>>862 とりあえず帰ってこれたけど…もうさすがにいらっしゃいませんか?
いますよw
やりますか?
>>863 よかった。
もしよかったらお相手していただけますか?
わかりました。前回の続きからお願いします。
「小娘が…調子に乗ってくれる…」
聞こえぬよう、忌々しげにボソリと呟き、グラキは勾玉を地面に置く。
「…諦めが良いも何も、貴方の言うとおりですからねぇ。
この森には恐らく貴方の仲間もすぐに入ってくる。
無駄な抵抗はしない方が身のためというものでしょう?」
数歩、間合いを置きながら
「貴方の分析能力も大したものだ。
私が毒を使えることは全てご存知なのでしょうねぇ。
…ああ、ご褒美と言うか、情けと言うか、一つだけ教えていただけますかねぇ。
いえいえ、貴方のその分析能力に関するものですよ。つまり、毒はわかってしまうとしても――」
と、ここまで言った瞬間、グラキのまとう空気が一変した。
「――薬もわかりますかねぇ?」
次の瞬間、ボウケンピンクの足元は脆く崩れ去った。
それをしたのはグラキではない。グラキの体液により異常に活発化した蟲たちの行いだ。
「ええ、ええ、余計な抵抗などいたしませんとも!
ですが、貴方を捕らえ、逃げおおせるなら、それは余計でも何でも有りませんよネェ!!」
逃げ場をなくすように、グラキは体液を投げつける。
人間であれば一滴でも昏倒するほどの麻痺毒が、縦横に飛散し、ボウケンピンクに襲い掛かる。
「なっ…!?」
地表が大きく歪み、足元が大きく沈んでゆく。
勾玉とグラキ、二つの対象に注意を向けていたために反応が遅れた。
体勢が大きく崩れ、ボウケンピンクは自らの足元の異変に目をやった。
「む・虫…!? …い・いやああああああ!!!!!」
先ほどまでの機械を思わせる冷徹さから一転し、さくらはマスクの下で悲鳴を上げた。
思わぬ伏兵が生んだ効果はさくらの精神に更なる動揺を与えた。
(何を投げつけて…ま・まさか……毒を!?)
マスクのディスプレイに表示された体液の組成は強力な麻痺毒。
だが、冷静に考えればスーツをまとったボウケンピンクにそれは無効であり、仮に浴びたとしても無害である。しかし、グラキが振りまいた毒の結界にさくらのとった行動は適切とは言い難かった。
「ハ・ハイドロシューター!!」
上ずった口調で毎秒90リットルの水流を放つジェットウォーターガンの引き金を引く。
たちまち辺り一面に放水される水のベールがグラキの姿をかき消してしまった。
視界から消えた敵の姿をせわしなく求めた時、勝敗は決していた。
背後から押さえつけられ、敵の腕が背面のベルトに収められたアクセルラーを抜き取ったからだ。
「いけませんねぇ、戦いの最中に、自分から視界を閉ざすだなんて!
幾ら私が非力と言えども、これでも邪悪竜の端くれなんですよぉ?」
予想外の素早さでさくらの背後に回り、アクセルラーを抜き取ったグラキ。
その膂力はジャリュウとしては弱くとも、人のままで抗うにはあまりに強い。
「く…くく、く…クヒィ?」
さくらを抑えるグラキの体表から、ぼたぼたと体液が漏れる。
毒は瞬く間にさくらを冒し、触れた箇所に発熱したかのような痛みと気だるさをもたらしていく。
「グヒッ! グヒィーヒッヒッヒヒッ!
てめぇの実力を過大評価し過ぎなんだよぉ小娘がァ!
冷静さが見る影もねぇ! 無様なもんだよなぁグヒヒヒヒヒヒッ!」
鋭い爪が、さくらの肌に僅かに刺さりながら、毒を流し込んでいく。
「そぉんなに蟲が嫌いですかぁ? 人間も蟲も同じ下等生物じゃないんですかぁ?
