小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第15章〜

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464司書補 ◆jlXQwsYhgY
聖域と言われる注連縄の内側に、土足ではいったことを祠の主が咎めているというのだろうか。
だが理多とて雨さえ降らなければ滅多に近寄ることもなかった祠だ。
情状酌量もなく、いきなり監禁では一方的すぎる。
そこまで思い至ると、元々気弱な性格ではないだけに、理多は結界ともいうべき見えない壁を作った存在にだんだん一言いいたくなってきた。
「わかったわよ、いけばいいんでしょ!」
聞こえよがしに言い放ち、鞄を拾い上げると、理多は奥に向かって歩きだした。