>>579 うるへえ、俺よりもおめえのほうが有名人になってるはずだろうが。
そ、それになあ…やっぱその、なんだ…えっとよ、見せ付けてえのはやまやまだがよ。
おめえの体を他のやつにゃあ、じろじろ見られたくねえ!
(胸が気になり目がひきつけられるが、外に出るのであれば話は別だと本音を漏らして無意味に自分の胸を張る)
(いつのまにこんな気の砕き方を覚えたのか、自分でも内心驚きながらヨーコの出てくる様子を固唾を呑んで見守り)
あん?空気が悪いだあ?あの島の空気のほうが美味かった気が、たしかにするけどよ。
……やっぱもうちっと休んでから出てったほうがよかったんじゃねえか、半分は俺のせいだしよお。
(ヨーコのぎごちない、らしくない振る舞いが気になって溜息をついて肩と腕を貸すとひとまずは機体を降りる)
(顔が赤く情事の後の余韻が残る表情が艶かしいが、日の照る路傍にはどうしても似合わない)
(肩を抱くと病人を連れて歩くように、身を寄せるように引いて気丈に話すヨーコを気遣う)
いまはまだいいぜ、俺の着替えなんぞ後回しでいいからよ。
先に家具か、まあ、おめえがいいんならそっちから回るけどな……おめえ、歩き回って大丈夫なのかよ。
…って言ってもヨマコ先生は意地でも行くんだろうがよお、辛かったらまじで戻るからな。
(キングキタンのハッチをロックすると、黄金色の輝く機体を路駐したままでヨーコと連れ添い通りまで歩く)
(デートを始めるまでに恐ろしく時間をかけてしまったうえに、肝心のヨーコが既にヨレヨレで自戒しつつ)
(ヨーコに案内してもらって家具を売る大きなデパート(?)まで歩いていく。幸い人目には引かれていないようで)
(仲の良い男女が身を寄せ合って歩く姿は、そのへんの獣人と人のアベックや親子連れに混ざりなんとか周囲に溶け込めているらしい)
ここかヨーコ、上まであがらねえといけねえらしいが。
(人の出入りの激しいデパートの入り口を通過して、エレベーターに乗り込む)
(再びの狭い空間に入るとヨーコと自分だけ。隔離された空間に数十秒間二人きりになると、そこはかとなく情事の余韻の香りが)
(漂ってくる気がして、すぐ横のヨーコを見て喉を鳴らす。情けないくらい大きな喉を鳴らす音がエレベーター内にこだまして)
…おめえは歩いてるだけで男をどうにかできる、天才じゃねえのか。
全くよお、参っちまったぜ………
(頭を掻きながらヨーコのせいだと誤魔化して、一面家具の並ぶフロアに降りる)
(客は少なく、人影まばらな通路の左右いたるところに様々な家具が並ぶ。背の高い食器棚や机が真っ先に目に飛び込むが)
(最初はベッドだろうと、寝具を示す天釣りパネルを道しるべにしてその一画へと進む)
(一応ヨーコの体を気遣い、結局胸とスカートにばかり目がいくお約束をしながら様々なベッドの並ぶフロアまで来る)
でっけえベッドばっかりだな、おめえの部屋に入るのかよ。
こっちのなんかどうでえ、おめえと……俺くれえが寝るにゃあそこそこ広いじゃねえか。
(それなりの大きさのダブルベッドとはいかなくても、幅のあるシングルベッドを見つけてヨーコに勧めてみる)
【褒めちゃいるが、ころしちゃいねえ。一応時間いっとくか、一応3時か4時くれえまでにしといてくれや】