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地震と地震動の違い
地震 …下の2つの意味で使われている(例:地震キタ―(゚∀゚)―!!・震度2の地震・大規模な地震)
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└┐地震 …断層が破壊する現象のこと(例:M 7.2の地震)
└地震動 …揺れのこと (例:震度2の地震動)
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マグニチュードと震度
一般に言われるマグニチュードと震度は意味合いが大きく異なります。
震度はそれぞれの観測地点における地震動の強さの指標で、それに対して
マグニチュードは地震による断層運動の量(震源域の広さと変位量の大きさ)の指標です。
マグニチュードが表すのはエネルギー(ジュールに換算できる)ですが、
マグニチュードが大きいほど地震動が強くなるわけではありません。
【震度】
日本では、1996年以降、揺れの度合いを10階級( 0 1 2 3 4 5弱 5強 6弱 6強 7 )に分けた
気象庁震度階級(JSI)が使われています。この震度階級は日本独自のもので、欧米では12階級の
改正メルカリ震度階級(MMI)、CISでは12階級のMSK震度階級が使われています。
# ちなみに、MMI12、MSK12は気象庁震度7より遙に強い揺れを表す指標です。
日本では、1996年の階級数の改正までは震度は8階級で、気象台職員の体感や
建造物の被害状況など主観的な方法で震度を決めていました。
しかし改正以降は、震度計で計測された計測震度から決められるようになっています。
計測震度と震度階級の対応
http://www.kishou.go.jp/know/shindo/keisoku.html 余談ですが、地震動の強さの指標は震度の他にもあるんです。
これらは、例えば地動最大速度(PGV、単位Kine)や地動最大加速度(PGA、単位Gal)などで、
震度が1大きくなるごとにPGVとPGAの積が10倍になっています。
つまり、震度が1増加するとPGV、PGAともに約3.2倍前後の値になって、
これは地震動の強さがそのまま3.2倍になることを表します。
さて、震度が大きくなると、地震動は急激に強くなるという事ですが、
震度には5強と6弱で大きな境界があります。
・震度5強までの揺れではふつう家屋倒壊が発生せず、また避難行動がとれる。
・震度6弱以上の揺れでは家屋倒壊が発生する場合があり、揺れでまともに動けなくなる。
・コンデンス震度階級関連解説表
震度5強(強震)…歩けるが、家具が転倒してくる。ふつう倒壊する家屋はない。
震度6弱(烈震)…立つ事が困難で、まともに移動できない。まわり中の家具が転倒してくる。
震度6強(烈震)…立てない。
震度7 (激震)…揺れで飛ばされて何もできない。
# 「激震」は、「劇震」と表記される事もある。