>>472 でも、火は、次第に激しくなっているような、気がして…っ、
ううん、気がするんじゃなくて、そう、なんですっ……熱いの、とても、ランサー……
程度を見切ってるんでしょう?ならついでにそういう加減も見切って下さいっ!……嫌ですか?
(つ、と頬に落ちる前に唇に吸われていった涙と、優しいぬくもりに閉じた瞼の片方から毀れた涙)
(それが甘えと分かりつつも無茶を強いて、同時にそれを嫌がられはしないかと、心配そうな声が問いかける)
目立ちますね、色々な意味でとにかく目立ちます。
ごく自然に現世に馴染んで――私よりも、馴染んでしまっていて、
現世をよく知った貴方がいつか、世間知らずの私から離れてしまわないか、心配になる…
(緊張した身体から、触れる手の動きに合わせて力が抜けていく)
(身も心も穏やかになれた時に、ぽつりと強がって語れない不安を漏らし)
……それは、男としての?それとも、貴方の本来の名としての?
貴方はそう言うけど私は、気になりますよ?無理にとは言いませんけど……
え?――え?え?……えええええええっ?
(一瞬、間の抜けた声できょとんとし、それから復唱してまた声は上がり、瞳も大きく見開いて)
(予想していなかったとばかりに裏返った声を上げ、頬は一気に赤く染まり)
あ、あっ、ど、どうしよう――ランサー、私夢みてませんかっ?
うっかり幸せな夢で、起きてしまったら終わりとかじゃありませんよねっ?
――、嬉しいっ……す、ごくっ……
実年齢で言えば、親父どころでない、ですしねっ…
あ、は、あっ……ふぁんっ、ランサーぁ……!
(喘ぎに合わせて肩が上下し、それにつられてランサーの手が触れる乳房が揺れ)
(捲れたシャツの内の肌にランサーの唇が落ちると更に声が高くなる)
い、っちゃうっ――らんさぁあっ、イクの、いっちゃうのっ……!
ひゃあん、もおっ、むね、だけで、ランサー、イク、いっちゃう、ぅ――んんんんんッ!
(くんっと奥が疼いて痺れが広がるような、そんな感覚が突起から全身へ巡り)
(両腕がランサーの首に回ると子供のようにたどたどしい口調で蕩けた表情を晒し)
(腰を痙攣させ、這う舌に誘われるよう、唇をきゅうっと噛んで絶頂を迎えた)