さくらたんのエロAAｷﾎﾞﾝﾇヽ(´ー`)ﾉ

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あぼーん

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あぼーん

xcf

エロAAで１０００まで埋めるスレ
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/car/1121590281/l50

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

　　　　　　　　　　　　　　　 , .――､
　　　　　　　　　　　　,.'⌒Y∠二二ヽ
　　　　　　,.　　'´￣Y⌒Y　　 ＿　 ヽヽ
　　　　 ／　　　　 　 >‐久⌒ヽヽ＼　＼　　　　　　 ,.　―-､
　　　∠‐　￣￣￣　＜　j!　`　ヽ＼＼V　　　,.　＜/　　　　 ヽ
　//　　_,. -----　､　　 ＼　　　　　ヽ_r‐―'　,. ＜｀　､　　　　｝
　|frイ「　' ￣￣￣ヽ＼＼　＼∩r／ 7/　　／　　 ヽ　 ヽ　 ／
メ＞　　 ニ二三三=＞＜　　　V　　 !{　　/　　　　　V-┴く
!　 V　ヽr､＿￣ヽ7/ｨじ⌒YﾊＶ　　　|　　/　　　　　　|　　　 ＼-､_＿_
｜　ト ､ ヽ＼二_/k'f「ゞンﾉハﾄ､　　　／」 i　 　 　 　 !　　　　　＼　／｀ ヽ､_
! !　 i!ヽ ＼＼ _　　　　 　 / ﾉj＼_＞'　　|　|　|　|　　 ヽ.　　　　_ ／_-=_三ﾆ久
i| ヽ ヽヽ＼＼__ ｀ ー u　 i|　∧　　　　　|　j　|　|　 爪　い,.',.=＝〒 ￣　　　　 ＼
､ﾄ､ ＼＼＼ `firじﾍ _　n, ｀ i|　 〉　　　　 ~ﾍ　|　|　ﾄ、ヽ_j-'　　　,'　 　 　 　 　 　 ＼
　ヽ＼ ＼＼＼､_｀^　｀ヽ。 ｜ /　　　　　　 し'|　ﾊﾉ　ヽ!「　　　 /　　　　　　　　　　 ヽ
　　＼＼__＞ヽ＼个 --- イ´j!　　　　　　　　 し'　　　 ｀i!　　　ﾊ　　　　 　 　 　 　 　 '.
　　　 ＼ヽ｀Tﾇ＼＼＼＼_ 　 !　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヾ　 ノ r'　　　　　　　　　　　　!
　　　　　｀　 !　＼＼＞ヽ´　　|　　　　　　　　　　　　　　　〉' ,.　 !　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　ヽ　 ヽ　　 ｀　 ！　　　　　　　　　　　　　 / Ｖ /　!　　　　　　　　　　 　 !
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あぼーん

http://pink.ap.teacup.com/asataka37/img/1112932219.gif

何それ？ｗ

あぼーん

てすっと

あぼーん

馬鹿ばかりコピペするカーネルおじさんです

<<２

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

いい加減馬鹿しかやらないってことに気付こうな

>>198
やめとけ、バカがうつるぞ

いや、このスレだけ異常だね。
埋め立て目的じゃないの？
埋まったらすぐスレ立てるけどね。

>>200
奴が変なことするのも、君がいらつくのも、さくらたんの新作エロＡＡが出ないからさ

>>201
>>185

あぼーん

>>203
中途半端にデカくてエロさが足りない

あぼーん

（･∀･）ﾅﾝｶｴﾗｰﾀﾞｯﾃ HTTP/1.1 416 Requested Range Not Satisfiable

>>206
おまいがJane（OpenJane？）使いなのは分かった

あぼーん

uhcustan/guest

　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣
　　　　／な、なかはダメ〜〜
　　　　|　はにゃ〜〜〜〜ん!!
　　　　∨￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　／⌒⌒ヾ＼
　　　　　　　　　((ｌｌ.ｌ__ｌｌ）))
　　　　　　　　　　 ((□-□　|'
　　　　　　　　　　　 |　J 　ﾉ ヒヒヒヒヒ
　　　 , 　 ― ﾉ） 　　ヽ∀ ／
　 γ　γ~　　 ＼ ／ー'　ｰ―＼
　　|　 /　从从) ）　　　|　　ノ　　）
　 ヽ　| |　l　 l |〃 ヽ　 人／　　ﾉ
　　｀从ﾊ~σノ）/　∧ ／　 ／ﾉ
　　　　|ヽ　`　 ＼ /_ ｙ　 ／ /
　ι　 |　ﾍﾟ ﾉ　 ﾉソ　)／ 　（
　　　　|　//　／'〃ノ）ｰ　 　|　ﾉﾉノ
　　　 （ ﾉ ヾ /　ｙ　 ﾉて/　 ﾉ
　　　　‘　　/　/　/ ／/　　/ﾋﾟｸﾋﾟｸﾋﾟｸ
　　　　　 ／　ｲ　（/　/　　/
　　　　 /　 / ｜　）　（　)（
　　　　（　/　 /　 /　　ヽ 　＼
　　　　‘uﾉ　（__／∴∵　＼　＼
　　　　　 ∵∴∵∴∵∴∵ヽ　(
　　　　　　　　∵∴∵∴∵（　/∴∵
　　　　　　　　　　　　　　∴∵∴∵∴∵
　　　　　　　　　　　　　　　　　∵∴∵

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

女はいつでも乳首立ってるとでも思ってんのか？男どもは。
寒かったり興奮してたりしない限り、乳首なんて立ってるもんじゃないぞ。

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

>ID:jupdsSsn0
こらｗ

サクラタンＡＡ求む

あぼーん

顔より頭が鬼のように開いてるのが怖いんですけど

あぼーん

あぼーん

優良スレ

　

あぼーん

あぼーん

あぼーん

あぼーん

てすつ

あぼーん

　　　　　　　　　　　　　　　ｨ
　　　　　　　　　　　　　　〃
　　　　　　　　　,.　　､._　i !
　　　　　　,.イ二―― ､ ヾ､//／^ヽ ヽ＼ ､__
　　　　 ／／／　　　　　　 /　　　　ヽ　　 ＼＼
　　　　 ／／／　　　　　　//　　　　 ヽ　　　＼＼　 ___
　　　　// ／　　　　 / / /|　　　　i　　', ',　　 ',Y´⌒ヽ ヽ
　　　 // / /　/　/ /　i! | |!　　　 ヽ !､､', i　　!',',　　 ｨ_ノ　 ,.　-‐ ､
　　　/! /! |　/　/　|　 |! | i!| !ヽヽ ヽヽヽ', ', 　 | i`丁´　 >'´　　　　ヽ
　　　　! !! |　|　 |レ ｲ |ヽ! ヾiヽト-､_ヽヾ､! i 　 | |　人／　　,　　　　　',
　　　　ヽヽ!　| イ !ｒ=ヾ!　　 ヽ イエｪz_､_ !i　 / /　／　　　 |　　　　　 |＿＿,. -――､
　　　　　　ヽ !ヽ! ｨ ﾚy　　 し　`´しｒ＝ﾚ!,.- レ〃´　　　　　!　 u　　　 |　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　ヽ!ヽ!,　ﾄ_,　　　　　　i ､_, ヽｨ´　f!i !　　　　　　 ゝ　　　　　|　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　// ! `=''､　　　　　 ゞ､_ｨ/　　 ! !!ヽ　　　　／ヾ､　　　　 |､　　_,.　ヽ　　　　　　＼
　　　　　　　 // /ヽ　　　ｒ-､　　　 ／　　　　ヽヽヽ＿ｨ'´ ,＿_ヽ　　　　!,.ｺ´　　　 ＼　　　　　　ヽ
　　　　　　　 !/| i　 ト ､　 `ｨ　　　ｲ　　　　　　 `ー-イ　 　ＦＦ=!　　　　!、　　　　　　`　､　　 ,..　 ＼
　　　　　　　 !| ! !ヽ!ヽヽ `　._,.　-１　　　　　　　　 ／　　　ヽヽ !　　　　 `　 ､　　　　　　 ` Y　　　　 ＼
　　　　　　　 !| ヽ! ヽヽ ヽ　　　／ｨ、　　　　 _,.7' ´　＼､、　 !!V　　　　　　　　ヽ、_　　　 / !　r' /　　　 ヽ
　　　　　　　 ヽ　ヽ　`　　　　 イ´　ヽ､　　　　ｲ ､　　　＼_,. イ　,.-―- ､_　　 ＼ y　ヽｰ'ー'し',　'　r'⌒＼ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ、　　＼　　／　/　ノ　　　　　＼ ＼ Y　　ヽ　　　 しし'　　　　`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉、　　 ヽｲ　　ゝ'´　　　　　　　 ヽ　し_　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　`ト､ /　　　　　　　　　　　　　　`ｰ'､`　 ､v_　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　/　!.i/　　　　　　　　　　　　　　　　　　､,　゛　　　　　　　　　　 　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　!/　　　　　　u'　　　　　　　　　　　　 }　v　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　 ,　 `
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＿＿/　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,. '　　ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iニニ/　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　'´ 　 ノ}'　,.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.-‐し-''´...ｨ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　u　 　 ｲ　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ヽ

