>>645 …私は他の皆みたいに華やかじゃありません。ま、眩しくなんて……。
(初めて言われた言葉に思わず動揺してしまい、また仄かに頬が染まるのを感じて)
(心臓が壊れるのではないかと思うほど鼓動を繰り返し、胸元を押さえ)
ふふ…お味噌に混ぜたり、天ぷらにしたりすると美味しいですよね。
皆で、おやすみの日に山に採りに行くのもいいかもしれません。
(お花見の他にもしたい事ができたと喜び、嬉しげに提案して)
……そう、できたらいいな……。
…えっ……、…?
(そんな世の中が来たらいいと思い描いてぼんやりとしていると)
(何かを言うより前に逞しい腕に抱き締められて目を見開き)
(伝わる暖かい気持ち、自分を想う感情が伝わってきて――思わず泣き出しそうになってしまう)
(それをぐっと堪えて唇を噛み、広い背中に控えめに腕を回して)
迷惑…なんて、そんな事…あるはずありません。
でも、でも違うんです。私…は、利劔様のお荷物になってしまうのは嫌なんです。
なのに、……こんなに…優しい気持ちを、寄せられては……私、何も言えなく…っ
(嬉しいのに、悲しくて切ない。案じ、想う気持ちばかりが伝わってきて)
(それを押し殺して他の人と添い遂げて下さいと言うのは、果たして正しい事なのだろうかと自分に甘くなってしまう)
(いけないと首を振っても、心を打ち消す事はできず)
…じゃあ、利劔様。ひとつだけ…お約束して下さい。
利劔様の意思でどうにもならなくなった時、その時は……私ではなく、他の方を選んで下さると。
(腕の中から相手の顔を見上げて囁き、眦だけにうっすらと涙を滲ませて笑みを浮かべ)
…そう、ですか…?お世辞でも嬉しいです。
男の方は、お酒の方が好きなのかと…思っていましたから。
私は…酔うんだと思います。お酒は眠くなってしまって……。
【ちょうど…くらいですね、大丈夫ですか?利劔様】
【はい、もちろんです。ただ、週末しかなかなか時間を取る事ができないのですが…】
【今週はとりあえず、土曜日の夜はまた時間が取れると思います】
【日にちの相談は伝言板でにして、そろそろお休み頂かないと…明日に差し障りが出てはいけません】