【鈴木みら乃】エイ・ワン・シー総合スレ 6匹目

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166うふ〜ん
うふ〜ん
167うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
168名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 15:04:57 ID:???
「ヨミウリウィークリー」2005年3月13日号〜2006年1月29日号に連載されていたもの。
実にくだらない話のオンパレード。芥川賞作家だが、好き嫌いがあるでしょう。同世代なので、彼の世界はなんとなく理解できるが、お金払ってまで読むべき内容ではない。(1,680円)
チラシの裏書きの世界である。 2005年3月〜2006年1月にかけてヨミウリウィークリーに連載されたエッセイをまとめたもの。
週刊誌のエッセイなので、どうしても出来不出来の差が生じる。結局、こういうエッセイ集のファンになるのは「不出来の回でも何かしら共感するものがあり、許せる」と思える人だろう。
自分は当然ファンであるが、冒頭は結構いいのに後半ぐだぐだになってしまうものが目につき、惜しいなぁ、と思う次第。人気シリーズの第6弾。
段々内容が変わってきておりますなあ。ちょっともうネタ的にきついかなあという感じ。でも読んでしまう。
このシリーズはもう終わっていいんでないかい?9人の現代作家が描く源氏物語。一人一帖を受け持って、それぞれの解釈やら超訳やら。
読みやすい現代語に訳したものあれば、おもいっきし視点を変えて再構成したものあり。現代に置き換えたもの、異国の物語になったもの、なんでもありなアンソロジー。
大変おもしろかった。企画的に大勝利なんじゃないだろうか。特に以下の4帖がお気に入り。
源氏物語について詳しくなくても読めそう。知ってたらより楽しいけど。勿論他の話もおもしろい。
・江國香織『夕顔』江國香織作品の雰囲気をすっぽり被ってしまった。
個人的に従順で儚くて可愛い夕顔という女君はあまり好きでなかった。何考えてるかわからないし。でも、この人の描く夕顔はすごい良い。
・町田康『末摘花』この作品を読む為にお金を出しても惜しくない!源氏視点で、末摘花との場面を描くんだけども、笑いが止まらない。ボロボロな言われようの頭中将が哀れだ。大輔の命婦もいいキャラだ。
こんな主人公で54帖続いてたら大変身近な気分がしてしまう。
突然虚無的になってびっくりだが、それも良い。9編のオムニバスの中、私の一番はこの作家。確実に。
今までこの人を知らなかった。今度この人の本を買おう。・桐野夏生『柏木』桐野夏生は凄い。