1 :
Classical名無しさん:
【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人だけが、
元の世界に帰ることができるのと、
望んだ願いを叶えることができる
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される
【主催者】
マルク@星のカービィシリーズ
ピエモン@デジモンアドベンチャー
その他に部下としてイビルモン、レッドベジーモン、ハグルモン他多数のデジモン勢と
パタ、ダクーガ、ボルムがいる
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる
【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収
(義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない)
【ステータス】
投下の最後にその話しに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表す
ステータスを書いてください。
テンプレはこちら。
【地名/○○日目・時間(深夜・早朝・昼間など)】
【キャラクター名@出典作品】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(武器・あるいは防具として扱えるものはここ)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なものはここ)
[思考・状況](ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
複数可、書くときは優先順位の高い順に)
【予約について】
キャラの予約は基本的には3日
申請があれば2日くらいは延長するかもです
【作中での時間表記】
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
参加者リスト 11/75
1/7【涼宮ハルヒの憂鬱】●キョン/●谷口/●朝倉涼子/●暗黒長門(長門有希)/●キョンの妹/○涼宮ハルヒ/●古泉一樹
1/5【東方project】○博麗霊夢/●アリス・マーガトロイド/●鈴仙・優曇華院・イナバ/●伊吹萃香/●霧雨魔理沙
0/5【THE IDOLM@STER】 ●天海春香/●高槻やよい/●菊地真/●如月千早/●双海亜美
1/5【ひぐらしのなく頃に】●前原圭一/●園崎詩音/●園崎魅音/●富竹ジロウ/○竜宮レナ
0/4【ポケットモンスター】 ●ピカチュウ/●フシギダネ/●サトシ/●ピッピ(ゆびをふる)
1/4【らき☆すた】●白石みのる/○柊つかさ/●泉こなた/●柊かがみ
0/3【現実】 ●いさじ/●福山芳樹/●外山恒一
0/3【永井先生】 ●永井浩二/●永井けいこ/●永井博之
1/3【遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】●海馬瀬人/●インセクター羽蛾/○武藤遊戯
0/3【ロックマンシリーズ】 ●ロールちゃん/●ロックマン/●エアーマン
1/2【TAS動画シリーズ】●TAS/○KAS
0/2【くそみそテクニック】 ●阿部高和/●道下正樹
0/2【新・豪血寺一族シリーズ】 ●矢部野彦麿/●琴姫
1/2【新世紀 東方三国志〜ひぐらしの憂鬱〜】●八意永琳/●ニート
0/3【デジモンアドベンチャー】 ●ゴマモン/●オメガモン/●チューモン
1/2【星のカービィ】○カービィ/●ワドルドゥ
0/2【魔法少女リリカルなのはStrikers】 ●ティアナ=ランスター/●高町なのは
1/2【ミュージカル・テニスの王子様】○日吉若/●越前リョーマ
0/1【イチローのレーザービームで地球滅亡】 ●イチロー
0/1【陰陽ファンタジーZ】 ●削除番長
0/1【自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】 ●友人
0/1【スーパーマリオシリーズ】 ●ヨッシー
0/1【世界最強の国技SUMOU】 ●YOKODUNA
0/1【地球防衛軍3 おじいちゃんの防衛軍】 ●ストーム1
0/1【天空の城ラピュタ】 ●ムスカ
0/1【東映版スパイダーマン】 ●スパイダーマン
0/1【ドラえもんのび太のバイオハザード】 ●ドラえもん
0/1【覇王翔吼拳を使わざるをえない】 ●リョウ・サカザキ
0/1【マリア様がみてる&俺ヴォイス】 ●小笠原祥子
0/1【ローゼンメイデン】 ●水銀燈
3/4【ニコロワ運営】○マルク/○ピエモン/●コイヅカ/○アイスデビモン
【死亡確認者・場所一覧表】
見せしめ 海馬モクバ
見せしめ 双海真美
午前 ???? ゆめにっき 阿部高和、伊吹萃香
深夜 A-1 祠のトイレ キョン
早朝 A-4 森(埋葬済み) ワドルドゥ、琴姫、キョンの妹
朝 B-1 草原 鈴仙・優曇華院・イナバ(消滅)、高町なのは
昼 B-2 橋の手前 柊かがみ
午後 B-2 橋の手前 菊地真
真夜中 B-2 橋の手前 ストーム1
真夜中 B-2 橋の手前 ゴマモン
深夜 B-3 山頂(埋葬済み) 白石みのる
深夜 C-1 湿原 ドラえもん
朝 C-3 北部・山の麓(埋葬済み) 福山芳樹
朝 C-3 山道脇. 暗黒長門(消滅)、朝倉涼子
夕方 C-3 北西部.洞窟 いさじ
夕方 C-3 山道東部 スパイダーマン
夜中 C-3 山道中央部・高台. ロックマン
深夜 C-3 南部 ムスカ
深夜 C-3 山・麓付近 園崎魅音
朝 D-1 城内(埋葬済み) 永井けいこ、削除番長
深夜 D-1 城内(埋葬済み) 高槻やよい、泉こなた、天海春香
早朝 D-1 城 エアーマン
深夜 D-2 草原 道下正樹
深夜 D-2 橋・付近 友人
深夜 D-2 橋・付近(埋葬) TAS、ピッピ
日中 D-2 アンダーグラウンド・サーチライト 双海亜美
日中 D-2 平地 チューモン
夕方 D-2 焼け野原 八意永琳
【確定参加者・場所・時間別一覧表】
真夜中 ??? 柊つかさ、竜宮レナ、日吉若、武藤遊戯
クッパ城 カービィ、博麗霊夢
夜中 クッパ城 KAS
真夜中 クッパ城外 結界内部 涼宮ハルヒ
昨日チャットで決まったこと
魔血魂ってテニスボールに似てるよね
ハルヒは肉ばかり食べすぎなので炭水化物と野菜も摂らせる
なんてのはでたらめだけど今日はネタバレ全開でやるので近づいちゃらめぇ!
ってことはみんなで魔血魂でテニヌ大会ですね。
とりあえず宣伝だけ
なんかエロなしのSS用の板ができたよ
今日できたてほやほやの新板
http://namidame.2ch.net/mitemite/ 創作発表
こういうことらしい
「新しく出来た小説(SS)やイラストなどを書いて(描いて)感想を貰う板です。
一次、二次、競作等幅広く受け入れています。
※PINK系該当作品は該当板へお願いします。」
10 :
Classical名無しさん:08/08/28 15:33 ID:dSsBhgcs
さて
そろそろラストスパートらしいのでゆっくりしていってね!!!
レナ、日吉、遊戯、つかさ、B、KAS予約します
予約ktkr
いよいよKAS合流か!?
楽しみに待ってます!!
予約きたー
ゆっくりWktkするぜ!
テンプレのアイスデビモンはもうお亡くなりになりましたよ〜
アイスデビモン死亡話より前にこのスレが立ったから、しょうがないと思うぞ
後もう15話も無いんだろうな…
悲しいような寂しいような
p.s. チャットで決まったことはここでネタばれしないでね
明日がニコロワ一周年というのを聞いた…
感慨深いぜ!
始めは妄想スレで生まれてカオスロワの2番煎じと言われ失敗すると言われたニコロワも
もう最終回間近まできているんだなぁ、ニコロワに古くからいる俺としては
嬉しいことだ
なんか出来たらいいが絵も描けない、文章力不足で死者スレも書けない俺。
感想リレーでもやってこようかなあ
「もうすぐここも完結するのに何やってんだろ自分」
とか思っちゃうFFDQロワ住人な俺。
ロワにもペースってものがあるさ
22 :
Classical名無しさん:08/08/29 19:30 ID:kdTdz/N2
俺なんかテスト板にスレ立った時からいるぜwww
歴史とかwindowsが参戦することになりそうになった時は終わったなと思ってた
おっとさげ忘れた
↑古株だから許しちゃう
もう終盤か…楽しませてもらったよなぁ…
Part2は…あるのかな?
まだ出てないキャラがいっぱいあるんだから、続編はぜひやってみたいぜ
まあほぼ確実にβは始まるんだから、今はまだその話題を出すのはやめとこうや
ちょい遅れたが一周年おめでとー!
書き手さん、絵師さん、wiki職人、読み手達に感謝だぜ…
お祭りのように始まったこのロワ…。終わる時もお祭りっぽく華々しく終わってほしいものだ!
最終話まであと少し! ちと寂しいが応援してるぞー!
>>11さん
お願いします明日までに投下してください
じゃないと夏休みが終r……ゴフン,ゴフン
何でもない奇にしないでくれ
夏休みがある内が華さ…。
うくくっ……。
若いねえ。
こっちは高校の夏休みは24日くらいまでだった気がする。31日=終焉の日って言うイメージは無いなあ。
お、俺のとこも24日までだわ>夏休み
私のところは確か…18日までだったな
無いわorz
34 :
Classical名無しさん:08/08/31 04:42 ID:FGtkuyRA
21日まで、ぼくの夏休みは3週間弱でおわった(涙)
夏休み?そんなもん1週間でもうとっくに終わりましたが
はぁ?夏休みは最大で32日までだろ?
外国の会社の夏休みは短くても一ヶ月あることを知って絶望した
夏休み?七月二十日から自宅勉強という名の休暇で八月三十一日までしっかり休みだったな。
今さらながらテストスレのゆかりん&らんしゃま&こーりんに気づいた
これは舞台裏にしても本編採用されるのかな?
24日までってことはいいとこの私立?
ヨーロッパのどっかの国って2ヶ月くらい夏休みとれるんだっけ? えぇのう…
>>39 おお、あんなのが投下されてるとは。
こーりんか…ロワに参加したらどんなポジションだろうな。
ズガンだとちょっと勿体無い気がする。能力を活かして頭脳派対主催として結構活躍できそう。
支給品の褌を手に入れてからは無双ですね、わかります
霊夢の危機=幻想郷の危機だもんなあ…。何気に被害者も多い世界だし。
はたしてゆかりんは間に合うのやら…
ルールに縛られない、周囲から浮く能力を持つ男KAS!で代用できる
わけないか
投下までの暇つぶし雑談
8月31日の思い出を語ろう
>>29 ごめんね、のろのろでごめんね。今日は無理でごめんね
昨日創作板を覗いた結果がこれだよ!!!
こっちの夏は21日で終わってしまったんだね
>>46 緋想天の1.03パッチが来る前に頼む!
来たら、……ああっ!
>>47 残念 緋想天ぱっち公開しました
私は今から緋想天作業に入る
俺はパッチが公開されようがされまいが緋想天に興味は無いから問題ないぜ
ただUSDXが発売されたら……
なんという誘惑の秋……!
>>46 ゆっくり書いていってね!
>>42 やっぱりこーりんはニコ動では褌キャラかあ…本来は天然ボケで面倒見の良いイケメンのお兄さんなんだけどな。
某所の二次創作SSでは最近はよく魔理沙や射命丸がこーりんの嫁になってるよ。
某所のルールでリンクは張れないから「不器用すぎる不器用なXXX」や「天狗が下駄を脱いだなら」で検索してみると良ろし。
>>50 USDXってカービィかな?
昔ながらのドット絵を使ってるあたりが憎いねぇ。何故かカービィは思い出深いって人が多いよね。
二次創作を紹介されてもなあ…
しかも東方の二次創作なんてオリジナルとかけはなれてる部分が多々あるし
東方ではよくあること
いっつのまにかパチュマリが本当に追加されてたりしたがなw
「子から親が生えた」っつーくらい妙な話だ。
こーりんが褌褌バカにされるから普通のこーりんが好きになったという稀有な男がここに
なのは程じゃないが東方も二次設定の還流はちょっとされていたりする。
東方サッカーに連動してか、外来人が伝えたサッカーブームとかあったし。
そろそろ完成だしただの繋ぎなんだが延長させて下さい。
今日からリアルがあれなのに間に合わなかった俺は腹を切ってみよう
がんばりんこ
HAL「臓物と聞いて飛んできたわよwwwケヒヒwww」
神(笑)自重しる
チャットで人が少ない時に相談してしまったので一応仮投下
やりにくかったら言って下さい。
仮投下乙
ああ、すごく……ナイスなツナギだ
仮投下乙
気になる所があるので…
ハルバートはマルクが秘密兵器として用意してたものだから、Bはそこまで詳しくないと思うぜ
>「くそっ、マルク! またあいつが私に黙ってやったのか?
>それともメインコンピュータ室のあいつらがマルクに命令されて……」
ハルバートの存在はBにとっては完全に不意打ちだったわけだから、こういう反応はおかしいと思った。
>「だが、心配いらん。先ほどのnice boat.のコンピュータを接続してみろ。
>元々あの客船はハルバードの武装を参考にして改造をほどこしていったのだからな、
>コンピュータ作りはかなり似通っている。それで動かすの為のプログラムを補えるはずだ」
加えて言うと、nice boat.出現もBにとって不意打ちだから、
nice boat.のコンピュータをBが詳しく説明するのは、ちょっと難しいと思う
間違ってたらごめんなさい
マスターキーというのはいわば万能鍵
全ての鍵を開けたりしめたりできる鍵のことだ
マスターキーを入れてくださいというのはおかしいと思う
メインコンピュータとハルバードのどちらにも使えるなら、マスターキーと呼べるんじゃ……
>>66 それならHALバードのキーと表記するのが最適だ
マスターキーは存在しなくてもいい存在なんだよ本来は
>HALバード
神(笑)のゲッターエンペラーみたいなもん想像したwww
指摘ありがとうございます。
Bの使えなさを把握できてませんでした。そのため最初からおかしいです
というか読み直すほど頭弱い文章であれですね、勉強不足ですね
正直書き始めたところ、Nice boatとハルバードのコンピュータを合わせてどうするのか、で詰まっていました
そのおかげで理由付けが穴だらけです
あと、マスターキーも使うと言っておきながら書いていて無理やりだったり…
早く次に繋ぐことしか考えてなくて本当にすみません
無責任ですが破棄しようかと思います
キャラを長らく拘束してしまってすみませんでした
みんな、忘れるなよ!カービィを製作した会社(HAL)の鳥だからハルバードなんだ!
破棄ですか…。乙でした
今更かもしれないですが、内容は良かったと思います。遊戯とつかさの会話とか、心に来るものが
これからも挫けずに頑張って欲しいです
なんだかんだで神(笑)もこのロワの哀れな犠牲者と言えるのか?
>>72 だな。元は普通だったのに…神(笑)もそう思えば哀れになるな。
そう考えると、ニコロワという名の殺し合いを最初から楽しんでいたのは
闇サトシとか阿部さん、エアーマン、ムスカあたりか?
TASさんもじゃないか?
あの人は殺し合いというよりゲームとして楽しんでたっぽいが
TASさんは……どうだろうな。
最初のころは、自分の義務・存在意義として淡々とやってたような気もするが……。
阿部さんは違うんじゃないだろうか。
あの人は行動の結果として「誰も生き残れない」がついてきたような
ものだと思うが。
でも神(笑)自身は今の状態に凄い満足してるよなw
TASさんは初めのほうに出会ったのがあのイチローだったからなぁ、
おそらくこのロワで唯一自分と同等以上の速さで動く相手だったし。
このTAS性格上対抗心燃やしたからしょうがない。
だこころがアレが別の相手だったらまだ心変わりの可能性があったものを……
神(笑)についてはな……自分の中では神(哀(あわれ))になってる。
もう哀れすぎるだろ、笑えねぇよ。
阿部さんは男狩りが目的だったもんね
彼のゲイボルグに唯一耐えられる存在である道下がフシギダネの触手プレイですぐに逝ってしまったのもあるし…
あ、フシギダネも乗り気なマーダーだったか
この話題でもドラえもんは空気……(哀)だな
絵版のHALも後ろ姿だからか、なんか哀しく見えてくる
ドラえもんか 出典がのびハザじゃなくてのび太戦記ACEからだったら生き残っていただろうに……
゙、-゙ ゙i, l _,'´ .,':::;:::::l';;;l;;;;;;l::;l,::l;;、;;、::::::::、;;;ヽ,、::::ヽ,;::::l::;::;;ヽ;;;;;゙i:::;;;l _,,-ト;;l
`ト 、_ l.ノ , i゙´ ,,ーl:::;:::;::l;;;;l;;;;;;l,::l、:;;;;;、;、;ヽ、,、:ヽ;;;i、:::::l;;;;;;l:::::::l゙i,;;;;;;l:::::::l, イ、_ `i,
l_, ノ`ヾ-、'-、 / .|::::;::::;:l;;;;l、;;;;;l::l;;ヽ';-、_:::::ヾ;;ヽ、;;,、l::::l;;;;;l;;;;;;;l;゙i,;;;;;l:::;;;;l;、゙、;;~`ー、'、
/ ゙y' l ゝ, y、_/ l:::;;::::;::l;;;l;;ヽ;;;;; _,,,,_;;;、 ヾ、:::ヽ;;;;;;;`;;;;;;l;;;;l;;;;/;;;;'i,;;;;l;;::;;l;;;、 ヽ,;;;;l ゙i,、
゙i__,,ノ\ ` y' ,ト_,,l:::;;;::::;::ト、、;;;,/´l;;鬱ア; ; ; ;'/、_、ヽ;;、,l;;;;l;/;;/,;;;;;;;;i;;;;;l;;;;;l;;;l;、 ヽl i i,
l ゙、、 `゙、 l' /:.:l' ,i;l,:::;;;:::;;;l;;、;;;;;`~´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `'`^ ^''^'´~};;;;;l;;;i;;;;l;;;;l;;;l;;;;ヽ,, `、 l .l
l '' 、 / /:.:.:l ,i;;;;;l,::;;;:::;;;、;;、ヽ、' ,'~;l;;;;l;;;;i;;;;i;;;l;;;l;;;;l;;;ヽ, ヽl .l
ト、 ヽ,l./ Ii:.:l /、;;;;;l:::;;::;;;;l;;;;;゙、 、_ _, ノ;;;;;;l;;/;;;l::::l;;;l::;;;;;;l:::::lヽ, ヽ l
l.. \ l {、ヽ,,l /,;;;〉、;;',:::;;;;;;;;l,;;;;;゙、 ヽ,゙ニニ二ニニ',゙ノ , イ;;;;;;;l;;;;;;;;;l::::l;;;l;;;;;;;l,;;、l l ト'
l ` 、 ゙、--l' l 、,/:l ト,;;、:::;;;;;;\;;;` 、 `ー―― ' ゙ , '゙ ト、;;:/^l,;;;;l:::l';、;l;;;/l;/^k、, l ゙l,
l_,,- ''゙´~ \、、゙y','、l l'、l, l:.:ヽ、、ヽ;;;;;;゙、;;;、;`゙, 、 , ' l:.:.:.:.:.:.:l、l::/、;;;;;ノ /' } /
l _,,ー'''''`y' l l.;l;;;l:.:.:.:.:.:.ヽ, ト,;;;;ヽ;;ヽ;;,;l `゙' ´ ,i:.:.:.:.:.:.:.:.l;/、 、;;;、゙ / '
.l ,,'' l l`゙ 、l::l;;;l:.:.:.:.:.:.:.:.:.l;;l`、;;;;;l,;;;;l;;;l ,':.:.:.:.:.:.:.:.:/'`、/;;/ト、
こ の ス レ は 神 (笑) に 監 視 さ れ て い ま す
__ ____
| | _|_ __ __| l| |
| ! i\ |O| |/.| l| |
| |__|_( 凸 _)__| l| |
〉 l|__|lヘ三,,ヘ|_| 〈_〈__、
,,__/__/ / ]i 目 _l [,,ヘ -f-fUiヨ
《ヶ〕_〕__フ [l二|0|二l_] `l__l Lヒシ|
`" ̄ _〕 ハ_ 〔_  ̄ ̄
「亘L| |」「亘〕
|┃l.| | .l ┃|
|\厂L_ロ 〔l_厂l.|ノ|
L〔__l__/ \__l__〕」〕
ヽ(´・ω・)ノ うるせぇ、イデオンぶつけんぞ
| /
UU
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれは絵描き板を巡回していたと
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 思ったらいつのまにか新規の絵が大量に投下されてた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 夢想封印だとかレナパンだとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
絵板Sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!
まぁ一人のやつが連続で投稿しているだけにすぎんがな
こんなに連続投稿できんなら一つの絵に時間かければいんじゃね
と思うのは自分だけか
本人乙?
見てきた。すげえ…
俺はいっぱいあった方が嬉しい
ていうか書いてくれるなら何でも嬉しいw
やっぱり自分も連投でも絵は多い方がいいなぁ。
それに連投しているとはいえ、クオリティもなかなかのものだと思うし。
こんな人が時間かけたらもっと凄くなるんだろうなぁ、とは思うが。
91 :
Classical名無しさん:08/09/06 18:50 ID:lIVsEeDY
>>88 すまない本人は自分だ、87もしくは86は自分ではないんだ。
言い訳にすぎないが。
あまりにも暇すぎて全話読み返していたら、むしょうに書きたくなった。
1つ書いたら止まらなくなったというわけで。
一つ一つに1時間程度しかかかってないことは、
忍耐の限界であって集中力が続かないのと、人差指の限界なんだ。
マウスでかいてると人差し指がほんとうに辛いんだ。
碌に寝てないテンションのせいかもしれないが。
あと、思い立ったが吉日の犯行なので、
ぺインター使うのも初めてで絵柄が安定してないのも試行錯誤の結果としてくれるとありがたい。
絵版2がここ三か月ほど新作なしでさびしかったというのもあるんだ、たぶん。
長文失礼
>>92 すごい漢だ……許せるっ!
いいぞ、もっとやれ!
あ、女の方って可能性もあったか。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
マウス・・・だ・・・と?
遅ればせながら絵板2を見てきた
あれがふとまし長とでもいうのか!かわゆすぎるだろ
主に胸がふとましい……のか?
胸にグローブ詰めてるんじゃ……アッーー!?
レナ遊戯BピヨシつかさHALセイバーの計7名予約
書ける時間があるかどうか怪しいけどなんとかするよ
>>99 楽しみに待ってます。でも無理はしないでくださいね。
そういえば、セイバーって今どうなってたっけか?
カードに戻ったって言う人と、まだ実体化してるって言う人がいたが。
危ないメンバーだ・・・
KASはいないのか
>>100 師曰く、書き手の好きなように解釈すればいいよと。
3週間ぶりくらいに絵版覗いたら確かに凄い増えてた!
いいねえ…。全部ナイスだぜ! 俺も絵が描けたらなあ
1人しか生き残れない殺し合いで何が正しいとか悪いとか考えるのは
愚かなことなのか?最低限の良心さえ保ってりゃいいのか?
>>105 いきなりどうしたね?
どこぞのロワに参加中かね?
>>105 バトルロワイアルでなにが正しい、間違ってるなんてない。
あるのはゲームに乗るか乗らないかだけだ。
いや、俺達が面白い展開か否かだろ
↑に賛成
>105
信念さえあれば客観的に悪だとしてもそれは正しい選択だよ
最低限の良心なんてなくてもTASは自身の存在意義を貫くために輝いてたじゃないか
一般論だと、最善の策は自分だけでも生き残れるよう努力し続けることのはず
前提として主催が「殺しあわなきゃ無駄死にするだけだ」と思い知らせてないといけないけど
隙のなさすぎる主催は書きにくくて敬遠されるらしいし、難しいトコだね
古いイケメンが言ってた
負けた方が悪なのだって
どうしてみんな簡単に殺しあうんだよ
ヒント:スカイクロラ
さて
ロワ終了間際に、絵板フィーバータイムハジマタ!
絵師のみなさんいいぞ!もっとやってくれ!
最近は一人のことをみなさんというのか
1、2、いっぱい、いっぱい、たくさん、たくさん と数える人もいますし有り得ない話ではないかと
間違いではない
みなさん=3、7、3
これを並べかえて7、3、3
7ひく3ひく3は1
ほうら、一人になった
だれがとんちを言えと
今は1人かもしれないが、そのうち増えるかもしれないじゃないか!
まさかの未来安価だと……
期待w
wktk
なんだか変な違和感が
おいおい、こんなところでVIPのノリやんなよ。…キョウダケダカンナー!
>>125 ここはもともとこういう甘ったるいとこじゃなかったんか?
>>130 オンドゥルルラギッタンディスカー!!
ksk
えと、カスコ……女体化KAS?
キャス子?
ニコロワにはセイバーしか出てないよ。
133 :
Classical名無しさん:08/09/12 21:53 ID:E5M6K4jU
絵版見た。
すげえ・・・・・・
なんてこった。マジで描かれとるw
もういっそ投下を待つまでの間安価して暇をつぶすとしようじゃないかwww
>>135 そんな余裕があるなら残りの参加者を予約してくれww何日放置だよww
延長申請ー
なんか腹ペコ王のカード性能が予定の斜め上なんですがw
確かセイバーの能力はこういうやつだったなぁ
セイバー
☆6 光 サーヴァント族
ATK/2500 DEF/3000
このカードのコントローラーが魔法を使ったときこのカードの攻撃力を2000ポイントアップする。
このカードが場に存在しているとき、自分のモンスターは破壊されない。
*LP必ず1残る(*はダックパートナーにも適用する)
本編でも魔法カードの併用で脅威のパワーをみせつけ、
このモンスターがいる限り他のキャラたちは死なないときた
まぁさすがアニロワのラスボスってことだ
闇サトシの時は能力はそれほど反映されてなかったと思うから、まあ、おおざっぱでもいいんじゃないかなあ
>139
そいつはver2(再戦MAD)のセイバーじゃないか。いまのところ出典はver1だじぇ?
書きたいこともあるんだが例のチャットに最後まで参戦できなかったから書くわけにもいかないのですよ……
前言ってた「ニコロワ同人誌にならねーかな」ってあったろ。
今だから言える。
お絵かき掲示板で絶好調「TFJ」さんならそれを書けそうな気がする。
正直言って無理・無茶・無謀です。
自分の絵は、まあ中高の漫研程度のクオリティでしかないと思っているので。
とても残念な結果になると思われる。
表情を付けるという技術すら乏しいのに、人の内面がめっちゃ出まくるバトロワなど。
漫画なんて小学校の自由帳の黒歴史であきらめました。
スマナイ、書けそうな気もしないんだ。
それは、きっと、今だけの気の迷いだ。
まぁ一応書籍化されたどれみ
同人化されている葉鍵
無理ではない。まぁクオリティは遥かに劣りそうだがな
つーかニコロワ全部を書籍化するって相当な骨だろうな。
肖像権?の問題とか大丈夫なのかとか色々不安になる。
書籍化する必要ないだろ
別にwiki見りゃすむことだし
書き手の中に自分のSS書籍化されるのいやな人いるかもしれないし
書籍というか、漫画とかアニメで見たいってとこかな。
小説だったらそれこそ「wikiでおk」だな。
まあ、実現には
・技術的な問題
・量的な問題
・権利的な問題
があってきつそうだが。(逆にいえばその3つさえクリアできれば可能……?)
まあ、妄想する分にはだれの迷惑にもならないさ。
大変だけどひぐらしがなくですのみたくSSを動画にしたら面白いかも
現実的にアニメ作品のみ参戦してるアニロワが一番作りやすいか
ボイスドラマならいけるんじゃね?
ごめん無茶言った
>>150いや案外イケるんじゃね?人たくさんいるんだし
サイレントノベ・・・なんでもない
……紙芝居クリエイターって代物があったよな……?
動画にするんなら使えるんじゃないか?
>>151 いけるかもしれんな
だがアニメキャラが入っているからな……
こなたとかハルヒとか同じ声優だし むしろ実際に声優がいるからな
たとえばハルヒとこなたは一人二役でやってもらうとか…
それにアニメでの声にこだわることもないような
なーんて^^;
とりあえず数えてみたら、参加者では男35人、女27人
あとは、ポケモンとかデジモンとか、どっちでもいけそうなのが9人だった。
(まあ、ゴマモンとかオメガモンとかフシギダネとかは、男でいいかもしれんが)
……結構女子多いな。いや普通か?
人数多すぎだなw
一人五役くらいやらないと無理だwww
山ちゃんみたいな人が4〜5人欲しいなw
何するにしても私には編集技術がないからなぁ
応援することしかできないよ……
声ならちょっとやってみたいかも。
需要ありませんよねそうですよね><
やめとけ、出来上がったとありえないぐらい痛々しいものが出来上がるのは目に見えてるw
ボカロにやらせればいいだろ
ゆっくりの合成音声でいい
暴歌ロイドに任せろ
なんでもいいけど作ってどうするんだ?
ニコニコに上げるのか?それとも内輪で見るのか?
何が言いたいかというとあまり人目に触れるようなことはしないほうがいいと
終了したら大々的に発表してもいい気もするけどね
>>165 いや、悪いけど普通に駄目だと思うw
他ロワに迷惑かける事になる
熱くならなくても普通に妄想話じゃないのかな、これ?
…まあ、出来そう人はいるのかもしれんが。
まあ、もし何かしらの形として完成したとしても、
ニコに上げて内輪で楽しめばいいんじゃないかなぁ。もちろん検索避けもして。
投下は今日かな、かな?
やめとけやめとけどうせ腐女子と厨房のオナニー動画が仕上がるだけだ
うーむ、オナニーからオナニーが生まれるわけだな…恐ろしい
明日だよ、だよ?
>>171 生産性のあるオナニーか…。素晴らしいジャマイカ!
実際動画として作ってもそんなに目立たないから気にしなくてよくないか?
パロロワ関連の動画の再生数は他のMAD作品より総じて低いからさ
最近どっかの誰かさんがニコでロワの宣伝なんてしなければこんな神経質にならなかったのにね。
>>174 ランキングの方法変わったから危ないかも
マイリスト登録が7位でも毎時に載るし
前にロワの宣伝した動画の時は毎時無かったのが幸いだな
ん?最近ニコでロワの宣伝なんかあったか?
例の東方使った説明動画は結構前だったし…。
>>170 自己満足すらできないものが、他人を満足させられるわけ無かろう……
何かここのスレの人達って閉鎖的だな
だってキャラを殺し合わせるような企画だもの
閉鎖的にならざるを得ない。それに、ここに限った話ではない
開放的になるって事はそれだけ自分の好きなキャラは活躍しなければならないし死ぬのは許さない
って厨を呼び込む可能性が高くなるって事だ。もしお覇王を熱狂的に愛してる奴が
居たとしてSUMOなんてよく知らない奴に食われるなんて許せない!なんて暴れてみろ。あっという間に過疎るぞ
宣伝不足なのもまた事実だけどね
常駐スレがクラウンになかったら絶対この企画にも気付いてなかったもの
「小悪党マルクに神の鉄槌を下すときがきたようね。位置は特定できたわ!」
オペレーターを喰らったことで知りもしなかったコンピュータの内容が理解できる。
ついでに面白そうなものも見つける。ハルヒの上機嫌は治まるところを知らない。
見つけたマルクの所在とは異なる方向へ歩き出そうとするハルヒにセイバーが問いかけた。
「どちらへ行かれるのですか」
「画面のここの部屋に宝箱があったのよ。行かないわけにはいかないじゃない。
中身はとてもきれいな…虹のしずくっていうの? マルクの背中の羽根に似てたわ。そういうアクセサリね」
水銀燈の翼はいいがデーモンの無骨な黒翼は見栄えが悪いためそれを装身具として身に付けたいのだとハルヒは語る。颯爽かつ華麗に登場してこそ神なのだと。
セイバーの感覚でいえば今のハルヒの格好はオシャレ以前の問題なのだが、本人が裸マントを問題だと思っていない以上それはただの文化の違いなのだろう。
従者はとやかく言うべきではない。そう判断して多くの言葉を飲み込む。
「お供します」
「美しさは罪っていうけど、そんなことが罪であるもんですか! 女装した化け物なんかに神が劣る点があっちゃいけないのよ」
上機嫌のハルヒは語る。
もちろんそのアクセサリ、ハルヒやマルクが装備するためのものではない。
それどころかドラグーン(乗り物)の一部なのだが、あまりに幻想的かつ人の基準からみて小さすぎるため彼女が必然的にそれを曲解したというだけのことだ。
格納庫の方向へ軽く浮きながら二人は向かう。
「それからアル…なんだっけ、あんたの名前」
「私は貴女の一介の駒に過ぎぬ存在。役割としての名であるセイバーで結構です」
「セイバー、あとどれくらい実体化できるの?」
召喚したモンスターの有効期限はどこにも書かれていなかった。
ハルヒの予想では長くて六時間、短ければそろそろ消滅するころ。
思っていたより強いことがわかったのでできれば最後まで有効に使いたい。
「申し訳ありません。残された時間はあと僅かです」
「だめよ。あんたには参加者のゴミどもを掃除してもらうつもりなんだから。
デジヴァイスだって光ってるわ。この勇気のタグ? とかいうので進化してもう少し持たせなさい」
そう言った途端黒い光がセイバーを包む。外見の変化は見受けられなかったが、身体が甲冑ごと軽くなっていることには気付いた。
本当に進化したらしい。セイバーは驚いたようにハルヒを注視する。
「これでやれるわね。格納庫にいる連中の皆殺し、任せて大丈夫かしら」
「相手が人間であれば、何人であろうと遅れをとることはないでしょう。英霊とはそういった存在です」
自信ありげなその答えにハルヒは満足する。モンスターにしておくのが惜しいほど忠実ではないかと。時間内に片がつくのなら単騎で殲滅してもらおう。
格納庫の入口で立ち止まり、ハルヒは言い放つ。
「遠くに見えるあの集団がそうよ。食べたい気持ちもあるけれどさっきちょっと食べ過ぎたし、全員価値もないただの人間だから好きなように殺してかまわないわ。きひゃひゃっ!
とりあえず先に半殺しにしておいてあげる。あたしはこれを撃ち終えたら例のアクセサリを拾いに行くから。つまりここで一旦お別れね」
「かしこまりました。マイマスター」
ハルヒが目を閉じ、声がブラックナイトマジシャンガールの野太いものへと切り替わる。能力を本気で使うために支配下に置いた存在を表層へ出したらしい。
「セイバー覚えておけ。神の崇高な理念を解さぬものは、いつか必ずこうして葬り去られるということを。アルカス・クルタス・エイギアス、煌きたる天神よ―――」
ラテン語と日本語の入り混じった詠唱によって、格納庫の天井に巨大な光の魔方陣が形作られる。その文字が示すものは、豪雷。
「サンダーフォールッ!」
幾本もの雷の柱が、少年少女の下に降り注いだ。
レナたちによるハルバード内部の探索の結果は上々といえた。
マルクはこれほどのものを密かに建造していたのかと憤慨していたピエモンが、これならプロテクトを解除するだけで操縦でき、かつ皆を元の世界に送り届けることができるはずだという結論を出したのである。
そしてその問題は、主要プロテクトのすでに外されたnice boat.のメインコンピュータで代用すれば解決可能なはずだと。
となると正式に運用するために足りないのは各所に配備する人員だけということになるが、これは残念ながらオペレータールームからピエモンに従ってくれるデジモンを引き入れるしかない。
マルクを探し出して決着をつけたのち禍根を絶つべくノヴァを完全停止させ、その後オペレーターを拉致して順にもとの世界へ帰還する。これが現在の優先順位だ。
一応人数だけなら核鉄の能力で分身できる日吉とディパック内で9体にまで増えていたケラモンで最低限は確保できる計算なのだが……
残念ながら、彼らにオペレーティング技術はない。日吉はひたすらにテニスに打ち込んできたスポーツ少年。ケラモンは電子的な存在でこそあれ精神的に幼すぎるクラゲ。
そしてなにより、彼らによる共同作業は不可能だとレナは判断せざるを得ない。
日吉は口数が少なく一見クールに見えるが根は圭一に近いかなりの熱血漢だ。
自分や仲間を攻撃し重傷を与えた化け物と手を組むことに対して非常時だからとすぐ割り切れるほど冷酷非情な男ではない。
この件に関してはむしろレナのほうが異常なのだ。卑下するつもりはないがこんな環境で感情を抑えきれるほうがよっぽどおかしいということは彼女も認識していた。
そう。例えるならば、皆にとってクラちゃんたちは「人を噛んだことのある毒蛇」。
それほど危険で敵性の高いものをいま友好的に見えるという理由だけで檻にすら入れていないのだから非難されても仕方がない。
皆仲違いを恐れてか誰も強くレナに主張しなかったが、内心で不安がっていることは確実だろう。
クラちゃんに関しては所持を告げた時点で殺せと言われなかっただけましだと思うしかない。
(それに……)
まだ戦いは終わっていない。この先何人仲間を失うことになるかわからない。
どれだけ自動化が進んでいようと宇宙戦艦は怪我人と棺桶で回せるほど甘くはない。
使えそうな道具も携帯するには難のある大きなものばかりだったので、全員揃って艦を出る。
ピエモンだけが妙に艦の技術に興味深げで格納庫から出ることを渋っていたが、遊戯の説得で歩を合わせ始めた。
「それにこんな大きな船、計画のどの部分に必要だったんだい? 地上にいる僕たちと戦うのにロボットならともかく戦艦なんて必要ないよね」
「うむ、その通りだ。脱出用の宇宙船ならともかく戦艦などバトルロワイアル遂行には明らかに不必要。マルクが何か別の目的で動いていた証拠に他ならない。
やはり正さねばならぬようだな。裏切り者マルクを」
遊戯の誘導に少女ピエモンが意気揚々と賛意を示す。相変わらず彼のマルクへの疑いは揺るがないようだ。
脱出艇でなく宇宙戦艦なのは確かに無駄が多すぎるように思えるが、時空管理局などの組織がここを発見した場合に逃げ切るための武力と考えれば決しておかしな話ではない。
もっとも、ただ派手好きなだけなのではないかという疑念も拭いきれないが……。
「まだ警備は来てないが、来られると厄介だ。合流を急ごうや」
「そうだね。霊夢ちゃんもKASくんも、カービィちゃんまで生きていてくれてどこかにいるみたいだし」
全員城にいる。古泉だけが会場に取り残されている可能性もあるが、おそらくは彼も城に招かれている。マルクならきっとそうするだろうとレナは考える。
古泉をこちらに引き入れることはできるか。彼がいつもの表情で降伏勧告を受け入れたとしてそれを信用できるか。できる限りの参加者を救いたいのにその壁はあまりに厚い。
ハルバードから離れてしばらくのち、不意に周囲の景色が鮮明になる。
それに気付いた集団の最後列にいた遊戯が誰にとはなしにつぶやいた。
「なんだか少し明るくなった気がしない?」
最初に気付いたのはクロスミラージュだった。
『屋内でなんてことしやがる! 避けられねえ、伏せろっ!』
「上!?」
中空に突如浮かんだ巨大な魔方陣から発せられた幾本もの稲光が、彼らに降り注いだ。
天候操作で強引に発生させた本物の落雷である。肉体の鍛えようなど関係なくただ命中したものに残酷な死を与える。
ハルヒの計算ではこれで半分は即死し、半分くらいは何らかのアイテムで生き残るが身動きのとれない重症に陥る。
そうなれば残りはセイバーが難なく駆除できる。そのつもりで放った強力な儀式魔法だ。
だが、轟音が去ったあとに倒れ伏した黒影はなかった。
全員が、身体の痺れに耐えながらも立って新たな来訪者を見つめている。
「驚嘆すべき力です……。雷撃も、あなたたちも」
「そいつはどうも。あんたもデジモンか?」
皆の前に現れた女騎士の感嘆の言葉を日吉が受け流す。
メタルブレードの掃射と防護魔法で電流を逃がそうとしたレナ、フライパン一本でレナの背後にあった例の棺桶を全員の盾になるよう強引にサーブした日吉。
同じくその大きすぎる隙間を埋めるように瞬時にレッドアイズを喚んで壁にした遊戯。ピエモンを野放しにはできないと遊戯が手放した包丁を手に取ったが雷のときに金属はまずいと思い直しあわてて投げ捨てたつかさ。
その包丁がいきなり眼前をかすめて背筋が凍ったピエモン。二人ほど役に立っていない気もするが、結果的に全員が全身の痺れを訴える程度までの被害で済んでいる。
女騎士は告げた。
「マスターのため、あなたたちを殺しにきました」
188 :
終端の王と異世界の騎士:08/09/18 21:52 ID:Ice9.cg.
レナが女騎士に問いかける。
「ずいぶんと理性的だね。なのになんでそんなおかしな命令に忠実なのかな?」
「『圧倒的な力による支配』も世界に平穏をもたらすための正しい手段のひとつだと私は考えています。その力がマスターにはあって、あなたたちにはその力も意思もない。
対立する存在だからこそ、いま滅ぼしておかねば悪い結果を招きます」
「力なき正義は意味を為さず、正義なき力もまた無意味…だっけ。誰のセリフだったかな?」
二個目の質問に答えることなく、女騎士は腕を降ろし再度口を開く。
「あなたがたの存在はただの危険因子。未来を失わぬためなら、私は冷酷な一振りの剣となることにためらいはありません。それこそが、セイバーと呼ばれる私がここにいる理由なのでしょうから」
「所詮それは虚飾だよね。その努力で作られる平穏は、刹那のものじゃないの?」
「どれだけ希望がなくとも、私は世界を終わらせたくはない」
そう吐き捨てたセイバーの姿に威圧感を覚え皆が黙り込む。
その沈黙を破ったのは遊戯だった。
「この人…モンスターカードだ……。つまり、どこかに使用者がいる!」
「わかるの? 遊戯くん」
「うん。デュエルディスクのおかげかな。セイバー……攻撃力4500/防御力3000。ブルーアイズっていう僕らが使った最上位のドラゴンより遥かに強いよ。気をつけてみんな!」
絶望さえ覚えそうな数値をレナは茶化す。
「はうぅ。遊戯くんに伝説の英雄くらいじゃないと勝てないって言われた気がする。どうしよう日吉くん」
「てめーは充分伝説の英雄だよっ! 竜騎士レナ!」
「あなたも、騎士…なのですか。竜の姿が見えませんが」
「じゃあ貴女も騎士なんだ、セイバー。でもね、竜騎士っていうのは竜に乗るとは限らないんだよ? いくよ、クロスミラージュ。……モードU」
『よしきたぁ!!』
189 :
終端の王と異世界の騎士:08/09/18 21:53 ID:Ice9.cg.
セイバーは驚愕する。僅かな痛みと軽い疲れが自分を襲ったことに。
間違いなくそれは竜騎士レナの攻撃。ほとんど何のダメージにもなっていないとはいえ、ありえない挙動から攻撃を受けたという事実は軽視していいものではない。
目の前のレナは拳銃に見えたはずのものから魔力刃を伸ばし構えている。何をしたのかよくわからないからこそ警戒を強めなければいけない。
「りゅうけん…魔力増えたかな? クロスミラージュ」
『おうよ。けどああ警戒されちゃあ二度はないな。ダガーモードはティアから聞いてたんだな?』
ティアナが生前にクロスミラージュのことを伝えていたという事実はない。レナはただ不思議に思っていたのだ。
魔法の実在する世界で発動体であるデバイスが銃の形をする必要性は全くない。
魔力弾を創り出し精度の高い射撃を行うことが銃の形状をしていなくとも可能である以上、拳銃であることは手の自由を奪うマイナスの意味しか持っていないことになる。
直接攻撃できる剣や槍をデバイスとして用いるのならわかるが、そうでないなら手袋か腕輪のように両手を使えるものであることが望ましいはずだ。
ただの一丁にも二丁にもなるアンカーガンではあきらかに能力不足。
だから、手で持つ以上近接戦闘用の機能はないとおかしかった。それを試す機会が今までなかったというだけのことだ。モードUという呼称も思い付きである。
「なるほど。貴方達ほどの傑物と剣を交わすことができたことを、光栄に思いましょう」
セイバーが剣を構えるでもなく宣言する。が、警戒して距離を詰めれずにいることは明らかだった。レナは遊戯に告げる。
「つかさちゃんとピーちゃんを連れて、マスターを探して! この人はレナと日吉くんで止めてみせるから」
「でも、デュエルモンスターズをよく知っている僕のほうが」
「とっておきのある遊戯くんにしかできないの。予想が当たっているなら、力押しだけじゃ彼女のマスターに勝てない」
一拍おいてレナは続けた。
「彼女のマスターは、古泉くんじゃなくてハルヒだから」
そっと支援
セイバーとレナを除く四名に衝撃が走った。
「馬鹿なっ! ハルヒは放送で死亡を宣告されたはずだぞ」
「なんで、なんで? カービィちゃんが生きてたことと関係あるのかな?」
「ハルヒが…そうか。レナは、僕に切り札があることも知ってたんだね」
ざわめきだす後衛に、真っ先に気を取り直した日吉が怒鳴りたてる。
「理解はあとでいい。俺たちがこいつに負ける前に行ってハルヒを止めろ。カードは使用者さえなんとかすれば止まるんだろうが!」
「うん! 強さがわかってるだけに勝ってとは言わない。だから――無事でいて!」
遊戯がつかさとピエモン、二人の手をとって駆け出そうとしたところにセイバーが割り込もうとしたが、彼女はその場にいなかったはずの誰かに飛び膝蹴りをくらい真横へ吹き飛ばされた。
「!?」
レナが叫ぶ。
「遊戯くん今のうちに! つかさちゃんも走って!」
セイバーが振り向いた先、鮮やかな水色の髪をツインテールにしたベビーフェイスの女子レスラーが、沈痛な面持ちをしてそこにいた。
「ウタイタイ…ウタイタイヨ……」
「伏兵ですか」
セイバーは驚く。どこから出てきたか全く気配を感じさせなかった。
相手がほぼ全力で攻撃してきたことは確かなので強さそのものは警戒するほどではないが、それでも斬り飛ばして離脱しようとする三人を追えるほど強行突破は容易ではない。
日吉もレナも隙あらばとこちらを伺っているのだ。命令の完全な遂行が望めなくなるのは痛手だがこれ以上無謀な行動は取れなかった。
今にも泣きそうな顔をしたツインテールをレナが諭す。
「聞きなさい初音ミク。ここにそんな自由はない。もしあなたの存在意義が歌うことだとしても、闘いの果てにその権利を勝ち取らなければあなたが歌う機会は決して来ないの。
私は戦う力・北米版パッチをあなたに与えた。すべきことは分かってるよね?」
「タタカイハ イヤ…ウタウコトト ネギガスキ」
「私たちが、好きで戦ってるように見える? 見えるなら好きにすればいいよ」
「…ワカリマシタ」
「今際の際に口論は不要。そこまでです」
そう言いながらセイバーが突進するが、フライパンを構えた日吉に阻まれる。
「武器も見せずになめてんじゃねーよ」
「日吉くん、違っ!!」
セイバーの両腕がまるで剣を握っているかのように日吉に向けて一閃する。手にしていたフランパンはたやすく両断され、彼の右肩から激しい血飛沫が舞った。
そして、ゆっくりと、その長身は前のめりに倒れた。
凄惨な光景に声を震わせながらレナは叫ぶ。
「セイバーはすでに剣を構えてたんだよ…どうして気付いてなかったの? 日吉くん!」
返事をする者はない。あれだけの出血、すぐにでも治療しなければ意識の戻らぬままこちらには帰ってこられない存在になってしまうことだろう。
血を浴びたはずの彼女の剣は変わらず不可視の刃のままだ。レナはセイバーを睨み付ける。
「なぜそんな顔をするのですか。人は戦場において誰しもあっけなく死んでいくものだというのに。それよりも貴女が風王結界に気付いていたことのほうが驚きです」
「戦争をしたことがなくても、もうそれくらいわかってるよ。でもね…そうでない世の中であってほしいとみんな願ってたの。だから、手の届く範囲だけでも叶えていかなくちゃいけないんだよ」
「恥ずかしいこと言ってんじゃねえよ」
「あなたは…日吉!」
「日吉くん!」
無傷の青年がそこにいた。確かに命を奪った手ごたえがあったはずなのに。
だが、彼が倒れていたはずの場所を確認しても今は血の跡しかない。つまり仕留め損ねたということ。
戸迷いながらもセイバーはすぐさま振り返り剣を振るう。
「甘えよ。なんのために一度斬られたと思ってる」
「なん…だと!?」
勝利を約束するはずのその伝説の剣は、まるで見えているかのようにあっさりと彼の握った月牙で弾かれた。
しかも彼の言うことが本当なら剣の間合いを知るためにわざと斬撃を受け、たった一度で騎士王の剣筋が見切られたということになる。
すぐに気を取り直し反撃に備えて防御体制を取ったさせたセイバーだが、彼の攻撃はKIを纏った左手での掌打。防ぎはしたもののあまりの威力に体勢を大きく崩す。
日吉は叫んだ。
「今だやれっ! 初音なんとか!」
姿勢を下げて全速力で向かってくる小柄な女子レスラー。だがセイバーの見るその姿にはちらつきが混じっていた。
(幻術魔法……本体はどこに!)