同じ地球船宇宙号の仲間だろ、仲良くしろよぉ! ギヒヒヒィーッ!」
甘ったるすぎて、鼻が痛くなるほどの臭気をばらまきながら、
グラキはおさえつけたさくらの頬を嘗め回す。
「ギヒ、ヒ、ヒヒッ…ヒィー……ヒィー…ふぅ…あ、安心してくださいよぉ。
抵抗しなければ、いいえ、抵抗しても命は取ってあげません。
貴方には私の邪魔をしてくれた罰を受けてもらわないとねぇ!」
ひときわドロリとした青い粘液が、舌を伝わってさくらの口中へと流し込まれた。
【まずは体のみ操って、街中で露出プレイなどいかがでしょうか?】
「あ! それは…!!」
かつての戦いでボウケンジャーの弱点がアクセルラーであることは一部のネガティブに知られてしまっていた。しかし、これまでにそれが大きく問題として取り上げられたことは少ない。
敵に戦闘中にアクセルラーを奪われる事象は少なかったからだ。
複雑なキー操作を敵が解明していないということが主だった理由だった。
今までは。
ボウケンピンクの体が薄い燐光に縁どられ、舞い散る桜の花びらの様にスーツは光の粒子となって大気に溶けていった。
(そんな…スーツが…アクセルスーツの操作が行えるのはわたしたちとSGSの理事たちだけのはず…なんでこんな邪悪竜が…)
生身へ還元されたさくらの疑問を感じるいとまを与えず背後からグラキが羽交い絞めにする。
「くっ! 離しなさい!! 変身ができなくなったくらいであなたに従うつもりはありません!」
毅然と言い放つさくらの表情がグラキのプライドを刺激したらしい。
あるいは他の触れてはならないスイッチを入れたのか、竜の言動は明らかに荒くなっていた。
さくらの首筋に突き立てられた鋭い爪。
「あ…あ……あぁ…――…」
その先端に設けられた分泌線からグラキの体液がさくらの体内へ流し込まれる。
さくらの頬をざらついた舌が粘液を擦りこむように何度も這いずって行く。
「くぅ…っっ…!! や・やめなさい……!! や・やめて……――」
眉を寄せ、顔をそむけようとするが、無理やり正面に顔を向けられさくらはきつく表情をしかめた。
しかし、目の前の竜の姿がわずかにぶれる。
「な・んで――?」
まるで熱に浮かされたように声が、遠い。
(身体がだるい……こ・れは……敵の……声が…遠く……――)
さくらの意識が悲願に遠のき、抵抗が弱まったすきをグラキは見逃さなかった。
節くれだった指が、さくらの口を無理に開かせる。
「ひゃ……ひゃめてく…ださいっ!…や・ひゃめ…ひゃ……めぇえぇぇぇ―――――――…」
抗議の声を上げ身体を揺さぶるが、緩慢な動きはもはや抵抗とは呼べない代物だった。
「ふむんんん……ひゃめえええぇぇぇぇ……――」
堅い女。
「くっくちが…口を滑って…お・奥へ…――」
美人だが近寄りがたい雰囲気をまとうさくらにとって、初めての口づけは体内へありったけの粘体を喉の奥へぶち込まれる一生忘れられないものになった。
(い・や……――…嫌……―――)
わずかに視界が曇る。
しかし、それはにじみ出るほんの少しの涙のせいだった。
【はい、お願いします】
「キヒ…それじゃ、はじめましょうかぁ。
ボウケンピンク、お前が私への非礼を詫び、罪を償うための大切な大切な儀式を。
ギヒ、ヒィーッヒヒヒ…」
意識の暗転していくさくらを抱え、グラキは森の闇へと消えていく。
毒は、暴走した虫たちに余さず食い尽くされ、残ったのは僅かな粘液の後だけだった。
-----
ふらふらとさくらは夜の繁華街を歩く。
その足取りは夢遊病者のように儚く、頼りない。
事実、今のさくらは夢遊病者のようなものなのだ。
グラキの爪、首筋に一本だけ刺さったまま残された爪から流し込まれる毒により
さくらはその意識の大半を眠らされていた。
<いい格好ですが…これだけでは足りませんねぇ。
目覚めなさい、さくら>
グラキの声が爪を介し、直接さくらの元に届く。
その瞬間、さくらの意識は殆どが覚醒した。
もっとも、その体の自由は未だグラキに奪われたままだったが。
<聞こえますか? 聞こえますよね。
この声が聞こえているなら、貴方は起きている。もっとも、体は私の支配下にありますがね>
かすんだ声が遠くから響いてくる。
<美しいボウケンピンク。
貴方はボウケンジャーでありながら、邪悪竜の私に負けてしまった。
今から貴方は、人々にその償いをしなければいけません>
喜びを隠そうともしない、くぐもった下卑た声。
声は、さくら自身の意思とは関係なく、絶対的な命令となって体に響いていく。
<敬礼ッ!>
<西堀さくらに命令する!
お前の所属と姓名を大声で叫んだら、速やかに服を脱ぎ、その場に四つんばいになれ!>
きらびやかなネオンの極彩色の輝きが幻想の中にいるような錯覚をさくらへ与える。
(…ここは……どこなんでしょう……わたしは…一体…どこへむかっているんでしょうか……
――)
否、彼女は確かにまどろみの囚われ人。意思なく歩を進める人形そのものだった。
命令のない世界にさくらはいた。
これまで誰かが彼女に『命令』をくれた。父が、母が。自衛隊特殊部隊の上官が。
(―――――――……―――……………――)
そして、SGSがチーフの明石暁が西堀さくらに命令をくれた。
―自分だけの宝を探す冒険者。
自立した、落ち着いた、大人の女。誰もが西堀さくらに抱くイメージだ。しかし、明石の言葉に乗せられ、彼女は踊っているだけだった。
チクリ、と霞がかった意識に針でつつかれたような鈍い痛みが走る。
さくらは背筋をびくっと震わせ、その場に立ち止まった。
唐突に意識が回復する。
(…わ・わたし、どうして、ここは??)
直立不動の姿勢で気をつけしたまま、さくらの中から夢の中と同じ疑問がついて出る。
試しに指を動かそうとした。
(か・体が動きません…し・舌も…!! 一体、どうなって――…)
しかし、かつて脳からの指令で筋肉を刺激し関節を曲げて指を折り曲げたという作業は過去のものとなり果てていた。身体の感覚がまるでない。
(ま・全く動きません…!! これでは…助けを呼ぶことも……!)
