, .――、
,.'⌒Y∠二二ヽ
,. '´ ̄Y⌒Y _ ヽヽ
/ >‐久⌒ヽヽ\ \ ,. ―-、
∠‐  ̄ ̄ ̄ < j! ` ヽ\\V ,. </ ヽ
// _,. ----- 、 \ ヽ_r‐―' ,. <` 、 }
|frイ「 '  ̄ ̄ ̄ヽ\\ \∩r/ 7/ / ヽ ヽ /
メ> ニ二三三=>< V !{ / V-┴く
! V ヽr、_ ̄ヽ7/ィじ⌒YハV | / | \-、___
| ト 、 ヽ\二_/k'f「ゞンノハト、 /」 i ! \ /` ヽ、_
! ! i!ヽ \\ _ / ノj\_>' | | | | ヽ. _ /_-=_三ニ久
i| ヽ ヽヽ\\__ ` ー u i| ∧ | j | | 爪 い,.',.==〒  ̄ \
、ト、 \\\ `firじヘ _ n, ` i| 〉 ~ヘ | | ト、ヽ_j-' ,' \
ヽ\ \\\、_`^ `ヽ。 | / し'| ハノ ヽ!「 / ヽ
\\__>ヽ\个 --- イ´j! し' `i! ハ '.
\ヽ`Tヌ\\\\_ ! ヾ ノ r' !
` ! \\>ヽ´ | 〉' ,. ! |
ヽ ヽ ` ! / V / ! !
| | |Y 人 ,'
| !,.'ムイ /
| ,. -――――-、 | /
| / -―  ̄ - \ ! /
| / ヽXヽ /
|/ Y ヽ` 、 /
| | ` ー二二二二イ
! / /
あぼーん
187 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 17:35:22 ID:POUkdJFH0
何それ?w
あぼーん
てすっと
あぼーん
馬鹿ばかりコピペするカーネルおじさんです
193 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:15:46 ID:++Nzhk/RO
<<2
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
いい加減馬鹿しかやらないってことに気付こうな
いや、このスレだけ異常だね。
埋め立て目的じゃないの?
埋まったらすぐスレ立てるけどね。
>>200 奴が変なことするのも、君がいらつくのも、さくらたんの新作エロAAが出ないからさ
あぼーん
あぼーん
(・∀・)ナンカエラーダッテ HTTP/1.1 416 Requested Range Not Satisfiable
>>206 おまいがJane(OpenJane?)使いなのは分かった
あぼーん
uhcustan/guest
210 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 17:12:31 ID:/UMzQ4Bw0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/な、なかはダメ〜〜
| はにゃ〜〜〜〜ん!!
∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/⌒⌒ヾ\
((ll.l__ll)))
((□-□ |'
| J ノ ヒヒヒヒヒ
, ― ノ) ヽ∀ /
γ γ~ \ /ー' ー―\
| / 从从) ) | ノ )
ヽ | | l l |〃 ヽ 人/ ノ
`从ハ~σノ)/ ∧ / /ノ
|ヽ ` \ /_ y / /
ι | ペ ノ ノソ )/ (
| // /'〃ノ)ー | ノノノ
( ノ ヾ / y ノて/ ノ
‘ / / / // /ピクピクピク
/ イ (/ / /
/ / | ) ( )(
( / / / ヽ \
‘uノ (__/∴∵ \ \
∵∴∵∴∵∴∵ヽ (
∵∴∵∴∵( /∴∵
∴∵∴∵∴∵
∵∴∵
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
216 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 14:36:07 ID:njuz4J+d0
女はいつでも乳首立ってるとでも思ってんのか?男どもは。
寒かったり興奮してたりしない限り、乳首なんて立ってるもんじゃないぞ。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
>ID:jupdsSsn0
こらw
222 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 21:43:25 ID:VlVZlMkV0
サクラタンAA求む
あぼーん
顔より頭が鬼のように開いてるのが怖いんですけど
あぼーん
あぼーん
227 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 14:28:08 ID:02pEQZm20
優良スレ
228 :
【小吉】 :2006/01/01(日) 00:19:52 ID:82n8MGed0
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
てすつ
あぼーん
235 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 11:36:48 ID:tBHWm4Zy0
ィ
〃
,. 、._ i !
,.イ二―― 、 ヾ、///^ヽ ヽ\ 、__
/// / ヽ \\
/// // ヽ \\ ___
// / / / /| i ', ', ',Y´⌒ヽ ヽ
// / / / / / i! | |! ヽ !、、', i !',', ィ_ノ ,. -‐ 、
/! /! | / / | |! | i!| !ヽヽ ヽヽヽ', ', | i`丁´ >'´ ヽ
! !! | | |レ イ |ヽ! ヾiヽト-、_ヽヾ、! i | | 人/ , ',
ヽヽ! | イ !r=ヾ! ヽ イエェz_、_ !i / / / | |__,. -――、
ヽ !ヽ! ィ レy し `´しr=レ!,.- レ〃´ ! u | \
ヽ!ヽ!, ト_, i 、_, ヽィ´ f!i ! ゝ | \
// ! `=''、 ゞ、_ィ/ ! !!ヽ /ヾ、 |、 _,. ヽ \
// /ヽ r-、 / ヽヽヽ_ィ'´ ,__ヽ !,.コ´ \ ヽ
!/| i ト 、 `ィ イ `ー-イ FF=! !、 ` 、 ,.. \
!| ! !ヽ!ヽヽ ` ._,. -1 / ヽヽ ! ` 、 ` Y \
!| ヽ! ヽヽ ヽ /ィ、 _,.7' ´ \、、 !!V ヽ、_ / ! r' / ヽ
ヽ ヽ ` イ´ ヽ、 イ 、 \_,. イ ,.-―- 、_ \ y ヽー'ー'し', ' r'⌒\ヽ,
`ー、 \ / / ノ \ \ Y ヽ しし' `ヽ
〉、 ヽイ ゝ'´ ヽ し_ ヽ
/ `ト、 / `ー'、` 、v_ ヽ
/ / !.i/ 、, ゛ ヽ
/ !/ u' } v 、
/ / ノ , `
/__/ ,. ' ィ
iニニ/ ,. '´ ノ}' ,.
/ ,.-‐し-''´...ィ'´
/ / ヽ
/ u イ ヽ
/ / ヽ
236 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 13:07:02 ID:i1YN60h60
イノ // ///〃! i゙i、`、ヽ、_ ノ }、 ノ ゝ j 》
// / / / / ,' | | | ', i ヽ `ーく ヽ / /
. // ./. ,' ,' / ,'| | .l l | i l iノ八i i / /
〃| | ! | / ム_〆 l l`-!、 _jj .| !り| ト_,..-ー- 、-ー …ー- 、 /
. l | |ィ'i´ハ| | .i、iゝリ__jハ l | | 丿 _ _ ,.ヽー'´ /
ゞi、 トル ,=,=、 ゞルハイ_ノミ从i ! i,く _,.、‐'´ _/
ゞレWfバ;;;;;lj {i。:::ij ,' ,' ,イ ヽ `ー''フ /i
. |.| |', ゞ- '´ `ー''っ' ./ /j `、 /.,イ , / l
!| l,ヽ. """ ,,'__ "/ /イノ i /.ノノ.ノi j' |
゙i. ト、 ゝ、 ノ_/ ,' | r'_,、‐'´イ_r ''´ |
ゞi ヽミ `、ー ´ 彡 ! .l ノ¨´.| |
゙ ` ヽ \ ,! レ/ ! |
`、 ヽ 八 ,i ,l / l l
ヽ `、.. ノ / ゝ,! j /| l、 l
くれぐれも気を付けて下さいね
ギボンかみさま・・・また見せてね
238 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 17:34:31 ID:LNzeIFHA0
hanazibu-
あぼーん
240 :
:2006/02/15(水) 21:57:24 ID:jOtcCKJ80
241 :
:2006/02/15(水) 21:58:41 ID:jOtcCKJ80
誤爆です、すみません。
242 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:03:24 ID:5hxCd5eG0
既に童貞で無い場合は、何を卒業できますか
243 :
名無しさん@ピンキー :2006/04/25(火) 21:50:18 ID:THL8LfOG0
おお、成仏ですな
245 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 15:02:14 ID:AOw5EXrz0
「あの支配からの」卒業
246 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 22:32:17 ID:AOw5EXrz0
「この支配からの」卒業
247 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 01:28:27 ID:QdouqF390
「その支配からの」卒業
248 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 07:11:08 ID:9W+nhK5H0
「どの支配からの」卒業?
249 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 10:55:10 ID:3RyK1Mn80
尾崎だろ?
r- ,,_
/ /ヽ、"‐ 、_,,... -‐‐''''ヘ
_,,ニ-+―--'' < ̄i i
,,-''" ,,-'' / ィ i `ヽ!、 i
/ / / /ii i ! i i ヽ、ヽ ヘ
,.i' !,,..-∧ ̄_i !| !!、 -L_|l ヽ ヽヘ
/' | / ヘ'-ァ=i-! '! ヾヽノ_" |ヽ」 ヽ\
i.,ィ ヘ | /| _ ー1 ./ `''>、ノト i ヘ ヘ
|' i / \ |ヽヾー''''"´ !=_ ''-ァ}イ } i
___! レ''">'''ヽ-...ゝ - ''ー'/ノ ノ i !
,f―-<、、_ ''"ヾヽ、 ‐ - ,,rこ_イ-- ''" !
_ャニニ/-- ;,;_: : : : .\ `| : :\ _,,r‐>=<"''ヽ\、 イノ
,,,.-‐''" . : : : : : : : : .\: : : : .ヘ /_j:_;, -‐ヾ二フ´: : :,ト `i、
/. . : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :_;,.-!''"´、 : : : : : :`''- ,,__i' i !ゝ-、
/ : : : : : : : : :_;,.:-‐ '''""""'''' - :.,;_: : : :`''''ー----―'''ー- 、_ _,,.-'" 〉、
../ : : : : : :_;.-''" `''‐.:,;_: : : : :_:_;.: :-―-: ,,_ヽ/ /. : :ヘ
ノ: : : : :./ . .. : : `""´ `ヽ、 /. : : : : :
: : : :/ .:.:.:.:.: . . . : : \´ : : : : : : : :
: : / .:.:.:r'シ ): . . . : \: : : : : : : :
: / :.:.:.:.:.:´:.:.:.: : . . . ヽ: : : : : :
.:i : : : : : : : . . . : :.:.:.:. i: : : : :
.l . . . : :r∵.:.:. i: : : :
:| _,, 、 . .: : :.:.'':.':.:.:. i: : :
.:l _,,.-'''" \ : :.:.:.:.:.:.:.:.: l : :
:.:ヘ _,.-''" \ |: :
: : :`ヽ、_ _,,..-''" \ !
