阿部「ほら三橋、俺特性のおにぎりだぞ」

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123名無しさん@ピンキー
投下祭りが来るまで投下する。流されて藍○島のパロ。しかし原作はほとんど知らない。


オレは三星を出る決意をして船に乗った。どこか遠くに、とにかく遠くに行きたかったから。
でも何故かオレはそこで海に落っこちて、溺れて、苦しくて苦しくて、もう死んじゃうのかなって思って
気が付いたら見知らぬ天井。ここはどこだろう。
「気が付いたか?」
知らない男の人の声が聞こえた。体が重くてすっごく辛かったけど何とか起き上がってその人を見た。
やっぱり知らない人。怒ったような顔をしていてちょっと怖い。
「あ あのっ、オレ…。」
聞きたいことがたくさんあったけど上手く言葉にできなかった。
「あぁ!?」
こ、怖い。よく見たらその人はオレと同い年くらいの男の子だったからちょっと安心したけど、やっぱり怖い。
「こらこら阿部君、あんまり怖がらせちゃ駄目でしょ。」
「監督…。」
いきなり女の人が部屋に入ってきた。髪が長くて、その…、お、おっぱいが大きい、女の人。
会話の内容からすると男の子が‘あべ’くんで女の人が‘かんとく’さん、かな…?
「ごめんね、この子に悪気はないのよ。この子生まれつき目つきが悪くて。」
「い いえ。」
かんとくさんは優しい感じがした。安心したら涙が出てきて、こんなかっこ悪いところ見られたくなくて服の袖で慌てて拭った。
「あなた、浜辺に倒れてたのよ。それを阿部君がここに連れてきて介抱してたってわけ。」
そうとは知らずにオレはあべくんに随分と失礼な態度を取ってしまったんだ。申し訳なく思いながらちらりとあべくんの方を見たら
やっぱり怒っていた。
「ご、ごめん な さいっ」
「こういう時は普通『ありがとう』だろうが。」
反射的に謝っちゃったけど言われてみると確かにそうだ。
「あ ありがとうっ。」
かんとくさんが笑った。