>>339 どんな男にも負けたくはない……
男の下卑た欲の生贄になんかなりたくない……
そんな想いが、私をここまで強くさせたのかもしれないわ……
……ぁ……あ……
(太腿に伝わる男の手の動きが細い声を出させるが)
(ぱっと手のひらを口元に押し付け)
それは……頼もしいわ…
(冗談とも本気ともつかぬ面持ちで言葉に甘えると)
(不意に体がふわりと宙に浮く)
ちょっと……私は、肩を貸してと……!
(傷を負い運ばれたときでもこのように抱えられたことは無く)
(動揺しながらも部屋に歩んでいく彼の立ち振る舞いに、思わずその胸に額をつけ)
ええ……運んでくれてありがとう……
(地面に下ろされ、鎧の内側から小さなカギを取り出すも手元がおぼつかず)
(どうにか鍵を外すと、ふらふらと暗い部屋を進み、うつぶせにベッドに倒れこみ)
ふぅ……
(背中に編みこむように結ばれた、胸当てを固定するための紐を後ろ手に解こうとするがままならない)