: : : : : /  ̄ ̄ \ /
`> \ /
-''" ''-,,_ /
"'''ー---―''"
うふ〜ん
252 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 14:25:29 ID:cn+mfoGy0
お?
254 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 05:09:22 ID:sZVomQfq0
,、 -‐‐‐- 、 ,_ ,、-''´ `丶、,,__ _,, 、、、、、,
___r'´ `'‐、. / `':::´'´ `ヽ、
,、‐'´ _,,、、、、、、_ ヽ`‐、 _/ ': :' ヽ.
/ `'' ‐-`、-、 ヽ、 ヾヽ、、_ ,、-',.' , 、 ヽ
/ -‐-、、,,_‐-、 、 \ヾ‐-、ヽ、、、;;;,、 '´ ., ' υ '´、,ヽ 丶
. / -‐‐‐==、丶、ヽ. ヽヽ、ヽミ/ ./ :.木 : ',
i' ‐-、、,,_==/=ゝ ヽ\ \_i レ' ,,,、,,__./ ,, '.` '´; ',
. i ヽヽ、、,,,___,,,/-‐〃´\ヽ`、 ゝ´ ´´´. ,' / Y´ヽ ;
,,{ ヽ \、丶_;;,/_//;;;;;;;;;;;;'ヽヽr':: ,' , ' } ! .i
〆' iヾ ヾミ 、_'´' ヾ'‐ 、;;;ソ´'、{:::::: ,' , ' ,' l !
./ / , i `、ヽ、 ''‐- =`;;,,、‐υ ヽ}、:::::::::......,'. ,' / ,' υ ,'
{ { { .{ヽ `、ヽ.`''''''''""´ 、 ,‐-、 iゝ:::::::::::,' ノ ノ 、' .,'
i i ;i { ヽ \ミ=、(_rr''';;;;:-、、 '-‐'’ ,> 、;;,' /`''''''' 'ー;'''´ /
`、! ;;i 丶 \ ‐-、ヽヽミ;;;;'‐; ,、‐'ヽヾ;,' /-‐ '' ´ ,' /
. ヽ\ \ミ \`‐-===‐'三''''‐-‐ 'ヽ ヽ)! ,' /二==‐'7 , '
ヽ.\ \ミ、_`'==---‐''´ヽ、`ヾヽヽ`;;;;;、,' / .〈 ,' /
丶、ヽ、丶-= 二三ー''´"'' ‐-=-‐ ' ´ ,' ι / ヽ、.,' .'
`''‐- ,;;=-‐''´ ,' , '`''''丶ー‐'‐-'' , '
r_',、-‐‐ 、, ,,、、=-;;';; .' i. /
`" ''' "´ /;;;;; ,.' . l. /
,、、´- 、::,,_ / i /
,、'´ ヽ , ' { ,、- ''"~",';'- 、,_
_ -‐/ , -‐─-∨ /- 、
/ / /, -─‐-J ∠- 、 \
. 「! , イ / '´/  ̄ ヽ \
く\| レ' / // ! ヽ
. f⌒⌒ヽK / // ,ィ / | i ヽ !
「! } } } || ! | N┼‐/T/! |/! | | | | |, 0 100
`'乂ノ_ノ__ノノー| | /, =テ 〒く / / | /ト、! | | リ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||---
| \| ヽ |` ト--1 r=! レ' ∧ノ
. .ヽ r| 「 ┴-┘ ├1' ハ_,イ-くフ
| | ! | , `┘「 |
ヽ\」 \ | | -----------------------------------
ヽ |ト!\ト-' ° ,. イ n/ もうすぐセイバーのあきれゲージがMAXになるので
. |ヽ、_「` .- _ ‐' レレ' | 話題を変えてください
. | _」 _ -二T´┐ | -----------------------------------
/-‐-、' し くfヽvイ-_イ_⊥⊥_ J
/ \l__/ `ヽ、ヽ l /:.:///´ヽ、
./ ', ヽ Y /、_/,/ \
:/ ', 〉| { ', ヽ
/ ', { ∩ハ. ', ',
〈 ', /ヽ ヽ'ノ ノ '、 l
うふ〜ん
258 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 10:33:35 ID:w8J7az8z0
さくら(杉安広美)
杉安広美だった時代、グランパスのリポーターをしてたのをキッカケ
にグラ選手を食い散らかし、サッカー選手とコンパしまくり、やりまく
り肉便器だったのは名古屋では有名すぎる。
西岡もしょうもないのに捕まったな(笑)
◆杉安広美 1983年8月31日生まれ。愛知県出身。身長160cm。趣味/
ダンス、食べ歩き。特技/スポーツ全般(スキューバダイビングほか)。
映画/『SHA-CHI-HO-KO』ヒロイン・亜美役。テレビ/『ぴーかんテレ
ビ元気がいいね』(THK)レギュラー出演中。
ttp://www.sonymagazines.jp/digi/game/girl/girl0303/
Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)< age
____ ( ) │
/ - - \ | | | \__________
/ // ⌒ハ⌒ヽ (__)_)
| |§(从从从)| / ⌒彡
ヽ (从 σ σ|) / / ̄
λゞ ヮノ/ /
/ _ /
/ ヽ/
/ ノ ・ , 、・)
/ / ゙ ノ
/ /丿 。 ヽ
/ / / ノ
/ ( \,ノ |
彡 / | | |
| | |
| | |
| | |
| |
, ― ノ)
γ γ~ \
| / 从从) ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ | | l l |〃 < さくら恥ずかしぃよぉ〜
`从ハ ~ ーノ) \________
|ヽ ` \
| ペ ノ ノ\
| // /' )
( ノ ヾ / y /
‘ / / /
/ イ (
/ / | )
( / / /
‘uノ (__/∴∵
∵∴∵∴∵
∵∴∵
等身の高いびんちょうタンAAは無いのか……。
263 :
afo :2006/06/12(月) 00:57:41 ID:uk6FNSaT0
2チャンネルに電車男を見て来たくなって来たら、おまえらキモっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かなり引く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
264 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 02:47:39 ID:gSgJLsZy0
266 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 18:40:47 ID:9nw9fSTb0
うふ〜ん
うふ〜ん
↑これを貼った奴は不合格確定です。
。
271 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 03:11:51 ID:/SaLYJxS0
パン!パン!パン!パン!
( ^ω^)おっおっおっ
( /:ァ'⌒⌒ノ)
)//⌒ヽ\8イ从从〉
⊂"く;;つレノ、; 。д゚ノ)
272 :
名無し@ヒッキー:2006/10/20(金) 18:08:07 ID:l7JCws180
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/な、なかはダメ〜〜
| はにゃ〜〜〜〜ん!!
∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/⌒⌒ヾ\
((ll.l__ll)))
((□-□ |'
| J ノ ヒヒヒヒヒ
, ― ノ) ヽ∀ /
γ γ~ \ /ー' ー―\
| / 从从) ) | ノ )
ヽ | | l l |〃 ヽ 人/ ノ
`从ハ~σノ)/ ∧ / /ノ
|ヽ ` \ /_ y / /
ι | ペ ノ ノソ )/ (
| // /'〃ノ)ー | ノノノ
( ノ ヾ / y ノて/ ノ
‘ / / / // /ピクピクピク
/ イ (/ / /
/ / | ) ( )(
( / / / ヽ \
‘uノ (__/∴∵ \ \
∵∴∵∴∵∴∵ヽ (
∵∴∵∴∵( /∴∵
∴∵∴∵∴∵
∵∴∵
273 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:04:12 ID:iQCdGlcm0
うふ〜ん
275 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 18:32:41 ID:Dy/k06kB0
_,,....,,,,
,.. -‐,.==‐r.、 ,. -――‐-...、 ,r-,"..-.-.-.-.
r'",..‐''":.:.:.:.:.:.:.:.:.了>.':_.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:..、Y`ヾ'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,..':.:.:.:._,:.:.:, -―了.>:':.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ)コ''' ‐- 、:.:.
.,r.:., ',. 7,. ' ,.':.:/,.':.:.,'!:.`、:.:、.、:.ヽ、:.:ヽ:`、 `゙'
,':., ' ,r'~/ ,..,.:',',::.:.:/ ゙、、:.゙、:.:、ヽ、:、:.:.:.ヽ:l
.,." ! ' !:,!:.i,':.:./, -ヽ:゙、:、、:ヽ;:゙、:.゙、:.:.:゙:|
l;!',:l:.:.:,!,.ィ==.、、ヾ、,ィ==、、:.:ヽ ,'
' .ハ:.:.l. i'゙::;! i'゙::;!`'!:ヽ'
'T:.:!、  ̄ ,.  ̄ ,':.:| おっぱいが少し大きくなったの!
l.!:.l ヽ、 ヽ_フ ,,.:'.7!.!
.!l:.:! `,‐--‐,' ,'.':,'
, - ‥ ' ¨7ァ…'ー-.、
r ´ ,.-‐'"ミヽ〈( 〈 | .{ .ハ.
l V'´ Viノ `''宀孑’ !.
! / 、_人J :。`. l.
| ,' | :゚: ! !
l,i | l |
l |`、 | !
| |. ヽ ! j
{ j } ト '
ゝ_ ,ノ / ',
_/ !
/ |
/ 、 |
,' ; , ' |
! レ_,. ' |
| |} |
うふ〜ん
277 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 21:23:29 ID:6LLVjKQJO
保守age
278 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 15:26:31 ID:x45Sw95v0
やばい!!抜けた!!
あげ
279 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 10:45:47 ID:PCGW73aj0
レッド一覧はこち
280 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 06:50:23 ID:kO1lj4uw0
,、 -‐‐‐- 、 ,_ ,、-''´ `丶、,,__ _,, 、、、、、,
___r'´ `'‐、. / `':::´'´ `ヽ、
,、‐'´ _,,、、、、、、_ ヽ`‐、 _/ ': :' ヽ.
