阿部「三橋、風呂くらい普通に入ろうぜ!」

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131名無しさん@ピンキー
いよいよ、お父さんとお母さんが出かけてしまう日が来た。
朝ごはんを食べてるとき、弟は特にいつもと変わった様子はなかった。
この間部屋の中で変なコトをされて以来、特に何もされていない。
一時的な、嫌がらせだったのかな?
でも、怖いな・・。もう二度と、あんな怖いことされたくない。
オレは覚悟を決めて、部活が終わった後、栄口くんに話しかけた。
栄口くんは笑いながらどうしたの?って言ってくれた。
ちゃんと話さなきゃって思ったんだけど、なかなか上手く説明できなくて、
栄口くんも困った顔をしている。
「?えーと、つまり、弟が・・ちょっと変わってるっていうことでいいの、かな?」
「う・・うん、そう、なんだ。」
「へえー、いい子そうなのに、意外だね」
「いい、子だよ!でも・・最近、ちょっと変で、い、一緒に寝ようって・・言ったり・・・。」
「うーん、確かに中3にもなってそれは変だけど、慣れない家で寂しいんじゃないのかな?」
「う、うん・・そう、なんだけど・・」
もっと、ちゃんと説明しなきゃ。
無くなった衣類が弟の部屋から出てきたこと、顔を舐められたこと、
あと・・あの白い液体のことはあんまり言いたくないな。
やっと頭の中で順番が組み立てられて、いざ話そうと思ったら、花井君が栄口君を呼んだ。
「あっ、ごめん、三橋。また明日話聞くから!」
行ってしまった。
どうしよう・・・。今日、泊めて貰えるか、って先に聞けばよかった。
多分主将と副将の話し合いだから長そうだ。待ってようかな。
でも、明日聞いてくれるって言ってるのに、待ってたらヘン、かな・・。
「みーはーしっ!帰ろうぜー!」
そのとき、いきなり、ガバッと田島くんが肩を組んできた。
いつもの変わらない元気さに、ちょっとだけ心が安まる。
オレはやっぱり、栄口くんに話すことはあきらめて、田島くんと一緒に帰ることにした。
でも今夜・・・やっぱり怖いな。
あ、そうだ!田島くんの家には前泊まらせてもらったことがある。なんとかお願いできないかな。
「た、た、田島くんっ!」
「何ー?あっ、コンビニ寄ってく?」
「う、ううん・・あの、きょ、今日ね、今日、家泊めてもらえない、かな?」
「うおっ!別に良いぜ!でも珍しくね?急にどうしたの?」
「う、きょ、今日お父さんとお母さんいなくて、それで・・・・」
「寂しいの?あの親戚のヤツは?一人になっちゃうじゃん。」
「そ、それが・・・・。」
そのとき、突然後ろから肩を掴まれた。
「おにいちゃん。」