名無しのままなりきるスレ

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757名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:40:39 ID:???
(静かに部屋へ入って来た娘が、窓際へと歩み寄る)
(そっと硝子に指を宛て――空を仰ぐと)

……まだ……、硝子も氷のよう……。
(肩に掛けたショールを胸元に引き寄せた)


【暫し、お借りするわ………】
758名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 01:25:01 ID:???
(――硝子に宛てていた指を、窓枠まで滑り落とし、薄く微笑むと)
(ショールを頭から被り直し、窓から離れた)

……花の蕾を辿って、帰りましょうね………。

(そのまま部屋を横切り、来た時と同じ様に静かに――ドアを閉めた)


【有難う………、お返しするわ】
759名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:34:24 ID:???
眠いせいか右目が痛い
760名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 19:14:13 ID:???
邪気眼がうずくぜ
761名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:50:00 ID:???
(ドアを開けて、娘が入ってくる)
(窓を少し開き、空を眺める様にして――小さく呟いた)
…今宵は月も、雲に隠れておしまいね……。


【……お邪魔するわ…】
762名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 01:39:48 ID:???
(飽かず窓の外を眺めているが、ふと室内を振り返り)
――…また明かりを点すのを、忘れていてね…。
これでは、本当に幽霊のよう――。
(くす、と小さく笑うと、肩に羽織った薄手のショールを被り直し)

(静かに部屋を横切ると――帰って行った)

【お借りしたわ――有難う】
763名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 21:28:01 ID:???
(銀髪の娘が静かに入って来る)
(窓を少し開くと――締め切った室内に通る風に目を細め)

………心地の良いこと。

(そのまま窓枠に指を掛け、月を仰いだ)


【暫くお借りするわ……】
764名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 22:13:35 ID:???
時々見かける娘さんじゃあないか。
中々人には会えないようだが、貴方の事は結構好きだから
またちょくちょく来てくれたらどこかで俺が喜ぶよ。

見かけた時に限って時間がない悲しさ。
それじゃあゆっくりしていっておくれ ノシ
765名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 22:47:00 ID:???
>>764
(静かに振り返って、影の内側に立つ――その気配に微笑み)
……月の声かと思えば。生身の御方でいらっしゃった……。

此方に人がいらっしゃられぬのは、先からのこと……。
私は、そんな静かな風情も愛していて――運と任せて……自ら此方に。
…そんな私を、心に掛けて下さって……温かな言葉を残して下さる……。
(スカートの裾を摘んで、物音を立てずに礼を取り)
心からの、御礼を……義と仁のある、優しい御方。

貴方とお会いできたひとときは、私にとっても大きな喜びでいてよ……?
また、ご縁がありますよう……長い夜の道行き、お気を付けになられてね。


【少しく席を外してしまっていて……応えが遅れて、申し訳無かったわ…】
【優しいお言葉…本当に嬉しく、有難く思っていてよ…紳士な御方】


(気配が去ってゆく眼下の道に、微笑みながらそっと手を振り)
(窓際のソファに座ると、再び窓の外を眺め――)
766名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 23:21:20 ID:???
(窓を元通りに閉めると、立ち上がり)
(ソファの座面を軽く整え)

帰りの小路は……、薔薇の蕾を追って参りましょうか…。
(小さく緩めた唇のまま、部屋を横切り――ドアが閉まる音を残して、帰って行った)


【有難う……お借りしたわ】
767名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 10:35:25 ID:???
お嬢様久しぶり。
喜ぶのがここにもいるよ。
768名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:28:27 ID:???
>>767
気付かぬ内に……、
私はこの様な優しいお言葉を戴いていたのね……?
(滲む様な笑みを広げ――瞳を伏せ)
……貴方は私に、望外の喜びを下さった。
貴方に…私の感じたと同じほど……いいえ、幾重にも善きお慶びを――。


(両開きの窓を半分開き――流れる雲と欠け出す月を見上げ)
お月様は……、
もうお腹がお空きでいらっしゃる……。
(窓枠に、軽く腰を掛けて凭れた)


【お借りするわ……】
769名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 02:25:53 ID:???
(瞬きをひとつすると硝子を指で辿り――薄く微笑んで離す)
……まだ、冷たくてね……。
(小さく囁いて腰を上げると、静かに窓を閉め)

(ソファに置いたレースのショールを手に取って、頭から羽織ると)
(唇の端を緩く上げた表情のまま――ドアの隙間から、するりと出て行った)

【有難う……お借りしたわ】
770名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:47:12 ID:???
(静かにドアを開けて、娘が入ってくる)
(表面の濡れたショールを外すと、軽く水滴を落とし――コート掛けに広げ)
(長いスカートの裾を払って窓際へと進む)

