>>42 微流血注意
何とか口をこじ開けようと、咥えたペニスを離して廉の唇に指をかけた。
歯と爪が擦れる嫌な音がした。
相当強く噛み締めているみたいでちょっとの力じゃこじ開けられない。
仕方ない。
力押しってのも芸がないから別の方法を取る事にする。
「廉、見えてないだろうけどお前のすげぇ勃ってるぜ?」
嘲笑混じりに言えば廉は聞きたくないというように何度も何度も首を振った。
可愛い反応だ。
「ここも硬くなってる。」
ペニスに呼応するように存在を主張し始めた廉の乳首を爪で弾いた。
瞬間に廉の体が跳ね上がり俺は少し体制を崩しかけてしまった。
「ひぁっ。」
甲高い声で廉が啼く。
開いた。
解放された唇は熟したトマトのように赤く色付いていた。
所々から漏れ出した果汁を舌先で掬うと俺はとても満たされた気分になった。
でもまだ足りない。
「名前、呼べよ。」
微かに廉の唇が動いた。
でもその形は
あ べ く ん
何かが崩れる音がした。