阿部「三橋、風呂くらい普通に入ろうぜ!」

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133オレエモン・ブレイクタイム
 俺は猫型サイボーグ「オレエモン」
 身長192.3センチ、チン長19.23センチ、ボ帝ビルも裸足で逃げ出すマッチョガイだ。
 遠い未来の組織「オレラノ・サンクチュアリ」の指導者ジョバンニの命により、
 三橋家の一人息子・廉を護衛するついでにぬこぬこするため、
 21世紀ニッポンの埼玉へ送り込まれてきたのだ。
 二度目の刺客を退けて以来これといって事件もなく、俺は体が鈍りつつあるのを感じていた。

 というわけで俺は西浦の練習試合に参加することにした。
 全身の体色をホワイトにチェンジし胸元には赤文字で「Nisihira」を発生させる。
 廉の帽子とスパイクを複製し、俺に合わせてリサイズ。
 最後にデカマラをコテカ・ルルスで包めば、何処から見ても西浦の野球部員だ。
 グラウンドに乱入し、関係者全員に洗脳光線を浴びせて準備は完了。
 ちなみに廉のユニフォームにも細工を施していて、光の入射角によって透けるようにしている。
 見えたり見えなかったりのもどかしさがエロスをいや増すってわけだ。
 さて、いい汗かかせてもらおうか。
(中略)
「あ、あっ、はぁん。オレさん、こんなところで、やだぁ」
「そうはいってもお前、ガマンできねーからしょうがねえよ」
 気がつくと俺はマウンドで廉をぬこぬこしていた。
 すけすけのユニフォームについ欲情しちまったよ。
 マウンドでマウント、なんちゃって。
 とりあえず周囲には催眠ガスを撒いて全員眠らせてるから問題ナッシン。
「ああ、私はもう限界です。中に出すのと顔にかけるのどっちがいいか、3秒以内に答えなさい」
「な、な、なかはらめぇ」
「はい3秒経過しました。発射します」
「ふあぁっ! あ、お、お尻から、いっぱい溢れてるよぉ……」
 あーいい汗かいた。
 いや違う。俺は野球しにきたんだよ。ジャックハズアバットアンドツーボールズ。
(中略)
「どうだ廉。すごくいいだろ」
「う、うん、奥まで、ずんずん、きてるぅ…」
 気がつくと、今度はベンチでご開帳させてぬこぬこ。周囲は寝てる。
 どうやら、服が透けていることだけでなく、ユニフォーム姿そのものに俺は興奮しているらしい。
 今度、フォーマルな格好をさせて写真を撮ろう。そうしよう。
「おお、私がこれ以上耐えるには、それはあまりによすぎます」
「オレ、オレも、もうイきそう……」
「では一緒に参りましょう。スリー・ツー・ワン
 カウントが終わるよりも早く廉は終わってしまった。
 さて、一風呂浴びて煙草でも吸うか。
 いや待て。だから俺は野球しにきたんだっつーの。野球するぞ野球するぞ野球するぞ。
(中略)
 7回の表。勝ち越しのチャンスで俺の打席になった。
 これまでの3打席はいずれも打ち取られたが、今度はそうはいかないぜ。
 気合を入れるべくベンチに目をやると、廉がぴょこぴょこと腰を上下させながら声援を送ってくる。
 ああ可愛いなあ。すけすけの乳首とチンコも可愛いなあ。
 興奮した俺のデカマラが伸張し、倍の長さになる。バットを太刀とすれば、こちらは小太刀だ。
 俺の二刀流でホムーランにしてやる!
 投手が振りかぶり、第一球を投げてきた。絶好球だ!
 風を巻いたフルスイングが轟音を立てる。だがボールは低い。ならば!
 俺のデカマラが唸りをあげて伸び上がり、ボールを叩く。
 打球はフェンスを飛び越えた。俺が吼え、ベンチは歓声に湧いた。
 しかし、
「デッドボール!」
 審判は冷静だった。その眼力に乾杯だ。
 その後、田島が安打して打点をあげ、西浦は勝利した。
 たまにはスポーツもいいもんだぜ。
 ラガービール片手に、俺は汗を拭った。
(おしまい)