>>183 他に誰もいねーんだから早いに決まってるだろ。
麻婆豆腐を温めてよそって、素うどんなんて一分かからないしな。
(窓越しに夜空に目を配れば確かに綺麗な星々が瞬いていた)
(せっかく綺麗な星空を眺めていたところに、いかにもな容貌の麻婆豆腐が気分をぶち壊してしまったのかもしれない)
NPCって言ってもちゃんと人の手で作った料理だからな。
やっぱり美味しいよ、なんでこんな激辛な麻婆豆腐を作ってるのかは謎だけど…
――――さぁ、召し上がれ?
(見ただけで辛さを錯覚してしまうほどの赤、皿から立ち込める湯気は相乗効果で辛さのイメージをさらに膨らませてしまうはず)
(とりあえずうどんは後回し。…ゆりの一口目の瞬間を楽しそうに眺めていたが)
(ふと唇に目がいってしまうと、昨日交わしたキスを思い出し、反射的に目を逸らしてしまう)
大丈夫だって。最初は辛いけど、段々と良くなってくるぜ?
逆にその辛さが癖になるっていうか……とりあえず食べてみなきゃわかんないよ。
(スプーンは中々先に進まず、まだ迷いを見せるゆりを後押ししてみて)
(口元に近づき、やっとそれを味わった時どんな顔をするのかと、見逃さないようゆりの顔をしっかり見つめていた)
【今夜はこのへんで凍結か?】