/ `'' ‐-`、-、 ヽ、 ヾヽ、、_ ,、-',.' , 、 ヽ
/ -‐-、、,,_‐-、 、 \ヾ‐-、ヽ、、、;;;,、 '´ ., ' υ '´、,ヽ 丶
. / -‐‐‐==、丶、ヽ. ヽヽ、ヽミ/ ./ :.木 : ',
i' ‐-、、,,_==/=ゝ ヽ\ \_i レ' ,,,、,,__./ ,, '.` '´; ',
. i ヽヽ、、,,,___,,,/-‐〃´\ヽ`、 ゝ´ ´´´. ,' / Y´ヽ ;
,,{ ヽ \、丶_;;,/_//;;;;;;;;;;;;'ヽヽr':: ,' , ' } ! .i
〆' iヾ ヾミ 、_'´' ヾ'‐ 、;;;ソ´'、{:::::: ,' , ' ,' l !
./ / , i `、ヽ、 ''‐- =`;;,,、‐υ ヽ}、:::::::::......,'. ,' / ,' υ ,'
{ { { .{ヽ `、ヽ.`''''''''""´ 、 ,‐-、 iゝ:::::::::::,' ノ ノ 、' .,'
i i ;i { ヽ \ミ=、(_rr''';;;;:-、、 '-‐'’ ,> 、;;,' /`''''''' 'ー;'''´ /
`、! ;;i 丶 \ ‐-、ヽヽミ;;;;'‐; ,、‐'ヽヾ;,' /-‐ '' ´ ,' /
. ヽ\ \ミ \`‐-===‐'三''''‐-‐ 'ヽ ヽ)! ,' /二==‐'7 , '
ヽ.\ \ミ、_`'==---‐''´ヽ、`ヾヽヽ`;;;;;、,' / .〈 ,' /
丶、ヽ、丶-= 二三ー''´"'' ‐-=-‐ ' ´ ,' ι / ヽ、.,' .'
`''‐- ,;;=-‐''´ ,' , '`''''丶ー‐'‐-'' , '
r_',、-‐‐ 、, ,,、、=-;;';; .' i. /
`" ''' "´ /;;;;; ,.' . l. /
,、、´- 、::,,_ / i /
,、'´ ヽ , ' { ,、- ''"~",';'- 、,_
281 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 15:38:19 ID:huDJ1V6+0
,.. -‐,.==‐r.、 ,. -――‐-...、 ,r-,"..-.-.-.-.
r'",..‐''":.:.:.:.:.:.:.:.:.了>.':_.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:..、Y`ヾ'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,..':.:.:.:._,:.:.:, -―了.>:':.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ)コ''' ‐- 、:.:.
.,r.:., ',. 7,. ' ,.':.:/,.':.:.,'!:.`、:.:、.、:.ヽ、:.:ヽ:`、 `゙'
,':., ' ,r'~/ ,..,.:',',::.:.:/ ゙、、:.゙、:.:、ヽ、:、:.:.:.ヽ:l
.,." ! ' !:,!:.i,':.:./, -ヽ:゙、:、、:ヽ;:゙、:.゙、:.:.:゙:|
l;!',:l:.:.:,!,.ィ==.、、ヾ、,ィ==、、:.:ヽ ,'
' .ハ:.:.l. i'゙::;! i'゙::;!`'!:ヽ'
'T:.:!、  ̄ ,.  ̄ ,':.:| お前らキモス
l.!:.l ヽ、 ヽ_フ ,,.:'.7!.!
.!l:.:! `,‐--‐,' ,'.':,'
, - ‥ ' ¨7ァ…'ー-.、
r ´ ,.-‐'"ミヽ〈( 〈 | .{ .ハ.
l V'´ Viノ `''宀孑’ !.
! / 、_人J :。`. l.
| ,' | :゚: ! !
l,i | l |
l |`、 | !
| |. ヽ ! j
{ j } ト '
ゝ_ ,ノ / ',
_/ !
/ |
/ 、 |
,' ; , ' |
! レ_,. ' |
| |} |
/.⌒ヽ
/ .\
../ ヽ. \
(./ ヽ. )
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{| やらなイカ
N| "゚'` {"゚`lリ
ト.i ,__''_ ! いいこと思いついた
/i/ l\ ー .イ|、 おまえオレの中にご飯詰めろ
. 丿ノ ノ 丁丁 ̄l\
. く_(__(_(_._」____)ノ
283 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 18:33:26 ID:sWb9TqZC0
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名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 22:44:01 ID:kk0SAeCo0
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名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 10:07:39 ID:OuQ23sUa0
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名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 18:11:12 ID:cu9Phjtd0
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/ }/,ヘミ;;、 ー= '=‐''´'´ ノノ / } ヽ ヽ i
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r─' ノ rー'_ノ / ,、-',,ノ' :|'i、 、'ヽ, _,、-=;;、`}、-=彳 ノ/ / / ! ほぇぇ・・・
 ̄  ̄ / __ /=='' / iヽ、 ´ ’{=-'',〃,/´'" / / / / / 一ヶ月もウンチしてないから臭いよぉ
/ '´ ~~"'' ‐'- 、,へ、_ / / i; `;i丶-‐'i´ー=二-‐''´ / /.///
/ / 〃´`"''、 i; / i|イ// //ー=二-‐',、-'´//
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290 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 19:48:01 ID:2yjKXxiI0
やるじゃん
291 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 17:30:33 ID:f8LXAOSZ0
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/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人:::::::::::ヽ
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|::::::=ロ -=・=- |, | -=・=- ロ=:::| 童貞じゃないお〜
|::::::::/ヽ /ノ ヽ /ヽ::|
|::::/ `── ''''' '''''─── 丶:| 空気嫁とやったお…
|::ノ (●), (●)、 U |:|
|:| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .|:| +
| u ´トェェェイ` |. +
|. |,r-r-| |
\ ー `ニニ´‐ / +
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名前 丼だけ〜
ニックネーム 豊丸フゥー
年齢 4○才
職業 3D検査員
好きなAV女優 豊丸
特徴 キモオタ変態童貞でお茶飲んでフゥーと言う
空気嫁に豊丸と名前を付けている
292 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 12:13:05 ID:2Nvmhzdk0
あげ
293 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:49:25 ID:0cdzCxWu0
,,';三≡=-<⌒ヽ _,,,,,,、、,,_
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〃``'''フ' ̄,、-‐''´ `ヽ、 } }
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r─' ノ rー'_ノ / ,、-',,ノ' :|'i、 、'ヽ, _,、-=;;、`}、-=彳 ノ/ / / ! ほぇぇ・・・
 ̄  ̄ / __ /=='' / iヽ、 ´ ’{=-'',〃,/´'" / / / / / 一ヶ月もウンチしてないから臭いよぉ
/ '´ ~~"'' ‐'- 、,へ、_ / / i; `;i丶-‐'i´ー=二-‐''´ / /.///
/ / 〃´`"''、 i; / i|イ// //ー=二-‐',、-'´//
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`ヽ、 `ヾ. / ヽ / / ,r
ヽ / ヽ / /
'、 / ヽ. { {
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ノ ,、'´ `丶、,,_ ヽ ヽ
/、-‐'´ `'''丶、、ヽ
,、‐'´
294 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 23:52:09 ID:0aZ4pgdP0
ヽ、 / R' ,、‐'"_,,,、、r-‐'"~ _,∠,,;;;;;,=-、{,{,_ `''‐;,、、./⌒'、__
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|:::::::::::::::, -" ヽ !. / `'‐ 、
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, ' υ ,、‐' ヽ 、::::::::..... 、_
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. / ,、‐' ´ ` ' ‐ 、_
295 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 12:15:08 ID:jvKboYpf0
296 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 08:31:16 ID:fVmxhz/L0
,、 -‐‐‐- 、 ,_ ,、-''´ `丶、,,__ _,, 、、、、、,
___r'´ `'‐、. / `':::´'´ `ヽ、
,、‐'´ _,,、、、、、、_ ヽ`‐、 _/ ': :' ヽ.
/ `'' ‐-`、-、 ヽ、 ヾヽ、、_ ,、-',.' , 、 ヽ
/ -‐-、、,,_‐-、 、 \ヾ‐-、ヽ、、、;;;,、 '´ ., ' υ '´、,ヽ 丶
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i' ‐-、、,,_==/=ゝ ヽ\ \_i レ' ,,,、,,__./ ,, '.` '´; ',
. i ヽヽ、、,,,___,,,/-‐〃´\ヽ`、 ゝ´ ´´´. ,' / Y´ヽ ;
,,{ ヽ \、丶_;;,/_//;;;;;;;;;;;;'ヽヽr':: ,' , ' } ! .i
〆' iヾ ヾミ 、_'´' ヾ'‐ 、;;;ソ´'、{:::::: ,' , ' ,' l !
./ / , i `、ヽ、 ''‐- =`;;,,、‐υ ヽ}、:::::::::......,'. ,' / ,' υ ,'
{ { { .{ヽ `、ヽ.`''''''''""´ 、 ,‐-、 iゝ:::::::::::,' ノ ノ 、' .,'
i i ;i { ヽ \ミ=、(_rr''';;;;:-、、 '-‐'’ ,> 、;;,' /`''''''' 'ー;'''´ /
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ヽ.\ \ミ、_`'==---‐''´ヽ、`ヾヽヽ`;;;;;、,' / .〈 ,' /
丶、ヽ、丶-= 二三ー''´"'' ‐-=-‐ ' ´ ,' ι / ヽ、.,' .'