　　　 ｲノ ／/ ／／/〃!　ｉﾞｉ、`、ヽ、_ ﾉ　　}、　　　　 ﾉ　ゝ　ｊ　　　 》
　　 /／ / / /　/ ,'　|　|　 |　',　ｉ　　ヽ `ｰく　ヽ　　　/　　　 /
. 　//　./. ,' ,'　/ ,'| | .ｌ　l　 |　 ｉ　ｌ　　　iﾉ八i 　 ｉ　　/　　　 /
　〃|　 |　 ! | / ﾑ_〆 l　ｌ`-!､ _ｊｊ .|　　　!り|　　ﾄ_,.．-ー- ､-ｰ …ｰ- ､　　　 ／
.　　 ｌ　|　 |ィ'ｉ´ﾊ|　 | .ｉ、ｉゝリ__jハ　ｌ　 |　 |　丿　　　　　　　　　 　_ _ ,.ヽｰ'´　　 ／
　　　ゞi､　ﾄﾙ ,=,＝､ ゞルﾊイ_ﾉミ从ｉ　 !　 i,く　　　　　　　　_,.､‐'´　　　　　　_／
　　　　 ゞﾚWfﾊﾞ;;;;;lｊ 　 　 　 {ｉ。:::iｊ ,'　,'　 ,ｲ　 ヽ　　　　　　　`ｰ''フ　　　 ／i
.　 　 　 |.|　|',　ゞ- '´　　　　 `ｰ''っ' ./　 /j　　　`、　　　　　 　 /.,ｲ ,　 /　　ｌ
　　　 　 !|　l,ヽ. """　,,'__　　　"/　/イノ　　　　　 ｉ　　　　 　　/.ﾉﾉ.ﾉｉ ｊ'　　　|
　　　　　ﾞi.　ﾄ、 ゝ､ 　　 　 　 ノ_／　　 　 ,'　　　　|　　 　r'_,､‐'´ｲ_ｒ ''´　　　 |
　　　　　　ゝﾞi ヽミ　`､ー　´　彡　　　　　!　　　　.l　　 ノ¨´.|　　　　　　　　　|
　　　　　　　ﾞ `　 ヽ　 ＼　　　 　　 　 　 ,!　　　　レ／ 　 　 ! 　 　 　 　　 　 |
　　　　　　　　　　　`、　ヽ　　　　　八　,i　　 　 ,ｌ　/　　　　 ｌ　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　ヽ　　`､..　 ノ / ゝ,!　　　 ｊ　/|　　　　　ｌ、　　　　　　　ｌ

くれぐれも気を付けて下さいね
ギボンかみさま・・・また見せてね

hanazibu-

あぼーん

削除対象アドレス：
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/eroaa/1091736634/205+208+211-215+217-220+223+225+226+229-232+234+239
削除理由・詳細・その他：
５． スレッドの趣旨とは違う投稿
６． 連続投稿・重複（コピー＆ペースト）
８．URL表記・リンク

誤爆です、すみません。

既に童貞で無い場合は、何を卒業できますか

>>268 次は欲求の喪失だ

おお、成仏ですな

「あの支配からの」卒業

「この支配からの」卒業

「その支配からの」卒業

「どの支配からの」卒業？

尾崎だろ？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ- ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　/ヽ､"‐ ､_,,... -‐‐''''ﾍ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,,ﾆ-＋―--'' 　　＜￣i　　 i
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,,-''"　,,-''　／　 ｨ　　 i　｀ヽ!、　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　／　　/　　/ｉi i !　　i　i ヽ、ヽ ﾍ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.i'　　　 !,,..-∧￣_i　!|　!!、 -L_|l　ヽ　ヽﾍ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 /' |　　　 / ﾍ'-ァ=i-!　'!　ヾヽﾉ_"　|ヽ｣　　ヽ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 i.,ｨ ﾍ　 　 | /| _ 　ｰ1　　　　　./　｀''>､ﾉﾄ　i　ﾍ ﾍ
　　　　　　　　　　 　 　 |' i /　＼　|ヽヾｰ''''"´　　　　　!=_　''-ｧ}ｲ　　　} 　i
　　　 　 　 　 　 　 　 __＿! ﾚ''">'''ヽ-...ゝ　　　　- 　 　 　 ''ｰ'／ﾉ　　ノ　 i !
　　　　　　　　　　　,ｆ―-<､､_ 　　''"ヾヽ､　　　‐ -　　　 ,,ｒこ_イ-- ''"　　!
　　　　　　　_ｬﾆﾆ/-- ;,;_: : : : .＼　　｀| : :＼　 　 　 _,,r‐>=<"''ヽ＼、 ｲﾉ
　　　,,,.-‐''" . : : : : : : : : .＼: : : : .ﾍ /_ｊ:_;, -‐ヾ二ﾌ´: : :,ト　　　　　　`i、
　　/. . : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :_;,.-!''"´､ : : : : : :｀''- ,,__i' i　　　　　　　 !ゝ-､
　 / : : : : : : : : :_;,.:-‐ '''""""'''' - :.,;_: : : :｀''''ー----―'''ｰ- ､_　　 _,,.-'"　　　〉、
../ : : : : : :_;.-''"　　　　　　　　　　　 ｀''‐.:,;_: : : : :_:_;.: :-―-: ,,_ヽ／　　　　／. : :ﾍ
ﾉ: : : : :.／　. ..　　　　　　　　　　　 　 　 : : ｀""´　　　　　　　　｀ヽ、　　／. : : : : :
: : : :／ .:.:.:.:.: . . .　　　　　　　　　　　　　　: :　　　　　　　　　　　　　＼´ : : : : : : : :
: : /　.:.:.:ｒ'ｼ ): . . .　　　　　　　　　　　　　 　:　　　　　　　　　　　　　　 ＼: : : : : : : :
: /　 :.:.:.:.:.:´:.:.:.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . . .　ヽ: : : : : :
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.l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . : :r∵.:.:. i: : : :
:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,, 　 、　 　 　 　 　 　 　 　 . .: : :.:.'':.':.:.:.　i: : :
.:l　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,,.-'''" 　 　 ＼　　　　　　　　　 　 　 : :.:.:.:.:.:.:.:.:　l : :
:.:ﾍ　 　 　 　 　 　 　 　 _,.-''"　　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: :
: : :｀ヽ､_　　　　　_,,..-''"　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !
: : : : : /　￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 /
　 ｀＞　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 　 　 /
-''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''-,,_　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"'''ｰ---―''"

