好きに使うスレ外伝8

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290遠坂 凛 ◆0Th2mzeSKE
>>289
(己がサーヴァントの謝罪の言葉に、一瞬驚いて瞬きする)
(こんな事で簡単に引いてくれるような相手ではない筈で、
だからこそいつも自分は口が過ぎてしまうのに――なのに)
……っ、……べ、別に何も……アンタが悪いとかどうなんて言ってないわよ。
そんな簡単に謝るなんて、アンタらしくないわ、よ――……?
(何度も繰り返してきた意地の張り合い。いきなり折れようとする相手の面に、
だがどこか悔しそうな――拗ねたような色を認めて口を閉じ)
あら、わたしは自分のサーヴァントがいきなり賢くなってて驚いたわ。
安心してくれたのはいいけど、簡単に白旗揚げちゃうなんて大人過ぎて
ちょっとつまらないじゃないの――――?
(緩む唇を努力して引き締めながら、皮肉に皮肉を返して見せると)
そんな顔して拗ねないの。気にしてくれるのはいつも感謝してるわよ、アーチャー。
(くすくすと喉を震わせて自分なりに謝った)

……まあ、それはそうね。
(彼の内心を知らぬまま、ここは素直に頷き。マフィンの軽い半切れを胃に収めると)
これなら簡単に済ませられるから、向こうではよく食べてたわ。
ええ、貴方の紅茶は既にお店で売れるレベルよ。
これって、結局はわたしが特したって事かしら………ただで鍛えて貰った訳だし。
(と、あくまでも勝ち気な思考で、ルヴィアが聞いたら怒りそうな事をのほほんと呟いた)
―――うっ。だ、だって………。
(生温かい彼の視線と表情から、「若い女の子が」という呆れを如実に感じてひるみ)
だって、別にクリスマスなんて綺礼に皮肉言われたり、
綾子に引きずり回されたりするだけでそんな特別な事なんて何も無いし、
だ、だからせめてこう――たまの散在っていうか、ストレスをぱーっと………、う、うう。
(更に生温かくなった気がする視線に、椅子の上でもじもじと身体を動かし)
何が何故なのよ………、だってアンタなら霊体化してワゴンの1番前に行けるじゃない。
それに大きいから、周りの女の人が皆驚いて避けてくれるし。効率がいいわ。
失敗なんてする訳ないでしょ、アンタがわたしの指示通りに動けば楽勝よ。
(当然じゃない、と言いたげに胸を張って言い切る。
その姿はどう考えても年頃の女子として間違ってはいたが、本人は満足げで)

(即座に差し出された腕に、揺らめいた視点が固定されて安堵の息を漏らす)
(軽いふらつきはすぐに収まり――ありがと、と短いお礼の後、思考はすぐ、彼の抗議のほうに移り)
なんでよ?だってすぐに色気だとか何だとか、っ……えっ?恋人?
(言われた途端、なぜか石のように固まり―――いきなりカップをソーサーごと持ち上げ)
(ロボットのように不自然な動きで、ミルクティをごくごくと喉に流し込み)
(――恋人。恋人って言った、アーチャー。聞き間違いじゃない。いったい誰が―――)
(もしかして、もしかしてそれって、いえちょっと待てわたし。勘違いして恥ずかしい事になっちゃいけないわ)
(などと、頭の中ではやたら騒がしい事になっており。漸く少しだけ落ち着いて来ると)
……そ、そりゃ……こいびと、とか……が何か言ったら、そっち優先になるのに決まってる…わよ。
(唇をきゅうと噛みながら、やっとこさひねり出した台詞はそれが精一杯だった)
……………。……………、………、
(次々と紡がれる暴言。何故か得意そうに告げる彼の、よく響く声)
(拳の震えがだんだんと大きくなっていき、それが肩まで上がった途端)
―――誰がクリスマスの奇跡かああああ―――!!
そんな恩恵だれが欲しいモンですか!そんなことしなくても成長してるっつーのよ!!
アンタなんか綺礼にその煩悩の塊取り除いて貰えばいいのよ――――!
心霊手術って英霊にも出来たかしら、すぐに連絡しなくちゃ……、
(慌てふためき戦くサーヴァントを前に、怒りが頂点に達したハイテンションで)
(どんどん訳が分からない理屈に韜晦していきながら、ぎっ、と彼を睨み付け)
わたしは充分冷静だわよ、アンタが変態なだけなのよ。
―――下着売り場に行きたいか、ですって?
そんなとこ行かなくても、そこのクローゼット開けりゃごまんと入ってるわよ!
欲しけりゃそこから物色するのね!?ええカップは小さいわよ、だから何よ!?
小さいほうがレースでカワイイのがいっぱいあるんだから…………!
(一気に激高したせいで、血圧が上がったのか――あ、と思った途端に)
(目の前がふ、と暗くなって視界が落ちそうになり――彼の腕に思わずしがみついた)
【ごめん、長くなりすぎた―――好きなだけ切ってくれて全然構わないから!】