道行く人々は固まったさくらを訝しげに見やりながら通り過ぎていく。
―――――――――――…
その時だった。
不意に脳裏にノイズが走る。
「はい! 聞こえます!! 身体の支配は全く効かず、一歩も動けません」
今までのことが嘘の様にさくらの口をついて言葉が飛び出した。
遠巻きにさくらを見つめる人々にどよめきが起こる。
その瞬間、さくらの意識の霧は晴れ、身体が自然と動いた。
水平に伸ばした手を額に付け、大きく背筋を伸ばす。
「敬礼っっ!! SGS財団極東支部所属轟轟戦隊ボウケンジャー・サブチーフ・コードネーム【ボウケンピンク】、西堀さくらは邪悪竜グラキ様に敗北しました!! これより、人々への償いを始めさせていただきますっ!!」
さくらは素早くSGS支給のジャケットに手をかけると手際よく袖を抜き取ると、
インナーシャツの袖に大きく手をかけた。
(…な・なんでこんなこと……くっ…身体が、勝手に…止まりません!! な・なんで、こんな…!!)
ミニスカートのジッパーを下す音が響き渡る。
ベージュのブーツを脱ぎ去り、紺のハイソックスを脱ぐと、さくらの美しい素足が露わになる。
(し・下着が……みんなに見られています!! や・やめてええええええええええ!!!)
人々の嘲笑を浴びながら、西堀さくらは両手を前へつき四つん這いの姿勢で次の命令を待った。
<ギヒャヒャヒャヒャヒャ!
良い敬礼、良いご挨拶です!
流石は元自衛隊の特殊部隊様ですねぇ!>
まるで耳元で囁いているかのように、深いな割れた声がさくらの耳を打つ。
しかし、辛うじて動く視線を左右に動かしても、グラキの姿はない。
<ほら、皆様が理解してくれなくては償いになりませんよぉ?
まずは、自分が何の真似をしているのか、皆様にわかってもらいましょう。
はい、わん、わんわんっ>
さくらが身じろぎをするたび、新たな毒は容赦なくさくらを冒していく。
<楽しそうに、楽しそうに、何度でも鳴き真似するんですよ。
強制的にさせられてると思ったら、皆に誠意が伝わりません。
大声で言いなさい。貴方は自分の意思でこれをしている。
これはボウケンピンクの趣味、西堀さくらの性癖でございます。
皆様の前で性癖を晒せて、嬉しい、嬉しい、嬉しいですわーんってねぇ!>
意識を一部活性化させ、意識はぼやけても、決して失われないように。
神経を過敏化させ、薄い、微熱のような快感を強制的に与えていく。
グラキの毒は決してボウケンピンクを逃がそうとしない。
<犬は嬉しいとき、どうしますか?
人に媚びて、擦り寄って、抱きついて、頬を舐めなさい。
発情した犬のように腰を振り、股座を擦り付けなさい。
雌犬としての正しい態度を身につけなくては、ね>
周囲には既に人だかりが出来ていた。
異様な熱気と、軽蔑と落胆、絶望と欲情が入り混じった視線がさくらの肌を焼く。
その感覚を強化するかのように、甘い媚毒が流し込まれていく。
<あたりの皆を御覧なさい。貴方の痴態をどう見てますか?
今日だけでは有りませんよ、ボウケンピンク。
こいつらはずっと、凛々しい貴方がこう乱れる姿を想像して、楽しんでたんです>
(どうして…――? 全然、体が動きません。さっきまであんなになめらかに動いていたのに…まるで、彫像にでもなったみたいに身体の自由が効かないなんて……)
身体の感覚は消えうせても意識は毛ほども削られてはいなかった。
隠したい箇所は山の様にあった。
汗をかき、湿った腋。
淡いピンク色の乳首が外気と触れ合い尖った乳房。
陰毛の奥で息づく小陰唇。
長い時間、野外をブーツで歩き蒸れた足。
そのすべてが観衆に晒されていることをさくらは強く理解していた。
人々は好奇の視線でさくらの一挙一等速を見守っている。
「わ…」
さくらの唇がわずかに開く。全員の視線がさくらの顔に注がれた。
「わん、わんわんっ」
口をついて出たのはもはや言葉ですらなかった。
さくらは犬のまねごとを始めた。
(…今、耳元に声が……やはりグラキはわたしのすぐそばに……でも、一体どこに…――)
しかし、四方を群衆に囲まれてグラキの姿はどこにも見止められない。
「ワンワン、お見苦しいものを……お見せして…もうしわけありま…せん… こ・これは…わたしの…西堀さくらの趣味なんです! わたしの趣味は一人ぼっちの部屋で大好きな人を思い浮かべながら、
こうやって服を脱いで…四つん這いになって…空っぽの…空っぽになるまで、獣になりきることなんですっ」
それは、確かにグラキの言葉を引用してはいたが、内容はわずかに変容していた。
誰にも見せてこなかった、本当の自分が頭をもたげていく。
「ワオォォ〜〜〜〜〜〜ンッッ!!!……ゥゥゥウウウワオオオォォォーーーーーン!!
