阿部「三橋、オレは…三年間お前に大根おろす!」

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201俺崎
19スレ577、718と20スレ145に書き込んだ俺崎ですよ。
↑先に読んだ方がいいかも?
エロくないから暇なときにでも読んでくれー。

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独り身が続いて一ヶ月、人肌が恋しくなった頃に俺は三橋を見つけた。

自分が同性愛者だと気が付いたのは中学の終わり頃だった。
女に興味がなかったのに、周りから変に思われないようにクラスの女子と遊んだり、告白されたり、付き合ったり。
気のあるそぶりをするのがとても辛かった。
俺は高校に上がってから年を隠して何度か新宿二丁目に遊びに行っていた。
同種を見つけるには手っ取り早かったからだ。
夜になると華やかで煌びやかな世界に染まる街。
そこで出逢った男と付き合ったり、一晩寝るだけだったり。
兎に角、色々な人間と知り合った。
そんな遊びが親に見つかったが先月だ。まぁ、ただの夜遊びだと勘違いしてくれてるのが唯一の救いだった。
しかし、夜中の出歩きは禁じられ、小遣いも極限まで減らされた。
遊べない不満と苛立ちで最近の俺はかなり荒んでいた。



三橋はと出会ったは丁度そんな頃だった。
西浦の学食は狭くおにぎりやパンなど商品を置くスペースが少ない。
だから物が無くなったら学食のおばちゃん達が次々と奥の調理場から在庫を出す。
もちろんそれは出した途端に無くなるという早い者勝ちの世界。
更にレジも一カ所しかないため毎日壮絶なバーゲンセールの様相を呈している。
特に最上階の一年生は買いぱっぐれることも少なくない。
要領いい奴はお弁当を持ってくるかコンビニで買ってくるが、大半はこの飽くなき闘いを続けている。
俺は毎日弁当持参だが今日に限って親が炊飯器のタイマーを入れ忘れたらしくご飯が炊けていなかった。
でも俺はその事に多大な感謝をすることになる。その日は仕方なくクラスメートと学食に向かった。
四限が終わってすぐは割と空いている。一階に教室がある三年生の特権だ。
俺たちは早々に買い物を済ませ、学食の長机に着いた。

その日の三橋はごった返した食堂でなかなか食料を買えずにいた。
挙動不審な動きの少年はすぐに俺の視界に入った。
俺は面白い物を見つけたとしばらく観察していた。三橋は相変わらず、何も買えないままでいた。
焼きそばパンやカツサンドなど人気メニューが次々と消えて行く。
最初は暇つぶし程度に見ていたが、いつの間にか人混みにもみくちゃにされる三橋の独特でコミカル姿に目を奪われていた。
しばらくすると三橋の友達らしい男の子が二人近づいて来て三橋に菓子パンとアメリカンドッグを恵んでいた。
それを半泣きで受け取るとその友達にペコペコとお辞儀をした。
きっとアイツはとてつもなく気が弱い。それに自分に自信のないタイプだ。
202俺崎:2007/09/12(水) 22:15:01 ID:???
俺の趣味は人間観察。
そいつの行動や友人との接し方を見ていればそいつの人となりが分かる。
人間観察が趣味と言ったら人格を疑われるだろうか。しかし、人間関係を円滑に進める一つの技だ。
どうしたら好感を持たれるか熟知しているつもりだ。
相談を持ちかけられれば、そいつが欲しい言葉を並べて味方をする。
インチキ占い師程度の知識だが今まで人間関係で失敗したことはない。
この偽善の行動は相当鋭い奴じゃないと見破れないと自負している。
それもこれも自分の親や二丁目で出会った男たちを含め、たくさんのろくでもない大人たちを見てきたからだ。
三橋は相手の顔色を伺って、人に嫌われないようにしてないと安心出来ないタイプだ。
他人に依存して、従順に言うことを聞く。俺はこういう支配欲の掻き立てられる奴に弱い。
さらに華奢な体つきや柔らかな髪にも興味をそそられた。

その後、学食に来たバスケ部の後輩が三橋と同じクラスで色々聞き出すことができた。
三橋は最近群馬から引っ越して来たとか、野球部に所属していて、練習がハードで授業中はほとんど寝ているとか、休み時間には早弁してるとか。
あまり前のめりに聞いても怪しまれるので控えめに情報を集めた。
あとは放課後、自分で調べるまでだ。

野球部のグラウンドは本校舎から離れたところにある。俺は部活をこっそり抜け出し、三橋の様子を見に行った。
どうやら三橋は同じ部のキャッチャー阿部ってヤツと仲が良いようだ。
それは恋愛感情なのか確かめようがないが、付き合っている様子はない。
きっと三橋も阿部もそっちの気がある。同種の勘だ。三橋は阿部を慕い、阿部もまんざらでもない。
でも、自分の中の友人に対する恋愛感情を処理できないでいる。
今は野球に打ち込むことで昇華しようとしている。お互いのことを唯のチームメイトとして見るように必死なはずだ。
だったら阿部よりも先に三橋をいただくしかない。そう考えた俺は良いことを思いついた。
性に興味を持ち始めた子どもを調教するには申し分ない作戦を。



翌日俺は三橋のげた箱に『男同士のセックス教本』という本を入れた。内容は男同士の恋の落ち方、デートの仕方。
さらにアナルの構造、愛撫の仕方、直腸洗浄方法、アナルセックスについてなど真面目に描かれている。
内容に沿って流行りのボーイズラブの漫画で解説されている。お互いを意識しつつもなかなか進展しない男子高校生の初めて物語だ。
ありがちなストーリーだが、お互いの心理描写など細かく描かれていて、リアリティのある物だった。
俺が前に知り合った男から貰った物だ。勉強しろと渡されたが、親に見つかるのが怖くて机の鍵が掛かるところに封印していた。
こんな利用の仕方があったんだなっと、その男に感謝した。

まぁ、いきなりげた箱にそんな卑猥な物が入っていたら誰でも警戒するに決まってる。
だから俺は一か八かの賭けに出た。表紙にメモを貼ったのだ。