【キャラ萌え】オルフェウスの窓【なりきり】第36部

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952名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:26:14 ID:???
>>941
GJ、続きを・・・。

(ヴェーラとリュド君が出るとどうしても、ミハユリさん作の、あの強烈エロと笑いのレオユリSSを思い出してしまう、中年の私orz)

>>921
苦情?を取り入れたのと、クラ担さんが私を紹介した文の長さに皆さんの分を揃えて、新たに13万字さんを加えました。
これをベースにしてくだされば、幸いですww

ダー担さん・・・レオ(本家)、青年Д、ダー、他。
         ここの萌えの中心であり、住人たちの心の拠り所。細やかな気配りの反面、イタズラ大好きで住人の肝を冷やし、楽しませる。

クラ担さん・・・クラウス(アレクセイ)、レオニー怒、ケレンスキー他。
         ロシア関連の知識が深い、アイデアと実行力の熱血漢。軍事板に出張して喧嘩するのが趣味。ダー担さんと共にSS神職人。

イザ担さん・・・イザーク、ユリウス(イ)、オレ様レオ、ズボフスキー他。
         中途半端と亀レスが持ち味の、ここのマスコット的存在。レ怒様に萌えるあまり、誰も成し得なかったユリ役を完璧にこなす。

関西さん・・・ベルスレからやってきた親善大使的存在。
        宝塚歌劇に精通し、白人男性と同棲の経験からスレ一の色香を放つリア読者。時々思い出したようにオスカルになりきる。

関東軍さん・・・関西人ばかりの中で一人頑張る東京人。
         ウナギのように掴み所が無く、都合の悪い質問をされると喘息持ちのボケ老人を装って逃走。バレエファンでもある。

スリコギさん・・・ここの最年長住人でリア読者。
          住人達が腹の中で思っていることを率先して発言、時には荒らしにネチネチと説教し、住人一人一人に濃い愛情をそそぐ。

13万字さん・・・オル窓の神に憑依され執筆の日々を送る有望新人。
         現在ここに大長編SSを連載中。真面目さゆえにまだまだ壊れ代があるらしく、そこに住人は興味津々。


(失礼しました、ではまた)
953名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:06:24 ID:???
>>951>>952
おお、時代背景までありがとうよ。さすがリア読者だぜ。
テンプレの修正もご苦労だったな。

おれからの提案は、それに各担当のコメントを一言付け加えたい。
スタスレで同志ヤゴダ紹介の末尾に「君、この薬飲んでみたまえ」ってのがあるだろう。あれが気に入ってる。
たとえばスリコギ、お前だと

スリコギさん・・・ここの最年長住人でリア読者。
          住人達が腹の中で思っていることを率先して発言、時には荒らしにネチネチと説教し、住人一人一人に濃い愛情をそそぐ。
          「ちょっとあんたたち!逃げる気じゃないだろうね?」

てな感じになる。どうだ?
954名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:36:58 ID:???
952->>953
テンプレ制作&提案お疲れ様です!!
紹介の順番の事ですが、私は、一番下でお願いしたいのです。(なりきり同様御活躍のスリコギさんを4番目の位置にして頂きたいのですが‥^^)
申し訳なくって‥‥

後は、全て仰せのままに従いま〜す!!

住人K
955名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:35:57 ID:???
スリコギへ、よかったらイザ担と関西の提案も入れて手直しを頼む!
おれは今レ怒のおっさんに変身してるから忙しいんだ、わかるだろう。
紹介文のおれのコメントは「アレクセイ?悪いけどそんな奴には興味ねえんだ」にしといてくれ。
そこは不動のものではなく、書き換えも可、ってことにするか。
他の奴らも自分のコメントを考えとけ。
(SS、おれの担当もやはりあのお馬さんごっこを・・。 考える事はオナじだな)


13万字、遠慮せずに続きを投下してくれ。閑散としてる時こそSSが読みたいんだ、頼む。

(以上クレクレ厨)
956名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:10:58 ID:???
なりきりさん達に加筆、改行して読みやすくしてみましたが、どうでしょうw
関西さん、これは変態度の順でもあるそうですし、私はずい分前から置きレス中心の離れ小島の身。
リアルタイムで皆さんと会話できる貴方より格下にございますw貴方こそ「4番目」に相応しい住人でいらっしゃる。
私のコメントはクラ担さん考案のが気に入ったので、そのまんま使わせていただきました。
ダー担さん、なりきりキャラの紹介順、これでよろしいんでしょうか。ダー担を名乗られているのでダーをトップにとも思ったのですが、
ほとんどされなくなったし、青年Дをトップにするにもオルキャラでないので、本家レオを持ってきたのですが、、

ダー担さん・・・レオ(本家)、青年Д、ダー、他。
         ここの萌えの中心であり、住人たちの心の拠り所。
         細やかな気配りの反面、イタズラ大好きで住人の肝を冷やし、楽しませる。
         スレ繁栄の為であれば手段を選ばない。

クラ担さん・・・クラウス(アレクセイ)、レオニー怒、ケレンスキー他。
         ロシア関連の知識が深い、アイデアと実行力の熱血漢。
         軍事板に出張して喧嘩するのが趣味。ダー担さんと共にSS神職人。
         ここの世話人的存在で、ロシア支局スレ主でもある。
         「アレクセイ?悪いけどそんな奴には興味ねえんだ」

イザ担さん・・・イザーク、ユリウス、オレ様レオ、ズボフスキー他。
         中途半端と亀レスが持ち味の、ここのマスコット的存在。
         レ怒様に萌えるあまり、誰も成し得なかったユリ役を完璧にこなす。
         不満スレの管理人だが、降ってわいた大騒動をキョトンとして見ている事も。


関西さん・・・ベルスレからやってきた親善大使的存在。
        宝塚歌劇に精通し、白人男性と同棲の経験からスレ一の色香を放つリア読者。
        時々思い出したようにオスカルになりきる。
        
関東軍さん・・・関西人ばかりの中で一人頑張る東京人。
         ウナギのように掴み所が無く、都合の悪い質問をされると喘息持ちのボケ老人を装って逃走。
         バレエファンでもある。

スリコギさん・・・ここの最年長住人でリア読者。
          住人達が腹の中で思っていることを率先して発言、
          時には荒らしにネチネチと説教し、住人一人一人に濃い愛情をそそぐ。
          「ちょっとあんたたち!逃げる気じゃないだろうね?」

13万字さん・・・オル窓の神に憑依され執筆の日々を送る有望新人。
         現在ここに大長編SSを連載中。
         真面目さゆえにまだまだ壊れ代があるらしく、そこに住人は興味津々。
957名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:23:08 ID:???
今夜もイザ担さんはアク禁、クラ担さんは執筆中、ダー担さん関東さんはいつもの欠席でしょうか。

クラ担さんイザ担さん、レオユリ共同を再開されるのですね、楽しみ〜〜w
ついでに、イザ担さんの○○落ちも楽しみ〜〜w

13万字さん、どうぞ続きをお願いします。“RON専”さんも首を長くして待っておられると思いますよw
958名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:15:21 ID:???
>>956>>957
スリコギさん、お疲れ様でございました^^ヽ
サスガの鋭い着眼力には、完璧脱帽でございます。GJ!!

