小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第15章〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
589sweet ◆rMNMPSLh1Y
>>582

ホモエロ小説を書くスレ一ページ目
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1198588773/

>>1 です。
呼ばれたんで出てきますた。

前スレである
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1187160768/715-766

からのコピペです。
確認ができるようでしたらで結構ですので支援おながいします。
590sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:41:01 ID:FSrgr9fL
やあやあ。
書いていいのかな?
591sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:42:04 ID:FSrgr9fL
作品名→bitter
作者名→sweet
【エロ内容】
ホモ
【ストーリー内容】
微妙な二人の関係。
【ターゲット属性】
BL・恋愛
592sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:42:40 ID:FSrgr9fL
言っとくが俺はホモでは無い。
クリスマス。
彼女の居ない俺は一人暮らしのダチの家に遊びに行った。
ダチにも彼女は居ない。
奴は不思議な雰囲気の男だった。
593sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:43:55 ID:FSrgr9fL
ダチは優しくて頼れる奴だった。
面倒見が良く、その上押し付けがましくなくて人当たりが良い。
俺よりはがたいが良かった。
長いまつげが印象的だ。
594sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:44:26 ID:FSrgr9fL
ダチからは何故か良い匂いがする。
男のくせに男臭いのとは違う、そう、不思議な香りだ。

奴の部屋に遊びに行って、奴が扉の隙間から顔を覗かせた時も同じ、
鼻腔に漂ういつもの香り。
595sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:45:00 ID:FSrgr9fL
奴は歯−白くて良い歯並びの−を見せながらにかっと笑う。
俺を部屋の中に誘う。