気配は正面の虚像から感じるのみ。初撃を受けたときと同じように考えれば、ミクという少女は気配を完全に殺せることになる。
正面のミクが何かを唱えようとする瞬間、セイバーの斜め上に気配が生まれた。
これこそが本体と判断したセイバーはその空間を斬りつける。
「せいっ!」
が、直後に耳に届いた少女の絶叫を聞いてセイバーは直感が外れたことを思い知らされることになった。
そして、正面が本物だとしてもたいした攻撃力ではないという計算すら誤りであったことも。
「ウンドウカイ プロテインパワー!」
強化されたミクの叫ぶように叩きつける最高速の拳が、防御力3000といわれた彼女をなすすべもなく遠方の壁に激突させた。
セイバーの吹き飛ばされた先を警戒しながらレナは日吉の前に降り立つ。
「核鉄の能力かな? 本気でびっくりしたよ」
「あれ以外に方法が思いつかなかったんだよ。文句は勝ってから言いやがれ」
何のフェイクでもなく“二人に増えてから一人死んだ”日吉がまだ血色の戻らぬ顔で悪態をつく。
スパイダーマンも用いたサテライト30の正しい使い方ではあるが、日吉にとっては何の事前情報もない大博打。今も死の恐怖と感触は生々しく残っている。
氷帝で次期部長候補として先輩たちに徹底的にしごかれた経験がなければ紙一重での回避も感覚と身体のどちらかが追いつかず失敗していただろう。
「レナこそやるじゃねえか。adobe部長を思わせる知略だったぜ」
「ありがとう。でも誰それ」
レナが使ったのは、幻術魔法による二重のフェイク。
突進したミクは幻影を被せた本物のミク。不意打ちしようとしたミクは幻影。
さらに日吉の死に動揺し立ち尽くしていたレナも幻影で、本物は透明化した上で上空からの奇襲を狙っていた。補充した魔力も再度枯渇状態になるほどの大盤振る舞いだ。
「まだ終わってないよ。油断しないで」
「勿論だ。だが、レナの指揮なら安心して戦えるぜ。俺たちの大将はもうお前しかいねえ」
「もう……か。責任重大だね」
「そら行くぜ下克上、此処に集え! 我等竜宮一家だ!」
攻撃モーションで硬直したままのミクに発破をかけるように踏み出しながら叫ぶ日吉。
だが、レナはそこに訂正を要求した。
「つかさちゃんがいない今だからいいかな? 竜宮一家じゃなくて園崎一家でも」
「園崎……殺されたそいつが、お前にとって人生の師匠だったんだな?」
コクリとうなずくレナを背中に、一騎当千の若獅子は下克上を復唱する。
最強の騎士を討つという試練も、きっと乗り越えられる。そう信じて。
「もう一息だ。折れんなよ!」
「うん!」
レナの力強い一言に対抗するかのように、遥か先のセイバーが構えをとる。
お互いメインとなる手の内を見せたいま、よほどの奇策がない限り後の先を取った側が有利。両者ともそれを意識してか睨み合いといった構図になる。
日吉たちに不利になるとわかっていて攻勢に出る理由はない。カードの所有者を止めれば彼女も消えるのだから遊戯たちが所有者をとめれば戦わずにすむのだ。
そしてなにより、セイバーは強い。一撃でもまともにくらえば命が危ういほどに。
時間が余っているわけではない。だがより焦っているのは、確実にセイバーのほう。その認識があるから冷静に待つことができる。
「初音がまったく動かないようだが、まさか死んだか?」
「緊急停止がどうとか聞こえたから、ただの故障だよ……たぶん。パッチが雷で壊れかけてたのかな」
「生身の体になっておいてそんな故障するのかよ。ひでえな」
そのまま睨み合いは十分近く続いた。
セイバーは眉をしかめながら無言でレナたちの様子を見続ける。
大言壮語を吐いておきながら半数を逃がし、さらに残った面子にも勝てずにいる。
ハルヒに敵う者が存在しない以上どれだけ望みが薄くとも彼女の機嫌を取り続けるべきだという考えが揺らぐほど、対主催集団は統率が取れていた。
しかし所詮は人の身。彼らはハルヒどころか主催者にすら反抗して確実に勝てる要素すら持っているわけではない。
せめてカリスマ性のある指導者でもあれば違っただろうが、層が薄すぎるのだ。
ハルヒの太鼓持ちに落ちぶれようとも、誰かがこの世界を滅ぼし新たに悪夢のような天地創造を行おうとしている神を止めなくてはならない。
(私はカードに封じられたただの英霊にすぎない。だが、最悪の結果だけは避けなければと決意した)
この身は朽ちても翌日にはまた召喚可能となる。ならば相討ちとなろうともここで一人は屠るのが己が道の示し方であろう。セイバーはそう覚悟を決めて踏み込む。
直後、セイバーの身体が金色の光に包まれ……その場から消えうせた。
周囲に鋭敏すぎるほどの警戒を送ったのち、日吉が述べる。
「……どういうことだ? 遊戯たちがやったのか」
「逃げられたようには見えなかったから、たぶん」
緊張の糸が切れたのかへたりこむレナ。
思い返せば、仮眠すら取らず連戦に次ぐ連戦を高校生にも満たない少女がこなしてきたのだ。そう気付いた日吉はレナを急かしてしまわぬよう自身の焦りも心の内に封じ込める。
そう。遊戯たちがハルヒに勝ったのなら、残る敵はマルクと雑魚デジモンだけ。バテ気味の自分たちが忙しなく動いて体力を浪費する場面ではない。そう信じて。
「北米版パッチってのはこれか。外しておくぜ」
「ありがとう。……ミクには、悪いことしちゃったな。はは…」
「あんまりモノに感情移入しないほうがいいな。お前はいま疲れてる」
日吉の心配をよそにレナはすぐさま立ち上がり、軽く柔軟をした。
「知ってるよ。だとしても立ち止まってる暇はないから。行こうか」
「……ほんとに中学生かよ、お前」
「それはお互い様だね」
初音ミクとパッチは日吉にそのまま持たせ、レナは日吉を先導しながら遊戯たち・霊夢たちを探して歩き出す。
その歩みを見たものは亡霊でも見たかのような不気味な力強さを感じたことだろう。
彼女たちを突き動かす原動力は正義感や生への渇望ではなく、生き残った者としての責任感と意地だった。
回復薬だったはずの実を無理やり水で喉に流し込み、レナはつぶやく。
「ごめんクロスミラージュ。いまは貴方の声、うまく聞き取れないや……」
【3日目・黎明/クッパ城格納庫】
【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:悲しみ、かなり疲労、魔力枯渇気味
[装備]:
リアルメガバスター(93/300)@デッドライジング、メタルブレードのチップ、包帯
サイレンサー付き拳銃(6/6)@サイレンサーを付けた時とry、鉈@ひぐらしのなく頃に
クロスミラージュ@リリカルなのは、バリアジャケット(龍騎士レナフォーム)@07th Expansion
[道具]:支給品一式*13(食料3・水3消費)、日本酒(残り半分)、オミトロン@現実?、モモンの実*3@ポケットモンスター、鉄パイプ、
本『弾幕講座』、アイテム2号のチップ@ロックマン2、暗視ゴーグル@現実、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、
ポケモンフーズニ日分(四食分消費)@ポケットモンスター、ほんやくコンニャク(1/4)(半分で八時間)@ドラえもん、テレパしい@ドラえもん(残り2粒)、五寸釘@現実、
雛見沢症候群治療セット1日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、サイレンサー付き拳銃の予備弾95発@サイレンサーを(ry
桃太郎印のきびだんご(24/25)、ウルトラスーパー電池(残り30%)@ドラえもん、ゼットソーハードインパルス@現実、ハイポーション×2、
飛行石のペンダント@天空の城ラピュタ、十得ナイフ@現実、ナイフとフォーク×2、包丁、首輪の機械部品、MASTER ARTIST01〜10@THE IDOLM@STER、
壊れたオセロ@現実、ノートパソコン(バッテリーほぼ満タン)@現実、RPG-7(残弾5)@GTASA、RPG-7の予備弾薬95発@GTASA
富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、ピッキング用針金、 盗賊の棺桶@勇者の代わりにバラモス倒し(ry、フィルム、
ピーピーマックス@ポケットモンスター、ウィンチェスター M1895/Winchester M1895(狙撃銃、残弾5)@現実、ウィンチェスターM1895の予備弾95発@現実
無限刃@るろうに剣心(フタエノキワミ アッー!)、10円玉@現実?、札束(1円札百枚)、琴姫の髪 、クラモンD×9匹、Nice boat.のメインコンピュータ、フタエノ極意書@ニコニコRPG
[思考・状況]
1.霊夢ちゃんやみんなと合流したい
2.罪滅しをする
※時期は大体罪滅し編後半、学校占領直前です。
※身体能力が向上しています。それによってレナパンが使えるようになりました。
※ノートパソコンに海馬の残した何らかのファイル(飛行石関連その他)とメッセージがあります。メッセージは打開が成功したら読め、との事です。
※バリアジャケットはひぐらしを起動すると出てくるアレ、もしくは07th Expansionのトップのアレ
【日吉若@ミュージカル・テニスの王子様】
[状態]:ほぼ回復、中程度の疲労、覚醒、右腕に少し鈍痛
[装備]:サテライト30@真赤な誓い
[道具]:支給品一式*7(食料一日分、水二本消費)、ネギ@ロイツマ、長門の首輪、コイン*2@スーパーマリオワールド 孔明ブロック(大)@スーパーマリオワールド、
炎道イフリナのフィギュア@ふぃぎゅ@メイト、首輪の残骸、上海人形、テニスボール*3、ジアースの機械、電気部品、北米版パッチ@エキプロ、初音ミク
[思考・状況]
1.天衣無縫の極みを会得し、主催に下克上する。
2.遊戯たちとの合流を急ぐ
3.レナの体調が少し心配
※無我の境地をマスターしました。KIも操れるようになりました。
※フタエノキワミをマスターしました。
※無我の扉の一つ、百錬自得の極みに到達しました
※ピーちゃんの事を間違えてビーちゃんと呼んでいます
一方、遊戯たちは格納庫から出てすぐの部屋で目的の人物との遭遇に成功していた。
「涼宮ハルヒっ!」
「あら、遊戯じゃない。もう謝っても許してあげないけど」
「くっ!」
異形の四枚翼に鮮やかな彩の飾りを身に付けた女帝が、そこにいた。
漆黒のマントだけを纏い、その裸身は返り血で黒く濡れている。
「あれが……ハルヒちゃんなの?」
「もはや人間ではないな。嘆かわしいことだ」
遊戯は確信する。あれは本物のハルヒだと。
セイバーは自身のマスターのことを圧倒的な力と評していた。
ピエモンの言動から判断する限り、主催側で一番強いマルクも本人の力は彼女より強い可能性はあっても決して圧倒的というほどではない。
そして生き残っているであろう古泉に関しては強いどころかむしろ遊戯と同じ、特殊な力があったとしても一般人の範疇に入るであろうことは情報から推測できる。
雷を起こしたのはほぼ間違いなく彼女のマスターの力。ならば、残っている可能性はカービィと同時期に死亡を宣告されたハルヒのみ。
カービィが誤宣告だった以上ハルヒの死亡も確認せぬまま行った可能性が高い。
永琳の言っていることが本当であれば、彼女は世界を創るまさしく神の力を持っている。神人でジアースとやりあったくらいで巻き添え死する器ではないのだ。
「セイバーの奴、思ったより役に立たなかったわね。まあいいわ。あたしは今機嫌がいいの。いいでしょうこの飾り?」
「オタチ召喚!」
「せっかちね遊戯。ここへ来た以上あんたたちが神の血肉になることはもう決定事項なのに。くふっ、けひゃひゃひぁっ!!」
つかさが声を震わせる。
「人なのに、人を食べたの……!?」
「そうよ。みんなあたしの中でひとつになって、HAL厨とともにあたしに忠誠を誓うようになるんだわ。そこには不幸なんてかけらもない。幸せなことだと思わない?」
「ざけんな」
「ん? 何か言った?」
「ふざけるなっ…そんな無様な姿にならなくたって…みんなの心は一つにまとまれるんだよ! ねえ、そうだろっ! 相棒!」
『遊戯、お前はいま俺のことを「もう一人のボク」じゃなく「相棒」と言った……。その心意気、確かに受け取った! やろうぜ相棒!』
こくりと千年パズルに向かって遊戯は頷く。そしてハルヒを怯むことなくまっすぐ見据えた。
戦いは、これからだ。
ハルヒを討たなければ、日吉とレナが危ない。
拘束用途と思われる魔法の鎖を生成直前にDCSを飲んだ勢いで引きちぎり、できるだけピエモンが盾になるよう動き回りながら遊戯は戦略を練る。
どうすれば、切り札であるバーサーカーソウルを確実に決めることができるか。
威力はカタパルトタートルの攻撃力で1000。
無理に攻撃力を調整したラーを呼び出さなくとも、累計で三万近いダメージを与えれば肉体はともかくどれほど強靭であとうと精神が持つはずがない。
だから慎重になる。ここでカタパルトタートルを召喚して即やられては元も子もない。牽制で小型爆弾を投げたりヤクルトを投げたりしながら、遊戯はピエモンに問いかける。
「ビーちゃん、悪いけど少しだけ時間稼ぎできる?」
「時間稼ぎだと? あの痴女を見てそんなものは必要ないと気付いた。借りるぞ柊つかさ」
奴は一度に複数の能力を使えぬのだからなと言い残し、幼女ピエモンは瞬間移動でハルヒの眼前に立つ。そして掴んでいた宝石を押し付けた。
「ひぎゃひぃ! なによ、なんなの!?」
「痛かろう。苦しかろう。デーモンの翼がある以上貴様はヴァンデモンの因子を取り込んでいるのだろう? この石は貴様の持つ闇を絶え間なく蝕む。
そして、これがとどめだ」
虚ろな瞳でハルヒより少し向こうを見つめ、ゆっくりと胸元から刺々しいリングを取り出しながらピエモンは告げた。
「貴様も彼らも、よくもここまで来たものだ。貴様等参加者は私の野望全てを奪ってしまった。これは許されざる反逆行為といえよう。
この千年リングをもって、貴様の罪に私自らが処分を与える。
死 ぬ が よ い」
千年リング。適応者以外が無理に装備しようとすれば封じられし邪神が所持者の魂を喰らい尽くすといわれる祭器。
ピエモンが付けることができていたのは干渉されぬよう対策を取っていたから。何もできないハルヒにいきなり装備させれば結果は見えている。
リングの飾りであるはずの指針が胸部の肉を抉り急速に伸びながらハルヒの全身を侵食する。
血管を突き破りながら伸びるその鎖のような針によって皮膚は裂け、体じゅうからどろどろと赤黒い血が流れ出す。
「嫌っ! なによこ……ぐほぼっ」
内部から喉を貫かれた痛みに耐えかね、ハルヒは細腕にデーモンの豪力を乗せて床を砕く。
あまりの凄惨な光景に遊戯もつかさも手出しできない。
それは、千年リングによる、望まぬ所持者を排除できなかった鬱憤を晴らすかのような一方的な蹂躙であった。
しゅるしゅるという鎖の擦れる音が響く中、ピエモンは貧血を起こしたつかさの肩に手を回し遊戯にも退室を促した。
「殺し合いをさせようとした主催の私が言うのもなんだが、これ以上は目に毒だろう」
床に倒れ伏したハルヒは既に四肢の見分けもつかぬほど赤い血とピンクの肉で染まり、かろうじて黒髪が視認できる頭部だけがその面影を残すのみとなっている。
いくら人間をやめていようとここから蘇ることは不可能。誰が今の彼女を見てもそう判断することだろう。
「ごめんピーちゃん。その前に彼女の荷物だけ……みんなの役に立つものがあるかもしれないから」
つかさがそう言って足元の感触をできるだけ気にしないよう努めながらハルヒのディパックに駆け寄る。
が、手にした際に袋から転がり出てきたものは老いた男の生首。あまりのショックにとり落としたディパックは床に空いた穴へ吸い込まれていってしまう。
「あー……」
転がる生首をちらと見た幼女ピエモンが抑揚のない声で言う。
「コイヅカか……哀れな。つかさよ、道具は諦めて戻れ。残してきた彼らも無傷では済んでいないはずだ」
「そうだね、セイバーが消えていない可能性もかなり低いけどゼロじゃない。レナたちのところに戻ろう!」
つかさも賛同した。彼女もこれ以上凄惨な現場に居続けたくない気持ちが勝っていた。
「うん。そういうなら」
惜しそうにゆっくり歩くつかさを待つ僅かな間にピエモンは黙祷を捧げたのち、三人は格納庫への岐路についた。
おそらくは残る脅威はマルクただ一人。その重みが彼ら三人を奮い立たせる。
【三日目・黎明/格納庫そば】
【ピエモン@デジモンアドベンチャー】
[状態]:幼女ピーちゃん、対主催の主催、マルクに対して疑心暗鬼、B(笑)
[装備]:萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた、トランプソード
[道具]:魔血魂@ニコニコRPG
[思考・状況]
1:裏切ったマルクに報いを与えるため、対主催と協力して倒す?
2:霊夢がマルクを倒してくれるのを密かに期待する
3:ニコロワをめちゃくちゃにした元凶のハルヒを殺してちょっとスッキリ
4:だけど世界征服の野望はなんだかんだで諦められないんですよ皆さん……
※萌えもんパッチは背中の彼の手の届かない所に付けられているので、自分では外せません。
※合流するまでの間包丁の恐怖から開放されました
【柊つかさ@らき☆すた】
[状態]:熱と貧血と疲労、グロ耐性が低かったためグロッキー継続
[装備]:ロールバスター@ロックマンシリーズ(損傷有)、くうき砲@ドラえもん、
SIG P210(残弾8)@MADLAX、スタンガン@ひぐらしのなく頃に、Fooさんの笛@ニコニコ動画(γ)
[道具]:
鬼狩柳桜@ひぐらしのなく頃に、iPod@現実(【残り16時間】)
毒針@ドラゴンクエストシリーズ、SIG P210の予備弾92発@MADLAX、プラスパワー*3@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.みんなについていく
2.もう一人の遊戯に会ったら謝罪する。出てくるよう頼もうにもタイミングが…
3.罪滅ぼしする。死んでいった人、殺した人の意志を受け継ぐ
4.戦うときは安全な場所を確保しないと、走りながらじゃ笛とか吹けないよ…
5.春香の最期が気になる
※ヤンマーニBGM+SIGP210によるヤンマーニモードは、肉体、精神に膨大な疲労を残します。
※ヤンマーニBGM+SIGP210による覚醒中のみ、鬼狩柳桜が抜けました。
他の人にも抜けますが、本来の抜く方法ではないためか、BGM終了後、人知れず鞘に戻っています。
※Fooさんの笛技を身につけました。全体回復の赤とんぼ、敵全体の攻撃力減衰の夕焼け小焼けはマスターしました。 他にマスターする技に関しては、ニコニコRPG(wiki)を参照
リングとは盲点……支援ー。
【武藤遊戯@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:軽度の精神疲労、古泉に対する殺意
[装備]:千年パズル、包丁
[道具]:支給品一式*4(食料四食分・水二食分消費)、王者の剣@DQ3(刃毀れ)、ベレッタM92F(7/15) 、ヲタチ(HP20%)@ポケットモンスター、北高の制服
ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)、蒼星石のローザミスティカ、ミニ八卦炉@東方project、
ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(残り1/5)@ドラえもん、ヴェルタースオリジナル*1@ヴェル☆オリ
真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン、くんくん人形@ローゼンメイデン、水銀燈の体、
デジヴァイス@デジモンアドベンチャー 、北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、毒入りパン、予備弾薬各100発@現実(ベレッタM92F用41発消費、トカレフTT-33用16発消費、サイレンサーを(ry全消費、RPG-7用全消費、ウィンチェスターM1895用全消費、リアルメガバスター用全消費)
デュエルディスク@遊戯王DM、顔芸のデッキ(魔法、罠カード抜き)@遊戯王DM 、
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:プチモス、カタパルト・タートル、ラーの翼神竜(遊戯、海馬のみ)、バーサーカーソウル、マジックシリンダー、攻撃誘導アーマー
使用不可:聖なるバリアミラーフォース(次の朝まで) 、融合(次の日中まで)、青眼の白龍*2(次の夕方まで)、魔導戦士ブレイカー(次の夜まで)、光の護封剣(次の日中まで)、ブラックマジシャン(次の深夜まで)、真紅眼の黒竜(次の黎明まで)
[思考・状況]
1.レナたちと再合流し霊夢たちを探す
2.ピエモンは勘違いしていると推測。勘違いに気づかないように、マルクをより憎む方向に心理を誘導する。
3.ピエモンは情報源として利用。
4.ピエモンをちゃんと従うように包丁で脅……あとでいいか
5.ゲームを終わらせ、主催者を倒す
[思考・状況]
1:相変わらずテラ空気wwwwwwwもっと出番くれよAIBOwwwwwwww
2:相棒に命を預ける。自分も出来る限り生き残るよう努力はする
3:つかさが何か言いたそう…責める気はないが、自分の中で答えを探してくれ
※遊戯のDCS状態は解除されました。朝ごろ筋肉痛になります
※闇のゲームは行えますが、罰ゲームに制限がかかっています。(再起不能には出来ない程度)
ハルヒはデーモンの肉体を手に入れたことを初めて後悔した。
全身を内部からぐちゃぐちゃにされ、肉塊に近い状態で自らが床に空けた穴から墜落。それでも死ねなかった。
断裂した神経の伝える激痛が脳を灼き、少しでも肉体を修復しておこうという本来の機能を阻害する。もしこのまま死ねないのであればそれは永遠の苦しみということだ。
(ここにおられたのですね)
(セイバー? この役立たず。どのツラさげて戻ってきたのよ。イタイイタイ)
ハルヒの耳はもう使い物にならないくらい破損している。お互い念話である。
(全て遠き理想郷が発動したため、私はここに呼び戻されました。
持ち物に回復に使える強い魔力を持った宝具か宝石はありませんか?)
(よくわからないけれど、無理やり生きてるのはあんたのせいだったわけね。生憎あたしの手持ちにそんなものはなかったはずよ)
(そうですか。でしたら……)
「はああああっ!」
セイバーはぐちゃぐちゃになったハルヒの身体をマントで包み、声をあげながら剣で床に大穴をあけた。何をするつもりかとハルヒは訝しむ。
(下層の機関室に巨大な魔力を持った石があるはずです。その魔力を浴び続ければ数日で身体も元通りになるかもしれません)
(そう。あなたは優秀ねセイバー。けど足りないわ)
最後の言葉は、マント越しにセイバーの耳に直接届いた。
「あんたのその身体を差し出すという、自己犠牲の精神がね」
モンスターカードに意思はあっても本気で使用者に逆うことはできない。
魂の結びつきのある相手の呼びかけでもあれば奇跡は起きたかもしれないが、ここにセイバーの信じた人はいなかった。奇跡など起きようはずがない。
激痛に耐えながらもハルヒはセイバーの頭部を乗っ取り、動ける状態でなくなったためホーリーエルフの祝福を使用。
力が少し戻ったところで、飾り(ドラグーンのパーツ)や千年リングといった不純物を体内から排出する。
ディパックに入れていたはずのコイヅカの首がどこかへ行ってしまったことにも気付いたが、もうそんなものに未練はなかった。
しばらくして不慣れな身体でよたよたと機関室へと降り立った彼女は、そこで巨大な輝く宝石を目にすることになる。
オペレーターの記憶の中に答えはあった。これは、飛行石。
「なるほど。確かにこの力を回復に使えば元通りになれるかもしれないわね」
しかし直感が告げる。元通りではいけないと。
神は最強の存在でなければならない。HAL厨に崇められキョンに誉められる最高の存在でなければいけない。
それになんだかお腹がすいた。首から下はセイバーの割合が高いからだろうか。
目の前の魔力の塊がおいしそうなもののように思えてくる。
「だったら選択肢は一つね。この飛行石の凄まじい魔力、全て私の力として頂くわ!」
そう宣言し、ハルヒはセイバーの身体を一部ばらして巨大な飛行石全体を自らの身で包み込んだ。
求めるものは同化と吸収。この力を全て取り込んでみせると彼女は決意した。
肉塊からなら数日かかる復活も、セイバーの身体を使い飛行石そのものを取り込む形であればほんの数時間もあればあらかた済んでいることだろう。
意識はこちらに残したまま、目を閉じ神は笑う。自らが絶対者となった新世界を夢想して。
セカイハ ユメミル ユメノナカ。
【三日目・黎明/クッパ城機関室】
【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:鬼超神聖究極世界(ry、瀕死(超回復中)、セイバーの身体、飛行石を吸収中
[装備]:デジヴァイス@デジモンアドベンチャー
[道具]:支給品一式*19(食料7食、水16食分消費)、DIGIZO HYPER PSR(残り二十分程度)@現実、 テニスボール*2、雛見沢症候群治療セット1.5日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に 、
マウンテンバイク@GTASA、花粉防止用マスク、ドリルアーム、笛@スーパーマリオ3
糸(あと二メートルほど)、裁縫針、武器になりそうな薬物、DCS-8sp、退魔の剣@怪〜ayakashi〜化猫、
アニマルマスク サラブレット@現実、ダンボール@メタルギアシリーズ、ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、 庭師の鋏@ローゼンメイデン、おたま@TOD、 カワサキのフライパン@星のカービィ、
ワイン(残り半分)、傘@現実 、A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、塔組の推理メモ、 塔の『バグ』について纏めた紙 、グルメテーブルかけ(残り15回)@ドラえもん、、ドラグーンのパーツ、千年リング、宝石みたいな物、
アイスソード@ロマンシング・サガ、 スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、黄色甲羅@スーパーマリオシリーズ
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:死者蘇生、ブラック・マジシャン・ガール、ゴキボール、強制脱出装置
次の朝まで使用不可:オレイカルコスの結界、オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵
次の午前まで使用不可:エネミーコントローラー
次の深夜まで使用不可:セイバー
次の黎明まで使用不可:ホーリーエルフの祝福
[思考・状況]
1.完全復活し、対主催集団に復讐する
2.残っている者は壊すか、食して神たる自分の一部とする
3.主催者や対主催を皆殺しにして新世界を創造する。神である私が絶対である世界に。キョンは神の眷属として蘇らせてやる
4.全世界の破滅を救う神として、すべての世界に名を残す。
5.ニコニコ動画をぶっ潰して、代わりにHALHAL動画(神)を開設する
※飛行石の機能低下に伴い、クッパ城が少しずつ降下し始めました。
※狂いました。それを自覚していません
※自分の能力を信じました。神人を召喚したりなど、能力を使えるようになりましたが、会場全体にかけられた制限があるためまだ完璧ではありません。
デーモンの能力と混じったためかなり弱まってしまいました。
※古泉・水銀燈のローザミスティカ・BKMG・セイバーを吸収しました
※完全に体を乗っ取っています。誰がデーモンのように反乱して来ても、神(笑)には勝てないと思います
※細かいところは違いますが、ニコロワが開かれた理由について理解しました。
※支援動画を全て見ました
※オペレーター室のデジモンが全滅しました。
※コイヅカの生首はドラグーンパーツCのあった部屋に放置されました
待たせすぎてゴメンナサイ
とりあえず我慢していたスクラン最終巻開封してきます
最初ageちゃったのは「あたいのIDってば最強ね!」とメル欄に入れようとしてヤメタカラダヨー
投下乙!
確かにさいきょーなIDだwiceだけじゃなく9も入ってるとは……!
暴走Pなミクと下克上つながりのボカロネタも良かったし、セイバーとレナの会話もなんだか格好良いし。
そして神の犠牲者がまた増えた……セイバー……
IDがIce9だと……
ともかく投下乙!
神ィ! いよいよ死んだかと思ったがセイバーを吸収するとは……
汚いなさすが神きたない
だがこの状態、神の頭がセイバーの体にくっついてる感じなのかしら。
しかしBが大佐やっても似合わないっていう。
投下乙。
サーンホラーイ!IceとH・・・最強ですね。
しかし、やはりセイバーは・・・南無。
投下乙
さすがセイバーだ、アニロワのラスボスだっただけあるぜ!
神(笑)、ラスボス補正無かったら今までに何回死んでるんだw
でも飛行石にまで手を出したから、さらにパワーアップ出来るとは言え、もう崖っぷちなのかな。
あと吸収して糧になりそうなのもマルクくらい…?
投下乙でござんした。
やはりセイバーは、さすがの実力でした。案の定喰われたけど……
ハルヒに所有された時点で、最大の吸収フラグ立ってたしな……
というか神(笑)よ、珍しくBが輝いたのに、そのあとに飛行石まで
取り込もうとはどういうことだよwww こやつに取り込めないものはないように思えてきた……
あと、タイトルが自分が結構好きな曲でいきなり吹いた。
あの歌詞は中二病だよなぁwww 大塚ボイスまで入っているし。
投下乙!神(笑)が死んだと思ったときはあっけなさすぎて違和感あったけど、
こういう展開ならBに花持たせられたし良かったな
にしても千年リングこえー、意外な使い方があったもんだ…
セイバー戦の流れもハラハラして面白かったし、
ボカロネタも特に好きな曲ばかりでなんか嬉しかったww
すごく良かったです。あらためてもう一度、乙!!
投下乙。今のHALはDIOみたいな感じか。しかし神(笑)はなんでも食うなw
そのうち世界という存在すら食いそうだw
そのうち自我が消えてテラカオスになりそうな予感。
まるでネオエクスデスじゃないかw
しかし神(笑)は仮に勝ち残ったとしたら気に入らない奴全部食うか消すんだよな
一人ぼっちになっても自分に都合の良い奴だけ蘇らせたりしても多分いずれは食うだろうな
そうやって考え出すとほんのちょっぴりだけ可哀相だよな
それにしても神(哀)
色々食い過ぎて最終的にサイレン2の堕慧児みたいになりそうだな。
>>220 以前もだけど、神(笑)が可哀そうとか聞くと、奴の心情を想像してしまって
ますます神(笑)の事が好きになってしまう…
ああ、なんかほんとに困る
>>221 化学薬品被って火達磨だな
そして倒した奴はハルヒのテラカオス世界に落とされると
>>223 個人的には霊夢に落ちて貰いたい。
幻想郷に帰ってきたが周りはハルヒだらけ…。
今考えるとyokodunaの殺し方は永井の沖田さん殺しに似ているな…
というより何書いてるんだオレは?
>>224 そんな、誰もスッとしない放り投げ激鬱絶望エンドはいくらなんでも勘弁だw
そういえばつい最近放り投げ激鬱絶望エンドなロワがあったな…
俺は好きな終わり方だったけどw
冥王のことかー!!!
>>228 スパロワでステルスが対主催・主催を殺して優勝エンド
でも殺し合いって本来そういうもんでそ
優勝エンドも見てみたいけどそういう終り方したロワってあるんかな?
めいおーは一応主催も倒してるから優勝エンドとは言えないと思うし
>>231 確かスクールランブルロワイアルが優勝エンドだったような…
AAロワもたしか優勝エンドだったと。
まあ今回は優勝エンドはないよね。だって主催者が食われちゃいそうだもん。
あるとしたら対主催勝利の鬱エンドってとこかな
主催が望みを叶えるわけじゃないから、食われてても優勝エンドはありうるよ
相討ち多発で誰か一人しか生き残らない可能性は考えに入れとかないと
>>231 この手の物ってどうしても、首輪を解除して主催に立ち向かう展開になるからね。
殺し合いに乗るのは死んでも嫌ってタイプの参加者が多い場合は特に。
首輪の特殊効果で全員が優勝狙いになるガチバトルロワイアルとかどうだろ。
一般人も正義も悪も最終目標は優勝。表向きは普通の人を装ってても、目的は自分の優勝。
他の人まで優勝狙いとは知らないから、優勝の為に利用しようとした相手に逆に裏切られたりする。
対主催の名目で集まったチームも、主催を倒したら優勝できないから最後は互いに殺し合う。
そういうのを見たくない人が多そうだから無いか。
そもそも原作が既に対主催エンドなわけだし…相当面白い展開じゃないと優勝エンドはないんだろうなぁ
面白いかどうかは関係ない。リレーだからその流れになるかならないか
あえて読まないこともあるけれど、完結までいく所の書き手は大抵空気読めるもの
ほとんどの善良な書き手は救済フラグを見逃さない。だがたまには見捨てるべき
残った面子ってけっこう外見すごいよなあ
レナのバリアジャケットとかBは幼女とかKASはチビ状態だったりとか。
まあ、一番ショッキングな神(笑)の全裸マントがなくなったがw
残ったメンツって、原作で見ればメインキャラが多いけど
ニコニコ的には地味な気がするのは気のせい?
霊夢とか遊戯とかって、主人公なのに他のキャラの影に隠れてね?
遊戯が地味なんじゃない、社長の存在感が凄すぎるんだ!
ニコニコでは、遊戯は遊戯で物凄いネタキャラだろw社長に匹敵するぐらい
最近はエネコンが人気だから地味に見えるけど、ちょっと前は社長よりも遊戯の方が目立ってたと思う
でも遊戯だって最近は「シルバー」とかで有名になってるよ。
海馬のほうが人気かもしれないが。
でも霊夢は実際地味だと思うんだw
魔理沙とかアリス、うどんげ辺りが有名だから霞んじゃうんだろうな…
主人公(笑)
そうだよな。絶対魔理沙のが知名度高いよな。
アレックス並に主人公(笑)だよな。
デミトリには勝ってるが。
最近のアレックスはゲジマユのせいか奇跡の逆転ファイターな印象があるなぁ
膝太郎or溜太郎のがむしろ…
>>244 花映塚で霊夢の存在感が薄いのはそのせi…
アレ?窓から閃光弾(ry
花映塚ってアレだろ?やたらEDにえーりんが出てくる、正真正銘のえーりんゲーだろ?
mugenじゃよく見かけるけどな……タミフル巫女
原作再現の霊夢はあまり見かけないな。
たみふるやゆっくり霊夢、霊夢戦車をよく見かけるぜ。
>>248 花にえーりんいねぇwwwwwwwww
最新キャラ人気投票1位なのに霊夢かわいそうwネタにしにくいか
>>251 出てないのに3キャラのEDで出て来るんだよw
やたらワッショイされて「真の賢者〜」とか何とか褒められまくり。
ラスボスの天敵だからしゃーないか…
>>250 最近は魔理沙の高AIが強いからね。
昔は霊夢も強キャラとして騒がれてたのになー…
霊夢改変キャラといえば鬼巫女ではないだろうか
そういえば、霊夢に有名なMADってあまり無いな。
つか、霊夢のテーマ曲って何だったっけ……。
少女糸奇想曲じゃね?
↑
なぜか変換できない
そもそも当時人気ってワケでもなかったのに、よく参加できたねぇ…
レムーはお嫁にしなさい(スイカと魔理紗もだけど)くらいしかニコで有名なのはないかなあ。
あ、あと大変なものを盗んでいきましたでちょい役で出てるな。
当時でも東方MADに端役でちょこちょこ出てたような
「最近人気らしい東方をやってみよう」と思って体験版を全部やってみても
「魔理沙は大変な〜」に出てきたのが霊夢だとは気づかなかった
あのリボンがなかったせいか?
要するに未来のブームを先取りしたって事だろ?
そのブームはいつくるの?
ゆっくりの相方って方がわかりやすい気が…
>>262 わかりやすーい!
初めてゆっくりを見た時、「魔理沙の相方ってアリスじゃないの?」って思った。
ハルヒ「……という夢を見たの!凄くない?」
キョン「……」
谷口「いやお前人殺し過ぎ!」
朝倉「人を食べるってあなた……いい病院紹介してあげる」
古泉「その夢では僕らは死んでるのにその態度はないでしょう?」
長門「自重」
妹「最低だね」
ハルヒ「私はその……」
鶴屋「やあやあ、今すぐ消えてくれないかい?」
みくる「ほら、おしるこドリンクですよ」
国木田「団長ーー死ね」
喜緑「人殺し乙」
ハルヒ(こいつら…本当に喰っちまうぞ、あの夢で見た力が私にあれば…いやあるわね!)
神(笑)誕生の瞬間
>>264 他の奴らがそんな態度だったら憂鬱シリーズは3巻くらいで終わってただろうなw
この過疎っぷりは嵐の前の静けさか?
終盤ロワではよくあること
みんな地霊殿をプレイしてるのさ。
そしておりんりんランドでニャーンされ、メガフレアで爆死してノーマルシューターが今日も泣きを見てるだろう。
二面までのボスがHじゃないって不思議。
>>256 というよりフシギダネとか出てた時点である程度何が出ても疑問は出ない
KCは出場するほど人気者だったの?
そもそも、あんまり動画に出てない気がする
そんなにみんなチャーハソが好きなの?
KCよりタツ兄の方がよかった
まあ次回に永井先生一家が出場することはなさそうだけどな
てんてー…(´・ω・` )
最近予約が微妙に無いんでちょっとした報告みたいなのを。
難しいパートで区切っちゃったかもしれないんで、予約があんまり無いなら自己リレーする覚悟はあります。
ついでに言うともう最終回半歩〜一歩手前なんで、予約が10月半ばぐらいまで無ければ、自己リレー含みですが最終話書きます。
久々に全員予約する!といきたいんですが、正直やっていい事と悪い事の区別が上手く出来ない
◆qwglOGQwIkさんに色々とネタばれ的な事を質問したいです。宜しければチャットの方に来てくれませんか?
とうとう最終回か……ゴクリ
というわけで全員予約します
正確に言うとレナ、日吉、遊戯、つかさ、レムー、カービィ、KAS、マルク、B、神(笑)予約
ああ、もう最終回間近かあ…
がんばれー!! wktkしてるぜ!!
きた!予約きた!これで勝つる!
俺の楽しみがまた一つ、消えようというのか・・・
バカめ、ニコロワβはすぐそこだぜ?
今度のニコロワは
ニコロワβの支給品には是非ともウチの商品を
Ammu-Nation
三途の河の果てにある娯楽場
Bar「死者スレ」
冥王だろうがゲイだろうがこれで一撃必殺!でも戦車とジアースだけは勘弁な
Aさんなりきりセット RPG-7
の、提供でお送りする予定です。
興奮してやった、反省はしている。
あと二話で最終回ってことはニコロワは全233話ってことかあ
まだエピローグのターンが残ってるぜ
βではぜひサウスパークから何かお願いします
ところで、マルクってオールスターに入りたいって言ってるけど、既に十分有名な部類じゃないか?
下手な参加者より余程知名度高い気がするんだが
テーマ曲まで持ってるし、そのMADでランキングに入ったことも何度かあるし
しかしカービィ系はSOKALOIDのグルメレース登場までほぼ無名だったんだけどね。
テーマ曲とランキング入りだけなら有名無名東方キャラの90%が該当するから、メジャーとはいえないような
マルクは確かにどちらかと言うと有名な類だと思うが、正直言ってアンチが出てくるくらい、言葉が悪いけどうざいくらい何度も
ランクインするようなキャラじゃなきゃ、オールスターとは呼べないと思う
でも、そんなにランキングに入ったことのない動画のキャラも出場してるよね
あと、ふたばが元ネタのキャラが多いけど、どのくらいの知名度になれば『ニコニコオールスター』と言えるんだろ
阿部さんなんかは、ニコニコが元ネタだと思ってるやついそうw
>>289 もう削除されちゃったけどな(´・ω・`)
なんとなくでいいんじゃね?ニコ動じゃ一切見かけない奴だったら流石に問題だけど
ある程度知られててMADとかが作られてるようならいいんじゃね?
そういえばペンギン娘とか小沢一郎とかはどうなんだ?
>>292 か〜な〜り〜少ないとだけ言える。
ニコニコをメインマーケットとしたボーカロイド勢も危うい。
ただ、がくぽは「ニコ厨がニコ厨としてニコ厨のために」作ったキャラだから、
そこまで有名ではなくてもニコニコキャラと言えるかも。
あとは運営が公式アニメにしたウサビッチと直に交渉したピコ麿くらいか。
TAS、KAS、キバ君、アキモトは微妙だがニコ産キャラだろう…つか実際の人物だしね!
アホな話だが、鳥兜とかカブトガニ(毒持ってない)、猫鍋はニコ産と言える。
もっと視野を広めて言えば、エア本、ひろし、西川先生、パンツ兄貴はニコキャラ、
あべさん、リョウ・サカザキは双葉キャラ、残りの多くは同人、改変、アニメそのまま。
まあ確かに、ニコニコのキャラだと言えるのはかなり少ないだろうね
らき☆すたとか東方だって、「ニコニコで人気」というだけであって
ニコニコのキャラではないからな
でも知名度でいけば、アイマスとか東方、らき☆すた辺りは
オールスターと言えるかもね
ゲームショップでスパロボZのPV見て、
スーパーニコニコ大戦とかマジで発売されねえかなとか思った
スーパーニコニコ大戦か…
ここでは「第二次ニコロワ大戦」とかのSSがあったもんなあ…
…TASKASやニコニコンビとかの合体攻撃とか想像しちまったじゃないか…!
予約延長させて下さい
現在6〜7割ほど完成してます
あれ、予約って五日に伸びたんじゃね?
どうせ、数日間延長が可能なんだし、どっちみち同じじゃね?
ゆっくり書いていってね!
あれ、今書いてるのはまだ最終回ではないんだっけ?
なんでも次が最終回だとかそうでないとか。
始まってから1年とちょっとだっけか…。感慨深いぜ
すごく……楽しみです。
もう少しで終わるのか…
毎回新作投下されんのが待ち遠しかったな
そして最後は俺がソードマスターヤマトENDを投下して有終の美を…
嗚呼いっぱい死んだなあ
霊夢「チクショオオオオ!
くらえハルヒ!
ディバインバスター!」
ハルヒ「さあ来い霊夢ウウ!
私は実は一回撃たれただけで死ぬぞオオ!」
ハルヒ「グアアアア!
こ、この神(笑)と呼ばれる涼宮ハルヒが…こんな脇巫女に…
バ…バカなアアアアアア」
ハルヒ「グアアア」
コイヅカ「涼宮ハルヒがやられたようだな…」
レッドベジーモン「フフフ…奴は参加者の中でも最悪…」
ピエモン「主人公(笑)ごときに負けるとはニコニコ動画の面汚しよ…」
霊夢「くらええええ!」
三人『グアアアアアアア』
霊夢「やった…
ついに主催者達を倒したぞ…
これでマルクのいる城の扉が開かれる!!」
マルク「よく来たな博麗霊夢…
待っていたぞ…」
霊夢「こ…ここがクッパ城だったのか…!
感じる…マルクの魔力を…」
マルク「霊夢よ…
戦う前に一つ言っておくことがある
お前はバトルロワイヤルを終わらせるのにはノヴァを壊す必要があると思っているようだが…
別に壊さなくても終わる」
霊夢「な、何だって!?」
マルク「そしてその他の参加者はやせてきたので最寄りの星へ解放しておいた
あとは私を倒すだけだな
クックック…」
霊夢「フ…上等だ…
私も一つ言っておくことがある
海馬が何かメッセージを残していたような気がしていたが、別にそんなことはなかったぜ!」
マルク「そうか」
霊夢「ウオオオいくぞオオオ!」
マルク「さあ来い霊夢!」
霊夢の勇気がニコニコ動画を救うと信じて…!
ご愛読ありがとうございました!
ソードマスターやめろw
にしても最終回間近なのに、日吉とか霊夢とかって未だに神(笑)と会話してないんだよな。
おまけに姿とか変わりまくっちゃってるし
その分遭遇した時は本気でドン引きだろうな
なぁにこれぇ。みたいな
>>310 マジでそんな展開だったら壮大に吹くんだが
>>310 >マルク「そしてその他の参加者はやせてきたので最寄りの星へ解放しておいた
最寄りの星って何処だよwwwww
さーてサミ最終話の投下を全裸で待つか
サミじゃねーセミだよ
>>316 もう秋なんだから、せめて靴下は履いとけよ
風邪ひいても知らんからな
ニコニコ動画も夏から秋になってたな
現在最終チェック中
遅くても四時半ごろには投下します。またまた長いです…ジアース並に長いです
すいませんが今回も支援よろしくお願いします
セミファイナル?だもんなー
ジアース並みの容量と聞いてwktkが止まらないぜ
となると、新スレ在ったほうがいいかなあ
四時半過ぎてしまった…ではセミファイナル投下します
「好きに決まってるだろ?マルク」
ピエモンはボクの体に馬乗りになり、首を締め始める。
ボクは苦しくて苦しくて、そして何より悲しくて、今まで流した事もない涙をぼろぼろ落とす。
ピエモンはそんなボクを見て、これ以上ないほど愉快な様子で嘲り笑っている。
「あれは……キラキラにしてやんよ…………あの言葉は………嘘?」
ボクは瀕死の体に鞭を打ち、ピエモンに訴える。
「勿論嘘だバカめ」
ボクの心はその一言により、あまりに大きな亀裂が走る。
言ってる意味が分からないのサ。ピエモンはいったい何を考えているのサ。
バカバカバカバカ……ピエモンのバカ……もうお願いだからふざけるのはやめてなのサ……
ボクの目からは相変わらず涙が、鼻からは汚い鼻水が絶えず流れ出る。
今となっては、可愛らしかったフランちゃんの姿は見る影もないだろう。
ピエモンの言葉は……嘘だったのか……
ピエモンはやっぱりまだボクを疑っていたんだ。アイスデビモン君は結局失敗しちゃったんだ。
ちくしょお……どうしてだよピエモン……あの時はボクに協力してくれたのに……
ピエモンがボクの苦しむ顔を見てにやにやと笑う。もう……冗談はやめてよピエモン……お願いだからサ……
ひどい……ひどすぎるのサ……ピエモン……。デーモンやハルヒなんかより遥かに残酷なのサ……
(ピ……エ………)
ボクは声にならない声を出した。おそらく聞こえてないと思う。
ピエモンはボクが必死に喋ろうとする様を見て、ますます顔を歪ませる。
本当に、本当に心の底から楽しそうな表情だ。ピエモンとはこれほどまでに鬼畜な奴だったのか。
ボクは、あの言葉のおかげでやり切る事が出来た……ピエモンを初めて本当の意味で信頼した。
アイスデビモン君はやってくれたんだと思っていた。だけど、全部嘘だったみたいだ……
ピエモンが口を開く。そして……信じられない言葉を吐いた。
その言葉は────ボクの心を完璧に崩壊させた。
「ガッシ!ボカッ!」マルクは死んだ。
▼ ▼ ▼
マルクがガッシボカッとなる数時間前の話。
ピエモンは遊戯とつかさを引き連れ、クッパ城をねり歩いていた。
マルクの裏切り、私の心中で絶え間なく蠢き続けていたその言葉は、つい先ほど漸くの沈黙を見せた。
私の中で一応の決着がついたというか、奴が絶えず言っていた言葉を思い出したというか……
アイスデビモンの事もあるかもしれない。奴が最後の引き金になったのだろうか……
まあ、いい。切欠はなんであれ、私の思考、疑心暗鬼は漸く一つの決着を見せたのだ。
だが、もう一度、もう一度だけよく考えてみよう。そもそも私は何故奴をここまで敵視しているのか。
どういった経緯を経て、奴を疑い、憎み、反旗を翻したのか。
私の後ろを遊戯とつかさが着いて来る。クッパ城の構造を知っている私が道案内を買って出るのは至極当然と言えよう。
レナと日吉は恐らく我々を探しつつ、マルクの居場所もまた同時に探っている事だろう。
そして遊戯とつかさも同じ目的で、私に道案内をさせているのだ。
コイヅカが提案し、マルクに誘われた今回のイベント。
必ず成功させてやろうと意気込んでいたはずなのに、蓋を開けてみれば大失敗以外の何物でもない。
何が殺し合いだ。何が阿鼻叫喚の地獄絵図だ。そんなものはここにはない。
相次ぐトラブルにやられ、事態はあまりに予想外の方向へ突き進んでしまった。
今の状態はまさに、そう、『アリの反乱』だ。ゴミのような参加者どもが強大な敵を打倒する。
何千匹ものアリが巨大な堤防を決壊させるが如く……
ククク……大したカタルシスじゃないか。今にして思えば実にお前らしい……。
マルクは初めからたった一つの目的を遂行するためだけにあれこれ動いてきたのだ。
おそらくはコイヅカもだろう。奴は誰よりもニコニコ動画を愛しているからな。ニコ厨の性質を誰よりも知っているのは無論コイヅカだ。
となると、私だけが退け者というわけだが、これは仕方なかったのだろう。
マルクとコイヅカに誘われた時の私は、ニコニコ動画なんて全く知らない、エンターテインメントのエの字も知らない真の堅物だったからだ。
遊戯とつかさが後ろから私を急かす。
私はわざと道を間違えた。マルクがいるであろう所からさらに離れる方向へ、私は歩を進めた。
▼ ▼ ▼
飛空石のエネルギーはあまりに膨大だった。
ハルヒはその事に気づいた瞬間は、大いに喜んだのだが、次の瞬間一転、心は絶望の色に染まった。
今の瀕死の体では、飛空石の膨大のエネルギーを取り込め切れないのだ。
飛空石はハルヒの体内で暴走を初め、いつまでたってもハルヒの体は回復しない。
膨大なエネルギーを取り込む事が出来れば、ハルヒはまさに無敵の存在になれるだろう。
だが、取り込む事が出来ない。ハルヒは怒り、絶望した。
クッパ城を這って進む、血と臓物でぐしゃぐしゃの生き物。
どこを目指しているのだろうか。鈍く瞬く瞳は遥か前方を凝視している。
メインコンピュータ室と書かれた扉を見つけると、その生き物はにたりと口角を吊り上げ、扉を噛み砕いて部屋の中に侵入した。
「こいつを……喰らえば……体力も回復するわ……」
メインコンピュータ、言ってしまえば無機物の塊なのだが、見方を変えればそれはまさにエネルギーの山。
機関室の壁に貼ってあったクッパ城地図をハルヒは目敏く発見し、軋む体に鞭を打ち、エネルギーを吸収するためやって来たのだ。
飛空石のエネルギーを取り込むには、とにかく体を回復させなければならない。
簡単な食事をとり、一旦少しだけ回復させる。そんな手頃な食材が必要だった。
そこでハルヒが目を付けたのはクッパ城のメインコンピュータ。おそらくこれを喰らえば負傷は回復し、飛空石を取り込む準備も整うだろう。
「なんだ……お前は……?」
メインコンピュータとノヴァを守護するエリートデジモンが、青ざめた顔で血みどろの怪物を凝視する。
「けひゃひゃ、見つかったわねぇ。私はHALよ。メインコンピュータってこのでかい奴でいいのよね?」
「……それに触れるな。触れたら殺す。容赦なく殺す」
ハルヒを睨みつけ戦闘態勢に入るデジモン。ハルヒはちらりと見て、ニタニタ嘲笑した。
「何? このコンピュータで動画編集でもしてんの?ニコ動にうpするの?」
「…………」
「図星ね」
支援動画を発見した時の考察で、この殺し合いの最終目的はニコニコにバトロワ動画をうpするという事なのは推察できていた。
デジモンの反応を見る限り、考察は正しかったようだ。
「何故、何故それを知っているんだ!?」
「私に分からない事があるわけないでしょう。体はボロボロだけど、あんた達を捻り殺すぐらいなら余裕だわ」
「…………」
エリートデジモンは一歩後ずさった。ハルヒはゆっくりと体を持ち上げ、立ち上がる。
その際、ハルヒのあばら骨が何本か折れ、血と臓物が噴き出したが、ハルヒは意に帰さなかった。
「けひひひ……捻り殺してやる。メインコンピュータも喰らってやる。動画も何もかもぶっ壊してやる。あんた達に地獄を見せてやる。
殺す。殺し尽してやる。レナも遊戯もKASもマルクもピエモンもみんなみんな」
「誰か助けてく────!」
自分の死を悟ったエリートは大声で叫び仲間を呼んだ。神の牙が顔面に突き刺さり、最後まで言えなかったが
「Yahoo! 今なんか叫び声みたいなのが聞こえたっていう!!!どういうことだってヴぁぁぁぁぁぁ!」
叫びは最強の男の耳に届いていたようだ。
▼ ▼ ▼
支援どぅは!
