952 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
しかも、触ると逃げるものを相手にどうしろと?
953 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
「それは、まあ…」
954 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
「妙なことを言ってしまって、申しわけありませんでした。懐かしかったもので」
955 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
同じことをしようとすると、また防がれた。
956 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
「あら…それでしたら、雪がいないほうが透矢さんのためには良いのかもしれませんね」
957 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
色素のうすい瞳が、星の輝きを帯びて赤くゆれる。
958 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
何か考え事でもしているのか、難しい顔をしてうつむいている。
959 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
「あたりまえじゃないか」
960 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
アリスのほうは、当たり前というか、照れと不安の入り交じったような顔をしている。
961 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:27 ID:BlxUFnwz0
なにしろ、一度は済ませた後だし、彼女の中はびしょぬれを通り越して泉みたいになっている。
962 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:28 ID:BlxUFnwz0
なんか、やわらかくて、あったかい。
963 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:28 ID:BlxUFnwz0
「そうか…? ところで、ぼちぼち始まるみたいだ。行こうぜ」
964 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:28 ID:BlxUFnwz0
「まったくだよ…」
965 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
「あ…おはよう、ございます」
966 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
「…あの、どうですか?」
967 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
「でも、周りに家もないみたいだし、物騒な気がするなぁ」
968 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
「あ…ちょっと、待って」
969 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
(やっぱり、怖いんだろうな)
970 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
「…花梨ならなんでもいい」
971 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
こんなの、病院のとき以来だ。
972 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
庄一がいなかったら、僕は、泣きだしていたかもしれない。
973 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
死ぬって…
974 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
「もーいいかい?」
975 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:29 ID:BlxUFnwz0
手に、温かいものがひっかかる。
976 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「ねえ、知っていますか。雪ってひとつも同じ形をしていないんですよ」
977 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「ぅぅ…す、すみません」
978 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「どうして一緒にお風呂に入ったり、寝たりできなくなったんだろう」
979 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「そ、そうかなぁ…」
980 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「ひゃぅ…っ…」
981 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「…いい子だね」
982 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
アリスは、おねえちゃんの顔で僕を見つめて言った。
983 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「やっ…透矢くん…えっちだよぉ…」
984 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
「うぉっ…」
985 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「えー、ボクと庄ちゃんはケンカなんかしないよぉ」
986 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
「ほれ、彼女は頑張ってるぞ」
987 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:30 ID:BlxUFnwz0
「わかってる。要するに生活リズムとか、そういうもの」
988 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
「…大きくなるって、本当かなぁ?」
989 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
「あらあら、仕方がないですね」
990 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
「ほら、お姉ちゃんも透矢さんが一緒のほうが楽しいって言ってます」
991 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
「わたくしは大歓迎ですけど、宮代さんがお待ちなのでは?」
992 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
嫌な役を押しつけることになっちゃうけど、那波ちゃんに、このことを伝えてあげてください。
993 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
「ついさっき。集中してたから、声、かけづらくて」
994 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:31 ID:BlxUFnwz0
これまでの夢に比べたら、ずいぶん意識がはっきりしている。
995 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:32 ID:BlxUFnwz0
「さらに九千年後、二万二千年後の僕たちは、同じ空を見つめているのかな?」
996 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:32 ID:BlxUFnwz0
「まあ、この調子だと、テスト前には退院できちゃいそうだからね」
997 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:32 ID:BlxUFnwz0
「ぁんっ」
998 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:32 ID:BlxUFnwz0
「庄一、無責任なことを…」
999 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:32 ID:BlxUFnwz0
「思い知った。次からは気をつける」
1000 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:23:32 ID:BlxUFnwz0
「つめた…」
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。