俺はこの屈託の無い笑顔が好きだ。
596sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:45:31 ID:FSrgr9fL
部屋に上がると暗闇の中、奴の背中が見える。
奴の背中は広くて大きい。
俺が手に下げたコンビニのビニール袋のさらさらという音を立てると
それに気付いて、俺の手から貰うダチ。
中には缶ビールやらチューハイやら、酒の類が入っている。
冷たい缶の回りには水滴が滴っている、それが廊下に落ちる。
手渡しした瞬間に手が触れてしまったが、奴は気が付かなかった様だ。
俺は靴を脱いで中に、入る。
597sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:46:03 ID:FSrgr9fL
こんな事があった。
バイト先で俺がミスってしまった時に、
ダチは真っ先に店長に頭を下げてくれた。
お陰で俺はまだそのバイト先に居続ける事が出来る。
あの時の必死な横顔と声は、今でも脳裏に焼き付いて離れる事が無い。
598sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:46:32 ID:FSrgr9fL
部屋の中の様子は整然としていた。
シルバーの家具で統一されていて、ベッドとパソコン、
それからキッチンと風呂場とトイレ。
奴は俺をコタツに案内すると、先に飲んでるよう指示する。
CDラックにはJ-ROCKのCDがきちんと収まっていた。
こういうのが好きなのか…。
599sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:47:07 ID:FSrgr9fL
キッチンを見やると奴は何やらリンゴを剥いていた。
器用に、手際よくリンゴがカットされていく。
鮮やかな手つきだ。
普段からこんな風にキッチンに立っているのだろうか。
白くて細長い手が真っ赤なリンゴと包丁の柄を包んでいる。
伏せられた目から長いまつげが伸びている。
奴はシャツのボタンを数個開けていて、腕まくりをしていた。
白い首筋が覗く。
600sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:47:34 ID:FSrgr9fL
普段から何かと面倒を見てくれるダチだった。
世話を焼くのが好きなのだろう。
だらしの無い俺は奴が居なければきっと
一人では何も出来ない。
バイト先でのミスの時もそうだった。
601sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:48:03 ID:FSrgr9fL
ミスの後も何かとフォローしてくれた。
励ましや慰めや叱咤激励、色々な感情が入り混じった言葉を聞かせてくれた。
その時だった。
俺が奴の香りに気が付いたのは。
602sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:48:30 ID:FSrgr9fL
奴は俺より少し背が高く、髪の毛は黒だ。
丹精な顔立ちで、目は切れ長のいわゆる男前である。
鼻筋が通っていて、俺は特に奴の首筋が綺麗だと思っている。
顎から喉仏のラインがざっくりしているようで流麗だ。
それが俺を励ます時に肩を抱かれた際、目の前にあった。
603sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:49:00 ID:FSrgr9fL
鼻を擽るような、くすぐったいような、甘いような酸っぱいような、
そんな匂いが俺の方へ香っていた。
同じか似た様な香りを嗅いだ時に、俺はいつもその時の事を脳裏に
思い浮かべてしまうようになってしまった。
何時でもその時の映像が鮮烈に目の前に浮かんでしまう。
そして俺は何故か−本当に何故か−勃起してしまうのだ。
604sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:49:29 ID:FSrgr9fL
俺は勃起しないように留意しながらも奴のことを考えた。
俺には恋人が居ないが、奴にも居なかった。
考えてみれば、奴と己のセクシャリティについて深く語り合った事など無かった。
奴がそういう話題を避けるのが上手いのだろうか。
そんな気がする。
605sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:50:00 ID:FSrgr9fL
俺はノーマルだ。
普通に女が好きだし、女の裸を見れば当然立った。
奴は男前なのにどうして女の気配がしないのだろう。
どんな妄想をし、どんなオナニーをして、どんなセックスをするのだろう。
俺は辺りに目を配った。
606sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:50:29 ID:FSrgr9fL
床に散らばっているようなものは何も無かった。
普通男の一人暮らしなら、下着の一枚ぐらい放ってあっても
おかしくは無いのに、まるで生活感がしないほど、床には何一つ落ちていなかった。
きちんと管理された綺麗な部屋だった。
当然だがおかずにしていそうなものも何も無い。
奴は掃除も洗濯も料理も、全て一人でこなしているらしかった。
部屋の内装もシルバーの家具で統一されていて落ち着きがあり、洒落ている。
俺は偶然この部屋に遊びに来る事になった訳で、急いで片付けた雰囲気も無かった。
奴はこの部屋で独り、一体何を考えて生活しているのか。
俺の興味と妄想は膨らむばかりだ。
607sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:51:00 ID:FSrgr9fL
出来たぞ。
突如声を掛けられた俺は思わず肩を跳ね上がらせてしまった。
いつの間にか開けてしまった俺の缶チューハイを見ながら奴は、
ペース早いな、と笑った。
綺麗にカットされたリンゴが出された。
俺はそれを頬張った。
608sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:51:32 ID:FSrgr9fL
こんなもんしかねえけど、と奴は鰯の煮つけを小皿に盛って目の前に差し出した。
中には梅の果肉が入っているのだろうか、覗き込むと微かに梅の香りがする。
奴は一仕事終えたようにコタツの中に入って来た。
冷蔵庫から持って来た缶類をテーブルの上に並べていく。
水滴がこたつのテーブルを濡らした。
手際良く食事の用意がなされた。
609sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:52:00 ID:FSrgr9fL
出された箸−奴も使っているのだろうか−で鰯を突付く。
小皿に少量盛って口に運ぶと、濃い味付けだった。
梅が鰯の臭みを取り除いているのだろう、俺は一口二口と口に運ぶ。
甘しょっぱいとでも言うのだろうか。味付けは濃かったが、
美味い。
酒の進む味だ。
美味いか?と聞かれれば、素直に美味い、と答えてしまう。
奴はまた綺麗な歯並びの白い歯を見せて屈託無く笑った。
610sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:52:30 ID:FSrgr9fL
奴はビールを手に取って、小気味いい音を立てた後、
ぐいっと豪快に飲み干した。
俺の目の前で喉仏が上下に揺れている。
酒を飲む姿が綺麗だ。箸を咥えたまま、俺はそう思った。
611sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:52:59 ID:FSrgr9fL
いつもどんなオナネタで抜いてるんだ?
と俺は小鰯を突付きながら聞いてみた。
そりゃ色々さ、と奴は答えた。
煮付けを多めに奴の皿へ運んでいく。
色々って?と俺は更に聞いてみた。
俺はいつも(某有名アイドルの名前)で抜いてるぜ。
すると奴は少し静かになってから、
腹減ってるか?と聞いてきた。
612sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:53:30 ID:FSrgr9fL
減ってるけど、と俺は散漫に答えた。
肉じゃがあるんだが、食うか?
と奴は言った。
俺が無言で頷くと、奴はコタツから出て、肉じゃが二人分と
ご飯二人前をお盆に乗せて戻ってきた。
目の前に並べられている間、俺は美味そうだと思った。
613sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:53:55 ID:FSrgr9fL
俺は素直に出された飯を食った。
奴の肉じゃがは天才的に美味かった。
ダシが聞いているのだがしょっぱ過ぎずくど過ぎず、
且つ材料の自然な甘味が引き出されている。
料理上手で家事上手、おまけに別嬪と来た。
嫁に一人欲しい逸材だ。
614sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:54:29 ID:FSrgr9fL
しかしだからこそ、俺は本来の疑念が益々深まった。
年末にいつもやっているお笑い番組を見ながら
食事と酒を愉しんでいる奴に、
この部屋でセックスするのか?
と聞いてみた。奴は案外すんなりと
偶にな。
と答えた。
615sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:54:57 ID:FSrgr9fL
女としかしないのか?
と俺は三本目の缶チューハイに指を掛けながら問う。
まあな。
一瞬の間があったような気がして、奴は答えた。
俺は何故か納得が行かなかった。
616sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:55:23 ID:FSrgr9fL
奴もいつの間にかビールを三本も開けていた。
調子が良いようだ。
俺は上下黒のジャージだったが、上を脱ぎ捨てた。
暑いのか?と奴がこちらを見やりながら聞いてきた。
少し。
俺は答えた。
そうか。
と奴は言った。
617sweet ◆rMNMPSLh1Y :2008/01/27(日) 13:55:50 ID:FSrgr9fL
コタツの中で、僅かだが足が当たっていた。
奴は気にする風は無かったので、俺もそのままにしておいた。
暫く楽しい時間が流れた。
お笑い番組を見て二人で笑ったりネタを物真似したりしながら、
美味い酒と美味い飯を愉しんだ。
足りないものは何も無いような気がした。
618...φ(・ω・`c⌒っ:2008/01/27(日) 14:03:57 ID:pjjV2isK
も少しまとめてから投下したら? 5行や6行でちまちま入れてないで