遥かなる戦い、支援
「さっすがなのサ!レムーちゃん! カービィもナイスサポートなのサ!」
「気安く呼ばないで!」
「ぽよ〜〜!」
クッパ城に備え付けられている大ホールで、マルク、霊夢、カービィが死闘を演じていた。
一進一退の攻防。正直マルクはもっと簡単に勝てると踏んでいた。自身の持つ能力に加え、フランの能力などが合わさった最強のボディ。
負けるわけがない。演出のためにカービィと霊夢を少し痛めつけてやろうと思っていたのだが、二人は意外に強い。
(思ったより戦えるようで安心なのサ。これなら自然に『負けてやる』のも難しくないのサ)
戦闘が始まった頃、マルクはかなり手を抜かないと対主催が死んでしまう、と考えていた。
もう残り人数は七人。もうそこまで減らす必要はない。ここまで生き残った参加者達に、視聴者は感情移入しまくっているはずだ。
だからここでさらに死人を出すのは悪手かもしれない。視聴者をこれ以上なく鬱にさせてしまえば、『娯楽』とは呼べない。
もう血みどろのバトルロワイアルは終了しているのだ。
後は最後の仕上げ、最高の娯楽作品として仕上げるために、対主催達には出来るだけ生存して貰わなければならない。
(案外楽に負けてやれる。霊夢もカービィも……ほんと強いのサ。レナ達が駆け付けたらもっともっと手強くなるんだろうね〜)
「あっぶね」
ぎりぎりのところで霊夢の弾幕を避け、マルクが不敵に笑う。
カービィの四つ目のコピー能力、ジェットの必殺技、ジェットクラッカーが猛スピードでマルクを襲う。
マルクは避けきれなかった。クラッカーはマルクの服を引き千切り、腕を負傷させる。
「嘘……!?」
2人の予想外の強さにマルクは驚嘆する。
「何が嘘よ!私達をこんな面倒臭い事に巻き込んだ罰よ!あんただけは絶対に許さないわ!」
霊夢の弾幕がマルクを覆い囲む。逃げ場はない。マルクは一瞬の判断で弾幕が薄い所に自ら飛び込み、最小限のダメージで弾幕群から脱出する。
「くそぉ……!」
「ぽよッ!」
だがマルクに休む暇はなかった。弾幕から脱出した直後、コピー能力ストーンで、巨石と化したカービィが降って来たのだ。
「ぐえぁッ」
ストーンはマルクに直撃し、盛大な音を響かせてマルクは墜落した。
「やった!」
霊夢は落ちたマルクにゆっくりと接近する。今のは相当のダメージになったはずである。
カービィがストーンから普通の状態に戻る。霊夢に向かってガッツポーズをとる。
霊夢は笑ってそれに答え、ゆっくりと着陸した。
「カービィ……マルクの奴、死んだの?」
「さあ……きぜつしただけかも」
マルクは間抜けな表情で、ぴくりとも動かない。これが、こんなのが、本当に今まで自分達に殺し合いを強いてきた主催者なのだろうか。
「カービィ、止め刺そうか」
霊夢がレイハを構え、マルクに向ける。なんとも言えない気分だ。
勝つか負けるか、マルクの力量によっては死ぬかもしれない戦いだったのだ。
そんな大一番、ラスボスとの戦いがこんなにあっさりけりが着いてしまうなんて……
「こんな小物が私達を殺し合わせていたなんて こいつのせいでヨッシーや海馬や……魔理沙が」
激昂する。なんとも空しい事だ。マルクは強くなかった張り合いがない。
霊夢の最後の攻撃────
「待て!霊夢!殺しては駄目だッ!」
ホールに突然叫び声が響いた。ピエモンである。見ると遊戯とつかさもホールに飛び込んできていた。
ピエモンの言葉に、霊夢はさらに興奮する。
あのピエロは、マルクが死ぬのを嫌がっているのだろうか。
やはり奴はマルクを裏切ったふりをしただけだったのだろうか。
とにかく、仲間達の仇であるマルクを「殺すな」などというピエモンの気持ちが、霊夢には理解できない。
「嫌よ。私にはヨッシー達の仇を討つ権利があるわ。止めろって言われても止めない」
レイハをマルクの腹に押し当てる。
「違う霊夢!そんな次元の話をしているんじゃあない!マルクからドラグーンパーツがある場所を聞かなければ、我々は脱出できないのだ!」
ピエモンは力説する。遊戯とつかさも霊夢に殺すなと叫んだ。
「ピエモンの言ってることは本当だよ!僕が虐めて本当かどうか確かめたんだから間違いないッ!」
「その通り!本当の事なんだ!」
力説する三人を見て、霊夢とカービィは目を丸くした。
何故かと言うと、マルクにパーツがある場所を聞く必要なんてないからだ。マルクが持っているのだから。
「パーツなら、マルクが持ってるわよ」
「え!? あ、いや、最後のパーツの場所は知らないだろう?」
「そんなもの殺した後にゆっくり探せば済む事じゃない。
最初のパーツは隠し部屋に隠してあったけど、簡単に見つかったんだから大丈夫なはずよ」
霊夢が淡々と答える。ピエモンは沈黙してしまった。
遊戯はピエモンを睨みつけている。
「お前、自力で見つけるのは不可能とか言ってなかったっけ?」
「……ちょっと、うっかりしてて……」
遊戯に睨まれてしゅんとなるピエモン。霊夢は気を取り直し、マルクにレイハを向ける。
支援の旋律〜The melody of sien
「ま、待てッ!そうだ!そういえばだな!!」
ピエモンが再び霊夢を静止させる。
「何よ!?」
霊夢が凄む。まごまごして、なかなか話そうとはしない。
「あんたまさか……また裏切ったんじゃないでしょうね?」
「違うッ!そうじゃない!だ、だからな……」
しばらく口を閉じ、やがて思い出したかのように話し始めた。
「もっと残酷に殺そう!色々と準備して!ただ殺すだけでは生ぬるい!そうだろうが!?」
対主催を主催者を心底憎んでいるに違いない。だからこの提案は受け入れられるはずだ。
ピエモンは力を込めて、主張する。だが、帰ってくるのは沈黙のみ。
遊戯もつかさも霊夢もカービィも、あれこれ残虐な趣向を語るピエモンにドン引きしていた。
「あ……いやなら……別にいいけど……」
「……もう普通に殺すからね」
「なぁにこのgdgd」
三度レイハをマルクに向ける霊夢。集中し、攻撃を放つ。しかし──
「ぶわっ!」
マルクが突然目覚め、羽を広げて飛びあがった。やはり気絶していただけだったようだ。
「ピエモン……それに遊戯とつかさも」
ふらふらと空中を浮遊しながらマルクはぽつりと呟く。
「マルク! よくも私を裏切ってくれたな……よくもアイスデビモンを騙してくれたな……!」
ピエモンはマルクを思いきり睨みつける。マルクは溜息を吐いた。
「何呆れているんだ!? 見て分かると思うが、私は対主催になった! 今から貴様を殺してやるから覚悟しろ!」
「君は……ほんとにアホなのサ……アイスデビモン隊長の気持ちも知らないでサ」
マルクが一瞬だけ見せた悲しみの表情。この時、ピエモンの心は大きく揺さぶられた。
なんとも言えない背徳心を感じてしまう。
「……黙れ。私の右腕、アイスデビモンを利用した事、万死に値する……!」
「勝手にしろぉ! ピエモンなんかピエモンなんか、勝手に勘違いして勝手に死んで、そんであの世でアイスデビモンに呆れられたらいいのサ!
生憎だけどボクにはピエモンの誤解を解く気なんてないのサ! 面倒臭いし、対主催の相手をするだけで精一杯なのサ!
ボクを殺したいならかかってくるがいいのサ!その時は────」
マルクが滑空し、霊夢達に向かって突進する。
「みんな散って! もう!また初めからになったじゃないッ!」
霊夢が愚痴を零しつつ、指示を飛ばした。
「その時は────殺してやるのサ!」
「望むところだマルク!」
一度気絶させられたマルク。もはや彼女には余裕など全くなかった。
対主催の戦闘能力は想像以上だった。マルクの計算では、残った対主催全員を相手にしても、簡単に勝てるはずだったのだが、そうではなかった。
『負けなければならない』マルクにとって、対主催の強さは喜ぶべき事なのだが、どうにもつまらない。
ラスボスバトルは盛り上がらなければならないからだ。ラスボスであるマルクがあっさりやられてしまったら、盛り上がるはずがない。
しーえーんーっ
だからマルクは気合を入れる。無茶をする。無謀な攻撃を仕掛ける。
もはや見た目にすら拘っていなかった。可愛らしい少女の外見は掻き消え、元のピエロの姿が見え隠れしている。
フランの力だけではなく、マルク本来の力もフルに使う。外見が醜くなってしまうかもしれないが構わない。
全てはニコロワのクライマックスを盛り上げるため。対主催を引きたてるため。
ニコニコ動画で人気の悪役になるため────
「さあ、レナも日吉もKASもさっさと駆けつけるのサ!全員殺してやるから覚悟しろ!」
遊戯がパキパキと指を鳴らす。つかさが怪訝な様子で遊戯を見つめる。
遊戯の様子がおかしい。何か雰囲気が変わったような気がする……。
「遊戯くん……?」
「つかさ。俺だ。相棒の心の中に居るもう一人の人格。荒事は俺の方が向いてるから出てきたんだ。以前会っただろ?」
「あっ!」
つかさは驚き、そして咄嗟に頭を下げた。ああ、私はこの人にも悪い事をしたんだった。
それにしても、私はいったいどれだけの人に迷惑をかけたのだろう。
あまりに大きな罪を私は犯したのだ。薄ら寒い思いがする。
「謝る必要なんかないぜ。お前の気持ちぐらい、察してるぜ」
「でも……」
「つかさ────」
遊戯はつかさの肩に手をあて、彼女の目を正面から見つめた。
こいつはもう大丈夫だ。あの頃の『弱い』あいつじゃない。
精神的に、強くなった。
「許すッ!」
遊戯はつかさの肩を元気よく叩く。
「後はあの蟲野郎唯一人だ。行くぜつかさ!!」
遊戯はつかさを一切攻めたりしなかった。ただ一言「許す」と。その事がつかさの心を何よりも癒す。
「行くぜつかさ!!!」
遊戯はカタパルト・タートルを召喚する。
つかさはしばらく沈黙した後、叫んだ。
「言われるまでもないよッ!!」
笛、そしてiPodを取り出し、戦闘態勢に入る。
マルクの口が大きく開く。マルク本来の必殺技、ブラックホールである。
その口に吸い込まれたものは、ズタズタに引き裂かれ、大ダメージを負ってしまう。
「皆、どこかに掴まるんだ!」
遊戯が叫ぶ。皆が皆、その声に素早く反応し、マルクの吸い込みに耐える。
カービィがマルクの口に向かってボムを放り込む。爆発し、よろめくマルク。それを皮切りに、対主催達の反撃が始まる。
まずは霊夢の弾幕がよろめくマルクに追い打ちをかける。
マルクはワープを使いかろうじて弾幕を避けたが、対主催の包囲網は、ごく僅かな距離しか移動できないマルクのワープでは逃れようがなかった。
遊戯のカタパルト・タートルの攻撃が、ワープ直後のマルクに直撃する。
マルクは負けじと、再び口を開き、地上に向かって衝撃波を放った。
空を飛び回れる霊夢とカービィは難なく避けられるだろう。
幼女で大けがを負っているピエモンも、何とか人外の運動能力を生かして、ジャンプで避けきれるだろう。
しかし、遊戯とつかさは避けようがない。衝撃波の威力は相当なものだ。直撃すれば、ただの人間である遊戯とつかさは死んでしまうに違いない。
(やりすぎたか……!?いやしかし二人なら)
衝撃波を放った直後、マルクは少しだけ後悔する。このままでは遊戯とつかさが死んでしまう。
個人的な考えではクライマックスにそれはいけない。ニコ厨であるマルクの好みではない。
二人くらいなら大丈夫かもしれないが、もしかしたらニコロワ動画がランク一位にならないかも。
支援…いや、支援
衝撃波が当たる直前、霊夢はつかさを、カービィはジェットの能力を用いて遊戯を、それぞれ持ち上げ空中へと避難させる。
「たすかったぜ」
「ぽよぉーーーーーーーー!!!」
「ちょ!?」
カービィは遊戯を持ち上げたまま、ジェットで一気にマルクへと接近する。
遊戯は恐怖で気を失いそうになったが、頭の裏で相棒が「気を失ったら千年パズルを破壊する」などと言ったおかげでなんとか踏みとどまる事が出来た。
衝撃波を放った後のマルクは無防備だった。ジェットの攻撃をもろに受け、
遊戯が召喚した二匹目のモンスター、プチモスにも攻撃され、そしてとどめに
「ぐえぁっ」
ストーンカービィが再びクリーンヒットし、マルクはまたもや盛大な音を立てて墜落した。
「まだまだ……これからなのサ。お前ら……予想外に強くてわくわくするのサ」
今度のマルクは気絶しなかった。カービィを撥ね退け、至る所から血を流しながら立ち上がる。
「勿論よ。まだまだこれからなんだから」
「その通りだ。俺達のバトルフェイズはまだ終了してないぜ」
「まだまだ、死んでいったみんなの分が、残ってる!」
「ぽよッ!」
挑発に力強く答える対主催達を見て、マルクはどこか薄ら寒い心地になった。
こいつらは予想外に、圧倒的に強くなっている。皆を殺された恨みか、結束というやつのおかげなのか……
理由はよく分からないが、こいつら6人の間になんらかの化学反応が起こり、戦闘能力が飛躍的にアップしているのだろう。
結束か……憎しみか……おそらくは何らかの強い感情が連中を奮い立たせているのだ。
いくらマルクに殺す気がないとはいえ、これほどまでに歯が立たないとは思ってもみなかった。
だがしかし、ここでくじける訳にはいかない。まだ満足な攻防は出来ていない。
楽しく、面白く、最高のエンターテインメントを完成させるためだ。
だからマルクは笑う。元気いっぱいの対主催達を見て、けたけたと挑発するように笑う。
正直に言うと、マルクの肉体はすでに限界に近い。始めて経験するような絶大な痛みがマルクの全身を襲う。
(対主催達をなるべく殺さない。名バトルを演じる。両方こなさなきゃならないってところが、ラスボスのつらいところなのサ)
「望むところなのサ! ボクはまだ本気の50%しか出してないから覚悟しろ!」
「うえええええ!?」
(バカ!マルクの強がりに決まってるだろ!)
マルクの発言に遊戯だけが驚き、他の者達は冷静そのものだ。
奴らは気づいているのだろう。ボクがただ強がっているという事に。
こんな情けない強がりを言うなんて、ボクはラスボスに向いてないのかもしれない。
「うっ……!」
体が何故か突然重くなる。見るとつかさが笛を吹いている。確かあれは、対象の攻撃力を低下させる『夕焼け小焼け』だ。
ここにきて弱体化か……まだ全然名バトルになっていないのに……! 思い通りに事が進まないマルクは悔しさで下唇を噛みしめる。
「そ、そんなもんきかんのサァァーーーーーーーーーッッ!!」
つかさに向かって疾走するマルク。しかし、そこに新たに立ちふさがる者2名。
何者かの蹴りと、何者かの斬撃がマルクに直撃した。マルクはその衝撃で地面に叩きつけられる。
そう、奴らが来たのだ。霊夢と同じく、対主催の中でトップクラスの戦力を持つ2人。
「「待たせたなッ!!」」
「日吉ッ! レナッ!」
霊夢や遊戯達が二人の合流を喜ぶ。
「いこうみんな! 今こそ打開の時ッッ!!」
「「「「「おおッ!」」」」」
レナの号令に皆が反応する。
「こっちだってなあ! 簡単に負けるわけにはいかないのサ!!」
マルクが立ち上がる。次の瞬間、マルクに向かって六つの影が飛びかかって来た。レナと日吉が先陣を切り、霊夢とカービィは空中から、
遊戯は2体のモンスターを操り、つかさはヤンマーニを聞きながら刀を振り回して……
「これでも喰らえェェーーーーーーーーーっ!」
マルク本来が持つ細かなレーザーを発射し、フランの弾幕もフルに使用。
マルクとフランの複合弾幕が対主催に向かって放たれる。避けきれるわけがない。
しかし、弾幕はレナが思いきり投げた棺桶によって全て遮られる。
いくら弾幕が多くても、発射口は一つ。ならばその発射口を棺桶で塞いでやればいいだけの事。
レナは瞬時にそう判断し、棺桶を放り投げた。
必殺の攻撃を全弾封じ込まれたマルクに対主催達が接近する。
そして、まずは日吉の拳がマルクの顔面に、レナの鉈がマルクの肩を切り裂く。
カービィのボムがマルクを焼き、遅れて霊夢のディバインバスターがマルクを吹き飛ばす。
その後、遊戯が操る2匹のモンスターがマルクに追い打ちをかけ、最後につかさの刀がマルクの腹に突き刺さった。
「まだなのサ……」
「つかさッ!離れてッ!」
マルクの手のひらにエネルギーが溜まる。例の衝撃波だ。一人だけマルクに接近しているつかさが危ない。
霊夢は声を張り上げた。
レナは冷静に、狙撃銃の照準をマルクに合わせ、引き金を引いた。
乾いた銃声が響き、エネルギーが溜まり切ったマルクの手を消失させる。
その隙を突き、つかさがマルクから離れる。
手が消失したマルクは驚愕したが、まだレナの狙撃は終わらない。
一発、また一発、マルクに銃弾が直撃する。マルクは必死に頭のみを守り、死なないように耐え凌ぐ。
レナはきっちり引き金を5回引き、全弾マルクにヒットさせた。
ここがマルクの臨界点だった。5発目の弾丸がマルクの胸に突き刺さった瞬間、マルクの中で決定的な何かが音を立てて切れた。
もはや体力は残されていない。これではラスボスバトルなんて言えるわけがない。
殺す気なしで戦ったマルクが弱すぎたのか、色々な思いを背負っている対主催達が強すぎたのか、
分からないが、ともかくマルクは圧倒的敗北を喫しようとしている。
マルクは何かぽつぽつと呟き、地面に倒れ伏した。レナは弾の無くなった狙撃銃を捨て、再び鉈を構える。
しばらくマルクを観察してみるが、やはりぴくりとも動かない。
あの重症では当たり前の話である。自分達は勝利した。対主催の面々に、漸く『勝利』の実感が湧いてきた。
マルクの戦力が完璧に0になったのを見て、幾人かはほっと胸を撫で下ろした。
対主催の成功、どれほど待ち望んでいた事か……。
「打開か……なんかあっさりしてたな」
遊戯がぽつりと呟く。
「まだ生きてるかも知れない。皆でマルクに近づいていってみよう」
レナの提案に皆が従い、レナ、日吉、霊夢、トップクラスの戦力の持ち主たちが先頭に立ち、マルクに接近していく。
しかし、ここで和を乱す者が一人。
支援伝説
「マルクゥゥーーーーーーーーーーーーッッ!!」
「Bちゃんッ!」
ピエモンが倒れているマルクに飛びかかる。瀕死のマルクの胸倉を掴み、無理やり持ち上げる。
もはやマルクに反抗する力など残っていない。薄らと開かれた眼で、ピエモンを見据える。
ピエモンは視線など意に帰さず、ジャイアントスイングの要領でマルクを振り回し始める。
「おい!お前何やってんだ!」
「死ねェェーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
日吉の叫びを無視して、ピエモンはマルクを、ホールに備え付けられている客席に向けて放り投げた。
放り投げられたマルクの体は、大きな衝撃と共に客席に突っ込んだ。その際、客席に備え付けられている椅子を何個か粉砕する。
「Bちゃん待って!」
客席に突っ込んだマルクをさらに追いかけようとするピエモンの前にレナが立ちふさがる。
ピエモンの様子がおかしい。憎しみなのか分からないが、我を忘れている。
そう判断してのレナの行動だ。
「安心しろレナ、今更お前達が望んでいない事をするつもりはない。ただ、私はマルクに問い詰めたいんだ!
私の大切な大切な忠臣アイスデビモンを利用しやがって……! マルクを思い切りぶん殴りたいんだ!
問い詰めたいんだ罵りたいんだ!頼むから邪魔しないでくれ!マルクを恨んでいるのはお前達だけではないッ!」
「Bちゃんッ!!」
ジャンプしていったピエモンに対して、レナはさらに呼びかけるが、もう声は届かない。
確かにマルクへの恨みつらみを散々述べていたピエモンだったが、まさかこれほどまでとは……
レナは少しだけ驚くと共に、かすかな違和感を感じた。
「どうするんだよレナ!」
日吉が叫ぶ。冷静になれレナ、確かにピエモンにはマルクを罵る権利がある。
本当にマルクがアイスデビモンを利用したのならば、しかし実際は……
いや、遊戯君と私の推測では……マルクは────
支援オブナイツ
亡国の王女の為の支援
「レナ! 俺達もマルクのところに行こう!相棒がそう言ってるんだ!」
今まで共に考え会った頭が切れる方の遊戯君はマルクのところに行けと言っているようだ。
しかし今思えば、行ったところで、何をする?ピエモンがマルクのとどめを刺すのなら……
『私達は今以上に手を汚さないまま殺し合いに終止符を打てる』
それに、もしマルクの元に駆けつけて、何かの拍子で、ピエモンの誤解(ピエモンはマルクに裏切られたと信じ込んでいる事)が解けたらどうする?
今度はピエモンと戦わなければならないかもしれない。それは困る。
手を汚さずに済むのならば……という利己的で、打算的な考えがレナを迷わせる。
客席に駆けつけない事で、ピエモンを誤解させたまま、マルクを殺させるというのは確かに卑怯な選択だろう。
だが、それが何よりも、私達にとって都合のいい選択ならば……そうするのもいいかもしれない……。
考えてみれば、ピエモンにもマルクと同等の罪がある。罰として、このまま奴に仲間を殺させるというのも……
「だからレナ! マルクのところに行かなきゃダメなんだ!もういいッ!日吉だったか!?頼むから行ってくれ!」
「黙れ!頭の切れる方の遊戯ならともかく!レナも納得できないような提案に従えるか!俺達のリーダーはレナだッ!」
「だから相棒が言ってるって────」
あの腹黒い遊戯は、自分達の手でマルクを殺したいと思っているのだろうか。
死に際というのは何が起こるか分からない。奇跡という現象は往々にして死に際に発生するのだ。
もしかしたらひょんな事でピエモンの誤解が解けるかも知れない。
遊戯はその可能性に気づいていないのか?あの頭のいい方の遊戯が?
「レナちゃんッ!確かにマルクのところに行かなきゃ駄目だよ!」
突然つかさが声を張り上げる。何か思い出したような表情だ。
レナは冷静に、遊戯やつかさの言葉を何度も咀嚼するように慎重に、先を促す。
「どうしてそう思うのかな」
「少し前からBちゃんの様子がおかしかったんだよ!このホールに行く時、わざと遠回りするし!」
それは知らなかった。
「そう言えば、私がマルクに止めを刺そうとした時、ぐだぐだ言って時間稼ぎしてた!」
そうなのか。霊夢ちゃんがそうと決めつけている可能性も否定できないけど、確かに怪しい。
「そう言えばあの野郎、戦いにも全然参加してなかったぞ!」
そう言えばそうだった。あそこまで恨んでいるならば、戦いには気合が入るはずなのに。
つかさ、霊夢、日吉が口々に言う。そうか、途中から戦いに参加した私には、気づきようがない。
「ピエモンの誤解はすでに解けているんだよッ! あいつはマルクを助けて僕達を裏切るつもりだッ!!
このままじゃマルクは復活して、さらに敵が増える!!」
頭の切れる方の遊戯の我慢の緒が切れたのだろう。頭が悪い方の遊戯を意識の裏に追いやり、大声で結論を述べた。
「「「「「「ピエモンはまた寝返った!!」」」」」」
早くマルクのところに行かないと!
レナ、日吉、霊夢が客席へと飛ぼうとした瞬間────
「ぬわーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ピエモンがマルクに思い切り吹っ飛ばされ、ホールの壁を突き破りどこかへ消えて行った。
…………アレ??? どういう事なの……???
▼ ▼ ▼
「メインコンピュータ室ってええええええええええええええ!!そんなわけないそんなわけないと言わざるを得ない!!」
KASは叫び声のようなものが聞こえてきたメインコンピュータ室の前に立ち、驚愕する。
自分はメインコンピュータ室にいるデジモンに首輪を外して貰い、仲間達を探しに出発したのだ。
それが何故またメインコンピュータ室に戻ってきてしまったのだろうか。
もしかして……俺、迷子って奴?いやいやそんなわけない!
迷子なんて馬鹿がなる奴だっていう!TASをも超える超頭脳を持つ俺が迷ったりするわけないもんッ!
というわけでさっさとレムーやレナを探しに……
「とはいえ叫び声とは気になるじゃねーかオイ!!」
何故かぼろぼろになっている扉を蹴破り、部屋の中に侵入する。
床には何かが這ったような跡がある。血痕も残ってる。
「……なんかいるみたいだなー……」
さすがのKASも緊迫にならざるを得ない。部屋のさらに奥へと、ゆっくりと歩を進める。
嫌な予感はしていた。だが、その予感が当たるわけがないと、何故か考えていた。
だって奴は死んだのだから。こんなグロイ事をする奴がいるわけがない。
「…………」
床にはエリートデジモンがズタズタに引き裂かれ、捨てられていた。
いったい誰がこんな事を……。マルクは部下にこんな残酷な処罰をする奴ではないし、KASの仲間達の中にもここまで悪趣味な奴はいない。
さらに奥に進んでいくと、恐ろしいものがKASの視界に入る。
「グロ死体の山だっていう……」
ノヴァとメインコンピュータを守護するエリート達の死体が山のように積み重ねられていた。
どの死体も損傷がひどい。狙ってやらなければここまで悲惨な死体など出来上がるわけがない。
「KAS……」
ぽつりと声が聞こえてきた。KASは辺りを見回す。聞いた事がある声だ。
「どっから言ってんだよ!」
「ここだ……静かにしてくれ……また奴が戻ってきてしまう…………」
グロ死体の山から一匹のデジモンが這い出してくる。奇遇な事に、そのデジモンは先ほどKASの首輪を外してくれたエリートだった。
「どうしてまだこんな所に居るんだ?」
「まままま迷子ちゃうわ!」
「……まあ……いい」
デジモンは血まみれの体を起こし、ふらふらとよろめきながら立ち上がる。
「どうやら奴はどこかへ行ったらしいな……危なかった……奴は俺の事を死んだと思っているんだろう……
気絶したおかげで、殺されずに済んだみたいだ……」
「奴って誰なのかkwsk」
デジモンは少しの間考える。次第次第に顔が青ざめていく。
「分からない。訳が分からない化け物だ……HALと名乗っていた……セイバーっぽい服を着ていた……あいつはいったい何者なんだ?
ニコニコにもあんなキャラはいない……」
恐怖に震えるデジモンをKASは心配そうに見つめる。
「お前言ってたよな。マルクたんと和解できる道はないのか?って……その化け物とは和解できそうもないのか?」
「……出来るわけがない。奴はただ純粋に楽しんでいるんだ……
殺す事を……甚振る事を……まるで人間の子供が小さな昆虫の足をもいで楽しむかのようにな」
「…………」
デジモンはしばらく息を整え、そしてKASに向かって着いて来いと言った。
メインコンピュータ室の奥へとKASを案内する。
「やられた……やっぱりもうやられてやがる」
「ボロボロっていう……」
巨大なメインコンピュータは、すでにめちゃめちゃに食い散らかされていた。
「なんてこった……あと少しで完成だったのに……畜生!」
動画編集を司るメインコンピュータが壊された事によって、主催者の目的、ニコロワ動画の完成は不可能となった。
残すシーンはラスボスバトルのみ。マルクたんと対主催達の死闘を動画に組み込むだけだったのに……
「何が……あと少しで完成だったの?」
「…………」
KASがぽつりと問うた。デジモンはゆっくりとその疑問に答えていく。
ニコロワ動画を完成させ、ニコ動にうpする事。それがニコロワを開いた目的の一つなのだ。
さすがのKASも驚き、しばらくまともな反応を示す事は出来なかった。
デジモンは説明し終わると、つかつかとどこかへ歩いていく。一台の壊れた機械が放置されていた。
「なんてこった……」
デジモンは再び絶望する。
「一応、こういう事態に備えてパックアップを用意していたんだが、それもぶっ壊れてやがる……
これが俺達の努力の結晶、ニコロワ動画が……」
ぽつりと呟くのをKASは複雑な面持ちで見つめる。
実を言うと、死体の山に埋もれて息を潜めていたのはエリートデジモンだけではない。
もう一匹、醜悪な化け物が息を潜めていた。勿論HALである。
メインコンピュータを食したおかげで、体が幾分落ち着いてきた。このまま時が過ぎるのを待てば完全に回復出来るだろう。
(やっぱりあれはバックアップだったのね……くひひ)
KASとデジモンを観察して、ハルヒは考える。
(それにしてもKAS、まさか閣下みたいになってまだ生きながらえているなんてね……
あの喋り方じゃなかったら閣下が生きていると勘違いするところだったわ)
ハルヒが息を潜めていたのは、体が回復しきっていなかったからである。
あの銀色の服を装備したKASはおそらく閣下並みに強いのだろう。いくら神であろうと、飛空石が体の中で暴れ回っている状態では負けるかも知れない
そう考え、死体の中に身を潜ませ、KASを難なく殺せるくらいに体力が回復するのを待っていたのである。
(そろそろか……けひひ……KASは私に二度殺されるわけね……あのアホ頭に詰まっている脳みそは食わない方がいいでしょうね
こっちまで頭が悪くなってしまう。くひひ)
そして、とうとうハルヒの体を、KASと充分に戦えるところまで回復した。
KASを殺して、頭以外の部分を食せば、さらに加速的スピードで回復出来るだろう。
そしてそうなったあかつきには、レナ達とピエロ達を皆殺し……
KASの味を想像しながら、野望に満ちた顔つきで、ハルヒは死体の山から這い出る。
支援(秋)
支援大百科
死体の山が突如吹き飛び、何かが飛び出してきたと知覚した瞬間にはもう、全てが遅かった。
KASの腹に怪物の鉄拳が突き刺さり、シルバースキンが霧散、そしてKAS自身も轟音と共に壁に衝突した。
驚きの声を上げる間もなく、今度は自分に怪物の拳が突き刺さる。
刹那の間に怪物は俺とKASを蹂躙したのである。
「うん! 結構回復してるわね」
KASが飛んで行った方向を見ると、瓦礫に埋もれてぴくりとも動かない。
まさか、一撃で死んでしまったのか? いや、そんなはずがあるものか。
怪物はKASを心配する俺に対してにやっと笑い、壊れたメインコンピュータを撫でる。
「あんた達の努力の結晶ってやつが台無しね。くひゃひゃひゃひゃ!」
「それに……触れるな……!」
「けひひひひ…………」
「壊す前に、ほんのちょっとだけ見させてもらったわ。KASぅ、閣下が死ぬところとあんたと糞博之が敬礼するところはニコロワ屈指の笑い所ねえっ!」
その言葉はKASを刺激し、怒らせる。壁に手を吐きながら、シルバースキンを構築させながら立ち上がるKAS。
銀色の防護服により表情こそは窺えないが、KASの全身からは怒りのオーラが溢れている。
「ハルヒィィ……今度という今度こそは俺の怒りは有頂天だぞ!!なんでお前生きてんだこのカス野……タス野郎!!!」
「けひゃひゃひゃひゃ相変わらず日本語がおかしいわねえ」
ハルヒ……ハルヒなのかあの怪物は……!?全然面影がないじゃないか!
「よく頭がパーンなあんたがここまで生きていられたわね」
「頭がパッパカパーンなのはお前の方だっていう!お前死んだんじゃなかったのかよ!」
「覚えておきなさい!神が敗北するなんて、ましてや死ぬだなんて、絶対にあり得ないのよ!」
「お前なんか神じゃない!お前なんかアレだ!あの……クズ野郎だバカ!」
「だったらあんたなんかど間抜けよ!あんた明らかに人間としての知能が足りてないのよ!いい加減文明から離れて野山に戻れ!」
「うっさいこのバカ神野郎!!」
「バカ神とは何よ!私は頭も天才的な神だわこのバKAS!!」
「この野郎〜〜〜!!!」
どちらも知能が足りていないように思えるが…………
罵り合いはしばらく続き、ハルヒよりも知恵が足らないKASが劣勢になっていく。
完璧に負けてしまう前に、KASは罵り合いを無理やり打ち切る。
「まあ俺がバカにされるのはいつもの事だけどなあ! 動画を見て死んでいったみんなを見て!
大爆笑するのは何が何でも許さないっていうッ!!この神野郎ォォーーーーーーーーーッッ!!」
シルバースキンを再構築し、KASはハルヒへと飛びかかった。
「あんた最終的には私が神だって認めてるじゃない!」
KASの言動に突っ込みつつ、ハルヒは迎撃態勢をとる。
KASは勝てるのか?ひょっとしてKASなら。
自分達はハルヒに為すすべなくやられたが、それでもKASなら、KASならきっとなんとかしてくれる……
「ぶごぉぉっ!」
飛びかかったKASの頬に、ハルヒの右ストレートが見事に決まった。
シルバースキンが再び霧散する。もしあの防護服がなかったら即死していたかもしれない。
「まだまだァ!」
KASがまたもや飛びかかるが、結果は同じ、また手痛いダメージを受け、跳ね飛ばされる。
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「ヒャハハハハハ!まだ私は何の能力も使っていないのに!そんなので私に勝てるのォッ!?」
吹っ飛んだKASをハルヒは追いかけ、また殴る。そしてまた追いかける。
KASを壁に追い詰め、どんどんどんどん殴り続ける。KASの声が次第に小さくなっていく。
「おらおらおらおらおらおらおらおら!もっといい声で泣きなさいよほら!!」
ハルヒの攻撃が蹴りに変わった。KASの腹を蹴り続ける。KASは完全にサンドバック状態だ。
「駄目だ……勝てない……」
俺は今、完璧に悟った。ハルヒはいつの間にやら、完全無欠の怪物になっていたのだ。
もはやどうする事も出来ない。俺は死の恐怖に震え、ぼこぼこにされるKASをただ見つめるだけだった。
「許さないんだ……」
「ん?」
KASが、とうとうハルヒの蹴りを受け止めた。
シルバースキンが再構築されて一瞬しか見えなかったが、KASの顔は普段の何倍にも腫れあがり、
ハルヒよりも化け物らしい見た目に変貌していた。
「お前だけは許せないんだ……閣下を虐めて……俺を助けてくれたみんなを殺して……大爆笑するお前だけは……」
「知った事か!!!」
ハルヒがKASの首根っこを掴み、持ち上げる。首を絞められたKASは苦しそうに呻く。
「ここのデジモン達は……俺を助けてくれたっていう! ハルヒ……お前はそいつらまで殺しがって……」
「ええ美味しかったわよ!ひゃはっ!」
首を絞められ苦しいのだろうか。KASが涙目になって言う。
KAS、お前は俺達の死まで、背負ってくれるのか……。
「俺は……みんなの心の中の勇者になる……TASよりハルヒより俺の方がYahoo!」
sieeeeeeeeeeeeeen
「Yahooはそういう時に使う言葉じゃないのよカス!! ヒャハハハハハハハハハハ!!」
俺はもう恐怖を感じていなかった。KASの言葉を聞きながら、俺は立ちあがり、メインコンピュータ室の出口へと全力疾走する。
ハルヒは瞬時に俺に気づいた。だが構うものか。殺すなら殺すがいい、だが俺の口は死んだあとも叫び続けるだろうさ。
誰かに向かって……届け俺の声……
「誰か助けてくれェェーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
俺はメインコンピュータ室の扉を開き、外に向かってはち切れんばかりの大声で叫んだ。
レナでも霊夢でも日吉でも誰でもいい。誰か助けに来てくれ。俺は別にいいからとにかくKASを助けてくれ。
「お願いだ!誰か!誰か助けてくれぇ!!!俺はいいからKASを!KASがハルヒに殺されてしまう!!」
俺は何度も何度も叫び続ける。レナ達に頼める立場ではない。むしろ憎まれる立場だ。
だが、だがしかし、KASだけは助けてやって欲しかった。殺し合いに巻き込まれた参加者だけではない。
俺達の無念まで背負ってくれるKASを死なせたくない。
「あんたも馬鹿ね」
俺の背中に何かが付着し、後方に引っ張られる。スパイダーブレスレットから発射された糸のようだ。
俺はバランスを崩し、背中から床に倒れ、ハルヒの足元まで引き寄せられた。
そしてハルヒは俺の腹を思い切り踏み潰す。俺は血反吐を撒き散らす。
ハルヒは恍惚とした表情で俺の血反吐を正面から受け止め、快感に身を震わせた。
「誰も助けに来ないんだよッッ!! 頭の悪いレナ共は私の事をまた死んだと思い込んでるわ!!くひゃははは」
俺は何度も何度も踏みつけられた。死なない程度の強さで何度も何度も。ハルヒはひたすら笑い続け、攻撃を止めようとはしない。
KASは、KASだけは生きていて欲しい。あいつは俺達の死を、本来敵であるはずの俺達の死を、本気で悲しんでくれた。
ハルヒを本気で憎んでくれた。
(……KASの首輪を外してやったのは俺だ……もののついでだ。最後の最後までKAS……お前の面倒を見てやる…)
「待って………頼む……」
踏み続けるハルヒに手を伸ばし、必死に訴える。
しかし無視される。伸ばした腕はハルヒに折られ、俺は絶叫する。
「頼む………何でも言う事聞きますから……」
あまりにリスクの高い一言を俺が述べると、ハルヒはぴたりと攻撃を止めた。
その隙に俺は、血反吐を吐きつつ体を持ち上げ、にまにまするハルヒを上目使いに見つめて……土下座した。
屈辱は勿論感じる。俺の仲間達を殺した奴にどうして土下座なんてしなければならないのだろうか。
だが、だがしかしKASが助かるのならば……
俺は、ハルヒに対して静かに口を開く。形振りなんて構っていられない。
「お願いしますハルヒ様……お願いしますからKASだけは殺さないであげて下さい……」
そうだ。俺は正しい事をしている。誰も助けに来られないのなら、俺が助けるしかないじゃないか……
ハルヒはしばらく黙っていたが、突然弾けるように笑い始めた。
「ヒャハハハハハハハハハハハハ!!」
「お願いしますお願いしますハルヒ様」
「けひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「お願いします……何でもします……だからKASだけは見逃してあげて下さい……」
「ひゃはは」
ハルヒは息を整える。
「分かった。分かったから頭を上げなさい」
KASを見逃してくれるのか?俺はゆっくりと頭を上げハルヒを見上げた。
ハルヒは口角を吊り上げ、KASの頭を思い切り踏みつけた。鈍い音が部屋に響く。
「何をやってるんだ涼宮ハルヒィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
「おおっとそういう態度に出るの!?まだ死んでない、まだKASは死んでないわよぉ!?こいつゴキブリ並みだもの!
この防護服は想像以上に固いのよぉッ!?まだまだまだまだ死なない!まだ遊べるわこの玩具は!けひゃ!」
このクソ神野郎……調子に乗りやがってえぇ……
俺は思わず振り上げてしまった拳を瞬時に下げる。怒りで頭がどうにかなってしまいそうだがここは何とか耐えなければならない。
ならないが、ハルヒの馬鹿は……ますます調子に乗っていく。
「KASを助けたいなら絶対に私に逆らわない事ね!じゃあまずは自分で自分の首を絞めなさいッ!」
ハルヒは手を差し出す。俺は渋々自らの両手で首を掴もうとする。
「このバカッ!私の手を使って絞めろ!」
そう言われ、俺はハルヒの手を掴み、自分の首に持って行く。
「私の手に触れるなッ!自分から首を絞められに来なさいッ!」
もはや何も言うまい……。俺はハルヒの手に首を近づけて行く。
「かっ……!」
ハルヒの圧倒的握力が俺の首を絞め上げる。苦しい……本当に苦しい。
目から涙が流れ、鼻水、よだれ……俺の顔は苦しみに比例してどんどん汚くなっていく。
でもKASが助かるなら……別にそれでも……
「醜いわね。なんて汚らわしい生き物……! 少しは私の美しさを見習いなさい」
まさかこの怪物がハルヒなんてな……KASから聞いた時は本当にびっくりした。
俺は今までノヴァやメインコンピュータの守護でニコロワをほとんど見ていない。
ハルヒがこうなってしまう過程を知らないからこんなに驚いたのかもしれない。
一体、ハルヒに何があってこんな鬼畜に変貌してしまったのだろう。
今は一刻も早く、誰かがこの怪物(もはやハルヒではない)を始末してくれることを願う。
ああ……それにしてもなんて外道……だがせめてKASだけは……
「キャオラッ!」
俺の意識が暗転しかけた瞬間、何者かの蹴りがハルヒの顔面に当たり、俺は首絞めから解放された。
誰が助けてくれたんだ?意識がぼんやりとして、よく分からない。視界がぼやけて何者なのか判別できない。
ただどんな格好をしているのかはなんとなく分かった。間違いない、あれは道化の格好だ。
いや、待てよ……あの格好……まさか、まさかこの土壇場に来てあいつが乱入したというのか……!
地上最強、どう贔屓目に見ても狂っていそうな最悪の道化……!
「あんた……! よくもやってくれたわね……!」
ハルヒが牙をむき出しにして獰猛に威嚇する。
「お前の叫びが聞こえてきたよ。待たせたな」
あの道化は、間違いない。
ド ナ ル ド だ!!!
▼ ▼ ▼
ドwwwwwwwwwwwナwwwwwwwwwwルwwwwwwwwwwドwwwwwwwwwwwwwwwっうぇ
「くそ……マルクめ……思い切りやりおって……!」
マルクに吹っ飛ばされ、ホールから飛び出したピエモンは、服についている埃をぱんぱんと叩き落とし、ゆっくりと立ち上がった。
頭から血が流れている。早く止血しないと死んでしまうかもしれない。
ふと、自分が飛んで来た方向を見ると、瓦礫で穴がふさがっていた。
ホールからここまで貫通して来たのだから、その穴を通れば簡単にホールに戻れると考えていたのだが、どうやらそうはいかないらしい。
「ピ、ピエモン様?」
「ん?」
何者かの声に反応し、ピエモンは振り向く。そこにはレッドベジーモンをはじめとした大量のゆとりがピエモンを眺めていた。
「お前らまだこれだけ残っていたのか」
反応を返すと、デジモン達は突然がやがやと騒ぎ始める。
「やっぱりピエモン様じゃん!うっわ可愛いなあ」
「……かあいい」
「ピエモン……たん」
「なんなんだ貴様らは……」
萌えもんぱっちをつけたピエモンを見た途端これである。
本当に節操のない連中だ。ピエモンが呆れていると突然後ろからゆとりに抱きかかえられた。
「や、やわらかい……はぁはぁ……」
「こ、こらっやめろ!」
「ツンデレなのも……可愛い……ふぅーーっ……ふぅーーっ……」
やばい、きもい。ピエモンは初めて感じるタイプの嫌悪感を抱いた。
「だいたい、お前らはどうしてここにいるんだ!下っ端のデジモン達はほとんど死んだんじゃなかったのか?
今までの人員不足は何だったんだ!」
「参加者が減ってきたら監視なんてぶっちゃけ暇になってくるんですよw
だから頑張る奴に後を任せて、自分達は禁止エリアとかに隠れてサボってましたwさーせんwww」
「んで、結界とかが壊れたらしくて、そろそろニコロワも終わりかなと思って戻ってきましたw」
「終わりましたか?ww」
ピエモンは唖然として言葉も出ない。本当に駄目だこいつら……早くなんとかしないと……
「バカ! お前らがサボるからニコロワはこんな事になったんだぞ!バカバカバカバカ!!」
どれだけ怒っても後ろから抱きあげられたままではジタバタして喚くことしか出来ない。
戦えば勿論ピエモンの方が強いが、今は連中に手足が届かないので殴る事すら出来ない。
デジモン達は恍惚とした表情でピエモンを見つめている。
「決めた!俺マルクたん親衛隊をやめてピエたん親衛隊に入る!」
「俺も入る!」
「俺も俺も!」
「だ、黙れ貴様らァァーーーーーーーッッ!!
今はそれどころじゃry「誰か助けてくれェェーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」」
突然誰かの叫びが聞こえてきた。ピエモンは声の聞こえて来た方向に目を移す。
「なんだ今のは!?いったい誰だ!」
「誰なんでしょうかピエたん」
「ええいいい加減に下ろせ!!」
ゆとり達本気で叱り、床に降ろしてもらうピエモン。
声が聞こえて来た方向は、メインコンピュータ室のある部屋だった。
という事は、叫び声の主はこいつらとは格が違うエリートデジモンのものだろう。
ピエモンは考える。メインコンピュータ室に駆けつけるべきか否かを。
ホールに戻ってマルクの相手をしたいのだが、こちらの方が重要な気がする。
叫びの内容は「助けてくれ」だった。つまり叫んだデジモンは何者かに襲われているという事だ。
今や敵はマルクしか残っていない。マルクですら自分の部下であるデジモンは襲わないだろう。
いったい誰がデジモンに悲鳴を上げさせるというんだ。
マルクとは別の『悪』がまだいるというのか。なんて面倒臭いんだ。
「ピエたん。どうするつもりですか?」
ピエモンはしばらく沈黙し、考え込んだ後、こう答えた。
「助けに行くぞ。下手人を始末する」
マルク以外の悪人はさっさと殺しておかないと、全ては水の泡になるかもしれない。
そう考えての判断である。
▼ ▼ ▼
「はあ……はあ……」
マルクが息を荒くして翼を広げ、客席から飛び上がる。
対主催達は迎撃態勢を整える。
倒したと思っていたが、マルクはまた復活してしまった。ピエモンが時間稼ぎをした所為だろう。
ここまでではピエモンはレナ達を裏切ったという事になるが、しかしその後、ピエモンはマルクに見事にぶっ飛ばされた。
ホールの壁を突き破り、どこかへ追いやってしまうほどのパワーで、である。
結局、ピエモンがマルクに寝返ったのかどうかは定かではない。はたしてピエモンはどちら側なのだろうか。
「くそッ! またかよ!面倒臭い相手だな!」
日吉が愚痴をこぼす。霊夢もうんざりとした表情をしている。
支援
「みんな、油断しないで! 落ち着いてみんなで協力して対処すれば十分勝てる相手だよ!!」
「レナの言うとおりだ!油断さえしなければ勝てる!」
レナの言葉に遊戯も同意する。そのとおりである。対主催は今までにマルクにしてやられた事など一度もない。
何度かピンチはあったものの、全てチームワークと機転で乗り越えている。
結束した6人の対主催達にとってマルクは、油断さえしなければ負ける相手ではないのである。
ずいぶんとこけにしてくれるのサ……
ボクは翼を広げ高く高く舞い上がる。フランちゃんの翼、ボクの翼、2つ合わせば最強だと思ってたけど、連中の思いの強さにはかなわないのサ。
ボクが連中を殺さないように気を付けているからってのも勿論あるだろうけど、それ以上に対主催達は強い。
今思えば当然の事かも知れない。コイヅカが立案したバトルロワイアル、それは言ってしまえばこれ以上ないほどの『試練』だ。
それを乗り越えたレナ達はきっと何よりも強い。なにせジアースすら力を合わせて倒したのだから……。
だけどボクは負けないのサ。ラスボスの役目を務めるのサ。あのバカの分まで
「ピエモンの分まで……ね……」
ボクはこっそりと呟き、レナ達の元に急降下する。レナ達は迎撃の構えを既に整えている。
「ボクは悪人だからお前らを殺し合いに巻き込んだ事なんて屁とも思ってないもんねー!
しっかりボクを恨んで、とどめを刺してみろなのサ!!!」
地上で待ち構える6人に挑発を飛ばす。日吉や遊戯が挑発に乗り「覚悟しろ!」などと叫んでいる。
そうとも、もっとボクを恨め、憎め、殺してみろ!
ボクは地上に向かって複合弾幕を発射した。レナではなく日吉が指示を飛ばして、例によって対主催達は皆残らず避けきる。
弾幕の軌道を覚えられたのだろうか。よりによってお世辞にもそれほど頭が良さそうではない日吉に?
だとしたらもうこの技は使えない。なんだかこれからも着々と使える技がなくなっていく気がする。
駄目だ。弱気になるな。あの客席でピエモンと話した事を思いだせ。ラスボスになれマルク。
ピエモンにジャイアントスイングで投げられ客席に突っ込んだ後、ピエモンが追いかけてきた。
その時ピエモンはなんて言ったと思う? ボクはびっくりしたのサ。驚いたのサ。
初めてピエモンの存在に感謝したのサ。あんまり素直になれなかったけどね……。
衝撃波を放つ。今度は放つ前から対主催達は回避運動を始めていた。
指示を飛ばしたのはまたもや日吉だ。あそこまで頭が切れる奴だったっけ?