うふ〜ん

お？

http://jtujdtgghttjutjnsth.notlong.com

童貞サイト発見したので童貞のふりして女を
イカセまくり　　http://ameblo.jp/swewds236560/

　 　　　　　　　　　　,､ -‐‐‐- ､ ,_　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､-''´　　　　　　｀丶､,,__　_,, ､､､､､,
　　　　　　　　 ___r'´　　　　　　　 `'‐､.　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 　　 　　　｀':::´'´　 　　　｀ヽ､
　　　　　　,､‐'´　　_,,､､､､､､_　　　　 ヽ`‐､　　　 　　　 　_／　　　　　　　 　　　　 　　': :'　　　 　 　　 　ヽ.
　　　 　／　　　　　　　 `'' ‐-`､-､　 ヽ､ ヾヽ､､_ 　 ,､-',.'　　　　　　　　　　　　　　　　, ､　　　　　　　　　　ヽ
　　　 /　　　　　-‐-､､,,_‐-､ ､　＼ヾ‐-､ヽ､､､;;;,､ '´ ., '　　　　　υ　　　　　　 　　　'´､,ヽ　　　　　　　　　　丶
.　　 /　　　　　　-‐‐‐＝=､丶､ヽ.　ヽヽ､ヽミ／　 　./　　　　　　　　　　　　　　　　　:.木 :　　　　　　　　　 　　',
　　 i'　　　　　‐-､､,,_=＝／=ゝ ヽ＼ ＼_i ﾚ' ,,,､,,__./　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, '.` '´;　　　　　　　　　　　　',
.　　i　　　　ヽヽ､､,,,___,,,/-‐〃´＼ヽ`､ ゝ´ ´´´.　,'　　　　　　　　　　　　 　　　　 /　 Y´ヽ　　　　　　　　　　　　;
　 ,,{ 　 ヽ　　＼､丶_;;,/_//;;;;;；;;;;;;'ヽヽr'::　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　　　　　 , '　　 } 　 !　　　　　　　　　　　 .i
〆'　　　 iヾ　　 ヾﾐ ､_'´' ヾ'‐ ､;;;ソ´'､{::::::　　　 ,'　　　　　　　　　　　　　　　　, '　　　,'　　ｌ　　　　　　　　　　 　 !
./ /　,　i `､ヽ､　''‐- =`;;,,､‐υ　 　 ヽ}､:::::::::......,'.　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　 　　/ 　 ,'　　　　　　υ　 　 　 ,'
{　{　 { .{ヽ `､ヽ.`''''''''""´　　､　　,‐-､ iゝ:::::::::::,'　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ 　　 ノ　 ､'　　　　　　　　　　　　.,'
i　i　 ;i　{ ヽ　＼ﾐ=､（_rr''';;;;:-､､　'-‐'’　 ,> ､;;,'　　　　　　　　　　　　　　　/`''''''' 'ｰ;'''´　　　　　　　　　 　　　 /
`、!　;;i 丶　＼　‐-､ヽヽﾐ；;;;'‐;　　 　,､‐'ヽヾ;,'　　　　　　　　　　　　　　 /-‐ '' ´　,'　　　　　　　　　　　　　　/
. ヽ＼ ＼ﾐ　＼`‐-＝==‐'三''''‐-‐ 'ヽ　ヽ）! ,'　　　　　　　　　　　　　　/二=＝‐'7　　　　　　　　　　　　　 , '
　 ヽ.＼　＼ﾐ､_`'＝=---‐''´ヽ､｀ヾヽヽ`;;;;;､,'　　　　　　　　 　　 　　 /　　.〈　　 ,'　　　　　　　　　　　　　/
　　　丶､ヽ､丶-= 二三ｰ''´"'' ‐-=-‐ ' ´　,'　　　　　　　　 ι 　　 /　　　　ヽ､.,'　　　 　 　 　　　　　 　.'
　　　　　　　`''‐- ,;;=-‐''´　　　　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　 , '`''''丶ｰ‐'‐-''　　　　　　　　 　　　 , '
　　　　　　　　r_',､-‐‐ ､,　　　　　,,､､=-;;';;　　　　　　　　　 　 　.'　　　　　　　 i.　　　　　　　　　　　 /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､'´　　　　　　ヽ　　　　　　, '　　　　　　　　　 {　　　　　　,､- ''"~",';'- ､,_

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うふ〜ん

さくら（杉安広美）

　杉安広美だった時代、グランパスのリポーターをしてたのをキッカケ
にグラ選手を食い散らかし、サッカー選手とコンパしまくり、やりまく
り肉便器だったのは名古屋では有名すぎる。
　西岡もしょうもないのに捕まったな(笑)

　◆杉安広美　1983年8月31日生まれ。愛知県出身。身長160cm。趣味／
ダンス、食べ歩き。特技／スポーツ全般（スキューバダイビングほか）。
映画／『SHA-CHI-HO-KO』ヒロイン・亜美役。テレビ／『ぴーかんテレ
ビ元気がいいね』（THK）レギュラー出演中。
ttp://www.sonymagazines.jp/digi/game/girl/girl0303/

http://gazo03.chbox.jp/home/gazo03/data/gazo/wara/src/1141725257305.jpg

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　　　　　　　　　　　λゞ�� ヮノ／　／
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　 γ　γ~　　 ＼
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　 ヽ　| |　l　 l |〃　＜　さくら恥ずかしぃよぉ〜
　　｀从ﾊ ~ ｰノ）　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿
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等身の高いびんちょうタンAAは無いのか……。

２チャンネルに電車男を見て来たくなって来たら、おまえらキモっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かなり引く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

>>73
>>235
>>255

ここに何かひとことお願いします
sageでお願いします


http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/dog/1149761927/

若い子が多いから捕まる様な年はダメ〜よ。http://ameblo.jp/bmki4860/
~(*^-^*)ゞ

うふ〜ん

うふ〜ん

↑これを貼った奴は不合格確定です。

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　　　　　　ﾊﾟﾝ!ﾊﾟﾝ!ﾊﾟﾝ!ﾊﾟﾝ!
　　 （　＾ω＾）おっおっおっ
　　 （　　 　/:ｧ'⌒⌒ノ)
　　　）//⌒ヽ＼8ｲ从从〉
　　⊂"く;;つﾚﾉ､; ｡дﾟﾉ)

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　　　　／な、なかはダメ〜〜
　　　　|　はにゃ〜〜〜〜ん!!
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　　　　　　　　　　　 |　J 　ﾉ ヒヒヒヒヒ
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　 γ　γ~　　 ＼ ／ー'　ｰ―＼
　　|　 /　从从) ）　　　|　　ノ　　）
　 ヽ　| |　l　 l |〃 ヽ　 人／　　ﾉ
　　｀从ﾊ~σノ）/　∧ ／　 ／ﾉ
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うふ〜ん

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うふ〜ん

保守age

やばい！！抜けた！！
あげ

レッド一覧はこち

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なにか貼ってくれ！たのむ罠。
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ほい、新しいの。

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　 r─' ﾉ　rｰ'_ﾉ　　 ／　　　　　　 ,､-',,ノ' :|'i､　､'ヽ,　 _,､-=;;､`}､-=彳 ノ/　　/　/ ! 　ほぇぇ・・・
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　　　　　　　　 ／　 '´　~~"'' ‐'- ､,へ､_　/ / i;　｀;i丶-‐'i´ｰ=二-‐''´ ／ ／.//／
　　　　　　　　/　 　　　 　 　　　/　〃´｀"''､　i;　/ i|ｲ// //ｰ=二-‐',､-'´／／
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やるじゃん

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　　　　 |:::::::::::＠ヽ-------‐‐'′､ ,　　　ヽ:::::::|
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　　　|::::::=ﾛ　　-=・=-　 |,　　|　　-=・=-　 ﾛ=:::| 　　童貞じゃないお〜
　　　 |::::::::/ヽ　　　　　　/ﾉ　 ヽ　　　　　　/ヽ::|
　　 　|::::/　　｀── '''''　　　　'''''───　丶:| 　　　空気嫁とやったお…
　　　 |::ﾉ　　　　　 　（●）,　（●）､　　　U 　|:|
　　　　|:|　　　　　　　　,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　　　　　.|:|　+ 　　　
　　　　　|　u　　　　　 ´ﾄｪｪｪｲ｀　　　　　　　|.　　　+
　　　　　 |.　　　　　　 　|,ｒ-ｒ-|　　　　　　 　|
　　　　　　＼　　　　　　ｰ ｀ﾆﾆ´‐　　　　／　+
　　　　　　　＼　　　　 _-￣￣-_　　　 ／
　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　／|＼＿＿＿＿＿_／|＼
　　　　 　　／　　＼　　　　　　　　／　　＼
　　　　　／　　　　 ＼　　　　　　／　　　　　＼
名前　　　　　　　丼だけ〜
ニックネーム　　豊丸ﾌｩｰ
年齢　　　　　　　４○才
職業　　　　　　　３D検査員
好きなAV女優　豊丸
特徴　　　　　　　キモオタ変態童貞でお茶飲んでﾌｩｰと言う
　　　　　　　　　　空気嫁に豊丸と名前を付けている

