【ジャンプ銀魂】規制された人用バレスレ5

このエントリーをはてなブックマークに追加
159Classical名無しさん
「……」
 桂は黙って銀時を見つめていた。言葉の意味をとらえかねているのか、言葉について考えていてくれるのか、視線だけを感じながらも銀時には当然判断できなかった。
 そうして、どれだけ時間が経ったかわからない。
 ただ、月は天頂部分までにも移動していなかったから、実際はさほどたっていなかったのかも知れない。
 不意に、桂が立ち上がった。
 思わずそちらを見上げると、彼は日本酒に蓋をして彼に言った。
「そろそろ冷え込んできた。中に入らぬか」
 その顔は、柔らかい彩りを得た、やさしい笑みだった。

 さほど酔っていたとも思わない。
 どちらが先だったのかもわからない。
 どちらからともなく寄り添い合った。
 それだけだった。
 いや、それだけではなかった。

 お互いに言いたいことを少しだけ言い、聞きたいことを少しだけ聞いてみた。