗟に彼の胸倉をつかんで睨みつけた。
「おい、落ち着けよ。――脅すとかは考えてないぜ。だから、オレの名刺をやったんじゃないか。」
俺はつかんでいた手を離し小さくすまなかった、と呟いた。
「囲碁に詳しい?」
「まあね。…時々、プロの指導碁も受けてるぐらいには。――それと、ウチのバカ上司がイベントのスポンサーでね。
…そういや、昔、デビューしたばっかの塔矢アキラを呼んで四面打ちやったな。」
「塔矢か――。」
こんなところでも塔矢の名前が出るのがなんとなく腹立たしかった。
「今じゃ名人になってるけど、その時はまだカワイイ中学生でね。でも、生意気だったよ。…いきなり、四面持碁にし
て、ウチのバカ上司を震え上がらせたのさ。」
「塔矢らしいな。――俺はその頃の塔矢の先輩でね。よく知ってるよ。」
俺と彼は奇遇な接点に笑った。
「アンタも碁を打つのか?」
「ああ、俺はプロのなりそこないだ。――おかげで進藤のことも塔矢のこともその頃から知ってる。」
「それで、今はスター棋士の彼氏か…。で…なんであんなところでヤラせてんだ?」
俺は言葉に詰まった。進藤を堕として塔矢のもとへ戻さないため、とも言えたし、進藤が苦悶と嫌悪と快楽に悶えるさま
が見たかったからとも言えた。どちらにしても、俺の魂は腐りきっていて、歪んでいる。
「ま、ヤリたいのにスターも平民もないか…。このオレだってこんなところにいたら大問題になる立場だしなあ。…じゃ、
気が向いたらいつでも呼んでくれ。」
そう言うと男は手を振って立ち去っていった。
508幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/21(木) 00:11:20.29 ID:???
俺が車に戻ると、進藤が背中をこちらに向けたまま短く息をしていた。パワーウィンドウのガラスが白く
濁っていた。
「大丈夫か?」
俺がそちらを向いて声をかけると、突如、茶色い瞳が熱っぽくこちらを見返してきた。
「何…してたの?」
「ちょっと、世間話。」
頬にキスしようと身を乗り出したところで、俺は進藤の左手が、ブルーのシャツの下でうごめいているのに
気付いた。
シャツをめくると、進藤はベルトを外してデニムのウェストをゆるめ、そこから左手を入れていた。
「悪いコだな。俺がコーヒー飲んでる間にオナニーしてたのか?」
「ご、ゴメンナサイっ…!」
「思い出したら疼いたか?」
「ウ、ウン…。」
腕をつかんで左手を引きずり出し、その手を握ったままイグニッションキーを回した。
車が左ハンドルのATでよかったと思った。
俺はわざとゆっくりアクセルを踏んで暗い森を抜けた。まばゆい光が一気に押し寄せ、温かい光に包まれた
東京タワーが見えた。
いくらATとはいっても、左手だけで進むのはいささかおぼつかないが、幸運なことに、一度左折してしまえば、
あとはひたすらまっすぐ行くだけで俺の自宅へとたどりつく。
やっと、俺のマンションの隣にある都営駐車場に車を入れ、手を繋いだまま、俺はマンションの玄関を抜けた。
エレベーターに入ると、俺はデニムの上からするすると進藤の可愛い尻を撫であげた。
「ん…!」
進藤は俺のすぐ横で俯いて唇を噛んだ。
玄関を開くと、進藤は俺にしがみついて、股間に触ってきたが、俺はその手を払いのけた。
「まず、シャワーだな。どこの馬の骨ともわからんヤツらの唾液まみれで抱けるか。」
進藤は玄関で激しくコトに及ぶと思っていたらしく、シュンと肩を落とした。俺はその手を引っ張ってバスルーム
に放り込む。パッパッと服を脱がせると、それをそのまま洗濯機に放り込んでろくに分量を見ず液体洗剤をぶち
こみ、スイッチを押した。俺も手早くスーツを脱ぎすて、一人暮らしの割には大きいバスルームに入った。
洗濯機の鈍い音がしはじめて、俺はシャワーを全開にした。
「冷たっ…!」
頭からまだ冷たい水をかぶって、進藤の肌に鳥肌が立っていた。徐々に水温が上がっていき、俺は手元のボディ
ソープをスポンジいっぱいに取ると、ゆっくり泡立てながら進藤の背中を撫でた。
シャワーを停め、泡をつぎつぎ褐色がかった肌にのせていく。手で泡を滑らせていくたびに、甘い声が漏れだし、
俺は泡まみれになった体を後ろから抱きしめた。
「岸本さん…もう我慢できないっ…挿れてッ…!」
馴らしてもいないそこは、だがあの鋭い目の男に解されているはずで――壁に手をつき、進藤の尻を突きださせて
グッと腰を押し進めてみると、強く締めつけながら俺を飲みこんだ。
「あ…ん…苦しい…ッ!」
息を詰めながら、ゆっくりと進める。時間をかけて最後まで食い込ませると、しばらくそのままの体勢で乳首を摘まみ
ながらうなじを吸った。
「はァんッ…!」
「なあ、さっきの、アレ、どうだったんだ?キミのココが丸見えにされてオタク野郎に吸われてたじゃないか。」
俺を締めつける襞がぴくんと反応し、奥がざわつくように俺に絡みついた。
「い…イヤ…。」
「どんなことされたんだ?え?言わないと抜いてしまうぞ。」
「ヤ、ヤダ抜かないでッ…ん…アレは…奥のほうまで舌入れられて…」
「それで感じて腰振っちゃったのか。スゴいヨガり声上げてたぞ。」
「…い、いやぁ…!そんなこと…」
509幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/21(木) 00:40:35.19 ID:???
前よりも締め付けがきつくなっているのは久々だからという理由だけではなさそうだった。
暗闇の中で進藤の身体が白く浮き上がり、そこかしこから手が伸びて快楽の海へ突き落す。このまま堕
ちていけばいい。俺はゆっくりと抜けおちる寸前まで体を引き、再び緩慢に押し入った。
「あ…あぁ…あんっ…岸本さ…ん…いい…」
進藤はまるで女のように色めいた声をあげた。
頭がズキズキと痛む。興奮しすぎて、どうやら脳が酸欠になっているのだろう。二か月ぶりに味わう身体は
前以上に甘美で、熱くて、それに危険なほど淫らだった。
「もっと激しくしてッ…!」
俺の緩慢な動きに業を煮やしたのか、進藤が激しい息の間で金切り声を上げた。
「いいのか…?」
進藤はコクコクと頷き、俺は腰を押さえつけて激しく犯し出した。残っていたジェルなのか、ボディソープの
せいなのか、ビシャビシャと音がバスルームに響きわたり、体が打ちつけ合う音がした。
「あッあッあッ…!イッちゃうッ!もうダメ…イク…」
声が次第に長く大きく響きわたった。恐るべき勢いでボルテージが上がり続け、俺も絶頂がすぐ目の前にあ
るのを感じ取った。
「…中に出していいか?」
「うん…出して…イッパイ出してッ…」
進藤の顔を横に向けさせ、俺も乗り出すようにして舌を出すと、舌が淫靡に絡み合った。俺は夢中で舌を吸い
ながら動き続け、俺の一物が一段と強く引き絞られた。バスルームの壁に勢いよく精液が飛び散り、俺もそれ
より数秒遅れて進藤の中に放出した。自分でも驚くほどそれは熱かった。
唇を吸い上げたまま、じっとその余韻を噛みしめる。
やっと少し落ち着き、首筋の動脈がドクドクと動いているのを感じながら、唇を離した。
「岸本さんの…まだ中で動いてる…」
引き抜くと、進藤がちょっと声を上げた。
シャワーを全開にして、身体に残った泡を洗い流し、そして今さっき犯したばかりのところに当てる。掻きだそう
と指を少し入れたら、身体がヒクンと動いて俺の指をちょっと締めつけた。そこはまだ熱をもっていて、まだまだ
イケそうな気がした。
そのままベッドに直行すると、進藤が俺に絡みつくようにして求めてきた。
次々と体位を変えて、二回目は騎乗位でイカせ――俺も彼も体力の限界が来たのか、裸のまま眠ってしまった。

次に目を覚ましたのは、夜明けで――俺は横向きに進藤の背中を抱くような形で寝ていた。起こさないよう、そっ
と腕をはずし、ひどく喉が渇いていたのでシャツ一枚だけはおって、キッチンにあるミネラルウォーターを流し込んだ。
煙草を吸おうと思い、クローゼットにかけてあるスーツをさぐる。ふと、昨日の男に渡されたものの存在を思いだして、
胸ポケットにねじこまれた名刺を抜き取った。
――右端に縦書きで秘書と書いてあった。
そしてその横に都議会議員とあり、その事務所らしきもの。あれは都議つきの秘書だったのか。たしかに野外のおよ
そ尋常ではない場所にいてはまずいだろう。通りで海千山千をくぐって来た者らしい、鋭い目付きをしていると思った。
スーツの内ポケットから名刺ケースを出し、丁寧にその中に入れた。
煙草に火をつけて、深く吸い込む。キッチンに戻り、ガラスの灰皿とミネラルウォーターのボトルを持ってベッドに戻る。
進藤はまだぐっすり眠っていて、昨日、洗いっぱなしで寝たせいか、髪の毛がくしゃくしゃだった。
髪の毛を撫でつけ、目の端に軽く口づける。
目を閉じたまま、彼は俺の指を握ってきた。
「いま、何時?」
「まだ5時だ。寝てていいぞ。」
進藤はンーと鼻を鳴らして仰向けになった。そしてうっすらと瞼を開いて俺を見る。
「毎朝、こういうのイイかもね。」
そして、また瞼を閉じた。
俺は昨日の晩、バスルーム前ではがした服がそのままになっているのを思い出してそう言った。
あわててバスルームへ行こうとすると、進藤の間延びした声がかえってきた。
「ンー。いいよ別に…岸本さんのスーツ、貸して。…夜、来てもいい?」
俺はどきりとして振り返ったが、進藤は仰向けに目を閉じたまま、フゥと息を吐いて、そのまま眠りに落ちた。

chapter confused 1 end
(つづく)
510名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 00:51:42.20 ID:???
すっげえ濃いのきてたーーーーーーーーーーーーーーーー(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
思わずデバ亀にシンクロして読んじまったよ
薫ちゃんのデバ亀さばきにしびれたわw
司令塔っていうかやっぱりリーダーシップというかまとめ役むいてんだなあと関心してしまった
ヒカルたん!!なんて淫らなんだyo!
いやらしい子連呼されてますます感じちゃうヒカルたん…(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
淫乱マゾっ子ヒカルたんすっげえかわいいよな、いやらしさ半端ねえ
それにしてもデバ亀ラッキーすぎね?一体どんなご褒美だよと
オレもメンバー入れてほすぃ、薫ちゃんに「誰がそんなことまでしていいって言った」て
冷たく侮られてもいいぞっ
そしてイケメンサラリーマンの正体、あいつかあいつなのか
灼熱たんのストーリーはこういうカラクリあって最後まで気が抜けねえと思い知ったよ
びっくらしたなあ
ちょっと昨日のここの流れを組んだかと思って灼熱たんのサービスですかい?と思えば
こういう展開が控えてたのかと
けど待ってる間にオナニーするヒカルたんいけない子すぐる…
しかも帰ってから本番キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!状態
岸本よお前調子に乗りすぎだっヽ(`Д´)ノ
奴の人生の絶頂がまさに今なんじゃなかろうか…w
511名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 00:58:22.41 ID:???
>>509
あ、最後の続きあったのか
先走り感想ごめんよ
やっぱあのときの秘書だったんだな
しかし…まーた中田氏かよ(゚Д゚)ゴルァ!!
メガネ天国の日々だな全く
しかもヒカルたんからも恋人のようなノリっぽいものが…エエエエエ(゚Д゚)
何この甘い雰囲気
ヒカルたん、キミは一体何を考えているんだい…?
512幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/21(木) 01:17:13.63 ID:???
メイツ諸君、ボンソワール!
今回の出来はすっげ納得いかねーんだけどもう4テイク書いてボツって
今のコレが俺の限界です。すまん。ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!
そんなもん投下すんなよって話なんだが、投下してみないと次展開での描写に行き詰る希ガス。

さすがにヒカルたんをハッテン場デビューさせてしまうのは失着だったのかと(´;ω;`)ウッ…
乱交パターンはパート1作ってる当初からあったんだが、
メイツ諸君が岸本のこと言えないぐらい鬼畜でワロタw
コレを何度も書き直しながら、メイツ諸君の米見てて
メイツ諸君には俺のモーソーも生ぬるいんじゃあるまいか…・Il||li _| ̄|○ il||liと思ったぞw

んで、またマイナーキャラ引っ張り出してみた。マニアックすぎ?w
ところが原作読むと名前ついてないんだよな、コレ(;´∀`)
俺はオリキャラは基本、作らない方針ゆえ、ちと強引かと思ったが
あの秘書さんは連載当時からなぜかゲイ臭をハゲシク感じ取っていたので入れてみたお!
当時の俺はイヤガラセみたいに持碁にした若を囲碁祭のあとおいしくいただく妄想にくわえ、
芦原と若の関係が気になって仕方なかったなw 休憩室で缶のお茶を回し飲みしてるしw
ヒカルたんの生足全開プロ試験にくわえ、若もあちこちで色目使っててやけに幸せな日々ですた。
513名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 01:25:00.06 ID:???
キタ━━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━!!!!
野外!複数!スゲー!参加してー!(;´Д`)ハァハァ
知らない奴らにペロペロされて感じるヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
風呂場でしっとり抱かれるヒカルたんも(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
いやあヒカルたん見事に調教されていってるね
どすけべな身体にされてもう元には戻れないだろ(;´Д`)ハァハァ
514名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 08:14:55.41 ID:???
>>512
そんなヒドイ妄想しねーよ
後ろから抱き着いて項の匂いを嗅ぎつつおっぱいモミモミモミモミしたいとか思うだけだよ
515名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 12:53:06.41 ID:???
俺も触手になってヒカルたんの尻や尿道に入りたいってくらいかな
516名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 18:08:41.99 ID:???
俺はモミモミとかプリケツに入りたいとかそんな大胆なことは言いません
ギャラリー後ろでコッソリ鑑賞でいいです…(;´Д`)ハァハァ
なんと慎ましい俺




