http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1189594170/855 (仝ω仝)四日目
今日も三橋は休みだった。
見舞いに行く前に家に一旦寄ると猫のミハシが擦り寄ってきた。
拾った日は雨に濡れたせいで少し衰弱していたが今は元気すぎるくらいだ。
あまりにもにゃあにゃあオレの足に纏わりついてくるので、出かける時に苦労した。
とりあえずシュンに預けて他の奴らとの待ち合わせ場所になんとか着く。
三橋の家はすぐそこだったのでどこへも寄らずに向かった。
最初はコンビニで見舞いの品でも買うかってことになったんだけどどいつも手持ちの金が悲惨なことになっていた。
オレは今月は余裕あったはずなんだけど猫のミハシの餌代とかで飛んじまった。
三橋の家は親がいないらしかった。
学校に休みの連絡を入れてきているのも三橋本人らしい。
訊ねていったはいいものの、家には入れなかった。
いくらインターホンを押しても誰も出てこないし、携帯にも繋がらない。
鍵は閉まっていて、家の中は外から見る限り真っ暗だった。
花井が言うには連絡は三橋が休みの日から実は取れないままらしい。
携帯の電源が多分入ってないんじゃないかと花井は言ってた。
直接訊ねればなにかしらコンタクトをとれるだろうと思ってたみたいなんだが、外れたみたいだった。
野球部の連絡網で知った家の電話番号にもかけてみた。
中から音がするだけで、相変わらず人の気配はない。
三橋、一人で家の中で寝込んでるんだろうか。
オレが眉を顰めていると学校には連絡が来てるんだからそんなに心配するなと花井に言われた。
まあ心配なのは確かなんだがそんなに顔に出ていたんだろうか。
家に帰ると猫のミハシがシュンとハッスルしていた。
どうやらまたたびを買って来たらしい。