> 関西さん、これは変態度の順でもあるそうですし‥‥

う〜ん(悩)そう、言われたら、返す言葉がございませぬ^^;でも、中途半端で優柔不断な私ですので、余り目立ちたくないというのも本音ですが‥‥皆様に、お任せ致します!(苦笑)

おこがましくも、私のコメントは‥‥(決めゼリフが、ありませんので、オスカルっぽいので、お許しをwww)

「私は、バラの花びらは、食べません」で、お願いしますw

クラ担さん、イザ担さんの共同も、楽しみですね!!13万字さんのSSも!!久し振りに、ダー担さんのSSも、期待してますよ!!(土管SSみたいなのも読みたいな!)

クレクレ厨でスマソ!!


959名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:12:31 ID:???
私に憑依していたのはオル窓の神だったのか・・・!
いや絶対違うと思います。
こうしてチヤホヤしていただけるのも、あのヘタレな展開を
読まれるまでのこと・・・。
それに私はきっと1章を投下し終われば、きっと元の生活に
戻れると思うのです!
だからどうぞ紹介の件はご容赦ください〜。
(あと過去ログの見方を教えてくださった方、ありがとうございます。
でも見てしまうと本当に破滅の道になりそうなのでガマン・・・。)


住人様達のSSももうすぐ再開なのですね、どきどき。
ではそれまでのつなぎは私が!
明日からまた何日かネットできなくなりそうなので
すみません、今日まとめて投下させていただきます。
非常識気味な分量ですが、お許しください。
960名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:14:35 ID:???
「リュドミール様、ユリウス様!」と召使が邸のほうから二人を呼びに来た。「旦那様のお帰りでございます。」
「兄上が?今日は早いんだ!」とリュドミールは跳ね起きて「ユリウス!こっちから!」と叫ぶと木々の間を縫って走り出した。
ユリウスも笑いながらリュドミールを走って追いかけたがほどなく足元を何かにとられ、
落ち葉の中に頭から見事にころんでしまった。
「・・・?」と自分を躓かせたものを見ると、夏草の残りを短く結び合わせたものだった。
「・・・!」リュドミールが立ち止まって笑ってこっちを見て言った。
「わあっ、ひっかかったねユリウス!」
「リュドミール!」笑いながらユリウスが叫ぶと
「3日も僕をほっとくからだよ!何てったって僕は「甘えん坊」なんだからね!」と
笑って言い返し、今度は一気に館に向かって走っていった。
「もう!」と言いながらユリウスはリュドミールを追った。
子供の足とはいえ結構差をつけられてしまったので、ユリウスが帰館したレオニードと
サロンで顔を合わせた時には、リュドミールはちゃっかり出迎えの挨拶を済ませて
自室に上がってしまっていた。
961名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:15:04 ID:???
「どうしたんだ、その有様は。」
落葉だらけの彼女の姿にレオニードはいささか呆れた様子で尋ねた。
ユリウスは石張りのテラスで体のあちこちについてしまった落葉をはたきながら、
「今日はリュドミールにしてやられちゃった。あの子の作戦勝ちだ、士官としては将来有望だね」
と笑った。レオニードは苦笑しながら無造作にユリウスの金髪を荒く揺すり、
残った葉のかけらをふるい落としてやった。
その荒っぽさにユリウスは「わぁっ」と笑って、だが素直にされるがままになっていた。
「全く・・・僕は犬じゃないんだからね!」
「我が家の犬どもはこんな落葉まみれで屋敷の内に入ってこぬぞ。」
「あはは、確かにそうかも。ユスーポフ家では犬も僕より規律正しいよ。」
普段からまとめもせず降ろしている髪からようやく落葉を落とし終えて、
「リュドミールは部屋に上がったの?今日はあの子に一日付き合う約束だから行くね。じゃあ晩餐の時に。」
と言ってユリウスが去ろうとすると
「いや、ちょっと要するものがあって立ち寄っただけだ。今宵はもう戻らん。」とレオニードは答えた。
「ああ・・・そうなんだ。」とユリウスはあからさまに落胆した顔になった。
そんな彼女に微笑んでレオニードは「なんだ、何か私に用でもあったのか。」と言った。
「ううん、そういうわけじゃないんだけど・・・。そうだ、おとついの馬、よかったね。
あれならリュドミールは本当に喜ぶと思うよ。」
「ああ、つきあわせて済まなかったな。だが助かった。お前で御せれば、リュドミールにもちょうどいい。」
「来月のあの子の誕生日が楽しみだね。」
二人は小さな秘密を共有する者同士の気安さで目を見交わし微笑んだ。
そこへ召使が紅茶を運んできたのでユリウスもよばれることにした。
(リュドミールにはさっきのいたずらのお仕置きにもう少し待ってもらおうとユリウスは考えた。)
カップを持ったまま、二人はなんとなくサロンからユスーポフ家の庭園を眺めやった。
さっきまで微笑んでいたユリウスの表情にふと影が差したのをレオニードは見逃さず、
「どうかしたのか?」と訊ねた。
「ううん、ただ・・・。」「なんだ。」
「また冬が来るな、と思って・・・。」
ユリウスはそう言うと、再び窓の外、木々の梢が黄金に色づき始めた庭園をじっと見つめた。
レオニードはわかっていたが、「またあんな風になるかと脅えているのか?」とあえてはっきり聞いた。
「・・・うん・・・。構えすぎなのかもしれないけど・・・。冬が近づいてくると思うと・・・
ものすごく胸の奥がざわざわする気がして・・・。そしてあの時の気持ちを思い出してしまう・・・。」
「気にしすぎるな。あまり考えると、自分を暗示に掛けているのと同じだ。
戸外の吹雪がお前に一体何をする?脅え過ぎるとそれこそ前のように命取りになりかねんぞ。」
「うん・・・。」
「まあ、どうしても怖ければまた駆け込んでくれば良かろう。」とレオニードは笑い、
ユリウスは真っ赤になって「もう!レオニード!」と怒ってみせた。
記憶を失って以来(もっとも以前がどうだったのか知る術はなかったが)、吹雪に対する恐怖は
小さくなるどころか募る一方で、去年など脅えたユリウスは事もあろうに薄い寝巻き一枚の格好で
書斎のレオニードのもとに駆け込んでしまったのだ。
それを思い出すと耐えられない恥ずかしさで一杯になってしまう。
だがその時、レオニードは嗤わずにそんなユリウスを受け止めて、彼女が落ち着くまで
辛抱強くつきそってくれた。その優しさで彼女は昨冬をなんとか乗り切れたようなものだった。
だから今、からかわれて怒る一方で、大きな安堵感で彼女は暖かく満たされ、小さな声で言った。
「・・・ありがとう。」
レオニードはまるで子供を安心させるように彼女の後頭部を軽くポンポンとたたくと、
戸口に待たせていたロストフスキーとまた軍務に戻っていってしまった。
962名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:15:29 ID:???
ユリウスは窓から彼らを見送りながら、もう一つ、冬が彼女に思い起こさせる事を
今回もレオニードに言えなかったな・・・と思った。それはある反逆者の面差しだった。
記憶を失って混乱していたあの冬、いや言い方を変えれば彼女にとっては記憶が始まる最初の冬、
レオニードはなぜか彼女と弟をモスクワ蜂起に失敗した反乱分子達が処罰を言い渡される広場へ伴った。
リュドミールへの教育の一環だったのかもしれないが、まだ記憶を失って日も浅く精神的に不安定な
ユリウスには正直、辛い経験だった。
次々に名を呼ばれ、処罰を言い渡される罪人達の中にその若者はいた。
彼は亜麻色の髪を寒風にさらし、罪を言い渡されているにも関わらず、まるでそこに居る事を誇るかのように
広場一杯の群集の前に傲然と胸を張って立っていた。
なぜか彼女の心は激しくゆさぶられ喉が詰まるような思いで一杯になり、彼以外の何も目に入らなくなってしまった。
名前も顔も知らない青年だというのに・・・。
偶然にも彼はリュドミールの命の恩人だったらしく、リュドミールがすっかり興奮してしまったので、
彼らは早々に広場を引き上げた。
その青年の名はアレクセイ・ミハイロフ。
ユリウスはその名前をしっかりと記憶に刻み込んだ。レオニードには正直に言ってみたのだが、
「名門貴族の家柄だったが、兄弟そろって革命派に転じて破壊活動に従事していた男だ。
そんな危険な男とお前に接点があった筈があるまい。リュドミールが騒ぎ立てていたから、
そんな気分になったのだろう。」と片付けられてしまった。