…岸本変われよおおおおおおおおくそがあああああああ
517名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 18:54:37.31 ID:???
俺はヒカルたんのそこかしこを永遠にクンクンできたらそれでいいや(;´Д`)ハァハァ
518名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 10:18:18.38 ID:???
ヒカルたんの27時間テレビとかあればいいのに(;´Д`)ハァハァ
519幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/26(火) 00:42:50.78 ID:???
Chapter dazed 2
ぼくは短い坂を降り、そしてまたあがっていった。
たったそれだけなのに、心臓が騒がしく跳ねた。季節はもう10月でそんなに暑くもない日なのに、じっと
りと背中に汗をかき、息が乱れてる。心臓は九段下駅の階段を登っているときからバクバクしっぱなしで、
めまいまでしてきた。
静かな住宅地の一角にレンガ色のマンションを見つけた。左手に持っているメロンの重さを感じて、ぼくは
生まれて初めて買った木箱入りメロンの袋を揺すりあげた。
このマンションはそこそこ大きいんだけど、なぜかしんとしていて、前回も、また今回も誰ともすれ違うこと
はなかった。
そういえば、このへんって、「番町皿屋敷」があったところなんだった。あれは半分、実話らしくて、このへん
にはあの怪談にちなんだ地名がいくつかある。棋院前の坂だってその一つらしい。
えーと、あれってたしかお侍さんの家の女中、お菊さんが家宝の皿を割ってしまい、それを咎められて井戸
に身投げしたんだっけ?
それから夜な夜な「いちま〜い、にま〜い」とお皿を数えながら泣くとかいう話…じゃなかったかな?
その話を思い出していたら、なぜかお菊さんが塔矢先生に似ている気がした。物語になるぐらいだから、
たぶん、絶世の美女なんだろうけど、めちゃくちゃ執念深そうなところ、塔矢先生っぽい。
エレベーターで六階まで上がり、そこから二つ目のドアでドアベルを鳴らす。しばらくして扉の向こうで微かに
物音がしてドアが開き、ちょっとびっくりした様子の先生が顔をのぞかせた。
「すみません、連絡もしないで急に押しかけてしまって。」
ぼくはしどろもどろになりながらやっとのことでそう言った。
でも、先生は少しもイヤな顔をせず、ぼくを入れてくれた。
先生は黒いパジャマの上にカーディガンをはおっていて、髪を後ろで束ねていた。普段は隠れている頬の部
分がきれいに見えて、塔矢先生って意外に細面なんだと知った。髪に隠れている時はほっぺたがもう少し
ふっくらしているのかと思ってた。昨日、寝ていた時に気付きそうなものだけど、どうやら脳内補正していたみ
たいだ。――でも、尖った顎もすごい色気があって、ぼくはまたそれを脳裏に焼き付けた。
リビングに入りメロンの入った木箱を渡すと、先生はまたびっくりした顔をしてぼくを見た。
「えっ…そんなに気を使わなくてもいいのに。」
何がいいかわからなかったんでメロンにしました、とか言いながら、ぼくは先生がそれを受け取って大事そう
にテーブルの上に置いたのが嬉しかった。第一、お見舞いにかこつけて先生に会えるのが嬉しくて――先生
には悪いけど、もう少しヘバってくれてもいい気すらしてた。
そうすれば、ぼくは甲斐甲斐しい押しかけ女房のように毎日、ここに来て何くれとなく先生の面倒が見られるし
…それで…いつの間にかイイ仲になっちゃうっていうのもあり…かもしれないし。
ちらと先生の横顔を見ると、白いうなじが丸見えになっていて――さっそく、今晩のオカズに感謝しつつ、ぼくは
頭の中でフラチな妄想を開始していた。
――白くてすべすべでいい匂いのするうなじに後ろからキスすると、先生が「あっ」とか言って身をよじったりなん
かしちゃって…でもそこから先は言いなりで……以下略。
そこまで妄想展開したところで、何度か目をパチパチとしばたいた。エロい目付きで見ているのがバレてやしな
いか、心配だ。
520幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/26(火) 00:48:35.81 ID:???
先生は昨日からすると意外なほど元気で――もしかして、進藤さんと何かあったから元気になったのか
と思うと、ちょっとテンション下がってきた。
――やっぱり、ぼくなんて勝ち目はないか…。でも、ぼくは遠まわしにさぐりを入れてみることにした。
「進藤さん来てから…病院へ行ったんですか?」
「ううん。大したことないと思うし――ここのところ、夜中まで起きていたりしたからね…疲れがたまってい
たのかもしれないね。――そんなことじゃいけないんだけど。」
先生は手早くお茶を入れながら、進藤さんのことなど完全スルーでそう言った。
「そうそう、今度、食事でも御馳走させてくれないかな。――ボクの世話なんかする義理もないのに面倒を
かけたから、そのお礼というか。」
ウワーッ!!!!ぼくは心の中で万歳三唱していた。憧れの先生とデート!!!!しかも、二人っきりで
食事!!!!何を着て行こうか、今からウチのタンスの中身を思い浮かべる。やっぱりスーツ?いや、
でもちょこっと誘った程度でガチガチにお堅い格好も変だし…進藤さんっぽくアメリカンカジュアル風にキメ
てみようかとも思った。かといって、進藤さんとはりあうようにするのもなんだかなぁ。
アレコレ考えながら、とりあえず社交辞令で遠慮する振りをしてみる。
「え…いいですよそんなの…。ぼくの方こそ、憧れていた先生に信頼していただいたみたいで…ちょっと嬉し
かったです。」
「そう?」
ぼくは正直に言いすぎたかなと思ったけど、先生はふわりと笑っただけだった。それにしても、先生はいかにも
自己管理が徹底していそうなのに、大事な一局の前に体調を崩すって普通じゃない気がした。やっぱり、進藤さん
が原因なのかと勘繰り、一瞬、彼が百年目のカタキみたいに思えた。
「えっと…進藤さんは…何か言ってました?ぼく、起こしてって言われてたのに…。」
先生の顔が一瞬、強張った気がした。でも、先生は何の感情もとどめていない目をして緑茶の入った茶碗をぼく
によこした。
「…岡くんは…なんで知ってたんだ?」
ぼくはビクッとしてソファの上で固まった。渋谷のカフェで見た二人――先生の蕩けるような微笑が脳裏をよぎり、
そして、ドアの向こうから聞こえた伊角さんの声を思い出しながら、ぼくは口ごもった。
「え、えーと…それは…。」
うろたえるぼくを前に、先生は目の前のソファにストン、と座った。
「――なんてね。別にいいよ。実は結構バレてることだから。」
身体から力が抜けた。…よかった。二人の秘密を口走っちゃったのにもかかわらず、先生は怒ってないみたいだ。
それとも、先生は秘密を共有することを許してくれたんだろうか。
ぼくはソファの上でモジモジしながら声を振り絞った。
「ぼく、別におかしいとか変だとかなんとか…考えたことありませんから!先生は先生だし、進藤さんは進藤さんだ
し…ぼ、ぼくはどっちも憧れてて…えっと…なんていうか…二人ともスゴいカッコイイし、男とか女とか関係ないと思
うし…!男女の恋愛を超えちゃってるっていうか…あ?ていうか、塔矢先生に釣りあう女の子なんてそうそういない
わけで…そういう意味では進藤さんぐらいの人でないと釣り合わないですし…」
まずい。非常に、まずい。なんか話がどんどん変な方向に行ってないか?――というか、ぼくが進藤さんの加勢やって
どうするんだ…?
塔矢先生は支離滅裂なことを言いまくるぼくをじいっと見ていたけれど、突然、クスクス笑い出した。
「――釣り合わないって…。おもしろいことを言うんだね、岡くんて。」
自分のバカさ加減を丸出しにしてしまったようで、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
でも、先生はふと、ぼくから視線を外すようにして窓の外を眺め、ぼそりと呟いた。
「…また喧嘩した。」
「え?」
「進藤とだよ。昔からそうなんだよ。つまらないことで喧嘩になるんだ。」
「喧嘩…ですか?」
先生はハーッと溜息をついて俯いた。
「うん、そう――喧嘩。昨日も目が覚めたら進藤がいて…なんでここにいるんだとか何とか言ったかな?そうしたら、
彼もここにいて悪いかってつっかかってくるし…それで、ボクも売り言葉に買い言葉でいろいろと…浮気相手のところにい
たんじゃないのかって言ってしまって…。そこからもうどうでもいい口喧嘩して結局、彼は帰ってしまうし――朝、起きて
冷蔵庫の中を見たら、スープが入っていて泣きそうになったけどね。」
521幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/26(火) 00:53:42.49 ID:???
ああ、ミネストローネ、ね。高そうなシャツをシミだらけにして、裸足に靴をひっかけて来た進藤さんを思
いだした。それにしても、冷蔵庫開けて泣きそうになるぐらいならもっとマトモな対応すればいいのに…
先生、素直じゃなさすぎ。可愛いといえば可愛いケド。――つまり、ツンデレ?でも、それを真に受ける
進藤さんもどうかと思う。
二人とも案外大人げないんだ…。
「ボクが体調悪いときでもあれだけは食べられるのを知ってるんだよ、彼は。中国で棋戦があった時、
ホテルの食べ物が合わないことがあって…そのときも、彼、強引にホテルの厨房借りてあれ作って持って
来て。通訳をさせられた楊海さんも呆れてたっけ…。」
――絶句した。進藤さんの先生に対する深い愛を垣間見た気がして、ぼくは「難攻不落」という四文字を
思い浮かべた。海外棋戦で自分も忙しいのに、いくら現地の知り合いがいるからってアチコチから材料
かき集めて、しかもホテルの厨房なんてそうそう入れるもんでもないだろうし…よっぽど強引に説き伏せ
たんだろうなあ。
進藤さんって見た目はちょっとチャラいけど、実は凄く生真面目だと思う。塔矢先生は言うに及ばずで、
なんだか、そういう二人の生真面目さが空回りしてるんじゃないかとも思った。
…でも、浮気ってどういうことなんだろう?…というか、塔矢先生ぐらいの人をさしおいて浮気?それほど
強力な相手ってどんなんだろう。やっぱり女?
ぼくは好奇心に勝てなくなって、ついずけずけと聞いてしまった。
「…浮気相手って…女の子…なんですか?」
「いや、男。――しかも、ボクも彼と寝たことがあるし。」
えええええええええーーーー!?なんだそれは!塔矢先生と進藤さんを両方…って…ありえない。もの
すごい絶倫?ものすごいテクニシャン?超イケメン?…一体、どんな人なんだろう…気になる…棋界ナン
バー1とナンバー2根こそぎ持って行くってスゴすぎやしないだろうか。――ぼくが知ってる人かもしれない。
――伊角さんは二人を心配してるぐらいだから違う。倉田先生?…あんまり絶倫には見えないし。
森下先生?いや、塔矢一門をハゲシク敵視している森下先生も違うだろ。座間先生?うわー、やめてくれよ…
もしかして、緒方先生かな?緒方先生ならありうる。いかにも絶倫でテクニシャンっぽいし。――それより、
清純でお堅そうな先生があっさり「寝た」とか言っちゃうってありえない。絶対、ありえない。
「言っておくけど、緒方さんじゃないからね。――いまだ独身でいるせいか、よく誤解されるんだよ。緒方さん
は熱帯魚以外、興味ないんじゃないかな。」
先生はぼくの心のうちを見透かしたように、ちょっとイヤそうな表情でそう言った。
「まあ…さすがに浮気されてたのを知った時はショックだったけど…彼の携帯を投げつけて壊して。」
「携帯…投げつけちゃったんですか…?えー…。」
――先生…。意外に激しい。お菊さんどころの騒ぎじゃないかも。
「うん、思いっきり投げた。…さすがにあれはやりすぎだったかも…。でも、浮気が原因で別れたわけでもない
んだよ…昨日は浮気相手とも切れたとか言ってたし。」
「じゃ、じゃあ…何ですか…?そんな…小学生の口喧嘩みたいな原因で別れたりしないでしょ、普通…」
先生はまたハーッと大きく溜息をついて緑茶を啜った。
「進藤に重いって言われたんだ。」
「重い?」
「うん、そう。ボクが真剣すぎて重いらしいよ、彼には。」
なんか…それって進藤さんが嘘ついてるように聞こえた。昨日の進藤さんの目付きときたら、必死だったじゃな
いか。なんとなく、進藤さんは自分の気持ちから逃げているって気がした。ホントは先生のことが心配でたまら
ないくせに…。そんなこと言ってるからあんな無様な負け方するんだろうと言ってやりたかった。――棋聖を前に
ぼくに言えるわけないけど…。――ぼくが進藤さんぐらいかっこよくて、才能があって、タイトルをいくつも持つぐ
らいの強さがあれば…先生を奪って二度と振り向かせやしないのに…。
「そんな…進藤さんだって十分、真剣じゃないですか…だいたい、真剣だからいままでやってこれたんですよね…。
真剣だったから先生も好きだったんでしょ…?」
先生は顔をあげて驚いたような目でぼくをじっと見ていたけど、急にフッと笑った。
「なんだか、キミに諭されているみたいだ。」
「あ…!イエ、すみません…!ぼくなんかが生意気なこと言っちゃって…。」
522幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/26(火) 00:55:55.61 ID:???
またまた余計なことを…背中に冷汗が伝わるのを感じた。
「いや…いいよ。今のそれを進藤に聞かせてやりたいな。――キミみたいなまっすぐな人と浮気でもしてたら、彼も
焦って目が覚めるのかな…あ、今のは冗談だけどね。」
先生は軽く笑った。耳の奥で何か、キーンと高い音が響いてきた。心臓の音が聞こえるぐらい、大きく跳ねた。
濃紺の浴衣の間から見えた真っ白なカラダが目の奥にちらつく。
「あの…」
目の前が白っぽくなって、頭の中が真空になっていくような気がしていた。先生の熱を帯びた身体がぼくに寄りか
かってきたときの髪の匂い。それに、ぼくの手のひらの上で踊る先生の指先の感触が生々しいほどに蘇ってくる。
息が苦しい。
ぼくは口の中で呟いた。
「じゃ、ぼくと…浮気…します?」
「ン?」
先生は微笑んだまま、聞き返した。
ものすごい熱が身体をつたわってきて、耳が熱い。ぼくは胸いっぱいに息を吸いこんで口を開いた。
「ぼ、ぼくと…」

――ピンポーーーン!
とんでもなく甲高いチャイムの音にぼくは飛び上がった。
「ちょっと、ごめん。」
先生はパタパタとスリッパの音をさせてぼくの目の前から消えてしまった。ぼくはハァァ…と溜息をついてソファに
もたれかかった。
せっかく勇気を振り絞って告白したつもりなのに…ああ、タイミング悪い。こんな人生の一大事にピンポンするヤツ
を回し蹴りしてやりたい。
ふたたび、スリッパの音がパタパタと響いてくる。
「よう、岡。何やってんだ?」
聞きなれた声がして、後ろに倒した頭をもとに戻した。
ブルーのシャツにカーゴパンツを着た進藤さんが意外だって顔をしてぼくを見ていた。
最悪だ。今、一番、対峙したくない相手…。勝ち目ゼロの相手。タイミング逃して心が萎えたぼくはもうここで投了だ…。
「フーン…。メロンね…。岡の差し入れ?」
進藤さんはぼくには無関心といった感じで、テーブルの上にある木箱をジロジロ見ていた。塔矢先生はなんだか不機嫌
そうな顔をしてお茶を入れると、ぼくのすぐ横の床にぺたんと正座した。
あぁ…先生…なんだってこう素直じゃないんだろう。ホントは嬉しいくせに、仏頂面してるし…進藤さんは進藤さんで
困った顔をして先生を見下ろしてた。
「身体、いいのか?」
進藤さんが優しいトーンの声で聞いたけど、先生は不機嫌な表情のまま、こくりと頷いただけだった。
「あのさ…オマエ、ウチに戻る気…ないの?…その…体調がよくなるまででも…。」
ウチってどこのウチなんだろう?先生の実家?――いや、たぶん違う。進藤さんが言ってるのは間違いなく、二人で住んで
いる「家」のことなんだろう。
でも、先生は進藤さんと目を合わせようともしなかった。
「別にボクはここにいても困りはしないけどね――岡くんも来てくれるし。」
「…!?」
523幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/26(火) 01:00:52.16 ID:???
ぼくは思わず声をあげそうになっていた。ぼくが来たのは今日で二日目なのに。イヤ、これから毎日でも
来ていいってことかな…?進藤さんも驚いたみたいで、ちらとぼくの顔を見て、それから先生のほうに向き
なおった。
「岡って、オマエと仲良かったんだ?」
「ウン――そうだよ。彼、素直でとても可愛いよ。――誰かと違ってね。」
進藤さんの顔がみるみる険しくなっていって、ぼくはいたたまれなくなった。今の言葉で誤解されてるのか
もしれないって思った。――ヒドいよ、塔矢先生。ぼくをダシにして進藤さんを焚きつける作戦に出たんだろう
けど…。でも、ぼくは進藤さんに誤解されるだけ誤解されて…それでその実、何もないんだから。言われて
いるコトは嬉しいけど、でも…こんな場で言われたってちっとも嬉しくなかった。
進藤さんが何か言いたげに口を開き、先生が迎え撃つかのように鋭い目で見返した。
――また、小学生レベルの舌戦開始になるんだろうか。しかも、ぼくをネタにして。
だけど、進藤さんは結局、何も言わなかった。
しばらく、すごい重い空気が漂って、突如、進藤さんは先生に背を向けて立ち去ろうとした。
「進藤ッ!」
塔矢先生は急に不安げな表情をして鋭く怒鳴った。進藤さんは一瞬、ピクリとして立ちどまったけど、振り向き
もしなかった。
「フーン。――進藤に逆戻りか…。ま、それもいいけどさ。」
ぼくはそれがなんのことやらさっぱりわからなくて、先生のほうを見た。先生は、眼を大きく見開いたまま唇に
手を当てていた。
「――わかった。もう来ねーよ。」
その声でぼくは反射的に廊下をバタバタと走っていた。進藤さんが革のスニーカーに足先をつっこみ、丁寧に
かかとをひっぱっているのが見えた。
「あ…あの…ちょっと待って…」
進藤さんは顔をあげてちらとぼくを冷たく一瞥してきた。
「ぼ、ぼ、ぼく…」
声が震えて仕方がなかった。誤解を解かなければならないのに、それを言ったら、二度と先生をものにするチャンス
――モノにするなんて恐れ多いこと言えないな――とにかくだ。先生とイイ仲になるチャンスがなくなってしまう
ような気がして、舌がもつれた。
「なんだよ。」
進藤さんに問い詰められて、ぼくは更に縮みあがってしまった。でも、進藤さんはニヤッと笑うとぼくの肩をバンと
叩いた。
「オマエ、やるじゃん。」
「い、い、イエ…そんなんじゃなくて…」
「言っとくけどさ、アイツ、すげー面倒くさいぞ。しつけーし、嫉妬深いし、プライド高いし、負けず嫌いだし、要求
多いし、ワガママだし。」
どうやら完全に誤解されているみたいでぼくはあわてた。それ以上に、塔矢先生が酷い言われようで…っていうか、
そこまでわかってるなら、先生の胸のうちなんてわかりそうなものなのに。
進藤さんがドアを開けた。ぼくははっと息を飲んで引きとめようとしたけど、進藤さんはドアをすり抜けながらぼくを
睨みつけるようにして言った。
「あ、あと…アイツといると体力奪われるからな――って、そんなんもうわかってるか。」
「はあ?」
「じゃ、よろしく。」
――パタン。
閉じたドアの前でぼくはしばしボーゼンとしていた。
よろしくって言われても…。それに、体力奪われる…?何のことだ?――やっぱり、アレ?
524幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/26(火) 01:03:47.98 ID:???
想像したら、急にカーッとなってきた。…体力めちゃくちゃありそうな進藤さんが手こずるくらい…アレなのか?
イヤ、実現できるならそれでもいい!というか、超イイ――実現できるとしたらの話だけど。
ハタとリビングに一人取り残された先生のことを思い出し、あわてて戻ってみると、先生はリビングの真ん中で
呆然と立ち尽くしていた。
「あ、あの…先生…追いかけなくて…いいんですか…?その…電話するとか。」
「…。」
ぼくが声をかけると、一瞬、我に返ったけど、すぐうつむいてテーブルの上のメロンにかけられた細い紐を指に
からめたりほどいたりしてる。イヤ、メロンとかいじってる場合じゃないから、先生。――なんかじれったいなあ、
この二人。
ぼくは二人を隔てたい気持ちと、どうにかしてあげたい気持ちがないまぜになっていて――なんだか、とても
複雑な気分だった。
「あの…先生…進藤さん、帰っちゃいましたよ…」
ぼくはなぜだか泣きたい気分になっていた。いくらバカな妄想でも先生が自分に振り向いてくれたら、そう思った
けど――でも、やっぱりダメだ。先生が悲しい顔をするとぼくまで胸が苦しくなってくる。
でも、先生はぼくの肩にすうっと倒れ込むようにして――ぼくの頬にまっすぐな黒髪が摺った。
とてもいい匂いがした。――王座戦一局目の時と同じ匂いだった。でも、身体は熱を持っているわけじゃなくて、
少し冷たい手が頬に当てられてた。――え?この状態って…??
「…さっきのアレ、誘ってるんだよね?」
「…あ…。」
――聞こえてたんだ。
「いいよ、浮気――しようか。」
手が震えた。膝もガクガクしてた。優しくて、ちょっとハスキーな声が耳元で囁いた。
ぼくはそれ以上目を開けているのが怖くて――目を閉じたら、やわらかい感触が唇の上にふれた。
Chapter Dazed 2 End
525名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:51:40.93 ID:???
毎度乙!
いつも楽しく(;´Д`)ハァハァしながら読ませてもらってます
526名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 02:04:28.14 ID:???
灼熱たん乙!
ヒカルたんのミネストローネうらやましすぐるぞ若先生
マゾっ子の淫乱天使ヒカルたんがこの二人の前では
ちょっと普通の兄ちゃんぽいギャップに(;´Д`)ハァハァ
何も知らない岡め…ぐへへ
とか何とか思いながら読んだお
>座間先生?うわー、やめてくれよ…
ここは何かワロタ
岡に倉庫の平安異聞を読ませてやりてぇ…(;´Д`)ハァハァ
527名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 07:00:25.72 ID:???
乙です!
やばいぞやばいぞあの眼鏡野郎とくっつけてやりたくなってきたぞなんでだ
やはり俺と同じヒカルたん一途で(;´Д`)ハァハァ変態野郎のナカーマだからか?