(窓硝子の水模様を指先で伝い)
………雨が……、まるで川のよう……。

【……お借りするわ】
771名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 01:51:12 ID:???
(閉ざされていた薄い瞼が、軽く蠢いて、開いた)
(ソファに埋もれるようにしていた身体を起こし、軽く周りを見回し)
ああ、私は……
……転寝を、していたのね……?
(呆然とした表情が、やがて薄い笑顔になり――立ち上がり)
何やら……夢なぞ見ていたような。

(雨の様子を伺う様にしてから、入り口へと歩み)
(ショールを被ると、銀の髪をその内側へたくし込んで――ドアを開ける)
あの蔓薔薇が…、散っていないと良いのだけれど……
(静かな呟いて、そっと部屋を後にした)


【有難う…お返しするわ】
772名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:07:18 ID:???
お、お嬢様来てたのか。
もうちょい気付くの早けりゃ雑談でも出来たんだろうに…惜しいことした。
また来ておくれな。
773名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 18:18:15 ID:???
お嬢さんと話してみたいけど、いっつも時間が合わないorz
もうちょっと早い時間にも来て欲しいなー
774名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:14:49 ID:???
【……失礼するわ…】
【寄せて頂く前に、彼の方々にお返事をさせて頂戴ね……】

>>772
(ショールを被ろうとする指を止め――俯けていた顔を上げ)
今晩は……水の夜に似合う風情の…、優しい御方。
穏やかなお声でいらっしゃられる……。

直ぐにお返事を返していれば……、もしやお話頂けたのやも知れなくて…?
(思考する様で唇に指を宛てるが、直ぐに微笑みの吐息をつき)
……ふ。それでは、折角の不思議な機会が……野暮で消えてしまってね。

惜しくは、無くてよ……私が此方に寄せて頂ける――その幸運がある限り、
いつか、私たちの上に…水神の思し召しが降るやも、知れないのですもの……。
(ショールを肩から滑り落とし、そっと礼を取り)
……貴方に、いつも優しい夜が訪れますよう……お声を、どうも有難う……。
(蒼い瞼を半ば伏せたまま、微笑んだ)


>>773
……人知れず、ひっそり訪っている積もりだった私は……、
大層愚かであったのね……。
(小さく呟くと――目の前の人に手を差し出す)
この様に、仰って下さる方々がいらっしゃられるのですものね……?
(触れるか触れないかの位置で、手の平をそっと上に揺らし――立てる様招き)
どうぞ、お起きになって……私の不調法を、お許しになられてね。
(少し頭を下げるようにして、柔らかな声音でお詫びを返し)
……申し訳ないのだけれど、早めには……今は…、なかなか。
けれど、貴方様とのいつかの偶然をお祈りして……、
その様に出来るときには、少しく早めに参ってみようと思うわ……。
私のような、いつ来るやも分からぬ不明に…お声を下すった御礼を……。優しい御方。
楽しい夢を、ご覧になってね―――。


【……少しの間、お借りするわ…】

(銀髪の娘が、薄暗い部屋に静かに入り――窓際のソファに腰を下ろした)
(雨の雫が途切れた窓の、硝子越しに外を見つめ――)
775名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:21:16 ID:???
お。今度はきちんとお帰りになる前に気付く事が出来たぞ、と。
こんばんは、お嬢様。月を見るには不向きな天気が続いてますね。
776名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:30:57 ID:???
>>775
(ゆっくりと振り返り――室内に立つ影に微笑み)
――雨の雲の隙間の月も……それは風情がお有りでいてよ。
…今晩は………。
(ソファから立ち上がると、人影のほうへと歩き)
そのお話ぶり……もしや、お声を下さすった御方でいらっしゃる……?
777名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:37:10 ID:???
>>776
隙間すらない分厚い雲で、月の隠れた場所ばかりが仄かに明るい。
お嬢様の言うとおりならまだしも、これだと少々物足りなくもあるかなと。
それでも眺め続けているとこれも良いかと思えるのが不思議ですが。
あ、いいですよ、お座りになっていてくださいな。
(こちらへと歩み寄ってくる姿に手振りでお気遣いなくと示して)
どの人間かと言うのはご想像にお任せしますが、そうですよ、と。
今回は待ちぼうけさせずに済んで一安心てとこですかね。
もし待ち人がいたのなら申し訳ないですが。
778名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:52:14 ID:???
>>777
(雨夜の空の情景を語る相手の言葉に――優しく笑み)
月の光を求める貴方には……、その様にお映りなのね。
…その厚い雲の重なりを、私は大層好きで…その隙間から月が覗くと、
雲の上なぞはどうなっているのか等と……
(紺碧の瞳を少し伏せて、感慨深げな表情にになり)
きっと、月は冴えていて――雲がじゅうたんのようで。天使が――
(ふと言葉を切り、仄かに赤くなると相手を見上げ)
ひとりでぺらぺらと――失礼したわ……。
(座っていていいと言われると、そっと頷き――だが足は止めずに)
(相手の前まで行くと、にっこりと笑いかけた)
……このように薄暗くては……、私も貴方も、不明のまま……。
(笑みを深くすると、近くのランプに火を入れ――)