言われてしまえば確かにその通りなのかもしれない。だが心の中で彼と冬が結びついてしまったのか、
冬になると彼をひんぱんに思い出してしまうユリウスだった。
遠目に見えたに過ぎないその姿を、彼女は何度も何度も脳裏に描きなおしては飽く事がなかった。
だってささやかだが、それだけが彼女の失われた過去との糸口なのかもしれないのだ。
ただの勘違いかもしれなくても、決してその記憶の感触を手放すわけにはいかなかった。
しかしもしそれが勘違いでなければ、シベリア流刑に処せられた破壊活動家と繋がりがあったかもしれないなんて、
自分は一体何者だったのだろう。
自分自身が何者かわからないというのは実に恐ろしいものだった。
こうしてユスーポフ家で周囲の優しさに守られて暮らしていても、そこには薄氷を踏みながら歩いているような
恐怖が常につきまとっていた。そしてその薄い氷の下には一体何が隠されているかは自分にもわからないのだ。
氷が割れた時に自分を飲み込むのは何なのだろう。
そう思うと、たとえ今の安寧を失っても自分の過去は何としても探し出さねばと、時折ユリウスは
駆り立てられるように感じていた。
だが、もしもそれでユスーポフ家の人々に迷惑をかけるような事になれば、どうしたらいいのかわからない。
とにかくもう一度、あの反逆者についてレオニードに相談してみようと思ったのだが・・・。
ユリウスは小さくため息をつくと、冬はまだまだ先だと自分に言い聞かせ、
今頃しびれをきらしているだろうリュドミールの部屋へ向かっていった。
963名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:16:28 ID:???
(3)

その一月後、リュドミールの誕生祝いがユスーポフ邸で名門貴族としてはずいぶんささやかに、
家族とごく親しい身内だけでとりおこなわれていた。アデールとレオニードの事実上の別居は
すでに半ば公然としたものになっており、女主人(ホステス)を失ったこの屋敷はここ数年、
公式・非公式を問わず社交的な集いから遠ざかっていた。
もともと社交の場には義務として熱意無く参加する程度のレオニードとヴェーラだったので、
女主人の不在をいいことに、二人は静かな生活を満喫していたといってもいいいかもしれない。
だがレオニードはもとより軍務に忙殺されがちな身とあって、最低限避けられない
宮廷での公式な宴などでその時ばかりはアデールと並んでいれば事は足りたが、
ヴェーラは未婚の娘としては「変わり者」のレッテルを貼られかねないほど社交の場から遠ざかっていた。
もともと華やかな場にうつつをぬかす種類の娘ではなかったが、その簡素な暮らしぶりはすでに
家を守る未亡人といった趣にまで達していた。
そんな彼女もそろそろ縁談を決めないといけないぎりぎりの年齢にさしかかっており、
レオニードは保護者として一族の者から苦言を呈されることも度々だったが、
彼は多忙を口実に言を左右にしていた。
なぜなら、どんな縁談がこようがヴェーラが行く筈は無かった。
どんなに気丈を装っていようが、無残な結果で終わった恋の痛手が彼女をいまだにしっかりと
掴んでいるのは兄の眼には明らかだった。
それに爛熟したロシア貴族社会とはいえ、ユスーポフ家ほどの名門の娘であれば処女でない身で花嫁になった場合、
万が一相手に騒ぎ立てられてはどんなスキャンダルになるか、兄妹ともによく承知していた。
彼らは過ぎた事にお互いを責めるような事は無く、むしろ相手に思いやりを持って淡々と暮らしていたが、
二人の間にはエフレムの流した血がいまだ拭い去れずこびりついていた。
そんなレオニードとヴェーラには無邪気なリュドミールとユリウスの存在は一種の緩衝材でもあったのだ。

もちろんリュドミールはそんな兄達の事情など気づく由もなく、すこぶる楽しく誕生日を過ごしていた。
昼間は一族の中でもごく近しい者達が、リュドミールに年の近いいとこ達を中心に呼ばれており、
やや年長の者の中には若く美しいユリウスに好奇の目を向ける者もいた。(といっても10代の少年だが、
早熟な者ならこの年頃のロシア貴族はなかなかこういった面には油断がならないものだった。)
そんな一人が部屋の隅で彼女をつかまえて話しかけているところに、ちょうどレオニードが帰邸した。
彼は客人たちに遅刻の無礼を詫びながらさりげなくユリウスを下がらせ、彼女はむしろほっとしてその場を退いた。
リュドミールへの祝いに用意した馬を見せに厩舎へ弟と客人達を誘導しながら、
レオニードはユリウスを人前に出したヴェーラにちらりと咎めるような視線を送ったが、
妹は素知らぬふうを装った。

964名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:17:02 ID:???
客人達は夕刻には帰り、晩餐はいつもの顔ぶれだった。
リュドミールは贈られた馬に夢中でその話ばかりをして飽きず、その様子にレオニードとユリウスは苦笑まじりで目を見交わしあった。
夜も更けてようやくリュドミールもベッドに入り、ヴェーラはお休みのキスに枕元に来た。
「いい誕生日だった?」
「はい姉上。本当に・・・楽しかったな。今年は兄上も早く帰ってこられて一緒に過ごせたし・・・馬には本当に」
「リュドミール、その話はもう勘弁してちょうだい」と笑うヴェーラにさすがにリュドミールも照れ笑いをした。
だが次いでその表情からふっと笑いが消えたのでヴェーラは「どうしたの?」と優しく尋ねた。