こ・こんな大勢の人にわたしの性癖を見てもらえるなんて…嬉しくて、嬉しくて、嬉しくてたまりません……う・嬉しいわーーーーーーーん!!」
腰を振り振りしてさくらはその場に仰向けになる。
「ハッハッハッハッ……――」
舌を垂らし、きれいな頤を唾液が伝って落ちていく。
(…い・ぃゃ…胸を…見ないで…ください…あ・あなたがたはどこかで…あ! わ・腋の匂いは嗅がないで…― あっ! そこはダメ!! そこはダメですっ!!)
人々はたちまち無防備な雌犬に群がった。
一人ひとりの顔には見覚えがあった。
彼らは皆、さくらが務めるサージェスミュージアムで学芸員をしていた時の来館者たちだった。
かつて、繁栄の石事件の際、任務でアイドルになったさくらの映像が流出したことがある。
サージェスの力でさくらの特定には至らなかったが、あの事件以降、さくらのガイドには大幅に客が増えたのだ。
もうしわけありません
そろそろ眠気が限界のようです…
凍結をお願いしたいのですがよろしいですか?
わかりました。
次はいつにしますか?
私は今晩でも大丈夫ですよ
では、当初の予定通り、夜10時から始めましょうか?
本日は遅くまでありがとうございました。またよろしくお願いします。
いえいえ、こちらこそありがとうございました。
それでは、また。
待機します。続きから始めましょう。
すみません…
計算が狂い今日も11時ぐらいになりそうです
わかりました。お待ちしています。
ようやく帰ってこれました。
続きを打ち込むので、少し待っていてください。
了解です。
今や、さくらを貫く視線の群れはハッキリと欲情の色を示していた。
性欲しか篭っていない男たちの視線。
かつて、清らかな彼女に崇拝に近い念を抱いた者たちの心も、
今では卑しい変態を見て、自らも興奮するという下卑たものに入れ替わっている。
<探しても、無駄ですよぉ。
私は貴方に刺した爪を使って、遠隔操作で話しかけてるに過ぎません。
他のボウケンジャーに見つかってしまったら、私などすぐにやられてしまうでしょうからねぇ>
嘲笑うようなグラキの声に呼応して、背中の毒の流れは激しくなっていく。
回った毒はさくらの理性を焼き、犬の真似へと残った意識を集中させていく。
<さくら、空っぽになりながら、よぉーく周りを見渡しなさい。
これが、あなたが守ろうとした人間たちです。これが人間の本性なのです
…こんなものを守るだなんて、馬鹿らしいとは思いませんか?>
宣告と同時に、今までとは違う熱が、突如、さくらの下腹部に湧き上がった。
<その人たちの中に貴方のファンがいたようですからねぇ。
少し、サービスをしてあげましょう。…漏らしなさい、さくら>
さくらの意思とは関係なく、氷の宣告はさくらの身体を動かし、下腹部に力を入れさせる。
尿道を締められたのはせめてものの慈悲か、あるいは皮肉か。
やがて、我慢の限界を迎えると同時に、さくらの股座から綺麗な黄金の小便水がほとばしった。
<どうですかぁ? 気持ちいいでしょう! 守るべき人たちに小便をかけ、侮辱するのは!
ほら、放尿ショーの口上はどうしたんです? それに、靴に小便がかかってしまった人がいますねぇ。
犬のさくらちゃんはどうするんですか?>
ミュージアムのガイドのシフトが回ってくるたび、努めて冷静に、手ぬかりなく。
さくらの説明は聞きやすくはあるが、面白みに欠ける。
彼らはさくらの発する見えない迫力に押されて話しかけることすら誰ひとりできなかった。
それが今や、四方から無遠慮にフラッシュの輝きが、罵声がさくらへ投げかけられるのだ。
(お願いです! 誰か…誰か…――!!)
さまよう視線はこの世の地獄をまざまざと見せつける。現実という名の地獄を。
さくらのブラに頬ずりする者がいる。
ブーツの匂いを吸いこむように嗅ぐ者がいる。
夢中でさくらの股間をひたすらビデオに収める者がいた。
「ワオォーーーーン!!」
一際大きく吠え声をあげ、ギャラリーを制する。
西堀さくらを堪能する者たちへさくらは口角をあげ、頬にえくぼを作って微笑んで見せる。
「皆さんへ私からのとっておきのプレゼントです。ぜひ、受け取ってください」
美人ではあるが、愛想のないさくら。
仲間たちでさえ見るのが稀な笑顔でさくらは自らのファンに応えた。
ややひきつった笑顔の裏で、さくらはグラキの声を聞いていた。
彼の言の葉の示すまま、さくらは下腹部に力を入れる。
笑顔から一転。口を真横に結び、強く力んだ。
陰部の割れ目がわずかに開き、勢いよく水流が迸った。
(あ―――――――――…)
股間から放出される黄金の放物線をさくらはどこか他人事のように見つめていた。
きれい、だった。
まるで時間が止まった様に周りの人間もあっけにとられていた。
そして、長い長い、実際には刹那の地平からさくらの意識が帰還した時、一気になだれ込む現実にさくらの思考は沸騰した。
毛穴という毛穴が開き、背筋がぴんとはりつめる。
(そんな…こんな……こんな…―――こんな!!!)
