「はい、取れましたよ」
その声にルキアはほっと息をついて脱力した。もう二度と使うものかと思いながら。
「……手間をかけたな」
羞恥を押さえ、一応の礼を言い、起き上がろうとする。
だが浦原はそれを押しとどめた。
「もうちょっとじっとしててください。中にもう一度薬塗っときましょう」
「いや、もういい。必要なら自分で、…ううっ!」
浦原が人差し指と中指を入れて動かし始めた。
「やめろ…」
薬を塗っているのだとわかっても、膣壁を撫でまわす指の動きは別の感覚を呼び起こし始める。
「あれ…。なんか熱くなって来ましたけど、感じちゃいました?」
浦原は冗談のように言いながら、指を出し入れしている。
「た、たわけっ!もうやめろ、ほどけっ!」
手足を固定されたままのルキアは大声を上げた。
それに構わず浦原はいったん指を抜くと、柔肉の間を浅くなぞり始めた。
「こんな格好にしておいて、何もしないってのもかえって失礼かと」
「やっ、やめ…ろ…」
「ずいぶん濡れてますねぇ。こんなに塗った覚えないんスけど……」
浦原の指が再び陰唇を開いた。
先刻よりも上の方を押し広げると、小さな突起が待っていたかのように見える。
そこを指先でころがすように撫でまわす。
「あっ……ああっ!」
ルキアは声を抑えきれず、知らぬうちに腰を震わせた。
溢れ出る蜜を指先に絡め、浦原は丹念にそこを撫で続ける。
淫猥な水音と喘ぎ声が部屋に満ちて行く。
「粗悪品を使わせたお詫びっス。たっぷり感じてください…」
「んんっ…あっ!」
勝手なことを言うなとルキアの理性は抵抗したが言葉にならず、ちゃぶ台の上で体は火照り、浦原の指に中心を押し付けるように腰はうねっていた。
「……そろそろ、挿れましょうか」
浦原の息も荒くなっていた。
「いや…だっ…」
鼻にかかったようなルキアの拒否の声も承諾にしか聞こえない。