阿部「三橋、風呂くらい普通に入ろうぜ!」

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89仁義なき兄弟
※キャラ捏造注意

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さっきのが嘘のように俺は三橋の乳首を優しく舐める。
「っ、ふ…」と三橋が時々耐え切れないように吐息を漏らした。
その度に俺の腹でどす黒いモノが湧き上がる。
俺しか聞くことのできなかったはずの声。
「あ、阿部くん、やめて…」
昨日はあんだけシュンに善がってた癖に何言ってんだコイツは。
お前が好きなのは俺のはずだったのに。
「ひ…っ!」
たちあがった乳首を前歯で思いっきり噛む。
俺の唾液で濡れた乳首が赤く腫れ上がった。
三橋を見ると、訳がわからないと言う顔をしている。
そりゃそうだよな。お前は一生俺の俺の気持ちがわかることなんてないんだ。
だから、シュンなんかと簡単にセックスできたりするんだ。
そう思いながら俺は手前勝手な自分の考えに自嘲して笑った。
胸から下がって、へそにも舌を這わせる。
三橋はくすぐったいのを耐えるように身を震わせた。
が、俺が腹から離れても三橋は身を縮こまらせるように震えてる。
足は少し内股になり、微妙に股を擦らせている。
俺はさっき三橋が部室を出て行こうとしたことを思い出した。
「お前、トイレ行きてーの?」
俺が聞くと、三橋は顔を少し迷ったように頷いた。
ふーん、と頷きながら俺は部室を見渡す。
ゴミ箱に捨て忘れていた空の2リットルのペットボトルが目に入る。
「阿部くん、あの、おれ、ちょっと トイレ…」
「行く必要ねーよ」
要らない誰のだかわからないボールペンやマジックがささっているペン立ての中から俺はカッターを出して言う。
俺の言葉なんか無視して行けばいいのに三橋は馬鹿みたいに俺に従う。
何でお前はそうなんだ。
だから俺がつけあがるのに。
カチカチと刃を出しながら三橋を見ると、白い顔がますます蒼白していた。
別に刺しゃしねーよ。
さっき見つけたペットボトルの上の部分を切って、口を大きくした。
三橋は俺の意図が掴めずに戸惑っている。
「ここですれば?」
「え…」
まだわかってない。
「ションベンしてーんだろ?ここですれば?」
トン、とわざと音を鳴らして、床にペットボトルをおく。
やっと意味を理解した三橋がジリっと足を動かした。
逃げるなら今のうちだぞ、三橋。