それにしてもヒカルたんの桃色乳首をチロチロぺろぺろ弄りたおして
やりたいお(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
528幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/27(水) 12:09:24.58 ID:???
Chapter Confused 2
俺は熟れた果物のようにやわらかい唇を貪りながら攻め続けた。
進藤の濡れた唇は俺の額あたりにあって、それをとらえるには思いきり上を見なければならないのだが、
それより先に進藤の顔がおりてきて、どちらかというと、彼が俺の唇を求めてくるようだった。
彼の両腕はしっかりと俺の背中と首にまわり、唇が離れているときは、荒い息が俺の耳元や髪をかすめ
ていく。
座位でするのは初めてだったが、なかなか悪くない――と思った。
進藤はしがみつくようにして抱いてくるし、腹に擦れるモノの感触もいい。
彼の肩越しに、半透明の袋に包まれてソファの背にかけられたジル・サンダーのスーツが見えた。
シンプルすぎて、進藤に似合うかどうかわからなかったが、着てみると案外にシャープでいい感じだったことを
思い出す。
俺にはわずかに腕が長すぎるこのスーツも進藤にはぴったりで、ロンドンで衝動買いしたまま着ていない
コレもようやく陽の目を見たという感じだ。
たかだか一度手を通しただけでクリーニングして返すとは何とも律儀な話だが、スーツを返しに、という
ごもっともな理由をつけて日曜日の夕方に訪れた彼を俺はコーヒーだけで帰すはずなどなく、ソファに押し
付けて、まずはチェックのシャツをひんめくるようにして薄桃色の乳首をおいしく頂戴した。
「…ダメだってば…。帰れなくなっちゃうじゃん。」
進藤はそう言いながら抵抗する素振りを見せたが、およそ本気とは思えなかった。夜の公園で幾人もの手
と舌によって新たな快楽を得たせいか、それ以来、彼は指先までエロティックな空気をまとっている。それに
感度も更に上がったようで、乳首のまわりを円を描くように舌を這わせただけで、全身を震わせて高い声を上げた。
従順におとなしくなったところでベッドに引きずり込み、次々と服をはぎながら手探りでベッドスタンドの脇に
あるオレンジ色のチューブを手にとる。ジェルを押しこむようにして後ろに指を入れると、そこは待ちわびて
いたようにざわつきだした。
座った体勢で飢えた下の口に俺のモノを食わせてやると、ものの数秒もしないうちに進藤はこの上なく淫ら
な声を上げながら激しく身体を上下させた。
脱がせ忘れた白いソックスと、片足の足首にひっかかったままになっている黒のボクサーパンツがいやらし
さを引き立て、俺は我を忘れて突き上げた。
「んっ…あ…あ…あん…擦れるっ…ああンッ…!」
彼は首を振りながら悶えて、俺の首にまわした手の力を強めてくる。上げる声まで、以前とは比べるべくも
ないほどいやらしくて、大胆だった。
「いっ、イク…!」
ベッドの軋みが激しくなり、俺と彼の腹の間で動くモノが、その吐き出す液体でグシュグシュ音を立てていた。
「イク…イクイクっ…!」
腹の間を熱くなった液体がしたたり落ち、俺の腰に絡みついていた長い脚がヒクヒクと痙攣した。
だが、一息つく暇もなく、進藤の身体はふたたび俺を締めつけてきて、息を弾ませながら囁かれた。
「ン…岸本さんまだイッてないよね…ね…後ろからして。」
まったく、なまじ体力があるだけにタチが悪い。――体力オバケの淫乱め。
だが、それも悪くない。
彼は深く入るのがお気に入りらしいし、…それに、動物的で興奮する。
「バックからヤられるのが好きなのか?」
「んうぅっ…そう…なんか犯されてるみたい…」
後ろ向きにすると、ピンク色の後孔から、より濃い色に染まった粘膜が見えた。
間髪入れず、腰を押さえつけて一気に押し入ると、サカリのついた猫よろしく、高い悲鳴が漏れた。
ウィスキーボトルを後ろから突っ込まれて失神したときのことを思いだした。
背中に覆いかぶさるようにして、耳元でささやく。
「――Mなんだな…。」
俺の身体の下でビクッと反応するのがわかった。
「――なあ…公園でいじりまわされてた時、本当はヤツらにまわされたかったんじゃないのか?」
「ん…クッ…!」
奥まで入れたまま、じっとしていても進藤の身体はうねるように俺を締めつけてきて、俺はそれを楽しんでいた。
「可愛いよ…ヒカル…。感じてるキミが、カワイイ。」
俺はみっともないぐらい息を荒くしながら、一番奥にあるスポットを小刻みに突いた。
「んうぅっ…はぁぁんッ…やぁ……」
529幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/27(水) 12:11:38.00 ID:???
塔矢はさすがにこんな進藤は知るべくもないだろう。そう思うと、妙な優越感を感じた。貴様は冷たい碁
石をいじりまわしていればいい。
「あ…あっあっあっ…ダメぇ…!またイッちゃうぅ」
そろそろフィニッシュだ。予想を越えてボルテージが急上昇していくのを覚えた。身体は全くコントロール
不能に陥っていた。背骨を鋭く電流が駆け抜け、俺は獣のように呻きながら――果てた。
俺は息を抑えられないまま、項から肩にかけて次々とキスしていった。達したあとで敏感になっている肌が、
触れるたびに鋭く反応してくる。
「やっ、やだ…くすぐったいよ…」
進藤が長い睫毛を閉じて、白いソックスをつけたままの足をバタバタさせた。
それも可愛らしくて、俺は背中の上にのしかかりながら、きゅっと抱きしめた。
「ヤダ…離して。」
そう言いながら、暴れるでもなく、進藤はしばらく俺の腕の中で浅い呼吸を繰り返していた。
間接照明の中で、くしゃくしゃになった髪がいままでの激しさを思わせる。――考えてみたら、いくら身体が
成長しても、大人っぽくなっても、ヒヨコのようなぽわぽわした柔らかい髪だけは初めて会った頃と少しも変
わっていなかった。
どれぐらい経ったのだろう。進藤が小さくクシュン、とくしゃみをして起きあがり、枕元のティッシュを引き抜く
音がした。
「――そろそろ帰らなきゃ。」
「まだ、いいだろう?」
「ダメだよ…。岸本さんだって明日、仕事でショ。」
あと一分でも引きとめていたかったが、彼は俺の腕をほどくと、床にちらばった服を一つ一つ、身につけて
いった。カシャカシャと金具の音をさせている俯き加減の後姿を、俺はなすすべもなく見ていた。
不意に進藤が口を重たげに開いた。
「――あのさ…。岸本さんて、オレのこと、どう思ってるの?」
「どうって…。」
突然の問いかけに俺は何とこたえていいものか、しばし考えあぐねた。答えは一つだ。どう馬鹿馬鹿しい理由
でも、俺はこの魅惑的な妖精に惹かれている。だが、それをここで吐露するのはためらわれた。
「オレってやっぱり…淫乱?誰にでも抱かれるしょーもないヤツ?」
「突然、何を言い出すかと思えば…。」
俺は苦笑した。抱いているときに煽った言葉を気にしているのだろうか。
「なんだ、塔矢と俺以外にもいるのか?」
「…ってわけでもないけど。」
「じゃ、いいじゃないか。何を気にしているんだ。」
進藤はきっちり服を整えた姿でベッドの上に腰かけた。そして、ゴソゴソと煙草を取り出して火を点ける。フゥと
息を吐くと、オレンジがかった光の中で煙の渦が舞いあがった。
「オレ、自分で自分がわかんなくなってきた。――岸本さんと会わないとか言っといてまた会って…それで、知ら
ないオッサンたちにいじられまくってスッゲー感じちゃって…。岸本さんいなかったら、たぶん――あそこで全員
とハメてた。」
それはおそらく、俺が狙っていたことのはずだった。――だが、とび色がかった瞳が妖しい光を帯びていて、
俺ははじめて微かな不安を覚えた。
「オレ…アキラにも捨てられちゃったみたいだし――でも、なんかそれでもいいやって。アイツといても息苦しくて
…会えばくだらねー口喧嘩ばっかで…お互い意地の張り合いで…もう疲れた。」
「そうか…。」
「それより、オレ、オモチャにされたいのかな…あんなコトされたの思いだしたらさ…また、やりたくなって。それに
あれ以来、なんか調子よくなってる感じするし…。王座戦で何やってたんだってぐらい。」
進藤は苦しげに目を伏せた。どの程度の話なのか知らないが、年下だとかいう新しい相手の存在に打ちのめさ
れたのだろうか。それともいわゆる憑き物が落ちたという状態か。進藤は振り向くと、俺の眼を上目遣いに見た。
「――ケーベツする?」
俺は首を横に振った。
「いや。もとはといえば、俺が教えたことだからな。軽蔑なんて考えてやしない。」
530幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/27(水) 12:13:39.65 ID:???
「そっか…そうだよね。――でもさ、岸本さんだけじゃ物足りないって言ったら?」
――ドキリとした。――暗い森。テニスコートの金網の軋み。水銀灯に照らし出された白い肌に群がる黒
い手。俺は胸の奥にジリジリと焼きつくようなものを感じながらも、それを隠すようにして笑った。
「ああ、かまわないさ。――むしろ、今まで塔矢と俺以外、知らなかったのが奇跡だろ?」
そうだ。俺は塔矢とは違う。塔矢のように束縛するのは俺のポリシーではない。だが、胸の中にどす黒く
広がる不安は一体なんなのだ。
「ウーン…まあ、ほとんどアイツだけか…オレって単純だったのかな。アイツ以外と関係持つとか遊ぶとか
ってちっとも思いつかなくて。で、アイツも同じかと思ってたら、オレの目の前でほかのヤツに抱かれたがるし、
ちょっと離れたらさっそく年下をくわえこんでるし…バカみてえ。オレの8年間を返せって言いたい気分。」
「ハハハ、その8年の間に誘惑されたりされなかったのか?」
「ウーン…あったにはあったけど…でも、アキラに夢中すぎてさ…。ホント、バカだよな。」
「やっぱりな…じゃ、今からあそこ、行くか?」
「エーッ!それは勘弁してよ。やりたいって言ったって、オレだって怖いんだってば。ビョーキとか、正体バレ
たらどうしようとか…。」
俺は冗談だと笑いながら柔らかい髪を撫であげた。
ウブさを残したヒヨコは暗い森でついに覚醒してしまったらしい。――俺の望み通りに。俺は少々、複雑な気
持ちをおさえて、次の戦略を考えだす。だが、黒いテーブルの上に広げられたカードの中からジョーカーを
さぐるような、おぼつか無い気分になった。
――そう、ジョーカーだ。
「じゃあ…もうちょっと安全な方法で楽しめばいいんじゃないか?」
進藤はきょとんとして俺を見ていた。
俺は黒革の名刺入れの一番上に、まだ彼の名刺があるのを思い出していた。

Chapter Confused 2 end
531名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 15:27:32.20 ID:???
おいしく頂戴された━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
ヒカルたんますますどんどん淫乱に(;´Д`)ハァハァ
だがとんでもないおサセになっても愛してるよ(;´Д`)ハァハァ
あー座位で突き上げてー(;´Д`)ハァハァ
ジルサンダーかあ
俺なんかファッション通信くらいでしか見たことねー
たまに面白ネタを求めて見るんだがね
スケスケ服で闊歩するモデルがヒカルたんだったら…と思ったり
ヒカルたんなら全裸靴下でもモード最先端(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
そういやDAZED&CONFUSEDは雑誌名からかな
日本版なら一度買ったことあるよ
532名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 16:54:00.86 ID:???
>>531
DAZED&CONFUSEDはレッド・ツェッペリンの曲名じゃねーのか?

ヒカルたんの全裸靴下姿はオレだけのものだと思っていたのに!
しかもそれで脱ぎかけおパンツつきだと!?
その状態でオレのヒカルをおいしく頂戴するなどとは許しがたいぞ岸本!
しかし・・・バックもいいが座位も密着度高そうでいいな(;´Д`)ハァハァ

岸本といたらヒカルたんの穴るがユルユルになりそうだ
早く別れてオレのところに戻っておいで(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
オレの粗ティンなら毎日いたしてもキツキツなままだぜ!
533名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 18:04:17.39 ID:???
>>532
おお曲があるんだな
てっきり英国雑誌かと
サンキュー!


ヒカルたん次はあの秘書にも可愛がってもらうのかな
岸本は注文にはすぐ応えるし頼まないことまで段取るし
そりゃ出世するわ
534名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 19:10:58.04 ID:???
灼熱たん乙!ナマステー!
薄桃色乳首キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
靴下だけ残ってるのもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
待望のヒカルたんの全裸靴下姿(;´Д`)ハァハァ
体が疼いちゃってしょうがないヒカルたん、自分でもどうしていいか
分からなくてとまどっててかわいいな(;´Д`)ハァハァ
そんなヒカルたん、オレだっておいしく頂戴してえよぉ
そしてあの男が呼ばれるヨカーン
また新たな宴の期待していいっすか(;´Д`)ハァハァ
535名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 19:13:56.27 ID:???
>>533
>頼まないことまで段取るし
なんかわろたw
確かにな
ヒカルたん毎回サプライズであんあん言うとる

くそうヽ(`Д´)ノ
536名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 22:45:42.44 ID:???
もう続きキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ヒカルたんはどこまでエロエロになってしまうんだ…
537名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 23:00:44.90 ID:???
魅惑的な妖精だのヒヨコだの
恋する男はたとえ上手だな岸本よ
前にチワワとも言ってるし
ヒカルたんが可愛くてたまらんだろう(;´Д`)ハァハァ
俺もたまらんよ!キッシーずるいぞ!
538名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 23:08:05.53 ID:???
>>537
妖精のヒカルたん
ほわほわ前髪のヒカルたん
今回オレがいい年こいてキュンときた箇所だわw
ヒカルたんかわえええええええええ(;´Д`)ハァハァ
しかし岸本薫さん
古風な美少女のようなフルネームではある
まあ毎回ヒカルたんとのセクロスで獣の雄たけびあげてる人なんですけどね
539幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/27(水) 23:37:09.92 ID:???
メイツ諸君、アニョハセヨー

Dazed And Confusedはハイ、そうです。ツェッペリン初期の名曲でつ(邦題:幻惑されて)
つーか、そんな名前の雑誌もあるんですね、知らんかったっす。

全裸靴下好き率が異様に高いらしいメイツ諸君、どんな靴下が萌えるっすか?

@くるぶし止まりのショートソックス
Aルーズソックスっぽいやつ
Bぴたぴたの長めスポーツソックス
C白足袋
540名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 23:46:12.59 ID:???
>>539
灼熱たんサワッディ!
そして今回も乙であります
オレはルーズ派…になるのだろうか(真剣に悩んだ)
ニーソで絶対領域を拝みたい欲望も断ち切れず…ハァハァ
足袋も未亡人くさくていやらしくていいなゴクリ
亀甲縛りにゃ足袋が合いそうだな
541名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 00:04:42.76 ID:???
灼熱たんオッスオッス乙!
俺は長めスポーツソックスで
でも短ければ脚がたくさん見えるし…難しいな

>>538
岸本って薫って名前だよな、でも一応確かめるかと検索したら
同名のコスプレ姉ちゃんが出てきてびびった数日前

こっちの薫ちゃんは妙な格好をしないだろうな
あ、ヒカルたんにはさせてもいいよ(;´Д`)ハァハァ
542幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/28(木) 12:23:50.96 ID:???
>>541
な、な、なにーーーーーーΣ(゚д゚)
薫部長がレイヤーだとぉぉぉ!?な、なにやってんすか…部長…。い、イヤそれはそれで見たいカモ…。

・・・ヒカルたんがコスプレ(;´Д`)ハァハァ だいたい俺はヒカルたんが学ランを着ているって時点で
コスプレにしか思えませんが何か?(;´Д`)ハァハァ
海王の制服なんてもう犯罪(;´Д`)ハァハァ あ、ヒカルたん@海王制服も萌えるな
でも、ちっとも賢そうに見えないのが(;´Д`)ハァハァ
お…!若とヒカルたんで制服を交換しても萌えるぞ(;゚∀゚)=3ハァハァっていうのは俺だけか?
ただの制服マニアじゃねーかYO!?
俺の住んでいるトコロでは海王制服とか学ランがヒカ碁コスプレとして売られておりまつ。。。日本文化ブラボー
じゃ、じゃあ・・・やっぱヒカルたん@セーラー服?(;´Д`)ハァハァ
あかりタンのセーラー服を(;´Д`)ハァハァうを!?あかりタン使用済ってところですでに(;´Д`)ハァハァ
アッ!う、浮気じゃないからね!ヒカルたん!
や、やっぱりヒカルたんはセーラームーン風味のセーラー服だな!(;´Д`)ハァハァ
そして「おしおき……して。」とか言わせてみたい(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア

こんだけ職人がメイツ全開なのも珍しい…よな?・Il||li _| ̄|○ il||li 毎度、ウザくてすまん。
日本語でおkの世界にいない分、ぬほんごで心置きなく(;´Д`)ハァハァ語れるのがやけに嬉しかったりする。
543名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 15:31:38.37 ID:???
>>542
メイツスピリッツ燃えたぎる職人灼熱たんこんちゃー!
全裸靴下ヒカルたんありがとな!(;´Д`)ハァハァ
職人さんにはひたすら頭が下がるお
職人さんのヒカルたんへの(;´Д`)ハァハァ具合にオレなんかたまに職人(;´Д`)ハァハァしてるくらいだよ
ヒカルたんと若せんせえの制服交換、ヒカルたんが海王の白ラン着る話は
何回か読んだことあるような記憶
意外にお坊っちゃまふう制服を着こなすヒカルたんに若せんせえ(;´Д`)ハァハァ してたな
葉瀬中女子セーラー服はすげえ可愛いと思うからヒカルたんにはそっちも似合うだろうな
あかりも久美子も可愛いが紺色ハイソックス履いてピカッと決めたヒカル見てみたかった…!
ゴッド小火田の扉絵シリーズに違和感なく入りこめたんじゃなかろうか

セラムンヒカルたんもええね(;´Д`)ハァハァ
月に代わって(オレが)キミをお仕置きするよヒカルたん(;´Д`)ハァハァ

しかし灼熱たんがおわすお国は素晴らしいな!
メイツにも優しい住環境ではないですかい
そしてたまに小説の構成考えながらガンガン部下に指示を飛ばす
灼熱薫るたんの姿を受信したお
ぬほん語おkじゃないとこで働けるって灼熱たんそれすげぇよ
そんな灼熱たんにオレが(;´Д`)ハァハァしとくー(・∀・)!!
544名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 21:28:41.69 ID:???
灼熱たん、名前の通り熱いハァハァしてもいいじゃないか
アニメヒカルたんの学ランは茶系なのがいいね
ヒカルたんに似合ってる(;´Д`)ハァハァ

>>543
どさくさに紛れてヒカルたんを呼び捨てにしてる箇所があるぞ!
メイツの抜けがけは許さねええええ
545名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 21:42:05.82 ID:???
>>544
あ、ホントだ
ヒカル…ヒカル…なんかいいな(;´Д`)ハァハァ
って自分が書いたの見てちょっと興奮しちまった
オレのヒカル(;´Д`)ハァハァ
546名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 21:46:18.22 ID:???
ヽ(`Д´)ノ
547名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 22:05:04.53 ID:???
>>545
違う!違う!違う!そうじゃない!
ヒカルたんは俺たちのヒカルたんだ!(;´Д`)ハァハァ
548名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 22:46:28.24 ID:???
>>547
ふざけるなっ!進藤はボクのモノだと何度いったら(ry
ボクのヒカル(;´Д`)ハァハァ
549名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 22:50:29.16 ID:???
ヒカルたん「もうお前らやだやだー!」

ヒカルたん「メイツさんたち…純情でチョロイよねー( ゚Д゚)y─┛~~」

どっちのヒカルたんも好きだああああああああああ(;´Д`)ハァハァ
550名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 23:16:49.52 ID:???
>>548
おまえ若"先生だろ
おまえこそふざけるな!
ヒカルたんはみんなの淫乱天使だからな
551名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 23:38:10.19 ID:???
【若スッドレ】
若の穴ネタで盛り上がる会員
ウナギ入れてみてもいいんジャマイカ
穴にいろんなもの入れてみようぜ!
ヨシ!若の複製作るぜ!
何かと若を小さくしたりでかくしたりしたがる会員
そして明子さんネタで盛り上がる会員
穴ぬこというのがいるらしい ←今ココ

*アキラは誰とエロいことやってても不思議じゃないわ
珍子がなければ穴るを食べればいいじゃないとマリー・アントワネット並の余裕

【ヒカルたんスッドレ】
ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
オレのヒカル(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんに入りたい(;´Д`)ハァハァ
どんなヒカルたんでも(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんが誰のモノかで常時モメるメイツ共(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんは公共のものだというコンセンサス再確認中(;´Д`)ハァハァ ←今ココ

*ヒカルたんと(;´Д`)ハァハァするやつは若でも伊角でもメイツでもたとえ花粉でも許さない。
ヒカルたんを呼びつけにしただけでも、声を荒げるこの余裕のなさはどうだ。
ヒカルたんとセクロスしたら最後、崖から突き落とされるイスラム国家並の厳罰が待っている

ナナメ上のシュールな展開を見せる若スッドレ会淫に比べ
常時(;´Д`)ハァハァしかしていないメイツ。

そんなメイツが俺は好きです。。。
552名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 23:49:20.36 ID:???
>>551
どうでもいいわやかましいわ
色々考えてる暇があったらヒカルたん(;´Д`)ハァハァすればいい

ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
553名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 23:53:23.76 ID:???
>>551
わろたw
若先生のスレってそんな感じなのか〜
普段行かないから興味深く読んだよ
勉強になったわ
ヒカルたんスレは常に「オレ(たち)とヒカルたん」ていう
目線だもんな
お互い監視しあい、けん制しあい、隙あらば抜け駆けしようとする油断ならないメイツたち(゚∀゚)
まあオレはメイツによる公開石打ちの刑が待っていようといつかヒカルたんと
合体してみせるけどな!(;´Д`)ハァハァ
554名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 01:01:47.49 ID:???
実は俺、最近近衛ヒカルたんブームなんだ…

検非違使だけどほっそいヒカルたんの二の腕とかを触りまくりたい(;´Д`)ハァハァ
そして負けん気だけは強い近衛ヒカルたんを押し倒して
ペロペロ嘗め回したいお(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

俺のお稚児さんになってくれんかな…
ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

555名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 13:11:27.46 ID:???
近衛光たんかわいいよな(;´Д`)ハァハァ
やんちゃでりりしいけど艶っぽさがあっていやらしいよ(;´Д`)ハァハァ
佐為と同じ時代を生きてるっていうのもいいよな
若、でなくて賀茂明若の陰陽師っていうのもうまいこと
設定したなあと思う

とかなんとか言いながら倉庫の近衛たんおもらし小説がお気に入りだ(;´Д`)ハァハァ
平安関連はどれも大好きだけどな
556幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/30(土) 01:38:08.73 ID:???
Chapter Dazed 3
ぼくが待ち合わせのレストランへ着くと、黒服の男性が音もなくスッと近づいてきた。
「ご予約ですか。」
毛足の長いふかふかした絨毯に革靴が沈み、豪華な内装にちょっと気後れした。
「え、えーと・・・。塔矢先生は・・・」
黒服はその名前を聞くと、ニッコリ笑って、長い黒のチャイナドレスを着た女性についていくよう、
促した。
中華料理っていったって、ここは見るからに高級そうだ。いろいろ迷ったあげく、スーツで来てよかった。
ぼくのすぐ前を歩いていくお姉さんのチャイナドレスから脚がちらちら見えて、ぼくはちょっと決まり
悪かった。ウーン。やっぱり女の子の脚と先生の脚って似ているようで似ていない。
案内された先はビロード張りのドアがついたちっちゃな個室で、塔矢先生はこちらに背を向けて四角い
テーブルに座っていた。
「あ、すぐわかった?」
先生は振り向くとやわらかく笑った。今日の先生は黒のタートルネックに白っぽいスラックスという
シンプルな服装で、いくらカジュアルめのカラーシャツだからって、スーツに一番高いネクタイをしてきた
ぼくとは不釣合いだった。
二人っきりで食事!!!とかテンションが異様にあがっていたぼくも、いざ、その場になってみると緊張
しきりだ。
「岡くんって、何か食べられないもの、ある?」
先生が分厚いメニューをめくりながら聞いてきた。――あるはずがない!イヤ、仮にあったとしても先生
のオーダーにケチなんかつけるものか。蛇が出てこようがカエルが出てこようが、猿の頭が出てこようが
喜んでいただきます!
「中華なら、硬くならないでいいかなと思って。」
先生はあまりに平然としているので、ぼくは先生が先週のことも、一昨日のこともさっぱり忘れているん
じゃないかって不安になった。いや、もう高級中華とかデートとかどうでもいいって気になってきた。それ
よりも、いっときでも早く!先生んちで!!
――とちょっとヤバい感じになってきたぼくの目の前に盛り付けも超美しい豪華そうな前菜が出てきた。
「じゃ、食べようか。」
「あ・・・はい。いただきます。」
口に入れてみると、どれも笑みがこぼれるほどおいしくて、普段、テキトーなもので済ませているぼくの舌
は激しくショックを受けていた。こういう中華って初めてじゃあないけど、なんか一段レベル違う。その後も
銀の器の中のさらに陶器の器に入ったフカヒレだの、話には聞いたことがあるけど口にしたことはない
北京ダックだの、ぼくの舌はほとんど溶けそうになってきて、それに目の前に先生がいて、もう夢のように
感じた。
「ここ、久しぶりに来てみたかったんだよ。どうだった?」
最後にジャスミン茶を飲みながら、出された勘定書きに塔矢先生は当然といった感じでゴールドカードを
出してた。
一体、いくらするんだろう。そんな下世話なことを考えながら、なんとなく、自分が特別な存在のように感じた。
――というか、そう感じたかった。
そんなことをしていたら、支配人と料理長らしき人が来て、先生は料理長といきなり中国語(たぶん)で喋り出
しちゃうし、ぼくとはえらく別世界にいるような気がした。
「先生、中国語できるんですね。」
「そんなに上手なわけでもないよ。あ、キミも国際棋戦に出るようになるんだから、中国語か韓国語はやっと
いたほうがいいかもね。」
「国際棋戦・・・ですか。」
557幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/30(土) 01:40:52.06 ID:???
たかが三段のぼくには縁遠い話のようにも思えた。国際棋戦なんていったって、北斗杯は塔
矢先生と進藤さんが三回連続出場したら、日本にとっては目玉となる棋士もなく――というよ
りも先生たちが凄すぎたんだけど――結局、ぼくらがプロになったときには消えてしまってい
たし、先生や進藤さんと違って、デビュー以降、ぼくは足踏みしている状態なのだ。そう思うと、
ぼくが塔矢先生と一緒にいること自体が悲しいぐらい惨めに思えてくる。
やっぱり、先生にとってはぼくは所詮、進藤さんを焚きつけるための道具でしかない。どう考え
たって、先生がぼくなんかに本気になるはずがないし…セフレにも及ばずだ。でも、そうわかっ
ていてもぼくは先生に会えることが嬉しい。
「出ようか。」
先生がぼくの手の上に少し温度の低い手を重ねて言った。

その後、ぼくと先生は相談したわけでもないのに自然と先生の自宅まで行った。
ぼくはリビングでお茶を入れている先生に後ろから抱き付いた。
「ちょっと・・・待って。」
先生はくすっと笑ってぼくの手を制すように掴んだ。

――ぼくの唯一の不満は、先生が服を着たまま、ぼくにはあまり触れさせないことだった。初め
ての時、まだ体調が元通りでないせいもあったけど、先生はぼくだけ脱がせて、ベッドの上でや
さしくあちこち触れたりキスしたりしてくれた。興奮したぼくは何がなんだかわからなくなって、一度
目は先生の手の中に撒き散らしてしまった。二度目は口でいかせてくれ、三度目はゆっくりと手
で高められ、ぼくは女みたいに喘ぎながらイッてしまった。

でも、今日はデート直後のせいか、ぼくはやけに大胆で、先生に手首を掴まれたまま、ぎゅっと後
ろから抱きしめてた。そしてあろうことか、先生の手首を握り返して、すでに熱くなってる股間に
触れさせてた。
「…おなかいっぱいになっていると、性欲って落ちるものなんだけどな。」
先生がそう言いながら、呆れるように笑った。
「それで…手でして欲しい?それとも口のほうがいい?」
でも、ぼくはそれに答えずに、はぁはぁ息をしながら唇を先生の肩に押し付けた。
「先生が…欲しいです。」
「ボクが…?」
「先生、ズルいです…ぼくだって先生に触りたいし…」
先生はそのまま、じっと黙っていたけど、不意に振り向いて唇の上にやさしくキスした。
「そう…じゃあ、先にシャワー浴びておいで。」
まるで子供を諭すような言い方をされてたんだけど、ぼくは素直に頷いて大急ぎでバスルームへ向
かった。そして、体のそこかしこを洗い…実はこういうこともあろうかと、家を出る前に念入りに念入り
に洗ってきてはいるんだけど…。
そして、シャワーで泡を洗い流しながら、ソーッと未知の場所に手を当てた。
ウーン…もういっぺん洗っておいたほうがいいのかな…。
ぼくは先生との初体験以来、毎日せっせとそのテのサイトを漁りまくって情報収集に努めていた。
どこをどう考えても、こんなトコロに物が入るって信じられないんだけど、情報収集の結果、どうやら
ソコはハマるとクセになるらしく…ぼくは先生と進藤さんとどっちが「攻め」でどっちが「受け」なのか、
さんざん悩んだ――まさか先生に聞くわけにいかない――結局、どっちもアリだと想定し、さらにぼく
が年下のいたいけな童貞?いや処女?だということを踏まえ、「受け」としてのたしなみをわざわざ
現役の方々にチャットで聞いたりした。
そうしたら、案外、ソッチは使わないとか苦手って人が結構いて面食らったりもしたんだけど、一方でいかにソコがイイかって熱く語る御仁に出くわし、事細かに教えてもらった。
やっぱり、憧れの先生の前で粗相は致したくない。アダルトショップの通販でせっせと道具を買いそろえ、ビミョーな気分になりながら、家でスタンバイしてきた。
これからどうなるのか、ドキドキしつつもぼくは意を決してバスルームのドアを開け、バスタオルを体に巻いて目指すベッドに突き進んだ。
558幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/30(土) 01:43:10.50 ID:???
部屋は電気をすでに消してあって、天井の小さい電気だけになってた。
先生はベッドの上に腰かけて軽く足を組んでた。
なんだかその姿が大人っぽくて、ますますぼくは「受け」になることを確信した。
ぼくが隣に座ると、先生はぼくの頬にキスして立ち上がり、入れ替わりにバスルームへと消え
ていった。
ぼくはバスタオルをはいで、もぞもぞと羽根布団の中にもぐりこんだ。一分が永遠のように感
じて、ぼくは何度も何度も、枕元の時計を見た。
ようやく、リビングのドアが開くカチッという音がして、ぼくは身を縮め、ほぼ反射的に先生が
やってくる方向に背を向けてしまう。
ベッドが軋む音がして、背中の下が少しだけ傾いた。
先生の指がぼくの頭に触れ、そしてゆっくり、ゆっくり髪をとかすように撫でていった。
「キミの髪って――細くてやわらかいんだね。」
「は…はい…。」
「こっち、向いて。」
ぼくはぎゅっと目を閉じて、身体をずらし、仰向けになった。
何度かベッドが軋んで、羽根布団がめくられ、それから下半身に重だるさと、ひんやりした肌の
感触を感じた。
そうっと目を開けると、髪を後ろで束ねた先生が、ぼくの肩の両脇に手をついてじっと見下ろして
いるのが見えた。――しかも、ハダカで。
「…怖い?」
そう聞かれて、ぼくは首を振った。――怖いんじゃない。そうじゃなくて…あまりに夢みたいで、
恥ずかしくて、どうにかなっちゃいそうだった。
先生の閉じた長い睫毛が降りてきて、唇が触れた。そして、妙に温度の高い舌が唇を割って入ってきて、
気が付いたらものすごい濃厚なキスしてた。
もう、それだけでぼくのいたいけなムスコは爆発寸前だった。
やっと先生の唇が離れて、キュウっと抱きしめられた時は、ぼくは炎天下の犬みたいにハァハァ
してて――涙まで出てきて、とんでもないことを口走っていた。
「センセイ…好き…です。ずっと…好きで…憧れてて…。」
「そうなんだ。」
「はい…。スミマセン…。」
先生がくすっと笑ってぼくの眼のはしを指で拭ってくれた。
「――泣かないで。」
「ハイ…。」
みっともないったらなかった。今までモーソーし続けたように先生を抱くとか、抱かれるとかそれどころ
じゃなくて、ただただ恥ずかしくてたまらない。
「岡くんて、可愛いね。――素直で、一生懸命で。」
先生は少し息を深く吐きながら、ぼくの肩や首にキスしてきた。
そして、自慢にもならないモノを手で高められながら、舌先で乳首を撫でられた時、ぼくは両腕を閉じた
目の上でクロスさせたまま声をあげてた。
「手、どかして。」
腕の力をゆるめたら、両手に指を絡ませてベッドに押し付けられた。また凄い濃いキスをされて、眩暈がする。
「あ…。」
ぼくの脚に先生の脚が絡まってきて、それに、少し熱を帯びて――張りを持ったモノが脚の間に触れてた。
――頭ではわかってたけど、やっぱりまだ信じらんない。
「キミが欲しくて――もうこんなになってる。」
先生の息も熱くて、耳元で囁かれた時は鳥肌が立った。先生に欲しいって言われて、ぼくは間髪入れず答えてた。
「…したいです。――先生と。」
「本当にしちゃうよ?」
559幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/30(土) 01:45:12.46 ID:???
ぼくは後に引けなくなってひたすら頷いた。でも、嫌だって気持ちは少しもなくて、それどころか
ちょっとワクワクしていた。
「どうするかはわかってるんだよね?」
「…はい。」
「初めてだよね?」
「は、はい。」
「言っておくけど、ボクは攻めるほうは慣れてないからね。つまり、キミが初めてってこと。」
先生はからかうように笑って言った。
…ということは、やっぱり進藤さんが上だったのか、とぼくはうっすら考えた。

それから先のことは、実は、あんまりよく覚えてない。たぶん、ぼくは夢中すぎて――それに、あまり
に色々衝撃的なことが多すぎて、記憶の扉が開けなくなってしまった。
覚えていることといったら、なんかものすごい恥ずかしい格好にさせられて、ありえない場所を×××され
たり×××されたり××してて(恥ずかしすぎてもう無理!)、泣きたいぐらい恥ずかしかったけど気持ち
よくて声あげまくっちゃったこと、それから、先生が入ってきた時、予想してたほど痛くもなくて、それどころ
か途中から良くなってきて最後は先生にしがみついたまま、射精してしまったこと――ぐらいかな。
ああ、思い出すだけでも恥ずかしい。

結局、ぼくと先生はそのまま一緒に眠ったんだけど、ぼくはなんだか初めての時の女の子の気持ちが
わかったような気がした。

Chapter Dazed3 end
560幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/30(土) 01:48:25.28 ID:???
Chapter Confused 3