……これで、ふたりとも……物の怪ではないとお分かりね?
(そう悪戯っぽく告げ、ランプを持ち上げ、静かにソファに促し)
いいえ……。待つひとならば、今貴方が。お話を下さっていらっしゃる。
779名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:04:31 ID:???
>>778
雲の向こうがちらりとでも見えればそう思うのだけれど、
見えもしないとまるで頭上に蓋をされてしまっているようで…
そんな空を見上げると少しばかり窮屈な思いをしてしまって。
蓋と言うには随分と柔らかそうな代物だけど。
(窓からちらりと空を見上げると、少しばかり溜め息を吐き)
いや、そういうのもいいんじゃないかなと。可愛く思えるしね。
もう少し聞かせてもらえると嬉しかったりもするけど、如何なものでしょ。
(恥らうように頬を染めた相手へ屈託なく笑いかけつつ、言い)
ランプに火を入れるくらいなら、言ってくれればしましたよ?
というか、気が利かず、気付かずにいて申し訳ない。
(薄暗がりでもはっきりと分かる、綺麗な微笑にどぎまぎしつつ)
(戸惑いを隠すように軽い調子で言うと、ぺこりと軽く頭を下げ)

この天気に明かりがランプだと少々頼りない気もしますし、
この世の物でないと言われるとまだ信じてしまいそうですよ。俺はね?
(少し笑って自分もまた軽口で返すと、促しに従ってソファまで歩いていくが)
(脇でぴたりと足を止め――お先にどうぞ、と視線と仕草で示し)
逢瀬のためにこの場に来ていたのなら野暮な事をしたかと思ったけど、
それならよかった。馬に蹴られずに済む。
780名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:38:19 ID:???
>>779
蓋――。
(相手の言葉にそれを想像して、くすりと笑い)
ええ…、随分とずっしり柔らかそうな――ふふ…。
(相手の憂鬱そうな溜息が耳に届くと)
窮屈な思いも……左様に思われるのなら、そう……
「わたくし達は、硝子の球体に充たされた……水のなかを泳いでいるのだ」等と…、
どこぞの文学かぶれの様に、嘘ぶいて見られては如何かしら……?
(薄く微笑んだまま、考えるように低く囁き)
(からかうようでいて温かい答えを聞くと、恥じるように銀の睫で瞳を隠す)
――子供のような…戯言を。可愛いと揶揄なさる……え?
(相手の言葉に顔を上げ、その顔を見返し――吐息で笑って)
……優しい方――それでは、お気に召すお話が出来るよう……尽してご覧に。
(ランプを持って微笑んだまま横に首を振り、時代がかったそれを窓枠に乗せると)
(室内が――思うより広い範囲で、オレンジ色に燈った)

ああ……左様ね。
此方の方は、あまりランプをお使いになられない……そう、お聞きした事があってよ。
私は、この風情が好もしくて…、よく使っているのだけれど。
(この世のものでない――その言葉には、赤い唇を微かに緩め)
ふふ……ええ。まことの私は雪女で――夏の間は、水の妖かしに……。
雨の夜更けには……こうして、遠い昔の…ひとの世界を偲ぼうと―――
(相手の表情を見ながら囁くが――可笑しそうに口元に指を宛てて首を傾げ)
ふふ………私の戯言は、真に迫っていたかしらん……?
(紳士的に促す仕草に、流れる様な会釈で返し――ソファへと腰掛け)
(相手も座るのを確かめると、そちらへ向き)
お世辞がお上手でいらっしゃれる貴方のこと……、
私のほうが、馬に蹴られてしまうやも知れないわ……?

今夜の散策は……、楽しくていらして……?
もう、薔薇の蕾が緩んでいるけれど――

【時間がかかっていて、申し訳ないわ――宜しければ、お好きにお切りになられて…】
781名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 02:00:10 ID:???
>>780
この空も実は壷の中の世界だとか、そんな話があったりもしますし。
ふむ、なるほど、そういう考え方を…したら、閉じ込められているようで
余計に窮屈に感じてしまって仕方がないような。
どうやら俺は文学的な思考には全く縁がないようで、困った困った。
(軽く肩を竦めると苦笑し、芝居がかった仕草でやれやれと首を振って)
いい歳をした男ならばそうは思えないでしょうが、
美しい娘さんとあらば子供のような戯言も可愛いと感じますが。
多分、あれでしょう。痘痕も笑窪と同じ……や、少し違うかもしれませんけど。
(揶揄している訳ではなし、素直にそう思ったという事をどうにか伝えようと思い)
(ふと浮かんだ、それこそ戯言にしか思えない様な言葉を紡いでみて)
優しいと言うか、本当に聞いてみたかっただけですよ?
買い被られると少し申し訳なくなる…とさっきから「申し訳ない」ばっかりですみません。
(最近ではとんと縁のない柔らかいランプの明かりに目を細めながら、また苦笑し)
(それでは続きを聞こうと耳を欹て)