あげ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,'；三≡=-<⌒ヽ　　　　　_,,,,,,､､,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／,,､-‐'''''"￣,r‐‐'､- ､,,_　　　　　　ヾ. ､
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　　,'ィ'_,,=---‐_,､（　 ,､i-‐ '''''`ｰ- ､ 　 　　ヽ'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　〃｀｀'''フ'￣,､-‐''´　　　　　　　　｀ヽ､　　} ｝
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 ／　　 ,､-‐''　_,,､､-‐‐‐､ ､,_ヽ //
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, '　 ／ 　,　／／,､-‐''''''　　　　）ﾉ/ノ〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　/ノ‐/　／ ／/／=-‐''　 _,､　　　' ,,;;='＝､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,'_ｲ'|/　/, ,'ｲ/,'＼,,､､-‐''"´_,､ ,　　　‐-丶''､｀ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　,､- '´　　｀ヽ /// /i/ｰ＝'､‐=＝''_;､-' // i　i　ヽ ヾヽ.
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┌─‐｢][]　　　　　　　　 , ' 　 　 　　 　　 ,} |!! ';;;,ヾ`　 ｰ=二-‐''='´/　 /　i　　 ヽヽ!!
　￣￣} |　[[] ｢｝　　　 ／　　　　　　　　 ﾉ| i'　　 　 　 ,　-=;;＝'´／ ／　 /　 i 　l i
　 r─' ﾉ　rｰ'_ﾉ　　 ／　　　　　　 ,､-',,ノ' :|'i､　､'ヽ,　 _,､-=;;､`}､-=彳 ノ/　　/　/ ! 　ほぇぇ・・・
　　￣　　　￣　　／　__　　　　 ／=＝''　 / iヽ､ ´　 ’{=-'',〃,／´'" ／ / 　/　/ / 　一ヶ月もｳﾝﾁしてないから臭いよぉ
　　　　　　　　 ／　 '´　~~"'' ‐'- ､,へ､_　/ / i;　｀;i丶-‐'i´ｰ=二-‐''´ ／ ／.//／
　　　　　　　　/　 　　　 　 　　　/　〃´｀"''､　i;　/ i|ｲ// //ｰ=二-‐',､-'´／／
　　　　　 　　 '､　　　　　　　 　　i　i'〃　　　＼i;､, 　!ﾉ||i ||/　~"二,,､､-‐''　'　　　　
　　　　　　　　 ,,>- ､,,__,,,､､--‐‐‐;,,､'!　　 　　 ヽ i､ｨ､ｿiiｿ !
　　　　　　　　/　　　　　｛{,,､､-‐‐''~丶　　　　　ヽ.〉) ＼!
　　　　　　,､r'i　　　,,､-''`´ 　'! 　 　　'i　 　　'､. ',　＼　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､'´　　　　　　ヽ　　　　　　, '　　　　　　　　　 {　　　　　　,､- ''"~",';'- ､,_