ドアを開けて入れてやったヒカルはどこか不機嫌そうだった。
棋院からもそう遠くはないホテルの一室からは夜景が一望できて、俺はその景色に気をよくし
てルームサービスに冷えたシャンパンを持って来させたのだが。
このホテル、気が効くのか間抜けなのか、一緒についてきたシャンパングラスは四つもあった。
だが、ヒカルを待っている間、壁際で夜景を眺めていた俺は、ふと壁の向こうから微かにすすり
泣くような声がするのを聞きつけた。
暇つぶしに壁にじっと耳を押し当てていると、どうやら隣には少なくとも二人以上の女がいるらしく、
さらにすすり泣きのような声はいたしている最中の声のようだった。――なるほど、部屋数も異様
に多いし、壁に耳を押し当てなければわからないほどの防音設備を備えているということで、この
ホテルは乱交愛好家御用達といったところなのか。
それならば、頼みもしないのにグラスを四つも五つも持ってくるのは気が効いていると言えなくもない。
俺はヒカルが無言のまま一人掛けのソファに座ったのを見届け、一度はクーラーの中のシャンパン
ボトルを引きずり上げたのだが、やはり揃ってからのほうがいいだろうと踏んで、また元に戻した。
「何か食べるか?」
俺がそう問いかけると、彼は首を振って拳を口に当てた。これは彼が平常心ではない時のサインだ。
「今日さ――アイツに会った。」
俺はやっぱり、と思いながら、煙草に火をつけた。
「伊角さんっていう人の研究会にさ、まあ気晴らしも兼ねて行ったらいて。たぶん、伊角さんと和谷が
気を使ったんだろうな。」
「それで…?」
俺は壁によりかかるようにして立ったまま、そこらの灰皿を取り、それに灰を落した。
「――別に。」
「塔矢と話しなかったのか?」
「しないよ、そりゃ。アイツ、これ見よがしに年下彼氏連れて来てたし。あー、もうヤメヤメ。アイツのこと
気にしだすとマジ、むかつく。――なんか、周りはまだアイツと俺をくっつけたがってるけど。」
そう言うと、彼は上着がわりにしているネルのシャツをバサバサと脱いだ。
「で…?今日はなんでホテルなわけ?」
あの男のことはまだ彼に告げていなかった。ちょっとしたサプライズだ。
俺は思い立ったが吉日とばかり、彼に電話をかけた。
向こうは俺が名乗る前から電話が来ることを予期していたようで、すぐに、ああ、あの時の彼氏さんだね、
と含み笑いを洩らした。そして、ほぼ即日といっていいタイミングで会うことにした。だから、今日はずい
ぶんと急な話だったのだ。棋戦に追われるヒカルの予定が空いていたのが何よりだった。
「あ――今週末からオレ、中国だから。」
「国際棋戦か?」
「うん――。非公式戦なんだけどね。」
「おいおい、王座戦の二番勝負だってもうすぐあるんだろう?大丈夫なのか?そんな時期に。」
「ヘーキヘーキ。それより、今度の試合には中国のスッゲー新鋭が出てくるらしいから…。陸力をおさえて
現在、勝率ナンバーワンだって。そういうのとやりあって気合入れるのもいいし。うまいこと当たんないかな…。」
それまで、不機嫌そうだったヒカルの眼に勝負師の本性が垣間見えた。
「キミのほかには誰が行くんだ?」
「あー、それね…。」
561幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/30(土) 01:51:20.48 ID:???
そう言いかけたところで、部屋のチャイムが鳴り、俺はドアを開けに走った。
ドアチェーンを外して、ゆっくりとドアを引く。短めに切ってきれいに整えた髪と、グレーのスーツ。
前、会った時は鋭く見えた眼はさほどではなく、むしろ切れ長の目が男の色気すら感じさせた。
「お久しぶりです。」
彼はニヤリと笑いかけた。部屋に入ってきた彼を、ヒカルはキョトンとした顔で見ていた。
「――覚えてませんか?」
彼は丁寧にそう言うと、俺に向かって折り詰めを差し出した。
「お口に合うかどうかわかりませんが…うちの事務所の近くに、評判のいい店がありまして。
ま、中身は寿司なんですけどね。」
ヒカルの眼がぐるぐる動いていた。
「あ、あの―。」
「…公園で会った…って言っても、暗くて顔まで覚えてないか。」
彼はクククッと笑い、ヒカルの頬が上気した。
彼はヒカルのすぐ隣に腰掛け、俺はテーブルの上にあるシャンパンを開けた。それから、俺と彼は
とりとめもない話をしていたが、ヒカルはじっとうつむいたまま、あまり絡んでこなかった。
男の割におしゃべりで誰とでもすぐ打ち解けるヒカルにしては珍しい。
そんなヒカルを彼はチラチラと窺っていたが、突如、本筋に切りこんできた。
「岸本さんに呼ばれたんだけど、気にくわなかったかな?」
「え…いえ…そんなこと、ないです。」
赤くなってモジモジと俯いてしまったヒカルに助け舟を出すつもりで、俺はその背後にまわると、
肩に手をおいて言った。
「シャワー、行っておいで。ヒカル。」
「へえ、ヒカルくんて言うんだ。」
俺は彼の役者っぷりに苦笑した。プロ棋士の進藤だろう、と聞いてきた彼がヒカルの名を知らない
はずはない。それは暗にお互いをきちんと紹介していなかった俺の迂闊さをチクリと責めているの
だと思った。ならば、と俺も彼の役者っぷりに敬意を表してやろう。
「ああ、すまんな。――ヒカル、こちらは栗本さんだ。栗本正助さん。」
彼は一瞬、ギラリと俺を睨みつけて、そして次に苦笑いを浮かべた。彼が軽蔑してやまないクソ上司
の名前を言ってやることで、彼を不快にさせたのが可笑しかった。だが、彼はしれっとした顔をして、
よろしく、と呟いた。
ヒカルがバスルームの扉を閉めたのを確かめると、俺と彼はお互いにニヤニヤと笑い合った。
「――やめてくれよ。こんなところであのスケベおやじの顔なんぞ思い浮かべたくない。」
「いい気味だ。これでヒカルにキミはキミのバカ上司だっていう人物としてインプットされて、ベッドの上
でもそのクソ上司の名前で呼ばれるかもしれないぜ。」
「まいったな――。」
彼はポリポリと頭を掻き、手にもったシャンパンを口にした。
「それで…今夜はどういう趣向で行くかねえ?」
「まかせるよ。」
「彼は――ヒカルくんはこういうのは初めてなんだろう?」
「ああ、そうだ。」
562幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/30(土) 01:54:51.02 ID:???
彼はふと、鞄の中を探って、一枚の紙切れをひらひらとかざした。
「オレは一応、セーフセックスが身上なんだ。今日も病気持ちじゃないっていう証明書をわざわ
ざ持ってきたんだぜ。」
俺は彼の言わんとすることがすぐにわかった。つまり、生でやらせろということか。遠まわしで
はあるが、有無を言わせぬ物言いに俺は降参するしかない。
「――好きにしてくれ。俺はゴムをするしないでいちいち嫉妬するほどじゃないんでね。」
「ほう。随分寛容なこった。…まさかとは思うが、キミや彼は大丈夫なんだろうな?」
「もちろん、大丈夫だ。俺は定期的に検査してる――あんな場所に連れて行ったのも初めてだし、
ヒカルは俺以外の男は知らない。」
正確には違っていたが、「受身」としては正しいだろう。
だが、彼は驚いたような顔をしてまじまじと俺を見た。
「それは意外だな。あんな可愛くて淫乱なコが…じゃ何か?いままで貞淑だったのが急に炸裂
したってことか。それとも、それまで女ばっかりだったとか?あのコならそれもありだな。」
「それが、ヒカルは女もロクに知らないときている。唯一、8年もつきあった恋人がいたがどうやら
別れたらしくてね。それで最近、少々御機嫌ナナメなんだ。」
ヒカルが白いパイル地のバスローブを着て戻ってきた。ついで彼がスーツの上着を脱いでバス
ルームへと向かった。
「あ、そうそう。ヒカルくんにプレゼント。」
彼は小さな箱を俺に向かって投げた。
「なんだ?」
「まあまあ。オレが風呂に入っている間に開けてくれていいよ。」
バスルームのドアが閉じ、俺はシャンパンを啜るヒカルにちょっかいをかけはじめた。
「栗本さんはどうやらキミがいたく気に入ったらしいぞ。」
「あの人ってさ…もしかして…公園でオレをイカせた人…?」
背後から抱きしめて、項にかかった髪をかきあげると、すでに耳が紅く染まっているのがわかった。
バスローブの合わせ目から手を入れて小さな突起をさぐると、そこはすでにピンと立っていた。
「思い出しただけで身体が疼くか?」
指先でクリクリと転がすと、ヒカルは喉を翻して身をよじり、シャンパンがわずかにこぼれた。
「さて、プレゼントとか言ってたが――何かな。」
黒のツルツルした紙箱を開けると、中にはシースルー素材の布切れが押しこまれていた。俺は思わず
笑ってしまった。
「な、なんだよお。――また貞操帯とかヘンなもん?」
俺は指先で黒いシースルーのTバックをつまみあげて、ヒカルの鼻先で振ってみせた。
「ステキな下着のプレゼントだそうだ。」
ヒカルは軽蔑するかのように目を細め、フーと溜息をついた。
「…コレをオレに履けっていうの?」
「そうらしいな。」
「――変態。」
そう言いながらも、ヒカルはさっさと立ち上がって俺の手からそれをひったくり、後ろをむいてバスローブ
をたくしあげながら脚を通した。
「げぇ…スッゲーエロい…。っていうか、バカ。」
「どれ、見せてみろ。」
563幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/07/30(土) 02:00:13.98 ID:???
ヒカルはくるりとこちらを向いて、バスローブの前をちらと開いた。
黒の小さい三角が股間におさまってはいたが、その中におさめられたものの形がはっきり見え
るほど透けていた。
「どうせ脱いじゃうんだから、わざわざ履くこともないと思うけど。」
脱ごうとしたヒカルを俺はあわてて停めた。
「バカだな。それでも脱がせる楽しみというのがあるだろう?」
「それにさ、これ、Tかと思ってたら、そうでもないのな。」
くるりと後ろを向いてたくしあげた先には、黒い紐が二本、両方の尻に食い込むような形でくっつい
ていた。ちょうど、アメリカンフットボールなどで使うサポーターのような感じだ。
つまり、肝心のアナルはまったく無防備なわけで、俺はその意図をうっすらと理解しつつあった。
「フーン。ま、これなら脱がなくてもアナルは犯せるってやつか。」
「だいたい脱いでも脱がなくても同じじゃん、こんなの。くっだらねぇ。」
ヒカルはムッとしたような顔をしてバスローブの前を閉じ、テーブルの上のシャンパンをクッと飲みほした。
「コレ、うまいよね。シャンパンなんてどれも同じだと思ってたけど。」
「もう一杯いくか?」
俺はクーラーの中からヴーヴ・クリコの瓶をとりあげて細長いフルートグラスに足してやった。季節が春
ならイチゴやラズベリーを食べながら飲むのもいいが、むべなるかな、10月も終わりに近い。うかうかし
ていれば王座戦の第二局が来る。ふと、俺のオフィスで静かに睨みつけてきた塔矢の顔が浮かんだ。
――ヒカルは塔矢ともう終わったと言っていたが、果たしてそんなに簡単に終局を迎えるものなのか、
俺はしばし考え込んだ。
「お先に失礼。」
バスルームのドアが再び開いて、短い髪を濡らした彼が戻ってきた。俺は入れ違いにまだ暖かさの残る
バスルーム――シャワー室とバスタブは別々の広い空間だ――に入った。
俺は熱い湯を浴びながら、次の一手を考えあぐねる。ヒカルとは遠からず終わるような気がした。皮肉なこ
とに、あれほど塔矢の存在を疎ましく思いながら、いざ、その塔矢と切れたと知った途端、俺は日々、不安
にさいなまれている。俺はどこまでいっても影のような存在で、光があるからこその影なのだ。すなわち、
塔矢がいるからこその俺で、その塔矢がヒカルとの関係を断ち切ったとしたら、俺の存在もひどくはかない
ものに思えてきた。
『岸本さんだけじゃ物足りないって言ったら?』
俺はヒカルを繋ぎとめるべく、暗闇の世界に引きずり込んだわけだが、結果、それが自分の首を絞めること
になった。ヒカルは欲望に覚醒し、俺の手を離れかけている。

なあ、加賀。キミなら何と言う?キミはフッと笑ってこう言うだろう。
「バッカだなあ、岸本。さっさと諦めろよ。」
――諦められるものなら、諦めたかった。
だが、もう少し延命治療が必要だ。ヒカルの身体をどうにか俺に繋ぎとめておく延命治療が。
シャワーのコックを捻ってとめ、丁寧に体を拭いて外に出る。

to be continued....
564名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 02:03:41.06 ID:???
うわああああ小説来てるーーーーーー!!!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
寝ようと思ったのに寝れるわけねえよ!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
灼熱たんが連続投稿してくれてるみたいだから
wktkしながら待機してる(;´Д`)ハァハァ

しかしついに若先生がデビューしちゃってるじゃないか!
この若先生もいつかヒカルたんを喘がせる日がやってくるのか…?
けしからん!!!!!(;´Д`)ハァハァ
今までと逆の立場を恥ずかしがるヒカルたんを想像して抜いた
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
565名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 03:08:55.08 ID:???
まさかの岡受けキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これは若先生がヒカルたんにっていうフラグなのかそうなのか
岡には悪いがそっち方向で期待高まりまくって読んでしまったw
岡ごめんよ岡
しかし自らやられる方志願とはびっくりした、意外性の岡くんだったんだなー
で、ヒカルたんは岸本を翻弄しまくり、メガネちょっとションボリン(´・ω・`) なのが
リアルだなーなんか
ちょっといい気味とか思ってしまった許せメガネ、今までいい目を見すぎたのだ
それでも>ヒカルは俺以外の男は知らない。
ヒカルとかヒカルとかヒカルとかヽ(`Д´)ノ俺以外知らないとか嫉妬の炎がメラメラ
立ち上がったけどなキリキリ
あー俺以外知らないとか言ってみてえ
そして秘書参加の新たな宴…ゴクリ
楽しみでならんよ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
566名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 03:16:26.58 ID:???
おっと灼熱たん乙ですた
言い忘れてた
いつもありがとな!
くれぐれも無理せず、灼熱たんのペースでいいんだお
日本は今年は案外猛暑じゃないっていうか今んとこ割りに涼しいお
567名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 06:15:28.62 ID:???
ヴーヴ・クリコ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
初心者で立派なブツを持ちながら滞りなく岡を満足させるとは…
若”先生、タチの才能ありまくりなんじゃないか
秘書のプレゼントは所謂、ケツ割れサポーターってやつかね
履いてるヒカルたん見てえええええええ!(;´Д`)ハァハァ
プリプリの尻!尻!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
別れを予感する岸本の心情にセツネーと同情しつつも
三人の濃厚でいやらしい絡みに期待が半端ない
おめーら淫乱ヒカルたんを満足させてやってくれよ(;´Д`)ハァハァ
568名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 01:10:53.80 ID:???
えっ
俺、毎日毎日ヒカルたんとやりまくりなんだけど…
まあ毎日っていっても、本当に毎日だと俺の体がもたないから
何日かに一回は挿入なしで指だけとか、ヒカルたんのバイブオナニー鑑賞って感じなんだけど
知らぬうちに抜けがけしてちまってたってことか
ごめん、みんな
569名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 01:28:27.05 ID:???
夢を見るのも大事だからな( ゚Д゚)y─┛~~
570幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/01(月) 02:05:58.87 ID:???
明るい蛍光灯の下、ベッドの脇に折り重なるようにして立つふたつの影が見えた。
バスローブはシーツの上に無造作に投げ捨てられ、ベッドに両手をついて尻を突き出している
ヒカルの背後から、彼が手をまわして胸を撫であげていた。
「乳首が感じるんだな――こんなコリコリにして…カワイイよ。」
「んはあっ…!」
ヒカルの両手がベッドの端を掴み、背中が反りあがって、指先の間に挟まれたピンク色の乳首
が見える。シースルーの下着からは鋭く屹立したモノが透けていた。
「さて…と。こっちのほうはどうなっているかな。足を開いて見せてもらおうか。」
ヒカルの足元に膝まづき、突きだした形のいい尻に手が添えられた。
彼は鼻先を尻の間に埋めると、あとで肉棒を打ち込むべきそこをビシャビシャと音を立てて舌で
ほぐし始めた。
「あ…ん…やだっ…!」
「こんないやらしいヨガり声あげておいて、イヤなんて嘘をついてはダメだろう?ん?」
彼は太腿を舐め上げながら、ねっとりと言った。
「素直にオネダリしなくちゃなあ。――イヤラシイここをペロペロしてくださいって。」
「ふぁっ…!」
ヒカルはちらりと俺のほうに潤んだ目を向けてきた。――誘っている、そう思った。
「岸本さ…ん…。」
だが、俺はフルートグラスにシャンパンを注いで、しばらくその淫猥なショーを眺めることにした。
「栗本さんはヒカルを可愛がってくださるそうだ。手こずらせてはいけないな。」
「ん…んッ…ふぅッ…。」
肩が震えて、上半身が崩れ落ちた。押し殺すような声が途切れながら訴えていた。
「い…やらしぃとこ…いじめてください…ッ!」
「可愛いねェ。真っ赤になっちゃってるよ。」
彼はクフッと笑うと荒く息を吐きながら、おそらくは狂おしげにひきつっているであろう後ろの口に
舌先を突き立てた。
鋭い悲鳴が起き、均整のとれた身体が揺れた。
「気持ちイイか?」
「アッ…ンッ…イイ…イイですぅッ…んッ…!」
「やっと素直になってきたか。――じゃあ、もっと気持ちよくしてやるな。」
ベッドの上においてあったジェルのチューブが手に、舌で高められた秘孔にたっぷりとジェルが塗
りこめられ、長い指が一本、ツプリと音を立てて入れられた。
「あハァっ…!」
したたり落ちるほどジェルを塗ったそこを、彼の中指が出たり入ったりしていた。すぐに指は二本
に増やされた。
「二本がいいか?」
彼が耳元にキスするように聞いた。ヒカルが頷くと、彼は指の付け根まで挿入し、円を描くように手先
を動かした。
「はぁぁぁん…!イイっ…もっとしてぇ…」
俺は目を閉じ、スゥと息を深く吸い込んだ。なにか得体の知れないやるせなさが俺の中で渦巻いている。
つい数ヶ月前に、飴色に輝く瞳を俺に向けて会いたかったと呟いたヒカルは目の前で淫売のように
腰を振りながら悶えていた。
ヒカルの無駄のない、まるでヒョウのような肢体が浅ましい欲望に踊らされている。――それは目を
覆いたくなるほどの光景で、しかし、そんな心持とは正反対に俺はすでに勃起していた。
俺はシャンパンを一気にあおると、空のフルートグラスをテーブルに置き、乱れる肢体に近づいた。
571幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/01(月) 02:08:21.69 ID:???
ロゼ色の乳首をつまみあげる。そして耳に舌先をこじ入れると、上半身が波打った。
「あ…はぁん…!」
空いた右手をゆっくりと尻に這わせながら左の乳首を撫であげると、誘うように尻が揺れた。
「尻を振って…感じてるのか?」
「ん…うんん…でも…」
「でも?」
顎を持ちあげてキスしてやると、ヒカルは荒く息をつきながら口をパクパクさせていた。
「でも、なんだ?どうして欲しいんだ?」
「うクッ…ん…前も…いじって…」
「ほう。ここか?」
俺はわざと意地悪く、薄い黒の布をツーッとなぞった。それはすでにベットリと濡れていて、布
についた液体がきつく立ちあがったモノの先端をくっきりと浮き立たせていた。
「あ…あああああああんッ!し、してぇ…!」
「もう少し我慢しなくちゃな。」
ヒカルの背後で、クククッと含み笑いが漏れ、切れ長の鋭い目が合った。彼は少しだけ体をず
らしてこちら側にわずかなスペースを作った。
「君も挿れてやれよ。」
俺はジェルのチューブを拾い上げると、片手でフリップトップを開けて起用に手のひらに冷たい
液体を絞り出し、そして、ヒカルのきゅっと締まった尻の片方を掴んだ。
「な…なに…?」
俺はすでに長い指を二本咥えこんだそこに手を滑り込ませた。先客のいるそこに中指を押しこむ。
「や…やあ…!」
彼の指が俺の指を摺るようにくねくねと動いた。
「指が三本入っちゃったな。」
「い、いやァ…!」
俺はしばらくそのまま、先客の動きに合わせるように指を出し入れし、ようやく締め付けが少し
ゆるんできたところで、人差し指と中指を合わせて挿入した。
「くぅん…やぁッ!!!!」
「すげーな。指四本咥えこんでるぞ。」
俺と彼は左右に襞を広げるようにして秘孔を摺った。ヒカルの脚がガクガクと震え、両手が強くシーツ
を掴んだ。
大量のジェルがグチュグチュと音を立てながら、内腿を伝って流れ落ちていた。
「や…はぁッ…いやぁ…壊れちゃうよぉ…」
「こんなに入っちゃってるんだったら、コレはいらんだろ?え?」
彼が薄笑いを浮かべながら俺と反対側の耳を甘く齧り、バスローブ越しに勃起したモノを腿に押し当
てた。再び、耳に舌をこじいれると悲鳴があがった。
「あ…あああああんッ!だ、だめぇ…!耳、感じるのぉ…!あんっ…欲しい…」
クククっと意地の悪い笑いが漏れた。
「もっと太いモノが欲しいか?」
「ん…うん…欲しい…欲しいよぉ…挿れてえ…」
鋭く光る目がヒカルの肩越しにこちらを見て、ニヤッと笑った。
俺は耳元で囁いた。
「じゃあ、栗本さんに入れていただけるよう、ベッドの上で四つん這いになるんだな。」
「ん…。」
ヒカルはベッドに片膝をかけると、ためらうように両手をついた。
蹂躙されて薄紅色に染まり、うすく口を開いたアナルが明るい光のもとに晒された。
「へえ。オレが先番でヤッちゃっていいんかねぇ?岸本くん。」
俺は頷くとベッドの上に膝をついた。
「あ…ああんッ…!ま、待ってよ…ゴムは…?」
「へえ。淫乱のくせに気にしてるのか。」
「あ…あん…だって…」
そう言いかけたヒカルが甘い悲鳴をあげて背中を反らした。
572幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/01(月) 02:11:55.94 ID:???
腰を掴まれ、バスローブをかなぐり捨てた彼を呑みこもうとしていた。その一物はさほど太さ
こそさほどではないもののかなり長く、上にきれいに反っていた。
「イイ声で啼けよ。」
滑らかな肌が揺れ始めた。奥までじっくりと挿し、そして抜けおちるかと思うほど引くうちに切な
い喘ぎ声が漏れる。
「あっ…あン…いい…」
鋭かった目がうすく閉じられ、彼は速く短い息を吐いていた。
「うおッ…絞まる…ッ!ゆっくりするのがイイのか?」
「う…ん…いいのォ…してぇ…」
俺はヒカルの前にまわると、物欲しげな上目遣いをした目の前でバスローブを解いた。
「こっちにも欲しいんだろう?」
頭を軽く押さえただけで、ヒカルが俺にむしゃぶりついてきた。
「んーーーッ!んんっ…んっ…」
「…どうだ?両方の口を犯されてる気分は?」
「んっ、うん…ん…んん…」
ヒカルが俺を吸い上げる音と、後ろでゆっくりと出し入れされる淫靡な音がシンクロしている。
――なかなかいい眺めだった。
ヒカルの身体を突くスピードが徐々にあがっていく。
「フうっ…!こんなに締めつけられちゃもたんな…一発、抜いていいか?」
「んっんっ…んんーッ!」
ヒカルはそれを押しとどめるかのように、身体をよじった。
「ほら、お口がお留守だぞ、ヒカル。」
俺はヒカルの細い髪を掴み上げて、腰を揺すった。
「んんんーッ!」
尻と彼の太腿が激しく当たる音が響いた。
「うぉ…!イク…!イクぞ…!」
彼は深く一物をヒカルの中に埋め込んだまま、長く息を吐いて――そして、動かなくなった。
どうやら、中に精液をぶちまけたらしい。
俺は一瞬、その無作法に微かな怒りを感じたが、見栄を張って寛容なフリをしてしまったがゆえの結果だ。
ヒカルの唇から十分に高められたモノを引き抜く。
ヒカルはまだ達してないはずだ。彼が息をつきながら、バスルームに立ったのを見計らって、荒らしまくら
れたまま満たされていないソコに俺は一気に押し入った。
「あぁん…!」
ヤツが吐き出した生温かい液体がこぼれ落ちた。胸のうちで激しい炎が渦巻いている。
「岸本さ…ん…ん・・すごい…太いっ…!あんんっ…」
「太いのが好きなんだな?」
「んんっ…いい…いいのぉ…!」
ヒカルのそこは散々蹂躙されていたくせに、まだ十分締めつけてきた。
「こんなにヤリまくってたら、開いてしまうぞ?」
「あ…ん…やだぁ…!」
淫乱な妖精はまだ俺の手の中にいる。俺はその温かさを確かめるように背中に覆いかぶさり、肩にキスしていく。
「あっあっあっ…いかせて…!」
背中がしなり、小刻みに身体が震えだした。
もう一度、奥まで押し入ると、ヒカルは声を上げて――果てた。
573幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/01(月) 02:19:12.71 ID:???
メイツの皆タン、ボンジョールノ!
あぁぁあ…最後まで書ききってから投下と思いつつ、今日は途中マデで一旦投下終了します。
今朝、ついにウチのエアコンがぶっ壊れますた(´・ω・`)ショボーン
そりは俺が毎日毎日、エロいもんを書いてヒートアップしすぎていたせいなのか!?
とりあえず、修理を呼んで仕事に出かけたら、夕方には修理完了の電話かかってきてヨカタ。
あやうく脳までバーンアウトするところでありました。
いやー、複数プレイ書くのってすげーエネルギー使うんだわ。。。読み返すだけでもエネルギー使うんで
ちょびっとずつうpさせてくれぇ!
574名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 08:58:54.75 ID:???
みさくら語でも話し始めそうなヒカルたんにハアハアハアハア(;´Д`)