「姉様・・・。兄上が昼間、途中でユリウスをお茶会から引っ込めてしまったよね。」
「ええ・・・。それが何か?」
「僕はユリウスにはずっと一緒に祝っててほしかったのだけど。」
「リュドミール・・・ユリウスは家族ではないのよ。とても仲良くはしているけれど・・・。
さっきも兄上に無理にお願いして一緒に写真も撮っていたけれど、その事には兄上、怒ってらっしゃるのよ。
あなたも自分の立場というものをもうそろそろわからねば。」
「うん・・・。それはわかってるけど・・・。」ヴェーラは急にしょげたリュドミールがふと不憫で言葉を足した。
「まあ・・・あの時はセルゲイがユリウスにちょっかいをかけようとしていたから、お兄様はそれがお嫌だったのでしょうね。」
「ちょっかい?」
「あなたにこんな事言うのはまだ早いけれど、ユリウスはたいそう美人ですからね。殿方が彼女に惹かれるのは仕方ない事だけど、
我が家としてはほっとくわけにはいかないわ。もしユリウスがもて遊ばれるような事があればいやでしょう?」
「遊びでなければ・・・いいの?そうか、そういう理由でユリウスがいなくなる事だってあるんだ・・・。
誰かに連れていかれちゃうのかも・・・。」
「リュドミール?」
「姉様、僕、ユリウスがここから居なくなってしまわないか心配で・・・。だから僕とユリウスはこないだ約束したんだ。
ずっと友達でいようって。でも、そんな理由でユリウスが居なくなるかもしれないなんて考えた事も無かった・・・。」
「リュドミール・・・」ヴェーラはそんなにも弟がユリウスを思っていることに胸をつかれ、彼の手を優しく握った。
「だいじょうぶよ、ユリウスはきっとずっとこの屋敷にいてくれるわ。」
「本当に?姉様。僕が寄宿舎に入っても兄上はユリウスをこの屋敷から追い出したりしないよね?」
「ええ大丈夫よ。兄上は決してそんな事はなさらないわ。だから心配せず、もうお休みなさい。
楽しい一日だったでしょう?その気持ちのままお眠りなさい。」
そっとヴェーラはリュドミールの手を冷えないように羽根布団の中に入れてやり、
リュドミールはにっこりして姉の顔を見つめると瞳を閉じた。そしてほどなくことんと音がするように眠りに落ちた。
ヴェーラはしばらくその寝顔を見つめていたが、やがて灯りを落として弟の寝室を去った。


965名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:17:48 ID:???
そして廊下に出て小さくため息をついた。自分の偽善者ぶりには我ながらほとほとうんざりだった。
次いで、確かにリュドミールの家庭教師という口実が無くなりもしユリウスが出て行くことを望んだら、
兄は今度はどう彼女を言いくるめるつもりなのかと苦笑した。
兄は絶対にユリウスをこの屋敷から自由にする事はできないのだ。
さすがにユリウスも少しおかしいと感じるのでないだろうか。
何も知らないユリウスは兄を信頼しきっており、兄も彼女の記憶喪失前とはうってかわって優しく接していた。
今夜の晩餐でも二人は微笑を浮かべあい、その姿はまるで気を許しあった恋人同士のようだった。
もっとも兄は傍目からそのように見えているなど全く想像もしていないだろう。
ヴェーラの見るところ、笑止な事に兄は自分の気持ちに気づいてすらいない。

そもそもの最初から、反逆者を追ってきたユリウスに彼がロシア帝国の軍人として反発しつつも、
一方では男として関心をおさえきれないでいるのが、妹の目からは明らかだった。
そして彼女が記憶を失った後の彼は監禁者というよりは保護者といった方が正しいような立場に、
(彼は絶対に認めないだろうが)嬉々としてたっており、その関わり方はあきらかに任務の域を逸脱したものだった。
だが何と言ってもユリウスは皇帝陛下からの預かりもので、監視の対象である彼女に惹かれる事は
あの忠勤な兄にはかなりのジレンマの筈だ。おそらく兄は自分の気持ちに気づく事すら無意識のうちに己に禁じているのだろう。
それが恋なのかどうかまではわからなかったが、どのみち感情の歯車が動き出してしまえばどうしようもない事を
ヴェーラは自己の経験としてよく知っていた。
ヴェーラがともすれば兄とユリウスの関係におそらく本人達より敏感になっているきらいがあるのも無理は無かった。
彼女はやむをえなかったとはいえ彼女の恋人を射殺した兄をまだ心のどこかで許せていなかった。
あの冷徹な兄、常に情よりも皇帝陛下への忠誠や貴族としての矜持、軍人としての責務を優先してきた兄が
それと激しく矛盾する気持ちを抱いた時、自分の感情にどう落とし前をつけるのか見てみたいという意地の悪い気持ちが、
ほんの少しだけだが彼女の中にはあった。
ヴェーラの目には、レオニードが抑制を失わない限りこのまま永遠に続くのかとも思えた奇妙に無邪気な彼らの関係。
だが、それはその後意外と早く幕を下ろす事となった。
966名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:18:22 ID:???
(4)

それはリュドミールの誕生日から少し日が過ぎ、秋もだいぶ深まった深夜の事だった。
レオニードは書斎で軍部から持ち帰った報告書を読んでいた。
内容に集中して時間を忘れ、気が付くと真夜中をだいぶ過ぎていた。
少し迷ったが今夜はもうここで切り上げることとして立ち上がった時、
ふと冷たい風を感じて振り返ると書斎の奥のカーテンが窓が僅かに開いていたらしく、ゆれている。
レオニードは今まで気づかなかったのを不思議に思った。だがこの夜中に下僕を呼んで閉めさせるのも面倒で、
全く警戒せずその窓に近づき、そして潜んでいた賊と顔を会わせた。

己のうかつさに思わず笑い出しそうになったが、血走った目でレオニードの胸元に銃をつきつけてきた男には
そんな余裕は無さそうだった。
彼は「声を出すな。」と言わずもがなのセリフを発しながら銃口でレオニードの胸板を押し、
書斎の中央近くまで下がらせた。レオニードよりわずかに背は低いが腕力はありそうな恰幅のいい男だった。
何も声を出さずともそこらのランプ一つでも倒せば隣室のロストフスキー達が駆けつけてくるだろう。
だが問題は男が銃口をレオニードの胸板から外さず、引き金には指をかけていることだ。
それをなんとかせねば、この緊張しきった男はわずかな刺激ですぐに引き金をひいてしまいそうだった。
一方で男は誰か入ってくるのを警戒してかひどく戸口の方を気にしており、
せっかく脅しているレオニードの顔をろくに見ようともしなかった。それはレオニードにとっては大変な幸運だった。
なぜなら彼は視界の隅に何か動くものを感じ、次いでその正体がわかった時、大層唖然とし、次に激しく動揺していたからだ。
ユリウスが奥の衝立の陰にある、もう一つのライティングデスクの向こうで呆然としていた。
(一体いつからいたんだ!)とレオニードは今夜の己の鈍さを心底から罵りつつ、必死で表情をおさえた。
賊が気づかぬうちにユリウスを一刻も早く無傷でこの部屋から出さねばならない。
だが戸口との間に自分達がいる以上、自分達の位置を変えるか、賊が彼女に気づく前にカタをつけてしまわねば。
言葉で挑発してみるか・・・?と思案したが、ユリウスがそっとペーパーナイフに手を伸ばした気配に気づき、
(ばかもの!)と心中でうめいた。あの細腕でどうなるものか。逆に最悪の事態を招きかねなかった。
レオニードは焦った。彼女が馬鹿な事をする前になんとかせねば。

「あまり突きつけるな。痛い。」わずかに足を進めながらレオニードは言ってみた。
男は「勝手に動くな。侯爵様よ。俺の気分次第であんたは痛いも何も言ってられなくなるんだぜ。」
と答えながら、レオニードにつられるように歩みを進めた。
賊がユリウスに背中を向ける姿勢になったところでレオニードは立ち止まった。
「ほう・・・。私が誰なのかはわかっているのだな。勇気のある事だ。」と言い、言葉を続けた。
「物取りか?欲しいものがあれば取ってさっさと出て行け。」男は少し迷うような目つきをし、
「欲しいものねえ・・・」と口元を曲げ、ピストルを握りなおそうとした。