芳乃さくらかと思ったらこっちかよ…
せめて間桐…いや、何でもない

http://www.pen2so.com/upload/

　　　　　●-、
　　　　ｒ´ - ●
　　　　　` =='＼
　　　　　　|　 　 ヽ
　　　　　　UUてノ

「邪魔なら別行動とるぜ」

「和泉ちゃん、そんなにあせらなくても、だいじょ…」

　そんな調子だから庄一の軽口にも、普段のキレがない。

「終わったー！」

　僕は、きっと、忘れないだろう。

　何かを恥じ入るように、花梨の顔が、かあっと紅く染まった。

　牧野さんは、ふっと優しい顔になって、空を見上げた。

「透矢、あなた…何者？」

　この状態で、だっこするような状態になられても、困る。

「…じゃあ、二回しよう」

　でも僕にはわかった。

　頭が、首が、腰が――全身が痛い。

「透矢、手」

「僕だって本番前だよ。で、花梨は？」

「夢か…夢ってなんだろう？」

「隠しても無駄だもの。この子って言い出すと聞かないし、こっちも時間がないから」

　まだ寝ぼけているのかもしれない。

　試合が始まった。

　それにしても…いくつかのキーワードに引っかかるものがあった…まるで、僕の夢みたいな。

「ひゃっ！　あっ…いぁっ…透矢く…そんなにしたら…もう…っちゃ…」

　なんだかんだ言っても、僕は僕で、興奮している――あたりまえだ。

　あいかわらず口は悪かったけど、アリスとしては破格の対応か？

「どーして？」

「んっ…透矢…」

「…でも、その話がどうしたの？」

　週末は、実にあわただしく始まった。

　痛みは、もう無い。

　どたどたどた――『花梨』が、ようやく気づいてくれた。

「っぁ…大丈夫ですから」

　どうであったにせよ、彼女の決意は固いようだ。

「ごめん。でも、呪いって…」

「…どういうことかな？」

「お父さん、遅いね」

「おかげさまで。ご迷惑をおかけして…」

「最後に正しいのは、いつも、おねえちゃんなんです」

　誰もが当たり前のように名前を持ち、言葉や文字を当たり前のように操る…

「ははぁ、そういうことか。ま、頑張ってくれ…おやすみ」

　耳に口をつけられたみたいに、ふっ、と温かい音が流れ込む。

　あきらめて、それらしいところから探していくことにした。

「…そうなんだけどね」

　ナナミは、すべてにおいて、秀でた能力の持ち主であった。

　いちども僕を振り返ることなく、当たり前の顔で車に乗り込んでしまった和泉ちゃん。

「こういうの、嫌いなはずだから」

　すべての答えが、この先にあるんだろうか？

「それは…えっと、どうなるの？」

「あの、バスローブを…っあああ！」

　これを見る限り、僕は部活でもいい仲間に恵まれている。

　思いっきり、ため息をついてしまった。

　いい友人に囲まれた事が大きいんだろうと思う。

　こんな素敵な時――そして、ふたりの笑顔が、いつまでも続くように願いながら。

　何か言葉を飲み込んで、花梨が庄一の足をふみつける。

　何枚かの写真に、彼女が写っていた。

　一気に険悪なムードになった。

　本能的な何かが、理性と知性をねじふせ意識を支配した。

　どうにか耐えられたのは、単に花梨のためだと自分に言い聞かせていたおかげだ。

　だけど月光の魔力は、ごく微妙で、極めて魅力的な曲線を、正確に映し出す。

「だから聞きたいんだ。今の僕には、雪さんしかいないから」

「父さんか。話したこともないから、いまいち、実感がないんだよな…」

　鈴蘭ちゃんは、不自然な体勢のまま崩れ落ちた。

「決まり。って、どうしたもんかな。和泉とはどこに行ったの？」

「一日は二十四時間、一時間は六十分…」

（なんだ、ここ？）

「そんなんじゃありませんよぅ。ただ、そういうものだって、ママに教えられてきましたから」

「絶対につれて帰る」

　生に執着する、醜い、

　庄一が不機嫌そうに引き止めた。

「そう？」

「…お引き取りください」

「二人とも、お待たせ」

「鈴蘭ぱーんち！」

「和泉ちゃん、僕は…」

　寝ぼけているのか？――考えながら、上体を起こす。

「アリス…こんなところにいたのか」

　雪さんをベッドまで運んで、小一時間が経過した。

　華奢な体がよろめく。

「当然。買い物はしたみたいだけど、そこから後がわからないの」

「透矢くんも花梨ちゃんも、けっきょくおんなじじゃない…みんな、私がいないほうがいいんでしょう!?」

「待ってるよ。じゃあ…」

「…だとしても、和泉ちゃんを放っておくわけにはいかない」

「どうして、そんなことを」

「約束してたんじゃないのか？　さっき、それらしいのを見かけたんだがな…」

　おでこをつけると、雪さんは急に大人しくなった。

「ふふ…いちど、言ってみたかったんですの」

（だけど、ただ公園って書かれてもなぁ）

「そうそう。そのキツネって、マリアちゃんにいちばん懐いてるんでしょう？」

「何か」

「でも、好きだったよ」

「教えがいがないなぁと思って。すぐに理解しちゃうんだもん」

「見かけた時に言ってくれれば良かったのに」

「いいわよ！　いいから…手伝うんなら、早く手伝って。今日の夕食当番、あの子なんだから」

「ああ…指を切った時も、そんなこと言ってたもんね。こういう時の薬も、やっぱり駄目なんだ？」

　途端にしめつけが厳しくなる。

「…じゃあ」

「ええとですね…変なこと言ってもいいですか？」

　放物線を描き、勢いよく流れ落ちるそれが、僕にはとても美しく思えた。

「んっ…痛いわけ…っ、ただ、撫でてるだけなんだもん」

　僕も、限界だ。

　確かに、疲れているのかもしれない。

「あああ、そんな顔しないでよ」

「ケガしても知らないから。ほら、とりあえずこれがキミの練習道具」

「お父様の研究には、雪の両親も関係していたフシが…雪はそれで」

「がんばれ、私の夢」

　振り向くと、庄一は、口をゆがめたような、彼特有の笑いを見せて、

「民俗学者って言うと？」

「じゃあ、悪いけど、いいかな？」

「…鈴蘭ちゃん、いいなぁ」

『ですから、そんなものなんだと思いますよ、常識なんて』

「はい。きのうは、うんと優しくしてもらいました」

　三人についていけそうもない僕は、やっぱり所在なさげにしている、和泉ちゃんにたずねた。

「顔が赤くて鼻が高い」

「どうしてるって、本を読んだり…あ、父さんの本を読んだんだ。ついでだから、ひとつ聞いていい？」

　たったひとつだけ思い出したこと…彼女との約束。

　庄一が舌打ちした。

　僕だけがマヨイガに迷い込んでいる。

「だから、もう、弓道は…」

　もともと、まじない師のような役割をする女性というのが、ヨーロッパの歴史には根づいていた。

　そして、ふるふると身を震わせて、

　急に手が離れ、花梨はふんと顔をそむけると、ひとりで歩き出した。

「本当ですね」

　でも、けっきょく、僕は花梨が遠慮がちに体を離すまで動くことができなかった。

「は、裸…？」

　無下にもできず、僕は彼女を腕に収めながら、続けることにした。

　雪さんと僕の体が、完全に密着した状態になった。

　牧野さんのお父さんだという人が、僕たちを見て笑った。

「あの、お出しになりますか？」

「そうだね。じゃあ、僕が買ってくるよ」

「だってさ…」

「特別な日だから一緒にいるんだけど、おかしいかな？」

　和泉ちゃんはとつぜん、すっとんきょうな声をあげると、花梨と僕の顔を、何度も見比べた。

　あわてて前を見ると、教会の中から飛び出してきた何かが、僕の体にぶつかってきた。

「ああ…体調が悪いからって、今朝、連絡があった」

「忘れ物ですか？」

　女の子は両手でホウキをかかえたまま、もじもじと落ちつきなく体を揺すった。

　どうやら、僕は弓が引けるっていうことになっているらしい。

　けっきょく、午前中から始めたこの作業をひととおり終える頃には、もう、お昼過ぎになっていた。

　達してしまいたいという欲求を抑え込んで、僕は、目の前でゆれる彼女のお尻に手をのばした。

　父さんと牧野さんが口に出すような言葉だ…何か…

　矢は、見事、的につきささった。

　違う――しいて言うなら、幻。

　たとえ言葉の問題でも、これからのことを、この人のわがままにはさせたくなかった。

「私は…そんな素敵な透矢くんのことが好きです。ずっと前から好きでした」

　僕と和泉ちゃんは、それに同乗して病院に向かった。

「ええと…っっ…」

『ね、すごいでしょう？』

「本当ですの」

　才能を買われた少女は術師として、七波を影ながら支えた。

　雪さんは、その言葉を待っていたとばかりにいそいそと行為を再開した。

　僕が生まれ、母さんが死に、みんなと出会って、みんなのことを忘れ、

　だから、ここで色々な事を調べていた。

　次の言葉を制するように、最初に入ってきた活発そうな女の子が一歩前に出た。

「ママから透矢へ、お願いです。わたくしを射抜きなさい」

「透矢さんが…いっぱい…優しくしてくれました」

　女の子のスカートに手をかけるのって、それだけで緊張する。

「うん…あ、そうだ、社務所のほうは誰かいたの？」

　どっちも優しくない。

「いったい誰がそんな手間を…」

（僕も行ってみよう）

「ううん。やっぱり、私たち、気が合うみたい」

「そう…。海から流れ着いたところを、僕が見つけたんだよね」

　初体験じゃないからできる芸当だ。

　また、ゾッとした。

「いっ…んぁ…ぁぁ…」

「娘さんなら、病院にいるんじゃ」

「まったくだ」

「あ、今日、鈴蘭ちゃんは？」

　同じ夢を見ていたとしたら、彼女は、どうなったんだ？

「はは…覚えてないしね」

　雪さんのように、優しくなれなかった。

「ええ。この月と同じ…」

「見る前からそんなこと言わないでよ。他人事じゃないんだし」

