>>62 そりゃー決まってるでしょ、簡単にみのりんを取られるわけにはいかないの。
私のみのりんなんだから、まず私を納得させて唸らせるよーな男じゃないとっ。
うぉいこら、どこ見てんだバカ犬エロ犬。
(わざとらしさが透けて見える竜児を、げしげしと足蹴にしながら)
知らないやつなんてここにはいないでしょ、どーせあんたと私しかいないんだし。
……こ、こっち見んなっ。
(どうにも意識してしまい、それに耐えられなくて…顔を背けるが、)
やっと服従宣言が出たか。そうそう、それでいいのよ。なんにも違うことなんてないわ。
(嬉しそうに笑った――と思えば、)
……あ!私のもの勝手に捨てんなよ、どかすなよ、置き場所変えんじゃないわよ!
(人差し指を突きたててみたり、表情をくるくると変えて)
今はそんなんじゃない?
(きょとん、とぱっちりした目を丸くして暫し考える。意味を理解するとほっぺたが真っ赤になり)
そ、そそっそんな恥ずかしいこと大声で言うなっ、この恥辱犬!
……そんなこといわれたら、わわ、わ、私だって……ほ、本気にしちゃうじゃないの……
(竜児から表情が読み取れなくなるくらいまでうつむき、消えてなくなりそうな声で)
ん…はぁ…ちゅ…っ、んんっ…ふぁ…
(氷を押し返し、しばらくするとまた氷が送り込まれて、)
(その最中にも氷はじわじわと溶けていき――溶けたことによってできた水をコクン、と飲んだ)
(氷のキャッチボールを繰り返していくと、小さな小さな氷が返されてきて)
(それはあっという間に素早くとけ、後に残ったのは竜児の舌。氷の余韻が残って、かすかに冷たい)
……んむっ…!?ん、はっ…ふ、んんっ…!
(唇を離そうと思った。けど、舌と舌を触れ合わせる初めての感覚に気持ちが蕩けて、離せないままでいた)
(―もしかしたら、離したくなかったのかもしれない。竜児の身体を軽く抱きしめて)
【確実に心配してくれるね、みのりんなら。私にも寄越しなさい、おすそ分け。なんなら全部貰ってやるわ】
【どこがよ、ただのバカインコじゃないの。えー…絵ね。んーと…あ、ハートでも書いておけば?あれの時期だし】
【おとこ?オスの間違いじゃない?ま、まぁ…き、きき期待しといてあげるわよ。】
【こ、こ、氷ねだったんだっての!すぐそういう、せ、せせ性的なことに変換するんだからこのエロ犬は…っ】
【了解よ。ところで、今日はここで凍結して貰ってもいいかしら?明日早くに出なきゃならないの】