>>296-298 (…みられ、て、る…。見られてる……。TVじゃない、映画撮影でもない…カメラのレンズに……)
(「演技です、これは全部キラ逮捕のための、ミサの演技なんです。」そう言いたい。)
(いいた…い…。無機質で、冷たくて、まっすぐ見つめてくる…カメラ…に向かって…訴えた…い……──。)
──…っ…ぁ、ぁ、ぁ、……ぁ、ぁ…っ…♥──……っ!
(なんどもなんども、焦らすように、焦がされるように回避された挿入を…)
(不意に自分の体重で、一気に貫かれるように叶えられて…全身から力が抜け落ちるのを感じる。)
(小さく呻くような竜崎さんの声に合わせて、痙攣と…ひきつるような、悲鳴のような声が…とまら、な…い。)
(…ぴくぴくと体が震える度に、ずる…と体の力が抜けて…)
(それにあわせて更に奥深くまで、硬すぎる…ペニスが進入してくるの…感じ、る…。)
(こ、の体勢のせい。…ミサが上に乗って、重力に身を任せてるせいで……まるで本当に串刺しにされるみたいに…)
(…気を許すと…どこまでも奥…まで…犯されそうな感覚……。)
(……なんとか、しなくちゃ…って思って、震える腕に力を入れて、ぐったりした体を起こして…中心から腰を浮かすと、)
(突然中で…どくん、ってひとまわり大きく…ペニスが膨らむのが……わか…る。)
……ひ、……ゃぁっ…♥お、なか……っ…熱……っ、
…ゃ!…ぁぁ…っ──…か、は………っ……♥───…
(…自分でもあんまり肉のついてないと思う…薄い下腹部に、うっすら膨らみがわかる……くらい…)
(なかで…竜崎さんの、が…どんどん大きく成長して、ゴリゴリ…って、ミサの内側を…圧迫するみたいに持ち上げて、刺激する…。)
(その刺激の大きさに耐えられなくて、おもわず力を抜くと…)
(また体重で、ズンって……奥まで討ちつけられて、小さく悲鳴をあげて…それに逆らって腰をあげて、…)
(……バカみたいだけど…それのくりかえしに…なってしまう。)
(──心の中では、必死に快楽から逃げようとしていても…悪循環。)
(まるで腰を何度も自分から…動かしてるみたいに…見えてる……と思う。……竜崎さんの目と、カメラ…には…。)
…ふ、ぁ………、は…ぁ…。は…っ…♥…──
(…うつろな目で竜崎さんの方を見つめると、またあの無機質なレンズの視線と…それから、)
(鏡のように、今のそのままのミサの姿を映した映像を……目の前に晒されて…愕然と、する…。)
(白いベッドのシーツが、ぐちゃぐちゃになって…そのすぐ上に、横たわる男の人の下半身。)
(……そしてその上に…またがって…呼吸をあげて、うっすら汗をかいて…うっとりした表情で、誰かがこっちをみてる。)
(あまりにも…いやら、しい…顔と風景に、思わず目を逸らす。)
(……違う…これは演技…だから…ミサはただ…演技、してる…だけ……。こん、な…ことで…感じて…なんか…──…。)