まあいいや、考えるのは後、次はブラックホールで対主催を苦しめてやる。
「読めるぜレナ。何故かは知らないが、先が読める……マルクの次の攻撃が分かる!!ブラックホールだ!」
日吉が叫ぶ。またなにか新しい能力に日吉は目覚めたのだろうか。
レナは日吉の言葉を信じ、仲間達に日吉の言葉を伝える。
日吉の脳が活性化する。恐ろしいくらい思考がクリアだ。
先が読める。未来が分かる。マルクの動きが全て分かる。
この能力は無我の境地の奥にある扉の一つ、才気煥発の極み、日吉は百錬自得の極みに続いて、またもや究極の扉を開いたらしい。
マルクの動きは全て読める。日吉がこの能力に目覚めていなかった時ですら、マルクはレナ達にほとんど傷を負わせられなかったのだから、
もはやマルクが勝利する確率は塵に等しい。
「今だッ!!」
ブラックホールを発動しようとした絶妙のタイミングを突き、レナ達6人は総攻撃を仕掛けた。
一瞬の隙を突かれたマルクは、防御すら出来ない。レナ、日吉、霊夢、遊戯、つかさ、カービィ、6人全ての攻撃がクリーンヒットする。
「やったか!?」
ぼろぼろになったマルクが落ちていく。それを凝視しながら、遊戯は確かめるように叫んだ。
(まだ……なのサ……ピエモンの……ピエモンの事を思いだせぇぇ……マルク……!!)
マルクは三度地面に墜落した。動かない。全く動かない。
対主催達はついに主催者を倒したのだ。
▼ ▼ ▼
ピエモンはただノリノリでハルヒに突っ込んだわけではない。
彼なりに戦略を組み立て、ハルヒに蹴りをかましたのだ。
ハルヒの気を引く事が出来なければ、まず失敗する作戦なのだが……
「ドナルド……何故ここに……?」
「ん? 何を言っているんだお前は。大丈夫か?」
ぼんやりとしていた俺の視界が次第に鮮明になっていく。そこに立っていたのはドナルドではなく、幼女だった。
その後すぐに気付く。この人は萌えもんぱっちをつけたピエモン様に違いない。
ゆとり達の間でBと呼ばれている可哀想な人だ。
「なんだ……ドナルドじゃなくてピエモン様か……」
「なんだとはなんだ」
ピエモン様は向こうでボロボロになって倒れているKASを見つけ、顔を歪めた。
もしかしてKASの事を心配しているのか?
「ピピピ、ピエモン様、あのグロい化け物はいったい何なんですか……!」
「ふん、ゆとりめ!早速ビビってるんじゃないッ!まあ私も、今度こそ奴は死んだと思っていたから驚いたがな」
ピエモン様は物怖じせず、ハルヒを真っ直ぐに見つめる。
「可愛い可愛いピエモンちゃんがこんな所に何の用?何度私を殺しても死なないわよ?」
ハルヒがのそりと体を起こし、醜悪な笑みを見せつける。
「貴様に大暴れされてはニコロワ進行に支障が出るのでな……何度でも殺してやるさ」
ピエモン様がそう言うと、ハルヒは顎が外れたかと思うくらい口を大きく開き、笑いだす。
「ひゃはははは 頭悪い事言ってんじゃないわよ。ニコロワなんてとうの昔に進行不可能になってるじゃない。
私やそこのボロ雑巾を含めた生き残り達をよく見てみなさい。誰も首輪すら着けていないじゃない。寝ぼけた事言ってんじゃないわよ。
残念だったわねぇ。ニコロワを動画にしてランク一位をとるつもりだったんでしょ?」
ハルヒは知っていたのか。ニコロワが開かれた目的を。
ピエモン様は「知っていたのか」と呟き、ハルヒを馬鹿にするようにふぅと溜息を吐いた。
「だが、少しお前は勘違いしているらしいな。ニコロワはまだまだ進行可能、いや、むしろこの事態は予定通りなのだよ」
ハルヒはこの意味深な一言に表情を一変させる。
俺もハルヒと同じく、ニコロワはもう完遂不可能と思っていたから、ピエモン様のこの一言は大いに驚いた。
しかし、ピエモン様は何を狙っているのだろう……。助けを呼んだのは自分だが、いくらピエモン様でも、このハルヒに勝てない事は明白だ。
そんな心配をよそに、ピエモン様は訝しげにしているハルヒに向かって語り始める。
ゆっくり支援していってね!!!
ドナルドは嬉しくなると、つい支援しちゃうんだ
「仕方ない……そこまで気になるなら教えてやる」
「お前は今までの私と同じ種類の勘違いをしているようだな。考えてみろ一人しか生き残れないなんていうグロ動画を誰が好んでみるんだ。
一部の変態という名の紳士にしかうけないぞ。だいたい自重なし、カオスが好まれるニコニコでどうやってニコロワがランクインするって言うんだ。
いいか?私も含め、お前ら参加者も含め、デジモン達も含めて、全員、最初からあの策士二人に嵌められていたんだよ」
何かとてつもない事をピエモン様を言おうとしている。さすがのハルヒもやはり気になるのだろう。
嫌らしい笑みは消え、ピエモン様の話に耳を傾けている。
「コイヅカ氏とマルク……この嫌らしいまでに頭がいい二人の策士にな……」
「その二人が私達を騙していたと?最初から?」
そんな話なんて一切聞いた事がない。ハルヒは興味深そうにしている。
「一人しか生き残れないバトロワなんて、初めからするつもりはなかったのさ。
最高のエンターテインメントを作り上げる。それがニコロワの真の目的だ。貴様のような────」
ピエモン様が睨みをきかせてハルヒを指差す。どこまでが本当でどこまでが嘘なのか。俺にもよく分からなくなってきた。
「都合のいい悪役を作りあげ、レナ達のような正義に殺させる事でな……どう思う?」
ピエモン様が血塗れの床を踏みしめ、ハルヒに一歩近づく。
「この私が都合のいい悪役ですって……!!」
ハルヒの眉間にしわが幾筋も走る。恐ろしい表情で怒っている。
ゆとり達の怖がる囁き声が聞こえてきた。
「史上最悪の大悪党、お前のような、がいたとする。そいつとは対照的に、誰からも好かれる、レナ達のような、正義の味方がいるとしよう。
その正義の味方が史上最悪の大悪党をやっつけたら、とてもとても盛り上がるとは思わないか?」
「…………思わないわよ……!」
きっぱりと言うが、ピエモン様はハルヒの否定を無視し、話を続ける。
身振り手振りを交えながら丁寧に。ハルヒからしてみれば、ピエモン様の丁寧さはひどく癪に障る事だろう。
「だが実際は、現実にはそんな大悪党も正義の味方もめったにいない。だからコイヅカとマルクはまず、
そんな対照的な二人の役者を、都合よく一度に作り出す方法からまず考えた。その方法がバトルロワイアルだ」
ピエモン様の妄想、とは言い切れない。コイヅカ様はよく分からなかったが、マルク様は確かにエンターテイナー的な所がある。
「実際に体験したお前にはよく分かるだろう?バトロワとは恐るべき災害だ。ある者はそこで勇気に目覚め、力を合わせて戦い抜こうとするだろう。
またある者は恐怖や憎しみに染まり、狂人と化すだろう。そして前者はバトロワという恐ろしい災害にも屈しない鋼の心を持った究極の正義になれる。
後者はバトロワという恐ろしい災害で生まれた狂気、憎しみ、全ての負の感情を背負った究極の悪人になるだろう」
ピエモン様がまたハルヒに一歩近づく。
「究極の正義、それがレナ達。究極の悪人、それがお前だよ」
「……違うわ。コイヅカはね。ニコ動の神を長年求めていたのよ!」
怒り狂うハルヒが反論に移る。冷静に話すため、必死に怒気を抑えようとしているようだが、抑えきれていない。
言葉の節々から狂気が滲み出ている。
「コイヅカはニコニコ動画に絶望したの!だからバトロワを開いて私を神として目覚めさせようと考えていたの!
ニコニコ動画を取り締まる神にさせようとしたのよ!私は神だからッ!言ってしまえば初めから私の優勝は決まっていたのッ!
ニコロワの開催理由は最高のエンタメなんかじゃないッ!! ランク一位を取る事も真の目的の副産物ッ!!
本当の目的はニコニコ動画に私という神を呼ぶ事なのよッ!!」
荒々しく語るハルヒを見て、ピエモン様は苦笑する。
確かにピエモン様に比べると、全くもって馬鹿げた論だ。
ハルヒは息を荒くしている。本気で怒っているようだ。ピエモン様が手を振り、ハルヒをなだめる。
ハルヒに比べてピエモン様は冷静そのものだ。まさかこれほどピエモン様が頼りになるとは思ってもみなかった。
ニコニコ動画(夏)→ニコニコ動画(秋)ときたらニコニコ動画(BR)もありなんじゃないかと思う支援
「バカにするな……!あんたの言う事が正しいならッ!どうしてマルクとコイヅカはゲーム説明の際に「これはエンタメ」って言わなかったのよ!
そうすれば────」
「あほかお前は。そんな事を言えば視聴者が白けるし、何より貴様ら参加者が本気にならないではないか。
究極の正義も究極の悪も生まれない。それに私も、初めからマルクとコイヅカがそんな事を言っていたら、運営の仕事を放棄していただろう」
ハルヒがピエモン様を睨む。確かにそうだ。マルク様が初めからそんな事を言っていたら、ピエモン様は投げ出すに決まっている。
「どうしてよッ!さっさと教えなさいッ!!」
「私は貴様とは違う、生まれついての悪人だからだ!最終的に全員が死ぬイベントなんて誘われたら乗るしかないじゃないか!!
私は心底、人が絶望して死んでいくのを見るのが大好きなのだよ!だからマルクとコイヅカは私を誘う時、あえて嘘を吐いた!!」
ピエモン様はまた一歩ハルヒに近づいた。もうかなりの距離まで接近している。
ハルヒは歯をぎりぎり鳴らしながらピエモン様を睨みつける。
「私は自分の力で神に目覚めたのよッ!!あんた達なんか関係ない!!それに私は悪じゃなくて正義だ!!
寝ぼけるのもいい加減にしろ!!」
「違う!お前は作られたんだ!あのド外道、マルクとコイヅカによってな!!!」
「まだ言うか!!!」
ピエモン様がまた一歩近づく。ハルヒが怒り狂っているというのに、ピエモンは一切物怖じせず、着々と距離を詰めている。
もう止めて下さいピエモン様……それ以上ハルヒを挑発しては……大変な事になる……。
ハルヒの目の前にまで迫ったピエモンはふっと表情を緩める。
恐ろしい表情のハルヒを正面から見据え、また語り始める。
「ハルヒ。怒っているのはお前だけじゃない。私だって怒ってる。私を騙したマルクとコイヅカに対してな。
コイヅカは死んだ。だからもういい。だがまだ生きているマルクだけは、絶対に許さない。殺しても殺し足りない。
気持はお前と同じさ」
俺の心に衝撃が走る。ピエモン様はマルクを裏切るつもりなのか!?
「黙れ!妙な戯言をほざいた貴様だけは、念入りに殺してやるから覚悟しろ!」
激昂するハルヒから視線を外し、ピエモン様はゆっくりとハルヒの周りを歩き始めた。
「ハルヒ、冷静になってよく考えてみろ。怒りの矛先が間違っていないか?マルクではなく私に怒りを向けるなんて完全にお門違いだ。
念入りに殺すべきなのは無論マルクではないか?」
「黙れって言ってんのよ!!あんたの話なんて嘘八百だわ!!!どっちにしろマルクは殺す!
あんたも殺す!そこのボロ雑巾もレナ達もみんなみんな殺す!!!」
ハルヒが喚き始める。俺はハルヒの威圧感だけで恐怖で身が竦みそうになるのだが、ピエモン様は未だに冷静そのものだ。
マルク様を殺すと言っていたのは本当なのだろうか……。
その言動は無視出来ないが、今の状況でピエモン様がこれほど頼りになるとは思ってもみなかった。
「ハルヒ、聞け……私と手を組もう。さっきあえてお前を殺さなかったのは後々お前と接触して手を組むためだったのだ。
私と共に世界を牛耳ろう。お前の気持ちはよく分かる。本当は悲しいんだろう?辛いんだろう?
ずっとずっと一人で、古泉、えーりん、デーモンに利用され、仲間なんて一人もいなかった……私ならお前を分かってやれる。
私はお前の気持ちを癒してやれる」
ピエモン様は本気で言っているのか!? 横から血塗れのハルヒにそっと抱きつくピエモン様。
次々に言葉を紡いでいく。
「お前のその残虐な振る舞いは全て、今までお前が経験してきた悲しみの裏返しだ。思えばお前はレナ達よりも遥かに立派だぞ!
レナ達は慰め合ってここまで生き残ってきたが、お前は、お前だけは常にたった一人で戦い抜いてきたじゃないかッ!
お前の全てを理解している私はお前の全てを癒してやれる。だから、手を組もう。友達に、戦友になろう!!」
「Bとか言う奴!!!」
突然KASが重傷の体で立ち上がり、叫び声を上げた。
ピエモン様は驚いたのだろう。びくりと体を震わせて、KASを見やる。
「レナ達より立派なわけないだろっていう!!!そいつは正真正銘の鬼畜野郎だッ!!」
「……そう言ってハルヒを罵り続けるがいい!相手の事を真に理解してやらねば、本当の解決なんてありえない!!
いいかKAS!相手の立場に立ってモノを考える事が出来れば、争いなんて起きないのだ!!!」
KASが涙目になっている。悔しさだろうか、怒りだろうか……。
「違う……違う!! そいつは閣下と博之を殺した!ヒゲも殺した!」
「ハルヒにとって、殺さざるを得なかっただけだ!」
「黙れ!!」
ハルヒの一喝がびりびりと部屋に響き渡る。KASもゆとり達もぴたりと沈黙する。
ピエモン様なんてあまりの衝撃で後方に転んだくらいである。
「ハルヒ……私の言葉を、理解したのか?」
ピエモン様は恐る恐るもう一度ハルヒに近づき、抱きつこうとする。
ハルヒは静かに口を開いた。
「あんたの話、本当なの? 本気で言っているの? そんな事」
俺の位置からでは、ハルヒの表情までは窺えなかった。
ただ、ハルヒの声は今まで聞いた事のないような声質だった。
何なんだ……全く持って信じられない。まさかあの鬼畜は、ピエモン様の言葉に心癒されたとでもいうのか?
ピエモン様はふっと表情を緩め、改めてハルヒにぴとっと抱きつく。
そして、とんでもない事を口走った────
シリアルでネタに困ってしまう支援
「勿論嘘だバカめ」
え? 今何と……??
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
いつの間にかハルヒの胸に千年リングが取り付けられている。
千年リングの楔はハルヒの胸に突き刺さり、恐るべき勢いでハルヒの力を吸い取っていく。
KASもゆとりも、おそらくはハルヒすらも何が何だかさっぱり分からないだろう。
ピエモン様は賭けに出たのだ。適当な、ハルヒの食いつきそうな話を語りながら、ハルヒとの距離を縮め、千年リングをこっそりと盗み、装備させる。
何故わざわざ抱きついたのかと思ってみれば、千年リングを盗むためだったとは。なるほど、そう言う事だったのか!!
「嘘か!嘘なのかピエモン!!」
ハルヒは、おそらく苦痛のせいだろう、涙を流しながらのた打ち回る。
「殺してやる!絶対にまた復活してお前を!ううぅ……お前をををををを!!!」
涙ながらに睨みつけるハルヒを、ピエモン様はサッカーボールのように蹴り飛ばした。
「まっ!全部ではなく途中から嘘なんだがな!疑心暗鬼の解けた私なら、貴様を騙す事ぐらい簡単すぎて欠伸が出るわ!
それにしても同じ方法でまたやられるとは情けないなハルヒ」
のた打ち回るハルヒに向かってピエモン様は言ったが、ハルヒはもはや聞いていなかった。
「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「え?? は???」
KASは未だに混乱しているようである。ピエモン様は口を開く。
「KAS、私は一時的に対主催になっているんだ!ニコロワが終了するまでは貴様の味方だ!」
「????」
「み・か・た!!とりあえず今は私への怒りを抑えていてくれ」
その後何度か説明したが、KASはなかなか納得できないらしい。しかしやがて
「……なんだか知らんがとにかくよし!!」
とりあえず納得したようだ。それでいいのか……KAS
「さて、ゴミ野郎の後始末だKAS!こいつは千年リングを装備させたくらいでは死なないようだからな!」
「おk とりあえず把握」
「お前達も手伝え!こいつに大量の同僚が殺されているんだ。お前達も仇を討ちたいだろう?」
「勿論です!ピエたん!!」
「あんな真顔でハルヒを騙してたなんて、どんだけかっこいいんだ俺のピエたん!」
ゆとりが一匹ピエモン様を抱きしめる。抱きしめた直後、ゆとりの表情が変わった。
ピエモン様の表情もまた変わる。なにか恥ずかしいのだろうか。ピエモン様の顔は耳まで真っ赤に染まっている。
「なんか冷たい……ピエたん……漏らしてる……」
ゆとりはそう言うと場は一気に沈黙した。ピエモン様はしばらくの間もじもじして、やがて口を開く。
「……だって……死ぬかもしれないのは……誰だって恐ろしいものだろう……ましてや相手はあのハルもがっ」
ゆとりはドン引きするかと思いきや、ますます強く強く抱きしめた。
ピエモン様が失禁した事によって好感度がまたアップしたようである。
これはキモチのイイ支援
「よっしゃピエたんがお漏らししたんだ!ますますやる気出るぜ!!みんな行くぞ!」
「変態という名の紳士乙!」
良かった……KASは常識人だ。俺は何故か少し安心した。
そしてゴミ駆除が始まる。沢山の仲間達がこいつにやられ死んでいった。それを思えば感無量である。
俺も攻撃に加わりたかったが、ピエモン様にどうしても聞きたい事があった。
KASも同じような事を考えているのだろうか。ハルヒのとどめに参加せず、ピエモン様の方を向いている。
俺は満足そうにハルヒを眺めているピエモン様にそっと話しかける。ハルヒに首を絞められたので話しにくいが、我慢する。
「ピエモン様……貴方の話は、どこが嘘で……どこが真実なんですか。
いえ、単刀直入に聞きます。貴方は本当に、マルク様を殺そうと思っているのですか?」
「俺も気になるっていう。ニコロワは本当にエンターブレインのために開催されたのか?」
エンターブレインじゃなくてエンターテインメントだ。俺は心の中でKASにつっこみを入れる。
ピエモン様は複雑な面持ちでこう答えた。
「どちらの質問も、答えはイエスでありノーでもある……」
「詳しく聞かせるんだビエモン」
ピエモン様は溜息を吐き、語り始める。向こうではハルヒがゆとり達に踏まれ、蹴られ、殴られ、フルボッコにされていた。
ピエモン様が言うには、千年リングだけでもハルヒは死にかけたらしいから、あそこまでされたら死以外にあり得ないだろう。
あれで死ななかったらもはやチートだ。
「詳しく言うには、私の誤解がどのような過程を経て解けたかについて語らなければならない。
まずはアイスデビモンの事から話そうか……だが、あんまり言いふらすんじゃないぞ?特にKAS」
ピエモンカッコええwとも思っている人はたくさんいる人の一人が支援
Bwwwwwwwwwwwwwwwww
▼ ▼ ▼
場面は変わる。ここは最終決戦の地、ホール。
『いい様だなマルク』
『ほんとに……ピエモンは頭が悪過ぎる……お願いだからボクの邪魔をしないで欲しいのサ……』
思い出せ、ピエモンの言葉を……。ボクはラスボスになるんだ。
ニコニコで人気者になるんだ。ピエモンの言葉を思い出せ。
あいつが励ましてくれたのを思い出せ!
墜落した後もマルクは諦めてはいなかった。必死に地面を蹴り、立ち上がろうとする。
だが瀕死の体は思うように動いてくれない。今にも意識が飛びそうになるのを懸命に堪える。
瀕死のマルクがこの時思い出した事は、客席でのピエモンとの会話。ジャイアントスイングでぶん殴られた後の会話
『誰が邪魔しているんだ? ふん!頭が悪いのは貴様の方だ!私は貴様の邪魔などしていない!』
『何を……言っているのサ……ピエモンは余計な事ばかりしてるのサ……ほんとバカ……頼むからどっかに消えてろなのサ…』
『貴様がそれだけやられているのはただ単に弱い所為だ。私の所為ではないぞ?』
『ここまで……ボクを思い切りぶん投げた奴が……よく言えるのサ……』
『……誰がわざわざ遠回りして遊戯とつかさの到着を遅らせてやったと思ってる。
私はお前の事を気遣って、対主催達の合流を遅らせてやったんだ。お前が長く戦えるようにな』
『…………は!?』
場面は変わり、ここはメインコンピュータ室。
ピエモン様は大儀そうに語り出す。
「アイスデビモンは、最後まで私とマルクが仲直りすることを望んでいた。
今までの私は心理的に盲目だったから、アイスデビモンの言葉もほぼ聞き流していたんだ。
私は……ずっとマルクが私の事を裏切ったんだと思い込んでいた」
「そんな事……ありません」
何があってピエモン様がマルク様を疑ったのかは分からない。ただ俺は悲しかった。
「アイスデビモンは最後の最後、『自分はただ二人に仲よくして欲しかった』と言った。
最後の言葉だ。今までのように聞き流すなんて出来ないさ……だから私は、もう一度考えてみようと思った。
マルクが本当に私を裏切ったのかどうかをな……。その時、対主催達には、仲間のふりをしていた。
アイスデビモンの最後の言葉を曲解し、あえて道化を演じた。レナと遊戯にばれなかったのは僥倖だったな」
「そんで考え直して、マルクが裏切ってないって気づいたのか」
KASが結論を急ぐ。ピエモン様は、あわてるな、と言いKASを窘める。
「ただマルクが裏切っていないと分かり、元の鞘に私が収まろうとしているのなら、ここでお前と仲良く話しているわけがないだろう?
我々は元々敵どおしなのだからな」
「……そう言えばそうか」
KASは納得したようだ。
「事態はもう少し複雑だったんだ。私は、アイスデビモンの最後の言葉を何度も咀嚼した。
アイスデビモンは最後まで純粋だった。目的は一貫してぶれなかった。最後まで私とマルクを繋ぎ合わせようとした。
そう、自分の目的に関しては純粋だったのだ、私達は全員な。アイスデビモンの最後の言葉でそれに気づけた。原点回帰というやつだ。
アイスデビモンも、そしてマルクも、私も、コイヅカも、自分の目的に関しては純粋だったのさ」
「どんな風に……純粋だったんですか?」
俺は慎重に質問する。
thank you 支援
「アイスデビモンは、さっきも言ったんだ。言うまでもないな?
コイヅカは、奴はニコニコオールスターを殲滅させるために殺し合いを開いたのだ。あくまで純粋。
そして執拗、目的達成のためには全てをかなぐり捨ててきた。
あの執念のような気迫を感じさせたジアースは、ひょっとしたらコイヅカが操縦してたのかもしれないな。
私の目的は、世界征服だ。恥ずかしながら途中で少しぶれたがね……」
「世界征服なんて見逃せないっていう」
KASが口を挟む。ピエモン様は獰猛な笑みをKASに見せつける。
「ニコロワが終わった後、いつかまたどこかで会うかもしれないな。今度は純粋な敵として」
「望むところだと言わざるを得ないけど、ニコロワの分の恨みをきっちり清算させるつもりだからもう会わないかも」
うーん……KASの言っている意味がいまいち理解出来ないな。
もうちょっと分かりやすく言って欲しいものだ。
「最後に、ここが一番肝心、マルクの目的は何だったかと言うと、これはさっき確認したから完全に把握してある。
やはり奴も純粋だったわけだ。全くぶれていなかった。
私は過去のマルクの行動を必死に思い出し、マルクの目的が何か推し量る事が出来たんだ」
ここまで言うと、急にピエモン様の顔が暗くなり、声の調子も変わる。
「私はマルクに悪い事をしたのだ……」
続けてマルクは思い出す。記憶の続きを────
『アイスデビモンが、マルクは裏切っていないというものだから、少し考えてみたんだ。
お前確か、ニコロワが始まった頃からずーっと『ただ楽しみたい』とか言ってたな』
ボクはここで、こくりと頷いた。
『頭の固い私にはその『楽しみたい』というのが具体的にどういう事なのかよく分からなかった。
だからお前はただ私とコイヅカの足を引っ張って楽しんでるくらいにしか考えていなかった』
『全然違うのサ……』
ピエモンはしばらく沈黙する。やがて、言い難そうに話し始めた。
『……対主催の連中と関わっているうちに、『楽しむ』というのが少しずつ分かってきたような気がする。
奴らは何でもない時に笑う。どうでもいい事で泣く。そして力を合わせて戦い、勝利すれば喜び合う』
『…………何が言いたいのサ……』
『正義の味方は何でもない事で笑える、泣ける。いや、それがおかしいわけではない。
レナ達の感性は今までずっと悪に手を染めてきた私から見ると異常だが、
ニコニコ動画でヒットしている動画から学んだ感性に照らし合わせてみると、レナ達は至極普通だったんだ』
ボクはしばらく沈黙していた。
『すなわちエンターテインメント!!人を楽しませる事!!ニコロワ動画が、主催者を打倒して完結したら、これ以上なく伸びる動画になる!
ニコ厨の私が言うんだから間違いない!!正義が悪を滅ぼして綺麗に完結する物語、なんと爽快な事だろう。
私は理解した。遊戯とつかさとで他の対主催達を探している時、エンターテインメントを理解した!
お前とコイヅカがこれ以上なくエンターテイナーだと言う事を!』
『……こ、コイヅカ君も?』
この時のピエモン。あまりに自信満々で否定できなかったのサ。コイヅカ君は関係ないよ。
ほんとバカな奴なのサ。
『私はもう一度考え直してみた! Nice boat.!あれがなければ参加者は首輪を外せなかったかもしれない!
ゆめにっき!あれがなければ数々の名場面は生まれなかったし、三国志状態でニコロワを盛り上げたハルヒ達のチームも生まれなかった!
そして私のジアース!私は踏みつけられたがな……そう言えばあれは、どうして私は踏みつけられたのだ?』
『知らないよ……』
なんか知らない間にピエモンの心の地雷を踏んでしまったらしい。この時のピエモンは、ボクに対して久しぶりに懐疑的な視線を向けていた。
『まあ、いいさ。ジアースをコイヅカに渡した理由もなんとなくだが理解できる。
確かに生身でもかなりの戦闘能力がある私が乗るより、一般人のコイヅカを乗せた方がいい』
『コイヅカ君は死んじゃったけどね……』
『まあ、仕方ないさ……』
ピエモンが身を乗り出し、本題に移る。
『つまりお前とコイヅカは私に嘘を吐いて、初めから対主催でニコロワを終了させるつもりだったのだ!
何故ならそっちの方が盛り上がるから!そうだろ!?そうなんだろ!?』
この時は本当に驚いた。あのバカなピエモンが不完全で推測交じりの推理で、とうとう真実に辿り着いたからだ。
コイヅカ君の事は完全に間違ってるけど……
『…………その通りなのサ……ピエモン、騙してすまなかったのサ……』
『気にするな。ロワが始まった頃の頭の固い私では、真実を話されてもエンターテインメントなど理解出来なかっただろう。
ニコロワでの運営、対主催と共に行動した経験。そしてアイスデビモンの真摯な態度が、私を真実に辿り着かせたのだ』
『それで……結局ボクをどうするつもりなのサ……
ボクの力量では、対主催達を殺さずに名バトルを演じるなんて無理だって分かったのサ……もうどうにでも……』
ピエモンは弱気なボクを見下して、偉そうに言った。
『ふん!やはり貴様はラスボスを務めようとしていたんだな。まあその事に関しては何の文句もないさ。
ラスボスの役になんぞ私は興味ないからな。ただ貴様が弱気なのは気に入らん。
こうなったら私もお前に加勢してやろうか?』
『そんなのダメなのサ!ラスボスはボク一人!それだけは譲らないのサ!』
『だろうな……そこでだ!一つお前に別の方法で協力してやる。何せ、私はお前に悪い事をしたからな。
それにアイスデビモンの事も……』
アイスデビモン? 隊長がどうかしてくれたのだろうか。それに悪い事とは?
ボクはそう思った。
「マルクにした悪い事ってなんなのさ」
KASは適当な布で傷口を塞いだりしながら、先を促す。
「私はマルクを心の底から疑い、憎しみ、そして裏切ったからだ」
「でも、結果としてマルク様には何の実害も与えてないじゃないですか」
「馬鹿め。アイスデビモンの忠誠心を見習え。レナ達の結束力を間近で見てみろ。そうすればお前もなんとなく分かる。
いいか? 普通の、一般的な常識では、友達を疑い、云われもない憎しみを抱くのは恥ずべき行為なのだ。
無実の仲間を疑った事、それが私が犯した罰だ」
KASと私はしばらく呆気に取られて沈黙した。その、なんというその……
「お前……本当にバトロワ開いた大悪党なのか?」
KASの一見、間抜けな質問にピエモンは笑う。しかしすぐにKASを鋭い目つきで睨み、口を開いた。
「漸く世間の常識というのを知った大悪党だ。私の事をあまり勘違いするな」
ふーん、とKASは納得したような表情を見せる。
「それに、私の罪もあるし、そして、アイスデビモンの事もある。
何度も言うが、奴は最後まで私とマルクが友達として元に戻る事を願っていた」
俺は深く深く頷いた。
『アイスデビモンは私の右腕だぞ!?私の一番の部下だ!忠臣の最後の頼みを聞いてやらねば、上司失格だ!』
ボクはこの時、正直言ってアイスデビモン君に感謝した。しっかりと仕事をこなしてくれたのだ。
ピエモンの誤解を解けないようなら倒しても構わないと言ったが、アイスデビモンはしっかりと、完璧に仕事をこなしていた。
「いいか?正直言って私はマルクの事がそれほど好きではない」
『正直言って私は別にお前なんか好きとも思わん。アイスデビモンに友達と言われてもピンと来ない』
「だがな、アイスデビモンがそう願うなら、私はマルクと仲良くしようと思ったのだ」
『だが、他ならぬアイスデビモンが言うのなら、私とお前は仲良しだ!それでいい!』
「私は思った。友達なら、協力してやるのが普通だ。ましてや私が犯した罪もある。
だから私はマルクに言った!ラスボスに固執しているマルクに言ってやった!」
KASと俺は息を飲む。いよいよ結論に近づいて来ているのか?
『だから私はお前に協力してやる。早とちりするなよ、協力すると言っても二人でラスボスを務めようと言うのではない』
恥ずかしいのか知らないが、ピエモンの顔が見る見るうちに紅潮していく。
しばらくもじもじした後、ピエモンはこう言った。この言葉が、今でもボクの心に残っている。
「『私は対主催を裏切らない!あくまでラスボスであるお前の敵になり切り、お前を影から支えてやる!
私がお前をラスボスとして輝かせてやる!!!
────キッラキラにしてやんよ!!────』」
『さあ、手初めに私を殴れ!幼女である私をぶっ飛ばしたら、ロリコンの怒りを買えるはずだ!ラスボスは憎しみの対象でなければ!』
『ピエモン……ボク、なんて言ったらいいのか……』
『構わん!さっさとぶっ飛ばせ!いい加減早くしないと対主催達に色々怪しまれるぞ!』
この時ボクはピエモンに感謝した。勿論アイスデビモンにも。2人のために絶対にラスボスを演じきろうと思った。
だからボクは、ピエモンに向かって全力全開の攻撃を仕掛けた。
『サンクス!! ピエモンA!!!ボクは絶対に名悪役になるのサ!』
ピエモンは『ぬわーーー』とか言いながら見事に吹っ飛んで行った。
ボクの記憶の旅は終わりを告げた。そう、ボクは……ピエモンのためにも、アイスデビモンのためにも、最高のラスボスにならないといけない。
誰も殺せなくてもいい。だけど、絶対に!名悪役になってやる!
ボクは名悪役として!ピエモンは幼女としての可愛さで!絶対に二人揃ってニコロワオールスターに仲間入りするんだ!
軋む体をなんとか時間をかけて起こし、ボクはレナ達を睨みつける。
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L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| > ゆっくり投下&支援していってね!!!<
| ||ヽ、 ,イ| ||イ| /  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
「そんな事があったのか……」
「マルクは生粋のエンターテイナーなんだ。これで意味が分かったと思う。
お前達二人の質問に対する答え、それはイエスでもありノーでもある。
私にはマルクを殺す意志は、ある。何故なら私はまだ対主催だからな。特殊な対主催だがな……くくく」
ピエモン様は満足そうに笑っていた。疑心暗鬼が解消したおかげなのだろう。
本当に爽やかな表情をしている。ピエモン様はおもむろに立ち上がり、未だにゆとり達にフルボッコされているハルヒの元へ歩く。
「どうしたんのビエモン?」
「だから、こいつは本当に鬱陶しかったんだ。マルクからラスボスの座を奪おうとするこいつが」
ピエモン様はゆとりを掻き分け、ハルヒの元に迫る。俺とKASもそれを追う。ハルヒの顔は見るからにぐちゃぐちゃだった。
ゆとり達に踏まれまくったのだろう。顎は完全に砕け、片目は飛び出している。もう片方の目はどこかあらぬ方向へ向いて全く光がない。
歯はすでにない。顔中ドロドロのぐちゃぐちゃで、まるで汚物のような有様だった。
胸の千年パズルは未だに蠢き、ハルヒのエネルギーを奪い取っている。
「死んでいるようだな……とうとう」
ピエモンはとどめにハルヒの顔を思い切り踏みつけた。
ゆとりよりも遥かに強烈なピエモンの蹴りは、ハルヒの歯を全てへし折り、鼻を潰し、目玉を陥没させた。
「行くぞKAS!レナ達と合流だ!」
ピエモン様がKASに呼びかける。しかし、KASはピエモン様の言葉を無視して、ハルヒを見ていた。
「どうした?」
「……出来れば自分の手で仇を討ちたかったっていう……閣下と博之……それに……」
KASはエリートデジモン達の死体の山を見つめる。
「……そうやって死んだ連中の思いを引き継ぎ、力に変える。対主催、いや、正義とは恐ろしいな。
世界征服に向けてのいい勉強になった」
もっと支援で熱くなれよ!
「まあいいから行くぞ。ハルヒを殺しきるのにずいぶんと時間がかかった。早くマルクの元に急がねば」
「そうだ!レナ達の所に行く!今思ったら俺ずっとあいつらに会ってねェェーーーーーッッ!!」
ピエモン様とKASは二人揃ってだばだばとホールに向かって走って行った。
「ゆとり共!ハルヒは念のためにしっかりとバラバラに刻んでおけ!
エリート!お前は引き続きメインコンピュータとノヴァの守護を頼む!」
え? メインコンピュータ? あっ!!!
ピエモン様とKASは廊下を曲がり、見えなくなった。
俺は完全に忘れていた。メインコンピュータが壊されてしまったんだ。もう動画編集は出来ない。
つまりもう…………!!
「あのぉエリートさぁん」
慌てている俺に、突然ゆとりが話しかけてきた。どうした、と俺はぶっきらぼうに言う。
ゆとりは怪訝な表情をしている。何があったのか知らないが、今はメインコンピュータの件が何よりも大事な事だ。
「なんかぁ、ハルヒのぉ胸に着いてるぅ。千年リングって奴?それがなんか急にハルヒの体に埋まっていったみたいな?
もう訳分かんないけど、なんか一応伝えといた方がいいのかなって思って、てかそれが当然みたいな」
千年リングがハルヒの体に埋まっていった……!?
何故!?
超支援
いい加減氏ねよ神(笑)
神(失笑)・・・
何でも食べる子は育つというけれどこれは…もはや格のみで生きているだろw
永井「くそぉ…、まだいやがったのかよ!」
俺は後々、俺の全てが崩壊した後に気づいたのだが、ピエモン様がハルヒを踏みつけた際、踵の辺りが千年リングに届いていたのだ。
つまり、ピエモン様は、ハルヒの顔と一緒に、リングまで同時に踏みつけたという事。
それによってリングはハルヒの体内に完全に埋まり、そして────
瀕死のハルヒの体は、体内に侵入してきたリングに対して、驚くべき対応をとった。
俺はその直後思い知る。ハルヒに不可能はない。ハルヒは神だから、殺す事もまた不可能なのである。
(神の力をせいぜい利用させて貰いますね!ぐぎゃ)
(絶対に全部元通りにして!貴方は死んでもいいからみんなを生き返らせて!!)
(まあ貴方の力があれば主催者に頼る必要はないです。便利ですよ涼宮さんは)
「黙れこのドグサレ共!!!究極の正義である私に纏わりつくな!この惨めな極悪人どもめ!!」
俺は開いた口が塞がらなかった。あのズタズタのハルヒが突然大声で叫んだのだ。
ゆとり達もまたぽかんとしている。ハルヒの胸を見ると、ゆとりの言うとおり、確かに千年リングが埋まっている。
これはいったいどういう事だ。どういう事態なんだ。頭がどうにかなってしまいそうだ。
「ピエモンのクソ野郎めッ! 私が『作られた』だと!? 私が『可哀そう』だと!?ふざけるなッ!
私は同情の対象なんかじゃ断じてない!!この世のありとあらゆる生物から畏怖され、崇められる存在だ!!
私は宇宙一の幸せ者! 成功者だッ!!」
相変わらず倒れたまま叫び続けている。ハルヒの様子がおかしい。いや、以前からおかしかったのだが、さらにおかしくなっているような……
「私は望んで『こう』なった!!!貴様らなんか関係ないッ!!」
「い、一斉攻撃だッ!!」
ハルヒがぴくりと動いたのを見て、俺は咄嗟にゆとり達に指示を飛ばした。
ゆとり達の大半はビビっていて、俺の命令に従おうとしない。
しかし、事態の深刻さに気付いた一部のゆとり達は、俺の命令通り一斉に飛びかかった。
「消えされえええぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!」
ハルヒの叫びと共に、何かよく分からないエネルギー波がハルヒから発射された。
それにより、飛びかかったゆとり達は皆吹き飛ばされ部屋の壁にぶち当たり、疾走する車にぶち当たったトンボのように体がぶっ潰れた。
部屋の壁は一瞬にして赤く染まり、臓物の匂いが再び部屋を満たす。
「私は神だッ!! 究極にして唯一の絶対的な神だ!!!」
そして、ハルヒがゆっくりと立ち上がる。加速的スピードでハルヒの傷が回復していく。
ハルヒがセイバーっぽい服を掴み、自ら引き千切り、全裸になった。
普段のゆとり達なら、生唾ものの光景かもしれないが、今はそれどころではない。
「見ろゆとり!」
ハルヒがゆとりを一匹捕まえ、自らの胸を見せつける。千年リングが埋まっていった跡が残っている。
「私は以前、この邪悪なリングにとり殺されかけたが、今度は完璧に勝った!
邪神ゾーク・ネクロファデス……千年リングにはまがい物の神が潜んでいたが、本物の神様には敵わない!!
私は千年リングを、中の邪神ごと吸収してやったんだよ!クヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!
おら死ねえぇッッ!!」
ハルヒは捕まえたゆとりの口に手を突っ込み、そこから思い切り引き裂いた。
後に残ったのは血と肉と臓物だけだった。
「誰か言いたい事があるなら言ってみろ!私は作られたのか!?私は可哀想なのか!?
言いたい事があるなら言ってみろォォォーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
うわぁ…wこれはひどいw
「お、お前ら全員逃げろォッ!」
俺は恐怖で頭がどうかしてしまったのだろうか。訳も分からないまま、叫ぶ。
それを切欠に、ゆとり達が恐怖の声を上げながら皆出口へと走り出す。
しかしハルヒがそれを許すわけがない。
ハルヒの体を中心にして、またよく分からないエネルギー波が発射された。
さっきのとは段違いの威力だ。メインコンピュータ室が完璧に吹き飛ぶほどの────
「死ねええぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
「う……」
少しの間、気を失っていたのだろうか。俺はゆっくりと目を開く。
周りには沢山のゆとり達がそれぞれ重傷を負い、倒れていた。
上を見ると、空が見えた。反則的なまでに青く、美しい空だ。向こうから朝日が昇って来ている。
まさかノヴァのコアも吹き飛んだのか?と一瞬思ったが、どうやら無事のようだ。
コアの周りは強力な装甲があり、メインコンピュータ室の地下に埋められている。
ハルヒが直接攻撃するならともかく、今のような全体攻撃では破壊される事はない。
ゆとり達と俺は、ほぼ円状に倒れていた。その円の中心には、ハルヒがいた。
股間ドラゴン吸収とな
後生です、もう神を楽にしてやってください。
「楽しいんだから私は楽しんでるんだから。退屈な日常からは圧倒的にかけ離れた世界に居るんだから……
だからそれでいい。今の体は楽しいわ。けひゃひゃ……ピエモンの戯言に惑わされすぎたわね。
そうよ。私は今まで好き勝手にやってきた。楽しいから、楽しいから。何より神だから。私は最高の幸せ者だわ
くくく……けひゃひゃ……ヒャハハハハハ!そうよ!私は正しい!答えは、答えはいつも────」
────答えはいつも私の胸に
「誰か私の事を『可哀そう』だなんて言ってみなさい。これ以上なく残酷な方法で殺してあげる。ピエモンのようにね。けひゃ」
『ピエモンのように』その言葉に俺は反応し、血を吐いた。ピエモン様とマルク様だけは絶対に殺させない。
アイスデビモン様が命をかけた取り戻した二人の絆。ここで終わりにさせてたまるものか。
血を吐いた俺をハルヒが邪悪に微笑み見つめてくる。そしてつかつかとこちらに歩いてきた。
「あんた、確かさっきKASを助けるなら『何でも言う事を聞く』って言ったわよね。
いいわ。今からピエモンを殺しに行くけど、一緒に居るであろうKASは、一度だけ見逃してあげるわ。
その代りあなたには、あなたとその他数人のゆとり達は────最初のHAL厨にさせてあげる」
「駄目だ……!KASだけじゃなくピエモン様も殺すな……!さっきまで瀕死だったんだからいきなり戦闘するのはしんどいだろ!?
だから、だからお願いだ……!!」
俺はハルヒの脚に縋りついて必死になって訴える。しかしハルヒは嘲笑するだけだ。
神(笑)が本物の神に・・・
「ちょっと待ってなさい。ピエモンを殺したらすぐにHAL厨として調教してあげる。
あんた意志が強そうだから、調教の時に耳とか鼻とか千切る事になると思う。けひひ。でも大丈夫。
素直にHAL厨になれば怪我を治してあげるし、調教で死ぬ事もない……」
そう言うとハルヒは四枚の羽を生やし、ピエモン様とKASが消えて行った方へ向けて飛び立った。
俺は最後まで叫び続けたが、全てハルヒに無視された。
どうすれば……どうすればいいんだ。俺は足の怪我が酷くてハルヒを追いかけられそうにない。
絶望だ。絶望以外ない……。俺はKASもピエモン様もマルク様も好きだ。誰も死んでほしくない……
いったいどうすれば……
「エリート殿!」
ゆとりの声が俺の耳に届いた。
「俺達ゆとりの何人かは!充分動けますです!俺達はマルクたんもピエモンたんも大好きです!
二人でいちゃいちゃして欲しいんです!!だから────」
軽傷のゆとり達が声を合わせて叫ぶ。
「「「「俺達がハルヒを倒して、ピエモンたんを守ります!!!」」」」
正直言って、俺は涙が出そうになった。あの臆病で駄目すぎるゆとり達があんな事を言っている。
俺はゆとり達の心意気に応えるべく、声を張り上げ叫んだ。
「頼んだ!俺達重傷組も後で駆けつける!!」
「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」
ゆとり達はだばだばと走って行った。
ピエモン様とKASがもうホールに着いているのなら、それが一番いい。ホールにはレナ達がいる。
レナ達ならあの不死身のハルヒもなんとかして……
俺は起き上がろうとする。全身が悲鳴を上げるがへこたれている暇などない。
ピエモン様、KAS、無事でいてくれ……!
「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハ!! 軽い!体が軽い!
神だ!私は元から神だ!完全復活パーフェクトHAL様だッ!! ひゃはッ!」
ハルヒの頭の中にはもう、ピエモンに言われた事は完全に残っていなかった。
「作られた」「可哀そう」この二つの言葉は、今の彼女にとってこれ以上ないほどの侮蔑の言葉である。
しかしハルヒはもう気にしない。都合の悪い事は忘れて、立ち直る事が出来る。
何故なら彼女は神だから、何でもありなのだから……。どんな時でも前向きなのだ。
ハルヒの視界に、全力で走るKASとピエモンが映った。ハルヒはにやりと顔を歪め、二人を追いかけ加速する。
ハルヒのスピードに比べれば、二人の手負いの速度など虫同然。あっという間に追いつき、二人の前に降り立った。
KASとピエモンは笑ってしまうほど間抜けた表情で、ハルヒを凝視する。二人とも唖然としている。
「バカなあ……!」
漸くピエモンが声を出したかと思うと、次の瞬間、ハルヒに思い切りぶん殴られた。
口から血を噴出させながら吹っ飛ぶピエモン。KASは未だに反応すら出来ない。
「お前、ハルヒ……チートすぎるだろ!!」
ゆとりガンガレー
神(マジ)氏ね
「ハルヒと呼ぶなあッッ!!」
叫ぶKASに対してさらに大きな声で叫び返す。歯を獰猛に向きだし、KASを睨みつける。
恐ろしい表情だったが、KASは怯まない。
「いい加減死ねよハルヒッ! みんなが!みんながお前の死を望んでいるんだっていう!!!」
「知った事か!それに私はもう『ハルヒ』じゃないッ!!私はHALだッ!HALと呼べ!!」
「それこそ知った事かーーーーーーーーーーー!!!」
「ハルヒッ!!!」
ピエモンがふらふらと立ち上がり叫ぶ。ハルヒはすぐにピエモンの方を向き、キバを向いて威嚇する。
「だからハルヒと呼ぶなと何度言えば……!!」
「悲しいからか!」
ピエモンは叫ぶ。よく見ると首に石材が突き刺さり、大出血をしている。
吹っ飛ばされた際に傷つけたのだろう。早急に手当てをしないと死ぬ。
だがピエモンは叫び続ける。こうなっては、ピエモンの武器は話術しかない。
さっきと同じようにハルヒが食いつく話を続け、隙を見て殺す。
難易度は前よりも遥かに高いだろう。何故なら殺す手段が今のところ思いつかないからだ。
千年リングすらハルヒは取り込んでしまった。
「悲しいからだろうハルヒ!HALという名前に拘るのは!自分は進化したと思い込みたいからだ!実際は退化しているというのに!」
「それ以上歯糞臭い口を開くんじゃない……!!」
ハルヒの顔に幾筋も皺が入る。完全に切れている。
「いいか!? ハルヒは死んだんだ!!あの橋の下で、デーモンと会った時になあ!!」
ピエモンの話を遮り、ハルヒを叫ぶ。
神しーね!神しーね!
「そして私、HALが生まれた!地上最強究極無敵絶対美麗天上天下唯我独尊……HAL様が生まれたのよッ!!
ピエモン!貴様はこれ以上なく残酷な殺し方で塵にしてやる!この私は憧れや畏怖の対象だ!