骨董屋にでもいけばいくつかあるのでしょうけどね。
どうもそういう機会にも恵まれず、買いに行こうと思えば今のままで良いかと
面倒臭がりの虫が騒いでしまってそのまんまで。お恥ずかしい。
少し憧れはするのですけどね、これがなかなか。
(白い肌の中で色付いた、赤い唇は良く目立っていて)
(その形が弧を描く三日月の様に変わると、どこか幻想的に思えて見惚れ)
(小首を傾げる仕草と問い掛けによって漸く我に返ると、軽く笑って)
それはもう。本物かと思ってついぼうっと…まるで取り付かれたようになってしまって。
間が抜けた顔をしていたと思いますが、どうか笑わずにいてくださいな。
(腰を下ろすのを見届けると、自分も娘さんの対面に腰を落ち着け)
残念、お相手がいませんので蹴ってくれる馬もいない。
それに馬も見惚れて蹴る気をなくすのでは?と、これは少し陳腐かな。

それがやっぱり雨が降っていると足元にばかり注意が行ってしまって。
水溜りを踏まないか、ぬかるみに足を突っ込まないかばかり
気にして花や草木にまで注意が行かないで……ほんと、お恥ずかしい。
(恐縮そうに少し身を縮めながら、恥ずかしそうに笑みを漏らし)

【いやいや、お気になさらず】
【とはいえ、あまり長居は出来ないので唐突に辞去してしまうかもですが】
【その時はお許しくだされば幸いの至り、って感じでしょうか】
782名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 02:42:23 ID:???
>>781
(肩を竦める仕草にくすくすと笑い)
……その窮屈を、世を斜に構えた方々は、お楽しみになられるご様子……。
そこからゆくと……貴方はとても、健全な思考の持ち主でいらっしゃられるのだわ。
(言葉選びを楽しみながら話す相手を、笑んだ雰囲気のまま見つめる)
(ふいに出た例えに、思わず唇を引き上げて笑い)
――痘痕も笑窪も……人の心というのは、不思議でいてね?
柳に幽霊、の例えのように――想い次第で、何にでも、なれるのですもの――。
(謝る台詞を、恥じる相手を見返すと)
(静かに――人指し指を自身の唇に立てて宛てがってみせ)
貴方は、私を思い遣ってお話して下さる……。
私は折角……、貴方のその、仁のあるお心持ちを頂いているのだもの……。
貴方はご自分に自信を持って、胸をお張りでいらして……宜しいわ。
(相手の様子には気付かず、軽く首を傾げ)

(ランプに軽く触れ)
骨董という程、時代はなくてよ……。私に取っては、愛しい日用品で。
こういうものは、ご縁のもの……。
貴方が芯から欲すれば、いつかその御手に入る事もお有りでしょう。
(相手の視線が自分を見つめているのに、更に笑みを深める)
ええ、よく……人外と。
この頃は、それも楽しくて……ふふ、今宵は水の妖かしなぞに。
何処の世界かさえ…分からぬような、此の不思議な場所ですもの……。
貴方も、人狼や――吸血鬼でいらしても、私は驚かずに居られてよ?
…貴方が想っていらっしゃらずとも……何方かが、貴方を想っていらっしゃる。
そんな想いで、貴方も私も――此処では、出来ているのやも知れなくてね……。
要は――ご謙遜を、と言いたいだけなのだけれど……ふふ。
(悪戯っぽく小さく肩を竦めて)

いいえ、それは確かに……お足元が?
(ふと相手の足元の方へ視線をやると)
(スカートの隠しからレースの手布を取り出し、相手に差し出す)
此方を――殿方の靴は、美しくなくてはいけないわ。


【私がつい――楽しくて、ながくなるのがいけないのだから】
【貴方が楽しんで下さっているのならば、宜しいのだけれど…お好きな時間に、お行きになられて】
【それでは、お先に……良い夜を、と…ご挨拶をしておきましょうね……】
783名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 03:16:08 ID:???
>>782
窮屈な中で何が出来るかと試行錯誤するのも、
その窮屈さに慣れてしまえば楽しいのでしょうけど。
どうも俺は慣れる事が出来そうにない様な……単純なんでしょうね、きっと。
(同意を求めるように自分には聞こえた言葉に、一つ頷いて)
確かに、人の目には時には違った姿で物が映ったりして面白いですね。
ただ、その変化は映り方だけで本質が変わらない――それが、俺には少し残念で。
想いで本質も変わるなら、鳥にでもなれたらきっと楽しいでしょうに。
(やんわりとこちらを気遣ってくれる言葉に嬉しさを感じて、明るく笑い)
お嬢さんこそ俺を思いやって、そういう勿体無い言葉を掛けてくれて。
その言葉を無駄にはしたくありませんので、俺も仰るとおりに致しましょうか。