「あっ、和泉ー、ばいばーい」

　彼女の中は、さらに滑りを増していく。

　アリスの動きがびくりと止まる。

「おかげさまで」

　ピンと立った乳首が誘っているように思えて、僕はすぐさま、そこに口をつけていた。

「はしたなくて、ごめんなさい。ですけどそういう時も相手は透矢さんだけなんですよ…信じてください」

「あるわけないでしょ、この馬鹿ぁ…」

　第一印象は、寂しい場所。

「じゃあ、ただいま」

「やったー」

　他の子が相手なら、照れちゃってなんにもできなくなるところなのに、この子が相手だと、なんだか…

　僕が記憶をなくし、立ちふさがる障害に抗うことができず、今日も弓を引かなかったように。

　どうしようもないくらい優柔不断で、自分だけは傷つきたくない臆病者で、

「っ…むぅ…っ…ん」

「っぅ！」

　思いっきり、息を吸った。

「僕は、残るよ」

　意識が、強制的に引き戻される。

「わからないってなぁ、おまえの気持ちだろ？」

「最悪、治せる方法ならあるわ。荒療治になるけど」

「ですけど、時間なんてアテにならないものですわ」

　だけど、確かに、時だけは無条件に流れていて、

「ちぇー」

「わたくしは、牧野さんではなくて、ナナミですわ、旦那様」

「お、往生際が悪くなってきたね、キミ」

「雪さん…雪さ…」

「はは、固そうで柔らかいっていうのは、そうかも」

「僕たち、そんなに喋ってたっけ？」

「ノリで遠泳しただけだって。こんなに疲れるって知ってたらやらなかったよ。パスパス」

「山って危ないところじゃないの？」

「目が覚めるおまじない、するよ？」

「一緒に寝てください」

　今日に限って庄一もいないし、心細い。

　口、胸、お尻――本来、この行為の中心となるべき場所にはほとんど手をつけない奇妙な光景。

　どうしてだ。

「花梨は、どこかで見なかったの？」

「和泉さんがいなくなられて、ショックでしょうけど…」

　何も問題はない。

　一ページ分の文字をなぞり終えたところで、牧野さんは溜め息と共に本を閉じた。

「そう、ですよね」

　めいっぱいまで、ゴムが引かれた。

「…絶対に外に出すなって言ったじゃないか」

「…来ていただければ、わかります」

「あの時から…」

「せめて半分ずつにしませんか…？」

「おかげさまで。ご迷惑をおかけして…」

「はや？　はややゃゃゃ…」

「確認だけでしょ。ちゃんと宿題をやること、ケガをしないように」

　そうか――『なのに、僕は花梨を励ますでもなく、和泉ちゃんの側にいる』か。

「透矢ちゃーんっ！」

　僕の花火に、雪さんが自分の花火を近づけた。

　流れ落ちる愛液を塗りたくった中指で、うしろの穴をノックする。

　悔しかった。

「あなたは、牧野さんの…」

「応急処置なんだから、我慢してくれないかな」

　いよいよ動物扱いだ。

「それについては、きのうも説明したはずだよ」

　彼女は股間をおおう布の上――ちょうど縫い目のある辺り――まで手を導き、解放した。

「あの子の行き場所はいつもひとつ。ママのところよ」

「そうだね。だから、花梨が痛がっても、引けないと思うよ。いい？」

「ホント」

　花梨はあいかわらずのだんまりを決め込んでいる。

「夢でしょ、怒らないわよ」

「…優しいんだ、マリアちゃんは」

　くすくす。

「ありがとう。もう大丈夫だから」

　僕は、あのとき知りたかったのかもしれない。

「透矢っ…透矢…」

「なんとなく庄一らしいなぁ。牧野さんのほうは…やっぱり体調が？」

「マリアね、少し、家を出ることになったから」

　車が動き出すと、いっぺんに空気が軽くなった。

　一通りの場所を見て回った僕たちは、最後、案内ついでに、商店街で買い物をしていくことになった。

　落ちついたマリアちゃんの手を取って教会まで戻った。

「けっきょく間に合わなかったね」

「目覚めるだけですわ。本来あるべき所に帰りますの」

「透矢さんの元気がないと、雪まで元気がなくなってしまうんです。さあ、どうか遠慮なさらずに」

「ご迷惑をおかけします…」

「綺麗だね…」

　なのに、僕はどうも落ちつかない気持ちでいた。

「いいけど、体は大丈夫なの？」

　どこか、ぞっとした気持ちの僕とは反対に、牧野さんは楽しそうな顔をした。

　誰の言葉だったのか、覚えていないけどお笑いぐさだ。

「はいはいマリアちゃん、ケダモノからは離れましょうねー」

「雪はもう、いいんです」

「止めることは、できませんか？」

「花梨…やっぱり、まだ怒ってる？」

「そうか。嫌な話をして悪かった。だが、知っていれば、できることもあるはずだよ。失礼する」

「微妙に。それでね、ちょっとよくわからないことがあって…」

　とにかく普通じゃない、異常だ。

「疑り深いね。はい、どうぞ」

　ただ、試合があるだけの朝なのに…

「別の人格が乗り移ったような、か？」

「しかし、根本的な解決にはならねーし、なんていうか…大変だな、おまえも」

　僕は、雪さんの笑顔が好きだ。

　中途ハンパに首をつっこむのはゴメンだけど、あんなもの見せられて、放っておけるもんか。

「ええ。ずっと…」

「それで良かったんだと思う。今までは、うまくいってたんだもん。それを壊したのは私だよ」

　彼は、僕の心配をして来てくれたのかもしれないと思って…

「でも、待ち合わせしてないなら…」

　勝敗は、的中の本数で決まる。

　牧野那波さんが、初めて見せてくれた、屈託のない笑顔のこと――

　彼女の声は苦痛に歪んでいる。

　どうせなら、僕は、そんな場所に――

「ん、もう…起きろっ、このねぼすけ！」

　ほてった肌から、湿った、熱っぽい空気が舞い上がってくる。

「？　よくわからないけど、そのときは、遠慮しないで言って」

「透矢、いらっしゃい。和泉、牧野さんはなんともなかったの？」

「透矢、私のこと、好き？」

　こらえていたものが、一粒、こぼれ落ちた。

　ひとりぼっちは辛い。

　僕は、無力すぎる。

　しかし、端から見たら馬鹿なカップルって、当人同士は幸せなわけで…

「違うよ。男の子ふたりに、女の子たちが甘えてるの。私たちは、ずっとそう」

「それでいいんですわ。これからすべて、忘れていただくんですもの」

「なるほど、事情が飲み込めた。おまえ、花梨から何も聞いてないな」

（あれは、牧野さんの…）

　いや、これ自体、夢なのか。

　坂の上から見た砂浜の工事。

　しっしっ、と僕を拒絶する素振りを見せて、アリスは後ろから二人の間に割り込んでいった。

　心中は複雑なんだろう。

「ああ…そうか、そうだな」

「透矢く…っ…ぁ…っひゃ…」

　自意識過剰ってやつかな…。

「…牧野さん？」

　正直、大丈夫なわけじゃないけど、こんなこと女の子に相談できるわけがない。

　大満足の夕食を終え、ひと休みしていた僕に、雪さんは、そっと分厚いアルバムを差し出した。

　裏切り者がいる。

「雪は、そのほうがうれしいです」

　一緒にいたのは、父さんだろうか。

　これで、さっきのも入れて三度目だけどやっぱりすごい部屋だ。

　何か、引っかかった。

　涙石…？

「ひどいよ、なんでそんなこと言うの？」

「えっ？　せっかく来たんだし、ちょっと潜ったりしていこうよー」

「はあ…っ…」

「花梨ちゃん、そんなすぐには…」

　思いだして、笑ってしまう。

　庄一の笑みの先には、花梨がいた。

「ふーん。じゃあ、あれも、その道場だったのかな」

「いずっ…」

　敷地の中を覗いてみるも、人の気配はない。

「雪さんと一緒がいいんだ、僕は」

　だけどなぜか『指切った』という締めの言葉は続かず、彼女は指を絡めたままだった。

（なんだ…？）

　実際、みんなには何も見えなかったに違いない。

「それじゃあ、これって…」

「キミ…こんな所でなにやってるわけ？」

「和泉とのつき合いも長いんだから慣れないと。これくらいで笑ってたら腹筋ねじ切れて死ぬよ」

「今日はありがとう。おかげでマリアに暴れられなくて済んだわ」

「それじゃあ、頑張って弓道の練習すればもっと上手になれる？」

　そんな彼女に何を言っていいのかもわからず、僕は立ちすくんでしまう。

「はは…まあ、気をつけておいてよ。この前の感じだと、ホント、急に戻るみたいだから」

「自信を持ってるだけのことはある」

　ドスッ、という不快な音がして、すぐとなりで弓を構えていた男が、物を言わなくなった。

　雪さんのお茶に満足した僕は、部屋に戻ると、つい寝ころんでしまって…

「…マンガだよ、そこまでいくと」

　二人は手をつないで、歩き出した。

　口をつけると、血の味と一緒に、ざらざらと砂の感触がした。

「透矢の、お母さんだよ」

　わかった、自分の苛立っている原因が。

　もっと我慢するつもりだったけど、彼女の言葉に流された。

　何も覚えていないくせに、それだけは断言できる自分がいた。

「アリスは、やっぱこっちで暮らす気はないの？」

「誘ってくれてありがとう。アリスも」

「ふぁ…いぃ、っん…んぐ…」

「う、うん…大好き」

　当たり前のように話をしているけど、なぜ同じ夢を見たりするんだろう。

「そうかもしれませんわね。透矢さんの寝顔を見守るのは、那波の役目のようですから」

　もう少しだけ、他の誰でもない、僕のためのメイドさんでいてほしいんだ。

　彼女の声は苦痛に歪んでいる。

　目をつり上げて言う。

　腰をおとす。

　四日ぶりに見た和泉ちゃんは、少しやつれたように見えた。

「あのね、僕は教える側なんだけど」

「孕ませ、て…っく…くだっ…」

「花梨ってばー」

「…確かに。今朝の夢のようになってしまうのは嫌ですわね」

「…脱がせて」

「午後？　駄目だよー、スイカ割りやるって約束したじゃん！」

「そうだけど、こんなところ、ひとりで行かせるわけにも…」