乙!無理せず自分のペースで進めてくれい
575名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 13:29:10.94 ID:???
淫乱な妖精キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
淫語言わされまくりのヒカルたん(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
灼熱たんエアコン治ってよかったな
やっぱり灼熱の国にお住まいなのか
灼熱たんほんと無理せず灼熱たんのペスースでうpってくだしい
576名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 22:25:25.09 ID:???
ヒカルたんのコリコリ乳首(;´Д`)ハァハァ
カレーの付け合わせにして食べてしまいたい!(;´Д`)ハァハァ
栗本(仮)さんノリノリじゃないすか

灼熱たんいつも乙!
うちのエアコンも機能の一部分が壊れてんだよなあ
577名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 02:04:49.59 ID:???
>つい数ヶ月前に、飴色に輝く瞳を俺に向けて会いたかったと呟いたヒカルは目の前で淫売のように
>腰を振りながら悶えていた

バカだな薫ちゃん…ヒカルたんに本気になったんならそう認めてしまえば
よかったのに変な見栄張っちゃってさ
なんかいい気味だけど少しセツナイな…(´・ω・`)
会いたかったと呟くヒカルたん…いじらしくてかわいいよなあ(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
578幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/03(水) 21:12:49.24 ID:???
だが、おさまっていない俺は容赦なくその体を持ち上げると、仰向けに倒して新たに侵入した。
「やっ…!イッたばっかり…なのに…っ!」
淫靡な形をした下着が精液で濡れてゆるんだモノにぴったり貼りついていた。それがひどくそそり、
俺は膝立ちになってヒカルの脚を肩にかけ、直角に折った身体に挿入した。
「――それもイイ眺めだな。」
背後から声がして振り向くと、シャワーをつかってスッキリしたらしい彼が立っていた。俺がぎっと彼
を睨みつけると、彼はベッドの上に座りながら、濡れた下着の上を指でなぞった。
「ククッ…こんなに濡らして…ココを弄ってほしいんだろう?」
「は…んっ…!」
挿入するうちにまた形を浮き立たせているそれを煽るようになぞると、ヒカルはイヤイヤをするように
激しく頭を振ってシーツを掴んだ。
彼の手が下着をずらすと、色づいたモノの先端が飛び出した。細長い彼の指が先端をいじりまわし、
襞が呼吸をするように強く弱く俺を締めた。
「あん…ん…焦らさないでよぉ…ッ…!」
泣き叫ぶような悲鳴が漏れた。下着からはみ出したペニスの先がヒクヒクと揺れ、異常に卑猥なそ
の姿を愛でながら俺はヒカルの熱い後孔に大量の精液を放った。一旦、一物を引き抜くと開いた蕾
からダラダラと夥しい量の液体が流れ落ちた。
まだ興奮も冷めやらぬまま、ヒカルの右側に寝転がって濡れた唇を息苦しくなるほど吸う。反対側
には彼が上半身を起こして寝そべり、ヒカルの身体を弄りまわしていた。
「もっと可愛がってやるからな、ヒカル。」
俺は囁きながら耳に舌先をすりつけた。そうしながら、片方の乳首の周りを指でなぞり、よく熟れた
睾丸をてのひらの中で転がす。反対側ではゆっくりと首筋から耳に舌が這い、耳朶が口に含まれ
ていた。
「はぁん…ダメえ…はぁぁああんッ!」
身体のそこかしこを二人がかりで攻められて、ヒカルは声をあげながら悶え狂っていた。シースルー
の下着がするりと脚を伝って脱がされ、ジューシーな色に染まったモノがプルン、と勢いよく飛び出した。
「カワイイねぇ。使いこんでないって感じのモノだよな。高校生みたい。」
「実際はそうでもないんですけどね。」
「フフ、あぶないねェ。そうやってウブっぽい身体と顔であっちこっちのヤツをたらしこむんだろ?岸本く
んもそれにやられたクチか?ほかの男を知らないなんて言ったってあやしいもんだ。」
胸がズキンと痛んだ。ぎこちなく俺の愛撫に応えていたヒカル、潤んだ目をして会いたかったと言うヒカル、
絶頂を迎える前に『好き』と呟くヒカル――あれは俺の幻想だったのか。
「その恋人とやらが別れたのは正解だな。――そういや、このコ、オレと岸本くんのザーメンが入ったまん
まなんだろ?そろそろ出してやんないとまずいんじゃないのか。」
彼はヒカルをひょいと抱き上げると、バスルームに運んで行った。意外と力はあるらしい。ドアを開けっぱ
なしのバスルームから、水の流れる音がした。
俺はまだ達してもいないのにヒカルを横取りされた気になって、ベッドに転がった。
「は…ん…あァん…」
喘ぎ声の間からヒカルの甘い声が聞こえた。
暴走しそうな心を落ち着かせようと、煙草を手に取り、煙を吐き出しながら天井を仰ぐ。こめかみが脈打
つのがわかり、軽いめまいがする。
ヒカルはおそらく、この後、俺だけではなく――ヒカルを淫らに染めるこの男に抱かれるようになるだろう
――そう直感した。
俺は塔矢を抱くことしか知らなかった身体に、犯される快楽を教えた。そして、今は新たな快楽の鎖に
つながれる身を知った。
579幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/03(水) 21:16:25.70 ID:???
俺と彼でどれほど違うとは思えない。むしろ、俺のほうがヒカルを知りつくしているはずだ。だが
――今、この淫靡な天使が求めているのは情でもなく安らぎでもなく――オモチャのように弄
ばれ、快楽の海に押し流される刹那なのだ。
俺はくるりと起きあがると、開けっぱなしのバスルームへと向かった。
バスルームの壁に大きな鏡があり、その前にガラス張りの広々としたシャワー室があった。
典型的な高級ホテルの洗面所だ。
ヒカルはガラスの壁に手をつき、身体をくの字に曲げて尻を突き出していた。ゆるく出したシャワー
がピタピタと足元のタイルに落ちている中、背後に立った彼の手がアナルにぶちこまれた精液を
掻き出しているのがわかった。
「もっと尻を突きだしな。」
背中から抱かれて片手の指がアナルに出し入れされ、半透明の液体が落ちた。
露わになった下半身に湯をパシャパシャとかけてやりながら、なおも指が挿入される。
鏡越しにハァハァと息を吐きながら伏し目になったヒカルの表情が見えた。
「あ…はぁん…」
指がアナルに深く入れられ、円を描くようにねじ込まれていた。
「掻きだされて感じてるのか?――ホント、好きだよな、オマエ。」
彼はちらと俺を見てニヤッと笑った。シャワーヘッドを掴むと、一気に水圧をあげて、身体に残った
精液を掻きだしているところに当てる。
「あ…!あぁぁぁぁッ…!や、やめてぇ!」
蒸気で霞むシャワー室のガラスをヒカルの両手がズルズルと擦り落ちた。
俺はバスルームの壁によりかかって、じっとりとそれを鑑賞していた。
「う…んん…」
突如、ガラスの扉が大きく開き、正面を向いたヒカルの身体が見えた。
両脚を大きく開き、手は両脇のガラスにべったりと押しつけられていた。まるで、絵のフレームには
まったかのように両手両脚を広げたそのきれいな裸体を眺めながら、俺はなぜかレオナルド・ダ・ヴィンチ
の円の中におさまっている人体図を思い出していた。
後ろはいまだ指で執拗に犯され、時々、腰がガクガク震えていた。
「あ…。」
――俺は開け放たれたドアの前で膝をついた。すべすべの下腹を撫で上げる。
「前も後ろも同時に犯されたいんだろう?」
既に先走りをにじませているソコを口に含んだ。
「あ…ああああああン!」
俺が舌全体を使って裏を舐め上げると、すすり泣くような声が漏れ、ガラス板を引っ掻く音が聞こえた。
「はぁん…ああン…気持ちイイ…」
ゆっくりと丁寧に吸いあげてやる。
不意に両手が伸びてきれいな曲線を描く腰を捕まえ、ヒカルの下半身が後ろに引かれた。
「そら、後ろにもやるぞ。」
グシュッと鈍い音がして口の中で硬くなったモノが跳ねた。
「う…ああーーッ…!!」
バスルームに甲高い悲鳴が響き渡った。ヒカルの身体が彼と俺の間で揺れ動いていた。
「どうだ?たまんねえだろう?」
「あはぁ…イイッ…イイよぉー!こんなの初めて…あんんッ…」
揺すられるたびに口の中にヒカルの雫が溢れた。俺はいやらしく音を立ててそれを啜り、舌先を一番敏感な
雁首に当てていたぶるように震わせた。後ろでは鋭く突き上げ、太腿と尻が弾きあう音が響いていた。
「はああああン…!そこ感じるうッ…!イイ…溶けちゃう…出ちゃううッ…!」
「なんだ、もう終わりか?せっかくこれからだってーのに…」
フフッと含み笑いが漏れ、ヒカルの身体が小刻みに揺すぶられて震えた。
「あ…アアアッ!」
口の中で生ぬるい液体がはじけ、俺はそれを一滴残らず飲み下した。

Chapter Confused 3 End
580名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 22:40:58.33 ID:???
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ヒカルたんの暴走が止まらない…オレの(;´Д`)ハァハァ も止まらん(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
けど薫ちゃんにシンクロしてしまい乱れるヒカルたんがかわいくてエロいのはいいんだけど
なぜか切ないな…!
(;´Д`)ハァハァ しといて言うセリフじゃないかもしれないがヒカルたんどうなっちゃうんだろうか
オレも柄にもなく胸がツキンとなってしまった
メガネのくせにオレをこんな気持ちにさせるなよおおヽ(`Д´)ノ
いやツキンとなりつつ、下半身は爆発してんだけどさー(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
前も後ろも同時攻めとはいや素晴らしい(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
灼熱たん乙ですたー!!
581名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 23:37:03.28 ID:???
おおおおお!乙!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
実にいやらしい(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
ヒカルたんの精液を飲み下す役を俺に譲れ!
卑猥な下着から出た勃起チンコの頭を撫でる役でもいいよ(;´Д`)ハァハァ
582幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/04(木) 00:49:35.98 ID:???
Chapter Dazed 4

ぼくは何度も手元の腕時計と到着便の時刻パネルを見比べた。太いステンレスの手すりをきゅっ
と掴んだり、リノリウムの床を革靴のつま先でトントン叩いたりするのにももう飽きた。
すうと息を詰めて、はァーっと吐くのは何度目だろう。
羽田国際空港はすっかりきれいになっていて、空港っていうよりもまるでデパートのようだった。
なにしろ、都内から近いのがいい。
でも、ぼくはそんな空港の吹き抜けから見えるいろいろなショップには目もくれず、一時間も前
からばかみたいに到着出口前の手すりに貼りついていた。
「あれぇ?岡くんじゃない?」
後ろで妙に甲高い声がして、振り向くと出版部の古瀬村さんだった。ぼくと初めて会った頃はただ
のヒラでしかなかったこの人も、今では出版部のデスクだ。ぼくはこんなところでうっかり彼に出く
わすのもありがたくないなと思いながら、愛想笑いを浮かべて挨拶をしておいた。
「なに?岡くんは誰か待ってるの?」
「え、まあ…。」
今回、渡中したのは関西棋院の社九段、進藤さん、それに塔矢先生の三人で、当初名前のあがって
いた緒方先生は辞退したらしかった。
「なんか北斗杯を思い出すよなあ…。結局、北斗杯も彼ら三人、出場資格がなくなる18歳ギリギリ
まで三年間出ずっぱりだったもんな。」
古瀬村さんはニコニコ笑ってそう言った。ぼくは最初の北斗杯を今でもよく覚えてる。塔矢先生の
戦いっぷりを見てぼくはプロを意識しだしたんだから、忘れるはずなんてない。
「そのうち二人がタイトルホルダーで、社くんだって今や関西棋院最強の一人だもんなあ。やっぱり、
センダンは双葉より芳し、ってやつかな、ハハハ。」
ぼくはその言葉に首をすくめた。――どうせ、ぼくはセンダンでも天才でもないさ。でも――塔矢先生
はそんなぼくでも抱いてくれる。
タイトルなんかいらない。先生と一緒にいられるのなら死んだってかまわない。
先生はぼくと一緒にいるときは碁の話はあまりしないし、部屋で対局したのは一度だけだった。
最初はいつもの鋭い眼で打っていたけど、途中、ハーッと溜息をついてニッコリ笑い、「そろそろ投了
するかい?」と聞いてきた。
「あ――進藤くんと塔矢くん出てきた!」
磨りガラスの自動ドアに目を向けると、黒いPコートを着てリモワのキャリーバッグを引きずった塔矢先生
の姿が目に入った。そのすぐ後ろにはパイロットジャンパーを着込んだ進藤さんと棋院のスタッフがいて、
先生と進藤さんの二人は親しげに何やら会話を交わしていた。
――えっ…。
ぼくは心臓が早鐘のようにトクトクと脈打つのを感じて拳を握りしめた。
――まさか…。棋戦中にヨリを戻した…とか?
「進藤くーん!塔矢くーん!」
古瀬村さんの声で二人がこちらに気付き、先生は黒い革の手袋をはめた手をあげてこたえた。今日の先生
は全身黒づくめで、それが細身の体に合っていてすごくカッコよかった。
「おかえりなさい、先生。」
「ただいま。」
先生はぼくに微笑んだけど、すぐに後ろの進藤さんに振り向いて言った。
「じゃあ――来週――王座戦で…。」
「ああ。じゃあな。」
進藤さんは少し微笑んだように思えたけど、ジェラルミンのキャリーケースを引きずって早足に立ち去って
行った。古瀬村さんや棋院のスタッフたちがそれにぞろぞろとくっついていった。途中、カメラのフラッシュが
焚かれ、一般紙だろう、あまり顔なじみじゃない記者たちが進藤さんを取り囲んでいた。急に周りを囲まれ
足止めされて困った顔をしていた進藤さんだったけど、やはり、さすがは棋聖で王座って感じだ。しかも、
今回の棋戦で進藤さんは宿敵の高永夏や、中国のエース陸力を撃破して優勝している。
長らく中・韓に対して遅れをとっていた日本にとって、その快進撃は目の覚めるような「事件」だ。
一方、進藤さんと同じタイトルホルダーの先生とぼくのまわりは閑散としたもので、ぼくらはうっかり記者たち
がこちらに押し寄せないよう、急いで駐車場にまわった。
「先生、荷物…。」
「あ、いいよ。それより、東京はそんなに寒くないんだね――当たり前だけど。」
「北京は寒かったですか?」
「ウーン、寒いよりも乾燥がひどくてね。リップクリームをあわてて買ったよ。」
「あのっ…!車はあっちです。」
583幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/04(木) 00:52:00.97 ID:???
ぼくは数メートル先に停めてある白いレクサスを指して言った。――実家で親を説き伏せて借りてきたヤツ――
まあ、進藤さんのようにやたら高そうなBMWのスポーツタイプってわけにはいかないけど、レクサスならまあまあかな。
トランクを開けてキャリーバッグを入れ、助手席に先生が座ったのを見計らってエンジンをかける。
「なんだか…いつも右側から入ってるから、間違えそうになった」
先生がそう言って笑った。――そうか、進藤さんのZ4って左ハンドルだもんなあ。ぼくは注意深くアクセルを踏んで、
何度か空港内のあちこちを回って高速に出た。
車内でぼくと先生は言葉少なにじっと押し黙っていたけど、不意に先生が口を開き始めた。
「非公式戦扱いとはいっても、地元のメディアはいっぱい押しかけてくるし――その中で優勝しちゃうし――あぁ、
ボクも頑張らないとな。」
先生は三回戦までコマをすすめたものの、地元の新鋭を相手にさんざん手こずり、それが尾を引いたのか、
その直後の一局で高永夏に一目半負けしてしまっていた。
「中国の若い選手とは打ちづらそうでしたね。」
「うん――今のところ、彼は最高勝率を上げてる。まだ19歳だって。正直言って、陸力や趙石よりはるかに手強い
印象だったな。」
「進藤さんは――。」
「うん。周りは彼が優勝するとは思ってなかったんじゃないかな。そんな反応だった。実力的にはボクだって進藤
だって可能性はあったんだけどね。」
「関西棋院の社さんは一緒じゃなかったんですか?」
「ああ――彼、大阪だろう?北京の空港で別々の便だよ。彼とも久しぶりに会って色々な話をしたんだけど…
楽しかったな。」
「――そうですか。」
ぼくは何か嫉妬のようなものを感じた。「嫉妬」じゃない、「嫉妬のようなモヤモヤ」だ。やっぱり先生にはぼくなんかが
立ち入ることのできない「領域」があって、その一つはやっぱり…社さんとか進藤さんとかのいる世界で――なぜか、
脳裏にどこかのホテルのベッドで抱き合ったままキスをする進藤さんと先生の姿がよぎった。
先生がショルダーバッグの中をガサゴソして、舌うちをした。
「あー、リップクリーム、進藤に貸しっぱなしだ…。」
「は…?リップ…ですか?」
ぼくはますますドキドキして、あやうく浜崎橋のジャンクションを通り過ぎてしまうところだった。
「うん――彼、空港でホテルにリップ忘れたから貸せって言ってきて…。返してもらうの忘れた」
――なあんだ。
ぼくは少しほっとしたけど、――それにしても、そんなもの、社さんに借りてもよさそうじゃないか。
…というか空港で買ったって知れてるじゃないか。なんだって先生のを借りるんだろう。
――ワザとじゃないのか…?
ぼくは進藤さんと何があったのかって問い詰めたかった。だって、一週間近くも一緒にいたんだ。何かあっても不思議
じゃない――。それに、以前、先生の家で見たときとは違い、いやに親しげに笑い合う二人を見て、何もなかったという
ほうが信じられない。