どことなく骨董という感じがしてしまう辺り俗なんでしょうね、感性が。
馴染みのないものは、ついつい自分の知る型にはめてしまって。
(言いながらランプへと視線を遣って、続けてその持ち主へと移す)
(明るい、しかし炎の揺らめきのせいかややぼんやりとした印象を感じる光)
(それに照らされた相手の微笑が、あんまりにも温かそうでつい頬も緩み)
ツンと冷たく澄ましていたら雪女と言えば信じてしまいそうなのに、
微笑が温かいからかそうは思えなくて。
顔立ちは冴えた月のようでいて、微笑みは暖かい太陽のようでいて…
そんな感じ方だから、俺にはお嬢さんを人外に例える事は出来なさそうだ。
(自分も例えてみようと印象を口に出してみるも、どうにも当て嵌まるものが見付からず)
(最後に軽く笑うと、降参とばかりに手を上げて)
吸血鬼と言えば男も女も、美しい女性の血を好むような気がしますけど。
俺が吸血鬼だったならば格好の獲物が丁度目の前にいるので――
どうやって血を吸ってやろうかと、舌なめずりをしていたでしょうけどね。
だといいのですけどね。俺みたいなのを好いてくれる方がいるなら、
是非お目にかかってみたいものですよ、と。
そちらの方こそ、お世辞がお上手でいらっしゃる。
(くすくすと笑いを零して言うと、不意に瞳を細くして)
本当に、いてくれたらいいんだけどな。
(いるかもどうかもわからない相手に思いを馳せて、ぽつんと零し)

今ここで拭いても、また帰る時に汚れてしまいますよ。
ですから、ご好意だけはありがたく。
無駄に汚してしまうのは申し訳ないですし、それに――そろそろいかないと。
(微笑んで軽く手で留めると、ゆっくりと立ち上がって)
もうすぐ上から汚す靴のために他のものを汚しても仕方ないでしょう?
それに、雨で古い汚れはきっと落ちてしまいます。
…と、それでは失礼を。また、縁があったらお話しましょう?
(最後ににこりと笑うと軽く頭を下げて、去っていく)

【長くなるといえばこちらが原因のような気も】
【どうにも冗長で、無理して合わせてくださってはいないかと少し心配なくらいで】
【そんなだから十二分に楽しませていただいてます。ありがとう】
【と、そろそろ眠気に負けそうですのでこちらはこれにて】
【また機会が会ったらお喋りにでもお付き合いくださると嬉しいです。ではー】
784名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 04:10:06 ID:???
>>783
……人間というのは――この身体が枷で、知らず…心も窮屈になるのやも知れなくてね…。
(ひとつ頷くが――本質、と相手が言葉を続けるのを聞くと、明るく笑い)
まあ、本質は…違うと仰られる?……まさしく、それが貴方の…枷なのやも知れぬのに。
―――きっと、天高く飛翔なさる鳥にお成りだわ……!
私には、そう見えてよ?
(自分の言葉を、相手が受けてくれたのが分かると――感謝を込めた笑みで返しながら)
いつか…お空に行かれた際には……雨の日の、雲の上――月光と遊んでいらして。
其方に、天使がおわしたか否か……私にも、そっと教えて頂戴ね……?

(自分を形容してくれる言葉を――聞いているうちに)
(不思議に温かな気持ちが溢れ、その人に更に微笑みを向ける)
……私は、雪女と呼ばれることも……嫌いでは無いのだけれど――、
貴方は、そんな私を太陽のようだと評して下さる……本当に?
(思わず確かめるように訪ねてしまい、失礼を、と口を噤むが――再び)
……此方へ来るまえ……、私は、あまり笑うことなぞ無くて……。
私が…その様に笑えるのだと……、言って下さるのならば――それは、
お話して下さった方々からの、賜りものなのだわ――。
そして――それを教えて下すった、貴方の……。
(滲む様な微笑みを顔に広げ―相手に瞳をしっかりと合わせて)
この様に言われても……貴方は困惑なさるでしょうけれど……、心からの感謝を――。
(相手の思考が、ふと自らの想いに沈むのを――笑みに瞳を細めて見守り)
……いらっしゃってよ、きっと。
もう、疾く……そこに、女神が待っておられるやも知れないわ?お幸せになられませ。

