952 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
底のほうから上がってきた和泉ちゃんが何かを差しだしてきた。
953 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
「きれいなのでしょうね」
954 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
「胸ばっかり。好きだよね。こんなの重いだけで、なんの役にもたたないのに」
955 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
そして僕は、もっとみんなのことを好きになりたいと思ったから。
956 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
「おはようございます。よくおやすみになれましたか?」
957 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
やがて私も大人になり、家族を持ち、がむしゃらに生きているうちに、そうした出来事を忘れていった。
958 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
勘とか、そんなあいまいなものじゃなくて、もっと目に見えない、特別な力のようなものすら感じる。
959 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
「いいけど、何、その大量の本やらノートやらは」
960 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:34 ID:BlxUFnwz0
「ゃぁ…もうちょっとぉ…もうちょっとだけしてください」
961 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:35 ID:BlxUFnwz0
「雪は、ここがいいんです」
962 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:35 ID:BlxUFnwz0
「やだな。別に、透矢が謝る必要なんてないでしょ。事故なんだから」
963 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:35 ID:BlxUFnwz0
「約束?」
964 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:35 ID:BlxUFnwz0
「いや、そんなことは…」
965 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:35 ID:BlxUFnwz0
アリスが戸惑いの声を上げる。
966 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:35 ID:BlxUFnwz0
「お待たせ。どうしたの?」
967 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:36 ID:BlxUFnwz0
「僕はうれしかったけど…」
968 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:36 ID:BlxUFnwz0
こっそり練習したのは、内緒にしておこう。
969 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:36 ID:BlxUFnwz0
「その牧野が…いちど目覚めたってよ」
970 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:36 ID:BlxUFnwz0
「いや、見知った顔があると思ってね。邪魔だったか?」
971 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:36 ID:BlxUFnwz0
「はい。しかも、私のこと馬鹿とか言うんですよ。ひどいと思いません?」
972 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:36 ID:BlxUFnwz0
「だって、おかげで、いつもより側にいる理由ができたんだもの」
973 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:36 ID:BlxUFnwz0
花梨は、暗がりでもわかるくらい真っ赤に染まった顔を、ぱたぱたと両手であおいだ。
974 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:36 ID:BlxUFnwz0
また後ほど――と。
975 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「逃げてくださいな。ナナミは、もう…」
976 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「いや、だって…ねぇ?」
977 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「ですから、そんなものなんだと思いますよ、常識なんて」
978 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「…キスはした。でも、他のことはしてないし、されてない」
979 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
スカートの脇にあるスリット。
980 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「明日は試合だしさ、のんびりできればいいんじゃないかな。うちに来る?」
981 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「雪は…だって、メイドなんですよ…」
982 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「ちょっと…ぁん…なんにも言ってないのにぃ…」
983 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「まだ…気持ちいい…っ…」
984 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「おー、怖い怖い」
985 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「化け物ってぇ…」
986 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
どうやら、写真の場所に違いないけど、それじゃあ、いったい、この波音は?
987 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
『っ…もっと、おねえちゃんに…』
988 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
「雪さん、聞こえる?」
989 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:37 ID:BlxUFnwz0
恥ずかしそうに……うれしそうに?
990 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:38 ID:BlxUFnwz0
「だって、なんにも教えてないのに、真っ直ぐ点字本コーナーになんか来るし…」
991 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:38 ID:BlxUFnwz0
「たとえば、街灯の『光』には虫が群がりますわ」
992 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:38 ID:BlxUFnwz0
「花梨、もう、脱がせるよ?」
993 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:38 ID:BlxUFnwz0
真っ白な風船、
994 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:38 ID:BlxUFnwz0
「そんなに気になられるんですか?」
995 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:38 ID:BlxUFnwz0
「そんなこと言われたって、どうにもしようがないじゃないか」
996 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:38 ID:BlxUFnwz0
「…去年も、こんなだったよね」
997 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:39 ID:BlxUFnwz0
「いや…うん、いいけど」
998 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:39 ID:BlxUFnwz0
それじゃあ…町に伝わる伝承は、やはり本当?
999 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:39 ID:BlxUFnwz0
今までのおだやかなイメージを払拭してしまう、そんな言葉。
1000 :
ALiCEMATiC ◆eVGODMARiA :2007/12/26(水) 12:19:39 ID:BlxUFnwz0
「終わったー!」
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