私は同情の対象ではない!人を勝手に不幸者扱いしやがって貴様はァ〜〜〜!!」
「違う!お前は、お前はまだ……!! 私はマルクをラスボスにしなければ……!!」
「ビエモン逃げろおお!!」
ハルヒがピエモンに飛びかかる。重傷のKASはただ叫ぶ事しかできなかった。
「「「「ピエたんを殺す奴は許さねええッ!!」」」」
ハルヒがピエモンに飛びかかるのとほぼ同時に、追いついたゆとり達はハルヒに突撃する。
しかしいくら雑兵が飛びかかったところで、何の意味もない。ハルヒは一撃でゆとり達を吹き飛ばし、ピエモンに迫る。
「マルクが大切か!ヒャハハハハハ大切なんだなこの超絶ヘタレB野郎!!」
ハルヒの拳がピエモンの心臓をとらえる。その一撃で、ピエモンは呆気なく絶命してしまった。
残されたのは、幼女の死体と、その背中に着いている萌えもんぱっち。
▼ ▼ ▼
「あいつ……まだ……」
日吉がぽつりと呟く。気持ちは他の五人も同じだ。
レナ達は複雑な気持ちで瀕死の体を必死に起こそうとするマルクを凝視する。
どう見てももう戦える体ではない。
B……
「どうして逃げないのかな……かな」
レナが思ったままの事を率直に口にする。
「確かにそうよね。どっち道、もう殺し合いは完全に破綻しているわ。どうしてあそこまで必死になる必要があるの」
「劣勢なんだから逃げればいいのにな」
だが逃がさないけどな、と遊戯は続ける。
殺し合いはとうの昔に破綻している。ではマルクは何に執着してあそこまで必死になって戦っているのだろうか。
私達も知らない陰謀がこのデスゲームには隠されているのか、レナは考える。
そこまで考えると、マルクが漸く地面に二本の足をつけ、立ち上がった。今は偽フランの格好になっている。
レナは決心して口を開いた。
「マルク! もうどうやっても、あなたの負けだよ?これ以上戦うと、死ぬ事になるよ?」
それに対するマルクの返答は、沈黙だった。いや、口を開く事すら出来ないのだろうか。
「レナ、お前、マルクを見逃すつもりか?主催者だぞ?」
「……分からない。マルクに戦う意思がまだあるのかどうか……分からないし」
レナの返答は曖昧だ。日吉は複雑な面持ちでレナの顔を見る。
「か、か、、か…………」
「!? 静かに……!」
マルクが何かを喋ろうとしている。それにいち早く気づいた霊夢は他の五人に注意を促す。
「か、、かかって……来いなの……サ…………全力全開で……」
マルクは言い終わった後、ふらりとバランスを崩し、倒れた。
全力で支援だ
「ちょっと、遊戯君!?」
「俺に任せてくれ……」
遊戯がマルクの元に歩いていく。プチモスとカタパルト・タートル、二匹のモンスターを連れて。
「これ以上やったら死んじゃうよ?」
「レナ、お前だって本当は殺したいくらいマルクが憎いだろ?」
遊戯の言葉にレナは沈黙する。その通り、マルクの事が憎くて憎くて仕方がない。
しかし、いくら悪人でも殺すのは駄目な事。ましてや相手は瀕死。正当防衛ですらない。
そんな気持ちがレナを惑わせているのだ。
「お前の気持ちは分かるぜ。多分、みんな同じ気持ちだ」
遊戯はマルクへと歩み寄る。
「俺達はみんなマルクが、主催者が憎くて仕方がないんだ。だけど、殺すのはいけない事。
罪を憎んで人を憎まず。そういう考えがレナ、お前を悩ませているんだ。だけどな……」
遊戯がポケットから一枚のカードを、デイパックからデュエルディスクを取り出す。
「理屈じゃない。そういう倫理みたいなのではどうにもこの気持は治まってくれない。
何故なら、俺達の大切な人たちがみんなマルクのせいで死んでしまったんだからな……
だからこれでケジメをつけようッ!!」
遊戯は闇マリクのデッキが入ったデュエルディスクを身につける。
「俺が今からマルクを死なない程度にぼこぼこに痛めつける。勿論何か反抗してきたら殺すけどな。
それで……ちゃらにしようぜ?」
振り返って、五人の仲間達に問う。
「マルクに贖罪させるんだ。マルクが大人しく罪を認め、俺の罰を真摯に受け止めれば、それでお終いだ。
どうだ?」
少しの間、全員無言だった。色々言いたい事もあるだろう。
絶対にマルクを殺さなければ気が済まない者もいるかもしれない。
一人、口を開く。
「私は賛成よ」
霊夢である。
「そんな弱い奴を殺したら、寝覚めが悪くなるわ。死んだ人達もきっとそんな事……」
「俺も賛成だ」
続いて日吉が口を開いた。
「私も。私だってみんなは許してくれた。殺さないでいてくれた。だから……」
つかさも賛成を示す。
「私も賛成だよ」
レナが散々悩み、遊戯に言う。
「マルクにも罪滅ぼしのチャンスをあげないと……」
にこりと笑う。続いてカービィがぽよっ、と叫び、賛成を示した。
全員の同意を確認した遊戯はマルクの方に向き直る。
相変わらずマルクはボロボロである。だが、罰なんだから容赦してはならない。
例え死んでもだ。
「マルク、ちゃんと自分の罪を認めて、罰を素直に受け入れるか?」
一応聞いてみる。マルクは返事すら出来ない。遊戯はマルクの服の中に手を突っ込み、ドラグーンのパーツを回収する。
「こいつは……先に頂いておくぜ」
マルクは相変わらず無言である。
(上手い事言ったもんだねもう一人の僕)
「…………」
(これで自分の手でマルクにとどめを刺せる)
「相棒。俺はそういうつもりでこの案を提案したんじゃないぜ」
遊戯は意識の裏に潜む主人格に向けて話しかける。
「折り合いをつけたかった。憎むばかりじゃ何も解決しないのさ」
(……ふふ。マルクがもっと強かったら殺すしかなかっただろうね)
そうだろうな、と遊戯は呟き、カードを持つ手に力を込める。
「行くぜマルク……」
「速攻魔法発動! バーサーカーソウル!!!」
そう叫んだ直後、遊戯は物凄い勢いでデッキからカードをドローし、片っ端から墓地に捨てて行った。
捨てるたびにプチモスやカタパルト・タートルが襲いかかる。
「ドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロ泥ドロドロドロドロまだまだアァッ!」
物凄い勢いでモンスター二体が連続攻撃を仕掛けていく。
マルクは吹っ飛ばされ、サッカーボールのようにあちこちに飛びまわっている。
デッキのカードは後残り僅かだ。
「もうやめるんだ!遊戯!」
突然、どこから現れたのか、異様にぼろぼろな幼女ピエモンが遊戯に掴みかかった。
「HA☆NA☆SE!!」
「とっくにマルクのライフは0だ!もう勝負はついたんだよぉ」
ピエモンの制止を無視してさらにカードをドローしようとする遊戯。
だがしかし、もうデッキにはカード一枚たりとも残っていなかった。
遊戯は息を荒くしながらピエモンを振り払う。
「はぁ……! はぁ……!」
「もういい……!もういいだろ遊戯!」
涙ながらに遊戯に訴えるピエモン。遊戯はしばらく興奮していたが、やがてピエモンに向けて「ああ」と呟く。
「処罰は終了だ……ニコニコ動画バトルロワイアルは……終了だ」
ドローしすぎて相当疲れたのだろう。遊戯はふらふらしながら、振り返り、レナ達の元に帰っていく。
────終わった。
一部の者はほっと一息を吐く。後は脱出するだけだ。
もう障害はない。凄惨な殺戮ゲームは今、とうとう終わりを告げたのだ。
しかし、未だに表情を緩めない者が二人いた。
(やっぱりあいつ……)
「どうしたんだ相棒?」
表の遊戯と────
「やっぱりBちゃんは……」
レナである。
ピエモンはもはや死んでいるのか生きているのか分からないマルクをずっと抱きしめていた。
今まで散々恨み言を言い、戦いの途中、派手に吹っ飛ばされたピエモンがどうして……?
数時間前からピエモンの様子が明らかにおかしい。
「Bちゃん。貴方はマルクの事が殺したいくらい憎かったんじゃないのかな? かな?」
「お前はどちら側だ?……と相棒が言っている」
「こちら側だ!」
ピエモンはますます強くマルクを抱きしめた。
一見すると感動的に見えない事もない光景だが、ピエモンの返答はレナ達にとってはとても都合の悪い言葉だった。
レナは困った表情で問う。
「私達と戦うつもり……あるの?」
ピエモンは涙ながらに答える。
「今は、ないさ……くそう……!マルクをこんな風にしおって……!! 私の大切な大切なマルクをよくも……!!
こいつが何をしたって言うんだ……!!別にいいじゃないかクソ……!!」
「ないさ」と言った割にはずいぶんな言い草である。
表の遊戯は不快に思ったが、それは彼だけの事。他の対主催達は特に怒った様子はなかった。
あの二人にも色々あったのだろう。なにせ二度裏切ったくらいだから……きっと何か深い事情が。
対主催達の持つ優しさが、ピエモンへの不快感を遮ったのである。
「二人にしてくれ。大丈夫だ。もうお前達に反抗したりしないから……」
「わかった……」
ピエモンの頼みを素直に聞き、レナ達は踵を返す。
KASを探そうか、誰とはなしにそう言い、彼らは新たな道のりへと歩み始める。
支援ッ
「もう、終わりなんだよね……帰れるんだよね?」
つかさが涙目になって言う。
「……勿論だよつかさちゃん!!」
レナがそれに元気よく答えた。それを切欠に6人の頬が緩んでいく。
本当にもう全てが終わった。沢山の犠牲を出してしまったが、見事自分達は『打開』に成功したのだ。
レナは心の中で呟く。沢山の仲間達が死んだが、今は、今だけは『打開』に成功した達成感がある。
つらいのはきっとこれからなのだろうけれど……。
(圭一くん、外山さん、みんな……終わったよ────)
レナ達は誰も知らない。まだ最狂の『神』が生き残っている事に────
し、しししし支援ちゃうわ!
▼ ▼ ▼
────【青の炎】……それは【赤の炎】よりも遥かに高温……
────如何なるモノも燃やし尽くす……
(やった……計画通り…………)
私はマルクを抱きつつ、彼女には見えないところで、白い歯を覗かせた。
「…………ピ……ピエ………モン………なんか顔色悪い……のサ」
「!? まだ生きているのか。よかった……本当に」
マルクの耐久力は凄まじいものがあった。文字通り、ボロ雑巾のようになっているのにまだ生きている。
私は表面上は喜びつつ、内心、マルクを嘲り笑った。
「うう…………ボ……クは……やり遂げたのサ……ラス……ボスを…」
(何を言ってるんだこの馬鹿は。ただタコ殴りにされていただけだろうが)
「ピエモン……ピエモン有難うなのサ……ピエモンの励ましのおかげなのサ……
伝説の……バーサーカーソウルで…やられたんだから………満足なの……サ」
(なんでやられて満足してんだか。こいつはドM?)
「マルクお前大丈夫か?」
マルクにばかり話させるのもどうかと思い、私は口を開く。
マルクの言葉を聞く限り、相当ピエモンを信用しているようである。
いったい何があってあのヘタレをここまで好いているのか、本当に理解に苦しむ。
私は正直、マルクの御礼などどうでも良かった。それよりも気になっている事がある。
マルクの体だ。
「遊びすぎた……正直………自力では逃げられそうに…ないのサ………」
「なるほどな。それにしてもマルク、お前はほんとに幼女になってるな」
「……………………は?」
さっきから気になっていた事である。ボロボロの服から覗くマルクの裸体は完全に少女のものだった。
あのピエロの化け物がよくここまで可愛らしい少女に変身できたものだ。
おそらくこれも萌えもんぱっちのおかげなのだろう。あのぱっちとは本当に物凄いものだ、私は改めて感心する。
私の言葉の意味がよく分からないマルクはただただ唖然としている。ぽかんとしている姿まで殺人的なまでに可愛らしい。
対主催も向こうに行った。マルクもこの分だとなかなか死にそうにないし、別に構わないだろう。
「ちょっと確認させてもらうぞ」
私はそう言うと、マルクの服を無理やり剥いだ。
平らな胸と、何も生えていない股が私の目に飛び込んできた。
やはり服の中も完璧な少女だった。素晴らしい。
「ほうほう」
「ちょ……っとピエモン………何やってんのサ……」
平らな胸を念入りに撫で回してみる。股の方も同様にさわさわ擦ってみた。
乳首を中心に撫でまわす。僅かな弾力が返って来る。
なるほどなるほど、私は納得する。これは紛れもない幼女だ。
もしかするとこの萌えもんぱっちには個人差があるのかと思ったのだが、そんな事はなかったらしい。
足を持ち上げ、股を開かせてみる。マルクは怪我の痛みのせいで苦痛の声を上げたが、そんな事はどうでも良かった。
私はこの光景を見て、少しいい事を思いついた。
こうすればとても面白いだろう。
支援するのかー
「あ…………ピエ………ああっ……やめて………いったい……何のつもり………なのサぁ………」
「くくく……どんな気分だ?マルク」
「いったいどうして………んっ」
きっと今マルクは意味が分からないだろう。あのピエモンがこんな事をしているのだから。
「ぼろぼろの癖に意外と元気だな」
「んっ……ぁ…どうして………ぁぁ……」
「あぁっ!」
マルクの声を聞き、私はついついにやにやと笑ってしまった。
きっとマルクは混乱しているのだろう。意味が分からないのだろう。それを想像したらとても笑えた。
仲の良いピエモンの突然の豹変。マルクの心情を想像するとたまらなく笑えてくる。
「本当に…………ピエ………モンなの?」
未だに乱れた呼吸のまま、マルクは問う。
「勿論じゃないかマルク。私はずっとお前の事が好きだったんだよ」
「さっき………嫌いって言った癖に………」
ピエモンはマルクの事が嫌いだったのか?まあ今はどうでもいい。
好きとか嫌いとか大した問題ではない。マルクとピエモン、二人の間にはなんだかんだで信頼があるのだから。
「好きに決まってるだろ?マルク」
そう言うと、私はマルクに馬乗りになり────
「かっ!」
────首を絞める。
マルクは苦しそうにしている。涙まで流している。
そんなに苦しいのか。とても笑える光景だ。カメラで撮って保存しておきたいくらいだ。
写真をゆとり達に配ってやれば、奴らはあまりの光景に発狂するんじゃないだろうか。
「どうして………どうして…………」
「どうしてか知りたいか?」
私はマルクの首を絞める手にますます力を込めて、問いかける。
マルクの命は風前の灯だ。
「あれは……キラキラにしてやんよ…………あの言葉は………嘘?」
くっくっくっ!なんだそのセンスのない言葉は。ピエモンがそう言ったのか。
やはり奴は冴えない最悪の男だったんだな。
「勿論嘘だバカめ」
マルクの顔から生気が消えた。恐らく苦しいからではない。
心の底から絶望したからだろう。この表情、人が本当に希望を失った時に見せるこの表情。
何度見てもやはりこれはたまらない。マルクの顔は涙、鼻水、唾液でぐしょぐしょになっており、目は完全に光を失っている。
「どうしてこんな事するの?って言ってたな……マルク」
私の問いかけに、マルクは反応すらしない。
「私はピエモンじゃなく、HALだからよ。変装上手いでしょ?萌えもんぱっちってのは便利なものね」
私はデイパックから取り出した顔の皮膚がまるまる剥かれたピエモン(幼女形態ではなく、本来の姿)の首を見せつけこう言った。
マルクは一瞬、両目を大きく見開き────そして、マルクは死んだ。
なんという喜劇だ。地獄に堕ちたファンタスティックフォーの面々にも見せてやりたかった。
「ハァァァルゥゥゥゥヒィィィィィ!!!」
マルクが死んだのと、KASがゆとり達に抱えられてホールの客席から現れたのはほぼ同時だった。
私はピエモンの姿のまま、KASに笑みを見せつけた。
何故私が幼女ピエモンの姿になっているか。種は簡単だ。
私はあの時、ピエモンの援軍に駆けつけたゆとり達をもろともせず、ピエモンを殺した。
KASも殺そうと思ったが、あの意志の強そうなデジモンの言った事を思い出し、ゆとり共々4分の3殺しで済ませた。
その後、私は意志が強いデジモンを呼び付け、調教を開始したのだ。それと平行して、マルクとピエモンをいかにして貶められるか考えていた。
どうあがいても支援
レナ達はマルクを殺すだろうか。そこが肝要だった。マルクがもう死んでいるのであれば、貶めたくても貶められない。
私はしばらく考えた後、まだ死んでないと結論付けた。例えレナ達が圧倒的強さで勝利していても、マルクはきっと殺さない。
何せピエモンを生かしておいた連中だ。マルクが手がつけられないほど強ければ、殺さざるを得ないだろうが、それはない。
マルクは対主催よりも弱い。言ってしまえば唯の勘だが、神である私の勘は真実とほぼ変わらないはずなのだ。
だから今もマルクは生きているはず。
そしてついに私は名案を思いついた。
ピエモンになり済ましてやろう。ピエモンが死の間際に言った言葉からして、マルクとピエモンは仲がいい。
なり済ます事が出来れば色々と面白いに違いない。
なり済ますに利用したアイテム。それはピエモンの背中に着けられた萌えもんぱっちだった。
私は某有名映画から学んだ変装方法を実際に試してみる事にした。
まず、幼女ピエモンの顔面の皮膚と服を剥ぎとる。次にピエモンの背中からぱっちを取り、自分に身に付ける。
幼女となった私は幼女ピエモンから剥ぎ取った服を着て、顔面の皮膚をお面のようにして被った。
さすがに皮膚をお面のように被るだけでは無理があるので、情報操作などの能力を駆使して、繋ぎ目などを自然に処理した。
髪の毛なども情報操作などの能力を駆使してピエモンそっくりに変えた。
あとはどことなく漂う違和感を消すだけ。私は適当に自分の体を傷つけたり、床で転がり回ったりして、自らの体を汚した。
これならピエモンを見知った(例えばマルクのような)者もどことなく違和感があるのはピエモンの体がいつもよりぼろぼろだからだ、と思うだろう。
これで大丈夫かどうかは、何よりも結果が物語っている。遊戯やレナすら気付かなかった。
二人はマルクに気を取られていた、というのもあるだろうが、ともかく、予定通り上手くいったのだ。
だが、KASには一発で見抜かれたようだ。マルクの首を絞めていたのを見られたからだろう。
しかしKASの渋とさと言ったらもはや言葉も出ない。瀕死にさせたのにゆとり達に自分の体を運ばせてここまで来るとは。
▼ ▼ ▼
「ハルヒ……お前は……お前はもう……!!」
「あれハルヒ!? ピエモン様なんじゃ……!?」
KASを担いでいるゆとり達は未だに混乱しているようだ。
ハルヒはそれを見て口角を吊り上げる。マルクやピエモン、KAS、そしてゆとり達の心情を想像すると面白くて溜まらないようだ。
ハルヒは無言でマルクの死体を持ち上げ、KAS達に向かって投げた。重傷のKAS達がそれを避けられるはずがない。
マルクの死体は見事にKAS達に命中し、KASは、櫓のようにKASを担いでいたゆとり達共々倒れた。
そしてハルヒはピエモンの首を持ち上げ、ゆとり達に見せつける。
ゆとり達は口を抑え、声にもならない絶望の叫びを上げている。
その時、ホールの入口を蹴破り、何者かが侵入して来た。
レナ、日吉、霊夢である。騒動を聞きつけ、ホールに戻って来たのだ。
両目に映るその凄惨な光景がいったい何を意味するのか、理解するのにしばらく時間がかかった。
3人に遅れて、カービィ、つかさ、遊戯がホールに入って来る。
「ピエモンお前何を企んでやがるッ!!」
「マルクはお前にとって大切なんじゃなかったのか!!」
日吉と遊戯が偽ピエモンにそれぞれ怒声を浴びせる。
偽ピエモンはにやにやしたままだ。
「違うッ!!うぅぅぅぅ!!そいつは……!!そいつはぁぁぁぁぁ!!!」
KASが投げつけられたマルクの死体を思い切り抱きしめながら立ち上がる。
この耐久力、やはりKASはヴィクター化しているのかもしれない。
シルバースキンのおかげかもしれないが。
「そいつはマルクとピエモンの絆を引き裂いたっていう!!もうそいつは酷い悪魔だッッ!!
ピエモンとマルクがどうやって和解したかも知らないくせに………!!うわああああああああああああちくしょおちくしょお!!」
マルクの体に顔を埋め、強く抱きしめるKAS。
「そいつはピエモンじゃない…………ハルヒだァァーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
レナ達に衝撃が走る。ハルヒは今度こそ死んだんじゃなかったのか!?
つかさと遊戯が頭をわなわなと振る。口々にあれは本当にハルヒなのかと呟き、レナ達は混乱した。
「ハルヒなのか?本当に、本当にあの……ハルヒ……」
遊戯がぶつぶつと言った。かつての仲間、ハルヒがあんな事に、彼の受けた衝撃は他の誰よりも大きい。
ハルヒなのか?
皆が皆、偽ピエモンに注目する。
偽ピエモンはにやりと笑い
「Yes I am!」
今までずっと被り続けていたピエモンの『お面』を脱ぎ捨てつつ、そう宣言した。
「「「「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」」
叫び声の主はレナ達ではない。ゆとり達だ。地面に手を着き涙を流し、絶望している。
ハルヒはそれを満足そうに眺め、にやついている。
「はいそこぉッ!!絶望するのはまだ早い!!!」
ハルヒが満面の笑みでゆとり達にピエモンの首を投げつける。
「よく考えなさい!ピエモンが私に犯した罪は、首を飛ばされただけで済むほど軽いものだったかしら!?
罪はめちゃくちゃ重いんだから、死んだ後も苛めぬかなきゃ駄目だわ!!さあ!入場しなさい!
私にどこまでも忠実な────HAL厨トリオ!!!」
ハルヒが大げさに振る舞い、ホールの陰に待機させていたデジモン3匹を呼び寄せる。
「うっ……」
誰の台詞なのかは分からない。一人が言ったのかもしれない
いや、おそらく全員が苦悶の声を漏らしたのだろう。
それほどまでにHAL厨のデジモン3匹の外見は常軌を逸していた。
耳は千切られ、鼻は落とされ、口は大きく裂かれている。
3人のうち2人は両目をくり抜かれている。残り一人も片目をくり抜かれている。
おそらく片目を残されたデジモンは残り二人の目になってやるため、ハルヒにあえて残されたのだろう。
顔だけではない。身体も悲惨だ。爪は全て剥がされ、指を何本か落とされた者もいる。
3人のうち2人は隻腕だ。片腕はハルヒに食われたのだろう。3人のうち1人は片足しかない。
そして、何故なのかは判別つかないが、3人とも異様なほどに腹が膨れていた。
それほどの重傷を負い、なおも生きているのは、ハルヒが能力を駆使して患部を丁寧に処理したからだろう。
しばらく誰も声が出せなかった。KASすらも、マルクを抱きしめたまま、唖然としていた。
「ヒャハハハハハハハハハハハハハ!!私はHAL!!全知全能の神よぉッ!!!」
「狂ってやがる……!!」
日吉が唸る。つかさなど、完璧に放心状態だ。
「さぁてみんなピエモンの死体がどうなったか気になるでしょう!?
それは、ここにあるのよぉッ!!」
「ああ!」
ハルヒの行動を見た全員が叫ぶ。ハルヒはなんと、HAL厨の一人の腹を、切り裂いた。
HAL厨の腹からどろりと内臓が飛び出してくる。その直後、HAL厨は絶命した。
そして、ぱんぱんに膨れ上がった彼の胃が破裂して────
────ピエモンの身体が飛び出してきた。
ハルヒは、デジモン3匹を拷問し、無理やりピエモンの死体を食わせたのだ。
「こいつらはHAL厨でもあり、私の大事な大事な、とっておきの弁当箱でもあるッッ!!
ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
てめぇ……
誰かが呟いた。怒りは波紋のようにホール全体に広がっていく。
「よくも俺の友達をををををを!!!」
一際大きいKASの叫びがまずホールに響いた。
HAL厨のうち、1匹は、さっきまでメインコンピュータ室でKASと共に闘い合ったエリートデジモンなのだ。
「あんた!!よくもそんな事!!」
クール、悪くいえば情に薄い、そんな霊夢がハルヒを思い切り睨みつけて怒った。
「ハルヒィィィ……………!!!」
ハルヒと格別因縁深い遊戯は、叫びさえしないものの、歯ぎしりしてマグマのような勢いの怒りを燃焼させる。
「この狂人がぁぁぁ……」
日吉はハルヒと出会ったのはこれで初めてである。噂には聞いていたが、ここまでの外道とは予想しきれなかった。
こいつは絶対に殺さなければならない。日吉は強く強く思った。
「つかさちゃん…………」
過去の自分を思い出したのだろうか。つかさは恐怖で震えていた。
レナはそんなつかさを優しく包み、「戦おう」と言った。
つかさは震えは次第に収まり、炎を灯した瞳でしっかりと頷く。
レナはつかさから視線を外し、カービィを見た。カービィの瞳は青い炎が灯っていた。
赤い炎よりも遥かに高温な、『青の炎』。勿論レナの瞳にもその炎は灯っている。
KASにも、日吉にも、霊夢にも、つかさにも、カービィにも、遊戯にも、そしてゆとり達にも。
ハルヒに対して皆が抱く怒りの炎の色は、もはや『赤』ではなかった。
それよりも遥かに激しい、遥かに猛烈な怒り────青の炎だった。
全員の反応を見て、嬉しいのかどうかは知らないが、ハルヒはますます喜色に顔を歪ませる。
その時、唐突にKASが倒れた。限界だったのだ。ゆとり達が心配して駆け寄る。
それと同時に、ハルヒが目を光らせ、KASを狙い────
ガキィッッ!!
「ひゃはっ♪」
ハルヒの硬質化した腕と、レナの鉈が火花を散らす。
ハルヒの挙動に気づいたレナは一足飛びでハルヒへと接近し、鉈を振るったのだ。
レナは力いっぱい切り込んだが、ハルヒは余裕の表情である。
「KASを助けようとしてるのか?なるほど、私と戦う時には、あんなゴミ屑でも多少の戦力にはなるでしょうね。
さすが小賢しい頭しているわ、竜宮レナ」
「数十分時間を……! くれないかな……かな!!」
レナは必死に力を込めつつ、ハルヒに訴える。
ハルヒの言う事は当たっている。KASの力がなければ恐らくハルヒには勝てない。
奴はマルクよりも遥かに、途方もなく強い。全員の、ゆとり達も含めた全員の力を結集しなければ勝てるわけがない。
「そんな間抜けた提案。私が許すと思ってるの?くひゃひゃ」
「だったら……!一番怪我が少ない……!! 私が時間稼ぎするまでだよ……!!」
「けひゃひゃひゃひゃひゃ……悲壮な決意ねぇっ。感動して涙が出そうだわ」
レナの予想通り、ハルヒは訴えを聞き入れようとはしない。
やはり私が時間稼ぎするしかないのか、そう考えると、つい絶望的な気持ちになってしまう。
あまりにもパワフルすぎるハルヒに対抗するには、何が何でも全員の力を借りないと……
レナは半ば死を覚悟していたが、幸運な事に予想は外れる。
ハルヒはいきなり、ふっと力を抜く。あまりにも急だったので、レナはバランスを崩し、倒れかける。
なんとか持ちこたえ、目の前で無防備に立つ真っ裸の女を睨みつける。
「とはいえ……私も少し時間が欲しいわ。色んな事をする時間がね……」
ハルヒは相変わらずの笑顔でレナに向かってぴっ、と三本の指を立てる。
「30分あげるわ。30分後に戦闘開始よ」
この女、何か企んでいる、レナはそう思った。だがしかし、レナ達にはKASを治療する時間が必要なのだ。
「……分かった」
レナは鉈を構えたまま、ハルヒを睨みつけたまま、ゆっくりと後退していく。
日吉がその様子を見て、客席で倒れているKASの元へ飛んだ。
「丁寧に治療してあげなさい。くひひ……」
「…………30分後に……また」
レナは踵を返し、仲間達の元へ走り去る。ハルヒはレナの後ろ姿を醜悪な表情で眺めていた。
▼ ▼ ▼
「KAS、大丈夫?」
「…………………」
ホールの影、ハルヒからは見えない所に隠れ、KASを手当する霊夢。
日吉やレナ、つかさ、カービィも、マルク戦で負った傷を治療している。
唯一これといった負傷はない遊戯は、一人、ハルヒが急に暴れださないか、ホールに出て見張っている。
治療といっても、包帯などを用いた応急処置的な事しか出来ないのだが、文句は言ってられない。
KASは終始無言だった。騒々しいKASに慣れてしまった霊夢は、さすがに戸惑う。
だが、かける言葉なんて見つからない。KASは何故マルクとピエモンが和解したかを知っているらしい。
知っている所為でここまで傷ついたKAS。その傷を癒してあげたくても、霊夢には出来そうにない。
「勝とうみんな……ここまで来たんだから」
ぽつりとレナは呟く。ハルヒは残りのドラグーンパーツを持っている。
ノヴァを破壊するためにはパーツを揃えなければならない。逃げる事は許されない。
レナの言葉に反応し、皆が皆拳を握りしめる。
怒りはもはや『赤の炎』ではない。それよりも遥かに高温の『青の炎』なのだ。
唐突に、レナのデイパックが『跳ねた』。レナは一瞬ぎょっとしたが、すぐに何なのか気づいた。
「ちょっと、ごめんね」皆にそう言い、仲間達の輪から離れるレナ。
「KAS」
霊夢はKASの名前を呟く。あの騒々しいKASがここまで落ち込んでいるなんて、こんなKAS見たくはなかった。
皆が皆、ハルヒに対する怒りを燃やしているというのに、KASのみが、あまりに怒りすぎて燃え尽きてしまったらしい。
ふと、霊夢はKASの頭に着いているリボンに目を付ける。
『割り切れないなら、括弧で括って俺を足せ!!』
かつてKASに言われた言葉を思い出す。今度は私がKASを励ます番だ。
ずっとずっとKASに言いたかった事がある。
「KAS。そのリボン…………私の大切なものなのよ」
ゆっくりと言葉を紡ぎ、静かに、霊夢はKASに語り始めた。
「あんたは言ったわ。『割り切れないなら、括弧で括って俺を足せ!!』
そのリボンとこの帽子が」
そう言って私は今被っている帽子を指差す。
「私達の括弧。だけど、もう括弧は必要ないと思うの」
笑顔でKASから貰った帽子を見つめる。
「私達はもう括弧なんて必要ないくらい。仲間だと思うの……こういうの、よく分からないけど、私達っていいコンビだと思う」
城で別れてからはあんまり一緒に行動しなかったけどね、霊夢は明るく笑いながら喋った。
「でもKAS、今の貴方の様子を見る限りじゃ、まだまだ括弧は必要みたいだわ。
それに元々一緒に帰るまで、括弧でいようって約束してたしね。だからやっぱりまだ括弧は外さない」
霊夢は再び帽子を被る。
「でもそのリボン……大切だから…………私、返して貰いに行こうと思う……
ハルヒに勝利して、みんなそれぞれの世界に帰った後に、私、KASの世界にお邪魔させてもらうわ。
KASの世界に行けるかどうか分からないけど、ううん、きっと行ってみせる」
なんかちょっと照れるわね……、そんな事を思いつつも霊夢はKASに話し続ける。
「KASの世界に行ったら、すぐに迎えに来てリボン返してよね。
ハルヒとの戦いで死ぬなんて、許さないから……だから元気だしてよ」
「分かった?」
KASに話し続ける。KASは……
「分かったっていうよレムー……モロチンなのサ……」
少しだけ元気を取り戻してくれたようだ。霊夢はそんなKASを見て、満面の笑みで喜ぶ。
こんな事言うなんて。我ながら、ちょっと変になってるわね……。自分の中で起こった大きな変化。
霊夢は驚きを隠せない。
「霊夢ちゃん……KAS君の治療終わった?」
どこかに消えていたレナが頃合いを見計らい、霊夢に話しかける。
霊夢は頷いた。
「じゃあちょっとKAS君を借りていいかな……かな」
「借りる……?」
「あ、いや、そんないやらしい意味じゃないよ!ホントだよ!」
「分かってるわよ……ほらKASいってらっしゃい」
私はKASを立たせる。ふらりとバランスを崩し倒れそうになったKASをレナはしっかりと支える。
KASは少しだけ元気が出たようだが、やはりいつもの調子はまだまだ出ていない。
いってくるぜ……、と霊夢に言い、KASはレナに背負われていった。
KASが霊夢を攻略した…だと?
「お願いだから驚かないでね?」
レナはKASに念を押す。
「なんだか知らんがとにかくおk……」
なんだか適当に返事をするKASを見て、レナは少し不安に思った。
まあ、とにかく見せてみよう。
レナは自身のデイパックをゆっくりと開く。
「クラッ!!」
デイパックから9匹のクラモンが飛び出してきた。
「なんでクラクラがこんなところにダバッ!!」
「大声出すのは駄目!!」
派手なリアクションを示すKASに思い切りツッコミを入れるレナ。
ぎりぎりで止めたおかげでなんとか日吉達にはばれていないみたいだ。
レナはデイパックの中を探り、残りわずかとなったほんやくコンニャクを9等分し、クラモン達に与える。
「TAS!TAS!」
「え、タス??」
「何!TASだと!!」
クラモンはTASTAS言いながらKASにすり寄っていく。
そもそもレナは、クラモン達が何やらKASにどうしても近づきたいようだったので、KASをこの場に呼んだのだ。
まさかこういう展開になるとは思いもしなかった。クラモンはKASの事をTASだと勘違いしているようだ。
確かにクラモン達はTASの仲間だったが、殺人鬼達の間に信頼関係があったとでもいうのか。
「お前らやめろっていう……そんなに構ってやる元気はないんだよお…」
「TAS、TAS、ボク達を使って!TASぼろぼろボク達が助けてあげる!」
クラモンの言葉にレナが反応する。助けるとはいったいどういう事だろう。
「俺とTASと一緒にするなっていう……TASよりも俺の方がグレイトなのです……」
「TAS、TAS、ボク達が助けてあげる」
9匹が全てわらわらとKASの顔にすり寄って来るのだ。
KASはたまらずバランスを崩し、後方に転んだ。
「うー……俺はTASなんかじゃ……」
「!? カス君見て!」
「うー……レナ、発音が違うのサ」
KASのツッコミを聞き流しながら、レナはクラモン達を凝視した。
クラモン達の体は、何故か唐突に薄くなっていく。
それと平行して、KASの傷が塞がっていく。KASも事態に気づき、ぽかんと口を開いて事態を見守った。
「そうか閣下化か……俺の体がついにプチ閣下化かぁーーーーッッ!!」
「かっかかか……??」
「だからレナ発音全然下手くそ!!かっかかかかよ!!閣下化だって!!」
「かっかかかか???」
「なるほど!!俺の方がレナより圧倒的に頭いいっていう事だな!!」
(TAS、遊んでくれて有難う。ボク達はあなたにまた会えて嬉しいのです……)
ぼつぼつと静かに呟くクラモン達。レナはそれを見てKASに言った。
「もうTASじゃないなんて言わないであげて……KAS君は嫌かもしれないけど、今だけ、TASのふりをしてあげて……」
KASはしばらく黙った後……
「モロチンベジータ」
しっかりと頷いた。KASの傷はほぼ完治し、そして、身長が伸びた。
スーパーマリオ状態になったのだ。
クラモンDはTASを一目しか見た事がない。好き嫌い以前の問題だ。
しかし、結界が消滅し制限切れた事により、クラモンBとCの記憶が若干ながら流れこんでいたらしい。
そして、TASと似ているKASを見たことにより、完全に思い出したのだろう。
(TAS、一度は忘れかけたけど……あなたと会えてボク達は楽しかったのです。
ボクとあなたの絆は……えいえん、、なの、、です……)
そう言うと、クラモン達は皆、KAS、いや、TASに元気を分け与え、消えていった。
レナは寂しそうに見守る。日吉君に結局教えられないまま死んじゃったのは残念だ。
でも、クラちゃん達はみんな満足して逝ったはずだ。
レナはKASはどんな様子かと、見てみた。
「うえっ!?」
思わず変な声が出てしまった。だってKASの様子が。
「ううう……おーいおーいおーい……おーいおーいおーい……」
思い切り号泣している。その泣き方は何なんだとツッコミたくなるが、さすがにレナは自重した。
それにしても、感情の振れ幅が極端な男である。
他人の悲しみを一身に抱えてしまう、というかなんというか……
「レナ……聞いたか?」
「えっ? な、何を?」
「忘れるとは情けない……クラちゃんは言ったのサ……
ボクとあなたの絆は永遠なのです……」
KASはそれからまた、おいおい泣き始めた。クラちゃんの最後の言葉がどうしたんだろうか。
KASはしばらく顔を両手で覆って泣いていたが、あまりにも突然、レナに飛びかかって来て────
支援したいのか…
よしやっちまえ
ニア【Enter】
「俺とレナの絆も永久不滅唯一無二だっはー!!」
「きゃーーーー」
思い切り抱き締められた。抵抗しようとするが、思うように離れてくれない。
KASはレナを抱きしめながらまたおいおい泣き始める。
何なんだこの男……!! 今までほとんど一緒に行動してなかったから分からなかった。まさかこんな変人だったとは……
「隠れて何をこそこそやってるのかと思えば……」
「はっ!?」
物影から、霊夢、日吉、つかさ、カービィがレナとKASの様子を盗み見ていた。
日吉とつかさは楽しそうに、カービィはなんだかよく分かっていないようだ。
そして、霊夢は、なんというか……不機嫌そうな……呆れているような。少なくともレナはそう感じた。
「ずいぶんとKASを立ち直らせるのが上手いようね」
「違うよ霊夢ちゃん違うから!!」
「うおおおおレムー!!俺とお前の絆もずっとずっと勇気100%だっていう!!もはや括弧も必要ないくらいの仲っていう!!!」
何でもありか!!レナは心の中で思い切り突っ込む。KASはレナから離れ、今度は霊夢を思い切り抱きしめた。
霊夢の体に顔を埋め、またおいおいと泣きだす。
「ちょ!!まっ!!」
霊夢も何が何やらさっぱりの様子だ。
「次は貴様だああああああああああああああ!!!」
「うええ!!」
KASの次のターゲットは日吉のようだ。日吉は逃げようとしたが、エネルギードレインでクラモンの思いを継いだKASは本当に最速だ。
日吉が逃げられるわけがない。日吉を散々ハグした後、KASの次のターゲットはつかさ。
「きゃああああああああああああ!!」
散々抱きしめ、『絆』を確認するKAS。そして最後にカービィを抱きかかえる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお俺とお前は永遠の任天堂だぜこの菌類野郎!!!」
もはやカオスである。KASの圧倒的ハイテンションに皆が飲まれている。
「いい加減にしなさいッ!!」
霊夢がカオスに終止符を打ったようだ。レイハでKASの頭を殴る。
KASはべしゃりとカエルのように床に倒れる。だがしかしすぐに起き上がる。
今のKASは霊夢程度では止まりそうにない。傷はクラモン達のエネルギーのおかげでほぼ完治している。
「分かったぜレムー!!折角だから俺は自重タイムに入るぜレムー!!!」
「全然自重してないでしょ!!」
「うはwwwwww確かにwwwwww」
KASはあちらこちらを跳ね回り、駆け回る。
「俺はなレムー!!!」
「はいはい……」
霊夢は適当に聞き流している。
「自分で言った事を忘れていたぜレムー!!」
「いちいち語尾にレムーって付けなくていいから」
テンションが上がったら上がったで面倒な奴だ。霊夢は改めて思う。
KASは相変わらず走りまわりながら喋り続けている。
「いいか!俺と閣下は一体化したんだ!!俺の心臓は閣下から譲って貰ったんだ!!
つまり俺は閣下の思いの全ても受け継いだという事!!!無論そのつもりだって事!!!」
KASの今の心臓はあの女の心臓!?あ……いやいやそっちじゃなくて。
『受け継ぐ』霊夢はこの言葉を心の中で反芻する。
「博之の死んだところは見てないけど、俺の中にはあの汚いおっさんもいるっていう!!!
気持ちになって生きているっていう!!!あと俺の目の前で妙にいきがってやがった無職とか言う奴とロルーちゃん!!
あいつらの命も俺が預かってんだコノヤロー!!凄いだろコノヤロー!!」
KASが壁に向かって飛んでいき、壁キックする。
「さっき死んだマルクとピエモン、あとアイスデビモン!!それに下っ端達の魂も俺は頂いているっていう!!!
奴らの無念は俺が晴らす!!!いや、俺と、俺の中にいる閣下や博之やマルクやピエモンが晴らす!!!
死んだ奴らの思いは生きてる奴が継いでやらんといかんのさ!!俺はそんな事も忘れてハルヒ憎さでうじうじうじうじとやってしまった!!!」
それは、私も同じ事だ。ヨッシーや魔理沙は私の心の中で生きているはずだ。きっと。
霊夢はKASの言葉を聞きいれ、理解する。レナも日吉もつかさもカービィも何か言いたそうな顔をしている。
KASはまだ色々と叫んでいたが、レナはそれを遮るようにして声を張り上げる。
「そうだよKAS君……本当にその通りだよ」
レナはきっと鋭い目つきで、KASに負けじと咆哮を上げる。
「圭一君は私を許してくれたよ!!外山さんは打開への道を示してくれた!!博之さんと浩二さんは勇気をくれた!!
海馬さんは突破口を切り開いてくれた!!私の仲間達はみんなみんな私の中で生きてる!!
『少数派による運命の打開』まだ達成出来ていない!!」
みんなを継いだ私がやってみせるんだぁ!!と、レナは叫ぶ。
「俺も継いでるぜ……」
日吉が呟く。色々と思いだしたのか、目には涙が沢山溜まっている。
「あのヒゲ弟子は勿論だ!!勿論俺の中で生きてるに決まってる!!海馬さんとやよいって奴!!あいつらとは城で一緒に行動したんだ!!
それとアリスの奴も、彦麿の奴もだ!!あの二人のおかげで俺やレナや霊夢は生きてるんだぜ!!
俺達が二人の意思を継がなきゃ誰が継ぐっていうんだァァーーーッッ!!」
日吉が両拳を固く握りしめ、思い切り叫ぶ。
「魅音ちゃん!!お姉ちゃん!!お爺ちゃん!!いさじさん!!ゴマちゃん……!!」
つかさが泣きながら叫ぶ。明らかに他の者達とは様子が違う。
「私は、私はKAS君……私は受け継いでいいの?大丈夫なの?
私、みんなに謝りたい!!いっぱいいっぱい戦って贖罪したい!!」
「当り前だろうがこの殺人野郎!!!今は殺人野郎でもあのバカをぶっ倒した後は俺が何が何でも許してやる!!
そこでお前の食材はそこで終了するんだってヴぁああああああああああああああああああ!!!」
KASが提示した答えに、つかさは涙ながらに何度も何度も頷く。
「それにお前はもう一人から許されてんだ受け取れこの蟲野郎!!!」
KASはつかさに向かって木刀を投げる。
「十中八九、貴方が魅音を殺したんでしょうけど、私は以前貴方に助けてもらった。だから今度は私が助ける番。
以前は挫けそうになったけど、私は絶対に貴方を見捨てない。この木刀を使って!お願いだから罪滅ぼしをして!
閣下の臨終の言葉だカス!!よく理解できたのかこの殺人鬼野郎!!!」
「うん……!うん……!」
つかさは木刀を抱きしめて何度も何度も頷く。絶対にこの戦いを制して贖罪しよう。
つかさは強く強くそう思った。
「カーービィーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!聞いてんのかこの菌類!!」
「ぽよっ!?」
もはや鬼気迫る勢いでKASはカービィへと詰め寄る。
「パ、パニグチ!!」
「おおあのパニグチか!なるほど確かにお前と仲良かった……って誰なんだそりゃあああああああああああああああ!!1」
「タ、タニグチ!!魅音と仲良かった!!ボクとも!!」
谷口と言う名にKASは少しだけ引っ掛かりを覚えた。少し考えてみる。
思い出した、あの食人花に食べられた男だ。
「駄目だぁぁぁ!!あいつの命こそ俺が背負うって約束しちまったぁぁッッ!!マジサーセンっていうかごめん!!」
本気で謝るKASにカービィは少々困惑しながらもこう叫ぶ。
「二人で背負えば無問題!!!」
KASは物凄く納得し表情で相槌を打つ。
「なるほど!!カービィはレナよりも天才だってなのサ!!!」
もはやハイテンションなのはKASだけではなかった。
レナも霊夢も日吉もつかさもカービィも。仲間達の無念を思い出し咆哮を上げた。
「お前ら全員叫ぶぞッ!!未来への咆哮だッッ!!」
「「「「「おお!!」」」」」
KASの誘いに全員が叫んで返す。
「「「「「「ハルヒ倒すぞうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」
カオスである。
唐突な話だが、絆とは、目には見えないもの。けれども確かに存在するものである。それは時として奇跡を呼び、歴史すら変える。
人を簡単に裏切れる者はその一時だけを見れば確かに強い。
だが、最後に勝利を手にするのは、人を信頼する、絆を持った戦士達なのだ。
レナ達の間にはこの時確かに太い太い絆が存在していた。
奇跡が起きたのはそのためである。決して偶然起きたのではない。
どんな奇跡が起きたかというと────
────霊夢のデイパックの中に眠る億千万の思い出の塊が、この時、半分だけ砕けて消滅した────
もうどう支援したらいいか分からんぜ
ニコニコのノリで支援できねえぜ
▼ ▼ ▼
KAS達の未来への咆哮から数分前。
ここホールでは遊戯が地面に座り、ハルヒが何か仕出かさないか見張っていた。
ハルヒは特に何かするわけでもない。遊戯と同じように、地面に座っていた。
何のために30分の猶予を俺達にくれたのか、遊戯はその事が何よりも気になっていた。
だって、ハルヒは何もしていないではないか。
客席を見ると、ゆとり達はいつの間にか消えていた。
マルクの死体とピエモンの首も消えている。奴らは墓でも作りに行ったのだろうか。
「くひひ……30分休んだところで同じなのにね、遊戯……あんたもそう思うでしょ?」
ハルヒがじろりと視線をこちらに投げかけ、口を開いた。
遊戯自身も話したいと思っていたから好都合だ。
「黙れ。覚悟するんだなハルヒ。戦いが始まったら、お前は絶望するぜ?」
「私はHALだ!ハルヒと呼ぶな!」
「…………?」
何故か毅然とした態度で『ハルヒ』という名を否定するハルヒ。
何故だろうか、遊戯は首を傾げた。
「遊戯、なんだかんだであんたとは付き合いが長いわ。
大樹で一緒に行動したり、神である私を裏切ったり、私に人質として捕らわれたり……」
確かにそうだ。ハルヒと格別因縁深いKASやレナよりも、遊戯はハルヒとの付き合いが長い。
大樹で会った時は普通の女だったのにな……聞いた話でしかないが、発狂した富竹がハルヒを拉致したらしい。
全てはそこから狂い始めたのだろうか。遊戯は考える。
「そこで一つあなたに質問するわ。私の事どう思う……?いえ……私の事……可哀そうだと思ったことある?」
遊戯はハルヒの言葉を何度も咀嚼し、口を動かす。
「ないぜ!地獄に堕ちる以外、貴様に道はない!!」
「……………………かかか……」
ハルヒはしばらく黙り込み、やがて静かに笑い始めた。
「けひひひ……そうよね遊戯。それでいいわ。私は地獄に堕ちないけどね。くひひ
そうよ。私は不幸なんかじゃない。私は全知全能の神。すなわち宇宙一の幸せ者だもの……くひゃひゃ」
「いや、貴様は不幸者だ!可哀そうとは思わないがな!!」
遊戯は毅然とした態度で言う。それを聞き、ハルヒの表情が一変した。
「なんですって……!!」
「不幸さお前は。仲間の温もりにも、絆にも気付かない!!気づく事が出来ない!!
その上、他人の幸せを妨害する事を何よりも楽しんでいる!!」
遊戯はびしっ、とハルヒを指差して叫んだ。
「『仲間』を知らない貴様は宇宙で一番哀れな奴だぜ!!!」
ぎりぎりとハルヒが怒る。
「今ここで殺してやろうか遊戯ッ!!周りにはレナも霊夢もいないぞ!?貴様一人では逃げる事すら出来ない!!
一瞬で食い殺してやろうか!!あの道化共よりも悲惨な目に合わせてやろうか!!ああ!!!」
「「「「「「ハルヒ倒すぞうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」
「な、なんだ!?」
あまりにも突然響いた大音量の掛け声に、遊戯もハルヒも驚いた。
レナ達がいるであろう所から聞こえてくる。
「「「「「「ハルヒ倒してくれうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」
「こ、今度は何よ!?」
続いてホールの客席の方からゆとり達の咆哮が聞こえてきた。
重傷のゆとり、軽傷のゆとり、無傷のゆとり、様々である。
おそらくゆとり達が先ほど消えたのは、各地でサボっているゆとり達を集めるためだったのだろう。
ホールの客席を埋め尽くすほどのゆとりが、一斉に咆哮をあげる。
「頑張れ対主催ィィ!!」
「ついででもいいからマルクたんとピエモン様の仇をとってくれェェーーーーーーーーーーッッ!!」
「あの勘違い野郎をなんとしてもぶっ倒してくれベジ!!お願いだベジィィーーーーーーーッッ!!!」
「頑張れ!!!何としても勝って!!俺のエロ画像全部やるから!」
「ははは……」
遊戯は呆然としながらもゆとり達の声援を喜んだ。
客席の真ん中あたりには、マルクの死体と、ピエモンの首が丁寧に置かれている。
ゆとり達は自分達の主君二人に見せてやりたいのだ。奴の死を……対主催の勝利を!
「どうして誰も私を応援しないのよこのクソカスどもがァァーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
ハルヒが怒り、地団太を踏んでいる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお来た!!来やがったァァーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
ゆとり達の声援が一際大きくなる。ホールにレナ、KAS、霊夢、日吉、つかさ、カービィが入場して来たのだ。
6人とも瞳には怒りの青い炎を燃やして、しっかりと地面を踏みしめ歩く。
「レナ頑張ってくれェェーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
「つかさちゃん頑張れ!!」
「カービィ!!どうにかして奴をやっつけてくれェェ!!」
「レムーちゃんぶっぱなせ!!!」
「ピヨシート死ぬんじゃないぞぉッ!!」
「王様足引っ張んなよ!!!」
「KASちっとは自重しろ!!!」
「うおっしゃあ!!!お前らの気持ちを一身に受け止めて俺は元気100倍オロナミンKASだぜェェ!!!」
「いいぞKAS!!!」
KASがゆとり達に向けて手を振り上げる。ゆとり達の声量はますます大きくなっていく。
それを見て、レナはにこりと笑った。大切なのは単純な戦力よりも気持ちだ。
気持ちは時に戦力差すら覆す。これならこの勢いならハルヒにもきっと……!!
「がぁぁあぁあああああああああぁあぁあぁああああああぁあああ!!!」
その時である、HAL厨の一人が耳を劈くような叫び声をあげた。ホールは水を打ったように静かになる。
ハルヒがHAL厨を食していた。HAL厨の中にあるピエモンの死体共々。
「栄養補給完了!!休憩完了!!クヒャハハハハハハハハハハハハ!!!これで私は万全よ!!!
