阿部「三橋!どんどん腰振ってけよ!」

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906名無しさん@ピンキー
>>847

二人は、震えながら泣く三橋を引っ立てて、叶の前まで連れていった。
「しゅ、修ちゃ・・っ」
「震えてやんの!ひひ、なんかお前可愛いな。」
げひひ、と男が下品に笑うたびに、タバコ臭い息が三橋の顔にかかる。
「やめろ!廉は逃がしてやれ!」
「テメーは自分の心配してろよ!」
「・・・・ぐっ・・」
ドスッという鈍い音と共に叶が倒れこんだ。
ゲホッ、ゲホッと苦しそうに叶がむせる。
「ん・・、アーーーーーーーーッ!」
そのとき、5人の中の、金髪の男が突然すごい声で叫んだ。
その場にいた全員がその声に驚いて飛び上がる。
「んだよ!びっくりするだろ!」
「いや、こいつ見覚えがある!多分三星学園の投手の・・叶、叶っすよ!」
「!!」
叶の顔がしまった!というように歪んだ。身元がバレてしまった以上、うかつなことは出来ない。
学校名までバレてしまっている以上、下手なことをして、県大会出場権剥奪、
なんてことにだけはなりたくなかった。
「へえ・・三星学園っていったらお坊ちゃま校じゃねーか。
あの学校、個人的にむかついてたんだよなぁ。なんかエリートぶっててよぉ。
こりゃ、日ごろの鬱憤を晴らす、いい機会だな。」
そう言うと、鼻ピアスをした男が、ゆっくりと叶の指を掴んだ。
そしてぐぐぐ・・と力を加える。
「へへ・・投手といえば手が命だよなぁ。」
「なっ・・まさか・・・!」
「やめろっ!!」
叶が死に者狂いで暴れる。
「や、やめてーっ!」
三橋も拘束されている腕からなんとか抜け出そうともがいた。
指を折るだなんてとんでもない。
「っ・・やめて・・くださ・・なんでもしますからぁ・・っ」
気が付いたら、三橋はそんな言葉を口走っていた。
中学で虐められたときによく言っていた言葉が、こんな場面で自然と出てきた。
その言葉に、ピタッと鼻ピアスの手が止まる。
「・・なんでもするんだな・・?」
「おもしれーこりゃ、美しき友情だぜ。」
「どーする?何させる?」
「なんでもしてくれんだとよ。」