967名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:18:50 ID:???
その瞬間をレオニードは見逃さず、手刀で男の手首を思い切り叩き落とし、次いで足元を払った。
そしてその刹那、レオニードが止める暇も無くユリウスが飛び出してきて、賊の体に体当たりしてナイフを突き立てた。
だが急所ははずれ、ナイフごと振り払われた彼女は近くにあったコンソールにぶつかり倒れた。
その間にレオニードは賊の腕を逆手につかみ短銃を握る手をねじりあげた。
その痛みに相手は思わず銃の引き金をひき、銃声が響いたが、銃口は天井を向いていた。
これで隣室の部下らをはじめ、屋敷中の者が駆けつけてくるだろう。
男の目が絶望と憤怒に燃え、だが腕をねじりあげられる痛みに耐え切れずついに銃を放してしまうと、
今度は逆に死に物狂いの力でレオニードの喉首を締め上げてきた。
レオニードはその姿勢から膝で思い切り相手の足元を払い、腹を蹴り上げ、
その弾みで男の腕を振り払い体を引き離した。
そこへ他の者達が駆けつけて来て、倒れた賊が床のピストルに手を伸ばそうとしているのを見てとるや、
ロストフスキーはとっさに自らの短銃を抜き、一発で男の胸板を撃ちぬいた。

ユリウスは自失した様子で床に膝をついていた。
レオニードは「ユリウス!大丈夫か!」と急ぎ駆け寄ったが、
ユリウスはひどくのろのろと顔を揚げて彼を奇妙な目つきで見上げた。
「・・・ユスーポフ候・・・?」
その手にはいまだしっかりと血のついたペーパーナイフが握られていた。
「・・・? もうそれは用が無い。手当てをするから離しなさい。」
と言って延ばしたレオニードの手をユリウスは振り払うと、彼の目を正面から見据え、
歯から押し出すようにして「・・・僕に触れるな・・・!」と言った。
その烈しい眼差しを見た時、彼はユリウスが記憶を取り戻したことがわかった。
二人の間に緊張が走り、レオニードはユリウスに刺される事を一瞬だが覚悟した。
968名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:06:42 ID:???
13万字様!!GJ!!もう、貴女のSSの世界に入り込んでしまいましたよ!!レオとユリの微笑ましいエピについつい、顔を綻ばせてしまったり、スリルに満ちた情景では、緊迫感が、漂い、一コマ一コマが、映像の様に浮かび上がりました。

それぞれの登場人物の心の機微が、伝わる文章で、益々、続きが、楽しみであります。ありがとう(泣)



すみません。自分のコメント文の訂正を。。。

「私は、バラの花びら等、食べないぞ」

スマソ、お願い致します。
969名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:07:11 ID:???
>>959
「文章に勢いがある」

13万字、お前が取り憑かれたように書いた事が
読み手にこれでもかってくらい伝わってくるぜ、GJGJ!

お前は自分で気付いていねえようだから、このおれが親切に教えてやる。
最も次が気になる部分で打ち切るあたりに
お前の職人気質がはっきりと表われてるぞ。
口では否定しているが身体は正直、ってやつだ。

お前はすでに脱出不可能な深みに嵌ってる。無駄な抵抗はやめることだな。
もがけば却って苦しいばかりだ。
楽になる方法は唯一つ、そんな状況に陥った事を楽しんでここのSS職人として生きていくこった(笑)

テンプレから外せだと?悪いけどそれも無理だ。
お前ほどここの住人に相応しい奴は滅多にいないからな。
コメントはおれが考えた。
「元の生活に戻りたい〜〜(泣)」
970名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:09:38 ID:???
13万字さん!!
すごい・・・GJGJGJ!!!
レオとウ゛ェーラの間だけに漂う兄妹の信頼と苦い過去から、未だぬぐえない張りつめた緊張感が、
巧みに表現されてるね。
ユリとリュドの間に流れる和んだ空気、
また、原作にないレオが暴漢に襲われるシーンは、
映画の1シーンを見ているようでした。

文章、ボリューム、背景ともに素晴らしすぎて、
読みふけってしまいました。

あと、13万字さんのSSの彼、理想のレオ様です。
かっこいい・・!!
971名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:20:45 ID:???
みンな、テンプレの改変と人物紹介あリがトう!

スリコギ、俺のなりきり順はレオが先頭でOKダぜ。

あト、変態順デもあルらしい紹介の順番ダけど、
(クラ担ト関西より変態度が勝っテるなンて、それはないナww)

俺は3番目にしテほしい。
レオユリカプ(レ怒×イザ担ユリ)は、いまやここの軸となっテるんだ。だからぜひ一番上にしテほしいナ。

コメントは(スレ変わるごとに変えてモいいンだよナ?)
「いつ消えるかわかンねぜ、あしかラず」

で、お願いしまス。
じゃナ!!

青年Д
972名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:41:55 ID:???
>>971
>俺は3番目にしテほしい。

そうはいかんw
テンプレがお前の言葉遣いなのが何を意味するか、ってことだ。
(逆手に取ってみるw)

じゃな!!
973名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:52:43 ID:???
13万字さま。

なんて読み応えのあるSSでしょう!
ブラヴォ〜♪
私はもう、あなたのSSに“どっぷり”浸かってしまいました。
で、本当に続きが気になる所でブチッと切って下さいまして、
おかげで楽しみが増えたというか、焦らされているというか・・・

早く続きを・・・と、言いたいところですが、
「気長に待つ」と言った以上、催促する訳にもいかないので、
どこまでも待たせて頂きます・・・。
974レオニー怒:2008/06/05(木) 01:11:21 ID:???
>>959
>でも見てしまうと本当に破滅の道になりそうなのでガマン・・・。

地獄への道は善意で舗装されている、ということだ。
975名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:11:08 ID:???
ロシア支局、消えちゃった?
976名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:47:04 ID:???
>>960->>967
展開がおもしろいです、GJ !
確かに13万字さんには神憑り的な勢いを感じる・・・。どうぞそのままの状態が続きますようにw

>>971
>スレ変わるごとに変えてモいいンだよナ?
ダー担さん、そこに「↓変態の集まり」なんて書かないでくださいねww

>>975
私は見れますけど?一時的なものだったんでしょうか?
ロシア支局>798
スタスレ、見てきましたwストルイピンってユリがレオ様と同居してた、ちょうどその頃の改革者なんですねェ。
原作に名前出てこないけど、反政府運動家を片っ端から処刑した張本人ですか〜、ナルホロ〜。

ところでこれって、まるで御大の事を言ってるようですね↓

913 :名無し三等兵:2008/06/05(木) 12:41:23 ID:???
 ドストエフスキーを読む時に注意しないといけない点は
 えらい長い時間かけて書くんで、話の途中で作者の価値観がコロコロ変わってること
 一気に書き上げたとか推敲して一貫してる話だと思って読むと分裂症的な不快感をおぼえる
977名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:23:12 ID:???
>>976
あ、ロシア支局、見れました。ありがとうございます。新しいスレ?が、沢山追加されたのでしょうかw


>  えらい長い時間かけて書くんで、話の途中で作者の価値観がコロコロ変わってること


ホント!!まるで、御大ですねwww
978名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:12:12 ID:???
>>976>>977
おう、お揃いだなこんにゃろめ。
スタスレのそのカキコ、笑えたぜ。もっとも御大の場合不快感をおぼえるどころか(ry
文豪ドストエフスキーにツッコミを入れる奴なんかいないが、御大には(ry

今日もイザ担と関東はアク禁なのか?
引越しが近いってのにイザ担の野郎、早くコメントを決めねえか。

間に合わなかったら、おれが勝手に決めるぜ

「○○落ちせずにはいられないよ・・orz」

まさか共同が再開されるって聞いただけであいつ、落ちてるんじゃねえだろうな?w
979名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:49:27 ID:???
ロシア支局の掲示板、確かに変だな。
>>4のリンクよりこっちのほうがいいかも知れん

http://2ch.ru/beta/v/kareha.pl/1202658311/l50
980クラウス:2008/06/05(木) 23:27:33 ID:???
次スレはおれが立ててやるが、
今のところレスの進行がゆっくりしてるから頃合いを見計らって立てることにする。
まあおれに任せとけ。

(と言ってたら突然おれまでアク禁食らったりしてな、ははは)
981名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:16:49 ID:???
皆さんおかえりなさ〜い!