まあ、けれど……それでは――
(もう一度差し出そうとしている内に――さらりと辞退した相手が、立ち上がるのを)
(白い頤を仰向ける形で見上げ、微笑み)
……実際家でいらっしゃられる……。
(自らも立ち上がり――歩き出す姿を、静かにドアまで送り)
ええ――また、ご縁が巡ったら――今宵は、本当に……楽しいお話を戴けて。
晴天を飛ぶ夢など、ご覧になられてね――。
(そっと腰を屈めて礼を取ると、閉まってゆく背と扉を――微笑んで見つめた)

【いいえ…ふふ、此方かと思ってよ……?】
【それは、此方こそ……お返し頂けた言葉が感慨深く、楽しく……】
【…同じ場面をとは思いつつ……申し訳なくも、付き合って頂いてしまってね…?】
【心よりの感謝を、言わせて頂きたいわ……優しい御方】
【此方こそ……。貴方の足元に、水の精の御加護がありますよう――】


【有難う……、場所をお返しするわ……】
785名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 09:18:18 ID:???
お嬢様ノシ
表現が綺麗で好きさ
786名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:07:42 ID:???
>>785
……随分と長い間……、私は貴方に気付かぬ失礼をしていたのね……?
(長い裾を持ち上げ――頭を下げ)
ご無礼を――優しい御方。

綺麗な表現、と褒めて下さる……その眼差しのなかにこそ、
綺麗な表しが潜んでいらっしゃる。
言葉のあれこれなぞよりも、そうお受け取り下さる……、
貴方のその御心こそが……美しいのだと、お見受けしてよ……。

御声を……、どうも有難う……。
私の声が……、貴方に届くまでの幾夜の夢路……。
どうぞ、楽しいものでありますよう……。


【……少しの間、お借りするわ……】

(銀髪の娘が、静かに室内へ入って来た)
(窓から差す月光を、笑みを含んだ唇で見上げ――ソファに腰かけ)
(そのまま深く埋もれるようにすると、軽く目を閉じた)
787名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:31:47 ID:???
お嬢様!ようやくお会いできた!
ずっと会って話してみたいなーって思ってたから光栄ですっ。
きょうは綺麗な月が見えますね〜月光浴ですか?
月の光がその銀髪に映えて美しいです…
(同性ながら見惚れるような艶やかな銀髪に誘われて近くまで歩み寄る)
788名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:45:29 ID:???
>>787
(気配と共に聞こえた声に驚いて瞳を開け――ソファから身を起こし)
――あ……?
(目の前に立つ人影を見上げる)
………少し、眠っていたような――失礼したわ。
ご機嫌よう……可愛らしい御方。……ええ、よい月夜でいてね……。
(柔らかな声で答えると近付いて来た相手を見て微笑み)
(そっと掌で向かいの席を指し示し)
此方は何方がくつろいでも宜しい場所のようなので……、
貴方もどうぞ――お座りに。

私をご存知でいらっしゃられる……。
では私も、貴方のお顔を拝見せねばね……?
(悪戯っぽく低く囁き、立ち上がるとランプに灯を入れ――相手を見つめ)
これで、私と貴方はお知りあい――。

……貴方の髪も、とても美しくていらっしゃるわ。
789名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:01:32 ID:???
>>788
わわ!自分なんてしがない普通の一般ぴーぽーですよ!
お知り合いになれるなんてめっそーもない!
(灯された柔らかいランプの明かりを眩しげに目を細めて)
(照れ臭そうな笑みを浮かべて相手に微笑む)

お嬢様に褒めていただけるなんて光栄です。
(勧められた椅子に座ってもいいものか考えながら)
ただの黒い髪なんで…その銀色に憧れるなあ…
月とか星の光を集めた色みたい…触ったら冷たいのかな?
キラキラしててとっても綺麗ですよ。
(羨ましそうな羨望の入り混じった目で見つめてはほうぅと溜息をつき)

あやや!こんな時間だ!そろそろ休みますね。
自分はこれで失礼します!お嬢様も風邪など召されぬようにーノシ
790名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:36:04 ID:???
>>789
ふふ……。
(言葉に混じる聞き慣れない単語に、違う場所からの方なのだ――と納得し)
(明るく話す様子を、瞳を柔らかく細めて見返す)
……そのようなこと。
此方にはあまり、女の方はいらっしゃらぬご様子……。
なので、私は……貴女と話せて、大層嬉しい心持でいてよ……?