成人女性が、人前で、放尿した。
その事実にだれもが、それを浴びたものですら正しく認識していなかった。
そして、さくらは―
「わたしの放尿ショ―へようこそ!! 皆さん、たっぷり受け取ってくださいね!!
衣服や靴が汚れた方は私が責任を持って舐めさせていただきます!!」
<無駄ですよぉ! ギヒッ、ヒィーヒヒヒ!>
愉快で堪らないといった色で、グラキが嗤う。
<助けて欲しいですか? でも、これが現実です!
これが貴方たちが、私たちから守ってきたものです!
馬鹿らしいじゃないですか。必死で我慢して、禁欲して、守ってきてやったのに!
貴方が頼る番になると、助けるどころか凌辱に参加する!
身勝手で下らない生き物を守るだなんて、貴方馬鹿ですかァ? ギヒヒヒヒ!>
その身が毒を纏うように。
グラキの言葉はさくらの心を腐らせる毒となっていく。
<…こんな連中に守る価値などない。
貴方は欲望のままに生きるべきだ>
反論の暇すら与えず、さくらの身体は自動的に動いていく。
四つんばいで近くの男に這い寄ると、身体が勝手に舌を出し、靴を舐め始めた。
泥の味が口中に広がっていくが、気にせずに舌は靴を嘗め回していく。
やがて、その舌が上に上り、太腿とベルトをなめるころになったとき。
さくらの尻に、熱と痛みが突如現れた。
痛みの正体は、さくらに衣服を舐められていた男の平手打ち。
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべたまま、さくらを見下ろす。
<おや、まぁ。舌で舐めるだけでは気に入らなかったようだ。
今まで自分を守ってくれたボウケンピンクを相手に、狭量なことですねぇ。
ですが、これも教育。犬のしつけには大事なことです>
わざとらしく溜息をつきながら
<さぁ、さくら。躾けて貰ったお礼を言いなさい>
さくらの行動は素早かった。
足元にうずくまり、その足を両手で包むとその端正な顔を近づけていった。
「――――――…」
足についた泥を上目遣いで必死に舌で懸命に丁寧に舐め取っていく。
泥と尿の混ざった不気味な味わいが口に広がった。
「えぇ…そうです。ブラのサイズは84センチですね。Cカップ…でしょうか?
結構、着やせするタイプなんです…基本不規則な生活になるので生理の時は辛いですね。
織物も人より多めですし…携帯ナプキンは欠かせないんです」
舌で靴を舐める傍ら、投げかけられる質問にさくらは即座に回答した。
「ストレスのたまりやすい仕事ですし、残業も多いですから…普段の自分と仕事の自分を分けるために動物の形態模写をしているんです……ですから、これは立派な科学的根拠を持つストレス発散法で…」
必死に言い訳しながらもさくらのしているのは、だらしなく伸ばした舌を這わせる無様な醜態だった。外気と触れ合ってすっかり乾いた舌に自らの尿が浸透していく。
(…わたしは……わたしは――)
揺らぐ自信と醜態の狭間で、それでもさくらは必死にぎりぎりのところで耐えていた。
(仲間が、きっと、助けに来てくれます…)
虚ろな視線で、それでもさくらはグラキの姿を追っていた。
人ごみのさらに先―…
そこにいた一人の少女の姿を見止め、さくらは胸が潰れんばかりの驚きを隠しきれなかった。
パープルのジャケットを着込んだ髪の長いハイティーンの少女。
いつか、SGSのミュージアムであったことのある、あの少女だ。
彼女の口が何事かを告げる。
(…なんて……ば・い…ばい…ピ…ンク…ちゃん?)
それが誰あろうSGSの最高権力者の一人「ミスターボイス」の化身であることをさくらは知らない。彼女がグラキをそそのかしたことも。そして、もう二度と現れないことも。
(あなたは…いった…いっ!?)
不意に頬に走る衝撃にさくらはびくりと体を震わせた。
今度はもっと、唇の動きを読むのは早かった。
―牝犬。
「…この平手打ちは至らないわたしへの躾と捉えてよろしいでしょうか? ありがとうございます!…ありがとう…ございます!!……」
安堵の気持ちとは裏腹にさくらの瞳からは涙が止まらなかった。
―自分が自分でなくなってしまう。
さくらの自我に亀裂が生じ始めた。
<未だに仲間の助けを信じていられるのですか?