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,、'´ ヽ , ' { ,、- ''"~",';'- 、,_
297 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 01:45:44 ID:y5f0EsRLO
芳乃さくらかと思ったらこっちかよ…
せめて間桐…いや、何でもない
●-、
r´ - ●
` =='\
| ヽ
UUてノ
300 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:36 ID:BlxUFnwz0
「邪魔なら別行動とるぜ」
301 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:36 ID:BlxUFnwz0
「和泉ちゃん、そんなにあせらなくても、だいじょ…」
302 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:37 ID:BlxUFnwz0
そんな調子だから庄一の軽口にも、普段のキレがない。
303 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:37 ID:BlxUFnwz0
「終わったー!」
304 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:37 ID:BlxUFnwz0
僕は、きっと、忘れないだろう。
305 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:37 ID:BlxUFnwz0
何かを恥じ入るように、花梨の顔が、かあっと紅く染まった。
306 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:37 ID:BlxUFnwz0
牧野さんは、ふっと優しい顔になって、空を見上げた。
307 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:37 ID:BlxUFnwz0
「透矢、あなた…何者?」
308 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
この状態で、だっこするような状態になられても、困る。
309 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
「…じゃあ、二回しよう」
310 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
でも僕にはわかった。
311 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
頭が、首が、腰が――全身が痛い。
312 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
「透矢、手」
313 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
「僕だって本番前だよ。で、花梨は?」
314 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
「夢か…夢ってなんだろう?」
315 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
「隠しても無駄だもの。この子って言い出すと聞かないし、こっちも時間がないから」
316 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
まだ寝ぼけているのかもしれない。
317 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
試合が始まった。
318 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
それにしても…いくつかのキーワードに引っかかるものがあった…まるで、僕の夢みたいな。
319 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
「ひゃっ! あっ…いぁっ…透矢く…そんなにしたら…もう…っちゃ…」
320 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
なんだかんだ言っても、僕は僕で、興奮している――あたりまえだ。
321 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
あいかわらず口は悪かったけど、アリスとしては破格の対応か?
322 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:38 ID:BlxUFnwz0
「どーして?」
323 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:40 ID:BlxUFnwz0
「んっ…透矢…」
324 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:40 ID:BlxUFnwz0
「…でも、その話がどうしたの?」
325 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:40 ID:BlxUFnwz0
週末は、実にあわただしく始まった。
326 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
痛みは、もう無い。
327 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
どたどたどた――『花梨』が、ようやく気づいてくれた。
328 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「っぁ…大丈夫ですから」
329 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
どうであったにせよ、彼女の決意は固いようだ。
330 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「ごめん。でも、呪いって…」
331 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「…どういうことかな?」
332 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「お父さん、遅いね」
333 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「おかげさまで。ご迷惑をおかけして…」
334 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「最後に正しいのは、いつも、おねえちゃんなんです」
335 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
誰もが当たり前のように名前を持ち、言葉や文字を当たり前のように操る…
336 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「ははぁ、そういうことか。ま、頑張ってくれ…おやすみ」
337 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
耳に口をつけられたみたいに、ふっ、と温かい音が流れ込む。
338 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
あきらめて、それらしいところから探していくことにした。
339 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「…そうなんだけどね」
340 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
ナナミは、すべてにおいて、秀でた能力の持ち主であった。
341 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
いちども僕を振り返ることなく、当たり前の顔で車に乗り込んでしまった和泉ちゃん。
342 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
「こういうの、嫌いなはずだから」
343 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:41 ID:BlxUFnwz0
すべての答えが、この先にあるんだろうか?
344 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:42 ID:BlxUFnwz0
「それは…えっと、どうなるの?」
345 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:42 ID:BlxUFnwz0
「あの、バスローブを…っあああ!」
346 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:42 ID:BlxUFnwz0
これを見る限り、僕は部活でもいい仲間に恵まれている。
347 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:42 ID:BlxUFnwz0
思いっきり、ため息をついてしまった。
348 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:42 ID:BlxUFnwz0
いい友人に囲まれた事が大きいんだろうと思う。
349 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:42 ID:BlxUFnwz0
こんな素敵な時――そして、ふたりの笑顔が、いつまでも続くように願いながら。
350 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:42 ID:BlxUFnwz0
何か言葉を飲み込んで、花梨が庄一の足をふみつける。
351 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:42 ID:BlxUFnwz0
何枚かの写真に、彼女が写っていた。
352 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
一気に険悪なムードになった。
353 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
本能的な何かが、理性と知性をねじふせ意識を支配した。
354 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
どうにか耐えられたのは、単に花梨のためだと自分に言い聞かせていたおかげだ。
355 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
だけど月光の魔力は、ごく微妙で、極めて魅力的な曲線を、正確に映し出す。
356 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「だから聞きたいんだ。今の僕には、雪さんしかいないから」
357 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「父さんか。話したこともないから、いまいち、実感がないんだよな…」
358 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
鈴蘭ちゃんは、不自然な体勢のまま崩れ落ちた。
359 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「決まり。って、どうしたもんかな。和泉とはどこに行ったの?」
360 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「一日は二十四時間、一時間は六十分…」
361 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
(なんだ、ここ?)
362 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「そんなんじゃありませんよぅ。ただ、そういうものだって、ママに教えられてきましたから」
363 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「絶対につれて帰る」
364 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
生に執着する、醜い、
365 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
庄一が不機嫌そうに引き止めた。
366 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「そう?」
367 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「…お引き取りください」
368 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「二人とも、お待たせ」
369 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「鈴蘭ぱーんち!」
370 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「和泉ちゃん、僕は…」
371 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
寝ぼけているのか?――考えながら、上体を起こす。
372 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「アリス…こんなところにいたのか」
373 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
雪さんをベッドまで運んで、小一時間が経過した。
374 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
華奢な体がよろめく。
375 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「当然。買い物はしたみたいだけど、そこから後がわからないの」
376 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「透矢くんも花梨ちゃんも、けっきょくおんなじじゃない…みんな、私がいないほうがいいんでしょう!?」
377 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「待ってるよ。じゃあ…」
378 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「…だとしても、和泉ちゃんを放っておくわけにはいかない」
379 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「どうして、そんなことを」
380 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:46 ID:BlxUFnwz0
「約束してたんじゃないのか? さっき、それらしいのを見かけたんだがな…」
381 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
おでこをつけると、雪さんは急に大人しくなった。
382 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「ふふ…いちど、言ってみたかったんですの」
383 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
(だけど、ただ公園って書かれてもなぁ)
384 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「そうそう。そのキツネって、マリアちゃんにいちばん懐いてるんでしょう?」
385 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「何か」
386 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「でも、好きだったよ」
387 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「教えがいがないなぁと思って。すぐに理解しちゃうんだもん」
388 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「見かけた時に言ってくれれば良かったのに」
389 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「いいわよ! いいから…手伝うんなら、早く手伝って。今日の夕食当番、あの子なんだから」
390 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「ああ…指を切った時も、そんなこと言ってたもんね。こういう時の薬も、やっぱり駄目なんだ?」
391 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
途端にしめつけが厳しくなる。
392 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「…じゃあ」
393 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「ええとですね…変なこと言ってもいいですか?」
394 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
放物線を描き、勢いよく流れ落ちるそれが、僕にはとても美しく思えた。
395 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「んっ…痛いわけ…っ、ただ、撫でてるだけなんだもん」
396 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
僕も、限界だ。
397 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
確かに、疲れているのかもしれない。
398 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「あああ、そんな顔しないでよ」
399 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「ケガしても知らないから。ほら、とりあえずこれがキミの練習道具」
400 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「お父様の研究には、雪の両親も関係していたフシが…雪はそれで」
401 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
「がんばれ、私の夢」
402 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:47 ID:BlxUFnwz0
振り向くと、庄一は、口をゆがめたような、彼特有の笑いを見せて、
403 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
「民俗学者って言うと?」
404 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
「じゃあ、悪いけど、いいかな?」
405 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
「…鈴蘭ちゃん、いいなぁ」
406 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
『ですから、そんなものなんだと思いますよ、常識なんて』
407 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
「はい。きのうは、うんと優しくしてもらいました」
408 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
三人についていけそうもない僕は、やっぱり所在なさげにしている、和泉ちゃんにたずねた。
409 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
「顔が赤くて鼻が高い」
410 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
「どうしてるって、本を読んだり…あ、父さんの本を読んだんだ。ついでだから、ひとつ聞いていい?」
411 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
たったひとつだけ思い出したこと…彼女との約束。
412 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
庄一が舌打ちした。
413 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
僕だけがマヨイガに迷い込んでいる。
414 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
「だから、もう、弓道は…」
415 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
もともと、まじない師のような役割をする女性というのが、ヨーロッパの歴史には根づいていた。
416 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
そして、ふるふると身を震わせて、
417 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
急に手が離れ、花梨はふんと顔をそむけると、ひとりで歩き出した。
418 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
「本当ですね」
419 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:50 ID:BlxUFnwz0
でも、けっきょく、僕は花梨が遠慮がちに体を離すまで動くことができなかった。
420 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「は、裸…?」
421 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
無下にもできず、僕は彼女を腕に収めながら、続けることにした。
422 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
雪さんと僕の体が、完全に密着した状態になった。
423 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
牧野さんのお父さんだという人が、僕たちを見て笑った。
424 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「あの、お出しになりますか?」
425 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「そうだね。じゃあ、僕が買ってくるよ」
426 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「だってさ…」
427 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「特別な日だから一緒にいるんだけど、おかしいかな?」
428 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
和泉ちゃんはとつぜん、すっとんきょうな声をあげると、花梨と僕の顔を、何度も見比べた。
429 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
あわてて前を見ると、教会の中から飛び出してきた何かが、僕の体にぶつかってきた。
430 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「ああ…体調が悪いからって、今朝、連絡があった」
431 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「忘れ物ですか?」
432 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
女の子は両手でホウキをかかえたまま、もじもじと落ちつきなく体を揺すった。
433 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
どうやら、僕は弓が引けるっていうことになっているらしい。
434 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
けっきょく、午前中から始めたこの作業をひととおり終える頃には、もう、お昼過ぎになっていた。
435 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
達してしまいたいという欲求を抑え込んで、僕は、目の前でゆれる彼女のお尻に手をのばした。
436 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
父さんと牧野さんが口に出すような言葉だ…何か…
437 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
矢は、見事、的につきささった。
438 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
違う――しいて言うなら、幻。
439 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
たとえ言葉の問題でも、これからのことを、この人のわがままにはさせたくなかった。
440 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「私は…そんな素敵な透矢くんのことが好きです。ずっと前から好きでした」
441 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
僕と和泉ちゃんは、それに同乗して病院に向かった。
442 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「ええと…っっ…」
443 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
『ね、すごいでしょう?』
444 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:51 ID:BlxUFnwz0
「本当ですの」
445 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:52 ID:BlxUFnwz0
才能を買われた少女は術師として、七波を影ながら支えた。
446 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:52 ID:BlxUFnwz0
雪さんは、その言葉を待っていたとばかりにいそいそと行為を再開した。
447 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:52 ID:BlxUFnwz0
僕が生まれ、母さんが死に、みんなと出会って、みんなのことを忘れ、
448 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:52 ID:BlxUFnwz0
だから、ここで色々な事を調べていた。
449 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:52 ID:BlxUFnwz0
次の言葉を制するように、最初に入ってきた活発そうな女の子が一歩前に出た。
450 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
「ママから透矢へ、お願いです。わたくしを射抜きなさい」
451 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
「透矢さんが…いっぱい…優しくしてくれました」
452 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
女の子のスカートに手をかけるのって、それだけで緊張する。
453 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
「うん…あ、そうだ、社務所のほうは誰かいたの?」
454 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
どっちも優しくない。
455 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
「いったい誰がそんな手間を…」
456 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
(僕も行ってみよう)
457 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
「ううん。やっぱり、私たち、気が合うみたい」
458 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
「そう…。海から流れ着いたところを、僕が見つけたんだよね」
459 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
初体験じゃないからできる芸当だ。
460 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
また、ゾッとした。
461 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
「いっ…んぁ…ぁぁ…」
462 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
「娘さんなら、病院にいるんじゃ」
463 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:53 ID:BlxUFnwz0
「まったくだ」
464 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
「あ、今日、鈴蘭ちゃんは?」
465 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
同じ夢を見ていたとしたら、彼女は、どうなったんだ?