ほんの5分ぐらい仮眠しようとして爆睡、今、目が覚めたんですよorz大変だ、家の事なんにもしてないよぉ〜
(リア語りすいません・たったこれだけ書くのに20回ぐらいキーを押し間違えたネボケ住人より)
98213万字:2008/06/06(金) 20:37:46 ID:???
>>974
> 地獄への道は善意で舗装されている、ということだ。

そ、それはマイ妄想のテーマ・・・!
人生が芸術を模倣するんじゃなくって、もしかしてリアが妄想に復讐されてる?

すいません、予定変更で今日は帰れたので、続き投下しときます。
(進行進んですみません。)
前の切り方はちょっとあざとかったでしょうか。
連載っぽくて(笑)いいかと思ったんですが。
今回自分的にはもっとも?な部分なので厳しいご意見もどうぞご遠慮なさらずに
お願いします。
98313万字:2008/06/06(金) 20:38:34 ID:???
(5)

そこに近づいたロストフスキーは彼らの様子がおかしいとは感じたが、まさかそんな事とは思わずレオニードに声をかけた。
「候、ご無事ですか。賊は既に絶命しております。私どもが控えていながらこのような・・・!」
レオニードは立ち上がるとナイフを握ったままのユリウスにあえて背を向け、遺骸の方に向かった。
「よい、もともと私が油断していたのだ。この屋敷に賊を入り込ませるなど己の管理が行き届いていなかった証拠だ。
こいつを死なせてしまったのは残念だったがやむを得まい。手間をかけたな。」
賊の体をあらため、一方ではユリウスが自失したままなのを見ながら彼女に聞こえないように続けた。
「身元がわかるようなものはさすがに身につけていないな。革命分子かラスプーチンの手のものだろうが、どうせ何もわかるまい。
ユリウスの事もある。あまり表沙汰にするな。」
もっともレオニードはこれは革命派の仕業ではあるまいとふんでいた。爆弾での暗殺がお家芸の彼らなら、
自分は今頃とうに肉片になっていた筈だ。彼をすぐに殺さなかったところを見るとむしろこれはユリウスを狙ったものだろう。
ラスプーチンの手の者なら組織だったものではなく、また捕らえたところで大元との関係まで探れる筈は無かった。
「承知いたしました。まだ、仲間の者もそこいらに潜んでいるやもしれません。私どもで捜索してまいりますので、
どうぞ候はもうお休みください。」

ロストフスキーらに後を託し、レオニードはユリウスと共に彼の居室に移った。彼女はまだ呆然としたままで、
その手にはいまだしっかりとペーパーナイフが握り締められ、片腕から血を流しながらもユリウスはそれを離そうとしなかった。
自ら握ったナイフの切っ先がかすっただけの軽い傷だったので手当て用の医薬品を運ばせた後、レオニードは人払いをし自ら
ユリウスの傷の手当てをした。軍人らしく手馴れた、しかし意外に優しい手つきで応急処置をほどこされながら
ユリウスはいまだ自失した様子だった。

ナイフを手にした時から奇妙な感覚が這い上がってきてはいた。
だがあの状況ではその理由を探る余裕は無く、レオニードを守らねばという一心でユリウスは賊にぶつかっていったのだ。
しかし、男の背中にナイフを突き刺した刹那に奔った、ナイフが人の肉に食い込み、骨に当たるその感覚!
そんなはずはないのに、「この感覚を知っている」という認識が体を貫き、ユリウスは絶叫しそうになった。
そして賊に振り払われて倒れながら机にぶつかり、倒れ、だが、ナイフを握る手を通して身を貫く感覚はそのままで・・・
続いて失われていた記憶の奔流が起こったのだ。

(いったいなぜ・・・)忘れていることなどできたのか。
自分自身を、クラウスを。
そして彼に耐え難い形で見捨てられたことを・・・。そして自分が何から逃れてロシアにやってきたのか。
一見呆然として見えるユリウスの内面では嵐が荒れ狂い、彼女は身じろぎ一つできずにいた。
その嵐はあまりにも大きすぎ、あとわずかの刺激で口からは絶叫が飛び出し、そうすれば今度こそ自分は本当に狂ってしまうだろう
としか思えなかった。
一方のレオニードは先ほどの乱闘中にユリウスが記憶を取り戻したらしい事には気づいていたので、彼女の沈黙をそのための混乱と受け止めていた。
同時に、ユリウスがここ数年自分に寄せていた全幅の信頼も消えうせたであろうことも察し、なぜかその事にほろ苦さを感じた。
そして、以前のユリウスに対して示していた自らの暴君ぶりを思い出すと、記憶を取り戻した彼女にどのような態度をとればいいのか
正直彼自身も少し迷い、しばらく部屋には沈黙だけが降りていた。だが記憶を失っていたからこその行動で手段としては愚かだったとはいえ、
この女が自分の身の危険を顧みずに彼を救おうとしたのは確かで、さすがにその事に知らぬ振りはできなかった。
98413万字:2008/06/06(金) 20:40:58 ID:???
「すまぬ」「・・・え?」
レオニードの思わぬ言葉にユリウスの意識はふっと混乱する内部から浮上した。
彼はユリウスがきつく握り締め過ぎて離せなくなってしまった銀製のペーパーナイフから優しく、
しかし断固とした力で1本づつ指を外させながら言った。
「人が死ぬところなど見せてしまった。しかもこの屋敷の中で・・・。お前にまで刃を持たせるなどあってはならぬ事だった。
さぞや恐ろしかっただろう。悪かった。」
ユリウスは苦い思いで呟いた。
「・・・。初めてではない。」
「?」
最後の指が外されると同時にユリウスはついに抑制を失い、
「初めてではない・・・!僕は・・・僕は・・・人殺しだ!」と悲鳴のように言葉をしぼりだすと同時に床に崩れおちた。
がっくりと床に手をつき、
「僕は・・・僕は・・・この手は・・・!クラウスにはきっとあの時見えたんだ・・・。この手が血に染まっている事を・・・。
だから僕を置いて・・・。」
レオニードは虚をつかれてユリウスを眺め、それから傍らに膝をつき覗きこむような格好で
「ユリウス・・・?何を言っているのだ・・・?」と尋ねた。
しかしユリウスはもう言葉にもならずただ頬に滂沱と涙を伝わせるのみだった。その目には目の前のものは何も映らず、
ただ自分の内部で荒れ狂う記憶と悔悟の苦しみだけを見つめており、傍らにレオニードがいる事すら、意識していなかった。
大きな悲嘆と絶望のかたまりがのどまでこみあげ、もう自分自身をどうすることもできなかった。
額をつけるようにしてしばらくその様子を見ていたレオニードはやおらユリウスを抱き上げると近くの寝椅子まで運び、
彼女を横たえると自らも傍らに椅子をひき、腰掛けた。
そしてユリウスの濡れたほほに指でふれたが、ユリウスは無反応でただ天井を見上げて涙を流すのみだった。