あんたらちょっとは自重しなさいッッ!!」
ハルヒはゆとり達、そしてレナ達に向かって思い切り中指を立てて見せ、挑発する。
「おら貴様も行って来い!!」
ハルヒは続いて最後のHAL厨(エリートデジモンである)を客席にぶん投げる。
客席に直撃した最後のエリートは、群がるゆとり達を振り払い────
「HAL様頑張れーーーーーーーーーー」
大声を上げた。エリートデジモンの精神は、ハルヒの調教によってすでに崩壊していたのだ。
「てめえ何言ってやが「待て!!」」
KASがゆとり達を遮る。エリートはKASの命の恩人。誰よりも辛いのはKAS自身だ。
KASは精神が崩壊しているエリートに手を掲げ、
「絶対にハルヒをぶっ倒して元に戻してやるっていう!!!」
力の限り叫んだ。
「残り5分だよみんな!!!」
レナが仲間達に知らせる。あと5分で30分、つまり、ハルヒとの戦いの始まり。
「俺達はカツ食べに来た!!」
「ソースカツしかないっしょッ!!」
日吉が力いっぱい叫び、KASがそれに反応する。
「うおおおおおお!!カツだ!!カツ!!」
2人の言っている意味は分からないが、ゆとり達はとにかく盛り上げる。
「しゃあ遊戯貴様には俺はまだ抱きしめてねぇえええええええええええええ!!!」
「うえええええええええええ!!!」
KASが先ほどのように遊戯を抱きしめようと飛びかかる。
しかしそれを妨害するものが一人。
「いい加減にしなさい!!」
霊夢がレイハでKASをぶん殴る。KASは再びべしゃりと倒れた。
KASはしばらく痛そうにしていたが、やがて笑い出した。
「久しぶりだなレムーこういうのは!!」
「はあ? ……ああ、ヨッシーやあんたにこんな風にツッコミを入れてたわね」
「ハルヒをぶっ倒したら俺とレムーで漫才やろうッ!!」
何を言っているんだ……、霊夢は心底困惑する。
「いや、やらないわよ」
「残念ッッ!!!」
KASが暴れながらも、対主催達は、ハルヒが待ち受けるホールの中央へと歩みを進める。
色々あった。色々……
闇サトシ、エアーマン、ムスカ、YOKODUNA、デーモン、古泉、永琳、TAS、阿倍……
レナ達の前には数々の障害が立ち塞がって来た。しかしレナ達の心は決して折れず、ついに最後の障害に辿り着いた。
涼宮ハルヒ、別名HAL……最後にして最大の障害だ。
「勝とうねみんな。あんな奴に負けたくないよ」つかさがぽつりと言った。
左を見ると仲間がいる。右を見ても仲間がいる。この中の一人になれて本当にうれしい。
つかさはそう思った。
ハルヒが騒ぐレナ達をにやにやと見つめる。
「逃げると思ってたわ。けひひ」
「そんなわけない。貴方を殺すまでは……」
ホールの中央で睨みあうハルヒとレナ達。ハルヒの挑発を、レナは毅然とした態度で否定する。
レナは思った。
みんな力を合わせよう。霊夢ちゃんも日吉君もかーくんもつかさちゃんも遊戯君もKAS君も……そしてデジモン達も……
みんなで力を合わせて、私達の心に灯る青の炎を大きくしよう。
ハルヒを……みんなで倒そう……
「少数派は砕けない。退かない。後悔しない。あんたを倒してこそ、『打開』だよ。私達少数派の……」
レナはハルヒに向かって言った。『少数派による運命の打開』今これから、実現させて見せよう。
見ていてください外山さん……みんな……
レイハさんも痛そうだ支援
レナは目をつぶり、外山達の姿を思い浮かべる。そして勝利を誓う。
絶対に、絶対に負けるわけにはいかないんだ。
ざわ……
一瞬、ホールにいるデジモン達の雰囲気が変わった事に、レナは気づいた。
何かあったのか?今更、この土壇場で何が……?
日吉が震える手でレナの肩をぽんぽんと叩いた。レナは目を開き、日吉の顔を窺う。
唇を震わせ、涙をいっぱいに溜めている日吉がそこにいた。
「み、み、みみ、見ろよレナ…客席を…見て……みろ。信じられ……ねえ、、事が……」
途切れ途切れ日吉は言葉を紡ぐ。
「バカな……!!これはいったい!?」
ハルヒまで驚いている。いったい何が……!?
レナは首を振り、客席を凝視する。
客席には、ゆとり達に紛れて────半透明の外山恒一がいた。
レナは口を大きく開け、呆然とする。よく見ると外山だけではない。
客席には────
ピカチュウを抱いた圭一がこちらに向かって頑張れとガッツポーズしている────
水銀燈と博之が、二人ともニコニコしてこちらを見ている────
キバと妹が二人で大口を開け、どうしても聞こえない声を張り上げている────
ピッピが満面の笑みをこちらに投げかけ、指を振っている────
博之の兄とティアナがレナに向かって何か叫んでいる────
現れたのは幻、声も聞こえないし、触る事も出来ない。
種を明かせば、レナ達の思いが、億千万の思い出に反応した事によって生まれた幻影。
言ってしまえば、ただそれだけのもの。だがしかし、この光景は生き残った者たちにとって────
「あ……ああああああああああああ!!」
────この光景は、恐ろしいくらいレナを刺激し、そして励ました。応援した。
こなたとかがみがつかさに向かって手を振っている────
魅音が谷口に言い寄られ、一緒に声を張り上げている────
いさじが、つかさに向かってにこりと微笑む────
おじいちゃんの優しい微笑みは何よりもつかさを励ました────
つかさは思った。必ず勝ってやろう。もう、絶対に絶対に絶対に────負けたくなんかない!!
つかさは一人だけ低身長で客席がよく見えないカービィを持ち上げてやる。
カービィは今起きている事態に気づき、幻に向かってぶんぶんと手を振った。
「これはいったい……何なのよ!!」
「分からないのか?ハルヒ。これは希望だ。希望と絆の光景だ。お前には永遠に分かるまい」
遊戯が涼しい顔でハルヒの疑問に答えてやる。そう、ハルヒには分からない。
ハルヒの思いにも億千万の思い出は反応しているはずなのだ。
しかし、いつまで待っても、ハルヒの親しかった者は出てこない。
ファンタスティックフォーも、SOS団も────
『背負う者』と『背負わない者』の違いが、億千万の思い出によって今、明確化された。
幻は次から次へと現れていく。
「あ!!!かかかかかか閣下かかかアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
閣下が現れ、KASに手を振る。
「心臓有難う!!俺は勝つからなあ!」
涙は流さない。KASは心に決めていた。折角死んだ人までもが応援に駆けつけてくれたのだ。
泣いてどうする。これから自分達はみんなの意志を継いで戦うのだから────
涙を零してはならない。
KASは閣下に向かってガッツポーズをとる。閣下はますます優しく微笑み、ひらひらとKASに手を振る。
「頑張ってあの愚神をどうにかしなさい」KASはそう言われたような気がした。
「ヒゲッ!!」
日吉はある人物を見つけ叫んだ。見覚えのあるヒゲ娘が、ボブ術を使って客席でぴょんぴょん飛び跳ねている。
(そうさ、幻で充分だ。何故なら、俺達は師弟────)
言葉なんかいらねえからよ────
日吉は亜美に向かってガッツポーズを見せる。亜美は笑いながら日吉にガッツポーズを返す。
「お前らは死んでも仲いいみたいだな」
日吉はアリスと彦麿に視線を移す。二人は優しく微笑み日吉に手を振っていた。
「絶対勝ってね」アリスの口が動き、そう言ったような気がした。
「幸せそうにしやがって。俺もハルヒの馬鹿を殺した後は、テニスで幸せになるからな」
日吉の言葉を聞いて、アリスと彦麿は二人仲良く腹を抱えて笑った。
「ヨッシー……魔理沙……」
ヨッシーは……ハンバーガーを大量に食べていた。
霊夢はなんだかげんなりした。これはおそらく、霊夢の中でヨッシー=大食いの公式が完全に成り立っているからだろう。
だからこういった幻が現れたのだ。ヨッシーから少し離れたところには、魔理沙が静かに佇んでいた。
「あんたの姿、あんまり思い出せないかも……ううん……思い出せる。思い出せるはず……」
霊夢は零れそうになった涙を拭き、笑顔で魔理沙に話しかける。
「これからは幻想郷の連中ともっと仲良くするわ。なんだかんだで……友達って言っていい間柄よね私達って」
その言葉を聞き、魔理沙は漸く笑った。霊夢は凄惨な殺し合いという場で、奇しくも人情というモノを学んだ。
学ぶ事が出来た霊夢は自分自身を誇りに思った。
「ヨッシー!あの神をぶっ倒したらあんたの墓にハンバーガーを山盛り備えてあげるわ!」
レイハを握りしめ、ハルヒを睨み、霊夢はそう言う。
「ふぉねがいしますよ霊夢さん」あの変態大食い恐竜ならこう言うだろう。
しえん
くそぅ画面がにじむウイルスなんて聞いてないぞ!!
支援
「まだ生き残っているとはさすがだな遊戯」
遊戯は聞き覚えのある声を聞いた。聞こえて来た方向へ視線を向ける。
「海馬ァ……何故お前だけ普通に喋っているんだ」
「ふぅん。知るか。俺は地上で最強のデュエリストだからだ!俺に出来ん事はない……!」
カイバーマンは右腕でやよいを、左腕でモクバを抱え、不敵な笑みを見せる。
「遊戯、お前はあの邪神に勝てるのか?」
「……何が言いたいんだ?」
「ククク……俺が見たところ、貴様だけが戦っただけでは敗北は目に見えてる。
だが貴様の隣には同じロードを歩む結束を持った戦士達!
そして貴様らの周りには哀れなピエロ共を慕い、邪神打倒の決意を持った馬の骨共!
さらに貴様らの心には!!!」
海馬はびしりと遊戯を指差す。遊戯は不敵に笑い返し、海馬の言葉を正面から受け止める。
「俺達がいる!」
「ククク……分かってるぜ海馬!お前達の持つ圧倒的パワー!少しの間借りさせて貰うぜ!!」
「いいか遊戯……俺達も……応援してやる……!『打開』とやらを見せてみろ!」
海馬はゆとり達の方へ振り替える。そして海馬は叫んだ。
ゆとり達に、死者達に向かって叫んだ。
そして始まる大声援。あまりの熱狂ぶりに、ハルヒは思わず怯む。
社長SUGEEEEEEEE!!支援
「勝て!勝てよお前ら!!」
「絶対に勝ってくれェェーーーーーーーーーッッ!!」
「レナ。外山からの伝言だ」
カイバーマンはレナに向かって口を開く。
レナは瞳に青の炎を燃やしながら、カイバーマンを凝視する。
「さっきお前は自分達の事を少数派だと言っただろう。そいつは違う」
「違う……の?」
くくくと、海馬は笑う。
「確かに俺達は初め、全員ばらばらだった。文字通り少数派だったのだ。だが仲間は増え、今では」
海馬は客席を身振りで示す。
「俺達はもはや少数派ではない。いや、多数派に成り変った少数派だ!
一人で戦っていると思うな。戦いの途中、挫けそうになったら隣を見ろ。客席を見るがいい!
俺達がいる!我々多数派であそこにいる究極の少数派をぶっ潰してやろうじゃないか!!」
「……はい」
レナは強く強く、答えた。海馬は満足そうである。
「ふん!」
ハルヒは鼻を鳴らし、ゆとりや死者達を目が千切れんばかりに力を込めて睨んだ。
俺涙目支援
残り3分。もうすぐ戦いの時間だ。
戦う前から、何やら嫌に盛り上がっているレナ達。
大声援にハルヒは少しだけ怯んだものの、やはり、自分の勝利だけは全く疑っていなかった。
30分の時間を与えたのは、文字通り休憩するためである。
飛空石、千年リング。超巨大なエネルギーを短時間に二つも取り込んだのだ。
体に馴染ませる時間がハルヒはどうしても欲しかった。そうしなければまた暴走してしまうかもしれなかったのだ。
30分経ち、ハルヒの体は、完全に戦闘準備を終えていた。
完全に、完璧に飛空石と千年リングを取り込んだのだ。
最終的にはハルヒは必ず勝利する。その結果は見えてる。
だが、正直言って、確実に苦戦する事も確か。ハルヒはただ調子に乗っているだけではない。
狡猾なのだ。対主催の戦力、勢いを分析した結果、おそらくかなり手こずる。
油断しては確実に負けてしまうだろう。
だが、結局どういう過程を経たとしても、きっと最後にはハルヒは勝ってしまうのである。
土壇場まで追い詰められたとしてもきっと今までのように何かが起こる。そんな予感がする。
今までに何度死の淵からハルヒは蘇った事だろう。
博之の体を乗っ取ってから、今までに、沢山のエネルギーを吸収してきた。
今のハルヒは鬼超神聖究極世界魔帝王全知全能唯一神HALではない。もっと恐ろしい何かだ。
土壇場まで追い詰められたしても、きっと、きっと何か奇跡が起こる。圧倒的パワーに目覚めるはずだ。
予感でしかないが、ハルヒは信じ切っていた。何故なら私は神だから……
熱すぎる支援
「「「「「「「笑顔戦隊ニコレンジャー!!!」」」」」」」
ハルヒはぽかんと口を開けて唖然とした。レナ達が何やらカッコイイポーズをとっている。
あまりのカッコ良さがハルヒの逆鱗に触れたのか、歯ぎしりして悔しがる。
「ニコレンジャー! 『打開』のレナ!!!」
『少数派による運命の打開』の合言葉にし、集まった仲間達。お願いだから私に力を貸して!!
「ニコレンジャー! 『下剋上』の日吉!!」
ハルヒだけは絶対に許せない。ヒゲが見てやがるんだ。生半可なボブ術は見せられない。
「ニコレンジャー! 『人情』の霊夢!!!」
あの鬼畜を殺さなければ私達に未来はない。私はKASと約束してしまった。KASの世界までリボンを取り返しに行かなくちゃならないんだ!
「ニコレンジャー! 『贖罪』のつかさ!!」
魅音ちゃん!春香ちやん!私の贖罪を見てて!あの怪物は、私がやっつける!
「ニコレンジャー! 『死神』の遊戯!!!」
ハルヒは俺が倒す。誰よりも奴との因縁が深い俺が!永琳を惑わせたあいつを殺してみせる!!
もうハルヒの強さが測れねえよ、どんだけーのインフレだ
ドラゴンボールもびっくりだよー
支援
「ニコレンジャー! 『悪魔』のカービィ!!」
ハルヒは信じられないほど悪い奴。いくら美味しくても人間を食べるなんておかしい!
「ニコレンジャー! 『最速』のKAS!!!」
あのチン神野郎だけは絶対にぃぃぃぃぃ許さなねええええええええええええええええええええ!!!
「「「「「「「とう!じょう!!」」」」」」」
7人が入り混じり、ポーズを決める。
それを見たゆとり達は巨大な声援を送り、死者達もまた大喝采だ。
ハルヒはと言うと、レナ達のあまりのカッコよさに地団太を踏んでいた。
しかしここで引かないのがハルヒ。いやHAL。
これは絵板祭りフラグ?支援
「────地上に舞い降りた究極美麗────
────全知全能の唯一神────素晴らしき──美しき──猛々しき──力強き──絶対神
無敵の存在────我ガイアを超えし者────」
ハルヒは天に向かって能力を複合したエネルギー波を放つ。波動はホールの天井に当たり、大爆発を引き起こす。
土煙などが舞い上がり、ゆとり達はけほけほと咳きこむ。漸く、煙が晴れ初め、ゆとり達は天井の穴から太陽の光が差し込まれている事に気づいた。
「HAL様美しい……」調教されたエリートデジモンは感嘆の声を漏らす。
煙の中、ハルヒは差し込まれた光を一身に受け、厳かな様子でポーズを決めていた。
あくまで客観的に言うと、その姿は血にまみれているのに関わらず、恐ろしいほどに美しい。
「鬼超神聖究極世界魔帝王全知全能唯一神HAL改め────
究極破壊神────ガイア☆アルティメット☆ヘルカイザー────
────暗黒魔天聖覇道────パーフェクトHAL☆SUZUMIYA────」
「あまりに長いから略称も決めとくわ。略称はパーフェクトHAL☆SUZUMIYA」
究極破壊神ガイア☆アルティメット☆ヘルカイザー暗黒魔天聖覇道パーフェクトHAL☆SUZUMIYAはそう言うと、レナ達を見つめる。
なげえよwwwwバーローwww
「けひひ、もう時間よ」
「そうだね……」
パーフェクトHAL・SUZUMIYAと笑顔戦隊ニコレンジャーは正面から向き合い、睨みあう。
「頑張れよKAS!日吉!カービィ!霊夢!遊戯!つかさ!レナ!」
マルクとピエモンの意志を継いだゆとり達の声援とニコレンジャーのかつての仲間達の熱い応援が響き渡る大ホール。
そんなテラカオスな状況の中、ニコニコ動画バトルロワイアル、最後の戦いの火蓋がとうとう切って落とされる。
────戦闘開始まで、残り1分────
ハルヒは、そして7人の戦士達は、自らの勝利を確信し、不敵に微笑む────
「レムー」
KASがハルヒを睨みつけたまま、霊夢に声をかける。
「お前が俺の世界にくるって言うのなら、俺もいつか必ずレムーの世界に行くっていう。
あとレナとかみんなも呼んで大宴会っていう」
KASは珍しく真面目な様子で言う。こんな時に何言ってんのよ、とハルヒは嘲笑ったが、霊夢は笑わない。
霊夢もまたハルヒを睨みつつ、不敵な笑みを絶やさないで、返事を返す。
「ええ。約束よ……いつかみんなで」
なwwwげwwwwぇwwwwしーーーえーーーーんーーーーー!!
【マルク@星のカービィ 死亡】
【ピエモン@デジモンアドベンチャー 死亡】
【クラモンD 死亡】
【残り8人】
【クッパ城 中央ホール/三日目・朝】
【笑顔戦隊ニコレンジャー@ニコロワ】
[チーム全体の行動方針]
1.ハルヒを殺す
2.ノヴァを破壊しハルバートでゆとり達と共に脱出
※笑顔戦隊ニコレンジャーにはゆとり達と死者達がついています
【博麗霊夢@東方project】
[状態]:真・チート巫女、バリアジャケットの腋・袖・腹部分破損、全身に軽い怪我、魔力消費大、疲労大、ちょっとだけ情に熱くなってます
[装備]:レイジングハート@魔法少女リリカルなのはシリーズ、巫女風バリアジャケット@巫女みこナース、KASの帽子、博麗アミュレット(80/200)、陰陽玉*2@東方project、
[道具]:支給品一式*5(パンは一個だけ・水は一式分)、フリップフラップ@ニコニコキッチン、首輪、ドリル@ミスタードリラー、メモ用紙(10/10)、魔理沙の帽子、萃香の角*2、永琳の帽子
気合の鉢巻き@ポケットモンスター、クマ吉の手錠@ギャグマンガ日和、全自動卵割機@サザエさん、億千万の思い出(残り二分の一)@現実、
キーボードクラッシャーの音声(の入ったiPod)@キーボードクラッシャー、ワルサーカンプピストル@現実(1/1)(26.6mm信号弾残り6発)
[思考・状況]
1.ハルヒを殺す
2.もう私は迷わない!
3.ノヴァを破壊し脱出
4.クロスミラージュを調べたい。
5.洩矢諏訪子の帽子が気になる。
6.全てが終わった後、KASの世界にリボンを返してもらいに行きたい。方法は未定
※クロミラの事を変態だと認識しました。
※制限はされていません。けれど少し情に熱くなったので支障が出るかも。
※隠し部屋にはおまけ部屋(エアライド格納庫)と
ノヴァのメンテナンスルームがあります。メンテナンスルームから
ノヴァの核方面へ辿り着けるかは不明です。ノヴァの核はメインコンピュータ室の地下にあるようです
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:元のピンク玉、左腕喪失、胸部から腹部?にかけて傷痕、疲労大、全身に軽傷
[装備]:ワープスター
[道具]:支給品一式(食料全消費)、空の土鍋@ねこ鍋 、ドラグーンのパーツ*2
[思考・状況]
1.ハルヒを殺す
2.ノヴァを破壊し脱出
※第七回放送を聞いていません
※銀河に願いをの記憶を取り戻し、五つのコピー能力が自由に使えるようになりました。
うちストーン・ファイア・ファイター・ジェットが判明済み。ペイントはデラックス能力ではなく習得していた使い捨て技能なので含まれないはずです
※若干、知能がアップしたような気がしない事もないです。
※隠し部屋の位置をわりとしっかり覚えました。
【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:疲労大、魔力枯渇気味、軽傷
[装備]:
リアルメガバスター(93/300)@デッドライジング、メタルブレードのチップ、包帯
サイレンサー付き拳銃(6/6)@サイレンサーを付けた時とry、鉈@ひぐらしのなく頃に
クロスミラージュ@リリカルなのは、バリアジャケット(龍騎士レナフォーム)@07th Expansion
チーム名、ちょい待てコラ
ここで状態表か!?
クッ…
[道具]:支給品一式*13(食料3・水3消費)、日本酒(残り半分)、オミトロン@現実?、モモンの実*3@ポケットモンスター、鉄パイプ、
本『弾幕講座』、アイテム2号のチップ@ロックマン2、暗視ゴーグル@現実、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、
ポケモンフーズニ日分(四食分消費)@ポケットモンスター、ほんやくコンニャク(1/4)(半分で八時間)@ドラえもん、テレパしい@ドラえもん(残り2粒)、五寸釘@現実、
雛見沢症候群治療セット1日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、サイレンサー付き拳銃の予備弾95発@サイレンサーを(ry
桃太郎印のきびだんご(24/25)、ウルトラスーパー電池(残り30%)@ドラえもん、ゼットソーハードインパルス@現実、ハイポーション×2、
飛行石のペンダント@天空の城ラピュタ、十得ナイフ@現実、ナイフとフォーク×2、包丁、首輪の機械部品、MASTER ARTIST01〜10@THE IDOLM@STER、
壊れたオセロ@現実、ノートパソコン(バッテリーほぼ満タン)@現実、RPG-7(残弾5)@GTASA、RPG-7の予備弾薬95発@GTASA
富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、ピッキング用針金、 盗賊の棺桶@勇者の代わりにバラモス倒し(ry、フィルム、
ピーピーマックス@ポケットモンスター、 無限刃@るろうに剣心(フタエノキワミ アッー!)、10円玉@現実?
札束(1円札百枚)、琴姫の髪 、Nice boat.のメインコンピュータ、フタエノ極意書@ニコニコRPG
[思考・状況]
1.ハルヒを殺す
2.罪滅しをする
3.ノヴァを破壊し脱出
※時期は大体罪滅し編後半、学校占領直前です。
※身体能力が向上しています。それによってレナパンが使えるようになりました。
※ノートパソコンに海馬の残した何らかのファイル(飛行石関連その他)とメッセージがあります。メッセージは打開が成功したら読め、との事です。
※バリアジャケットはひぐらしを起動すると出てくるアレ、もしくは07th Expansionのトップのアレ
【日吉若@ミュージカル・テニスの王子様】
[状態]:疲労大、覚醒、全身に軽傷、右腕に少し鈍痛
[装備]:サテライト30@真赤な誓い
[道具]:支給品一式*7(食料一日分、水二本消費)、ネギ@ロイツマ、長門の首輪、コイン*2@スーパーマリオワールド 孔明ブロック(大)@スーパーマリオワールド、
炎道イフリナのフィギュア@ふぃぎゅ@メイト、首輪の残骸、上海人形、テニスボール*3、ジアースの機械、電気部品、北米版パッチ@エキプロ、初音ミク
[思考・状況]
1.天衣無縫の極みを会得し、ハルヒを殺す
2.ノヴァを破壊し脱出
3.レナの体調が少し心配
※無我の境地をマスターしました。KIも操れるようになりました。
※フタエノキワミをマスターしました。
※無我の扉の一つ、百錬自得の極みに到達しました。才気煥発の極みも開眼しました。
【柊つかさ@らき☆すた】
[状態]:熱と貧血と極大の疲労、グロ耐性が低かったためグロッキー継続
[装備]:ロールバスター@ロックマンシリーズ(損傷有)、くうき砲@ドラえもん、iPod@現実(【残り15時間】)
SIG P210(残弾8)@MADLAX、スタンガン@ひぐらしのなく頃に、Fooさんの笛@ニコニコ動画(γ) 洞爺湖の木刀@銀魂
[道具]:
鬼狩柳桜@ひぐらしのなく頃に、
毒針@ドラゴンクエストシリーズ、SIG P210の予備弾92発@MADLAX、プラスパワー*3@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.ハルヒを殺す
2.ノヴァを破壊し脱出
3.罪滅ぼしする。死んでいった人、殺した人の意志を受け継ぐ
4.戦うときは安全な場所を確保しないと、走りながらじゃ笛とか吹けないよ…
※ヤンマーニBGM+SIGP210によるヤンマーニモードは、肉体、精神に膨大な疲労を残します。
※ヤンマーニBGM+SIGP210による覚醒中のみ、鬼狩柳桜が抜けました。
他の人にも抜けますが、本来の抜く方法ではないためか、BGM終了後、人知れず鞘に戻っています。
※Fooさんの笛技を身につけました。全体回復の赤とんぼ、敵全体の攻撃力減衰の夕焼け小焼けはマスターしました。 他にマスターする技に関しては、ニコニコRPG(wiki)を参照
【武藤遊戯@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:軽度の精神疲労、古泉に対する殺意、疲労大、軽傷、筋肉痛
[装備]:千年パズル、デュエルディスク@遊戯王DM
[道具]:支給品一式*4(食料四食分・水二食分消費)、王者の剣@DQ3(刃毀れ)、ベレッタM92F(7/15) 、ヲタチ(HP20%)@ポケットモンスター、北高の制服
ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)、蒼星石のローザミスティカ、ミニ八卦炉@東方project、
ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(残り1/5)@ドラえもん、ヴェルタースオリジナル*1@ヴェル☆オリ
真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン、くんくん人形@ローゼンメイデン、水銀燈の体、
デジヴァイス@デジモンアドベンチャー 、北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、毒入りパン、予備弾薬各100発@現実(ベレッタM92F用41発消費、トカレフTT-33用16発消費、サイレンサーを(ry全消費、RPG-7用全消費、ウィンチェスターM1895用全消費、リアルメガバスター用全消費)
包丁
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可、プチモス、カタパルト・タートル、ラーの翼神竜(遊戯、海馬のみ)、、マジックシリンダー、攻撃誘導アーマー、聖なるバリアミラーフォース
使用不可:融合(次の日中まで)、バーサーカーソウル(次の朝まで)青眼の白龍*2(次の夕方まで)、魔導戦士ブレイカー(次の夜まで)、光の護封剣(次の日中まで)、ブラックマジシャン(次の深夜まで)、真紅眼の黒竜(次の黎明まで)
[思考・状況]
1.ハルヒを殺す
2.ノヴァを破壊し脱出
[思考・状況]
1:もう一人の僕をサポートしてハルヒをぶっ殺す。
2:ノヴァを破壊し脱出
※闇のゲームは行えます。制限もかかっていません
※デュエルディスクには使用可のDMカードがセットされています。
【KAS@KAS動画】
[状態]:軽傷、右拳骨にヒビ、スーパーマリオ
[装備]:シルバースキン@真赤な誓い、、レムーのリボン(バンダナ)、首輪探知機(残り電池80%)@バトルロワイヤル、M1911A1@MGS3残り弾数(6/7)
[道具]:カロリーメイト@大塚製薬、USBフラッシュメモリ@現実(8GB)
[思考・状況]
1.ハルヒを殺す
2.ノヴァを破壊し脱出
3.あのデジモンの為にも生きて帰って、最高のKAS動画を作る
4.このクソゲーをぶち壊して主催を土下座させても、悪い奴以外全員生き返らせたりはできないってことなのか? うーん……わからん
5.閣下の分も生きる。絶対に生き残る
6.なんであんな所に孔明の罠があったんだ?
※ニコニコ動画に関する記憶が完全に戻りました。
※ヴィクター化しました。
第一形態であるため、自由に戻れます。エネルギードレインの範囲はそれほど広くありません。
吸収効率もKASなのでそれほど良くないようです。
シルバースキン・リバースでエネルギードレインを抑えることが出来ますが、まともに動けません。
※クラモンD9匹をエネルギードレインで吸収し、あらかた回復しました。
【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:パーフェクトHAL☆SUZUMIYA、健康
[装備]:デジヴァイス@デジモンアドベンチャー
[道具]:支給品一式*19(食料7食、水16食分消費)、DIGIZO HYPER PSR(残り二十分程度)@現実、テニスボール*2
雛見沢症候群治療セット1.5日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、 マウンテンバイク@GTASA、花粉防止用マスク
ドリルアーム、笛@スーパーマリオ3 糸(あと二メートルほど)、裁縫針、武器になりそうな薬物、DCS-8sp、退魔の剣@怪〜ayakashi〜化猫、
アニマルマスク サラブレット@現実、ダンボール@メタルギアシリーズ、ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、
庭師の鋏@ローゼンメイデン、おたま@TOD、 カワサキのフライパン@星のカービィ、 ワイン(残り半分)、傘@現実
A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、塔組の推理メモ、塔の『バグ』について纏めた紙 、グルメテーブルかけ(残り15回)@ドラえもん、
ドラグーンのパーツ×2、宝石みたいな物、 アイスソード@ロマンシング・サガ、 スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン
黄色甲羅@スーパーマリオシリーズ
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:死者蘇生、ブラック・マジシャン・ガール、ゴキボール、強制脱出装置
次の朝まで使用不可:オレイカルコスの結界、オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵
次の午前まで使用不可:エネミーコントローラー
次の深夜まで使用不可:セイバー
次の黎明まで使用不可:ホーリーエルフの祝福
[思考・状況]
1.対主催、ゆとり、幻、全てをブチ殺す。まずは対主催から
3.全てが終わった後、新世界を創造する。神である私が絶対である世界に。キョンは神の眷属として蘇らせて色々する
4.全世界の破滅を救う神として、すべての世界に名を残す。
5.ニコニコ動画をぶっ潰して、代わりにHALHAL動画(神)を開設する
※狂いました。それを自覚していません
※自分の能力を信じました。神人を召喚したりなど、能力を使えるようになりました。
デーモンの能力と混じったためかなり弱まってしまいましたが、飛空石や千年リングを吸収し、超パワーアップしたので完全復活しているかもしれません
※古泉・水銀燈のローザミスティカ・BKMG・セイバーを吸収しました
※完全に体を乗っ取っています。誰がデーモンのように反乱して来ても、神(笑)には勝てないと思います
※細かいところは違いますが、ニコロワが開かれた理由について理解しましたが、ピエモンの話を聞きよく分からなくなっています。
※支援動画を全て見ました。マルク戦前までのニコロワ動画(ダイジェスト版)も見ました
※究極破壊神ガイア☆アルティメット☆ヘルカイザー暗黒魔天聖覇道パーフェクトHAL☆SUZUMIYA
の読み方は、中二病になったつもりでそれぞれ考えてみてください。あなたが一番カッコイイと思うものが、
究極破壊神ガイア☆アルティメット☆ヘルカイザー暗黒魔天聖覇道パーフェクトHAL☆SUZUMIYA
の読み方です。
※飛行石の機能低下に伴い、クッパ城が地上に落ちたようです。
※オペレーター室のデジモンが全滅しました。
※コイヅカの生首はドラグーンパーツCのあった部屋に放置されました
※メインコンピューター室の下にはノヴァがあります
投下終了
ネーミングとか色々死ぬほど恥ずかしいぜ
客席のゆとりになったつもりで応援してやって下さい
長時間の支援感謝します。矛盾点とか遠慮なくどうぞ
投下乙!
なんというラスボス前のセーブ地点だシリアル100%なんだぜ
対主催チームにワクワクしたぜ。
おっくせんまんの思い出はとてもよかった。思い出のキャラたちの演出はグッドだ
対主催、そしてKASが熱い!お前らもみんな熱くなれよ!!
神(笑)の非道っぷりにムカついたぜ、もしもポケモンブリーダーがいたらお前人間じゃねえ!と罵るだろうな
神(笑)にあまりにもムカついたせいで元のハルヒ見てもムカムカしてくるじゃないかどうしてくれる!
というわけで究極破壊神ガイア☆アルティメ(ryは中二病っぽくちんかすと呼ぶことにする。
主催者チームは全滅かぁ、マルクとピエモンの友情はとてもよかった
こいつらはもう主催者ではない!愛すべきキャラクターたちだな
こんな主催者は前代未聞だと言わざるを得ない、もちろんいい意味でな
そしてエリートたち。なんというリアルのHAL厨、お前ら出演できてよかったじゃねえかよぉオイw
日々の信仰が報われたなww
乙かれ
乙!
マルクとピエモン死んじゃったか…
共同戦線はもう無理なんだな
ニコレンジャー頑張れ!
投下乙
色々感想を言いたいがまず
KASテラ主人公www
ニコロワの主役は彼といってももう過言ではないw
大作乙!
主催の最後に涙したのは初めてだ
投下乙!
まさに最終回って展開だぜぇ…というかマルクとBいいキャラすぎだ
主催死んで涙ぐんだとか初めての経験だぜオイィ…
あとしれっとつんでれいむおとしてるKASに爆笑www
というかKAS主人公しすぎww
最終話も期待して待ってる!GJ!
あまりにも凄すぎて何と言っていいのかわからないんだぜ…。
ピエモンとマルクの友情。
神(笑)の外道っぷり。
そして対主催の超熱血展開……全部良かったぜ。
特にKASと霊夢のコンビを久しぶりに見れて嬉しかった。
絶対にこの難局を打開して貰いたいな…。
すいか…
>>514 すいかはほら・・・阿部さんとくんずほぐれつだよ
多分恐らくきっと
これはいい熱血展開
本当にニコロワはカオスだ
>>514 萃香は改心したんだからええじゃあないか
こんな熱くて凄まじくカオスなのは、初めてかも知れない。
KASたちには本当に打開してほしいよ。HALなんてどうにでも・・・・・・あれ?誰か来たようだ。
投w下www乙www!!!
熱くて笑えて哀しくてさいっこうだぜGJ!!
HALさまがんばれーがんばれーがんばれー
HAL様はやはりラスボスでしたか!
そうですよね!
HAL様は最後の最後に救いようもないぐらい悲惨に無惨に惨めに対主催達に砂にされていくんですから!
だから覚悟しとけや毒虫野郎
これが…ニコロワの力…すげぇ。
もう滅茶苦茶になってHAL死ねよ・・・あ、お客さんだわ
投下乙!!
熱いいいいいいいいいいいい!!!!
熱すぎるうううううううううううううううううううううう!!!!!
なにこのテラ最終回!!!!! みwwwなwwwぎwwwっwwwてwwwきwwwたwwwwwwwww
これは言うまでもなくクオリティタカスクリニックアトランティスwwwwwwwww
なんかもうwwwwwwwwwらーらーらーwwwららーらwwwwことwwwばにwwwwできなあいwwwww
ニコロワにwwwwwwあえーてwwwwwほんとうにwwwwwwwよかったwwwwwwwwww
ぜえぜえ、盛り上がりすぎてテンションがマジでおかしくなった。
死者総登場のとことか流星群が脳内自動再生されたんだけど!!!
これはもう最終回で悶死するかもわからんねwwwwwwwwマジパネエwwwwwwwwwwwww
セミファイナル投下乙!
最後の最後で惨い目に会い、マルクもピエモンも逝ってしまったか…
いろいろとハッスルしまくった主催者だったもんなあ。どこか寂しいぜ。くっ……!もうBとは呼べないっ!(多分
あと、ちょっち、やりすぎな気もしたが、KASのあまりの主人公っぷりに吹いて燃えた
色々と燃える重要そうなファクターを拾いまくってたもんな、あいつ。ある意味納得出来てしまう不思議。
そして…次が最後か。
億千万の想い出なんか集大成って感じだったし、一気に空気が暖まり、いよいよって感じがなんともいえねえ…!
今回でもだいぶ全開な神だが…パロロワでここまで周りにこき下ろされるラスボスなんてそうはいないだろうなw
外道と言われ続けたこいつと対主催の衝突には今からwktkだぜ
ギャラリー付きのラストバトルだなんてこのロワだけだろうなあ
さあ対主催が宴会出来るかどうか、最終話を心待ちにさせてもらいやすぜ!
>使用可:死者蘇生、ブラック・マジシャン・ガール、ゴキボール、強制脱出装置
ブラマジ逃げて、マジ逃げてー!!!
慌てるな、師匠パワーで攻撃うpしている……はずだ!
投下乙
いやぁ、これは熱い上にとてつもないカオスですね。
見てるこっちも燃えるってもんですぜい!!!
最終話予約します、目標は来週のサタデーナイトフィーバーまでの投下です。
割と重要なことなので一つ質問
Bちゃんの持ってた魔血魂どこいった?これがあるなしで結構展開が変わるのですが
神の状態表直すの忘れてた…
ごめんなさい。魔血魂はBちゃんを殺した神が持ってます
あと時間帯も素で間違ってたので修正。黎明の次は早朝だった
【クッパ城 中央ホール/三日目・早朝】
続いて
>>504を修正
【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:パーフェクトHAL☆SUZUMIYA、健康
[装備]:デジヴァイス@デジモンアドベンチャー
[道具]:支給品一式*19(食料7食、水16食分消費)、DIGIZO HYPER PSR(残り二十分程度)@現実、テニスボール*2
雛見沢症候群治療セット1.5日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、 マウンテンバイク@GTASA、花粉防止用マスク
ドリルアーム、笛@スーパーマリオ3 糸(あと二メートルほど)、裁縫針、武器になりそうな薬物、DCS-8sp、退魔の剣@怪〜ayakashi〜化猫、
アニマルマスク サラブレット@現実、ダンボール@メタルギアシリーズ、ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、
庭師の鋏@ローゼンメイデン、おたま@TOD、 カワサキのフライパン@星のカービィ、 ワイン(残り半分)、傘@現実
A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、塔組の推理メモ、塔の『バグ』について纏めた紙 、グルメテーブルかけ(残り15回)@ドラえもん、
ドラグーンのパーツ×2、宝石みたいな物、 アイスソード@ロマンシング・サガ、 スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン
黄色甲羅@スーパーマリオシリーズ、魔血魂@ニコニコRPG、萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた、トランプソード
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:死者蘇生、ブラック・マジシャン・ガール、ゴキボール、強制脱出装置
次の朝まで使用不可:オレイカルコスの結界、オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵
次の午前まで使用不可:エネミーコントローラー
次の深夜まで使用不可:セイバー
次の黎明まで使用不可:ホーリーエルフの祝福
[思考・状況]
1.対主催、ゆとり、幻、全てをブチ殺す。まずは対主催から
3.全てが終わった後、新世界を創造する。神である私が絶対である世界に。キョンは神の眷属として蘇らせて色々する
4.全世界の破滅を救う神として、すべての世界に名を残す。
5.ニコニコ動画をぶっ潰して、代わりにHALHAL動画(神)を開設する
最終話予約がもう来ただと…? 来週の土曜には終わってしまうのか…
上のレス見て気づいたが萃香がいないなあ…
レナと和解したし、霊夢やKASと共闘もしたのに寂しいね…
もはや神(笑)のパワーアップはブリーチ並みだな
「これが私の本気です」
「私は(死体を食った分)その倍強いです」
「実は(取り込んだパワーの)実力を隠してました」
「私もまだ(吸収したの者が不完全なので)本気ではありません」
「体に反動が来ますが飛躍的にパワーアップする食事をとらせていただきます」
「秘められた力が覚醒しました」
「私は特殊な種族の血のキャラを食らっており、ピンチになるとその血が力をもたらします」
「覚悟によって過去を断ち切ることで無意識に押さえ込んでいた力が解放されます」
「愛する人の想いが私を立ち上がらせます」
しかしハルヒも可哀想にのう。富竹なんぞに襲われなきゃここまで狂うこともなく
チューモンかTASあたりに殺されてたろうに。まあ、なっちゃったもんはしょうがないしかくなる上は
ゆっくりしんでいってね!
投下乙。面白かったよ!
神(笑)の最後はどうなるんだろう。やっぱりキョンとかが死ぬ間際に出てくるのかな?
むむむ…妄想が尽きないぜ。
534 :
Classical名無しさん:08/10/04 03:08 ID:o8lQ3WJo
マルク達が死んだ時は正直泣いたw
でも、みんなが戦うことになったのも、ハルヒが神(笑)になったのも、
元はと言えば全部こいつらのせいだもんな
俺は許さん
やべ、さげ忘れた
KASとレムーのやり取りに2828した俺はちょっとKASに踏まれてくる。
忘れられてる萃香ソス…
まあそれはともかく最終話予約ktkr!頑張って下さい
これ終わったらあとはエピローグを残すのみか…。楽しみだが寂しくもある
えーっと、スイカカワイソスとの声が多いので修正します
思い返してみれば確かにKASやレナとかは覚えていそうだ
>>476の
KASは閣下に向かってガッツポーズをとる。閣下はますます優しく微笑み、ひらひらとKASに手を振る。
「頑張ってあの愚神をどうにかしなさい」KASはそう言われたような気がした。
の下に次のを追加します
「凸凹トリオktkr!!」
閣下の隣に、酒を豪快に飲む萃香とニート、そして飲まされるロールが現れた。
三人はKASに気づくと、ぶんぶん手を振り、相変わらず決して聞こえないエールを送る。
「わははははははははは!!」
KASは大笑いして、三人にピースした。
次に
>>460の
「博之の死んだところは見てないけど、俺の中にはあの汚いおっさんもいるっていう!!!
気持ちになって生きているっていう!!!あと俺の目の前で妙にいきがってやがった無職とか言う奴とロルーちゃん!!
あいつらの命も俺が預かってんだコノヤロー!!凄いだろコノヤロー!!」
KASが壁に向かって飛んでいき、壁キックする。
を
「博之の死んだところは見てないけど、俺の中にはあの汚いおっさんもいるっていう!!!
気持ちになって生きているっていう!!!あと俺の目の前で妙にいきがってやがった無職とか言う奴とロルーちゃんとスイカの凸凹トリオ!!
あいつらの命も俺が預かってんだコノヤロー!!凄いだろコノヤロー!!」
KASが壁に向かって飛んでいき、壁キックする。
に修正します
テラカオス。マジテラカオス
そういや岩男、遊戯あたりは覚えてそうなのにいなかったな
まあ岩男だしいいかwwww
今更だが神(笑)がマルピエを殺したことによって殺害数がトップになっちまったww
ちなみにレナかつかさが神に止めを刺したとしても6人と5人で追いつかない。
さすがは神(笑)
最低最悪最凶の悪役だな!
もちろん、良い意味で
ここまでキャラ立ってる奴、他にいねえよw
今残ってる対主催の面々達と認識がないから登場しなかったが、
キョンはあのホールにいなくてよかっただろうな。
頭がパーンですっかり神(笑)になったハルヒを見て、それこそ何もいえないし、なにもできないだろうし。
ふう、最終回が楽しみすぎて次のサタデーはホントにフィーバー出来る気がしてきちまった
投下乙! まさにカオス!www
ところでゴマモンやスパイダーマッ、その他何人かがいないのは仕様かい?
…流石に全員はきついか。無茶言ってすまぬ。
TFJ氏の筆が止まっているみたいだな
応援してるんで頑張ってください
次のサタデーナイトがこのニコロワが終わる時なのか…
長かったような短かったような…初期から居た身としては感慨深いぜ
まだエピローグがあるさ
ああ、長かったような短かったような…。
初めて最初から最後まで入れたし、俺にとってとても思い入れのある大切なロワだぜ…
……エピローグが終わるまで絶対に泣かないんだからッ!!!
支援動画とかきたらダム決壊しそうだがねw
549 :
Classical名無しさん:08/10/07 00:15 ID:oHJ7SyNA
エンディングまで泣くんじゃない!!
550 :
Classical名無しさん:08/10/07 08:48 ID:eD7Vye7Q
ところでこれ終わったらどうするの?
2ndやるのか、それともやらないのか、キャラはどうするか考えようぜ。
東方、アイマス、ボカロ、ハルヒあたりは確定だと思う。
また次点でらきすた、くそみそ、頭がパーン(カービィ)、
ガチムチレスリング、遊戯王、ローゼンあたりか。
ハルヒ勢はいい加減おなかいっぱいだろ
まあとにかく2ndの話ならしたらばで
どうせ出すなら性転換ハルヒがいいと思う
まあ、どちらにせよここでする話じゃないな
1人で勝手に考えてろ
そういうのはしたらばで話そうな
つーか何ヶ月も前からしたらばにニコロワβスレあるけど
予約延長代わりの経過報告、まだ二割しかできてません。
突如忙しくなったり筆が乗らなかったり禁断のゲームに手を出したりと、予定と比べてかなり遅れてます。
でもどようび投下します、筆も乗り出したので何とか間に合わせるつもりです。
ゆっくり書いていってね!!!
別に遅れても構わないので満足いくように仕上げてください
頑張って・・・って闇のゲームに手出しちゃらめえええ!
精神崩壊しちゃううう!
体などに気を付けて頑張って下さい。
ゆっくりどようびどようびしていってね!
最終話だし、焦らずじっくり書いても良いと思うんだぜ!
楽しみにさせてもらってるぜ!ががががんばってねねねねねね!!!!!
最終回ですか・・・感慨深いものです・・・
とにかく!早いうちに更新なんて期待してないんだから!ゆっくり書いていってね!
うん、折角の最終話なんだしゆっくりでいいさ
土曜日に間に合わないでも納得出来るもんを作ってほしい
563 :
Classical名無しさん:08/10/10 02:34 ID:4ivUSTt6
ドナルドは??
残念 出ないよ
今日…なんですね…。
ドキドキワクワク、キラキラテカテカの最終話だね
半裸で待機するわ
なら俺は全r…なんでもない気にしないでくれ
落ち着くんだ! ま、まだ今日最終話が投下されるとは決まっていない!
…支援の準備は昨日から出来ているがなッ!!
もももう最終話なんだな。
ハッピーとはいかなくても、神エンドにはならないで欲しいのぜ
まじで今日投下なのか!今から楽しみだw
みみみみみんンあももももちちゅつtけけけけけsrdtふじょkpl@;
573 :
Classical名無しさん:08/10/11 15:50 ID:oE8P1a96
少し…頭冷やそうか
うげ、sage忘れた。
ちょっくら魔王に消されてくるわ。
ちょっとぷよのナイトオブナイツで頭が冷えたのでぷよぷよやってくる
ラフィーナかわいいよラフィーナハァハァ
ついに最終回か
このカオスなロワが終わるとは思わなかったぜw
ニコ見沢とか乗り越えてよくやった、感動した!
今日のためにどれだけ時間を使ってきたか……
それもこのためだ
全力で支援しろ
まあ、待て貴様ら。
何か不具合があったりして遅れることも考えられる。
まだあわてるような時間じゃない。
新堂「最終回はいいぞ。……これでオレの話は終わりだ。」
とりあえず完成はしました。とりあえずは。
ただいまサタデーナイトフィーバーを返上してハイパー推敲タイム中につきしばしご容赦を。
予告投下時刻は23:40です。
俺、この投下が終わったらCivilizationをプレイするんだ……。
>>580 宣言ktkr!待ってるぜ!……って、そのゲームは廃人になると噂のww
おおおお!wktkして待ってるぜ!!
なにぃ・・・あと三時間か・・・
23:40か……起きていられそうもない……
よし、明日朝一で読むぞw
よし、投下時刻まで全裸で待つ!
≪後三時間だと!?おやすい御用だ!≫
俺はッ!死ぬまでッ!支援することをやめないッ!
起きてるのは無理そうだから明日すぐに呼んでやる!
と言うわけでwktkしてるぜ!
ところで次スレとかはいらないのだろうか?
容量的に考えて
これは嵐の支援祭りの予感
テンション上がって(゚∀゚ )三 三( ゚∀゚)きたああああああ!!!!
_|\○_ヒャッ ε=\_○ノ ホーウ!!
あんまり支援し過ぎると見づらくなるから止めれ
支援祭りとなったら残り400じゃ足りない……と予想
よっしゃ!たっぷり支援しちゃる!
うわあああなんか緊張するううううう
俺は!支援する!
支援して!アイナと!!添い遂げる!!!
俺、このニコロワが終わったら書き手に回るんだ…
最終回まで後少しか…なんだかんだで長くて短かったなぁ。
…やっぱこのロワ楽しかったぜ!
さて、少しゆめにっきしてくるから皆頑張っウボァ
ちなみに今のところ76kb、およそ70レスぐらいっぽいのでギリギリ足りるかも?
無理そうなら途中で次スレ立てるか
感想とか多そうだから次スレは必要だと思われ。
俺は携帯なんで無理です。
最終話となれば支援しないわけにはいかないからな!
次はあった方がいいね
第5回放送前の死亡者ラッシュ以降、
鬱になってみてなかったんだが、今から全部見てくる。
ハァハァ、あと30分ほど…クンカクンカクンカ!!!!
>>604 へ へ|\ へ √ ̄|
( レ⌒) |\ ( |\)| |/~| ノ ,__√
|\_/ /へ_ \) | | | |∠ | |__ / ̄`> _, --、 _
\_./| |/ \ .| |( ̄ _) | ) /~ ̄~'i /~ ̄~'i/~ ̄  ̄~7 /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,/
/ / ̄~ヽ ヽ. | | フ ヽ、 ノ √| | ./ ././ /l,,,,,,, ,,,,,,,ノ、._.{____ ./
/ /| | | | | |( ノ| |`、) i ノ | | { ノ/ ./''~ ̄  ̄7~ `ヽ _/ /
| | | | / / | | . し' ノ ノ | | _,~二'-'~ /ヽ、, .,,ノ,ヽ-、 ./,_.l ̄ _ノ
\\ノ | / / | |___∠-". | | /~ ,/ ,,-' .//~ ̄ ̄ ~`>/ r-''~
\_ノ_/ / (____) し',/_,,,,,,,,,、 ---ー'~''''~~~~~~~~~`''''ー-------'''''~ ./
∠-''~ ~/ * O K O T O W A R Y C U R E +_,,,/
./ _,,,,、 -一一''''''''''''''''''''''ー--------一'''~
./_,, -ー''''~
./-~
かつてない支援祭の予感……!
お前ら落ち着けwwテンションがおかしな事になってるぞw
らめええええええ!時間きちゃうううう!
なのにレポート終わらないよおおおおおおお!
明日のための支援
わしの支援は…おっとまだ早いか
フゥ〜…フゥ〜…クワッ
あと30分か・・・
なんか感慨深いな・・・
ついにこの時がきたか…
長かったな・・・
そのわりに早かったようにも思える
トリップテスト
トリップは前々から変えようと思ってたけど、いい機会なので最終話記念に変更。
最終話、本当は今日の16:00ぐらいに投下する予定だったんだぜ?
それをあの悪魔のゲームが、ホイホイと土日を奪い去って行くから……ああ。
それでは、そろそろ投下をします。
・・・・これで、終わりなのか
エピローグとかきたりしないかな
よっしゃああああ待ってたぜ!