466 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
「はは…覚えてないしね」
467 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
雪さんのように、優しくなれなかった。
468 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
「ええ。この月と同じ…」
469 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
「見る前からそんなこと言わないでよ。他人事じゃないんだし」
470 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
「あっ、和泉ー、ばいばーい」
471 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:54 ID:BlxUFnwz0
彼女の中は、さらに滑りを増していく。
472 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:55 ID:BlxUFnwz0
アリスの動きがびくりと止まる。
473 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:55 ID:BlxUFnwz0
「おかげさまで」
474 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:55 ID:BlxUFnwz0
ピンと立った乳首が誘っているように思えて、僕はすぐさま、そこに口をつけていた。
475 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:55 ID:BlxUFnwz0
「はしたなくて、ごめんなさい。ですけどそういう時も相手は透矢さんだけなんですよ…信じてください」
476 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:55 ID:BlxUFnwz0
「あるわけないでしょ、この馬鹿ぁ…」
477 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:55 ID:BlxUFnwz0
第一印象は、寂しい場所。
478 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:56 ID:BlxUFnwz0
「じゃあ、ただいま」
479 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:56 ID:BlxUFnwz0
「やったー」
480 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:56 ID:BlxUFnwz0
他の子が相手なら、照れちゃってなんにもできなくなるところなのに、この子が相手だと、なんだか…
481 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
僕が記憶をなくし、立ちふさがる障害に抗うことができず、今日も弓を引かなかったように。
482 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
どうしようもないくらい優柔不断で、自分だけは傷つきたくない臆病者で、
483 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「っ…むぅ…っ…ん」
484 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「っぅ!」
485 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
思いっきり、息を吸った。
486 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「僕は、残るよ」
487 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
意識が、強制的に引き戻される。
488 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「わからないってなぁ、おまえの気持ちだろ?」
489 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「最悪、治せる方法ならあるわ。荒療治になるけど」
490 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「ですけど、時間なんてアテにならないものですわ」
491 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
だけど、確かに、時だけは無条件に流れていて、
492 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「ちぇー」
493 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「わたくしは、牧野さんではなくて、ナナミですわ、旦那様」
494 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「お、往生際が悪くなってきたね、キミ」
495 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「雪さん…雪さ…」
496 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「はは、固そうで柔らかいっていうのは、そうかも」
497 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「僕たち、そんなに喋ってたっけ?」
498 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「ノリで遠泳しただけだって。こんなに疲れるって知ってたらやらなかったよ。パスパス」
499 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「山って危ないところじゃないの?」
500 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「目が覚めるおまじない、するよ?」
501 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「一緒に寝てください」
502 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
今日に限って庄一もいないし、心細い。
503 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
口、胸、お尻――本来、この行為の中心となるべき場所にはほとんど手をつけない奇妙な光景。
504 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
どうしてだ。
505 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「花梨は、どこかで見なかったの?」
506 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「和泉さんがいなくなられて、ショックでしょうけど…」
507 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
何も問題はない。
508 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
一ページ分の文字をなぞり終えたところで、牧野さんは溜め息と共に本を閉じた。
509 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「そう、ですよね」
510 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
めいっぱいまで、ゴムが引かれた。
511 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:58 ID:BlxUFnwz0
「…絶対に外に出すなって言ったじゃないか」
512 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:58 ID:BlxUFnwz0
「…来ていただければ、わかります」
513 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:58 ID:BlxUFnwz0
「あの時から…」
514 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:57 ID:BlxUFnwz0
「せめて半分ずつにしませんか…?」
515 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:58 ID:BlxUFnwz0
「おかげさまで。ご迷惑をおかけして…」
516 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:58 ID:BlxUFnwz0
「はや? はややゃゃゃ…」
517 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
「確認だけでしょ。ちゃんと宿題をやること、ケガをしないように」
518 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
そうか――『なのに、僕は花梨を励ますでもなく、和泉ちゃんの側にいる』か。
519 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
「透矢ちゃーんっ!」
520 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
僕の花火に、雪さんが自分の花火を近づけた。
521 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
流れ落ちる愛液を塗りたくった中指で、うしろの穴をノックする。
522 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
悔しかった。
523 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
「あなたは、牧野さんの…」
524 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
「応急処置なんだから、我慢してくれないかな」
525 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
いよいよ動物扱いだ。
526 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:20:59 ID:BlxUFnwz0
「それについては、きのうも説明したはずだよ」
527 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:00 ID:BlxUFnwz0
彼女は股間をおおう布の上――ちょうど縫い目のある辺り――まで手を導き、解放した。
528 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:00 ID:BlxUFnwz0
「あの子の行き場所はいつもひとつ。ママのところよ」
529 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:00 ID:BlxUFnwz0
「そうだね。だから、花梨が痛がっても、引けないと思うよ。いい?」
530 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:00 ID:BlxUFnwz0
「ホント」
531 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:00 ID:BlxUFnwz0
花梨はあいかわらずのだんまりを決め込んでいる。
532 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:00 ID:BlxUFnwz0
「夢でしょ、怒らないわよ」
533 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
「…優しいんだ、マリアちゃんは」
534 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
くすくす。
535 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
「ありがとう。もう大丈夫だから」
536 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
僕は、あのとき知りたかったのかもしれない。
537 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
「透矢っ…透矢…」
538 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
「なんとなく庄一らしいなぁ。牧野さんのほうは…やっぱり体調が?」
539 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
「マリアね、少し、家を出ることになったから」
540 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
車が動き出すと、いっぺんに空気が軽くなった。
541 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:01 ID:BlxUFnwz0
一通りの場所を見て回った僕たちは、最後、案内ついでに、商店街で買い物をしていくことになった。
542 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:02 ID:BlxUFnwz0
落ちついたマリアちゃんの手を取って教会まで戻った。
543 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:02 ID:BlxUFnwz0
「けっきょく間に合わなかったね」
544 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:02 ID:BlxUFnwz0
「目覚めるだけですわ。本来あるべき所に帰りますの」
545 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:02 ID:BlxUFnwz0
「透矢さんの元気がないと、雪まで元気がなくなってしまうんです。さあ、どうか遠慮なさらずに」
546 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:02 ID:BlxUFnwz0
「ご迷惑をおかけします…」
547 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:02 ID:BlxUFnwz0
「綺麗だね…」
548 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:02 ID:BlxUFnwz0
なのに、僕はどうも落ちつかない気持ちでいた。
549 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:03 ID:BlxUFnwz0
「いいけど、体は大丈夫なの?」
550 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:03 ID:BlxUFnwz0
どこか、ぞっとした気持ちの僕とは反対に、牧野さんは楽しそうな顔をした。
551 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
誰の言葉だったのか、覚えていないけどお笑いぐさだ。
552 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「はいはいマリアちゃん、ケダモノからは離れましょうねー」
553 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「雪はもう、いいんです」
554 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「止めることは、できませんか?」
555 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「花梨…やっぱり、まだ怒ってる?」
556 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「そうか。嫌な話をして悪かった。だが、知っていれば、できることもあるはずだよ。失礼する」
557 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「微妙に。それでね、ちょっとよくわからないことがあって…」
558 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
とにかく普通じゃない、異常だ。
559 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「疑り深いね。はい、どうぞ」
560 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
ただ、試合があるだけの朝なのに…
561 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「別の人格が乗り移ったような、か?」
562 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「しかし、根本的な解決にはならねーし、なんていうか…大変だな、おまえも」
563 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
僕は、雪さんの笑顔が好きだ。
564 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
中途ハンパに首をつっこむのはゴメンだけど、あんなもの見せられて、放っておけるもんか。
565 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「ええ。ずっと…」
566 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「それで良かったんだと思う。今までは、うまくいってたんだもん。それを壊したのは私だよ」
567 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:05 ID:BlxUFnwz0
彼は、僕の心配をして来てくれたのかもしれないと思って…
568 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:04 ID:BlxUFnwz0
「でも、待ち合わせしてないなら…」
569 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:05 ID:BlxUFnwz0
勝敗は、的中の本数で決まる。
570 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:05 ID:BlxUFnwz0
牧野那波さんが、初めて見せてくれた、屈託のない笑顔のこと――
571 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:05 ID:BlxUFnwz0
彼女の声は苦痛に歪んでいる。
572 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:06 ID:BlxUFnwz0
どうせなら、僕は、そんな場所に――
573 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:07 ID:BlxUFnwz0
「ん、もう…起きろっ、このねぼすけ!」
574 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:07 ID:BlxUFnwz0
ほてった肌から、湿った、熱っぽい空気が舞い上がってくる。
575 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:07 ID:BlxUFnwz0
「? よくわからないけど、そのときは、遠慮しないで言って」
576 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:07 ID:BlxUFnwz0
「透矢、いらっしゃい。和泉、牧野さんはなんともなかったの?」
577 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:07 ID:BlxUFnwz0
「透矢、私のこと、好き?」
578 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
こらえていたものが、一粒、こぼれ落ちた。
579 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
ひとりぼっちは辛い。
580 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
僕は、無力すぎる。
581 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
しかし、端から見たら馬鹿なカップルって、当人同士は幸せなわけで…
582 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
「違うよ。男の子ふたりに、女の子たちが甘えてるの。私たちは、ずっとそう」
583 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
「それでいいんですわ。これからすべて、忘れていただくんですもの」
584 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
「なるほど、事情が飲み込めた。おまえ、花梨から何も聞いてないな」
585 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
(あれは、牧野さんの…)
586 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
いや、これ自体、夢なのか。
587 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
坂の上から見た砂浜の工事。
588 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
しっしっ、と僕を拒絶する素振りを見せて、アリスは後ろから二人の間に割り込んでいった。
589 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
心中は複雑なんだろう。
590 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
「ああ…そうか、そうだな」
591 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
「透矢く…っ…ぁ…っひゃ…」
592 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
自意識過剰ってやつかな…。
593 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
「…牧野さん?」
594 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
正直、大丈夫なわけじゃないけど、こんなこと女の子に相談できるわけがない。
595 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
大満足の夕食を終え、ひと休みしていた僕に、雪さんは、そっと分厚いアルバムを差し出した。
596 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
裏切り者がいる。
597 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
「雪は、そのほうがうれしいです」
598 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:08 ID:BlxUFnwz0
一緒にいたのは、父さんだろうか。
599 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
これで、さっきのも入れて三度目だけどやっぱりすごい部屋だ。
600 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
何か、引っかかった。
601 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
涙石…?
