小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第15章〜

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448司書補 ◆jlXQwsYhgY
「ひゃあ……もう散々……」
だがその時、洞穴の入り口の注連縄(しめなわ)から下がっている四手(しで)をかきわけて、中へ飛び込んだ理多はドクン、と強烈に胸が高鳴るのを感じた。
「うそ……ここって……」
鍾乳洞や石窟洞、風穴洞などタイプの異なる洞穴が同じ地域にそうまとまるものではない。
そう考えれば偶然の一致とは思えるのだが、目の前の光景は、理多がこのところ毎日夢に見ている洞窟に、あまりに酷似していた。