小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第15章〜

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488司書補 ◆jlXQwsYhgY
「……其方(そなた)達ノ種族ガ自ラノ命ヲ断ツ時、舌ヲ噛ムコトハ知ッテイル。ダガ、我ガ手ヲ併セテ噛ミ切ルコトガデキルト思ウナラ、試シテミルガヨイ」
 主(ぬし)の触手は弾力に富み、到底、理多の歯で噛み切れるものではなかった。
 あまつさえ舌を押さえ込むように動きながら液を滲み出すため、理多は咽ばないように口内に溜まる甘い液を、否応なく飲み下さざるを得ない。
 だがそれは主(ぬし)の巫女に対する洗礼の始まりでもあった。
「んんっ!」