602 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
「ひどいよ、なんでそんなこと言うの?」
603 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
「えっ? せっかく来たんだし、ちょっと潜ったりしていこうよー」
604 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
「はあ…っ…」
605 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
「花梨ちゃん、そんなすぐには…」
606 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
思いだして、笑ってしまう。
607 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
庄一の笑みの先には、花梨がいた。
608 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
「ふーん。じゃあ、あれも、その道場だったのかな」
609 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:09 ID:BlxUFnwz0
「いずっ…」
610 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:10 ID:BlxUFnwz0
敷地の中を覗いてみるも、人の気配はない。
611 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:10 ID:BlxUFnwz0
「雪さんと一緒がいいんだ、僕は」
612 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
だけどなぜか『指切った』という締めの言葉は続かず、彼女は指を絡めたままだった。
613 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
(なんだ…?)
614 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
実際、みんなには何も見えなかったに違いない。
615 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「それじゃあ、これって…」
616 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「キミ…こんな所でなにやってるわけ?」
617 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「和泉とのつき合いも長いんだから慣れないと。これくらいで笑ってたら腹筋ねじ切れて死ぬよ」
618 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「今日はありがとう。おかげでマリアに暴れられなくて済んだわ」
619 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「それじゃあ、頑張って弓道の練習すればもっと上手になれる?」
620 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
そんな彼女に何を言っていいのかもわからず、僕は立ちすくんでしまう。
621 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「はは…まあ、気をつけておいてよ。この前の感じだと、ホント、急に戻るみたいだから」
622 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「自信を持ってるだけのことはある」
623 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
ドスッ、という不快な音がして、すぐとなりで弓を構えていた男が、物を言わなくなった。
624 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
雪さんのお茶に満足した僕は、部屋に戻ると、つい寝ころんでしまって…
625 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「…マンガだよ、そこまでいくと」
626 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
二人は手をつないで、歩き出した。
627 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
口をつけると、血の味と一緒に、ざらざらと砂の感触がした。
628 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「透矢の、お母さんだよ」
629 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
わかった、自分の苛立っている原因が。
630 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
もっと我慢するつもりだったけど、彼女の言葉に流された。
631 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
何も覚えていないくせに、それだけは断言できる自分がいた。
632 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「アリスは、やっぱこっちで暮らす気はないの?」
633 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「誘ってくれてありがとう。アリスも」
634 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「ふぁ…いぃ、っん…んぐ…」
635 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「う、うん…大好き」
636 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
当たり前のように話をしているけど、なぜ同じ夢を見たりするんだろう。
637 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「そうかもしれませんわね。透矢さんの寝顔を見守るのは、那波の役目のようですから」
638 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
もう少しだけ、他の誰でもない、僕のためのメイドさんでいてほしいんだ。
639 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
彼女の声は苦痛に歪んでいる。
640 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
目をつり上げて言う。
641 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
腰をおとす。
642 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
四日ぶりに見た和泉ちゃんは、少しやつれたように見えた。
643 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:11 ID:BlxUFnwz0
「あのね、僕は教える側なんだけど」
644 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「孕ませ、て…っく…くだっ…」
645 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「花梨ってばー」
646 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「…確かに。今朝の夢のようになってしまうのは嫌ですわね」
647 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「…脱がせて」
648 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「午後? 駄目だよー、スイカ割りやるって約束したじゃん!」
649 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「そうだけど、こんなところ、ひとりで行かせるわけにも…」
650 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:12 ID:BlxUFnwz0
「ええ!? わ、私ですかぁ…」
651 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「誘ったのは僕だからね」
652 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
黙殺された…あきらめよう。
653 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「でも、今どきそんな人たちが…」
654 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「透矢さんとふたりきりで、たくさん面倒を見てさしあげるんです」
655 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「いえ、楽しかったですから」
656 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
目玉焼きをつついていると、雪さんが不意をついてきた。
657 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
どうして、あんな目で僕を見る?
658 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「そうさせていただきます」
659 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「バイト」
660 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
本当に、優柔不断というか気が多いと言うのか。
661 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「ごめん、大丈夫?」
662 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「私、お父さんから逃げたくて、それでお母さんの所に行こうとしてた」
663 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
巻き上がった砂煙の中、不愉快そうに顔をしかめた雪さんの言葉に、僕は深々とうなずいていた。
664 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
勢いよく、受話器が叩きつけられた。
665 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「うん…って、何してるの、和泉ちゃん」
666 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
目が合うと照れくさそうに笑った。
667 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
どちらにせよ、野放しにされている。
668 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
雪さんのいない幸せなんて、あっちゃいけないのに…。
669 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:14 ID:BlxUFnwz0
「わたくし、これでもいちおう巫女ですので。あ、これなら、私が教えてあげてもいいよ?」
670 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:15 ID:BlxUFnwz0
でも、これは本当に僕のいた世界か?
671 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:15 ID:BlxUFnwz0
いつか消えてしまう、人の想い。
672 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:15 ID:BlxUFnwz0
記憶喪失になるっていうことの意味、孤独。
673 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:15 ID:BlxUFnwz0
「おうちが、恋しくなったのでしょう?」
674 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:15 ID:BlxUFnwz0
「ハイキングって言っても、ねぇ」
675 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「…透矢、調子が悪そうなんだもん」
676 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
こんなにも願っているのに…彼女は、僕の前に現れないじゃないか。
677 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
ただ、こんなに恐ろしいのに、空だけはやけに綺麗だった。
678 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
僕のベッドに顔を埋め…手は、自分の股間と胸に伸ばして。
679 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
でも、濡れてくるとか、そういった事はないようだ。
680 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「あなたは、勘違いしてらっしゃる」
681 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
含んだところがあるのは、決して同じとは言えないところがあるからだろう。
682 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「そっか。でも、誤解しないであげて。あの変身は、僕たちが気持ちを確認した後のことだから」
683 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
何もできず、立ちつくすばかりの僕の背中を、突然の寒気が襲った。
684 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「そんなの関係ないよ。僕たちはもう、知りあっちゃったんだから」
685 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「っく…んぁ…っぁぁぁ…っひ」
686 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「何が?」
687 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「それでも、なんにも言わないで消えるのは反則だよ」
688 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「鍵は普通に開けられてるわね。あの男、役人?」
689 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
牧野那波さん――彼女は、なんなんだ?
690 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
「ぁ…っぁぁ…」
691 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:16 ID:BlxUFnwz0
しかし、どういう打ち方をしたら、ビーチボールでこの威力が出るんだ?