ざわ… ざわ…
ごくり……
――消えたマルクの死体はどこへいったか。
どこにも行けなかった。彼女、いや彼もHALの犠牲者になっていたのだから。
「……ボクは…………」
ボクが目覚めたのはどことも知れぬところだった。
ふわふわとしていて、周りは黒とも白とも、色すらあるのか定かですら無い空間。
ボクは自分の姿が何故か未だにフランちゃんであったことを確認したと同時、強い衝撃が頭部を走る。
「ようやくお目覚めのようね、ヒヒヒ……」
「あっ……ああああああ…………」
「あれだけで私の気が済むと思った?」
ボクは殴られた、殴られ続けた。
ガッシ、ボッカという生易しい表現だった頃が懐かしい。
ボクの命が嬲られている。芯に来る傷みが襲う。
マウントポジションを取って殴り続けるそれは、ハルヒ、いやHALだった。
そしてボクは全てを理解したのッサ。
ボクもHALの一部として取り込まれたことを。
それからのことはよく覚えていない。多分ひたすら殴られ続けたのだろう。
しばらくして痛みが止まり、HALが何かを呟いている所でボクは意識を取り戻した。
「あんたが口で糞垂れる前にHAL様万歳と言えるHAL厨になるまで殴るのを止めないと言いたい所だけど……。
まずあんたに質問に答えてもらうわ、そうするなら殴るのを止めてあげるわよ」
「お断りッサ」
風来の支援
投下ktkr支援
624 :
Classical名無しさん:08/10/11 23:42 ID:EIcCQrUM
俺たちの支援は億千万!
きたああああああああああああ
ボクは死んでから何かを望んだりはしないが、こんな奴に協力するのは真っ平御免だった。
何よりボクを絶望の中で殺し、あまつさえラスボスの座を奪ったんだ、そんな奴に協力する道理がどこにある?
「当然、そう言うと思ってたわよ」
「……いったい何のつもりッサ?」
ボクは安らかにとは言わないが、もっと静かに死にたかった。
「対主催の生き残りに期待しているつもりかしら?」
「そうッサ」
「でも残念だったわね、私に敵う相手なんて居ない。
それに私は、まだ後2つ切り札を残している」
「どういうことッサ?」
「一つは、あんたの使ってた萌えモンパッチ」
「……」
「そしてもう一つは、魔血魂」
「……」
「あんたにならこの意味が分かるでしょ?」
アカギパッチは使用者の能力を大幅に引き上げる。ゆとりお断りのパッチだ。
萌えモンパッチが効く事は既に実証済み、ならばアカギパッチなら…………。
そして魔血魂を取り込むことで、魔王の力を取り込むと言うのか。
既にチートパワーアップを果たすHALは、さらに二回変身を残しているというのだ。
つまり、勝ち目は無い。
「それでもボクは嫌ッサ」
「ふぅん、まだ歯向かうのね。
じゃあ一つ面白い話をしてあげるわ、私メインコンピュータールームに行ったのよ」
「え?」
後の支援である
支援DAZE
最終支援妹
ごめん、下げ忘れた・・・orz
まさか、なんで?
「そこでね、面白いものを見つけたのよ、どういうものだか分かる?」
「い、いったい何のことッサ?」
「あの動画を壊したら、あんたの願いはどうなるとおもう?
アハッ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
あっ
あっあっあっ
あっあっあっあっあっあっあっあっあっ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
◆ ◆ ◆
最終話の支援だ
初支援
アッー!支援
ワシの支援は108式までまであるぞ!
それで決着はついた。
私が何も言わなくてもマルクは進んで質問に答えた。
ずっと行方の分からなかったキョンの死体の行方。
そして残った対主催連中の能力と素性だ。
質問が一通り終わった所でマルクは質問の意義を問う。
ちょうど気分が乗っていたので教えてやることにした。
何故こんな質問をしたのかと言えば、食ったからと言って記憶まで完全に手に入るわけではないこと。
そして質問の内容についてだが、単純に知りたかったことと、確実な勝利のためだ。
私は二度苦渋を飲まされている。ハルヒだった頃を含めれば三度目だ。
しかも二度はあのクソピエロに同じ手でやられた。
さすがの私もこれには反省せざるを得なかった。
いくら神といえども、死ぬことはあるかもしれないと。
世の中には神殺しという言葉がある。
神は死なないというのは、一部の神や死んでも蘇えるからこそなのだ。
もちろん死ぬつもりは無いが、油断して死の危機を迎えるのは二度と御免だ。
だから奴らの情報を可能な限り収集し、万が一が起こらないよう備えればいいのだ。
そして私はマルクへの興味を無くした。
最後に一発ぶち抜くと、デーモンを呼びつけた。
「デーモン!」
「は、はいHAL様!」
「このクズピエロ二号はあんたが調教しときなさい。
口で糞垂れる前にHAL様と言えるようなHAL厨にね」
「分かりましたHAL様」
「二号ってまさか……」
「ピエモンなら既に調教済みよ」
支援 【最終版】
全力支援
そうだお前、俺のケツの中で支援しろよ
前方のヴェント支援
支援・オブ・ナイツ
もうマルクは反抗する気も無いのか、デーモンに黙って殴られるままになった。
とはいえピエモンに関して今はとりあえず古泉任せだ、全てが終わったら千年リングの借りを、千年かけてでも徹底的に返す予定だ。
そもそも私は中々忙しい。
というのも私が食った命は百を軽く超えている、当然その中にはマルクのような反抗的な奴もいる。
どれも私の手にかかれば大したことがないのだが、さすがに全てを殴って回って強制する時間は無い。
取り込んだ飛行石と千年リングの処理が中々忙しいので、基本的にはデーモンや古泉などの調教済みの連中にどうでもいいのは任せてある。
マルクをあえて"壊さなかった"のは、私の中の管理をするHAL厨が一人でも多く欲しいと言うのもあるし、壊れて暴れでもしたら困るからだ。
当然、暇になったら"壊して"やるつもりだ。
既にニコニコ動画バトルロワイヤルの動画がこの世に無いことを知った時の表情が楽しみだ。
キョンの死体の行方を知った時、怒りがこみ上げてきた。
大事な神の僕であるキョンが同性愛者にケツを掘られて死ぬなんてあまりにも馬鹿らしかった。
阿部高和と言う男も、このまま只では死なせておかない。奴の死体は徹底的に辱めた上で、全てのホモは根絶やしにしてやろう。
そう、全てが終わったらキョンを復活させよう。
キョンの死体の場所は分かっている、死者の復活程度神の力の前では朝飯前だ。
神には神の啓示を伝える神子がいる。
私の傍に寄り添うことを唯一許された特別なHAL厨にして、真に最初のHAL厨、それをキョンにしよう。
そこから、HALと言う名の新しい神話が始まるのだ――。
ひとしきり思慮を終えた私は、意識を内側から目の前の遊戯に写した。
◆ ◆ ◆
最後の支援だ、いっくぜええええ
支援の錬金術師
支援を
や ら な い か
支援だっつってんだろ!
思慮を終えたHALと遊戯の問答あり、それが終わり、そしてカオスな未来への咆哮が響き渡ったのが先ほどまでの出来事。
そして今、笑顔戦隊ニコレンジャーとHALと戦闘が始まるまでおよそ1分前。
ふいにHALはニコレンジャーに向かって話を仕掛ける。
「一応最後に聞いておくわ、今からHAL厨になる気は無い?」
「「「「「「「お断り」」」」」」」
「だ!」「だよ!」「します!」「だぜ!」「だってぃう!」「ぽよ!」「するわ」
ぴしゃりと7人がシンクロして言い放つ。
もちろんHALはその程度で動じたりせず、あえて口を続ける。
「そう言ってくれなきゃつまらないわ、最初からあんた達をタダでHAL厨にするつもりは無いわ」
「まるで私達がHAL厨とやらになるのが当然の口ぶりなのかな?かな?」
HALの口上にレナが口を挟む。
「当然よ、あんた達は神に逆らった愚か者として酷く惨めに死ぬ、……いや殺す。
そして私の中で永遠のHAL厨となり、永久にHALのことを考える従者にしてあげるわ……。ヒャハッ、ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
「もちろん、誰一人としてそんなことにはならない!」
レナ以外の6人も続く、この程度で揺さぶられるような対主催ではなく、HALもそのつもりだ。
「そろそろ時間だし一つ教えてあげるわ、あんたらはたかが仲間同士が7人、幽霊どもを加えても数十人ね
だけど私は違う、僕が私の中に100人以上も居る、仲間の絆は、しもべの忠誠の前に敗れ去るのをしっかりと刻み付けてあげる」
支援…開始!
支援すっぞおおおぉぉぉ!!!
ホモ根絶やしとはたまげたなあ…
パンが無くても、支援がいるじゃない?
後方のアックア支援
「くだらないわね、絆と忠誠じゃ質が違うのよ、質がね」
「それに、仲間の絆はその程度で砕けるようなやわな素材で出来てないっていう!」
「神殺し、中々楽しい下克上になりそうじゃねえか」
「ぽよ!」
「HAL、てめぇみたいな悪だけはぜってぇゆすさないっていう!!!」
「お前の腐った性根を、友情の絆でぶっ壊してやるぜ!」
「私はあなたとは違う、私を救ってくれたみんなのために、全力で罪滅ぼしをするッ!」
そして時間経過を知らせる最後の時報がなり、戦闘が始まった。
KASを先頭に皆が続く、しかしHALは動かない。
そこへ、突如青色の巨人がHALとニコレンジャーの前を遮った、それは神人だった。
「神が人間ごときに本気を出すなんてつまらないからね、手加減をしてあげるわ」
HALは神人の後ろで腕を組み、尊大な態度でニコレンジャーの面々を眺めている。
現れた神人はホールの天井を突き抜けんばかりの大きさだったが、レナはそこで神人のサイズが数段小さいことに気が付く。
「あの時と比べて随分と小さいみたいだけど、手加減のつもりかな?かな?」
「……そうね、その通りよ」
レナはその言葉を聞いて確信した、それはHALが何かの弱点を抱えているということに。
そうでなければ、神人のサイズや、30分の不可解な準備時間を与えたことという事象に説明が付かないからだ。
「手加減だと、舐めやがって……」
日吉は戦闘前にゆとり軍団から新たに手渡されたTENINU-RAKETTOを片手に、手持ちのテニスボールを高速スマッシュで打ち抜く。
超高速のテニスボールは神人の脚部に命中すると、神人の脚部は衝撃波で吹き飛んだ。
それに伴い神人はバランスを崩す、しかしHALの不敵な笑みは崩れることは無い。
「のわっ!?」
支援なのですよ
支援が始まる・・・
ブーンとダッシュして突撃したまではいいが、神人に潰されそうになったKASはそこであえて加速をして壁を蹴り、スピンジャンプで神人の頭を砕く。
神人の頭部も消散し、そのままKASはバッタ飛びをしてHALの元へ向かう。
「皆の仇だぁぁぁあああああ!」
スピンジャンプがHALを襲うかと思われたが、HALはそれを避けるでもなく動かない。
突如スピンジャンプ中のKASが何故か急上昇した、KASにしてみれば、HALを狙ったはずなのに何故か天井を突破していたという心境である。
「な、なんだって天元突破ぁ!?」
「ま、こんなことも可能って訳ね」
「随分と私たちのことを舐めてるみたいだね」
「当然よ」
HALは防御行動すら取らず、ただ神人を再生しただけだった。
その再生地点をスピンジャンプの軌道上に設定したため、再構成された神人を踏みつけた反動でKASがそのまま天元突破したという理屈だ。
「神にしてみれば、しもべを二体や三体程度創造するぐらい訳は無いってことね。
やられてばかりというのもつまらないから、こちらから行かせて貰うわよ」
戦闘が始まってから不動を貫く神人の拳が動く。しかしその拳がニコレンジャーに向かって振り上げられた瞬間に蒸発した。
カービィのプラズマ波動弾が腕を吹き飛ばしたという訳だ。後方では遊戯がラーの翼神竜を召還していた。
「ラーの翼神竜、あの邪神野郎にゴッド・ブレイズ・キャノン!」
神の砲撃がHALに迫る、しかしHALは動じない。
ゴッドブレイズキャノンが命中したと思われたが、HALは無傷だった。
そして天元突破して空へ飛び立ったKASが急降下して地面に帰還したのはいいが、衝撃に伴う足の痺れと痛みにもがいていた。
シエン・オブ・フタエ
少数派による運命の支援!!
完結までは眠らない!支援
支援炒めじゃないんだよ!
真っ赤な支援
紫煙だぜ
「HALだっけ、あなた本当にやる気あるの?」
「タダで殺すつもりは無いって言ったでしょ?神に逆らう不信神者にはそれ相応の報いが必要なのよ、フヒヒヒヒ……」
高速で再生される神人を撃破することはたやすい。
ジアース戦と比べて明らかに弱体化が激しい神人は、団結の力で戦うニコレンジャーに取っては脅威ではない。
しかし無尽蔵に現れ、HALの盾となり矛となる神人という存在は厄介であった。
HALを無視して戦うという考えもあるが、レナはそれを実行しない。
絶大な力を持ちながらも油断している今は最大のチャンスでもあった。相手が力を発揮する前に先手を取って撃破する。
故にレナは動かず、HALを仕留める一撃必殺の作戦を練る。
「さて、あんたらはいつまで堪えられ…」
「何それ」
HALの言葉は途中で遮られた。
亜空穴を通過した霊夢がHALの頭部後方に出現、そのまま強烈な蹴りを加えた。
その衝撃を受けてHALの姿勢がぐらつき、神人の展開が阻害される。
「人のことを舐めてばかりじゃ、こうやって足元を見られるわよ」
「舐めやがってチクショオオオオ!!!!!」
蹴りで倒されたHALのぐらつきは霊夢の啖呵と共に戻り、同時に巨大なレーザーが発射される。
霊夢にとって巨大レーザーも弾幕の一部でしかなく、防御する必要すらなくワンステップで回避行動をする。
巨大レーザーはどこを狙うでもなく、天井にさらなる大穴を空けた。
「ハァッ……ハァッ…………」
「神だ神だ言いつつ、所詮はこんなものね」
怒りに震えるHALの覇気など気にも留めず、霊夢は言葉を付け加える。
HALはそこでさらに激高すると思ったが、うふふ、ははは……と逆に笑い出した。
まだ俺の支援は終わってないZE!
左方のテッラ支援
「……ははは、ヒヒッ。まぁこれぐらいやってくれないとただの虐殺ショーになってつまらないから、丁度いいわ……。
でも! てめぇが私の美しい顔に傷を付けたこと、それは万死に値するッ! この私の手で直々に殺してやるッ!」
未だに足を抱えてもがいているKASを除き、全員の表情が一段と厳しくなる。
最後の戦いが始まってから、ついにHALが動き出した。
一歩踏み出したHALの動きが一瞬止まり、
霊夢めがけて超高速で飛び出した。
「レイジングハート!」
『Protection』
HALの急襲を回避しきれず、霊夢はプロテクションで受ける。
「こんなもので防げると思ってるのぉ!」
「えっ!?」
『OMG!』
HALの右腕がプロテクションの印章を砕く。
防御効果を失ったバリアを突き抜けたHALの拳が、霊夢を大きく後方へと吹き飛ばす。
霊夢が壁に激突したと同時、そこへHALが展開した神人の拳が追撃を加える。
HALは潰された霊夢に興味がないといった様子で、残った6人の方へ向き直る。
足の痛みに悶えていたKASもようやく復帰し、その表情をすぐさまシリアルモードに変更する。
HALが再び瞬動を行う。そこへ遊戯のラー、日吉、KAS、カービィが迎撃に出る。
「ゴッド・ブレイズ・キャノン!」
「邪魔よぉ!」
あんたのために支援するわけじゃないんだからね!
GO!TO!支援!
支援
HALのレーザーはゴッドブレイズキャノンを相殺し、消し去る。
そしてHALの強靭な拳がラーの胴体を串刺しにする。
ラーの攻撃力はプチモス300とカタパルトタートル1000、そして俺ルールを活用して生贄にしたレットアイズの2400を加えた3700。
しかし3700程度物の敵ではないとばかりに、一方的に神は神に撃破されてしまった。
「何だと!? ラーが一瞬で?」
「格の違いよ、格の」
「おっと、俺達を…」
「…忘れるな!」
「ぽよ!」
だが、黙って撃破されるほど神も、ニコレンジャーも弱くはなかった。
HALがラー撃破にこだわっているうちに、日吉のダンクスマッシュが炸裂、そこへKAS怒りのヒップドロップ、そしてこっそりとプラズマを溜め回っていたカービィのプラズマスパークが突き刺さる。
さすがのHALもプラズマスパークの余波で吹き飛ばされ、壁には突き刺さらないものの踏ん張った足と床の間に火花が巻き起こる。
その隙を見逃さず、カービィ、日吉、KASが追撃を加える所でレナが激を飛ばす。
「みんな、一旦下がって!」
その言葉を受けて三者が下がり、HALのいた場所にディバインバスターが襲い掛かる。
動きがお粗末だった神人を撃破した霊夢は、一時仰け反ったHALに追撃を仕掛けたのだ。
そこを目ざといレナは見逃さず、味方同士の連携のサポートに回ったのだ。
床を吹き飛ばしたディバインバスターの影から、漆黒の翼を背中に持つHALが現れた。
崩壊した床の下から現れたHALは傷付き始めているものの、ディバインバスターのダメージを受けている素振りは微塵も見せない。
「ずいぶんとやってくれるじゃない、少し痛かったわよ」
HALは先ほどの瞬動を超え、もはや視界に映すことすら難しいスピードで飛翔する。
霊夢はHALの攻撃を迎撃しようと試みるが、プロテクションすら間に合わずに、再び吹き飛ばされる。
支援にはいくつかの型がある……
荒らぶる支援類
衝撃のファースト支援!!
オレ=タティーノ支援ガール
最終鬼畜全部支援
「けふっ……」
「邪魔だからさっさと死になさい」
そこへHALの砲撃が2発、3発と連続で突き刺さる。
ニコレンジャーがHALの砲撃を止めた頃には、ボロボロで気絶している霊夢の姿がそこにはあった。
バリアジャケットも完全に破壊され、押しつぶされた城壁にかろうじて肌と赤のコントラストが見えるだけだった。
そこからほのかに聞こえる息だけが、霊夢がかろうじて生きていることを示していた。
気の抜けた時報の音が響く中、HALは霊夢ではなく視界に再び現れたニコレンジャーの面々を補足することになった。
大ジャンプをしたKAS、ジェットで飛ぶカービィの両者がHALを補足する、そのスピードは先ほどよりも一段と速くなっている。
「よくもレムーを!」
「ゆるさない!」
HALはKASのスピンジャンプを避けるでもなく、足を掴むとジャイアントスイングの要領でぐるぐると回転する。
カービィはKASへの誤爆を恐れジェットクラッカーを慌ててひっこめるが、その結果としてHALの前に無速状態を晒す羽目になる。
十分な回転力を得たKASはそのまま的に成り下がったカービィめがけて放り投げられ、その衝撃でホールの床をブチ抜いて遥か下まで降下してしまった。
「つかさちゃん、新しい笛も回復もいいからまずは夕焼け小焼けをッ!」
「えっ、あっ、はい!」
レナの指示を受けて、慌てて指の配置を切り替える。
その間HALは遅れてやってきたヲタチ付きの遊戯、日吉の迎撃、いや戯れていた。
「ちょっと力が入りすぎちゃったかもね」
「ふざけてんじゃねぇ!」
「黙れ神野郎!」
「そんなこと言ってると、本当に殺しちゃうわよ?」
負けるはずがないのさみんなの支援が集ってるこの姿なら
右方のフィアンマ支援
霊符『夢想支援』
KIで強化されたTENINU-RAKETTOですら、HALにとって脅威ではない。
ヲタチのでんこうせっかも、当たりこそするがまるでダメージになっていない。
HALは二者の攻撃をいなすように、遊ぶように戯れていた。
「つまんないわね、死になさい」
「その言葉を待っていたぜ、罠カード発動!」
「何ですって!?」
僅かな時間を見つけて遊戯が事前にセットしていた罠カード、ミラーフォースがHALの拳を反射して突き刺さる。
何十体というモンスターを全滅させるには十分な、たった一人の怪物に対してはやりすぎともいえる超火力のレーザーがHALを焼き焦がす。
一発一発の威力はHALにとって大したことは無いとは言え、大量に襲い掛かる飽和爆撃は防ぎきれず、HALの翼は穴だらけになってしまった。
「ぐぐぐ……ギギギ……殺す! 今すぐ殺すッ!」
さすがにダメージの大きいHALはもがきながらも平気な顔で立ち上がるが、そこへ気の抜けた夕焼け小焼けが響き渡る。
「これが夕焼け小焼けね、まあいいわ、攻撃力が半分になった所で勝てるわけじゃないのよ」
「知っているのに余裕だね」
「当然よ、これぐらいのハンデがあって丁度いいわ、殺さない程度にいたぶるにはね」
怒りに打ち震えるHALは、レナに不敵の笑みで一瞥した後、すぐに遊戯向かって襲い掛かる。
「さぁ遊戯ぃ! 泣き、叫び、神に許しを請いなさいッ!!!」
「その言葉をそっくりそのまま返してやるぜぇ!」
HALの攻撃が遊戯に迫る中、遊戯の前を日吉が遮る。
「百錬自得の極み!」
本日のデイリーランキング65位支援
○○はしょうねんたちのためにしえんした
日吉の腕から振りぬかれたカウンターがHALの元へ襲い掛かる。
HALは自身の敗北を微塵も疑わず、カウンターに向けて拳を打つ。
「ぎゃんっ!?」
日吉のカウンターに負けたHALの攻撃ははそっくりそのまま倍返しされ、HALは弾丸のように吹き飛ばされる。
床に激突して大きく反発し、反動で空中に飛んだHALは、受身も取れないまま床に激突した。
日吉もカウンターの衝撃で動けなくなっているものの、HALの被害はそれ以上だった。
それまでの戦いで軽い被害こそ受けていたものの、HAL本人はピンピンしていた。
だが自身の攻撃そのものというのは重いらしく、HALが立ち上がるまである程度の時間を要した。
「ぐぐっ……やるじゃな…」
「Yahooooooooooo!!!」
床の穴から遥か下まで吹き飛ばされたKASが、ロケットのような速さでホールへと舞い上がってきた。
そのままKASはきりもみながらHALの元へと向かう。
「みんなの恨み、思い知れ! 閣下直伝ブラボーパンチ!」
「げひゃっ!?」
よろよろと立ち上がったHALに、落下加速度を従えたKASの強烈な拳が襲い掛かる。
その拳でHALは再び地面と接吻を交わさざるを得なくなり、遅れてやってきたカービィのジェットクラッカーがHALを更に吹き飛ばす。
HALが呻きの声を上げてよろめく中、つかさの赤とんぼでHAL以外の傷が癒えてゆく。
ニコレンジャーは呻きをあげるHALに追撃せずレナの指示を受けて再び下がる。
復活した霊夢が、今再び魔法を放たんとしていた。
「これで終わりにしてあげるわ」
霊夢のスターライトブレイカーの言霊が組み上げられてゆく最中、HALは迎撃にも動かない。
ただ、口がぶつぶつと高速で動き続けているだけだった。
レナはそれを奇妙に思うが、それを霊夢に伝えた時にはすべてが遅かった。
支援いくぞおまえらー
最終話の支援に参上する男、スパイダーマ!
恋符「シエンスパーク」
「いけない霊夢ちゃん!」
「全力全開! スターライトブレイケー……へっ!?」
放たれるはずだったスターライトブレイカーの滞留が押し止められ、そのまま逆に霊夢の中で逆流爆発を引き起こした。
HALが動かずにスターライトブレイカーを撃墜する策、それは情報改変だった。
もはや迎撃が間に合わないと判断した故に、とっさに呪文を妨害して被害を止めようとしたのが幸いに働いた。
スターライトブレイカーが大魔法だったのも幸いし、情報改変の方が早く発動したというわけだ。
「レムー!」
「霊夢ちゃん!」
「ま、所詮魔法なんてこんなもんよ、先手を取って発動を防げばなんてこと無いってね」
スターライトブレイカーを逆流して受けた霊夢が落下する中、HALは立ち上がる。
だがHALに休む時間など与えられず、日吉とカービィがHALに接近する。
カービィのプラズマ波動弾を拳で相殺しようとするが、相殺しきれず拳にダメージを受ける。
続く日吉のKIAIの入ったスマッシュで、HALは再びダウンさせられる。
HALへの追撃はそれで止まらず、KASが再びスピンジャンプでHALの腹をえぐり、苦悶の叫びを上げる羽目になる。
そして夕焼け小焼けで復活した霊夢のアクセルシューターが、HALをピンボールのように空中を振り回す。
レナの放ったメタルブレードがHALの肉体に突き刺さり、ヲタチがでんこうせっかでさらに吹き飛ばす。
「ぐぐっ……ううっ!?」
「止めだ神野郎ッ! 俺ルール発動、バーサーカーソウル!」
『僕ルール発動、魔道戦士ブレイカーの一部をビリビリに破り、攻撃力を1500にして召還!
さらにこの瞬間墓場にあったカードは全てデッキに積み戻すことができる!』
「ドロー、モンスターカード! 魔道戦士ブレイカー、追加攻撃!」
魔道戦士ブレイカーの追加攻撃が迫る、そしてずっと俺のターンが続かなかった。
突如魔道戦士ブレイカーの攻撃が終了した、よく見れば周りの風景が変わっていた。
それはクッパ城ホールには変わりが無いのだが、それでいて色彩が違う色あせた奇妙な空間だった。
「閉鎖空間の発動、念のためにしておいてよかったわ……」
支援とブルマ
支援だッ!!
ニコレンジャーの7連激を辛うじてストップさせたHALは、地面に伏せながらも言葉を付く。
HALにとって閉鎖空間は念には念を入れた保険の一つでもあった。
30分の時間、飛行石とゾークの取り込みと安定、マルクの調教、そして最後の保険として閉鎖空間を事前に展開しておいたのだ。
元々負ける気は無かったものの、千年リングが与えた突然死のトラウマは、HALに保険という保険を実行させるのに十分であった。
「閉鎖空間……?」
「そう、ここでは全てが私の思い通り、つまりあんた達ではもう絶対に私を倒すことは出来ない」
「そんな空間あるわけないってぃう! 負けイベントだってバグを突けば回避できるんだってぃう!」
KASがすかさず反論する。
HALの言うとおりの空間なら速やかに破壊せねばならず、当然KASの言うことを実行しなければならない。
だが、そこまで悲観するものではないというのは、HALを見ると明らかであった。
"全てが思い通りになる"と言いつつも、HALに刻まれた傷は深く、治癒している気配は無い。
つまり、何もかもが終わったわけではなく、不可能なことも当然あるという証明でもあった。
「何でも出来るという割には、随分と酷い怪我ね」
「しつけぇんだよ! さっきからハンデっていってんだろうがぁ!」
そこを突かれたのが痛かったのか、HALは激高して言葉を返す。
レナの推測は確信に変わった、不利になったとはいえ、HALに全てができるわけではないということを。
ハァハァと息を付くHALは、気を落ち着かせながら言葉を紡ぐ。
「本当はこのままでも勝てるんだけど、私拮抗した勝負はする気が無いのよね」
「何のつもりだ……?」
「これなーんだ?」
HALはディパックをまさぐると、そこから赤黒く輝く一つの宝石を取り出す。
それを見たレナの顔が青ざめる。
難易度の高いデブで支援を盛り上げるううううううう
>>686 ちょwwwおまwwwwwwwwwwwwwww
→→←B→A→……C援!
「いけない!みんな!」
その言葉を受けて全員がHALに向かうが、HALの展開した石柱や暴風に遮られて近づくことは出来ない。
そして、HALはその間に悠々と魔血魂を飲み干した。
「かぁああああッッッ!!!!!」
HALの体に大きな変化は無い。
強いて言うなら、吐き気のするような邪悪が、人を殺すほどの邪気で覆われつくしたこと。
それは立っているだけで気力を奪うほどの、絶対悪。
「フフン、これで終わったと思うの? 実はまだまだあるのよ」
既に事が済み、傍観せざるを得ないニコレンジャーの面々にパッチを見せる。
萌えモンパッチだということは分かったが、しかしそれがどう関わるのか分からなかった。
「これはアカギパッチって言うらしくてね、萌えの塊にするだけじゃなくてパワーアップまでしてくれる代物よ。
さっきまであのクソピエロが使ってた奴ね。」
HALはパッチを、頭のヘアバンドのすぐ横に、まるで髪飾りのように身に着けた。
萌えモンパッチを扱えること、それはHALがもう既に人間を辞めた事への証明であるが、今になってそれは更なる脅威となった。
HALの見かけは大きく変化した。そして困惑していた後ろのゆとりデジモンの一部から歓喜の声が少しだけ挙がった。
今までの所業と表情を忘れれば絶世の美女だったHALはちんちくりんの胸無しつるぺったんの幼女に変身した。
そして特筆するべきなのは当然裸マントだ。風がたなびいて見えてはいけない所がチラチラと言えないレベルで見えている。
そこで喜べるつわものゆとりは極少数で、大半は威圧感の前に何の感慨すら起きず、恐怖に打ち震えていた。
それはニコレンジャーも同じだった。あるがままに恐怖をたたえるそれに、人としての常識は通用しない。
「なんでここまで饒舌だったか、何で手を抜いて戦ってたか分かる? 勝てる戦いを面白くするからよ。
神話の最初の一ページに、神である私の素晴らしさを包み隠さず記し、神に逆らった愚か者へのむごたらしい末路も記すためよ。
そう、私は……」
俺の支援ダァーー!
支援国ニッポンポン!
支援支援にしてやんよ〜♪
支援はパワーだぜ!
「究極の破壊者にして唯一にして最強の支配者にして真の信仰の擁護者にして聖なる神の子にして七つの海と七つの大陸の支配者にして、
全てのデジモンの頂点に立ち全ての人間をHAL厨として従え全ての世界を見通す最高の賢者にして無敵の力を持ち、
天上天下にかなうものはおらず天国と地獄も含めた全ての世界の支配者にしてHALHAL動画の神の中の神であり、
全社会の頂点に立つ最高の調停者にして地球の意思にして宇宙の意思にして真の神の意思にして全王国の支配者にして、
全帝国の支配者にして全連邦の支配者にして全ての王を束ね、全ての生きとし生ける物の崇拝にして、全天体の創造者、
この世に降臨し、人類に救済を与える最初にして最後の救世主にして、哀れな子羊の前に現れた真の造物主、
それがこの私、究極超暗黒聖天全能魔王神帝、ガイア☆アルティメット☆ヘルカイザー☆ユニバース☆
ディバイン☆アブソリュート☆セレスティアルミカエラ☆パーフェクトエンペラーHAL!」
へんたい支援
これはブゥ戦異常なインフレバトルですねーw
支援最高おおおおおおおおお!
「なげーよ馬鹿!」
「無駄に長いだけで、中身が無いわね」
「なにをいってるのか、よくわからない」
「神殺し、最高の下克上じゃねえか」
KASと霊夢が即座にツッコミを入れ、日吉の悪態とカービィの無垢な声が次に続く。
レナ、つかさ、遊戯は、HALから吹き荒れる圧倒的な威圧感の前に成す統べもなく、言葉を紡ぐことさえできない。
「ま、言うだけ言えばいいわ、生意気な口を叩けるのもこれで最後よ」
HALが動いたと思った瞬間、既にその場から消えていた。
消えたと思ったHALは、なんと遊戯の前に一瞬にして現れた。
「さっきのお返し」
遊戯の体が突如吹き飛び、肉片があたりに飛び散る。
HALはただ遊戯にでこぴんをしただけであった。
だがその指は、遊戯の頭骨を軽く砕く凶器へと変貌していた。
吹き飛ばされた遊戯は額から血を流して呻くももの、それは死んでいないだけで非常に危険な状態であることを表していた。
「ゲヒャヒャヒャヒャヒャ、弱い弱い弱すぎるわねッ! 手加減したのにこのザマかしら」
ニコレンジャーの中心に現れたHALは、周りからの追撃を避けようとさえしない。
カービィが、KASが、日吉、ヲタチが一斉に飛び掛る。
しかし、その攻撃に対してHALは動かない、動く気すらないようだ。
そのHALの行動にはすぐに説明がついた、飛び掛った三人と一匹の前に何やらバリアのようなものが現れたのだ。
「これが私の新しい能力、無敵結界よ。効果に関しては、言うまでも無いわね」
長ぇから、ちんかすな
しーえんしてしまいそう〜♪
パーフェクトエンペラーH支援!
なげええwww支援!!!
魔王の血たる魔血魂には、さる世界では誰にも傷を付けられなくなるという無敵の結界を得る。
伝説のダイナマイトや武器などの例外はあるものの、それがある限り人が魔血魂を取り込んだ魔王や魔人に傷を付けることなど出来ない。
魔王アナゴでは不完全にしか取り出せなかった無敵の結界を、HALはモノにした。
そして、魔血魂は無敵の結界以外にも更なるパワーをHALへと与えた。
HALは無敵結界から弾かれた三人のうち、日吉にターゲットを定める。
だがしかし、そこへヲタチがしつこくHALにぶつかって来て、進むのには支障が無いが邪魔で仕方が無かった。
「あーうざったい」
HALは先ほどまで捕らえる事はできなかったでんこうせっかを、やすやすとその手で食い止める。
さらにHALは、手中のヲタチをグチュリと嫌な音を立てて絞りつくした。
それはまるで果物を搾るかのような動作で、HALの手中からは大量の赤い液体が垂れ流されていた。
HALの手が元に戻った時、そこにヲタチだったものを示すものは、紅く返り血で染まったHAL以外に何もない。
「ヲタチぃぃぃいいいいいい!」
「さて邪魔者も始末したし、さっき痛い目に会わせてくれた日吉の番ね」
「ふん、無我の境地がそれぐらいで破れるかよぉ!」
HALは心底舐めきった態度で拳を打ち出す、それに対して日吉は百錬自得のカウンターを仕掛ける。
無敵結界が発動するかと思われたが、HALの予想とは裏腹にカウンターで逆にHALが吹き飛ばされることになる。
「あたたたた……いくら無敵でも自分の攻撃に対しては無敵じゃないのね、油断したわ」
HALは頭を摩りながら立ち上がる、そこへプラズマやメタルブレード、ディバインバスターが乱れ飛ぶがHALには何一つ届かなかった。
自分からの攻撃ではHALに通用しないと理解したレナは、HALへの攻撃を止めさせる。
「ふん、カウンター狙い? 何度も同じ手に掛かる訳が無いでしょう」
日曜日と言わざるを得ない
オールナイトニッポンポン支援ー!
HALはそう言って日吉の背後に現れ、日吉の頭を猛烈に引っぱたく。
日吉は反応さえ出来ず、地に伏すことになる。
そこでもHALは追撃の手を緩めず、日吉の腕を思いっきり掴む。
「テニヌプレイヤーだっけ? 一番大事な腕が無くなるのはどういう気分かしら?」
「なん……だと?」
日吉の疑問に対して、HALの行動が答えを示した。
HALは日吉の背中を足で押し付け、勢いよく日吉の腕を引っ張り上げたのだ。
その力に耐え切れず日吉の腕は引きちぎられ、肩から先と腕が生き別れになる。
テニスとボブ術で鍛え上げた人の体をまるでおもちゃのように、HALは両腕を引きちぎって笑っていた。
「ぐああああああああぁぁぁぁぁッッッ!!!」
「ぎゃっはっはっはっハッ……ゲヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
「日吉君!」
「痛い?でも私の心はもっと痛かったのよ、もっともっと苦しむのがあんたの役割よ、ヒャアハハハハハハハ……!
そう言ったHALは、日吉の苦悶が止まるまで、何度も、何度も、何度も日吉を蹴りつけた。
レナが、霊夢が、カービィが、KASがHALに攻撃を仕掛ける。
だが無敵結界に阻まれたHALに対して何の干渉も出来ず、蹂躙される日吉をただ眺めること以外はできなかった。
そのHAL自身は日吉への攻撃が一段落つき、その日吉の腕にはまるで興味が無いといった様子で、その辺りにぽいと投げ捨ててしまった。
「ちきしょー!」
「KAS君、不用意に飛んじゃ駄目ッ!」
KASがホップステップジャンプで日吉を踏みつけるHALの元へ飛ぶ。
しかし奇跡は起こらず、KASの攻撃はHALに通用することが無い。
そしてそのまま、先ほどの再現のようにKASの足はHALの手の中にガッチリと収められ、振り回される。
バランスを崩したKASは頭をゴイン!とぶつけ、半分ピヨりながらHALの手中へ落ちた。
シッシッシエン(゚∀゚)
どうみても厨二病支援
シッシッシッシエン(゚∀゚)
「さてKAS、あんたには私が特別に、閣下と同じ無様な目にあわせてあげるわ」
「閣下のことを言うんじゃNEEEEEEEEEEEEE!」
閣下のことを持ち出されたKASは必死にもがくも、状況は好転しない。
どれだけ暴れても動けない、HALに対しては何の意味も無い。
助け舟を送ろうとしていたレナやカービィも、無敵結界に攻撃を仕掛けるのは無駄と分かっていたから、何も出来ない。
完全に次元が違うHALの強さを、蹂躙を眺めること、ただ傍観することしかできない。
「いっくわよ〜☆、心臓破りのHALHALパーンチ!」
HALから気の抜けた必殺パンチが放たれ、やすやすとKASの胸を貫く。
だらりと垂れ下がったKASの肢体からHALの腕がずるりと取り出され、その手中には六角形の金属があった。
「ふんッ!」
「ぐぁぁぁぁあああああああAAAAAAAA!!!」
HALが力を込めると、核鉄は粉々に砕け散った。
そして、それはKASの新たな命がゴミのように砕け散ったことの証明でもあった。
「KAS!」
「KAS君!」
「KASくん!」
「かすっ!?」
「まっ、ざっとこんなもんよ」
HALはだらりと力なく倒れるKASの頭を二、三度踏みつけ、残りのメンバーに居直る。
「さぁ、次は誰がいい? そこのピンク玉がいいかしらね、フヒヒヒ……」
チェーンソー持ってこい!
神殺しならチェーンソーが一番だ!
こんな神はもう見捨てるしかなぁい!こんな神はもう滅ぼせっ!支援だ!
ピヨシート…
レナは頭を抱えるしかなかった、できなかった。
つかさが倒れない限り、皆が死なない限り赤とんぼで回復できる。
でも、それが何になるのだ。既にKASは死んでしまったのだから……。
目の前の怪物には攻撃はほぼ通用しない。唯一通っていたと言っていい日吉のカウンターは封じられた。
そして、HALが二度同じ攻撃を食らうことは無い。
つまり、打つ手が無い、どうやっても目の前の怪物には勝てないということになる。
だが、どこかに打開の目はある、しかしそれはどこにあるのか。
レナは思慮の海に沈み、恐怖に打ち震えていた所に霊夢が声を上げてHALの前に立つ。
「……私に任せて、レナ、カービィ、つかさ」
「ふぅん、そこの魔法少女くずれが私の相手なのね、いいわよそれでも」
「本当は本気なんて出したくないけど、あんたみたいな糞外道相手にスペルカードルールだなんだと躊躇していたのが間違いだったわ。
……私が一歩を踏み出せなかったから、KASは死んでしまった…………。」
「まさに名前通りのカスらしい笑える生き様だったわね! ギャハハハハハハハハハハ!!!」
「KASのことを侮辱するな」
怒りに打ち震える霊夢に体が宙に浮かぶ、そして霊夢の周りに陰陽玉が現れた。
HALはニヤニヤと眺めている。何が来ても負けは無いと言った感じだ。
マルクから知ってることは洗いざらい掃かせたから、もうニコレンジャーに抵抗の手段が無いことはHALにとって自明の理であったからだ。
「夢想天生!」
そして霊夢の周りの陰陽玉から、大量の博麗アミュレットが打ち出される。
「何度も何度も油断すると思ったら大間違えよ!」
だがHALは霊夢の夢想天生が放たれた瞬間、極光のエネルギー弾を打ち出す。
その極光に巻き込まれて、霊夢の姿は掻き消えた。
支援せざるを得ない
霊符「夢想支援 散」
KASSSsssssssss!!支援
ピヨシート…KAS…
「あっ……あああっ…………」
「つかさちゃん、今は霊夢ちゃんを信じましょう……
それに、みんなを絶対に死なせないように笛をお願い」
「う、うん!」
極光を放ったHALは、これで終わったと確信した。
遊戯は一撃でオネンネ、日吉は再起不能、KASはこの手でぶっ潰した。霊夢もこの一撃で消し去った。
残るはカービィ、レナにつかさ、笛がかなりウザいが物の相手ではない。
最悪、霊夢と同じ様にまとめて消し去ればゲームオーバーだ。
HALを含めた皆の視界が晴れる。そして全ての表情がそこで変わった。
霊夢は健在だった、傷一つ付いてはいない。
「……ふ、ふぅん。何かの防御結界か何かかしら?」
まぁいいとばかりに、HALは全力で情報改変を仕掛ける。
だが、情報改変のさなか、初めてそこで異常に気が付く。
情報を改変しているはずなのに、まるで得体の知れない何か、というよりは空気を鷲掴みにするような不思議な感覚がHALを襲う。
そう、それはまるで実体の無い影を捕まえるような、掴みようのない、徒労という言葉が第一に浮かぶ。
干渉しているはずなのに、干渉できない。
その異常に気が付き、HALが恐怖で打ち震えた瞬間に次なる脅威が襲い掛かった。
霊夢から放たれた博麗アミュレットは、HALの無敵結界を貫通して襲い掛かってきたのだ。
「何よ、それ、何よ……。
何よそれぇぇぇぇぇええええええええええ!!!!!」
支援めくれえええええええ!!!
HAッHAッHALHAL(゚∀゚)
HALは霊夢に向かって突撃を仕掛ける。
だが、飛び掛ったHALが霊夢を捕捉することは出来なかった。
HALは霊夢に飛びかかかったはずだったのだが、まるで影に触れたかのように通り抜けた。
光線も効かない、物理攻撃も効かない、情報改変も効かない、無敵結界も通用しない。
そう、ありとあらゆる干渉を拒否するかのように、霊夢はそこにいた。
博麗アミュレットの第二陣がHALを襲う、HALは光線弾で博麗アミュレットを打ち落とそうとするが、博麗アミュレットの弾幕は超エネルギー光線弾にすら干渉されない。
HALはやむを得ず高速飛翔して博麗アミュレットを避ける、だがどれだけ逃げても、どれだけ早くても博麗アミュレットは一定のスピードで迫る。
一撃一撃は重くない、だがダメージは確実に、HALを傷つけるには十分な量が加わる。
そして逃げても逃げても、振り切ることは決して出来ない。
「逃げても逃げても無駄なら、これはどうかしら!」
HALは迫る博麗アミュレットに向かって拳を打ち抜く。
だが、それはHALが攻撃した腕だけが一方的に博麗アミュレットに切り裂かれただけで終わった。
そしてHALの攻撃も空しく、反撃のせいで回避が疎かになった所をカウンターの博麗アミュレットが襲う。
空中で全身をズタズタに切り裂かれ、HALは錐揉みながら落下する羽目になった。
「畜生畜生畜生ッ! なんで、なんで効かないの!? ありえないわよ!」
HALにとって、それはありえない相手と、ありえない結果だ。
それはまるで壁をぐいと押したら、押したはずが逆に押され返しただけという不思議な感覚。
押せば押したぶんだけ衝撃が返らず、逆に相手からの干渉だけがこちらを押す。
エネルギーも、物理も、魔法も、情報も、神の力も、何もかもの干渉を受け付けない。
HALのことさえ目もくれず、ただ空中でぷかぷかと漂うだけの霊夢がただひたすらに恐ろしく思えた。
「いいわよ、何もかもが効かないってんだったら、全世界丸ごとブチ壊してあげる」
神(笑)より俺のほうが支援!!
支援戦隊うろたんだー
究極超暗黒聖天全能魔王神帝、ガイア☆アルティメット☆ヘルカイザー☆ユニバース☆ディバイン☆アブソリュート☆セレスティアルミカエラ☆パーフェクトエンペラーSIEN
KAS・・・・・・!!支援
スパイラル支援
HALはそう宣言した瞬間、空中に浮かび上がり、猛烈な剛火球を精製する。
それはどんどん膨れ上がり、赤から黒へ歪み、膨張を続ける。
閉鎖空間の大きささえ超え膨張し、閉鎖空間はHALの手中にある黒体に飲み込まれて吸収された。
黒体の成長は止まらない、もはやそのサイズは測定が不可能な段階に達した。
ただ見えた光景は完全なる黒、黒だけが上天全てを支配していた。
その黒体の周りの空間は歪み、綻びさえ見える。
地上にいるレナやつかさ、カービィでさえ、黒体から発せられる余剰エネルギーに翻弄されて動くことすらままならない。
「クロスミラージュ……、あれは、どれぐらい…………?」
『……例外だ、例外だよ。あれはもう、計算なんかしたら俺自身がぶっ壊れそうだ』
もはや抵抗すら出来ない、あれを霊夢が防げなければ、すべてが消滅するといってもよかった。
次元が二つも三つも違うその戦いを目に、ただ霊夢の打開を願うことしか出来ない自分の無力をレナは呪った。
「さぁ行くわよ、あんたが消えて無くなるか、私が消えて無くなるか!
全てを破壊する神の炎、プラネットバスター!!!」
プラネットバスターが放たれたその瞬間、すべてが白く染まり、次に暗黒が訪れた。
白と黒の病的なコントラストが視界を汚染し、目を閉じていてさえ訪れる狂気の光がHALと霊夢以外の二者全てを翻弄する。
絶対支援
運動会プロテイン支援
プロデューサーさん、支援ですよ、支援!
ほい小僧、相手が支援をつけはじめた
霊符「夢想支援 集」
乾坤一擲の一撃を放ったHALは、願った。
その一撃で全てが壊れ、無くなることを。
しかし、願いは破られたのだ。
そこにいた、変わらぬ立ち位置で浮かび続ける紅白と、大量のお札が迫っていたことで。
「ぎぃいやぁぁぁあああああああ!!!」
プラネットバスターですべての力を消耗し尽くしたHALは、目の前に迫っていた博麗アミュレットに再びその身を蹂躙されることになった。
全身が絶え間なく切り裂かれ、幼いその身はもはやただの肉片に変化しつつあった。
何の抵抗も出来ず、頭に付けていたアカギパッチが剥がれ、更に弱体化したところを第二陣が再び迫る。
「何よ、何よ、何よ、何よ! 一体、あれは何なのよ!?」
その疑問に答えるものは居ない。いや、答え様は無かった。
崩壊したと思ったクッパ城は、ボロボロになりながらもいまだ健在。
ゆとりもニコレンジャーも、プラネットバスターの余波は微塵も受けていないようにさえ見える。
空間に大量のヒビが入り、今にも崩壊しそうな空と地平だけが、プラネットバスターが存在したことの証明だった。
プラネットバスターが炸裂するはずだった地上に、その被害はまるでない。
ありとあらゆる干渉を否定された霊夢の前に、超絶規模の破壊さえ無意味に消え去っただけだった。
それは恐怖だった。四度目の死の恐怖であった。
何も出来ぬまま、何も残さぬまま、この紅白に蹂躙されてその身を消される。
(嫌だ、嫌だ、嫌だ! 私は絶対、絶対にもう死にたくない、死にたくない、死にたくないッ!)
シエンノキワミ、アッー!!!
ルナティックシエン
撃滅のセカンド支援!!
ここは俺が食い止める!
だからお前は早く支援を!!
死に物狂いのHALは、博麗アミュレットを奇跡的に回避する。
ほんの少し体を捻っただけなのだが、補足した座標を追跡する特性を持つ博麗アミュレットに対しては幸運に働いた。
そのHALの僅かな抵抗、俗に言うチョン避けによってHALは九死に一生を得た。
追尾が続くことには変わりないが、ようやく活路を得た。
いずれ力尽きるとしても、このまま何もしないまま死ぬわけには行かない。
ようやく地上へ降り立ち、まずは空中で落としたアカギパッチを探す。
HALが横方向でそれを補足した頃には、レナが既にそこへと迫っていた。
「はぁぁぁぁっ!」
HALが動いた時には時既に遅し。
アカギパッチは、レナの鉈で真っ二つに粉砕されてしまった。
「畜生、畜生、畜生おおおおお!!!」
ヤケクソのHALがレナに向かって光線弾を放つ。
しかし、それさえも博麗アミュレットが全て吸収、消滅してしまった。
「あっ、あっ、嫌ぁぁぁぁああああああああああ!!!」
半狂乱でHALは頭を押さえ、その場で蹲って身を守ろうとする。
博麗アミュレットの蹂躙を心底恐れているからこそ、もう何もしない、できなかった。
だが、そこへ博麗アミュレットが訪れることは無かった。
HALがそれに気が付いたのは、霊夢の気の抜けた声が原因だった。
「あれ、おっかしーなぁ?」
支援の消失‐DEAD END‐
支援しましょ?
支援
だって私達、支援だもんげ!
お前らにはみんなの支援があるんだ迷わず突き進めぇええ!!
霊夢自身は夢想天生を止めようとは思わなかった。
そして、霊夢がそのことを疑問に思っても、何故そうなるのかは分からなかった。
「レイジングハート、なんで夢想天生が止まったか分かる?」
『……いえ、レナに向けた砲撃を防いだ所で、急に霊夢の状態がいつものように突如戻ったとしか…………』
霊夢がレイジングハートに問題を尋ねるが、その答えはおぼつかない。
その答えは誰にも分かる筈が無かった。
誰かを守ろうとする尊い心が、ありとあらゆる場所から浮かび上がり、干渉を否定する夢想天生を否定したのは、もはや皮肉としか思えなかった。
霊夢は信頼できる仲間を守ろうとしたが故に、無限の力を自ら放棄したことに、気がつけない。
『霊夢!』
「何、レイジングハー…」
レイジングハートが注意を促したときには遅すぎた。
最大の脅威が過ぎ去ったことを理解したHALが、霊夢の困惑を前に先手を取って逆襲を行ったのだ。
猛スピードで突撃したHALの拳が霊夢に突き刺さり、霊夢の背中からHALの肉隗と化した拳が生える。
「か…はっ……」
『霊夢!』
「本当に死ぬかと思ったわ、ええ、本当に…………。
……だからとっとと死にやがれええ!!!」
CHAOS:SHIEN
支援ミサイルマイト!