(お嬢様、と呼ばれると――軽く首を傾げ)
たしかに私は……以前はそう呼ばれていたけれど……。
もう……、お嬢様と呼ばれる身分なぞでは、なくてよ……?
(旧華族の血のみ残し、没落した家を思い浮かべ――瞼を伏せて微笑み)
(勧めたソファに、彼女が逡巡している様子に気付くと、少し考え)
ああ……もしや、お急ぎでいらっしゃられる……?
(含羞う女性の仕草を、微笑ましく見守り――にっこりと笑み)
ご謙遜は、いけなくてよ……?
……貴女の髪は、漆黒の宝石のように、潤やかに光っていらっしゃる。
まるで高価な黒瑪瑙の如く……、美しくお在りなのに。
私の髪は……ただの、遺伝子の悪戯。
陽の元では褪せて見えるので……こうして夜に。
(ね?と囁いて笑い)
……とても、可愛いお言葉を下さる……ああ、冷たくは…いいえ。
もしや、冷たいやも知れなくてね?
(人差し指を唇にあて)
貴女のその、かわゆらしい指も――凍ってしまうやも知れないわ。

(慌てたように時計を覗き――出ようとする姿に、自らも慌てて立ち上がり)
……ああ、申し訳なかったわ――引き止めてしまってね!
お時間は……ご無事かしら……ご就寝には、間に合われるかしら?
(ドアを支えて、その華奢な肩に軽く触れて促す)
……出られた垣根の蔓薔薇に、お召し物の裾を差し上げぬ様……。
物語のように、魔女に連れて行かれてしまっては、いけなくてよ――
……お気を付けになられてね……?

有難う……。
貴女も御身をおいとい遊ばし――優しい夜をゆかれてね。
次にお話できた折りには……私だけではなく…貴女の髪も、梳かせて頂戴ね……?
(微笑みながら――その背中に、手をそっと振った)


【御声をかけて下さって、本当に有難う……明るい光のような方】
【いらえが遅くて申し訳なかったわ――】
【また、いつか……お話して頂戴ね……】


【お借りしたわ……有難う……】
791名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 07:14:08 ID:vM+aP4Vf
おーい
792名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 16:24:45 ID:???
こんな所にいたのかお嬢様。
消えてなくて嬉しいよ、元気そうで何より。機会があったら話でも
793名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 01:46:51 ID:???
>>792
(思わず唇を開き、そこに指を宛てているが――ゆっくりと微笑を滲ませ)
私を、御存知でいらっしゃる……。
……そうお聞きすれば、何やら……懐かしい風情のするような……。
(口元から指を離し、頭を下げる)
お久し振りにてございます……貴方様には……、遠夜の道も、ご機嫌麗しく。
応えが遅れた事……大変、申し訳なかったわ……。
(相手の優しい言葉に微笑みを深め、静かに首を横に振り)
……絶え入る運命を持てるのは、この世ならざる美しい魂だけ……。
私は、この様に生(あ)れたその通りに……こうして、貴方の御前に。
……そのお目に止まった偶然を、心から……感謝したいと、思っていてよ…?
(長いスカートの裾を軽く持ち上げ――片足を引き)
……ええ、また、巡り合わせがあったら…お話を。
義をお持ちの……温かな御方。
その御声と同じく――和やかな日々をお過ごしになられますよう……。

【御声に気付かず……大層申し訳なかったわ……】
【有難う……また、いつか……優しい御方】

(静かに、銀髪の娘が部屋に入って来る)
(窓際まで歩くと、その硝子窓を両側とも押し開き――吹く夜気に瞳を細める)
ああ……もう、風の匂いも違っていてね………。
(長い髪が風にさらさらと嬲られていくのに任せ)


【……暫しの間、休ませて頂戴ね……】
794名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 02:29:33 ID:???
(ひとしきり部屋に風を通すと窓を閉め)
(頬にかかる髪を払うと――微笑み)
……ショールは、もう……必要ないのやも、知れなくてね……?

(頭から被ろうとしていたレースのショールを、肩に羽織ると――)
(――足音を立てず静かにドアから出て行った)


【有難う……お返しするわ】
795名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 12:49:21 ID:???
こっそりラブレターを置いておいてみよう。
796名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 01:20:14 ID:???
(銀髪の娘が、静かに部屋に入って来た)
(窓を開けようとして―――テーブルの上の封書に気づき)
……手紙――?
(無意識に指先を伸ばして触れようとするが、ふと躊躇ってそれを止め)
……どなたかの……大切な御心が綴られているのだもの……。
気安く触れたりしては、いけなくてね……?
(柔らかく微笑むと、部屋の壁に作り付けられた棚を見)
……何かの折りに……、よもや失うことがあってはいけないわ。
(足音を立てずにそこまで歩くと、棚から陶器の天使を持ち上げ――)
(小さなそれを手紙の縁に、そっと慎重に乗せた)
…キューピッドの幸福の御縁が……、この方々に降りますよう………。