692 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:17 ID:BlxUFnwz0
大会で入賞した時のもののようだ。
693 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:17 ID:BlxUFnwz0
今日は、さすがに疲れたな――
694 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:17 ID:BlxUFnwz0
「どうせたくさんあるんだもん、いいんですよ、これくらい」
695 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:17 ID:BlxUFnwz0
花梨は、ぶんぶんと手を振りながら病室を出ていった。
696 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:17 ID:BlxUFnwz0
ひとつになっていく。
697 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:17 ID:BlxUFnwz0
僕のベッドに顔を埋めて、手は…手は、自分の股間と胸に伸びている。
698 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「今のなし! だからね…雪なんだけど」
699 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「和泉さんは、何をお願いしましたの?」
700 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
約束の時間ぴったりに、僕は廃校舎を訪れた。
701 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「やめろ、気色悪い」
702 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「でも、そんな毛嫌いしていたものを、どうしてだろうね?」
703 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「スイカの食べ過ぎで、お腹こわしたみたい。馬鹿だよねぇ」
704 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「…どうして、そういうこと言うの?」
705 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「ふっ…ぁ…だめ、駄目ですったらぁ」
706 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「男ふたりで連れだって祭りってのも華がねえよなぁ…雪さん、駄目なのか?」
707 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
建売住宅というやつだろう。
708 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
ぼんやりしていると、花梨が上目づかいで、のぞきこんで来た。
709 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「…でしたら、那波にも、透矢さんの誕生日を教えてくださいな」
710 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「下、岩なんだから気をつけようね、和泉ちゃん」
711 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:18 ID:BlxUFnwz0
「しませんよぅ。あの、それじゃあ…よろしくお願いします」
712 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「さっきは、お姉ちゃんが失礼をしちゃって、本当に、ほんとぉ〜に、すみませんでした!」
713 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
どうせなら、僕は、そんな場所に――
714 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「普段は必ず雪が出るから。それで、今日の夜なんだけど、ちゃんと覚えてる?」
715 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「たまには勝負でもしてみる? ジュースでもかけて」
716 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
だが、そこへきて、怪の到来。
717 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
お返しっていうわけじゃないけど、空いている手を彼女の手に重ね、撫でてみた。
718 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
花梨が本格的に不機嫌になり始めたのを見てか、庄一がタイミング良く口を挟んできた。
719 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
全身、汗だくになっていた。
720 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
弓矢を構えた。
721 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
歯がカタカタと鳴った。
722 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「緊張してるみたいだから。もうちょっと力を抜こうよ」
723 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「うん。マリアちゃんにもよろしく言っておいて」
724 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「この前は、楽しかったなぁ…初めて、雪ちゃんの水着姿も見られたし」
725 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
今みたいに記憶喪失という言葉を思い浮かべた自分のこと、
726 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「続けるよ?」
727 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「年下趣味はわかるけど、行き過ぎると犯罪だと思うのよねぇ」
728 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「マリア、夕食の時間、早く戻りなさい」
729 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:19 ID:BlxUFnwz0
「ありがとう。雪さんも…」
730 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:20 ID:BlxUFnwz0
だから、僕はこの手を――
731 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:20 ID:BlxUFnwz0
『わからないわよ。この奥には人体実験の犠牲になった人間たちが…』
732 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「それは誰だってそうだよ。でも、それなら今日だって甘えておけばいいのに」
733 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「好き…ずっと、ずっと…大好き…」
734 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「…はい。ですけど、もう少し」
735 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
ぼんやりしているのは、いつもの通りだけど、なんて言うんだろう…
736 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
夢の中で、ときどき現れる、ななみっていう言葉。
737 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
家には誰もいないみたいで、応対には、牧野さん本人が出た。
738 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
息も絶え絶えといった雰囲気で、花梨が尋ねる。
739 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
僕は今もなお、彼女の口内の感触を覚えている。
740 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「透矢さん、透矢さんっ」
741 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「は、ははは…もー、ぜったい遊んでやんない。スイカ割りも中止しようか」
742 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
おでこにキスした後、彼女が見せた、ためらい。
743 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「そのための、エスコートですわ」
744 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「うん…あ、そうだ」
745 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「雪としては、どちらも一番になっていただきたいですね」
746 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「終わったー!」
747 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
鈴蘭ちゃんは笑顔で海の底に沈んでいった。
748 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「ですけど、これからは、背中が開くほうにします」
749 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「大丈夫なんだって。私も、ママもついてるんだから」
750 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
目を閉じれば闇。
751 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
ただ、それに答えてあげさえすれば、あとは絶対に外さない。
752 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「大丈夫…怖くありませんからね…」
753 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
和泉ちゃんに教わってなかったら、見当違いのことを言うところだった。
754 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
波の音すら、別世界からのいざないのように聞こえてくる。
755 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「和泉ちゃん…和泉ちゃ…っ…」
756 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
「雪の、両親です」
757 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
悪いほうに考えたら、悪いほうに流れるものだ。
758 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
ズボンの中で勃起したものが、彼女のお尻の隙間に突き刺さるような恰好になる。
759 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
「何それ? ひょっとして、気でもつかってくれてるの?」
760 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
「うん…そういうこと」
761 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
「はっ…ひ…ぃ…ぃぃ…」
762 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:21 ID:BlxUFnwz0
和泉ちゃんの声が曇った。
763 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
我ながら素っ気ない反応。
764 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
「はは…かもしれないね」
765 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
「おんなじ事だよ。それに、習ってる事は嫌いじゃないからって、本人も言ってたし」
766 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:22 ID:BlxUFnwz0
「くふっ…ん…変な感じ」
767 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
「…………………………冗談なんだけど」
768 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
海と滝の組み合わせって、妙に違和感がある。
769 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
髪の長い、はかなげな女の子。
770 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
「はえ? じゃあ、また明日?」
771 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
身体能力が異常に高いこと――
772 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
「お、おねえちゃん、それって、関係ないんじゃ…」
773 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
「…っはぁ、っはぁ」
774 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
何回も左右を往復し、僕はようやく彼女の胸を解放した。
775 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:23 ID:BlxUFnwz0
偶然ってあるものだ。
776 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:24 ID:BlxUFnwz0
「そう言ってもらえるとうれしいよ」
777 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:24 ID:BlxUFnwz0
「…雪、スイカの皮まで食べる人は、初めて見ました」
778 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:24 ID:BlxUFnwz0
「和泉が、透矢にそんなことを言う勇気があるなんて考えてもみなかった。だから言えたんだと思う…」
779 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:24 ID:BlxUFnwz0
「わー、洞窟だ洞窟!」
780 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:24 ID:BlxUFnwz0
那波に迫られたとは、言えないな。
781 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:24 ID:BlxUFnwz0
「あー…あの、和泉ちゃん?」
782 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:24 ID:BlxUFnwz0
「別に…」
783 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
…そもそも、あの集落の存在自体がおかしいものではあったけど。
784 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
「…いいですから」
785 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
「僕は、僕だ…」
786 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
「やけに安っぽい本だね…なになに…那波村の歴史…瀬能…」
787 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
「いや、花梨、ありがとう」
788 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
「実は、そうなんだけど」
789 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
「あら…起こしてしまいましたか?」
790 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
「うん。今日は、ぜったい最後までさせてあげるから、安心していいよ」
791 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
何かあたたかいもの――花梨に――守られているみたいだった。
792 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
マリアちゃんの中では、僕の参加まで、すでに決定事項らしい。
793 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:25 ID:BlxUFnwz0
「っぁ…っぁ…だんな、さま…いかがですか?」
794 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
彼女の性格からして、ひどくさびしい思いをしていたに違いない。
795 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
こんなに勉強が好きなんだから――
796 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
「那波は?」
797 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
「マリア、夕食の時間。早く戻りなさい」
798 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
鼓動が強まる。
799 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
僕は一人、海辺を歩いていた。
800 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
「いや、花梨が言うのはどうかと」
801 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
ここは…そう、ここは…
802 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
「あは…ごめんなさい…」
803 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
「信用してるんだね、花梨ちゃんのこと」
804 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
「確かに、自分の名前っていう気がするかも。それで、事故についてなんだけど」
805 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
「もらわないと、なんですの?」
806 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:26 ID:BlxUFnwz0
そして、彼女の気持ち、
807 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
さっきまで自分がいた場所を見る。
808 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
「神様の資料がたくさんあるって、なんでまた」
809 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
その後、木陰に腰を落ち着けて待ったけど、キツネは姿を現さなかった。
810 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
そんな、なにげなく聞こえてきた二人のやりとりが、ねたましく思えた。
811 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
鈴蘭ちゃんが不安そうに振り返る。
812 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
彼女は――美しすぎるんだ。
813 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
「ほんの何日かだったのに、別人みたいになっちゃったね、花梨ちゃんは…」
814 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
「どこをどう解釈するとそうなるかな」
815 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
「こらこら、駄目だよ」
816 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
庄一は、アゴに手を当て、遠くを見るような目をした。
817 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:27 ID:BlxUFnwz0
和泉ちゃんが、飛びかかった意識をすくい上げてくれた。
818 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:28 ID:BlxUFnwz0
「なんだって?」
819 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:28 ID:BlxUFnwz0
聞こえるのは、僕らの呼吸と、彼女の指先がかなでる、わずかな音。
820 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:28 ID:BlxUFnwz0
「ま、人並み外れたお人好しなのは認めるけどね」
821 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:28 ID:BlxUFnwz0
「大丈夫ですよ。とにかく、それで、急いでいたはずなんですけど…」
822 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:28 ID:BlxUFnwz0
「とにかくそういう可能性があるの。この世界、あなたが思っている以上になんでもアリなのよ」
823 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:28 ID:BlxUFnwz0
『どうするの?』
824 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
別におかしくはないんだけど…前の状態に戻ってしまった雰囲気だ。
825 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
なんて夢だ…
826 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
ないのに、底を目指す自分がいた。
827 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
「意外な弱点だな。ま、今日のところは来てくれただけでも良しとするか」
828 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
“ボカッ”
829 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
「さっきまで眠そうな顔してたくせに」
830 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
「っ、ぅ! 透矢、私も…痛いけど、痛いけどぉ…」
831 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
「庄ちゃん、ボクはー?」
832 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
雪さんの体が触れた、あのベッドで、
833 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
痛がっているわけじゃない…彼女は感じているんだ。
834 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
「やっぱ、変?」
835 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
「はっ、あはっ……っひゃ!」
836 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
彼女は、歓喜の表情を浮かべながらも、押し殺したような声をあげた。
837 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
それに、夢。
838 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
「僕って、そんな奴に見える?」
839 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:29 ID:BlxUFnwz0
だけど、僕は違う、別の人間だ。
840 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
お許しが出たようだ。
841 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
僕は、泣きだしてしまった雪さんの体を出来る限りの優しさを込めて抱き寄せた。
842 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
と、気にしていそうな声で言ってしまうのが雪さんの雪さんらしいところか。
843 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
「っぁ! んぅぅ…っぅぁぁ!」
844 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
「いいっていいって。私だって風邪ひけば部活は休むし、それとおんなじ…にしたら失礼?」
845 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
お互いが、夢の中で伝承上の人物の人生らしいものをたどっていること――
846 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
「アリスは、嫌かな?」
847 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
「じゃあ、なんでも言って」