同じことです。仲間が貴方を助けてくれるはずはない。
今の貴方の姿を見て、仲間は貴方を助けるどころか、軽蔑し、罵倒するでしょう。何故なら>
亀裂の生じたさくらの精神を冒すように、グラキの言葉が響く。
僅かに組成の変わった毒は、さくらの肉体ではなく精神こそを冒し始めた。
判断力が奪われ、麻薬染みた心地よさが強制的にさくらにもたらされていく。
<貴方は、牝犬なのだから>
静かな一言は、しかし、今日、グラキが吐いた言葉のどれよりも重く、さくらの胸に入り込んだ。
<ほら、皆様に改めて宣言しなさい。
ただ、今度はただの宣言じゃない。
今から、貴方が言った言葉は貴方にとって全て事実となる>
さくらの身体が、勝手にちんちんの姿勢を取る。
腰を左右に揺らしたまま、さくらは宣言を強要される。
<さぁ、いきますよ。
私は牝犬です。わんわん。
私は牝犬です。わんわんわん。
私は牝犬です。わんわんわんわん…>
いつの間にか、さくらの前にはグラキが立っていた。
股間のペニスは高らかに屹立し、気化した媚薬と麻薬を周囲にばら撒いている。
「ギヒッ…」
周囲の男たちは、グラキに一切の興味を示していない。
彼らもまた、少しずつ毒にやられていたのだろう。
「発情した牝犬にご褒美を上げましょう。
嬉しいですよね。だって貴方は牝犬なんだから」
言った言葉はさくらにとっての真実になる。
その暗示を加えた上で、グラキは堕落をさくらに強要していく
(…真墨…蒼太くん…菜月……)
さくらの精神は度重なる衝撃に疲弊しきり、うわごとのように仲間たちの名前を呼んでいた。
(チーフ……)
グラキを目の前にしてもさくらに変化はなかった。
その瞳は虚ろに曇り、焦点が定まっていない。
呆けた表情からは、普段の屹然としたさくらは微塵も感じられなかった。
(どこに…どこにいるんですか……)
それが誰へ向けての言葉なのか、グラキか、仲間たちへ、なのか当のさくらにもわかっていなかった。
そう、さくらは何もわかっていなかった。
もはや、仲間たちはこの世のものではないことを。最初の森でさくらを助けようとして、死んだ。
グラキだけがその真実を知っている。知っていて、さくらの仲間を求める姿を楽しんでいる。
そのカードを切るタイミングを見計らいながら。
(これは…グラキの催眠術です……このままだとわたしはそれに呑まれて…――)
SGSはもう随分前からボウケンジャーを見限っていた。
簡単な話だった。莫大な経費のかかる金食い虫であるボウケンジャーと都度契約のネガティブシンジケート。どちらの生む利益が大きいかなどもはや考えるまでもない。
度重なるチームの暴走と秘匿されるべき存在があまりにも公に顔を売りすぎたことも手伝って
ボウケンジャーの『廃棄処分』は理事たちの共通認識だった。
ただ一人、西堀さくらを除いては。
「…今から行う宣言は…わたしにとっての…真実に…なる」
身体が見えない糸に操られるようにその姿勢を変えていく。
膝を折り、中腰になりグラキを見上げた。
「わたしは牝犬です…真墨…軽蔑してください…あなたの鋭い目で……
わたしは牝犬です…蒼太くん…わたしはクールなんかじゃないんです……――
わたしは牝犬です…菜月……わたしへの憧れは捨ててください……」
男性器を凝視しながらさくらの宣言は続いた。
「わたしは牝犬です……チーフ……勝手に腰が揺れてしまうんです……
…あなたに捧げるつもりだった…わたしの全てを…捨てて…宣言します―――……
わん…わんわん…―――わんわんわんわんわわんわんわん……わんわんわんわん……
ワンワン、ワンワンワン…ワウゥ…ワンワンワン…
西堀さくらは牝犬…グラキ様の雌犬…」
「ギヒヒッ…良く言えましたねぇ。さくら。
皆への別れも、雌犬としての宣言も上出来です。
偉いですよぉ」
慈愛に満ちた手つきでさくらの頭を撫でるグラキ。
「本当によく頑張りました。
貴方はこれで立派な牝犬になれました。
とぉーっても嬉しいでしょう?」
グラキがSGSから依頼されたのはボウケンジャーの始末と『リサイクル』
有能で、使命感に溢れたボウケンジャーたちは、場合によっては自分たちの邪魔になる。
ならば――リサイクルすれば良い。
「さくら、貴方が今まで大事にしてきたものは何の価値もありません。
牝犬となった貴方にとって、大事なものはご主人様の命令だけ。
貴方を助けてくれなかった仲間たちも、
貴方を軽蔑するばかりだった人々も、もう貴方にとってはどうでも良い。
嬲られ、犯されて味わう牝犬の快感に比べたら、人々の命なんて何の価値もない」
そっと背中の針を抜きながら、グラキが囁く
「これからのさくらは、欲望に素直に生きるようになる。
そうですよね。だって貴方は犬。牝犬なんだから、正義も倫理も気にしないで良い。
犬は犬らしく、ご褒美をくれる人になつき、媚を売り、餌をもらって生きていくのです」
そしてグラキは一人の男、さくらの尻を何度も殴打した男を、さくらの鼻先に突きつける。
グラキの毒が消えたのか、男は怯え、周囲を見渡す。
さくらの手には、いつのまにかグラキの針が握られていた。
「さぁ、さくら。
ご主人様の命令です。こいつを殺しなさい。
…ちゃんと殺せたら、ご褒美にたっぷり犯してあげます」
連日すみません…
そろそろ眠気が…
「わたしが…人を……殺す?」
手に持った針を不思議そうに眺めながら、さくらはつぶやいた。
―この針で、目の前の男を刺し殺せ。
それはさくらが待ち焦がれた『命令』だった。
腕が、自然と上がっていく。針の先端が鋭く閃いた。
「………………―――」
さくらの腕は頭上で止まっている。
薄皮一枚分の理性がさくらを押しとどめていた。
ぶす。
グラキが、さくらの腕をつかむ。そして、腕を振り下ろした。
男の体から血が噴き出し、さくらの白い肌を汚した。
ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶすぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。
さくらは抵抗しなかった。グラキの腕の動きに従ってさくらは自分の体を動かした。
何度も、何度も。返り血を浴びても、さくらは意に介すことなく。
むしろ、その速度を一層速めて――
ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶすぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。
ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶすぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。ぶす。
血塗れになった男が倒れても、さくらはそれを止めようとしなかった
グラキが笑っている。いつの間にかグラキの手は離れ、さくらは自分だけで人を刺していた。
取り巻きは一目散に逃げ出していた。
さくらはそれを追わなかった。
後にはグラキと、生まれたままの西堀さくらが残された。
【次の段階へ進みましょうか】
わかりました。再度凍結しましょう。
ご予定はありますか? 今後、プレイ内容にご希望はありますか?