インフレすぎる神(笑)が相手なら覇王翔吼拳で支援せざるを得ない
レムーーーー!!支援
拳を霊夢の腹から引き抜くと、そのまま崩れ落ちる霊夢に猛烈なラッシュをぶちかます。
とっさに発動したシールドは、HALのラッシュの前にはまるで紙のようにあっさりと崩れ落ちた。
霊夢の顔に、腹に、胸に、足に、HALの拳が突き刺さる。
その全身はズタズタに切り裂かれ、もはや生きているのか死んでいるのかすら疑わしい状態になってしまう。
崩れ落ちる霊夢の体からHALはミンチと化した霊夢の右腕を引き抜き、あろうことかそれを口へ運ぼうとする。
「させないっ!」
終始笛を吹きっぱなしで息切れが激しいつかさを後ろに、レナとカービィが霊夢を救出するべく走る。
「もう遅いわよ、さっきは焦ったけど、これで私は夢想天生のパワーを手に入れることが出来るッ!」
HALが霊夢の右腕を齧る。HALはそれを二三度咀嚼するが、すぐにその味の悪さに気が付いて口の中にあったものを吐き捨てる。
「グゲェ、ペッ!? 何よの味、余りにも不味くて食えないわ!」
HALは完全に霊夢の捕食に気を取られ、レナとカービィには目もくれない。
レナの鉈とカービィのプラズマ波動弾が襲い掛かる。
HALにとって夢想天生のようなごく一部の例外を除いて無敵結界が有効、故に気を回す必要が無いと判断していたのだが。
HALの前には何も無いかのように、プラズマ波動弾がそこを通り過ぎてゆく。
気が付いたころには既に遅く、プラズマで吹き飛んだそこへ、電撃を帯びたレナの鉈がHALの肉をチリチリと焦がし、切る。
「ぎぃやぁぁぁぁ!? 何で、何で無敵結界が発動しないのよ!?」
ボロボロのHALは無様に吹き飛び、肉片を飛び散らせながらゴロゴロと床を舞う。
その間にレナとカービィは、霊夢の様子を確認する。
ヤバ目支援
懐かしい支援〜
聞こえますかああああああ
支援最高おおおおお!!1
「れいむ!」
「霊夢ちゃん、しっかりして!」
レナは強く呼びかけ、霊夢の頬を軽く叩くが反応は無い。
つかさの赤とんぼによって傷が癒されているので、死んではいない。
ただ、霊夢の全身からは大量の出血が酷く、つかさの笛が無ければその場で死んでいたほどの重傷だ。
引き抜かれた右腕を筆頭に、ズタズタに切り裂かれた柔肌が余りにも痛々しい。
緊急事態と判断したレナは回復アイテムはディパックの中身をブチ撒け、何でもいいから回復できるアイテムを探す。
しかしその目的が達成される前に、既にHALは起き上がっていた。
レナは慌てて立ち上がり、姿勢を構えなおす。
瀕死の重傷を負っているのはHALもまた同じであった、ふらふら、よろよろとしたその動きは既に余裕など無いことを顕著に示している。
しかし、その力の次元が違う。
いかに瀕死で弱りきったとはいえ、相手は手負いの獣、いや、獣と表現するにはそれは強すぎた。
獣ではなく、人を超越する巨体の竜や悪魔にも匹敵する、手負いの魔王だった。
回避、防御行動は間に合わないと判断し、HALの体勢が整う前に再び襲い掛かる。
レナの鉈とカービィのプラズマが迫る直前に、HALは超速の一歩を踏み出す。
「かっ……!?」
そして襲い掛かるレナに強烈な頭突きをぶちかまし、そのまま血しぶきを上げたレナを地へと落とす。
さらなる追撃は、ただの一歩で決まった。
HALから繰り出される圧力を持った足が、バリアジャケットで保護されたレナの肉体を易々と砕いた。
ここは俺が食い止める!
だからお前は早く支援を!
支援つめあわせ
支援ホイホイ
二歩目で踏み抜いたレナを、HALはその身を回転し、足から引き剥がす。
レナはそのままホールの床に真っ赤に染まった砂煙を上げながら、倒れて起き上がらなかった。
HALの蹴りはそれだけで終わらない。
プラズマバリアで覆われたカービィもものともせず、ピンクの球体をサッカーボールのように蹴りぬく。
HALの足がとっさに放たれたプラズマで焼け焦げるが、それは蹴りの威力を弱めることには何も繋がらない。
カービィは吹き飛ばされ、レナと同じ様に壁で激突するまで何も出来なかった。
よろよろとカービィが体勢を整えようとした瞬間、HALの二撃目がカービィのすべてを押しつぶす。
レナと同じ一撃を受けたカービィの体は足で踏まれた場所がそっくりそのままなくなり、ピンクの球体だったものを欠損させる。
カービィのコピー能力が解除されたところで、HALはさらにもう一発蹴りを入れてカービィの肉片を蹴り飛ばした。
「ハァッ……ハァッ…………」
HALがゼイゼイと息を付くが、そこで響くのは間抜けな笛の音だけ。
だがHALはその笛がどれだけ危険なものかを知っている。
もし霊夢が死んでおらず、再び回復して立ち上がったら? 日吉が復活したら? レナにKASに遊戯にカービィが起き上がったら?
そのリスクを放置して休んではいられなかった。
「さっきからひっどい音で耳鳴りがして心底不快だったわ」
「ひ……ひっ!?」
突如つかさの視界にグズグズの肉隗が現れる。
しばらく目を凝らしてHALだと認識した頃には、つかさは腰を抜かして床に尻餅を打っていた。
「あんたの笛の力は知ってるわ、さぁ、その力で私を回復させなさい、さもないと……」
「い、嫌!」
「分かってるの?」
「あ、あなたみたいな人なんかに、私は絶対屈したりはしないッ!
私はあなたとは違うッ! 私にはみんながいる、私の信じる皆が居る! だから絶対負けないッ!」
つかさが勢いよく啖呵を切る、しかしHALにとってそれは予定調和。
支援はまだか!酸…サンダー!!
ニコロワのためなら支援
支援つくちて
支援!?あ、うん支援ね支援。
「じゃあ、笛を吹きたくなる楽しい遊びをしてあげる」
「へ……ああああぁぁぁぁぁaaaaAAAA!!!」
つかさの疑問は一瞬にして、激痛という名の代償で支払われた。
HALはつかさの指を掴むと、指を曲げてはいけない方向へと力を加える。
ぐりッっと嫌な音がして、つかさの指は決して曲がらない方向へと押し曲げられた。
それを、左手、右手と繰り返す。
つかさの嬌声をバックコールに、一つ一つHALは指を折ったり戻したりして様子を見る。
「少しはやる気になった?」
「……い、いやだ…………」
「ふぅん……、ところでつかさ、あんたは爪を剥がした事はある?」
「え……?」
鋭い針に変化したHALの指が、つかさの爪と指の間へと強引に割り込む。
再びホール中を切り裂くつかさの絶叫が響き、つかさの爪がパーンと勢いよく剥がされた。
その同じ工程を、先ほどとは違い、ゆっくり、ゆっくりと着実に実行していく。
つかさの口からは大量の唾が溢れ、脂汗が体中をひた走る。
手の爪を全て剥し終えたHALは、つかさの表情を見てニヤニヤと笑う。
「何勘違いしてるの、次は足よ」
「ひっ、ひぃぃぃぃいいいい!?」
HALはもがくつかさを一度殴りつけて大人しくし、つかさの足を握りつぶさないように、割れ物を扱うような手でゆっくりと靴を脱がす。
そして、つかさの足の爪にも、その鋭い凶器をねじ込んだ。
のた打ち回るつかさがどれだけ暴れても、それはHALにとって赤ん坊の児戯よりも弱く脆い力だった。
それでもつかさは、すべての爪を剥し終え、足指の骨をガタガタに折られてもなお、抵抗の意思を曲げることは無かった。
この支援が終わったら……国に帰ってパン屋でもやるかな……
支援しないとジャンクにするわぉ
あぁん?あんかけ支援?
「強情ね、私にごめんなさいって一言言えば止めてあげたのに」
「ぜ…った……嫌…………」
「ふん、ならそれでいいわ」
HALはつかさを解放する。そして手から零れ落ちたFooさんの笛を手の持つ。
「こんなもの、使えないならいらない」
ホールの床に叩きつけられた笛は、余りの力に耐え切れないのか、バラバラに分解されてしまった。
「じゃ、死のうか?」
つかさの表情が恐怖一色に染まる。
それでも、決して許しを乞わないつかさの姿がHALにとっては不快でならなかった。
◆ ◆ ◆
本日は、ニコロワを支援していただき――――
支援への咆哮
最遅支援
HALマジキチ支援
つかさあああああああ
支援・オブ・ナイツ
( ゚∀゚)o彡°支援!支援!
支援がパーン
HAL(哀)支援
お前、こんなとこで何やってるんだ?
今日は支援祭りだぞお!
SHIEN
読みながら感想支援したいのに脳内再生する作業に追われてそれもままならねえwww支援!
支援っていう
俺が支援だ!
深く落ちる闇の中で、日吉は目を覚ました。
そこにいたYOKODUNAを見て、日吉は自分がどうして、どこにいるのかを直感的に理解した。
また俺は、生と死の狭間にいるんだろうと思った。
「ついてこい日吉よ、お前に会わせたい者がいる」
日吉にとってそれは、二度目の経験であったから、その先に待ち受けるのが誰なのかも理解していた。
それは、愛弟子のチビ助だろうということに。
しかし、そこに現れたのは日吉が予想した人物ではなかった。
「チビ助……!?」
「俺には越前リョーマって名前があるんだけどね」
青学の一年にして期待のルーキー、俺に苦渋を飲ませた越前リョーマがそこにいた。
「てめぇ、一体何の用だ!?」
「俺との勝負に勝ったら、教えてあげるよ」
リョーマの手から放たれたツイストサーブが、日吉の横を掠める。
それは、明らかに日吉への挑戦状であった。
「上等だぜ、その喧嘩、倍返しにして返してやるよ」
「まだまだだね」
この支援は貰ったぁ!
あいつこそが支援の王子様
まさか、まさかの越前…………!!
まっかなしえええええええええん
予想外の支援
この速さなら言えるッ!
ハルヒは俺の嫁
病魔くん……やっと出番きたねw
まさかのリョーマ登場支援
ここだ、ここで決めるんだ!絶世の支援を!
支援だ!
これは支援だ!
スレ住人がロワを盛り上げるために仕組んだ支援だ!
病魔!病魔じゃないか!
あの主役なのに序盤にパーンされた病魔じゃないか!
越前が出てくるとは思わなかったw支援
支援が乙女座であった事を、これほど嬉しく思った事はない!
抹殺のファイナル支援!!
病魔支援
シエンッ☆
そして、リョーマと日吉の試合が始まった。
再びリョーマのサーブが放たれる。
日吉はいつの間にか現れたコートの中で、リョーマの放ったツイストサーブを打ち返そうとする。
しかし、日吉のラケットはツイストサーブを捕らえるが、それを返すには至らない。
「へっ、さすがにやるなチビ助」
「全力で来なよ」
日吉は戦いの中で身に着けた、無我の境地を発動する。
しかし、どうやっても勝つ手段が見えない。
調子が悪いだけと思い直し、ツイストサーブを辛うじて打ち返す。
だがそれはリョーマにとって打ちごろの玉にしか過ぎず、強烈なスマッシュによるカウンターを貰うだけだった。
「チビ助、てめぇ……」
「だから言ったでしょ、全力で来なよって」
日吉はリョーマから点を奪おうと必死で動くも、何度やってもリョーマの鉄壁を破ることは出来ない。
何も出来ないままサービス権を交代し、日吉の手にサーブが渡ってきても何も変わりはしなかった。
初手が違うだけで残りは全て同じ、ただ翻弄されるだけだった。
「俺の勝ちッスね」
「もう一回だ、チビ助野郎!」
「ふぅん、それで気が済むなら気が済むまでやってあげるよ」
何度やっても変わらない、日吉はそれでも決して諦めなかった。
下克上、自分より強い敵に立ち向かい、それを撃破する。
それこそが日吉の座右の銘であり、ここまで勝ちあがれた理由。アグレッシブベースライナー日吉若の、テニススタイル。
――それから何ゲームが経過したのかも分からない頃、一ゲームも取れぬままついに日吉はその場に膝を突いた。
難易度の高いデブでー支援を盛り上げるぅぅ!
まだだっ!まだ20支援はいける!
有機vs支援
支援人生をー考えさせるー
▽スピードオムツ支援▽
「なんでだ、何で勝てねぇ! 俺の無我じゃてめぇの天衣無縫には勝てないってのかよ!」
「半分当たりで、半分外れ」
「何だと?」
「どうして俺が天衣無縫にたどり着けたと思う?」
「……教えてくれ」
日吉は、ついにリョーマに促されるまま、答えにじっと耳を傾ける。
「俺は純粋にテニスが好きだからさ、下克上とか、勝つためにテニスをやってるわけじゃない。
テニスを通じて、仲間やライバルと切磋琢磨し合える、そんなテニスが好きなだけさ」
「テニスを……楽しむこと?」
「そう、あんたのテニスは必死すぎる、もっと素直に楽しむべきだよ。
下克上だ何だ言って、それで一緒にテニスをする人間を倒すべき敵扱い? それは酷いと思うな」
「俺のテニスが、下克上が悪いと?」
「さぁね、何にしろ俺から言えるのは、もっと仲間を大切にするべきだ。
俺達の場所に居るあんたの仲間も、ここではないどこかにいる、あんたの守るべき仲間もね」
日吉はその言葉を受け、涙した。
氷帝学園に居た頃の俺は、ただ自分がどこまで上を見れるかということだけしか考えてなかった。
それが命に繋がらないうちはまだよかった。
しかし、それで自分は大切なライバル、まだ見ぬ仲間達を知らず知らずのうちに切り捨てていたことになる。
そうやって自分の身を優先し、下克上のために自分の障害だけしか省みることは無かった。
それで、守るべきものを失った。自分の大切な愛弟子も、倒すべきライバルももういない。
自分がもっと慎重に行動していたら、掴むことができた真に尊い未来を、見逃していたのだ。
「俺は、俺はああああああッッッ……!!!」
「それに気が付ければ十分だよ」
「ありがとよ、チビ助!」
「……まだまだだね」
あと百支援やる?
いーまーのーぼくーにはー支援できなーいー
ドンダバ支援でヌケヌケドン!!
ピヨシは相変わらず瀕死に定評があるなあ、俺も支援を頑張ろう
支援ゆえのきびシーサー
俺はあと二百支援はいけるぜ
もうほんっとにビックリしたあ!
ダブル☆支援ですよね!
最後の夢が覚めるのを感じていった。
引きちぎられた腕は戻らない、それが何だッ!
腕を失ったから諦めるほど、俺のテニスへの情熱はヤワじゃない。
腕を失ったからって、仲間を決して見捨てたりはしないッ!
コントラストの無い世界から、その身を戦場へと戻す。
日吉の体は、引きちぎられた腕とは逆にかなり軽かった。
それはつかさが終始吹き続けていた赤とんぼのお陰であり、だからこそ日吉が目覚めることが出来たのだ。
足だけで立ち上がり、捨てられていた腕へと身を近づける。
それがうまく行くとは思えなかったが、それでもできないとは微塵も思えなかった。
勢いよく体を倒し、肩があった場所にうまく腕をねじ込んだ。
日吉は、その身に纏いしKIを介して、腕を再び体へと戻し入れた。
それは物理的には正常な腕ではない。だが日吉の腕は、KIの力によって日吉の元へと舞い戻った。
もう一度ラケットを握ることが出来る、それは日吉にとって類稀なる幸運であり、神の奇跡だった。
日吉が自身の腕の感触を確かめていると、視界の先にはKASと、粉々に砕け、ただの金属片へと変化した核鉄がそこにはあった。
KASの遺体に、表情は無かった。そこには何も残らない。
それは、何も残せなかったのではなく、何かを残せるからそこにいる、日吉はそう思った。
だから、その可能性に日吉は賭け、KASの肉体にKIを込める。
「おいKAS! てめぇはそんな何でもないことで死ぬようなタマだったのかよッ!
てめぇも男なら、意地を見せやがれぇぇ!!!!!」
支・援・決・壊
好きな言葉は――支援だ!
僕はまだ300支援はいけるよ
渡米!越前ーお前の支援はー♪
支援人生を〜考えさせるん♪
病魔に全俺が泣いた
何としても彼氏欲しい・・・俺達はここで支援をオナるわけにはいかない
――――俺は……死ん……死んでるわけがない。
そうだ、まだ死ぬわけには行かない。
閣下から貰った大切な命を、こんな所で無駄にするわけには行かない、絶対に、絶対にだッ!
それだけじゃない、俺の帰りを待つレムーが、みんなが、そして俺を待つ大切な彼女がいる。
倒さなきゃいけない、邪悪がいる。
俺は、
――――――――俺は戦うッッッ!!!!!!!
◆ ◆ ◆
支援人生を〜考えさせるん♪
強さ故の支援さあああああああ!
支援弾をくらえっ
支援!支援!
復活支援!!
ネイティブ支援
だからぁ、支援見えんねん!
「じゃ、死のうか」
つかさは頑として恭順を拒む。
もうHALは回復など当の昔に諦めた。出来ないことに固執するほど馬鹿ではないからだ。
つかさを殺すのは容易い。しかしただ殺したのでは、ここまで痛めつけてやった割に合わない。
だから、必ずこの表情を恐怖に染めてから、むごたらしく殺してやろう。
となれば、つかさに捧げる生贄がいる。
丁度いい具合に、近くに霊夢が転がっていたので、HALはそれを生贄のターゲットとして狙いを定めた。
「さて問題です、あんたが許しを乞えば、こいつを殺すのを止めてあげるわよ」
「あっ、ああっ……!」
つかさの表情が青ざめる。
そう、これが見たかったのだ、この表情こそが、神に捧げられる哀れな生贄に相応しい。
しかし、そこへHALも予想だにしていなかった横槍が入る。
『つかさ、この悪魔の言うことなんて聞いてはいけません、貴方が戦って皆を救うのですッ!!!』
「う、うん!」
無機質な声が、つかさの表情を再び変えてしまう。
それは恐怖がベースであるものの、そこに絶望は無い。
どうやってこの状況を打開するか、そういったことしか考えてないように見えた。
「うっさいわねぇ、ただの道具の癖に生意気よ」
『何を言おうとこの私、レイジングハートの勝手です!』
「じゃあ、その口がクソ垂れる前にHAL様万歳と言えるようにしてあげるわ」
HALはそう言うと霊夢の傍に落ちていた杖をふんだくり、そこに手を添えた。
シエンデレラ・ゲージ
まったくもって熱すぎる展開だ
JAMProjectと松岡修造が一緒にいるねここ
洗練された無駄な支援
IDがペルソナ4支援
やめろレイハさーーーん!?支援
『ああああぁぁぁぁaaaaaaaaaAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』
「フヒヒヒ、しゃべる杖の改造ぐらい、神にとっては朝飯前ですらないのよ」
『あああHHHHはハハハHALsssssさまばんざいはるさまばんざいはるさま……』
添えられた手が除けられた時、絶叫を上げていたレイジングハートというデバイスは、消え去った。
高潔な意思を持ったそれはもうこの世には存在せず、哀れな一つのHAL厨へと、堕とされた。
「神の杖、いいじゃない」
HALはその手に持つ、愚鈍なる杖を振り回し、己の力を誇示するかのように破壊の雷を回り全てへ、無差別に飛ばす。
哀れな生贄たちがその雷に巻き込まれ、命を落していった。
「うげ、よく耳を澄ましたら心臓の音が聞こえる!? このクソアマ生きてやがるじゃない。
さっき心臓を潰さなかったのは失敗だったわ、復活する前に今この場で心臓を握りつぶしましょう」
「だ、駄目ええええぇぇぇ!!!」
つかさが身を乗り出すが、手足の先をボロボロに陵辱されたつかさは一歩を踏み出せず、床に倒れてしまう。
それでもつかさは決して諦めなかった、届かないと分かっていても、手を伸ばさずにはいられなかった。
残酷な神が、赤く、紅く染まった少女の肢体を引き裂く。
「てめぇにレムーはやらせねぇぇえええええ!!!」
しかしそれは、一瞬の差で未然に終わる。
なぜならKASが現れ、その閣下秘伝の秘奥義・真ブラボーナックルがHALの顔を思いっきりブッ飛ばしたからだ。
「ぐぎゃぁ!?」
KASは空中へ飛び上がった霊夢の体をしっかりとキャッチし、やさしく地面へとエスコートした。
その後に続いて日吉が遅れて登場する。
お前の支援は至高の技
>>836 > まったくもって熱すぎる展開だ
> JAMProjectと松岡修造が一緒にいるねここ
だな
シエンアフター
しまったこれは支援の罠だ!
数分経たずにすぐ支援〜ニコロワ最終話〜
うおおおおおおおおおおおおおおおお支援
「KAS、カス、日吉ッッッ! なんで、何であんたらがここにいるのよぉぉぉおおおおお!!!」
「日吉が俺にくれた! 日吉の熱い思いで俺は目を覚ました!
それはHAL、てめぇという邪悪をぶっ殺し、みんなと一緒に帰るためだッ!」
「そうだ、俺はてめぇなんかに、絶対に屈したりはしねぇッ! もう誰も殺させたりはしねぇッ!」
「ふざけんじゃねぇえええ!
こうなったらてめぇらまとめて全部ぶっ壊してやるッ!」
HALは大量の光線弾を無差別射撃する。
瀕死の重態にも関わらず、HALは大量の射撃を放ち続ける。
HALはもう目の前の敵が倒せようが、倒せまいがどうでもよかった。
目障りな敵を、その視界から消し去りたいだけだった。
だが、それさえももはやかなうことは無い。
天衣無縫に目覚めた日吉の瞬動が、HALの打ち出した光線弾を全て元へと打ち戻す。
その光線弾に貫かれ、瀕死のHALは更に追い詰められる。
「ぐぎゃぁあああああ!」
「死にやがれぇぇぇえええええええッッッ!!!」
KASの拳が、HALの肉体を貫く。
串刺しにされたHALはそのまま地面に胴と足を生き別れにされ、錐揉み落ちた。
「う、ううっ……、クソ、クソ、糞ッ!
食ってやる、食ってやる、食ってやるッッッ!!!」
錐揉み落ちたHALは日吉とKASの到着前に復活した。
そして、運悪くその場に居たデジモン達を犠牲に、再び瀕死の肉体に活路を戻そうとしていた。
ボロボロの羽を復活させ、ゆとり達を食らってゆく。
KASと日吉が追いかけるも、そのスピードは瀕死とは思えない超スピードであった。
磯野ォオオ!決闘の支援をしろ!!
HAL「あなたとは違うんです」
レイハさん・・・支援
やっと追いついた支援
支援でっていう!
だって俺の知り合いに日本で五番目に支援上手い先輩いるもん先輩!
俺のIDは海馬コーポレーションだ支援
ニコロワはこれが最終話なのか?最終鬼畜ニコロワ支援
戦いに挑む戦士よお前の姿は支援王の道を照らしてるううう
最終話を支援する程度の能力
もう、支援してもいいよね……?
「ひ、ひぃぃぃ!!! 食われるのは嫌だぁぁぁあああ!!!」
「何やってんだHALぅぅぅううう! デジモン達を食うんじゃねええええええ!」
「嫌だ、嫌だ、嫌だああああああッ!!!」
HALの狩りは止まらない、止められなかった。
だから急にHALがその場で制止して小刻みに震えだしたとき、追跡をしていたKASと日吉さえその場に留まった。
見ればHALは、その手で口を押さえ、顔を膨らませていた。
「ぐげ、ぐげ、おううぇぇぇえええええええ…………」
そして、HALはぐちょぐちょ、げちょげちょの肉片を垂れ流しだした。
手に持つレイジングハートはその場に零れ落ち、カラカラと音を立てながらどこかへ転げていった。
苦痛に呻くHALの口からは紅く染まった、必要が無かったはずの犠牲者達が川のように流れて行く。
その体積をはるかに超える量の内容物がその場に吐き出され、それは一つの形を取って行く。
赤く、紅く染まった真紅の神人が現れた。
半透明の内核部にはデジモン達だけでなく、HALやそれ以前の支配者達が取り込んでいた哀れな犠牲者の姿もあった。
暗黒長門も、高町なのはも、鈴仙・優曇華院・イナバも、園崎詩音も、デーモンも、古泉一樹も、BKMGにセイバーも、
ゾーク・ネクロファデスも、そしてマルクとピエモンの姿さえあった。
「いよいよ、これでアイツも終わりだな」
「ああ、あの変な巨人を倒せば終わりだ、デジモンのみんな、俺達に力を貸してくれッ!」
「当たり前だ!」
「黙って殺されるぐらいなら、戦うに決まってんだろ!」
「神(笑)なんかフルボッコにしてやんよ!」
「マルクたんにピエたんを痛めつけた神(笑)ブッ殺すッ!」
がんばれ!がんばれ!あきらめるな!やれる!もっとがんばれ!
どうしてそこでやめるんだ!もっと支援しろ!やれるやれる!がんばれ!
書き手だってがんばってるんだから!!
みんなの支援がHALを倒すと信じて―!
スパイラル支援
書き手と読み手の境界支援
「ブラック★ロックシェンター」
幾らか被害を受けてたとはいえ、恐怖ゆえに常に傍観者であったゆとりたちもついに味方へと回った。
HALの残虐非道な振る舞いが自分達にも降りかかるのを見て、あるいはKASの熱気に当てられたのか。
全てのゆとりデジモン達もニコレンジャーの味方に回った。
「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!」
「AMT、無事だったか!」
「ぼくもいるよ!」
「私も、あんな奴には絶対、絶対負けたくないッ」
「レナにカービィ!」
「私も、戦うッッッ!」
「……私も、まだ…………」
「つかさもレムもーいるッ! これでみんなみんな揃ったッ!
さぁ、行くぜ皆ッッッ!!!」
KASの号令に従って、デジモンも含め、HAL以外のすべてがその紅い神人へと向かった。
全ての住人が一致団結した時、億千万の思い出が弾けた。
億千万の思い出から初音ミク、KAITO、MEIKO、鏡音リン、レンのボーカロイドたちが、
赤と白の道化師、ドナルド・マクドナルドが、
脅威のジャスコ馬杉店の中村イネが、
チーターマン三兄弟が、ドイツ製ボーカロイドの破壊神、キーボードクラッシャーが、
ゆっくりしすぎた無任所、蓬莱山テルヨフが、
性欲を持て余す伝説の傭兵、ソリッド・スネークが、
イ゛ェァアアアアアアア!!!でお馴染みのひろしが、
スカルミリョーネ、カイナッツォ、バルバリシア、ルビガンテのゴルベーザ四天王が、
とてつもない世界のYATTA、はっぱ隊が、
ガチムチボディの兄貴、ビリーヘリントンが、
荒ぶる有袋類にして格差社会に負けぬドラゴンズのマスコット、ドアラが、
億千万の人気を誇るニコニコ動画の英雄達が、邪神を倒すべく集結した。
N.C ニコロワは最終話なのか?
やっぱり最終話の支援は一味違いますよぉ〜
なんというテラカオス
これは間違いなくニコニコRPGリスペクト
ちょっと支援しようか……?
まさかのゆとり参戦支援
ずっと俺の最終話支援!
そのテラカオスな光景に、紅いテラカオスな神人が悠然と立ちはだかる。
それはHAL、ハルヒが展開していた神人のサイズをはるかに上回るサイズで、発せられる圧力はHALの全力に勝るとも劣らない。
それでも、誰もが負ける気がしなかった。
誰もがそこにいる、みんながいる。
みんなを信じているから、戦える。
生まれてから不動を保っていたその紅い神人は、自身よりも巨大な、それこそHALのプラネットバスターと同規模にも見える超高密度エネルギーを収束させていた。
神人の一撃か、それともニコレンジャー達の団結か。
それぞれが自分の持てる力を結集して、神を迎え撃つ。
「みんな、俺にGENKIを分けてくれぇぇええええッッッ!!!」
「みんな、日吉にパワーを集めるんだってぃう!」
「「「「「「いいですとも!!!」」」」」
「みっくみくにしてやんよ!」
「ドナルドは、嬉しくなるとつい元気をあげちゃうんだ」
「くぁwせdrftgyふじこlp;@!」
「GENKI-DAMAにとっととスピーン!」
「ゆっくり元気を分けた結果がこれだよ!」
「性欲を持て余す」
「イ゛ェァアアアアアアア!」
「みんな、パワーをメテオに!」
「YATTA、DAMAに元気がはいるぞぉ!」
「仕方ないね」
「――!」
日吉が超巨大なGENKI-DAMAを精製する。
そこへみんなの元気が、一つのDAMAの中に纏まっていく。
億千万の英霊達が、GENKI-DAMAへと集結する。
なんというニコニコオールスターの支援www
ちょwwwwwwwwwwww
オールスター支援
未登場キャラ総回収だとwwwww
ニコロワ最終回を全裸で支援してみた
AMT・・・?
俺の支援を聞けえぇぇぇぇ!
YOMITEのSIENは時に音速を超える
支援しながらこっそりGENKI-DAMAに元気を送るぜ!支援
燃えれば良いのか吹けばいいのかわからねえwwww
ニート!ニート!働け支援!
悪のHAL〜華麗に咲く〜♪
テラカオスwww支援
テラカオス支援
こんばんわー!支援学会男子部の支援です!
神人から発せられた暗黒球にも負けない、光のGENKI-DAMAが迎え撃つ。
「これが俺の、一球入魂だぁああああああッッッ!!!!」
日吉のGENKI-DAMAの波動が、TENINU-RAKETTOのスマッシュで更なるエネルギー得て暗黒の破壊神へと向かう。
闇に堕ちた神の一撃と、光の元気玉波動球が激しくそのエネルギーを散らす。
ジリジリ、パチパチと弾けるエネルギーは、どちらに対しても優勢を示さない。
「こんな結末、俺は絶対認めねぇぇぇぇ!!!!」
更に加速して跳躍、体を超高速回転させながら、その元気玉波動球にもう一度駄目押しのスマッシュを加える。
日吉の意地が、みんなの思いが、全ての災厄を打ち破るために、今一歩進もうとしていた。
瞬間、全ての光景が真っ白へと染まった。
視界が晴れたとき、そこには災厄の魔王は存在しなかった。
ただ、哀れで奇妙な、人方となったHALが、何もかもが信じられないといった様子でそこにいた。
「こ、こんなことでやられると思ったら大間違いよ、いでよ神人ッ!」
HALの呼びかけに、何も反応しない。
「諦めが悪りいんだよ、HAL、てめぇの負けだぁああああッッッ!!!」
「まだ負けてないって言ってんでしょうがぁぁあああああ!!!」
しかし、HALの啖呵は意外な形で崩れることになった。
「あれ? このドロドロは……い、嫌、イヤァァァアアアアアアアア!!!」
支援をもてあます
君よ支援しく羽ばたけ〜・・・ないよ!!
ニコロワ支援伝
もうカオスすぎwww吹いたww
支援!!
なんというカオスwwww
イネさんまでww支援!
そろそろ次スレの準備だ!
だが支援も忘れん!
こりゃあうまい支援だぜぇ!
まだまだ支援のターンは終わっていないぜ!
HALの身体が、突如崩壊しだしたのだ。
今までは辛うじて人の肉体と呼ぶことの出来たそれが、グチョグチョと音を立てて崩れて行く。
どろりと垂れ下がった両腕は、肉片とも言いがたい泥炭のような何かへと、姿を変えてゆく。
HALの翼が、ばさりと折れ曲がり、それも液状化して消えた。
体を支え続けていたその足でさえも、支配者の言うことを聞いたりはしない。
そして四肢に連なる肉体でさえ、それは例外ではなかった。
「嫌、嫌、嫌、消えるのはイヤァァァァアアアアア!!!!!」
願いが通じたのか、神の単なる気まぐれなのか、HALは消えることは無かった。
ただその場に頭部だけを残して哀れに顔を動かすその姿は、ゆっくりと形容するにも滑稽な姿だった。
「ヒ、ヒヒヒヒヒ、危なかった、危なかったわ!でも生きてる、私は生きてるのよッ!」
「それがどうかしたのかな?かな? 頭だけの汚物さん」
「私は神、神なのよッ! 神だからこうして生きている、そうでしょ!?」
「あなたは神なんかじゃない、ただ周りの力に甘えていただけの怪物。
自分の限界を超えて取り込み続けた力に翻弄されて全てを捨て去っただけ、そうでしょ?
そうじゃないというなら、その証拠を見せてみろッ! 悪魔の汚物めッ!」
「今はできないだけで、少し休めばすぐ出来るに決まってるッ!」
「違うッ!」
「違わないッ!」
HALとレナの問答が続く。
しかしHALは頑として敗北を認めない。
それが哀れで哀れで仕方が無いのか、誰もHALのそばへと寄ろうとはしなかった。
そこへ近づけば近づくほど、あの汚らわしい何かに近づくようで、嫌だったのかもしれない。
そんな暗黙が周囲に立ち込める中、つかさがその物体を手に取った。
HAL様支援
こwwwれwwwはwww
ドロー!支援カード!魔道戦士ブレイカー追加支援!!
支援した!!最終話に支援した!!
この鳥ガラスープ
ちょっと支援かな〜?
「私にははっきりと分かる、お前は神なんかじゃない」
「黙れ黙れ黙れぇぇぇッ!!!」
「神様はね、誰かに愛して貰えるから神様なんだよ。
誰にも愛されない、許されないお前なんか、私は神とは絶対に認めないッ!!!
あなたにも私と同じ様に許してもらえる機会はあった、でもあなたはそれをしなかった!
だから私にははっきりと言える、お前なんか神じゃないッ!!!」
「違う違う違う、私にはSOS団のみんなが、そうキョンが居るッ!
私はみんなから愛されている、あんたの言ってることが間違ってるんだよッ!」
つかさとHALの激高する言葉の中へ、遊戯がそこへ割り込む。
「じゃあ証明してやるぜ、貴様のような邪悪に相応しい罰ゲームでなッ!」
「ば、罰ゲームって何よ!」
「いくぜ……」
「罰 ゲ ー ム !」
◆ ◆ ◆
★LittlE ShieN★ (NICO)
倍支援だ……!
クライマックスな支援
左右左右ABBこのコマンドによってさらに支援をすることができる!!
週刊支援支援ランキング
闇のゲームwww支援
また支援のターンは終了してないぜ
次スレどうすんだ
おぉ、遊戯のアレは通じるのか支援
>>893 そうだな!お前レナより頭良い!
じゃあフレイム支援するよ!
ふいに私の光景が暗転した。
そこには遊戯もつかさも、それ以外のデジモンやクソみたいなニコレンジャー達も誰も居ない。
ただ動かすことの出来ない視界が、まだ何も出来ない頭部でしかないとHALを再認識させる。
遊戯の言った、罰ゲームとは一体何だろう。
何を持って、私が神でないと証明する気なのだろうか。
そこへふいに、見知った顔が現れた。
有希が、みくるちゃんが、古泉君が、……愛しのキョンが現れた。
二度と会うことは無いかと思った、SOS団のみんながそこにいた。
「キョン、それにみんな!」
「おや、あそこから声が聞こえますね」
古泉君が私に顔を近づけ、そして遠ざけた。
「おやおや、よく見たらただのゴミですね」
え?
古泉君が何を言っているのか、私には分からなかった。
そして、目の前に現れた有希が、何をしていたかも分からなかった。
私の顔に鋭い痛みが走らなかったら、有希が私のことを踏みつけようとしたことには一生気がつけなかったに違いない。
「汚い雌豚め」
「ぎぃやああああ!!!!」
私は有希の蹴りから逃れようと必死に顔を動かす。
死に物狂いで動こうとしても、何も出来ずに有希に蹴られるままだった。
A(あいつら)M(まじで)T(大した奴だ)支援
俺は新スレたてようとしたけど無理だった誰か頼む
罰ゲーム
絶対に笑ってはいけないバトル・ロワイアル〜
さあ、闇の支援の始まりだ!
オンドゥルルラギッタンディスカー!支援
頭だけの怪物…ゆっくり…
これらの単語から一瞬で絵が想像してしまった…
幽雅に咲かせ、支援の桜〜ボーダーオブシエン〜
支援するっていう
支援?別に好きじゃないよ?
闇のゲームww
支援
次スレ支援
おお!罰ゲームがここでくるのか!
嬉しいとき……楽しいとき……人は心の中から支援ができる!
「許して、許してぇぇえええ!」
「その汚い顔を愛しの彼に晒すんじゃ無い、不快なんだよッ!」
「有希、私が誰だか分かってるの……?」
「うるさいんだよ、この腐ったツンデレ顔面お化けがッ!」
有希に思い切り蹴飛ばされ、古泉君が更にもう一度私の顔面を勢いのままに蹴り飛ばす。
まるでサッカーボールのように蹴りまわされ、それでも私は必死にそこから逃れようとした。
キョンに会いたかった、キョンなら私のことを許してくれる、キョンなら、キョンならきっと…………
「わっ、キョン君変なものがこっちへ来ましたぁぁぁ」
みくるちゃんがキョンの肩に抱きつき、私の顔を見てガタガタと震えている。
普段ならそれは萌え行動の鏡として褒め称えているのだが、今の私にとってはそのみくるちゃんの行動が酷く不快だ。
キョンにすがり、汚い目で私のことを見るみくるの表情に、私には悪魔が見えた。
「キョン、私よ、あんたならわかるでしょ!」
「……ああ、分かるさハルヒ」
「さすがキョン、さぁわt…」
私の助けは、突如迫った足が口を踏み砕いて終わった。
それが有希や古泉君で無く、キョンと気が付いたのは、キョン自身の声が聞こえたからだ。
「その口で、それ以上俺のことを呼ぶな。……ハルヒ、いやHAL」
「なんで、なんでキョンッ!」
信じられなかった、何故キョンが、なんでなんでなんでなんで???
魔理沙は大変なものを支援していきました
雷電、今すぐにゲーム機から支援するんだ!
\支援!!/\支援!!/\ジャーン!/
「お前のやったことは全て聞いた、殺人に拷問に人食、さらに虐殺ショーだって?
人類の業を一手に背負った悪行三昧を繰り広げたそうじゃないか。それも人食の中には古泉が含まれてるらしいじゃないか」
「そ、それがどうしたって言うのよ、私は神なのよッ!」
私は神だから許される行いだ。神が何をしようが神の勝手だ。
それをキョンは分かってない、だから口を続けるのだが。
「何が神だ、仲間を食ってまで浅ましく生き延び、あげくHALHAL動画だ?
ふざけるのも大概にしろ。そんな糞ッタレな神様、こっちから願い下げだ」
「何よ、何で、何で分かんないのよッッッ!!!!!」
私がどれだけ叫んでも、それはキョンにどうしても届かない。
どうして?、なんで?なんで?
「……もうお前に話すことは無い、お前は神でもなんでもない。
お前はハルヒですらない。俺達SOS団にお前みたいな糞ッタレは、必要ない」
「え?、ちょ、ちょっと待って、待って! お願いだから待ってぇぇぇええええ!!!」
私と離すのを止めたキョンが、皆を促して私の元から遠ざかろうとする。
それを引き止めるべくどれだけ叫んでも、キョンには届かない。振り返ろうとすらしない。
「キョン、お願い、お願い、私を私を……」
たすけて。
「死ね」
スーパー支援デラックス
キョンは大変な支援を盗んでいきました
人の支援は蜜の味
あ、
あ゛っ。
あっあっ。
あっあっあっ。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaiya
「嫌ぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!!」
患部に止まってすぐ支援
HAL様の支援はまだ終了してないぜ!
次スレに挑戦してくる
早く、早く、支援をおおおぉぉぉ!
この支援は唯一無二の支援なり!!!
よっこい支援
きしえええええええええええええん
カービィの支援レース
海底都市SHIEN
ついにこのときが!!支援
ざまああああああああああああああああああああwwwwwwwwww支援
支援ざまあw
番組の途中ですが、一言。
じすれどこか、たのむ。
神ざまあww支援
はいステイステイ
次スレたつまでしばらく待て待て
瞬殺のラスト支援!!
〜ニコロワランキング〜最終話支援編
やっと氏んでくれたか支援
次スレ来たぜ支援
ビッグブリッジの支援
スレ立て乙支援
パワー支援です
次スレ乙支援
次スレ乙だ支援
さぁこのスレも一気に投下して使い切ろうじゃあないか
スレ立てすごく乙なんだぜ 支援
>>S8XsYAcc
スレ立て乙支援
支援次スレ乙
>>953 HAL崩壊っぽいいい所で中断とは……
まさに時報UZEEEEEEEEEEって感じだぜ
スレ立て乙支援!
◆ ◆ ◆
「分かったか、それがお前の罪だ、邪悪野郎ッ!」
「ああ、キョン……なんで、なんで私を助けてくれないの……ああ…………」
罰ゲームから覚めたHALは、突如発狂して助けを求める何かに成り下がった。
目の焦点は合わず、ただキョンという人間に助けを求める哀れな何かでしかない。
HALに残されたものは、もう何もない。
「……なんで助けてもらえなかったのか、私には分かる」
「なんで、なんで、ねぇ教えて、なんで!」
「あなたはキョンって人に許して貰った? ごめんなさいって謝った?
誰にも謝らないで助けて貰おうなんて、虫がよすぎるとは思わない」
「ああああああ、キョン、許して、許して私が悪かったから助けて、助けてぇぇぇええええええ!!!」
「今更謝っても遅いよ、遅すぎたんだよ。あなたがしたことはもう誰にも許してもらえない。
もう、誰にもあなたは許される存在じゃなくなったの。
だからね。
――――さよなら」
「嫌ぁぁぁぁあああああああッ!!!!!!!」
【確定参加者・場所・時間別一覧表】
真夜中 ??? 柊つかさ、竜宮レナ、日吉若、武藤遊戯
クッパ城 カービィ、博麗霊夢
真夜中 クッパ城 KAS
真夜中 クッパ城外 結界内部 涼宮ハルヒ
・・・と、次スレのスレ立て乙です!
とうとう最後のスレか……
真っ赤なしえんんんんんん!!!
最終回じゃないぞよ、もうちっとだけ続くんじゃ
やっちまった・・・現在状況書き終わる前に次スレに書いちまった・・・
ごめん色々ミスったかもorz
焦るのは良くないな……
つかさの手中から零れ落ちたHALは、HALの肉片に落下し、埋もれて消えた。
ドロドロに溶けたそれに飲み込まれたHALは、そこに何も残さなかった。
そこにあるのは、ただの有機物の残骸だけだった。
神の存在も、復活も、決してありえない。
もうそこに神も、邪神でさえも想起するものは、誰も居ない。
「いやったぁぁぁああああああ! 俺達は死ななくていいんだ!」
「ぎぃやっはっはぁ! 厨二は死んだ(笑)、もういないwwwww」
「汚い肉片だなぁ(笑)」
「臭くて仕方が無いから、おまいら掃除しようぜ!」
「萌える……いや燃えないゴミに分別しとけよ!」
緊張の途切れたゆとり達が、有機物の残骸と化したHALを散々蹴飛ばし、どこからか持ってきたゴミ袋にそれを収納し、ゴミを捨てに行ってしまった。
そのおかしな光景を見てつかさも、遊戯も、日吉も、KASも、カービィもその場に腰を下ろして緊張の糸をほぐす。
「終わった……?」
「まだ、最後にやることが残ってるよ」
レナはHALのディパックと、傍らに放置されていたレイジングハートを回収し、最後のドラグーンパーツをカービィの元へ手渡す。
休む暇も無いカービィは、すぐさまドラグーンパーツを元に伝説のエアライド、ドラグーンの構築を行い始めた。
「それに、霊夢ちゃんが……」
「そうだ、おいレムー! レムー!!! しっかりしろ!!!」
罠です!後ろから埋め支援が!
ついにHALの最期か……支援
もうすぐ次スレへ移行だ支援
しかし霊夢の返事は無かった。
無理をして号令に参加したまでは良かった。しかしそんなくだらないことですら致命傷へと早変わりする。
それほどに霊夢の傷は深く、果てしなかった。そのためもう、起き上がることはおろか呼吸を維持するのかさえ怪しかった。
「そんな! レムー死ぬな、死ぬんじゃねぇぇえええええ!!!」
「KASさん、このままでは本当に死んじゃいます、一刻も早く医務室へ」
「頼む、レムーを救ってくれ、頼むッ!」
「ああ分かってる、分かってるとも!」
KASはゆとりと霊夢に付き添い、医務室向かって走り出す。
HALは滅び、ニコニコ動画バトルロワイヤルは終了した。
だが、すべてが終わったわけでは、無い。
「遊戯君はつかさちゃんを支えて医務室へ連れて行ってあげて、日吉君とカービィはn……
きゃあ!?」
レナの指示が、突如滞る。
ふいに皆の体が軽くなり、ボロボロに砕けた床を離れた。
そして、嫌な予感と共に思い切り床へとその身を打ちつけた。
それで済むはずも無く、崩れた瓦礫が回りに降りかかり、大パニックを起こす。
>>980 そうだな!俺が書いたら啖呵を切るようにみんな書き出したし・・・
無様、ハルヒ!!
いいや、おお無様無様wwwwww
でもやっぱゆとりうぜえな埋め
もうすぐ1000支援
既にクッパ城は限界に達していた。飛行石を奪われ自由落下を始めていた所へ、HALのすさまじい砲撃がクッパ城中を蹂躙しつくし、更に崩壊は加速する。
そうして落下し続けていった結果、戦いが終わる頃には既に地面すれすれの所まで落下していたのだ。
それがついに力を失い、地面へと思い切り激突した。
何故力を失ったのか、何故あれだけの破壊の中で自由落下を辛うじて保ち続けられたのか?
それは突如目の前に現れた、ノヴァが全てを物語っていた。
「ニコニコ動画バトルロワイヤル、完全不遂行状態を確認。
コレヨリニコニコ動画バトルロワイヤルヲ、破壊シマス」
「ノヴァ!」
カービィが反応する。
レナはノヴァの台詞を反芻していた。
ノヴァは破壊を宣言した、バトルロワイヤルが遂行できないから、破壊する。
それはすなわち……。
「みんな、今すぐハルバードに避難してッ! ノヴァは私達を皆殺しにする気よッ!」
「な、なんだってー!?」
「ぼくが、みんなのかわりにノヴァを止めるッ!」
カービィはドラグーンに跨り、飛翔した。
ノヴァの拳がレナを、重傷で搬送中だった霊夢の元へ襲い掛かる。
だが、ドラグーンの一撃がノヴァの拳の軌道を逸らし、間一髪救出を成功させる。
「悔しいけど傷ついた私達じゃどうしようもない、ここはカービィに任せてみんなはハルハードへ!」
今こそ立ち上がれ!鋼の支援よー♪
ピシャーチャ!支援
ゆとり、UZEEEEE!埋め
ようやく終わっ・・・ってないなw
レナもまたカービィに背を向け、崩れ落ちた城の間に停泊していたハルバードへと駆け出す。
カービィはノヴァの攻撃をドラグーンで巧みに逸らし、誰もが逃げられる時間を稼いでいた。
レナ自身も胴に深い傷を負っていて、傷ついたニコレンジャーの例に違わない。
だから失血でふらつき、思うように早く進むことが出来ない。
だからその分だけカービィの負担になることであって、何も出来ないレナにとってそれが悔しかった。
ふらふらになりながらもハルバードに到着したニコレンジャーたちは、ゆとりに先導されてコックピットへと向かう。
「マスターキーを早く見つけてください、USBメモリの形をしているんですッ!」
「マスターキーってこれか!?」
「そうです、これでハルバードが動きます、私達は助かるんです!」
KASはディパックから取り出したUSBをゆとりに指示された場所へと差し込む。
それでハルバードの全機能が復帰し、いつでも飛行可能な状態へと移行した。
「さぁ、このボタンを押して早く脱出しましょう!!!」
「駄目ッ!」
ボタンを押そうとしたゆとりの行動を、レナが阻害する。
「何でです! ノヴァもそうですけどこの世界そのものも崩壊寸前です、いつ巻き込まれても仕方が無いぐらいやばいんですよ!!!」
「カービィが戦ってるから、私達の仲間があそこで戦ってるから、私は待つッ!」
「…………好きにしてくださいよ、でも私達は絶対に死にたくないから、やばくなったら押しますからね!」
ゆとりもレナの気勢に押されたのか、レナの主張を呑んで待つ。
全ては終わりつつあった。画竜点睛たるノヴァが、最後の最後に残った。
誰もが傷つき、疲れきっていた。
それでも、大切な仲間と最高のハッピーエンドを笑いあいたいから、待ち続ける。
だから、きっとまた会えると、レナはそう思った。
1000なら、ニコロ円満終了
ゆとりシネwww
ハルヒ「今日までの出来事が全て、
夢だったらいいのになって何度も思った。
だから、書いてみた。
夢になると信じて。
それはとてつもなく長い長い夢で、
私は1年以上も眠っていたことになっている。
そう、私は交通事故で1年以上も意識が戻らなくて
ようやく、目が覚めるの。
まぶたを開けた時、
そこには看病してくれたキョンが
覗き込んでくれて・・・。
あはは、さすがにこれは出来すぎか。
でも、いいよね?
こういうことにしても、いいよね・・・?
生まれてきて・・・、ごめんなさい。」
支援なのですよ、にぱー☆
1001 :
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。