一刻ほどもそのままだったろうか。
レオニードはかたわらにあった水差しにナプキンをひたし軽く絞るとそっとユリウスの瞳にそれを載せた。
「話すがよい。それで楽になるのなら」
沈黙のまま、また小半時が過ぎたがやがてユリウスはゆっくりと語り始めた。
誰にも語る筈のなかった、自らの罪を。

「これでわかっただろう・・・。僕は罪人だ。
ドイツに送還するなり、ロシアの監獄に入れるなり好きにしてくれ・・・。」
長い告白のあと、かすれた声でかすかになげやりな響きでユリウスはつぶやいた。
ああ・・・とうとう・・・何もかもを明るみに出してしまった・・・。
しかも最悪の敵に・・・。
遠くロシアまで死ぬような思いでクラウスを追ってきたが・・・めぐり合えた彼には一瞬で置き去りにされ・・・。
そうだ。この男に言われたように、革命の闘士に恋など何の意味があったろう。
僕は一体彼の何を知っていたのだ。ドイツで置き去られた事が既に彼の答えだったのに、
それでもロシアまでも来てしまったのだ・・・。
僕の独り相撲だ。いや、違う、自らの罪から逃れるためにクラウスを利用しようとしていたんだ。
だが結局逃れきることはできなかった。この男は僕を官憲に引き渡すだろう。
僕がロシアに来たのは・・・クラウスに打ち捨てられたのも・・・もしかして神に罰されるための
長い道程だったのかもしれない・・・。

長い沈黙が部屋を鎖していた。すっかり観念したユリウスはむしろ今までに無い平安を感じていた。
かつてないやすらぎの中、このまま眠りにおちてしまいそうだった。だがレオニードの答えは意外なものだった。
「お前は罰されたいのか?だがあいにくここはドイツでなくロシアだ。お前はロシアでは何の罪も犯していない。」
ふいと立ち上がるとレオニードは酒を2杯注ぎ、横たわっていたユリウスを座りなおさせ、
自らも口をつけながらもう片方の杯を渡した。
「飲め」
呆然と、言われるがままに酒を口に含むとカッと熱いものがのどを伝いおり、ユリウスの意識を先ほどの麻薬めいた平安から
現実に引き戻した。
98513万字:2008/06/06(金) 20:43:30 ID:???
傍らに椅子を引き、腰掛けたレオニードはユリウスと向かい合う形になった。
「それでおまえはロシアに来たのだな。そして今、罪以外の全てを失い、いっそ罰されたいと願っているのか。
だが私はお前を裁く裁判官でもお前を赦す聖職者でもない。そしてたとえお前が裁きを受けたいと望んだとしても、
官憲に引き渡すことはできぬのだ。それでもと望むなら、お前の罪はおまえ自身であがなう道を探してくれ。」
ユリウスはぼんやりとレオニードの言葉を繰り返した。
「罪を・・・あがなう・・・。」
「ユリウス。私は軍人だ。任務とはいえ多くの人の命を直接、間接に左右する。
軍人でなければ罪として裁かれるであろうことも多い。
常に最良と思われる道を選び後悔はしないが、神の目にはどうなのか、所詮わからぬ。
私にできるのは多くの命を左右した己の行為の帰結を引き受けるだけだ。」
レオニードはユリウスの目を見据えて言った。
「お前も同じだ。お前はまだ人生を始めてもいなかった子供だ。だが過ちを冒してしまったのは確かだ。
いつか、道が見つかることもあるかもしれぬな。それまではお前が忘れられないのならその罪と生きていくしかあるまい。
それがいやなら全て忘れてしまえ。」

ユリウスは呆然とレオニードを見つめた。ユリウスは自殺も同然にいま全てをなげうったのに、あれだけ彼女を苦しめてきた
罪の恐怖と重さをこの男はあっさりとかわしてしまった。まるで肩透かしをくわされたようで、そんな気楽に全てを忘れるなど
できるものかと、(もっともここ数年は確かに忘れていたのだが。)急にユリウスの胸には怒りがこみ上げてきた。
レオニードはそんなユリウスの表情を見極めて、もう一つゆさぶりをかけた。
「ドイツの刑罰の事はよく知らんが、実際、捕らえられてもたいした刑になったかどうかもわからんぞ。
最初は過剰防衛で、2つ目は毒殺犯本人が進んで飲んだも同然だし、結局彼女の死も確認していない。
どちらにせよお前は未成年だったのだろう?発端になった詐欺罪にしてもお前は主犯ではない。
そういう意味ではお前の過ちの全ての元凶はお前の母だ。」
カッとしたユリウスは杯を握り締めて思わず叫んだ。
「母さんを悪く言うな!」
「そうか?お前の話だと諸悪の根源はお前の母親だぞ。ここロシアの貧民ならばいざ知らず、何もお前の人生を捻じ曲げなくても
貧しくとも親子が生きる道はあったのではないか?本当に娘を愛すればそのような偽りの過酷な道を歩ませる事は無かった筈だ。」
「何も・・・何も知らないくせに・・・!母さんがどんなに僕を愛していたか・・・!
父さんがどんなひどいやり方で母さんを捨てたか!僕らがどんな貧窮をしのいだかを。そうだ今ならわかる、
僕を娘として育てれば早晩親子で春をひさぐしかなかったろう。私生児を生んだ母さんには他に道は無かったんだ!」
杯を暖炉に投げつけユリウスは力いっぱい叫んだ。
98613万字:2008/06/06(金) 20:45:35 ID:???
だが頭の片隅では不思議な明瞭さが、レオニードが言った事もまた真実の一面であるとユリウスに告げていた。
母はなぜあんな事ができたのか。十数年もかけて周囲を欺き、その間、娘には虚偽の人生を強いたのだ。
もしかしたら一生続けさせる気だったのか。
ああだけど自分はどれだけその母を愛し、必要としていたことか。
クラウスに恋をするまで、いや恋をした後も母が生きている間は母こそが彼女の全てだった。
それなのに、母は彼女を母が仕組んだ偽りの中に一人置き去りにしていったのだ。

再び混乱に突き落とされ、今度はユリウスは声をあげて子供のように泣き出してしまった。
拳で寝椅子を叩くユリウスをレオニードは引き寄せ、胸に抱いた。
彼の胸の中でユリウスはまた声をあげて泣き、しゃくりあげ、彼の胸を拳で叩いたがそれは抵抗ではなく、
ただかんしゃくを起こした子供のしぐさだった。
思えば幼い頃からユリウスは母の前でもそのように泣いたことは無かった。彼女は母のため、いつも強い
「息子」を演じてきたのだから。自分でも気づかなかった、常に胸の中にあった何か大きな堅い塊が
しゃくりあげる度に少しづつ砕け散り、小さくなっていった。
やがて段々泣き声もしぐさも小さくなり、先ほど感じたやすらかさと眠気にユリウスは少しづつ包まれていった。
レオニードは眠ってしまったユリウスをそっと抱きしめた。それは性的なものを全く含まない、
傷ついた子供を抱きしめるのと同じものだった。
確かにユリウスの告白は意外なものだったが、軍人であるレオニードは人の生死に対して一般人とは少し違う感覚を持っていた。
彼女に告げたようにユリウスの最初の殺人は母親を救おうとした過剰防衛に過ぎないし、第2の殺人も完遂したのか未確認だ。
だがこの告白で財務長官が言っていた「不可思議な不幸続きのアーレンスマイヤ家」に何が起こっていたかはおおよそ掴めた。
何より母親によって始めからゆがめられてしまったユリウスの人生に哀れみをおぼえたのだ。
だがたとえ本人が本気で罪の裁きを望んでも、ロシア皇室の隠し財産の事を知る彼女にそれを許すわけにはいかない。
もっともレオニードが見たところ彼女にはまだその覚悟ができているわけではなく、今はただ混乱しているだけだった。
姑息かもしれないが、彼としてはユリウスには自分自身の罪と折り合いをつけて生きていく方向に誘導するしかなかった。