申し訳ありませんが、堕ちます。
次に入れるのは日曜日の23時からだと思われます。
わかりました。また続きでお願いします。容量的に次スレになりそうですが。
立っていなければ伝言板で。本日はありがとうございました。
待機します
お待たせいたしました。
はじまめしょう。また、続きからお願いします。
「素晴らしい、素晴らしいですよ、さくら」
言うことを聞いた子供をそうするように、グラキはさくらを抱きかかえる。
毒でぬめる太い指がさくらの菊花をくすぐり、少しずつ中へと割り入っていく。
「人を殺した貴方はもうボウケンジャーのさくらではない。
邪悪竜のペットのさくら、私の忠実な犬のさくらです」
ぬるりと、長い舌がさくらの頬を撫で回し、唇をむさぼり、喉の奥まで入っていく。
グラキの舌と指が今分泌しているのは麻薬。
さくらの中に、ペットとしての幸福感を植えつけるための麻薬だった。
「…このまま犯して差し上げてもいいのですが、
やはり、犬は犬らしくして差し上げないと、ですよねぇ」
竜の腕力でさくらは地面へと押し倒される。
その女陰へと、邪悪竜らしい、疣だらけのゴツゴツとした異形のペニスが押し当てられた。
人間のそれよりも数段太く、熱く、脈の打つそれが、さくらの性器を押し広げていく。
痛みを与えないようにというよりも、疼きと物足りなさを与えるように敢えてゆっくりと入っていく。
そして、長大なペニスの約半分ほどが入った後
「さぁ――良い声で鳴いてくださいね」
ズン、と。
一気に深く、さくらの膣内をペニスが奥まで入り込んだ。
そのままグラキはさくらの体を貪っていく。
ぐちゃぐちゃという水音と、愛液と毒液の混ざり落ちる音が辺りに響いた。
(誰かを傷つけて得られる幸せ…命令されるままの幸せ……わたしが欲しいのは本当にそんな――…)
さくらの華奢な体はグラキに抱きかかえられ、唇が押しあてられる。
ぐちゅ。じゅぷっ。ぬちゃ。べちゃ。
貪る様な口付けにさくらの理性は蝕まれていく。
かつて、“誰にも自分だけの宝はあります。そしてそれは、誰も与えてくれない”と毅然と言い放った唇をひくつかせながら、さくらは獣の営みに溺れていった。
舌がさくらの口内をかき回し、喉の奥まで蹂躙する。
(もう…何も考えられません……あ・頭がふやけて……わたしは…これから…どうなるんでしょう――…)
たっぷりと唾液を交換した後、さくらは冷たい地面へと仰向けに寝かせられた。
さくらも知識では屹立した男性器を女性器に挿入し、射精に至るのが性交であることは理解していた。
グラキのたくましい腕がさくらの足首をしっかりとつかみ左右に押し広げていく。
為す術もなく、さくらはグラキの股にそびえたつ彼の肉棒を凝視していた。
「あ・あぁ………――そんな…そんなモノを…?」
おびえたように上ずった口調のさくらに構わず、グラキは己が分身をゆっくりとさくらの股座へ沈めていく。
「あ…――――――――――!」
( 熱くて、苦しくて…堅いものがわたしの中で這いずって…!!)
混乱する思考の中で確かにさくらはごつごつとしたものが身体の中心にわけ入る感覚を感じていた。
(背筋の震えが止まりません…でも…でもこれは…怖いからじゃない…わたし…期待している…―?!)
ドズゥ。
思考は急に下腹部を襲った痛みにかき消された。
「お・お腹が…お腹が異常ですっっっっっ!!! 子宮が、盛り上がって!! 形がおかしっ…
いっ……たっっっっ!!!!…いたいいたいたいたいたいたいたいたいいいいいいぃぃいぃぃいい!!!」
さくらの絶叫に構わず、グラキは腰を大きく揺らした。
―おまえが腰を振らないからいけないんだろう?
「はっはいっっ!! わ・わたしの処女だから、うまく出来なくて申し訳ありません!!
西堀さくら、腰を振らせていただきますっ!!」
「あああああああああああぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!!!!
「…ク、クヒヒヒ!