(封筒をそっと見下ろし、溜息のように微笑み)
――綺麗な……優しい、色だこと――。


【もしや……違う方へのお言葉では、と――少しく迷ったのだけれど……】
【失礼をしたのであれば、無いことになさってね……申し訳なかったわ】


(両開きの窓を半分開き、そこへ身体を凭れさせると)
(薄く笑んだ表情のまま――外を眺めた)


【……お借りするわ】
797名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 02:11:30 ID:???
――さ……、
(静かに窓を閉じ、テーブルの封書をちらりと確認すると、睫を伏せ)
(口元の笑みを深くしながら、静かにドアを開いた)

蠍座の心臓を探し乍ら……、帰りましょうか――。


【有難う……お返しするわ】
798名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:18:51 ID:???
(薄いレースのショールを被った娘が入って来た)
(テーブルには触れず、窓際のソファへと近付き――窓を開くと、その背凭れを撫ぜ)
……陽に褪せた蔦模様も――月の元だと、美しくお映えね……?
(柄の浮き出した織りの生地を、指先で伝うようになぞる)

(ショールを脱ぐのも忘れた風情で月光を仰ぎ)


【……お借りするわ……】
799名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 01:06:18 ID:???
(ショールの裾を指で整えて銀髪を入れ込んでしまうと、小さく吐息をつき)
(もういちど月を眺めて窓を閉め)

(ソファの生地を優しく撫でてドアへ向かい――軽く開けた隙間からするりと抜け)
―――今宵は……どの星を追って、戻りましょうか……。
(柔らかな口調で囁いて、帰って行った)


【……お返しするわ】
800名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 01:53:30 ID:???
これのどこが良スレw
801名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 11:43:38 ID:???
暑い…お嬢さまは涼しそうだね
802名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 18:34:26 ID:???
きっと体温も低めなんだろうね。
この暑い季節に抱き締めたら気持ちよさそうです。
当然、涼しさ的な意味で。
803名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:27:55 ID:???
【お声を下すった方に、お返事をさせて頂戴ね……】
【随分と遅れたいらえを……、大変申し訳なく思うわ……】

>>801
(汗を拭う仕草を微笑んで見つめ――柔らかに笑む)
漂う雲の……、陰を辿っていらっした……?
……高い陽と、紫陽花の気配をさせていらっしゃる……。

初めまして――夏の御方には……、ご機嫌麗しく。
(軽く膝を折り――微笑みの気配を残して囁き)
……夜に誘われて歩く私のこと……、陽なたの暑さとは縁遠く――。
太陽の元に晒されれば……、
痛んだ梔子の如く、萎れて朽ちてしまうやも知れなくてね……?

……その優しげなお声こそが、……私に、涼を運んで下すった。
この道をお戻りになられる背中に……、
どうぞ――涼やかな風が吹いていますよう……。

>>802
(静かに首を傾げると、思案するように瞳を伏せ)
そう云えば――体温を測ったことなぞ、ついぞ無かった……ような。
自身の熱が篭って辛い……そのような宵も、覚えがなく――。
(声の相手へ視線を宛てると、柔らかに微笑み)
涼をお求めの貴方様には、今宵の夢路……
この玄関の脇、睡蓮鉢の――白い蓮をいだくものなぞ、ご覧になられてね……。

……貴方様の明くる朝が、麗しい目覚めであらせられますよう……。


(銀髪の娘が、ドアから静かに入って来た)
(両開きの窓を開け――窓際のソファの背を撫で)
(埋もれる様に凭れて空を見上げ)


【お邪魔するわ……】
804名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 00:51:17 ID:???
(飽かず窓外を眺めていた瞳が軽く閉じ――もう一度開き)
(何度かゆっくりと瞬きを繰り返す)

………此処は、静かで…ひんやりと心地よくて……。
こうしていると……よもや、眠りに……――

(小さく囁いているうち、銀の細い睫が碧い瞳を覆いかけ)
(夜明けの鳥の声で目覚めるまで――ソファに埋もれて眠ってしまった)


【有難う……、お借りしたわ…】
805名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 03:30:20 ID:???
(閉じられていた瞳が、ふ、と開く)
(何度か、静かな瞬きを繰り返すとそっと周囲を見回し)
……眠っていたのね……私は。
(吐息と共に囁き――ソファから立ち上がる)
(棚に置かれた小さな時計を覗いて、うっすらと浮かぶ白い文字板を覗いて)

――……こんな時間……


【少し……お邪魔するわ】
806名無しさん@ピンキー
(座っていたソファの座面の生地を、撫ぜて整え――窓外を見下ろし)
(レースのショールを被って長い銀髪を納める)
(うっすらと微笑み)

……明けの明星を探して、参りましょうね……。
(小さく囁くと、ドアを開け――静かに部屋から出て行った)


【お借りしたわ……。有難う…】