「ええ!?　わ、私ですかぁ…」

「誘ったのは僕だからね」

　黙殺された…あきらめよう。

「でも、今どきそんな人たちが…」

「透矢さんとふたりきりで、たくさん面倒を見てさしあげるんです」

「いえ、楽しかったですから」

　目玉焼きをつついていると、雪さんが不意をついてきた。

　どうして、あんな目で僕を見る？

「そうさせていただきます」

「バイト」

　本当に、優柔不断というか気が多いと言うのか。

「ごめん、大丈夫？」

「私、お父さんから逃げたくて、それでお母さんの所に行こうとしてた」

　巻き上がった砂煙の中、不愉快そうに顔をしかめた雪さんの言葉に、僕は深々とうなずいていた。

　勢いよく、受話器が叩きつけられた。

「うん…って、何してるの、和泉ちゃん」

　目が合うと照れくさそうに笑った。

　どちらにせよ、野放しにされている。

　雪さんのいない幸せなんて、あっちゃいけないのに…。

「わたくし、これでもいちおう巫女ですので。あ、これなら、私が教えてあげてもいいよ？」

　でも、これは本当に僕のいた世界か？

　いつか消えてしまう、人の想い。

　記憶喪失になるっていうことの意味、孤独。

「おうちが、恋しくなったのでしょう？」

「ハイキングって言っても、ねぇ」

「…透矢、調子が悪そうなんだもん」

　こんなにも願っているのに…彼女は、僕の前に現れないじゃないか。

　ただ、こんなに恐ろしいのに、空だけはやけに綺麗だった。

　僕のベッドに顔を埋め…手は、自分の股間と胸に伸ばして。

　でも、濡れてくるとか、そういった事はないようだ。

「あなたは、勘違いしてらっしゃる」

　含んだところがあるのは、決して同じとは言えないところがあるからだろう。

「そっか。でも、誤解しないであげて。あの変身は、僕たちが気持ちを確認した後のことだから」

　何もできず、立ちつくすばかりの僕の背中を、突然の寒気が襲った。

「そんなの関係ないよ。僕たちはもう、知りあっちゃったんだから」

「っく…んぁ…っぁぁぁ…っひ」

「何が？」

「それでも、なんにも言わないで消えるのは反則だよ」

「鍵は普通に開けられてるわね。あの男、役人？」

　牧野那波さん――彼女は、なんなんだ？

「ぁ…っぁぁ…」

　しかし、どういう打ち方をしたら、ビーチボールでこの威力が出るんだ？

　大会で入賞した時のもののようだ。

　今日は、さすがに疲れたな――

「どうせたくさんあるんだもん、いいんですよ、これくらい」

　花梨は、ぶんぶんと手を振りながら病室を出ていった。

　ひとつになっていく。

　僕のベッドに顔を埋めて、手は…手は、自分の股間と胸に伸びている。

「今のなし！　だからね…雪なんだけど」

「和泉さんは、何をお願いしましたの？」

　約束の時間ぴったりに、僕は廃校舎を訪れた。

「やめろ、気色悪い」

「でも、そんな毛嫌いしていたものを、どうしてだろうね？」

「スイカの食べ過ぎで、お腹こわしたみたい。馬鹿だよねぇ」

「…どうして、そういうこと言うの？」

「ふっ…ぁ…だめ、駄目ですったらぁ」

「男ふたりで連れだって祭りってのも華がねえよなぁ…雪さん、駄目なのか？」

　建売住宅というやつだろう。

　ぼんやりしていると、花梨が上目づかいで、のぞきこんで来た。

「…でしたら、那波にも、透矢さんの誕生日を教えてくださいな」

「下、岩なんだから気をつけようね、和泉ちゃん」

「しませんよぅ。あの、それじゃあ…よろしくお願いします」

「さっきは、お姉ちゃんが失礼をしちゃって、本当に、ほんとぉ〜に、すみませんでした！」

　どうせなら、僕は、そんな場所に――

「普段は必ず雪が出るから。それで、今日の夜なんだけど、ちゃんと覚えてる？」

「たまには勝負でもしてみる？　ジュースでもかけて」

　だが、そこへきて、怪の到来。

　お返しっていうわけじゃないけど、空いている手を彼女の手に重ね、撫でてみた。

　花梨が本格的に不機嫌になり始めたのを見てか、庄一がタイミング良く口を挟んできた。

　全身、汗だくになっていた。

　弓矢を構えた。

　歯がカタカタと鳴った。

「緊張してるみたいだから。もうちょっと力を抜こうよ」

「うん。マリアちゃんにもよろしく言っておいて」

「この前は、楽しかったなぁ…初めて、雪ちゃんの水着姿も見られたし」

　今みたいに記憶喪失という言葉を思い浮かべた自分のこと、

「続けるよ？」

「年下趣味はわかるけど、行き過ぎると犯罪だと思うのよねぇ」

「マリア、夕食の時間、早く戻りなさい」

「ありがとう。雪さんも…」

　だから、僕はこの手を――

『わからないわよ。この奥には人体実験の犠牲になった人間たちが…』

「それは誰だってそうだよ。でも、それなら今日だって甘えておけばいいのに」

「好き…ずっと、ずっと…大好き…」

「…はい。ですけど、もう少し」

　ぼんやりしているのは、いつもの通りだけど、なんて言うんだろう…

　夢の中で、ときどき現れる、ななみっていう言葉。

　家には誰もいないみたいで、応対には、牧野さん本人が出た。

　息も絶え絶えといった雰囲気で、花梨が尋ねる。

　僕は今もなお、彼女の口内の感触を覚えている。

「透矢さん、透矢さんっ」

「は、ははは…もー、ぜったい遊んでやんない。スイカ割りも中止しようか」

　おでこにキスした後、彼女が見せた、ためらい。

「そのための、エスコートですわ」

「うん…あ、そうだ」

「雪としては、どちらも一番になっていただきたいですね」

「終わったー！」

　鈴蘭ちゃんは笑顔で海の底に沈んでいった。

「ですけど、これからは、背中が開くほうにします」

「大丈夫なんだって。私も、ママもついてるんだから」

　目を閉じれば闇。

　ただ、それに答えてあげさえすれば、あとは絶対に外さない。

「大丈夫…怖くありませんからね…」

　和泉ちゃんに教わってなかったら、見当違いのことを言うところだった。

　波の音すら、別世界からのいざないのように聞こえてくる。

「和泉ちゃん…和泉ちゃ…っ…」

「雪の、両親です」

　悪いほうに考えたら、悪いほうに流れるものだ。

　ズボンの中で勃起したものが、彼女のお尻の隙間に突き刺さるような恰好になる。

「何それ？　ひょっとして、気でもつかってくれてるの？」

「うん…そういうこと」

「はっ…ひ…ぃ…ぃぃ…」

　和泉ちゃんの声が曇った。

　我ながら素っ気ない反応。

「はは…かもしれないね」

「おんなじ事だよ。それに、習ってる事は嫌いじゃないからって、本人も言ってたし」

「くふっ…ん…変な感じ」

「…………………………冗談なんだけど」

　海と滝の組み合わせって、妙に違和感がある。

　髪の長い、はかなげな女の子。

「はえ？　じゃあ、また明日？」

　身体能力が異常に高いこと――

「お、おねえちゃん、それって、関係ないんじゃ…」

「…っはぁ、っはぁ」

　何回も左右を往復し、僕はようやく彼女の胸を解放した。

　偶然ってあるものだ。

「そう言ってもらえるとうれしいよ」

「…雪、スイカの皮まで食べる人は、初めて見ました」

「和泉が、透矢にそんなことを言う勇気があるなんて考えてもみなかった。だから言えたんだと思う…」

「わー、洞窟だ洞窟！」

　那波に迫られたとは、言えないな。

「あー…あの、和泉ちゃん？」

「別に…」

　…そもそも、あの集落の存在自体がおかしいものではあったけど。

「…いいですから」

「僕は、僕だ…」

「やけに安っぽい本だね…なになに…那波村の歴史…瀬能…」

「いや、花梨、ありがとう」

「実は、そうなんだけど」

「あら…起こしてしまいましたか？」

「うん。今日は、ぜったい最後までさせてあげるから、安心していいよ」

　何かあたたかいもの――花梨に――守られているみたいだった。

　マリアちゃんの中では、僕の参加まで、すでに決定事項らしい。

「っぁ…っぁ…だんな、さま…いかがですか？」

　彼女の性格からして、ひどくさびしい思いをしていたに違いない。

　こんなに勉強が好きなんだから――

「那波は？」

「マリア、夕食の時間。早く戻りなさい」

　鼓動が強まる。

　僕は一人、海辺を歩いていた。

「いや、花梨が言うのはどうかと」

　ここは…そう、ここは…

「あは…ごめんなさい…」

「信用してるんだね、花梨ちゃんのこと」

「確かに、自分の名前っていう気がするかも。それで、事故についてなんだけど」

「もらわないと、なんですの？」

　そして、彼女の気持ち、

　さっきまで自分がいた場所を見る。

「神様の資料がたくさんあるって、なんでまた」

　その後、木陰に腰を落ち着けて待ったけど、キツネは姿を現さなかった。

　そんな、なにげなく聞こえてきた二人のやりとりが、ねたましく思えた。

　鈴蘭ちゃんが不安そうに振り返る。

　彼女は――美しすぎるんだ。

「ほんの何日かだったのに、別人みたいになっちゃったね、花梨ちゃんは…」

「どこをどう解釈するとそうなるかな」

「こらこら、駄目だよ」

　庄一は、アゴに手を当て、遠くを見るような目をした。

　和泉ちゃんが、飛びかかった意識をすくい上げてくれた。

「なんだって？」

　聞こえるのは、僕らの呼吸と、彼女の指先がかなでる、わずかな音。

「ま、人並み外れたお人好しなのは認めるけどね」

「大丈夫ですよ。とにかく、それで、急いでいたはずなんですけど…」

「とにかくそういう可能性があるの。この世界、あなたが思っている以上になんでもアリなのよ」

『どうするの？』

　別におかしくはないんだけど…前の状態に戻ってしまった雰囲気だ。

　なんて夢だ…

　ないのに、底を目指す自分がいた。

「意外な弱点だな。ま、今日のところは来てくれただけでも良しとするか」

“ボカッ”

