水谷「三橋ー、挿入してごめんなー」

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111ビーストウォーズ
※獣化注意

 俺は三橋の同級生。
 三橋というのは俺と同じクラスで、野球部のピッチャーである。
 そんな三橋にある日、唐突に異変が訪れた。

「おまっ……それどーしたんだよ!?」
「う……わ、わかんない……」

 もう当たり前の展開になってきているのだが、三橋の頭からは小さい角が二つ生え、白黒まだらの小さい獣耳が横から垂れている。
 けれど真に特筆すべきはそこではない。ヘソが丸見えになる丈で白黒まだらのノースリーブのもこもこベスト、それと全く同じテイストのもこもこのホットパンツ姿。首には赤いリボンが結ばれていて、それには大きめの金色の鈴が付けられていた。

「オレ……今度は牛サンになっちゃっ、た……もー」

 理性の糸が一気にぶち切れた俺は、バイソンに襲い掛る野生のハンター、チーターと化していた。
 押し倒した三橋のもこもこベストを捲り上げ、野球児の癖にやたらと白い肌の上にデコレーションされた魅惑のベリーにしゃぶりつく。

「ひっ、いやあ……あ、ん」

 口では嫌がってはいるが、メタモルフォーゼした三橋は通常時よりずっと欲求に対して貪欲だ。今だって俺の頭に手を回し、積極的に胸を押し付けてきている。
 俺は期待に応えるべく、口の中の乳首に軽く歯を立て、押し潰すように啄む。感じているのか、三橋が体を小刻みに震わす度、首元でチリン、と鳴るベルの音が少し物悲しい音色に聴こえた。

「やあっ、んう……きもち、イイよう……」

 愛撫によって芯を持ち、次第に固く隆起してくる乳首を執拗に責める。快楽の波に溺れまいと両の足を突っ張って抵抗の意思を見せるも、ぴくぴくと痙攣しながら呼吸を乱す三橋。堪らなく腰にクる。性的な意味で。

「三橋、可愛い……。俺はお前の事、食べちまいたいくらいにす……っ」

――好きだよ。
 恋愛的な意味で。
 今度こそ、そう告げたかったのに、その先を続けることが俺には出来なかった。


「やだっ、ダメえ……ふ……オレ、おっぱい出ないからって……食べちゃイヤだ……ああんっ」


――ある晴れた昼下がりー
  絶頂へ続く道ー――


 ホルスタインは、乳が出なくなったら精肉として解体される。そしてその悲しい運命から逃れることは――出来ない。人間のエゴだけの為に生かされ、殺される、愛おしきは家畜。

 俺はただただ、啜り泣く三橋の身体を強く抱き締める事しか出来なかった。