848 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:30 ID:BlxUFnwz0
道場には、まだ誰もいなかった。
849 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:31 ID:BlxUFnwz0
「ぁ…あー、もちろん、そんなこと考えてなかったよ?」
850 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:31 ID:BlxUFnwz0
「だからですね…今度はそのぅ、透矢さんの温もりで、私たちふたりに…」
851 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:31 ID:BlxUFnwz0
「和泉ちゃん?」
852 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:31 ID:BlxUFnwz0
和泉ちゃんは、おたおたと地面にはいつくばってメガネを探し始めた。
853 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:31 ID:BlxUFnwz0
「私も、ちょっと無神経だったかな、なんて…だから、ごめん」
854 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:31 ID:BlxUFnwz0
「い、言いっこなしでしょ? そんなことより、続き続き」
855 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:31 ID:BlxUFnwz0
「ふわぁ…っは…透矢ちゃぁ…ん…」
856 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:31 ID:BlxUFnwz0
「ひどいなぁ、ぱっと見だけしか知らないくせに」
857 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
事故のおかげで、二度も女の子に抱きつかれているんだから、悪運は強いのかもしれない。
858 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
牧野さんは、指で本を読み進めながら口を動かした。
859 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
ほいっと放る肉の乾物、いわゆるビーフジャーキー。
860 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
「別に…こっちの話よ。大した保険じゃないし、都合悪いなら別にいいわ」
861 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
「和泉、今日はやめとく?」
862 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
「わかってる。お父さんにも誰に聞かれたとかは言ってないから」
863 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
「もし本当なら、ぞっとする…」
864 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
笑顔で言う花梨。
865 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
「…なに言ってるのさ」
866 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
「まあ、この調子だと、テスト前には退院できちゃいそうだからね」
867 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
広大な敷地に、洋館を思わせるような、過剰に巨大で豪奢な建物。
868 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
我ながら素っ気ない反応。
869 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
意識が、遠くなる。
870 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:32 ID:BlxUFnwz0
「透矢が幸せになるのは、早いよ」
871 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:33 ID:BlxUFnwz0
「んじゃ行こうか」
872 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:33 ID:BlxUFnwz0
そして、二日が過ぎ、
873 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:33 ID:BlxUFnwz0
僕の心を読みとったように、雪さんが小声でささやき、ほほえむ。
874 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:33 ID:BlxUFnwz0
僕の望んでいたことなんだから。
875 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:33 ID:BlxUFnwz0
僕は腰を、下に叩きつけるようにした。
876 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:33 ID:BlxUFnwz0
「ふわぁ…っは…透矢ちゃぁ…ん…」
877 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:33 ID:BlxUFnwz0
「ふふ、もう少し力を抜いて下さいな」
878 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:33 ID:BlxUFnwz0
夢なんか真に受けて、それを疑いなく自分の行動原理に組みこんでいる。
879 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
鈴蘭ちゃんが、庄一の背中でうめいていた。
880 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
ちょっと仲のいいクラスメート、その程度の関係。
881 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
馬鹿みたいな返事しか出来なかった。
882 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
そう、思うしかなかった。
883 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
こっちが聞きたい。
884 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「楽しくありませんでしたの? あんなにいいお天気に恵まれて」
885 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
気づいて顔を上げた時、声の主は、もう駆けだしていて、
886 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「ぅ…ぅぅ…」
887 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「したほうが、よろしかったですか?」
888 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「いや、こういうのは男の仕事だ」
889 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「うーん、なんとなく。でも、ご主人様はやっぱりどうかと思うよ」
890 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「ちっ…ひっ…ぁっ…ぁぁぁぁ…」
891 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「家よ、家。あの子には他に行くところが無いんだから」
892 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「なんかへーん。頭がもじゃもじゃしてないし…病気?」
893 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「ぅぅ…透矢さぁん」
894 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
「キツネの、死体」
895 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:34 ID:BlxUFnwz0
痛みと、きっと喜びのせいもあるんだろう、雪さんはぽろぽろと涙をこぼし始めてしまった。
896 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
なんだか、うれしさ半分、うっとうしさ半分の、複雑な気持ちだった。
897 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
落ち込んでいるだろうとは思っていたけど、実際に見た彼女の様子は、僕の予想をはるかに越えていた。
898 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「そうね。おかげでラクチンだったわ」
899 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「あれは、僕が雰囲気に流されて、つい…花梨は僕の練習を手伝ってくれただけだよ」
900 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「庄ちゃんこそうるさーい! スイカスイカー!」
901 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「っんぅ…透矢、くふ…ぅ…」
902 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
彼女は――美しすぎるんだ。
903 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
さすがというべきか、マリアちゃんは器用に足場を選んで進んでいく。
904 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
(あいつ…今、シッポ伸びたよな…)
905 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「だって…試合終わったし、休み…」
906 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「父さんが? そっか」
907 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「す、鈴蘭ちゃん?」
908 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
本当に、風船みたいに、いなくなってしまった。
909 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「ふふ…脱がせてくださいますか?」
910 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「ふーん、ロマ族ね…」
911 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
早速うなじに首をうずめた。
912 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
だから、きっと止められない――けど、黙っていられるほど器用でもない。
913 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
緊張はするけど…躊躇することなんて、何もない。
914 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「っ…っ…っぅぅ…」
915 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
笑顔の牧野さんに、自分でも、かぁっ、と赤面していくのがわかった。
916 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「ごめん。途中から、ちょっとおかしいとは思ってたんだけど、我慢できそうな気がして」
917 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
忘れないと言っても、僕は忘れてしまうんだろう。
918 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:35 ID:BlxUFnwz0
「うん。あれね、落ちついて考えてみると仕方ないのかなぁって思う」
919 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
「あのね、那波ちゃんは、夢を見るのが好きなんだよ。だからすぐに保健室に行っちゃうの」
920 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
僕は、そのまま、彼女の体を自分のほうに引き寄せた。
921 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
「なんでー? 可愛いからー?」
922 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
「雪さん、そういうことは言ってよ。雪さんのご両親なら、僕にとっても他人じゃない」
923 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
彼女は、僕を誘うように、対岸の森の奥へと消えていく。
924 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
追いかけてくる彼女から、僕は必死で逃げた。
925 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
凛とした声が、僕を現実――果たして、本当にそう言えるのか?――へと引き戻した。
926 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
「初めてなんですの…」
927 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
「透矢さんは、何をお読みに?」
928 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
「いいんですの。今あることを否定して、その先にこそ、おふたりの世界がある」
929 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
だから、今まで、滅多なことでは泣かなかった。
930 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:37 ID:BlxUFnwz0
「やっぱり恥ずかしいのかなぁ…」
931 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「ええと――ナナミ様、ナナミ様、どうか透矢さんの記憶が戻りますように、のほうですか?」
932 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「元気そうだね、意外と」
933 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
逃げなきゃ…逃げな…
934 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「いやいや、ご謙遜めされるな。ほとんど百発百中だもん、すごいよ」
935 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
僕は、隙間から中をのぞき込んだ。
936 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
なで…
937 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「力抜いて。余計なことも考えない。私を信じて。治るってイメージして」
938 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
アリスのほうが落ちついているのは、その力の差のせいなのか、単なる性格の問題からなのか。
939 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「そう…じゃあ、そうするよ?」
940 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
平凡な日常に、ささいな変化が起きたのは、いつのことだっただろう。
941 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「ん…ふぅ…」
942 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「まだ、目を覚まさないの? 舞のことなら、もうみんな気にしてないよ…」
943 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「舞の練習は大丈夫なの?」
944 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
「俺だって、おまえみたいな妹より、雪さんみたいなメイドさんが欲しかったよ」
945 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:38 ID:BlxUFnwz0
彼女がいてくれないと不安になる。
946 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:39 ID:BlxUFnwz0
「僕もアリスが考え無しに何かを言うとは思ってないんだけど…さっきのは、怒るのもわかるからなぁ」
947 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:39 ID:BlxUFnwz0
「ねえ、もしかして、知ってた?」
948 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:39 ID:BlxUFnwz0
僕のは幸いにも前者。
949 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:39 ID:BlxUFnwz0
「この、海の向こうには、神々が住まうという。おまえは神の子なのか?」
950 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
弓道ができないのだって事故のせいで、自分は可哀想な被害者なんだ、って。
951 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「げほっ…花梨さぁ」
952 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
波が、波紋を飲み込む。
953 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「な、なぁに?」
954 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「だって、なーんかキミ、嫌なこと考えてる顔だったし」
955 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「きちんと紹介してあげられるほど、牧野さんのこと、覚えていないから」
956 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「…責任、とるから」
957 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
と、参加者の名簿をながめていると、ひとつ、奇妙な点に気づいた。
958 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
あれが不可抗力?――そんな馬鹿な。
959 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「あー、了解」
960 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「お、犯されちゃうよぉ…」
961 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「ええ」
962 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
現実逃避なのかもしれない。
963 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
小川に出る…今日は、誰もいない。
964 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:40 ID:BlxUFnwz0
「今ごろ?」
965 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「そういうわけじゃないんですけど…」
966 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
ずるずると音を鳴らしながら、ゆっくり首を持ち上げ、
967 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「雪さん…子供ができたら、雫っていう名前にしない?」
968 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「いや、これくらい自分で行くけど」
969 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「知らないし、言わないで行くつもり」
970 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「ここで、会ったじゃない。そのときも、ちょっと様子がおかしかった」
971 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
例えば、僕らの使っている薬に拒絶反応を見せること。
972 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「透矢ちゃーん、今のだぁれ?」
973 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「何やってるの?」
974 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「髪飾り。可愛いよー」
975 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「確かに。首のあたりとかヒリヒリするかも」
976 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「じゃあ私はこれで。明日の夜、忘れないでね。七時に宮代神社だから」
977 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「透矢さ…っ…那波…また…」
978 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「うん。でも、これからが問題だよ。痛いらしいから、覚悟しておかないと」
979 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「でも、風船は帰って来ない…」
980 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「らしくなくて、悪かったですね」
981 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「僕だって、二人にあんなにされて、恥ずかしかったよ…」
982 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
わずかなすきまからあふれた愛液が、月の光を受けて妖しく輝いている。
983 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
ズボンの下でふくらむ僕のものを見て、花梨は怯えたように目をそらした。
984 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「あなたは、勘違いしてらっしゃる」
985 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「おまえには透矢がいるだろ。俺の愛まで勝ち取ろうなんて、ぜいたくだぜ」
986 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
「花梨はいい子だよ。謝る必要なんてどこにもない。ほら、顔上げて」
987 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
マリアちゃんは、本当にうっとりした声で、そう言ってくれた。
988 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:41 ID:BlxUFnwz0
(結局、牧野さんのことばかり気にしてい たな)
989 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「あなたは、おねえちゃん達っていうより透矢が…でしょ」
990 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「お祭り?」
991 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「怖い思いをさせちゃってごめんね。もうやめにしよう」
992 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
おかげで、それほどペースを落とすことなく進んでいる…つもりだけど…
993 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「…ごめんね」
994 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「山行くんだからハイキングじゃん」
995 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「約束ですもの」
996 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
ぱたぱた上下する足が、よろこんでいる犬のしっぽみたいで笑ってしまう。
997 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「いずみ…和泉?」
998 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「なんだ…うん、よろこんで」
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ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「透矢さんのそういうところ、雪は好きですよ。あまりお人好しすぎるのは考えものかもしれませんけど」
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ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:21:43 ID:BlxUFnwz0
「確かにね」
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