「さっきまで眠そうな顔してたくせに」

「っ、ぅ！　透矢、私も…痛いけど、痛いけどぉ…」

「庄ちゃん、ボクはー？」

　雪さんの体が触れた、あのベッドで、

　痛がっているわけじゃない…彼女は感じているんだ。

「やっぱ、変？」

「はっ、あはっ……っひゃ！」

　彼女は、歓喜の表情を浮かべながらも、押し殺したような声をあげた。

　それに、夢。

「僕って、そんな奴に見える？」

　だけど、僕は違う、別の人間だ。

　お許しが出たようだ。

　僕は、泣きだしてしまった雪さんの体を出来る限りの優しさを込めて抱き寄せた。

　と、気にしていそうな声で言ってしまうのが雪さんの雪さんらしいところか。

「っぁ！　んぅぅ…っぅぁぁ！」

「いいっていいって。私だって風邪ひけば部活は休むし、それとおんなじ…にしたら失礼？」

　お互いが、夢の中で伝承上の人物の人生らしいものをたどっていること――

「アリスは、嫌かな？」

「じゃあ、なんでも言って」

　道場には、まだ誰もいなかった。

「ぁ…あー、もちろん、そんなこと考えてなかったよ？」

「だからですね…今度はそのぅ、透矢さんの温もりで、私たちふたりに…」

「和泉ちゃん？」

　和泉ちゃんは、おたおたと地面にはいつくばってメガネを探し始めた。

「私も、ちょっと無神経だったかな、なんて…だから、ごめん」

「い、言いっこなしでしょ？　そんなことより、続き続き」

「ふわぁ…っは…透矢ちゃぁ…ん…」

「ひどいなぁ、ぱっと見だけしか知らないくせに」

　事故のおかげで、二度も女の子に抱きつかれているんだから、悪運は強いのかもしれない。

　牧野さんは、指で本を読み進めながら口を動かした。

　ほいっと放る肉の乾物、いわゆるビーフジャーキー。

「別に…こっちの話よ。大した保険じゃないし、都合悪いなら別にいいわ」

「和泉、今日はやめとく？」

「わかってる。お父さんにも誰に聞かれたとかは言ってないから」

「もし本当なら、ぞっとする…」

　笑顔で言う花梨。

「…なに言ってるのさ」

「まあ、この調子だと、テスト前には退院できちゃいそうだからね」

　広大な敷地に、洋館を思わせるような、過剰に巨大で豪奢な建物。

　我ながら素っ気ない反応。

　意識が、遠くなる。

「透矢が幸せになるのは、早いよ」

「んじゃ行こうか」

　そして、二日が過ぎ、

　僕の心を読みとったように、雪さんが小声でささやき、ほほえむ。

　僕の望んでいたことなんだから。

　僕は腰を、下に叩きつけるようにした。

「ふわぁ…っは…透矢ちゃぁ…ん…」

「ふふ、もう少し力を抜いて下さいな」

　夢なんか真に受けて、それを疑いなく自分の行動原理に組みこんでいる。

　鈴蘭ちゃんが、庄一の背中でうめいていた。

　ちょっと仲のいいクラスメート、その程度の関係。

　馬鹿みたいな返事しか出来なかった。

　そう、思うしかなかった。

　こっちが聞きたい。

「楽しくありませんでしたの？　あんなにいいお天気に恵まれて」

　気づいて顔を上げた時、声の主は、もう駆けだしていて、

「ぅ…ぅぅ…」

「したほうが、よろしかったですか？」

「いや、こういうのは男の仕事だ」

「うーん、なんとなく。でも、ご主人様はやっぱりどうかと思うよ」

「ちっ…ひっ…ぁっ…ぁぁぁぁ…」

「家よ、家。あの子には他に行くところが無いんだから」

「なんかへーん。頭がもじゃもじゃしてないし…病気？」

「ぅぅ…透矢さぁん」

「キツネの、死体」

　痛みと、きっと喜びのせいもあるんだろう、雪さんはぽろぽろと涙をこぼし始めてしまった。

　なんだか、うれしさ半分、うっとうしさ半分の、複雑な気持ちだった。

　落ち込んでいるだろうとは思っていたけど、実際に見た彼女の様子は、僕の予想をはるかに越えていた。

「そうね。おかげでラクチンだったわ」

「あれは、僕が雰囲気に流されて、つい…花梨は僕の練習を手伝ってくれただけだよ」

「庄ちゃんこそうるさーい！　スイカスイカー！」

「っんぅ…透矢、くふ…ぅ…」

　彼女は――美しすぎるんだ。

　さすがというべきか、マリアちゃんは器用に足場を選んで進んでいく。

（あいつ…今、シッポ伸びたよな…）

「だって…試合終わったし、休み…」

「父さんが？　そっか」

「す、鈴蘭ちゃん？」

　本当に、風船みたいに、いなくなってしまった。

「ふふ…脱がせてくださいますか？」

「ふーん、ロマ族ね…」

　早速うなじに首をうずめた。

　だから、きっと止められない――けど、黙っていられるほど器用でもない。

　緊張はするけど…躊躇することなんて、何もない。

「っ…っ…っぅぅ…」

　笑顔の牧野さんに、自分でも、かぁっ、と赤面していくのがわかった。

「ごめん。途中から、ちょっとおかしいとは思ってたんだけど、我慢できそうな気がして」

　忘れないと言っても、僕は忘れてしまうんだろう。

「うん。あれね、落ちついて考えてみると仕方ないのかなぁって思う」

「あのね、那波ちゃんは、夢を見るのが好きなんだよ。だからすぐに保健室に行っちゃうの」

　僕は、そのまま、彼女の体を自分のほうに引き寄せた。

「なんでー？　可愛いからー？」

「雪さん、そういうことは言ってよ。雪さんのご両親なら、僕にとっても他人じゃない」

　彼女は、僕を誘うように、対岸の森の奥へと消えていく。

　追いかけてくる彼女から、僕は必死で逃げた。

　凛とした声が、僕を現実――果たして、本当にそう言えるのか？――へと引き戻した。

「初めてなんですの…」

「透矢さんは、何をお読みに？」

「いいんですの。今あることを否定して、その先にこそ、おふたりの世界がある」

　だから、今まで、滅多なことでは泣かなかった。

「やっぱり恥ずかしいのかなぁ…」

「ええと――ナナミ様、ナナミ様、どうか透矢さんの記憶が戻りますように、のほうですか？」

「元気そうだね、意外と」

　逃げなきゃ…逃げな…

「いやいや、ご謙遜めされるな。ほとんど百発百中だもん、すごいよ」

　僕は、隙間から中をのぞき込んだ。

　なで…

「力抜いて。余計なことも考えない。私を信じて。治るってイメージして」

　アリスのほうが落ちついているのは、その力の差のせいなのか、単なる性格の問題からなのか。

「そう…じゃあ、そうするよ？」

　平凡な日常に、ささいな変化が起きたのは、いつのことだっただろう。

「ん…ふぅ…」

「まだ、目を覚まさないの？　舞のことなら、もうみんな気にしてないよ…」

「舞の練習は大丈夫なの？」

「俺だって、おまえみたいな妹より、雪さんみたいなメイドさんが欲しかったよ」

　彼女がいてくれないと不安になる。

「僕もアリスが考え無しに何かを言うとは思ってないんだけど…さっきのは、怒るのもわかるからなぁ」

「ねえ、もしかして、知ってた？」

　僕のは幸いにも前者。

「この、海の向こうには、神々が住まうという。おまえは神の子なのか？」

　弓道ができないのだって事故のせいで、自分は可哀想な被害者なんだ、って。

「げほっ…花梨さぁ」

　波が、波紋を飲み込む。

「な、なぁに？」

「だって、なーんかキミ、嫌なこと考えてる顔だったし」

「きちんと紹介してあげられるほど、牧野さんのこと、覚えていないから」

「…責任、とるから」

　と、参加者の名簿をながめていると、ひとつ、奇妙な点に気づいた。

　あれが不可抗力？――そんな馬鹿な。

「あー、了解」

「お、犯されちゃうよぉ…」

「ええ」

　現実逃避なのかもしれない。

　小川に出る…今日は、誰もいない。

「今ごろ？」

「そういうわけじゃないんですけど…」

　ずるずると音を鳴らしながら、ゆっくり首を持ち上げ、

「雪さん…子供ができたら、雫っていう名前にしない？」

「いや、これくらい自分で行くけど」

「知らないし、言わないで行くつもり」

「ここで、会ったじゃない。そのときも、ちょっと様子がおかしかった」

　例えば、僕らの使っている薬に拒絶反応を見せること。

「透矢ちゃーん、今のだぁれ？」

「何やってるの？」

「髪飾り。可愛いよー」

「確かに。首のあたりとかヒリヒリするかも」

「じゃあ私はこれで。明日の夜、忘れないでね。七時に宮代神社だから」

「透矢さ…っ…那波…また…」

「うん。でも、これからが問題だよ。痛いらしいから、覚悟しておかないと」

「でも、風船は帰って来ない…」

「らしくなくて、悪かったですね」

「僕だって、二人にあんなにされて、恥ずかしかったよ…」

　わずかなすきまからあふれた愛液が、月の光を受けて妖しく輝いている。

　ズボンの下でふくらむ僕のものを見て、花梨は怯えたように目をそらした。

「あなたは、勘違いしてらっしゃる」

「おまえには透矢がいるだろ。俺の愛まで勝ち取ろうなんて、ぜいたくだぜ」

「花梨はいい子だよ。謝る必要なんてどこにもない。ほら、顔上げて」

　マリアちゃんは、本当にうっとりした声で、そう言ってくれた。

（結局、牧野さんのことばかり気にしてい　たな）

「あなたは、おねえちゃん達っていうより透矢が…でしょ」

「お祭り？」

「怖い思いをさせちゃってごめんね。もうやめにしよう」

　おかげで、それほどペースを落とすことなく進んでいる…つもりだけど…

「…ごめんね」

「山行くんだからハイキングじゃん」

「約束ですもの」

　ぱたぱた上下する足が、よろこんでいる犬のしっぽみたいで笑ってしまう。

「いずみ…和泉？」

「なんだ…うん、よろこんで」

「透矢さんのそういうところ、雪は好きですよ。あまりお人好しすぎるのは考えものかもしれませんけど」

「確かにね」

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