好きに使うスレ ノクターンマニアクス2

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596ゆり ◆z4WvQvEtqU
>>595
私はどっちでも良いけど。まぁ、皆が最初っからゆりっぺと呼んでたわけじゃないし。
ん〜…誰がそう呼び出したんだっけか…ふふ、笑っちゃうのは後輩の子でも「ゆりっぺさん」と…さん付けなのにやっぱりゆりっぺ、なのよね。
(影のことで気落ちしていたが、自分の愛称の話を続けたことで、仲間への想いが胸の内で強くなり幾分顔色を戻して柔らかい笑みを零し)

な、何よ。ちょっと掠っただけじゃない?
(痛みなどなかっただろうとわかってはいるのだが、弾いた彼の額を覗き込み色一つ変わっていないことを確認しつつ)
(そのまま掌で撫でたいと思ったが――天使に対する自分の心を、いや天使と彼と、そして自分)
(一人勝手に思い巡らせているだけなのかもしれない苛立ち、収まってくれない感情、閉じ込め続けてきた感情を)
(やはり悟られていたのかと、差し出しかけた手を引っ込め両腕を組むとそっぽを向いて)
そ、そんなことないわよ!だって…今もこうして奏ちゃん、こう呼べるくらいに進歩してるんだし?
(自分でも何て我侭なんだろうと眉を顰める――彼の気持ちなどわからないのに。何時も一歩下がったところから)
(自分の周りで起こることを見詰めていたような気がする――本当は求める者に正直になりたかったのに)
(嫉妬という感情を押し込めるために一体どれだけ不本意な言葉を吐き続けるんだろう――そんなことを自問自答しながら)
あはは、音無くんだけじゃないわよ?日向くんだって知らなかったわ。騙してたわけじゃない。ただ…
聞かれなかっただけじゃない?アナタが初っ端からあの子に刺された時も。死なない証明に刺されたり、
私の一言で何かを信じたり…た、単純!?…なぁんてね…ここでなら単純明快の方が過ごし易い気もするわ、悪かないわね。
だから!野田くんともその単純さで打ち解けなさいよ!野田くんはアナタを超える単純な人だし!
(鼻先を掻きながら思案する彼を視界に映したまま、一番新しいメンバーとは言え、今では欠かせない存在になってしまったその人をからかいながら)
(本当は心の底から信頼して、たぶん頼りきってもいた)

で、神様はいるのかしらってことよね。神になりたい奴ならいそうだけど。
ここに私達が来た理由はわかっているけど、どうやってこの時間を空間を作れたのか。
NPCまで用意して…それは果たして神の力かしら?それともここで私達が悔いのない成仏をして
それまでを過ごす場所、つまりここを創ったのが神だとしても…そこに誰か人の手が、ウィルスを撒き散らした馬鹿がいるのかもしれないわ。
ま、もうじきわかるかしら――それも。
(ここへ着てからいく度こうして話す時間を過ごしたのか――二人口を噤んでいたとはしても)
(互いの気持ち、思うこと、なんとなくだが伝わってしまう――それはきっとここに暮らす皆が同じかもしれない)
(皆理由を探してる。ここに着た理由、遣り残したこと、生への未練――そしてこの新しい世界で存在、起こる全ての出来事への謎)
(消えたいかとの問いと答えの間の沈黙の間も静かに時が過ぎていく。たぶん自分が黙る間、彼の時間もそうして過ぎて行くのだろう)
アナタを救ったのは…奏ちゃんかもね。それと…アナタ自身が。思い出せなかった過去を思い出せたのだってアナタが一人で…
私は――まだ…一つのことに縛られてるだけ。良いことなんて思い出せないでいるし。

なによ、いつも優しいじゃない?というか優しいつもりよ!す、素直じゃないのは…流石に否定できないけど。
愛情か…ん〜…私も生前にはそんなときめいた話の一つくらいあったのかしら…はぁ。
(珍しく乙女のようなことを言い、小さな溜息を一つ零していたが、聞こえる言葉に瞳をきらっと煌かせると)
ふぅ…ん。野田くん達二人じゃ満足じゃないのね?じゃ、私と奏ちゃん二人で追い回してあげようか?あはは!
(有り得ない話を振りつつ悪戯な笑みを浮かべて)

(彼の瞳に自分の瞳が映り、そして間もなく同じ色の髪に結んだリボンが映った)
(彼の指先が靡くリボンを絡め取ると、その先が、裾が自分の頬を優しく撫で通り過ぎて行く)
(追いかけるように瞳を閉じる――そして長い睫を瞬かせ上げた時には互いが真っ直ぐに見詰めあっていた)
(もう一度首を傾ける――近付く彼とは逆の方向に。そして、細めた瞳の中に彼の唇を捉えて)
(そのまま少し背伸びをすると、彼の腰に回した両腕に一瞬力が篭った――唇と唇が触れ合うその一瞬の間だけ)
(頬に口付けた時の子供っぽさはなく――ちゅ、っと小さな音が響けばそれを合図のように一度唇を離して)

【バイトオーバーしちゃったから、【】の分だけもう一つ落とすわね?】