先生の自宅へ着くと、ぼくはたまらなくなって玄関で先生にキスをした。先生はちょっとよろけたけど、ぼくの肩に手を
まわしてキスにこたえてくれた。
「センセ…会いたかった…。」
「そう…。ボクも岡くんに会いたかったよ。」
でも、先生はあっさりぼくを手放すと靴を脱いでキャリーケースを持ちあげ、バスルームへと向かった。
しばらくして、洗濯機の音と、シャワーの音が聞こえてきた。
――やっぱり…進藤さんとよりを戻したに違いない。
ぼくは唇を噛んで、バスルームの前でぼんやり立ちつくした。
カタンとバスルームのドアが開いて、先生の細い腕が何かをさぐるようにさまよった。
「あー…ゴメン、岡くん、バスタオル取って。出すの忘れてた。」
584幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/04(木) 00:54:44.30 ID:???
ぼくはバスルームの脇にあるヒラキを開け、クリーム色のバスタオルを取りだした。
でも…ぼくはそれを目の前の脱衣カゴに放り投げると、ものすごい勢いで服を脱ぎ、バスルーム
の隙間から入り込んだ。
「あ…。」
髪から水をポタポタ垂らしたままの裸の先生がポカンと口を開けてた。
ぼくはシャワーを思いっきり出して、その下で先生に抱きつき、まるでゴーカンするかのように淡い
色の唇を吸った。
「ちょ、ちょっと…待てよ…。」
「センセイ…進藤さんとヤッたんでしょう?」
「え…?」
「だって、前はあんなじゃなかったでしょ…先生、北京で進藤さんに抱かれたんでしょ?どんな風に
抱かれたんですか…?ぼくにしてるみたいにフェラもした?」
「何を言うかと思えば…」
先生はクスッと笑ったけど、眼はちっとも笑ってなくて――きっと図星なんだって思った。
「それとも、先生が進藤さんを抱いたのかな。ねえ、どっちなんですか?」
「どっちでもないよ。――キミ、誤解してるみたいだから言うけど…進藤とは何もなかったよ。」
「……。」
ぼくは片手でボディソープを手に取ると、その手で先生のアソコをきゅっと握りしめた。
「な…!」
先生はぼくの肩をつかんで抵抗してたけど、ぼくはバスルームの壁に押し付け、もう勃起しきっ
ちゃってるぼくのモノを先生の手に握らせた。
「もう先生と十日もしてないし…。先生があっちにいる間、毎日毎日、先生で抜いてた…。」
先生は冷たい眼をチラとぼくに向けたけど、諦めたように目を伏せて、ぼくのアソコを手でしてくれた。
その長い睫毛が妙に色っぽくて――それに、さっきから脳裏にずーっとずーっと進藤さんに抱かれて
いる先生がいて…ぼくは歯止めがきかなくなってた…と思う。
ぼくは先生の手を取ると、ぐいっと引っ張って後ろ向きに壁に押し付けた。
「な、何するつも…り…?」
ぼくは答えずに、先生の髪をかきあげて、形のいい耳に舌を突っ込んでた。先生がひぁっと声を上げ
てのけ反った。手を前にまわして、半分持ちあがってるアソコを撫で上げる。
「ね…岡くん…やるならベッドへ行こうよ…」
先生の声が喘ぎまじりに弱弱しくなってきて、ぼくはそれにひどくそそられてた。先生が言ってる進藤さん
と何もなかったってこと――それは嘘じゃないんだろうけど…でも…。
ボディソープをもう一回、出して、先生のお尻の間に指をもぐりこませた。
「痛ッ…!」
そこは硬くて、小指一本すら入らないような感じだったけど、それがなんとなく癪にさわった。
「でも、進藤さんのアレなら受け入れちゃうんでしょ?」
「だ、だから…進藤とは何もなかったって…。」
「進藤さん、言ってた。先生といると体力奪われるって――先生、抱かれるとそんなにインランになっちゃうんだ…?」
「ばっ…バカなことを…」
「ぼくに抱かれるのじゃ…年下じゃダメですか?たかが三段のペーペーじゃ燃えない?」
ぼくは先生の細い腰を抱えると、ボディーソープを落すようにシャワーのお湯をかけ、膝をついて、小さな
お尻を両手で広げた。真っ白なお尻の中央に、少しベージュがかったヒダヒダが見えて、ぼくはそこに舌を当
てていやらしく舐めまわした。
585幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/04(木) 00:57:33.51 ID:???
「は…んんッ…!ちょっと…やめ…」
先生の真っ白で細い身体がのけ反った。
「センセイ…気持ちイイ?」
「う…ン…。ね、ちゃんと準備するから…ベッドで待ってて…」
「本当…?」
「嘘なんかつきやしない…よ…ね、お願いだから。」
ぼくはついに屈服した先生を目の前にして、すごく興奮してた。渋々そうに手を離し、バスルーム
を出ると、身体を拭き、もう一枚、ふかふかのバスタオルを脱衣カゴに出してあげた。
クリーム色のバスタオルを身体にまきつけて大股でベッドへ向かい、ゴロンと横になる。
先生はでも、なかなか戻って来なくて、ぼくはちょっと焦れてきた。
やっと浴衣――ちょうど、どっかの高級旅館にあるようなやつ――で出てきた先生を見ながら、
ぼくは大胆になっていた。
「遅かったじゃないですか。――待ちくたびれた。」
「ゴメン。」
先生はベッドに座ると、浴衣の帯に手をかけた。縮緬の三尺帯がほどけたところで、ぼくは先生
の両手を掴み、ベッドの上に押し倒した。
「どう…したんだ…?岡くん…。」
ほどけた三尺帯を抜き取り、頭の上で手首を交差させると、やわらかそうな縮緬帯をぎゅっと引き
絞った。先生が息を呑んだのがわかった。
――手順を間違えたかな…。まず、浴衣を脱がせてから縛らなきゃ…。
そう思ったけど、そんなのあとで何とでもなりそうな気がした。
細い縦縞の浴衣の両端を掴んで大きく広げると、いつか見た時と同じ、先生のロリっぽいカラダ
があった。脚の間にわずかな隙間ができていて、ぼくは膝頭の間に人差し指と中指を合わせて
入れた。すうっと上に向かって撫であげると、先生の身体がヒクンと震え、ぼくの指を軽く挟んだ。
ぼくはそれをこじ開けるように、舌先でちらちら隙間を撫で上げていった。
「ん…ッ…!」
脚の力がゆるみ、ぼくは膝頭を掴んで、左右に大きく広げた。ほっそりとして中性的な身体と、それ
に不釣り合いなモノ…。
内腿がまぶしいほど白くて、脚の付け根から少しくぼんでいるところに唇を当てると、先生が息を短く
吐きながら喘いだ。
「センセイっていつもは清純そうでカッコイイのに、こうされると感じちゃうんだ…ヤラシイ…。」
「ン…。」
ぼくは膝の裏を掴んで、きれいな脚を思いっきり持ちあげた。
「あ…はぁンッ…!」
いわゆる、M字開脚…。すごく、イヤラシイ。
アソコの部分がもう丸見えで、プルッとしたタマなんてすっごい美味しそうで、しかもそのちょっと下に
あるヒダヒダの口が濡れて光っていて、ぼくはのしかかりながら、やけにデカいアソコからヒダヒダまで、
夢中で舐めまわしてた。
先生は時々呻きながら息を詰めてたけど、さすがにヒダヒダを舌でつつきまわしてたら、ものすごい
色っぽい声を上げてて、ぼくはしてやったりって気分になってた。
どうやら、先生はそこにローションを仕込んできたみたいで、微かに人工的な香りがした。人差し指と
中指を合わせて潜り込ませると、先生は声にならない悲鳴をあげた。
「センセイ…もう、限界…!入れていい?」
586幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/04(木) 01:04:37.40 ID:???
ぼくはどうしようもなく勃ってるモノをソコに押し当てて身体を揺すった。
「ダ…ダメだよ…もうちょっと馴らしてからでないと…」
「――昨日とか、進藤さんにハメてもらったんじゃないんですか?」
「だから――。」
そう言いかけた先生にぼくは体重をかけた。ズルッと先端が先生の中に入った。
「い…痛いよ…!待って…お願い…!」
先生がジタバタと暴れて、ぼくのモノが外れた。切れ長のきれいな眼のはじにうっすらと涙が溜
まっていた。
「馴らせばいいんですよね…?」
「ん…そこの引き出しの中に…ローションがあるだろう?」
ぼくは頷いて、ベッド脇にある小さな引き出しつきのテーブルから焦げ茶色のプラスチックボトル
を出した。フタをあけて手に取ると、ゼリー状のものがドロンと出てきた。ちょっと薬品くさい。
のしかかりっぱなしだと面倒くさそうなので、三尺帯を一旦、解いてあげて、肩にひっかかってた
浴衣を剥がした。
先生は何も言わず、うつ伏せになると、肘をついて四つん這いになった。その姿が凄くいやらしくて、
ぼくは一旦萎えかけたムスコが勢力を取り戻していくのを感じながら、ちっちゃいお尻の間に
せっせとローションを塗り込んだ。ヒダヒダをちょっと撫でてから、指を一本ずつ入れてみた。
思ったよりもソコはきつくて、先生がぼくに入った時もこうだったんだろうかと思った。
先生がぼくに入ってきた時は――ものすごく時間かけてヒダヒダのあたりを揉んでくれたり、舌で感
じさせたりしてくれたのを思い出した――それに比べたら、ぼくは残酷極まりないことをやっている
――先生が死ぬほど好きなのに――たとえ、振り向いてくれなくてもいいって思ってたのに――
進藤さんへの当てつけの道具にされていることすら嬉しくてたまらなかったのに。

どこで間違っちゃったんだろう、って思った。
こんなひどいことをしておいて、明日からどうやって先生と顔を合わせるんだろう。
でも、先生は何事もなかったような顔をして、やわらかく笑って、「おはよう」とか言うんだ。

ぼくは胸いっぱいにチクチクと罪悪感を感じながら――でも、下半身の欲求だけは止まんなく
なってて、後ろから先生を犯してた。
先生の中は暖かくて、ものすごくキツかった。
先生は息を詰めてた。ときどき、背中に鳥肌が立って、ぐっと呻きが漏れた。
気持ちイイ――けど、心が痛くて、冷たかった。
ぼくはせめて中出しだけは避けようと頑張り、ギリギリのところで引いて、先生のきれいな背中に
出し、それから、ティッシュで丁寧に拭き取った。
先生は動けなくなっていた。うつ伏せのまま枕に顔を埋めている姿を見て、自分のした事の重大
さにやっと気付いた。
「先生…ゴメンナサイ…。」
なんかじわあっと涙出てきた。
「痛かったですか…痛かったですよね…?ゴメンナサイ…。」
もう先生に触れることすら許されない汚らわしい存在な気がして、ぼくは先生の横で正座したまま
ひたすら謝ってた。
不意に、先生が顔だけ横に向けて、ぼくを見上げた。血の気が引いていて青白い顔は王座戦第一局
のときみたいだった。
「先生…ゴメンナサイ…。」
「いや…そんなに謝らなくても…。」
「だって…。」
「…ボクの方こそ、申し訳なかったって思ってる…。」
「え…!?」
587幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/04(木) 01:12:48.30 ID:???
先生は難儀そうに、くるりと仰向けになると、宙を見つめた。
「――進藤とは、本当に何もなかったんだよ…。まあ…いくら喧嘩しても別れても彼は生涯の
ライバルだし…いつまでも口も聞かないでいがみ合ってるわけにもいかないし…それに、社も
いたしね。周りに変に勘繰られても嫌だし…。」
そりゃ、そうだ。――いくらガキみたいな喧嘩してても、やっぱり仕事は仕事と割り切らなきゃい
けないのなんて当たり前だ。
「昨日は三人で遅くまで飲んでた。――色々な話をしたよ。でも、何もなかった。」
「…そうですよね。」
ぼくは何かトンチンカンな受け答えをしていた。先生はフゥと息をつくと、まぶしそうに目を細めた。
「でも――何かあってもよかったな…。」
「……!」
やっぱり、そうなんだ。
いくら喧嘩しても、何しても、先生ってやっぱり進藤さんが好きなんだ――ぼくが先生を想うよりずっと
――やりなおしたいって思ってるんだ。
「――キミには済まないことをしたって思ってるよ…本当に。進藤への当てつけにしようなんて思って
はいなかったし、本気で可愛いと思ったけど…。でも…。」

ああ、先生。もうこれ以上言わないで。――ぼくはたとえ利用されたとしても、先生と愛し合えて
幸せです。それに、先生にやさしくされて嬉しかった――。

でも、たった一カ月に満たない間でも、ぼくは一生忘れないと思う。だって、初恋の人とエッチでき
るなんてすごくラッキーだし。
それに、最高峰にいる人をたとえ短い間でも独占できたなんて…。うわ、ぼくってポジティブ思考
すぎんのかな。

追伸:

「それで…これからどうするんですか、先生?」
「ウーン…それなんだけど…進藤はなんだか憑き物が落ちたみたいにスッキリしてて…それが癪に
障るんだよ。やっぱりボクといないほうが楽なのかな。」
「憑き物…ですか…。」
「うん…あ!憑き物っていえば…ここの家、――出るんだよね。」
「は?」
「ウーン…。番町皿屋敷の話は知ってるよね?アレ、このへんらしいんだ。もしかしたら、このマンション
かも…。」
「うわあ…!先生、やめてくださいよ。」
「いや…単にボクが精神的におかしくなってるだけかもしれないんだけど…第一局の後ぐらいから、
真っ白い着物着た髪の長い女の人が時々…。」
「うわあああああああー!や、やめてくださいってば!それ…お菊さんじゃ…。」
「うーん…なんか違う気がする…男色の果てに彼氏を寝とられた女性の霊なのかな、アレ。」
塔矢先生はこともなげに言うと眼を閉じた。
「岡くんとした後とか、一瞬、見えたりするし。なんとなくだけど…今夜あたり、また出ると思うから…岡くん、
そろそろ帰ったほうがいいかもね。――見たいなら別だけど。」
――こうして、ぼくは急いで家へ帰り、それから…泣いた。眼が溶けるんじゃないかってぐらい、泣いた。

Chapter Dazed 4 end
588名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 02:05:22.60 ID:???
起きててよかった
続ききてたーーー
古瀬村がデスク!!これに驚愕してしまった…w
時が流れるのは早いのう
大丈夫なんかとちょっと心配だw
岡に対しては若先生もアレだな本気じゃない分ずいぶん優しいというか
寛容というか、正直いついつもの激しい若先生が顔を出すのかとドキドキしてしまったw
幽霊ってもしかしてもしかするのだろうか
それとも?
こともなげに言う若先生は霊感持ちなのかな
なにやらまたストーリーが新しい局面を迎えそうでwktkしてるおー
589幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/04(木) 03:35:15.60 ID:???
>>588
588タン、晩上好!=( ノ゚Д゚)コンバンハ
俺的な解釈では、若ってヒカルたんと勝負時以外では基本的に温厚というか、
物静かな優等生タイプだと思うのだが。
そーゆー若を振りまわしているヒカルたん(;´Д`)ハァハァ 
北斗杯予選前に碁会所で若といる時に、制服の前ボタンを開けているヒカルたん(;´Д`)ハァハァ
こうして若を色香で惑わし、トドメは「もう来ねーよ」宣言です。その時の若の表情ときたらもうw 
ヒカルたん「ククッ・・・塔矢のヤツ、ショック受けてやがんの。アイツって意外とチョロい( ̄ー ̄)ニヤリ
やっぱり押したり引いたりが大切だよな」 盤上では若に勝てなくても盤外では圧勝のヒカルたん。
こうして若はただのメイツと化し、大将の座を奪われても文句言わない子になってしまいますた。
というのが俺の最近のウルトラ解釈だったりするw 
590名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 13:45:12.47 ID:???
>>589
灼熱たんグッダイ!
確かに若先生て基本温厚(特に家庭内)でヒカルたんと碁に関わることだけ
目の色変わって容赦ないお人だ罠ー
さんざん誘惑して「もうコネーヨ!!」宣言するヒカルたんは天性の小悪魔だな(;´Д`)ハァハァ
ヤッスイーロから電話かかってきて合宿の約束しちゃったエヘみたいなヒカルたんに
血相変えて、「じゃワシんちで合宿じゃい!!ヤシロもまとめてワシんちに隔離じゃ(゚Д゚)ゴルァ!!」
って嫉妬のあまり決断にものの一秒もかかってなかったとことかもすごいよなー
若先生を翻弄しまくるヒカルたんて原作でもデフォなのが素晴らしいとこだなと改めて
思ってるお(;´Д`)ハァハァ
591名無しさん@ピンキー:2011/08/05(金) 18:25:45.58 ID:???
灼熱たんいつも乙です!
毎度毎度、俺のメイツ魂は揺さぶられっぱなしMAXだぜ(;´Д`)ハァハァ
俺も乱交に加わりたいぜ(;´Д`)ハァハァ
そんでもって、ヒカルたんのかわゆい乳首をナメナメちゅぱちゅぱコロコロかみかみして
「乳首だけでイクまで後ろも前もおあずけだよ」って責めまくりたいぜ(;´Д`)ハァハァ

