>>41 (人影は間違いなく彼――でなければ彼に良く似た女性だろう)
(聞こえた声がアルトのものであった事から見事にその線は掻き消え、露天風呂の端と端での応酬を続けて)
失礼ね、私が男湯に入って来るような痴女にでも見えるって言うの?
現在男湯です、の看板は立ってなかったわよ。……――そういえば、混浴の時間帯があったわね。
アルトが入った時もそうだったのかは知らないけど……今がそれなんじゃないかしら?
(驚きが過ぎ去れば冷静に分析するだけの余裕が先に生まれるのは女という生き物の方)
(見ず知らずの男が入っているよりは余程安心だと、原因が分かると緊張もほぼなくなって)
ふふ、まぁいいんじゃないの?
良く見たら眺めも綺麗だし……天気が余り良くないのが残念だけど、どうせなら雨より雪がいいわね。
(湯の中を掻き分けるようにして彼が寄りかかる岩場の方へ移動して行く)
(隣に陣取ると湯に浸かりながら外の景色を眺めようとくるりと反転し、岩場に両腕を預けて)
アルトの家の庭に似てるわね? 静かっていうか趣があるっていうか。
サクラっていう花が綺麗なんですよって此処の人が言ってたけど……春にしか咲かないんですって。残念ね。
(今は季節が季節のためか常緑樹と敷かれた石の白のみが目立つ庭園)
(それだけでも十分奇麗に見えはしたが、矢張り彩りがない為に寂しくも見えた)
――……あら?
(その寂しさを僅かにでも補おうと言うのか、ちらちらと曇り空から小さな花片が降って来る)
(それを捕まえようと手を伸ばすと掌に落ちるそれ……溶けて)
雪……?
【設定については了解したわ、別に不都合がないし構わないんじゃないかしら、その辺りは】
【一応銀河の妖精、らしいから何処へ行っても有名人みたいだしね、私は】
【……って言ってる内に、そろそろリミットかしら?】
【アルトがもう一レス打てるなら、私は待つのは構わないけど】