イメクラ嬢三橋。エロ無し注意。
先週は締め日で俺は連日の残業三昧。
ようやく終わって、俺はレンのたどたどしい声で「おつかれ、さまっ俺さん!」と慰めてくれるのを期待しつつ店に入った。
阿部はこちらを見て、ぺこりと頭を下げる。
「なんだか疲れてますね」
「ああ、忙しくてな」
「今日はどうします?」
阿部がリストを広げた。これといって目新しいものはない。前のページをめくってみる。
「あ、これいいな」
「学生服、ですか?」
セーラーじゃなくて、男物の方だ。
「学ランとブレザーがありますが」
「学ランにしてみるよ」
阿部は曖昧な笑顔を残して裏に消えた。
俺は断じてウホではない。だが、男が男を犯すなんて倒錯的だろう?
いや、レンも生物学上男だけどさ。
部屋に行くと、学ランを着たレンがベッドに座って待っていた。
「俺、さん!」
「ごめんな、先週一回もこれなくて」
「いい、いいんで、す…おれ、飽きられちゃったのかと、おもってて、そんで」
白い肌に黒の学ランはよく似合っていた。ていうか、レンは何を着てもエロいから困る。
俺はレンの隣に座って、ゆっくりと抱きしめる。
ふんわりとシャンプーの匂いとレンの体臭がした。
「ちょっと、さみしかった、です」