>>805 送信完了の画面を見ながらオレはにやついていた。
電話はすぐにかかってきた。
オレの手の中にある携帯が震えて光るのを見て三橋が体を揺らす。
サブディスプレイに大きく阿部の文字が映し出されているからそれに反応したんだろう。
そんな縛られた体勢のまままともに身動きできるわけないのに、こいつほんと頭悪い。
あっちの捕手の阿部の方はそこそこ頭良さそうだったのに。
あいつらだったらもっとオレを楽しませてくれるのかな。
「う、うあ……」
留守録に切り替わるぎりぎりまでコールを待ってオレは電話に出た。
『……三橋?』
無言のまま喋らないでいるオレだけど、離れた場所にいる三橋のすすり泣く声は聞こえているかな?
少しずつ少しずつ近付いて、ゆっくりと三橋の口元に携帯を持っていく。
それと同時に持っていた鞭を振りかざす。
「うああっ!」
『三橋っ!?』
バッテリーの悲鳴が聞こえる。
オレが求めていたのはこれだ。
もっと大きく、もっと強く。
もう一度、今度は太股に強く叩きつける。
「うぐっ、ああっ!」
『おいっ、三橋っ!!』
三度目、また太股を叩こうとして、少しだけ手を滑らせた。
「っ!!!!」
『三橋っ!三橋っ!?』
三橋の声は悲鳴にもならない声でそりゃあもう滑稽だった。
電話越しでも声にならない悲鳴ってのはわかったんだろう。
阿部の焦る声がよりいっそう強さを増していく。
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間違ってテキスト消しちゃって俺涙目\(^o^)/