好きに使うスレ 裏 2

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521リゼット・バスクール ◆p0GHgTj0WFbv
>>520
(過度の悪戯でこんなにも愛おしい温もりを遠ざけてしまった、更に素直に謝る事もしなかった意固地な自分を今、恨む。どれ程焦がれていた?
素直に自ら席を立って駆け寄り引き留めて、ただ一言謝罪を紡ぐ事が何故出来なかった?自尊心?立場?それらが一体何だというのだろう、
愛する人の心より大事なものだったのか――高く上に上ろうとするのも、誰に公言しても指差される事の無い二人の未来の為ではなかったのか。
如何して立場が、等と言い訳をし続け、矛盾に気付いていながら、素直にならなかった!?きゅうと唇を噛み締める。この温みに代われる人は
誰一人居ないと分かっているのに――…。リオンの言葉が、もういい、と言ってくれているような気がした。上官と部下という柵は捨てていいんだよと)
……悪いのは、わたし――…リオンは、悪くない。言えば良かった、振り払われても……逸らされても、――なのに、怖かった……。
リオンの視線が目の前でわたしを避けるのを、見るのが怖くて。……ごめんなさい、リオン。――…ねぇ、やっと、言えた……。
(頑なな態度の理由は唯一つだ。毅然として見せている間が最も弱い、弱いから逃げる。そこから惨めな姿が露呈しないようにと必死に、懸命に。
今だから言える、互いを括り束縛する枷でしかない、階級という狭い世界の中で纏う仮面は要らない、そう示してくれる優しい声に従って。ふるり
と小さく髪を揺らして、漸く胸の中で燻っていた謝罪の詞を伝えられたと、僅かに頬を染めて安堵に満たされた微笑と共に彼に告げる。言えた、と)
……じゃあわたしが、リオンを守る――…ん……あ、リオン――。
(世界が敵と成すとなら、培ってきた硬い仮面がその時こそ力を奮う時。安心してと微笑む貌は、自信に満ちていて。この世界で唯一つ失くせない
大切な人が傍らに居てくれるというなら、千の猛者が一斉に掛かってきても迷わず剣を取り銃を取り、相手になろう。脆弱な心を優しく彼は今、
こうして包んでいてくれるから、その時以外には全ての敵となる者から、彼を守ろう。――唯彼だけには、勝てない。引き寄せられて、拒めなかった。
嫌だ、なんてそんな容易く言わないで欲しい。必死に堪えているのに。――けど嘘は嘘。簡単に見破られて、かぁ…と頬に朱色が灯る)
あ、ン――…だ、だめ。リオン……ふ、ァあ――……っ!
(指の先が奥深く刻まれた熱を呼び覚ます。ほら思い出してと誘う。硬い軍服の中に押し込めた欲望を擽り、揺さぶる指に身体が震えて、ピク、
と小さく顎が跳ね上がり、まるで口付けの続きを求めるような仕草と成る。迎え入れた舌が濡れた音であの夜の激しさを、記憶から肌に広げて
気付けば確りと頬を包んで両手がキスを深く求めていた。零になってもまだ微かな隙間がある。それが嫌で、片脚を彼の膝の間に捻じ込む。
分厚い生地の上から欲するモノを強請るように、太腿で擦りながらぴったりと身を寄せて、掌で頬を閉じても聞こえる、唇の愛撫に瞼を下ろした)

【……同じく。多重人格探偵は知っていても、軍人はないなぁ。ホントに甘え殺しにかかってくるリオンに更に甘えて、如何しようかと正常な
方がオロオロする状態でいるんだが、うん、お互いこれ自虐だよな、すごく】
【私も騒動ですっかり忘れていた気がする。――こちらこそ、宜しく、リオン】