小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第15章〜

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447司書補 ◆jlXQwsYhgY
理多の脳裏に真っ先に浮かんだのは、村外れの洞穴を利用した、例の鎮守の祠(ほこら)だった。
(中まで入らないと雨宿りにならないけど……いいよね、雨を降らしたのは山の神様が悪いんだから!)
傘を忘れた者の責任については言及せず、理多は杜の祠へ向けて駆けだした。
杜の木々が少しは雨を防いでくれるとはいえ、終点の祠にたどり着くまで、理多の制服は内側が透けるほどに濡らされてしまった。