>>621 暴けるなら、私は全て知りたいよ……知盛のこと。戦と、舞の時しか感じることができなかった…貴方の――
(二刀の剣を握り幾度も血に染まる手が触れ重なり、頬は自然と熱く蒸気し)
(思いの外やさしく髪を縋れれば掛かけられた髪が数本耳から流れ落ち)
戦以外で……本当の貴方が見える?剣より、熱くさせる……。
――あっ……。………知、盛……。
(肌に数回触れて離れ、吐息と共に耳元で囁かれると視界を遮断させ目を瞑り)
……………!
(耳朶が挟まれひくりと肩を上げると獣に噛みつかれるのでは背筋がぞくりと震え)
……私――………。
(耳に余波の名残が消え去らず、緊迫感に追いやられ)
(恐る恐る睫を震わせて目を薄く開き、指先が口唇を撫でるに合わせて開かれていく)
【ありがとう、知盛…嬉しいよ。】
【――逢瀬を、また会いたい。だから文を書き残すよ。知盛に会えることを願って。】
【また戦じゃない場所で――平知盛。】
【スレをお返します】