阿部「ありがとうってなんだよ三橋、フェラ中に」

このエントリーをはてなブックマークに追加
884れんれんキッス
オレの名前は阿部隆也。
文武両道で硬派を貫く野球部のキャッチャーだ。
そんなオレがある日道端で拾ったペンダント。
コビンの蓋を開けたら不思議なことにその中から翼の生えた女の子が出てきた。
……と思ったのは間違いで、出てきたのは翼の生えた男の子だった。
女が着るビキニみてえな格好してて、服装は大胆なのに性格はおどおど。
そんななのに飛び出てきた瞬間オレに強烈な濃いディープキスをかましやがった。
男とキスをする趣味はオレにはなかったはずだが、体の力を奪われていく感触にへなへなとなりながらも妙技といって差し支えのない舌使いは正直たまんねえ。
話を聞いてみるとこいつは三橋廉とか言う名前で、リリムという種族の悪魔らしい。
つーか悪魔って……趣味の悪い冗談にも程があるだろ。
さっきのキスでオレがへろへろになったのは三橋がなんか栄養みたいなのをオレから吸い取ったかららしい。
「オ、オレ、阿部くんみたいな人初めてだっ!」
なんでオレの名前知ってるんだろうって思ったけど、悪魔相手にそんな細かいことを気にしてても無駄だろう。
そんなことより初めてってなにがだ?
「体の相性がすっごく良いんだよ!」
三橋曰く、オレと同じ体の部分に痣みたいなもんがあるらしい。
見せてよっつったらぺろんと服を剥がして胸のとこを見せてきた。
左胸の上の方に見えた痣、……同じところにオレも心当たりがある。
確かにまるきり同じとこにやっぱり同じ形の痣がオレにもあるけど。
「し、しばらくお世話になりますっ!」
悪魔は悪魔らしく、なんだかんだで図々しい生き物らしい。
オレに了解を取ることもなくなぜか三橋はオレの部屋に住み着くことになった。