ロストフスキーが処理がすんだことと今後の処置について報告するべくやって来たが、レオニードは黙って手振りで
(明日聞く)と伝えた。ユリウスがレオニードに抱かれて横たわっているのを見ても、さすがに付き合いの長いロストフスキーは
驚いた顔ひとつせず、下がっていった。
レオニードは今夜はユリウスを一人にするつもりは無かった。彼は混乱し絶望した彼女が自らを害する可能性を恐れた。
987名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:28:25 ID:???
>>982
>今回自分的にはもっとも?な部分なので

そうか?おれ的にはますます説得力が出てきたと感じたし、
文章の持つパワーもさらに上向きで・・
(感動のあまり、上手く言えんorz)
オル窓の創作の神は3部後半に御大から離れて、30年近くたった今
13万字、お前に降臨したんだな。


よければどんどん投下してくれ。
これなら毎日2万字ずつでもみんな喜んで読むだろうぜ。

(そうか、やはり連載を意識したプロのやり口だったかw)
988クラウス:2008/06/06(金) 21:54:35 ID:???
次スレだ。みんなちゃんと引っ越すんだぞ。

【キャラ萌え】オルフェウスの窓【なりきり】第37部
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1212756346/
989名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:21:15 ID:???
13万字様、続き、ありがとうございます。ユリウスが、記憶を取り戻し、レオニードに、過去の殺人を告白するくだり等、本当にあったかも、しれないなぁ〜と思わずにいられなくなる程、身震い致しました。

あなたの妄想に基づいた、オル窓を是非、漫画で読んでみたいと思いましたよ!!

クラ担さんが、おっしゃる様に、何万字でも、投下して下さいね。

毎日、楽しみに待ってま〜〜〜す!!
990名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:39:18 ID:???
>>988
クラ担さん、スレ立てお疲れ様です!!
新しく、追加された、テンプレGJ!!。自分のは、チト恥ずかしいですが、皆様の個性が、出ていて、本当に、素晴らしいですね!!


ふふ‥レオ、ユリの共同非常〜に楽しみにしておりますよ♪
99113万字:2008/06/06(金) 23:03:14 ID:???
>>987>>989
はああ、ありがとうございます〜。
垂れ流しはヤボですが、今回投下ぶんは、実は最初に憑き物がいきなり
書き出したお筆先部分なので、自分ではレオのせりふが何度書き直しても
も一つ違うんじゃないかという感があり・・・。
3章でラス暗殺後のレオに(今なら、違った言葉をかけてやれたかもしれなかったな。)
って言わせてしまうくらい、モヤモヤ部分でしたが、クリアできて一安心・・・。
(でも違和感がある方はどうぞおっしゃってください〜。)

明日からまた2〜3日ネット不通なので、これが990、投下時はきっと次スレに
なってますよね。
共同をリアルタイムで拝見は始めてかもしれません。どきどきしますわ〜。
なぜか私が緊張・・・w。

(あと紹介に加えていただき、ありがとうございます。でも本当に
脱走予定なんですが。汗。)
992レオニー怒:2008/06/06(金) 23:21:09 ID:???
>>991
>でも本当に脱走予定なんですが。

それは甘いな・・・
お前は既に私の監視下にある。
当分この妄想スレから出すわけにはいかぬ。

本スレが好きだと言ったな。
向こうを裏で操る我々の秘密を知ったお前をみすみす放す事が出来るとでも思うか?
99313万字:2008/06/06(金) 23:26:52 ID:???
>>992
ボ〜然。
身を翻し、逃げようとするも、明日は5時起き、
今日のところは寝ることに。

おやすみなさいw。
994名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:00:45 ID:???
13万字様

>今回投下ぶんは、実は最初に憑き物がいきなり
書き出したお筆先部分なので
   ↑
そうなんですか・・・
この辺から降ってきたのですね〜

神に対する罪の意識に苛まれるユリを救う事ができるのは、
やっぱりレオ様ですよね。

995名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:46:47 ID:???
>>981
スリコギ、お前疲れてるんじゃないか?
たまには休んでもいいんだぜ、ダー担のようにな。

関西・RON専もお休み!
996名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 07:55:14 ID:???
>>986
今回もすっごいよかった・・・・ありがとう!!
ユリが記憶を取り戻し
レオに罪を打ち明けるバージョン読んでみたかったんだ。
緊迫した空気感に混じる進展への期待に、 夢中で文字を追ってしまったよ!

レオに、罪の素となった要因を指摘され、しかもそれが慕ってやまない母であって・・・・

母を悪く言われたとっさの反発心から、その裏の思いやりの部分を徐々に感じとっていく過程に、
ユリと一緒に高ぶったり、いい意味で脱力していったりしました。
ユリ、楽になって本当によかったね。
記憶を失ってしまうのも楽になる方法かもしれないけど、
罪の要因を誰からも言ってもらえず、自分でも気づくことができず、
それを言ってもらえた(打ち明けた)のがレオ様で・・・

オル窓小説は、
13万字さんにお願いしたいなw

>>988
いつもありがとう。

このところPCが不通で、携帯からやっとロシア支局に入れたんだけど、
>スレ繁栄のためなら手段を選ばない
の紹介文考えてくれたのイザ担さんだったんだね。
サンキュw
アク禁、早く解除になりますように!

そして来スレのアレ・・・楽しみにしてるよ!w

○なぎさんも、元気そうで何よりw

ダー担
997名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 08:01:39 ID:???
>>981
寝惚ケテンジャネーヨ!!!!!

オマエはそれだけ打つのに
誤字を繰り返してしまう超ヘタレなんだから、
もう来なきゃいい。
998名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 16:36:27 ID:???
>>993
自分的には今回が一番よかったです、GJ!!!!
>>997
ダ−タンオマエコソ13万字さんにコビテンジャネーヨ!!!!
イツモの質問責めはドウシタンダヨ!!!!
サァ、早く聞けヨ!!!「中逝きは出来ますか?」ッテナ!!!!!
>>995
クラ担さん、閻魔帳にプラス5点、、と・・。
(スレ立て有難うございました。皆さん早く帰ってくるといいですネ。)
999名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 16:53:48 ID:???
>>996
マジレスを。
>このところPCが不通で
一体どうなさったんですか?機器の寿命?沖縄であぼーんしかけたケータイのほうは、買い換えられたのですか?

13万字さんがしょっちゅう来れなくなる理由も、知りたいです。
1000名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 16:56:55 ID:???
13万字さんのSSの続きと、クライザさんのレオユリ共同に期待して梅!

オルメンズウラー!×1000!!!
10011001

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...............,,,,傘傘傘::::::::傘傘傘.............

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