>>38 0.広沢 隆之『仏教 (図解雑学)』
おそらくある程度信頼できる内容のなかで最も分かりやすいと思います。
読解に自信のある人はこれを読まなくてもよいでしょう。
1.古坂紘一『宗教史地図 仏教』最も簡明で最も広範な仏教通史、しかも地図が豊富で、インドおよび日本については優れた知見を盛り込んでいます。
これは読んでおいた方がよい。仏教史と仏教的地理の全体像が得られなす。
これに索引がないのがなんとも残念、ぜひ再版する時は索引を付けてほしいところ。
2.末木文美士『日本仏教史』思想史的に書かれた簡明なもの。
3.水野弘元『仏教要語の基礎知識』日本人学者で最も権威の高い著者が、原始仏教を中心に記述したもの、簡明でありながら見解も高い。索引が充実しているので辞典としても使用できます。
この本は三回ぐらい連続して読むといいでしょう。これが分かれば仏教の基本は分かったといえるでしょう。
他の本を読んで分からなかったら、何度も索引を引いて読み返すといいでしょう。
4.鎌田茂雄訳『八宗綱要』日本仏教の優れた入門書。他から丸写しの書き下しやフリガナは信用できるが、訳註は信用できません。つまり現代語訳はできれば読まない方がよく読んでも眉唾と心得た方がいいでしょう。
なぜ、勧めるのかといえば廉価で入手が用意だからです。
余裕があれば平川彰訳の同書を薦めますが、そちらはもはや入門書の域を超えているかもしれないですし。
二冊で一万を超える高価なものです。
辞典は、記述に問題があるが最も分かりやすい『岩波仏教辞典』を備えて読むのがいいと思います。
記載があれば『岩波仏教辞典』より『仏教要語の基礎知識』の方が信用できます。
『仏教学辞典』の方が安心して信頼できる伝統的な記述になっていますが、文語的で若干読みにくいと思われるので文語や漢語に親しみのない方は最初は遠慮した方がいいと思います。
逆に文語や漢語に抵抗がない方は『岩波仏教辞典』より『仏教学辞典』を手にすべきでしょう。
ただし歴史的な内容は記載されてないので、『コンサイス仏教辞典』で補うのがいいかもしれません。