好きに使うスレ 36

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549椰子なごみ ◆796dlejCQE
>>548
そんなことないです、ちょっとムカついてるだけですから。
……お、お姫様こそ、自分の仕事はどうしたんですか?
(知らず知らずの内に彼女に向かって視線を送っていたことには気付かないものの)
(センパイにそっけなく返されると、その感情が声を少し上擦らせてしまう)
(固く握られた手に彼女の指が滑り込んでくると、ほんの少しだが力が抜けて)

だっ、誰があんな甲殻類と……。
潰す、絶対潰してやる……!
(他愛のない言葉が今の自分には痛く響き、フイと顔をセンパイから背けると)
(白紙の書面に目を落としながら、呪詛のようにぶつぶつと暗く呟いて)

……度が過ぎています。あんなの、ただの邪魔です。
あいつら、何もせずに……ただ暖房に当たって、お茶飲んでるだけじゃないですか。
ここにはあたしと、センパイと……佐藤先輩と、鉄先輩がいれば十分です。
(二人きりになったせいか、今まで我慢してきたものが一気に吐き出される)
(線の外側にいる人間を許さない気持ちは相変わらずで)
(だが二人きりでは生徒会が機能しないことを分かっているために、もどかしげに呟く)

え……、だってこれ……。
そんな、ダメですよセンパイっ……。
(そんなことは嘘だと分かっている)
(生徒会に属して雑務をこなしている以上は、書類の重要度は見ただけでもおおよその察しはつく)
(二人きりになる口実とはいえ、今度はまた違う罪悪感が胸に湧き上がってきて)

……知りませんよ、そんなの。多分見られてないと思いますけど。
それよりも、先にこれを仕上げないと……。
(髪を撫でられると嬉しさで胸がキュンとなるが、与えられた仕事を放り出してまで)
(いちゃいちゃする気分には今ひとつなれず、寂しそうに囁きながらペンを握って)