【姫宮邸】百合咲き乱れる花園2【天火明村】

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957姫宮千歌音 ◆moon/290W2
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(千歌音の全身の血と姫子の手首の血が混ざり合った大きな
血の海の中で千歌音を抱き締める姫子。
千歌音の唇からもう言葉は出ず、心臓は鼓動を止めていた)

(その中ですでになにも聞こえない千歌音の耳に姫子は
必死で語りかけ、愛を伝える)

(太陽のペンダントがその力を失った手に握らされ、手と手が繋がれる。
姫子の唇が血の気の失われた千歌音の唇に
合わさる。同時に姫子の胸の太陽の刻印が温かい金の
光を持って輝き出す)

(光は血の海を中心に千歌音を包む。すると月の巫女としての
力を失ったはずの千歌音の背の月の刻印が呼応するように
銀の
光で輝き始める)

(金の光と銀の光は混ざり合い、螺旋を描いて白き月の社を
包んでいく。そして光の柱が地球目掛けて放たれて、光は
地球を包み、青き世界へと浄化していく…)

ドクン、ドクン、ドクン…。

(血の気のなかった千歌音の顔に徐々に血色が戻っていき、
心臓に鼓動が戻ってくる。そして閉じられていた瞳がゆっくりと
開けられる。口づけている姫子を見て千歌音が囁く)

ここは…?貴方は誰…?