やはり処女でしたか。
初めてが邪悪竜相手とは可哀想にねぇ!」
さくらを犯しながら、まるで心を込めていない声でグラキはさくらを哀れむ。
「ですが、仕方ありませんよネェ。
さくらは私のペットなのですから、
ペットはご主人様が楽しめるよう頑張らないと」
さくらの腰の動きに応じ、グラキも体を揺する。
時には動きを合わせ、さくらの痛みが減るように、
時には正反対に動き、強い快楽と痛みをもたらせるように。
「っ…く…ふふ、それにしても、良い締まりだ。
さくら、貴方の体は最高ですよ。
男を喜ばす淫売の素質を持っている」
さくらが自分のペースで快楽を得られるよう、また奉仕の実感が沸くように
少しずつ、グラキは自分の動きを減らしていく。
代わりに長い舌を持って首筋を舐めあげ、指で菊花を穿っていく。
「最後です。
…精液に、心に作用する毒を混ぜて流し込んで差し上げます。
精液を吸収したとき、貴方にまだ反抗心が残っていれば、貴方は元のボウケンピンクに戻れる。
でも、その心が犬としてのそれに近ければ…貴方は犬から戻れなくなる」
グラキのペニスがさくらの中で膨らんでいく。
「いきますよ…キヒ、ヒヒヒ!」
放水染みた勢いで、さくらの子宮に、グラキの精液が叩きつけられた。
「わ・わたしが…淫売?……わたしの…身体―――…」
さくらにはボウケンピンクとしての意識がまだかろうじて残っていた。
それが今の状態にわずかな違和感を見出し、宣言を終えた今でもさくらの心をつなぎ止めていた。
しかし。
「の・喉が…!」
強烈な渇きに襲われ、思わずさくらの手が宙を何かを求めてかすった。
毒の効能がやっと現れだしたらしい。
内心、ほくそ笑みながらグラキはさくらの尻を左右の手で持ち上げてやる。
さくらは無我夢中でグラキの唇に吸いつくと、積極的に自ら唇を押し当ててきた。
「し・失礼…しますっ!…むぐっ」
舌をからめグラキの唾液を貪る。
ぐちゃぐちゃと耳障りな水音を立てる下半身の結合部と連動するように、グラキはその速度を速めながらさくらの喉の奥まで舌を這わせていった。自身の姿態のあまりの状態に思考が追いつかないのか、さくらはされるがままだ。
「ぐ…はぁ…あっ…あっ、あっ、あ!!」
グラキの舌の動きに応えるさくらは、気が付かない。
「んぁ…あぁぁぁ…ゃぁ…んああぁぁ―――…」
(口も…腰も気持ち良くて仕方ありません……もう、もう、どうすればいいのか―――…)
さくらは気付かない。最大限に開かれた足。その上で、緩やかに腰を揺らしてしまっている自分自身に、恍惚の表情でそれに応えていることに。
「へん、です。私……あ、あぁぁん…っ!」
プっしァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――…
凄まじい射精を終え、地面に身体を投げ出し、それでもさくらは自らの中で葛藤していた。
「っはぁ…わ・たしは…ボウケ・ン…ピンク…――西堀…さくら…ボウ…ケ…ャー……――
プレ…シャスを…守る……ミッ…ション…――――…」
グラキの最後の言葉が頭にこびりついているのだろう。
自らの膣に指を入れ、必死でグラキの毒を、精液を掻きだそうともがいていた。
ボウケンピンクが、西堀さくらが人目もはばからず股を開き、真剣な顔で性器を弄っているのだ。それはあまりに無残で、あまりに滑稽な姿だった。
「わ・わたしはぁ…あなたのペット……ペットは……もう…元には……戻れない――そ、ん…な―――ぃ―――ゃ―――――――…」
既に勝敗は決していた。
後は、さくらの中に残る人への執着をいくつかの事実を提示してやれば、彼女は堕ちるだろう。
グラキは温存してきた切り札を使うべき時が来たのを悟った。
【洗脳を完了してください。続きは改造でしょうか?】
「…よもやここまで抵抗しようとは。
その努力を讃えて、貴方にプレゼントを差し上げましょう」
グラキの尾が、背後から取り出したさくらの足元に投げつける。
四つほどのサッカーボールほどの大きさの塊がさくらの足元に転がった。
「如何せん、私の戦い方は毒の使用なので、
ちょっとばかり表面は溶けているかも知れませんが」
塊は転がりながら、さくらに面を見せる。
その一つと、さくらの眼が合った。
「――なに、仲間だったなら、わかるでしょう?
ギヒッ、ヒィ、ヒィーヒヒヒ!」
悪趣味、という形容すら生温い贈り物とともに、グラキが嗤う。
その哄笑はまさに「邪悪」の名に相応しい、おぞましく、禍々しいものだった
【すみません…今日もそろそろ限界のようです】
【この後は改造後のさくらさんを、ジャックしたTV局で犯そうかと思っていましたが】
【改造そのものや、他にやってみたいこと等、ありますか?】
【私は今晩10時ぐらいから大丈夫ですよ】
【それでは、次回からそちらでいたしましょう】
わかりました。本日はありがとうございました。
使うだけ使って逃げるとか糞だな
いけるか
何が
乙