>>414 相変わらず廉は必死に口を閉ざしている。
でももうそんな事は問題じゃない。
今ここで廉を支配しているのは俺。
俺だけのもの。
夢中で腰を振り続けた。
「あぁんっ。」
否定と苦痛の声しか漏らさなかった廉から急に艶やかな嬌声が聞こえた。
俺を感じてくれた。
嬉しくて嬉しくて俺は腰を打ち付ける速度を速める。
細い体が曲線を描き、天を仰ぐように仰け反った喉元が小刻みに震えていた。
荒い呼吸と額から流れる汗がきらきらと光って、マウンドにいる時の簾の姿が急に浮かんできた。
「あ ふっ」
声にならない声が俺の脳内を麻痺させる。
廉。
廉。
俺だけのもの。
これからもずっと。
気が付くと廉の手首をしっかりと固定していたはずのベルトが外れていた。
金具が音を立てて地面へ落下すると同時に廉のしなやかな腕が俺へと伸ばされる。
何かを掴もうとするように宙をもがくその腕を俺はじっと見つめていた。
「あ、あ べ くぅんっ。」
水分を吸いすぎてずり落ちたネクタイから覗いた連の瞳は虚ろでどこか遠く
俺の視線の先には床に転がる銀の刀身を光らせたカッターが