福岡地震反省会

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138警固断層真上の大名
まず低い地鳴りで目が覚めた。
カタカタと微かに揺れだして「あれ?地震?」と思った瞬間
バキバキ!ドスン、バタン!ドンドン!!と部屋全体がもの凄い勢いで揺れだし
食器類が次々に割れる音が台所から聞こえだした。
途端にすぐ横のスチール棚がパワーアンプやCDPやカセット11台も積んでるのにあっけなく倒れた。
パソコンは跳ね上がるようにラックから転げ落ちた。人の力ではピクリとも動かない重い本棚も3つとも倒れた。
ベッドも激しくバウンドして、ベッドごと倒壊した家具の方向へ持って逝かれそうだったので必死で窓のさんを掴んで耐えた。
部屋の向こうでも32インチのテレビやAVサラウンドアンプを積んでいたラックや大型冷蔵庫、洗濯機などが次々に倒れた。
窓は鍵をしめてなかったので凄い勢いで開いたり閉まったりを繰り返して、今にも割れそうだったので布団を被った。
窓の外から女の人の悲鳴や近所のビルの壁が剥がれ落ちる凄い音、物が落ちて壊れる音、木が倒れるような音などが聞こえた。
やがて揺れが収まったが向こうの部屋から湯気のようなものが見えた。
倒壊した家具の上を四つん這いになって渡って向こうの部屋へ行った。
風呂場の横の400キロ以上もある温水器がコンクリで固められた囲みを突き破って倒壊していた。
水回り一帯が熱湯でお湯だらけになっていた。
ふと屋根を見るとひび割れがあちらこちらに確認できた。
すぐにヘリコプターが上空をけたたましく旋回しだした。
玄関を塞いでいた家具をなんとか脇によせ、1時間ほどで部屋の外へ出た。
福岡が崩壊してるんじゃないかと玄関の外を見るのが恐ろしかった。
1階に降りると道の向こうで血を出して倒れてる人がいた。
すぐ横から裏の路地に入ってみるとブロック塀が全部倒れている家や、
外壁がほとんど剥がれ落ちて車道を塞いでしまっている家、亀裂がビルの10階附近まであるビル。
ビルの土台が50cmくらい浮き上がったビルなど酷い有様だった。
異様な光景だったのは、普段と同じようにカップルや若者が沢山歩いていて
みんな和気藹々と呑気にショッピングを楽しんでいたことだった。