>>119 (カカシからの問いかけに思わず悲しげに眉をひそめ)
初めてなのは初めてですが…随分しごかれましたから…
(敢えて誰にとは言わず)
どちらの私も同じ私ですよ…?
女というのは幾つも違う顔があるものでしょう?
(カカシの反応に思わず自分も感じてしまい、顔を赤らめる)
(額当てと口元を覆うタオルを取り去ったカカシの素顔が想像より若く)
(そして想像よりも二枚目なのが恥ずかしく、少しひるんだ様子を見せる)
仕事…だから…? そう…仕事だから…。
でもあなたはとても優しい人…。
私の初めてのお客様だけど、もしここでなくてどこか別の場所で出会えていたら
どんなにか…
(言いかけて突然涙が溢れ、知らず両の頬に二筋の涙が流れる)
(カカシが急に抱き締める、その身体のぬくもりに全身が震える)
(しっかりと握られた手と腰を支えた手に籠められた力強さに、心臓の鼓動が速くなり)
(口付けをねだるカカシの耳元への攻撃に早くも膝の力が抜ける)
く…口付けは… 私たち色を売る者は好みません…。
自分の口を吸わせるのは仕事ではなく、将来を誓い合った恋人にだけです…。
ですが… あなたなら…
あなたならば… して…下さっても… 構いません…。
いえ、してください…
(そう苦しげに言い切ると、ぐったりと全身の力を抜きカカシに寄りかかる)
(切なげな吐息がその唇から漏れている)
(軽く目を閉じ、少し開いた唇は、拒む様子が全く無い)