そういや、若゛のところに出た幽霊って…wktkするじゃまいか…
592幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/06(土) 02:09:17.62 ID:???
Chapter Confused 4
11月も半ば――王座戦の第三局目が終わり、ヒカルは四目半差で勝ち星をあげた。俺はその速報に
ほっと胸を撫で下ろした。自分のことでもないのに背筋がピリピリと痛み、手にはじっとりと汗をかいていた。
ヒカルから電話があったのは第三局目が終わった直後のことで、俺は加賀の会社から自分のオフィスへと
黄色いポプラの落ち葉を踏みしめながら向かっているところだった。
「今さ、特急の中なんだ。――たぶん、あと一時間ちょっとで東京に戻れると思うんだけど…。」
「なんだ、温泉旅館でゆっくり寛いで来るんじゃないのか?」
俺はのんびりとそう言ったが、ヒカルはそれに応えることなく、つっけんどんに言った。
「今夜、会える?」
ヒカルと会うのは久しぶりだった。――というよりも意外だった。
「別に予定はないからいいが…。」
「じゃ、オレんち来てよ。…じゃ!」
彼はそう言ってさっさと電話を切ってしまった。俺はツーッツーッと虚しい受信音を手に、あっけにとられて
椅子にもたれかかった。
ヒカルは暴君だ。
だが、あっさりとその甘い表情にほだされて言いなりになってしまう。それどころか、俺は心底喜び、もっと惑
わされたいとさえ思った。タチが悪いことこの上ない。
考えてみればその暴君ぶりの最大の被害者は塔矢で、ヒカルに会わなければ、彼もプロ棋士になったにし
てももっと平凡な――今頃は若手中堅におさまっていたのやもしれないし、下手をすればプロ棋士にすらな
らなかったかもしれない。
それを全てひっくり返し、彼の人生までも狂わせたといってもいいのは――進藤ヒカルという不思議で魅力的
な暴君だったのだ。
天才の名をほしいままにした塔矢ですらさんざん振りまわされてきたわけで、俺なぞは言うに及ばずだ。
ひどく事務的かつストレートに自宅に呼ばれ――つまり、それはセックスを意味するわけだが――普通なら
その扱いに耐えかねるところが、俺はバカみたいに尻尾を振って喜んでいる。
隅田川から時折、冷たい風が吹き付ける中、俺はひさかたぶりにベージュ色の扉の前でベルを押していた。
インタフォンにヒカルが出て、そっけなく俺に言った。
「ドア、開いてるから入って。」
なんと――俺はヒカルの領域に勝手にズカズカ入れるほどに昇格したのだろうか?――いや、おそらく違う。
俺は単に迎えられない存在に成り下がっただけだ――嫌な予感がした。
このドアの向こうにはすでに「先客」がいて、すでに開始しているのかもしれない。
俺はフッと息を吐き、そろそろとドアを開けた。細長い廊下の先に中近東風のラグを敷き詰めた大きなリヴィング
があるはずだ。
それにしても、あれほど俺を入れたがらなかった自宅にいきなり誘うとはどういうことなんだろう。単に時の経過
とともに塔矢の記憶が薄れていったからだろうか。
593幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/06(土) 02:11:24.81 ID:???
リヴィングに足を踏み入れると、シルクの絨毯の上、大小さまざまのクッションに埋もれるようにして裸の
ヒカルが転がっていた。
背の低い螺鈿細工のテーブルはカーテンのかかった窓際のほうに押しやられていた。
「やあ、岸本くん。」
俺は唇をぎゅっと噛みしめた。
――やはり、そうだったか。
鋭い眼をした彼は小さい注射器のようなシリンダー管を分解すると、傍らのゴミ箱に投げ入れた――俺は
投げ入れられたゴミ箱を凝視した。
「おいおい、そんなおっかない顔すんなよ。ヘロインとかLSD入れてるわけじゃねえぞ。」
「じゃあ何だ?」
「んー、いわゆる合法ドラッグとか脱法ドラッグってヤツかな。それを水で溶いてケツから入れただけだ。
直腸からのほうが量も少なくて済むし、すぐ効くからな。皮下注射なんて怖くてできるか。」
結局、同じことじゃないか。俺は拳をぐっと握り締めてヤツを睨みつけた。
「で…。何を入れたんだ?」
「最近出回りだした新しいヤツさ。入れて10分もしないうちに淫乱なネコになるやつ。」
彼はさらりとそう言うと、クッションに埋もれたヒカルに軽くキスした。
「前回はスゴかったよなあ?コレ、ブチこんで5人に代わる代わる可愛がってもらったもんな。」
「5人?どこでの話だ。」
「そういう店に連れていってさ。勿論、素性はいいクラブだぜ。――ヒカルはカワイイしイイ身体してるからな。
あっという間に群がってきやがった。で、それをどうにかこうにかさばいて5人。」
「5人全員とヤッたのか?」
俺は相当、険しい表情になっていたと思う。口の中に唾液がたまり、足元がグラグラと震えた。その震えをごま
かすために、俺は床に座り込むと煙草に火をつけた。
「ああ、ハメまくりのしゃぶりまくりだったよ。このブツだけどな、性感が上がるだけじゃなくて、理性の垣根が
低くなる感じなんだよな。――だからもう…フフフ…棋聖サマもエロいコトを叫びながらハメまくりだ。」
俺はコイツを思い切りぶん殴ってやりたい衝動に駆られた。だが、彼はヒカルを抱きかかえるようにして耳元で囁いた。
「今日はお気に入りの岸本くんがいるぜ――よかったな。ぶっといの入れてもらえるぞ。」
「ん…。」
ヒカルは俺のほうを潤んだ目で見上げていたが、彼が脇腹を撫で上げると、唇を噛んで震えた。
「熱い…。」
「じゃ、オレはゆっくりシャワーしてスタンバってくるかな。」
俺はリヴィングのドアが閉まるやいなや、膝立ちになってラグの上をすすみ、クッションに埋もれる身体を抱き起こした。
「ヒカル…?キミは…」
スーツの腕をぎゅっと掴まれ、苦しく喘ぐ呼吸が胸元にかかった。
見上げた瞳があまりに切ない光に満ちていて、思わず俺はその唇に口づけてしまった。ヒカルの舌が俺の唇を割って
侵入し、激しい勢いで俺の舌を吸い上げる。
594幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/06(土) 02:13:35.67 ID:???
両腕が俺の首にまわされてぐいと引っ張られ、俺は前のめりにヒカルもろとも床に倒れ込んだ。
起きあがろうにも、絡んだ腕と、太腿に巻き付いた脚の力が強くて、俺は身動きが取れなくなっていた。
その状態で、ヒカルの右手が俺の股間をスーツの上から擦り始めた。
「…やめろ、ヒカル…。」
俺は必死に逃れようともがいたが、首をロックされた上に両腿に脚が絡んではどうすることもできない。
ベルトが外され、ジッパーを下ろされた。
「岸本さん…」
「やめろッ!」
下着がずらされてやけに熱を帯びた手で扱かれ、俺は喘いでいた。
こんな状況でセックスするなど、考えてもみなかった――完全にブッ壊れている――。
「ヒカル…やめ…ろ…ンンッ…」
どうにかしてこの狂った生き物を正気に戻さなければいけないと思いつつ、俺はいままでにないぐらい興奮
していた。ヒカルの指がねっとりと先端を撫で上げ、絶妙な力加減で俺をしごきあげる。
抵抗ができなくなった俺をラグの上に仰向けに押し倒し、ヒカルがのしかかってきた。あっという間に俺のモノ
が音を立てて口に含まれ、俺の目の前にきつく立ちあがったモノが差し出された。そこはきれいに毛が剃ら
れ――もともとあまり濃いほうではないにしても子供のようにつるんとしていた。
俺はいけないと思いつつ、興奮を抑えきれずに先端を口に含み、舌先で転がしながら、無防備につるんと姿
をさらけ出した睾丸を撫でまわした。
「ああンッ…!気持ちいいッ!」
ヒカルの背がのけ反るのがちらと見えた。俺が少し攻撃の手をゆるめると再びヒカルが俺を吸い上げる音が
して、いつもより執拗なディープスロートが襲ってきた。このままではすぐに達してしまう。
俺はあわててそこから身体をはずし、やっとのことで起きあがると、ゆっくり服を脱ぎ始めた。
「あ…ん…岸本さん…早く…欲しい…」
焦点の合わない熱っぽい眼が俺をとらえていた。ほの紅く染まった身体をくねらせ、立て膝になった長い脚を
大きく開いたまま、右手が激しく上下していた。
ギョッとした。ヒカルが自分でするのを見るのは初めてではない。――が、今のヒカルはといえば、シルクの
絨毯の上で悶えながら見せつけるように、誘うように激しい自慰をしていて、かつてのようにためらいながら
震える姿とは程遠かった。
俺は服を脱ぎ棄てて全裸になると、いやらしくピンと尖った乳首を撫で上げた。
「はぁッ…!」
ヒカルの身体がビクンと鋭く震え、噴き出すように白濁した液体が腹に飛び散った。――クスリの力とは怖ろしい。
ほんのわずかな刺激でも射精させてしまうらしい。
「アッアッアッ…ん…まだ…」
達したあとでありながら、そこはまだピンと張ったままで、ヒカルは左手を精液まみれにしながら擦り続けていた。
俺はなかばいたたまれなくなって、ヒカルの両手首を掴んで、屹立したモノを吸い上げていた。
「イイッ…!あん、いいッ…もっと吸ってッ!」
俺は完全に動転しながら、しかし黒い興奮がこみ上げてくるのを覚えた。
一体、ヒカルは何度こんな風に狂った姿を晒しながら抱かれたのだろう。だが、それを止めようにも無理な話だった。
595幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/06(土) 02:15:37.33 ID:???
せめてできることといったら、出すものがなくなるか薬物が切れるまでやるしかない。
――いったい、どうしてここまで暴走してしまったのだろう。
ふと、中国での棋戦で並いる強豪をはねのけて勝利したことを思い出した。
全部の棋譜を見たわけではない。だが、優勝戦、高永夏との一戦は神がかり的とも言えた。
それだけではない。暗い森での一件以来、ヒカルはそれまでの不調が嘘のように上り調子できている。
王座戦の一局目はらしからぬ敗北を喫したものの、その後は少なからぬ差をつけて塔矢に勝利して
いるし、タイトなスケジュールを縫っての国際棋戦では周囲の予想を裏切る勝利を手にしている。
――悪魔に魂を売ったのか。
「はぁぁン…後ろもして!」
俺は言われるままに膝を抱え上げ、ひくついているところを舌先で突いた。
ずいぶん痩せた気がする。表面上はわからなかったが、わずかにあばら骨が浮き出ていて、尻も少し
小さくなっていた。
ひょっとして…俺と会っていない間、ヒカルは彼に毎晩のように激しく抱かれていたのだろうか。
ふと、身体を起こすと、いつの間にかヒカルの脇で怒張したモノを咥えさせる彼の姿が目に入った。
「今日は岸本くんと二人で失神するまでハメてやるからな。」
細い髪を撫で上げる手にさえ反応して、象牙色の肌が震えた。彼は俺をちらりと見てニヤッと笑った。
「ヒカルってさ、いくらハメまくっても、ちっとも緩まないんだよな。まったく、タチ殺しだよ。」
俺は物凄い勢いで怒りのゲージがあがっていくのを感じた。
「フェラも上等だ――ほら、イクぞ。全部飲めよ。」
彼が喘ぎながら腰を打ちつけると、ヒカルが喉の奥でヒクッと呻いた。
ヒカルの身体から彼が離れ、俺は細くなってしまった身体を抱き上げ、力いっぱい締めつけるようにして
抱え込んだ。
「い…痛ッ…」
ヒカルが咳き込みながら、小さく呟いた。
「おい。」
俺は細い髪の間に顔をうずめた。声がなぜか震えていた。
「クスリを抜く方法はないのか?」
「なんだよ、悪酔いしちゃったのか?そんな風には見えないがな。」
「――抜く方法を教えろと言ってるんだ。」
俺の剣幕に気押されたのか、彼はシャツを拾い上げて面倒くさそうにそれを羽織り、クッと笑いを洩らした。
「なんだよ。エロいヒカルとハメまくれていいだろうって呼んでやったのに――。ま、ヒカルからご指名も
あったしな。」
コイツがいちいちヒカルの名を口にするたびに俺は焼けつくような怒りを感じていた。
俺がもう一度、睨みつけると、彼は面倒くさそうに溜息をついて立ち上がり、傍らにあった鞄の中からシート
に入った錠剤を投げてよこした。
「それを一錠、飲ませれば感覚はかなり戻るぜ。――ま、軽い抗ウツ剤みたいなもんだけどな。たぶん、
舌下に入れたほうが効きは早い。」
596幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM :2011/08/06(土) 02:17:46.97 ID:???
俺は片手でシートから錠剤を出すと、ヒカルの口をこじあけて舌と口腔の間にそれを突っ込んだ。
ヒカルは俺の顔を見上げたが、そのままおとなしく口を閉じた。
「――ったく、興ざめもいいところだ。」
「出て行け。」
ヤツはギラリと鋭く俺を見たが、すぐ嘲笑するような笑いを浮かべて立ち上がった。
「それとも、そこのベランダからキサマを突き落としてやろうか。運がよければ隅田川で泳げる。」
「フン――。言われなくても出て行くから安心しろ。」
俺はじっと目を閉じたまま、ヒカルを抱きかかえていた。顎のあたりからポタポタと液体が落ちる。
俺はどうやら泣いているらしかった。
「言っておくが、誘って来たのはそこの淫乱なガキだぜ。――いいか、そのガキはオマエの手にはあまる
な。オレでなくてもどっかでまた咥えこんでくるぞ。彼氏もご苦労なこった。」
フローリングの床を乱暴に踏み鳴らす音が遠ざかっていった。
遠くで、ドアが閉められる気配が感じられ、あたりは静寂を取り戻しつつあった。
「苦しい…」
かすかな声が響いて、俺はやっと腕をゆるめた。
「大丈夫か?」
「うん。」
「ダメだろ。」
「……。」
「ココはキミと塔矢の領域なんだぞ。わかってるのか?」
ヒカルはフゥと溜息をついたが、何も答えなかった。
「身体壊して、塔矢と打てなくなったらどうするんだ?監督不行き届きで俺が塔矢に責められるんだぞ。」
俺はたぶん、わけのわからないことを言っていたと思う。だが、そんなことはおかまいなしに、ヒカルの力
が抜け、気がつくと大きな眼が半開きになっていた。
「ゴメン、岸本さん…眠い。」
俺はあわてて飲ませた錠剤のシートをめくった。そういえば、俺もマネージャーになりたての頃に時々お世
話になった抗ウツ剤だった。副作用で異様に眠くなるものだ。
俺はヒカルの身体をひきずるようにして正方形のベッドまで行き、上掛けをめくって生白い身体をもぐりこま
せた。
――やはり、痩せた。
それに、あちこち、赤いアザやら細かい擦り傷がついていて、いったい何をされたのかと思うと胸が苦しくなってきた。

俺はシャツ一枚をひっかけて洗面台へ行くと丁寧に顔を洗い、リヴィングに戻ってスーツを着直した。
シルクの絨毯に転がったクッションを拾い上げ、それを元通りに整えた。
煙草を吸った。
ふと、もう一本に火をつけてから、カップボードを開けてみた。
写真立てが伏せられていて、俺はそれを立てかけなおしてやった。
俺は写真の中の塔矢とヒカルをためすすがめつ見比べ、それからベッドの上で寝息を立てているヒカルを見詰めた。
もう一本、煙草に火をつけてから、上着のポケットをさぐり携帯を出した。
買ったばかりのアイフォンで、まだ使いこなせていないが、電話帳だけはすぐに出せる。
俺はぐるぐると電話帳を眺め、それから発信ボタンを押した。
コール音がツーッと長く響き、俺は柄にもなくドキドキしていた。

Chapter Confused 4 End

幻惑されて(一応、完了)
597名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 02:39:55.57 ID:???
ヒカルたんヒカルたんヒカルたーーーーーーーーーーーん!!
ダメだダメだクスリはダメだよおおおおおおおおおおお((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
あの(仮名)の秘書野郎、お前何やってんだ…
ヒカルたんを気持ちよくさせてやるのは結構だけどそういうのはダメだろうがっ
プライドねーのかよチクショウあー許せん!
薫ちゃんが踏みとどまってくれてよかった…マジで隅田川突き落としコースでも良かったけど
しかし
ヒカルたんキミの魂はどこに向かってるんだい…(´Д⊂グスン

いつもは(;´Д`)ハァハァ ばかりのオレだけどやっぱりヒカルたん好きだから
淫乱でも小悪魔でもブラックヒカルたんでも幸せでいてほしいのう…
オレはキミの笑顔見れるだけで幸せなんだよ!って改めて思った
ここは薫ちゃんが大活躍なのかな、期待してっぞ(゚Д゚)ゴルァ!!
若先生も早くヒカルたんの異変に気づけーーーーーー

灼熱たん乙ですた!
二部「幻惑されて」も疾走感あってあっという間だったね
こっちは読ませてもらうばかりで本当いつも楽しみにしてるけど感謝してるよー!
598名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 07:30:48.21 ID:???
灼熱たん乙!
パイパンヒカルたんハァハ…ブワッ(´;ω;`)
ヒカルたんはドーピングなぞせずとも充分に淫乱で可憐な天然小悪魔妖精たんやぞ!
あんなうんこ野郎隅田川に沈んでしまえよ…
こんなにも薫チャンを全力で応援したくなったのは初めてだぜ
599名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 08:00:28.66 ID:???
淫乱ネコキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
すっかりおサセだな(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
だがヒカルたん、もっと自分を大切にしないといけないよ
ヒカルたんの身はヒカルたんだけのものじゃない
俺も岸本と同じく泣きそうになったよヒカルたん
幸せになるんだよヒカルたん(俺と)
灼熱たん乙!毎度楽しませてもらってる
ありがとう
600名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 12:39:32.96 ID:???
>>599
ドサクサに紛れてヒカルたんと幸せになるなど・・・
── =≡∧_∧ =!!
── =≡( ・∀・)  ≡    ガッ     ∧_∧
─ =≡○_   ⊂)_=_  \ 从/-=≡ r(    )
── =≡ >   __ ノ ))<   >  -= 〉599 つ
─ =≡  ( / ≡    /VV\-=≡⊂ 、  ノ
── .=≡( ノ =≡    "  ,ヽ   -=  し'
 " ""        """  "  ,ヽ
       "", ,,, ,,  , ,, ,,,"_wノ|
""""     v,,, _,_,,, ,,/l ::::... |−−−−−−−−−
    ,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,/:: i−−−隅田川--------
,    ,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /::./ −−−−−−−−−−
601名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 18:22:05.20 ID:???
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
どの河川に沈められようが俺は蘇るよ
ヒカルたん、君のために
602名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 18:29:24.29 ID:???
>>601
よし、かつて日本一汚い川の栄冠に輝いた和歌川のヘドロの底に沈んでもらおう
なあに大丈夫、昔ほど臭くはないさ
ヒカルたんは俺が幸せにするから心配するな
603名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 19:11:52.76 ID:???
>>602
なんだよそこは…(;´Д`)
初めて聞いた。和歌山にある和歌川か
そんな県の名前が入ってる川が汚くていいのかよ恐ろしい

俺はヒカルたんという一級河川で溺れたいんだ(;´Д`)ハァハァ
604名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 20:39:36.50 ID:???
>>603
どんな川に沈んでも蘇ると言ったのは嘘かぁ!
ヒカルたんという一級河川なら俺も溺れたい(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
605幻惑されて ◆oZ3bEWlGdM
番外編
Chapter Dazed & Confused, come

俺がリヴィングのクッションの間でウトウトとしていると、ヒカルが起きてきた。
「う、気持ちワルイ…。」
ヒカルは薬の摂取で吐き気を催したらしい。俺は急いで身体を支えながら、トイレに放り込んだ。
しばらく中で嘔吐する音と苦しく喘ぐ声がしていた。
ヒカルがそこからフラリと出て、今度はおぼつかない足取りでバスルームへと向かった。
「おい、ちょっと待てよ。」
俺はあわててシャツを脱ぐと、一緒にバスルームへ入って行った。
「んー…なんかシンドイ…。岸本さん、洗って。」
こうして俺はスポンジを泡だてて、酔いが冷めた愛しい暴君の身体を丁寧に洗ってやった。その間にも、
ヒカルは何度か気持ち悪いを連発していた。
俺だって加賀と何度かこの手のクスリは試したことがある――バックラッシュだろう――薬が切れかけて
いるときに、それまでの異常なほど感じやすくなっていた身体が、反動で普段は気持ちのいいものが怖
ろしく気持ち悪く感じたりする状態だ。
風呂から出して、ベッドに放り込み、今度は台所の中を見回した。開きをアチコチ開けていたらティーパック
の入った箱が目に入った。
湯を沸かして二人用のポットで紅茶を入れる。マグカップに砂糖を多めに入れて紅茶を注ぎ、少し冷まして
からベッドへと向かった。
「ほら、紅茶。」
「んあ…?」
ヒカルは面倒くさそうにそれを受け取るとおとなしく飲み始めた。
「甘いのが、わかるか?」
「――え?…うん。」
五感を狂わせる薬物の判定法――だと俺は勝手に思っているのだが――薬が効いている間は脳天が割れ
るほど甘いものを口にしてもさっぱり甘さを感じない。切れてくるとその感覚が戻ってくる寸法だ。
「全部、飲めよ。」
飲みほしたマグカップにもう一杯、砂糖を大量に溶かしこんだ紅茶を入れて渡す。できるだけ水分を摂らせて
さっさと排出させるほうがいい。紅茶なら利尿作用もあるし…コーヒーでもいいんだが、なんとなく良くない気がした。
四杯目の紅茶を飲みかけたところで、ヒカルが俺を見上げてうめいた。
「ねー、まだ飲むの?…ってか、砂糖入れすぎじゃね?」
俺は少しほっとした。だいぶ五感が正常になってきたらしい。
「――最近、ちゃんと食ってるのか?」
「うーん…。どうだろ?食べてるつもりだけど…。」
「アイツと毎晩、あんなことやってたのか?」
「毎晩ってことはないよ。」